JP3110369B2 - 多重変換回路およびその装置 - Google Patents

多重変換回路およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多重変換回路および
その装置に関し、特に移動体通信の基地局装置およびそ
の上位にあたる上位局装置において、デジタル多重化さ
れた外部回線と装置内部の多重伝送路との中継伝送を行
う、多重変換回路およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信の分野においては、デジタル
多重化された外部回線のデータを装置内部に取り込むた
め、一本のデジタル多重化された外部回線上のチャネル
データを速度変換し、装置内部の一本の多重伝送路へ無
条件に中継する多重変換の方式がすでに確立されてい
る。
【0003】また、移動体通信網および移動体通信網以
外の通信網とを合わせて上位の機能にあたる交換系の技
術としては、上記の技術に加え、膨大な量の通話路の中
継交換をフレキシブルに行うため、複数あるデジタル多
重化された外部回線を物理回線単位にダイナミックに切
り替える技術や、一本の多重伝送路から特定のスロット
のみを分離することで低速端末と接続する技術など、伝
送路の効率的利用のための技術がすでに確立されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の移動体
通信の分野における多重変換技術においては、デジタル
多重化された外部回線ごとに装置内部の多重伝送路を準
備しておく必要がある。これは装置内部の多重伝送路の
数だけ装置の規模が大きくなってしまうという欠点を有
している。特に移動体通信における局舎はサービス地帯
の周辺に点在し、かつ局舎内のスペースに限りがある場
合が多く見られることから、局舎内に設置する装置内の
多重伝送路の数を節約することで、装置規模を可能な限
り小さくすることが望まれる。
【0005】また、上述した従来の交換系の技術におい
ても、多重伝送路から特定のスロットを抜き出すことで
低速端末との接続を行っているが、抜き出したことで空
いたスロットを再利用していないという欠点を有してい
る。
【0006】移動体通信の分野においては、交換系ほど
大容量の伝送路を持つことは無いため、少ない伝送路を
有効に利用する技術が望まれている。
【0007】本発明の目的は、デジタル多重化された外
部回線から必要なデータのみを中継することで、装置内
の多重伝送路を効率的に利用できる多重変換回路および
その装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、低速端末との接続の
ために多重伝送路から抜き出したスロットを解放するこ
とで、装置内部の多重伝送路の更なる有効利用を図ると
共に、多重伝送路の数を減らすことで、装置の大規模化
を抑えることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の多重変換回路
は、装置内部の多重伝送路に対し、中継する1又は複数
のスロット群の先頭スロット番号およびスロット数を選
択・記憶する多重伝送路選択部と、前記多重伝送路選択
部にて選択したスロット群を、前記多重伝送路上の特定
のスロット位置へ移行して中継するために、移行するス
ロット数を選択・記憶する多重回線移行量選択部と、
部のデジタル多重回線を終端し、信号の形式をTTL等
で処理しやすい電気的信号に変換した上で、受信した全
てのチャネルデータをスロットデータとして送出する多
重回線受信部と、前記多重回線受信部から送出されたス
ロットデータを多重度を変えて先頭のスロットデータか
ら順に記憶し、前記記憶したスロットデータを前記多重
伝送路のタイミングに合わせて送出する上り速度変換部
と、前記上り速度変換部からのスロットデータを前記多
重回線移行量選択部にて設定された移行量だけ移行させ
て出力する上り回線移行部と、前記上り回線移行部から
の出力を前記多重伝送路選択部で決定される送出開始ス
ロット位置に基づいてスロット位置を決定して前記多重
伝送路に送出する多重伝送路送信部と、前記多重伝送路
からの多重スロットデータを受信し前記多重伝送路選択
部で決定される送出開始スロットの先頭スロットから前
記多重伝送路選択部で決定されるスロット数分を出力す
る多重伝送路受信部と、前記多重伝送路受信部から出力
される多重スロットデータを前記多重回線移行量選択部
にて設定された移行量を1フレーム時間から差し引いた
時間経過後に出力する下り回線移行部と、前記下り回線
移行部から出力される多重スロットデータを順に記憶
し、前記記憶した多重スロットデータを前記デジタル多
