JP3110655U - 薬剤容器 - Google Patents

Abstract

【課題】破損し難く、且つ蓋を開かなくても、収納されている薬剤の量的、質的変化や異物混入の有無を容易且つ確実に透視できるようにした薬剤容器を提供する。
【解決手段】薬剤２を収納可能な合成樹脂製の容器本体１の表面の一部に、内部を透視することのできる透明部１ａを設ける。
【選択図】図１

Description

本考案は薬剤容器に関するものである。

錠剤、顆粒剤、液状剤等の薬剤は、薬剤容器に収納されているが、従来の薬剤容器は、ボール紙等の紙製で不透明である。

しかしながら、薬剤容器が紙製で不透明である場合は、破損し易く、且つ容器本体内部を外から目視できないため、内容物である薬剤の量的、質的変化や容器本体内部への異物混入の有無を確認するには、蓋を開ける必要があり、取扱いが煩わしいという問題がある。

本考案は、斯かる実情に鑑み、破損し難く、且つ容器本体内部に収納されている薬剤の量的、質的変化や異物混入の有無を、蓋を開かなくても外部から容易且つ確実に透視できるようにした薬剤容器を提供することを目的としてなしたものである。

本考案の薬剤容器は、内部に薬剤を収納し得るようにした容器本体の少なくとも一部に、内部を透視し得るよう透明部を形成したものであり、又、本考案の薬剤容器においては、容器本体は合成樹脂製であり、更に、合成樹脂はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニール等から選ばれた何れかである。

本考案の薬剤容器によれば、破損し難いうえ、透明部から内部を透視することにより、容器本体の蓋を開かなくても薬剤の量的、質的変化や容器本体内への異物混入の有無を的確に知ることができ、従って、薬剤の取扱いが便利となるという優れた効果を奏し得る。

以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図１は本考案を実施する形態の一例であり、図中、１は薬剤容器を構成する矩形箱状の容器本体である。容器本体１を形成する素材としては、透明性、防湿性、耐熱性、柔軟性、耐衝撃性等に富んだ合成樹脂が用いられ、例えば、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリスチレン（ＰＳ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリ塩化ビニール（ＰＶＣ）等から選ばれた何れかである。

而して、容器本体１の表面の一部には、光学的に透明で、容器本体１の内部に収納されている薬剤２の量的、質的変化や容器本体１内への異物混入の有無を透視し確認し得るような窓となる略台形状の透明部１ａが形成され、透明部１ａ以外の部分は、容器本体１の表面に薬剤の商品名、効能、用法、容量等の印刷を施して不透明部１ｂが形成されている。

次に、上記した実施の形態の作動を説明する。
容器本体１は合成樹脂製であるため、取り扱う際に破損し難い。又、透明部１ａから内部を透視することにより、容器本体１の蓋を開かなくても薬剤２の量的、質的変化や容器本体１内に異物が混入しているか否かを的確に知ることができ、従って、薬剤２の取扱いが便利となる。

なお、本考案の薬剤容器は、容器本体の一部に窓状の透明部を設ける場合について説明したが、容器本体全体を透明にすることもできること、容器本体の形状は矩形箱形状に限らず、種々の形状のものに適用することができること、薬剤としては、錠剤、顆粒剤、液状剤等種々の薬剤に対し適用することが可能なこと、透明窓部の形状としては、図１に示す略台形状の他に、三角形状、長方形状、正方形状、丸形状、楕円形状、五角形以上の多角形状等種々の形状を採用することができること、配置薬に適用することもできること、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

本考案の薬剤容器の実施の形態の一例の斜視図である。

符号の説明

１ 容器本体
１ａ 透明部
１ｂ 不透明部
２ 薬剤

Claims (3)

1. 内部に薬剤を収納し得るようにした容器本体の少なくとも一部に、内部を透視し得るよう透明部を形成したことを特徴とする薬剤容器。
2. 容器本体は合成樹脂製である請求項１記載の薬剤容器。
3. 合成樹脂はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニール等から選ばれた何れかである請求項２記載の薬剤容器。

Images