重回線のタイミングに合わせて先頭のスロットデータか
ら送出する下り速度変換部と、前記下り速度変換部から
送出されたスロットデータの信号形式を変換した上で前
記デジタル多重回線に出力する多重回線送信部とを備え
ことを特徴とする。
【0010】また、外部のデジタル多重回線に対し、装
置内部の単一回線へ中継する1又は複数のチャネル番号
を選択・記憶する単一回線選択部と、前記上り速度変換
部から送出されたスロットデータから前記単一回線選択
部で選択されるチャネル番号を有するスロットデータの
みを抽出して前記単一回線の伝送速度で出力する複数の
単一回線分離部と、前記単一回線分離部からの出力の信
号形式等の変換を行ない前記単一回線にデータとして送
信する複数の単一回線送信部と、前記単一回線からデー
タを受信し信号形式等の変換を行なって出力する複数の
単一回線受信部と、前記単一回線受信部の出力を前記単
一回線選択部で選択されるチャネル番号を有するスロッ
トに出力する複数の単一回線多重部とを更に備え、前記
単一回線多重部の出力と前記下り回線移行部の出力が合
成されて前記下り速度変換部に入力されることを特徴と
する。
【0011】
【0012】
【0013】本発明の多重変換装置は、複数の外部のデ
ジタル多重回線と接続され、デジタルデータの終端・加
工あるいは外部回線への中継処理を行なう伝送路処理部
を備えた多重変換装置であって、前記デジタル多重回線
の各々と接続される複数の段落番号9に記載の多重変換
回路と、前記多重変換回路の各々を前記伝送路処理部に
接続する少なくとも1本の多重伝送路とを備え、前記多
重変換回路の各々は、前記デジタル多重回線からは選択
された1又は複数の連続したチャネル群を1又は複数の
連続したスロット群に変換して前記多重伝送路に中継
し、前記多重伝送路からは選択された1又は複数のスロ
ット群を1又は複数のチャネル群に変換して前記デジタ
ル多重回線に中継することにより、複数の前記多重変換
回路が少なくとも1本の前記多重伝送路を共有すること
を可能とすることを特徴とする。
【0014】また、本発明の多重変換装置は、複数の外
部のデジタル多重回線と接続され、デジタルデータの終
端・加工あるいは外部回線への中継処理を行なう伝送路
処理部を備えた多重変換装置であって、前記デジタル多
重回線の各々と接続される複数の段落番号10に記載の
多重変換回路と、前記多重変換回路の各々を前記伝送路
処理部に接続する少なくとも1本の多重伝送路とを備
え、前記多重変換回路の各々は、前記デジタル多重回線
からは選択された1又は複数の連続したチャネル群を1
又は複数の連続したスロット群に変換して前記多重伝送
路に中継すると共に前記単一回線選択部にて選択された
前記デジタル多重回線上のチャネルを低速の単一回線に
のみ中継し、前記多重伝送路からは選択された1又は複
数のスロット群を1又は複数のチャネル群に変換すると
共に低速の単一回線からのデータを変換し合成して前記
デジタル多重回線に中継することにより、複数の前記多
重変換回路が少なくとも1本の前記多重伝送路を共有す
ることを可能とすると共に前記多重伝送路上に低速端末
用のスロットを設ける必要が無いことを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明の多重変換回路を含む多重変
換装置の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0020】図1に示す本実施の形態は、移動体通信の
基地局装置やその上位局装置にあたる局装置1すなわち
多重変換装置と、下位局装置2(2−1〜2−4)にて
構成され、局装置1と下位局装置2とは外部のデジタル
多重回線3を介して接続されている。
【0021】局装置1は、下位局装置2からの上りデジ
タルデータを、自装置内で終端処理したり、更に上位の
網へ中継処理したり、下位局装置2へ折り返し中継をし
たり、更にはデジタルデータを変換して中継処理を行っ
たりする。デジタルデータの用途は多種多様であるが、
主に装置の保守・監視や、呼の接続・解放に用いられる
制御データは、自装置内で終端処理され、回線交換方式
で接続される通信用データは、他の局へ中継処理され
る。
【0022】局装置1の内部構成としては、まず本発明
の多重変換回路10(10−1〜10−4)がある。多
重変換回路10の数は本図の場合下位局装置2の数と同
じ4個になっているが、これはあくまで一例であり、下
位局装置2との間を接続する外部のデジタル多重回線の
数と同じ数の回路が必要である。
【0023】また、局装置1の内部構成として、装置内
部の多重伝送路11(11−1〜11−2)がある。多
重伝送路11の数は本図の場合2本になっているが、必
ずしもこの数だけ必要なわけではなく、1本の多重伝送
路11を複数の多重変換回路10で共有することができ
る。多重伝送路11の他端は図示しない伝送路処理部で
あり、この伝送路処理部では、デジタルデータの終端・
加工を行ったり、外部回線への中継処理を行ったりす
る。なお、この伝送路処理部については本発明の主旨で
はないので、これ以上の説明は省略する。
【0024】更に、局装置1の内部には、低速端末回路
部12(12−1〜12−8)がある。従来技術におい
ては、低速端末を接続するために多重伝送路から必要な
スロットを抜き出す回路が必要であるが、本発明でいう
低速端末はこの回路を有さず、多重伝送路との入出力を
行う代わりに、低速の単一回線13(13−1〜13−
8)とのみ入出力を行うものである。
【0025】上述した下位局装置2、多重変換回路1
0、多重伝送路11、および低速端末回路部12の数
は、本図で示した以外の1または複数の任意の数が可能
である。なお、低速端末回路部12は、必要でなければ
無くてもよい。
【0026】局装置1の内部には、上述した構成要素以
外にも構成部分があるが、本発明の主旨ではないので説
明を割愛する。
【0027】図2は、本発明の多重変換回路の一つの実
施の形態を示す詳細ブロック図である。
【0028】なお、図2は図1の多重変換回路10(1
0−1〜10−4)に該当し、図2において図1に示す
構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を
付し、その説明を省略する。
【0029】また、以下の説明においては、外部のデジ
タル多重回線上のデジタルデータは、フレームビットと
それに続く複数のチャネルデータの組として説明し、装
置内部の多重伝送路上のデジタルデータは、外部のデジ
タル多重回線上のデジタルデータからフレームビットが
除かれた複数のスロットデータの組として説明する。
【0030】図2において、多重伝送路選択部101
は、装置内部の多重伝送路に対し、中継する1又は複数
のスロット群の先頭スロット番号およびスロット数を選
択・記憶する。
【0031】単一回線選択部102は、外部のデジタル
多重回線に対し、装置内部の単一回線へ中継する1又は
複数のチャネル番号を選択・記憶する。
【0032】多重回線移行量選択部103は、多重伝送
路選択部101にて選択したスロット群を、装置内部の
多重伝送路上の特定のスロット位置へ移行して中継する
ために、移行するスロット数を選択・記憶する。なお、
移行するスロット数すなわち移行量を選択する別の方法
として、外部のデジタル多重回線上の先頭チャネル番号
を指定する方法もある。この場合の移行量は、多重伝送
路選択部101で選択する先頭スロット番号と、別の方
法として指定した外部のデジタル多重回線上の先頭チャ
ネル番号との差となる。
【0033】多重回線受信部104は、外部のデジタル
多重回線を終端し、フレームの先頭を識別し、フレーム
の先頭ビット等のチャネルデータ以外の付与データを取
り除き、信号の形式をTTL等で処理しやすい電気的信
号に変換した上で、受信した全てのチャネルデータをス
ロットデータとして上り速度変換部105に送出する。
【0034】上り速度変換部105は、バッファメモリ
を有する。多重回線受信部104からのデータを多重度
を変えて先頭のスロットデータから順に記憶する。ま
た、記憶したスロットデータを装置内部の多重伝送路の
タイミングに合わせて送出することで、データの速度変
換を行う。
【0035】上り回線移行部106は、可変シフトレジ
スタを有する。上り速度変換部105からのスロットデ
ータを、順次シフトレジスタに入力していき、多重回線
移行量選択部103にて設定された移行量すなわち移行
するスロット数分の時間経過後、シフトレジスタからス
ロットデータが先頭から順次出力される。なお、ここで
可変とはシフトレジスタの段数が可変であることをい
う。
【0036】多重伝送路送信部107は、上り回線移行
部106からのスロットデータを装置内部の多重伝送路
へ中継送出する。このとき、多重伝送路選択部101で
決定される送出開始スロット位置に基づき送出ゲートを
開き、多重伝送路選択部101で決定される送出スロッ
ト数分の時間経過後、送出ゲートを閉める制御を行う。
【0037】単一回線分離部108(108−1〜10
8−2)は、一対のパラレル−シリアル変換器を有す
る。上り速度変換部105からのスロットデータを入力
段のシリアル−パラレル変換器に順次入力し、単一回線
選択部102で選択されるチャネル番号を有するスロッ
トデータ入力が終了した時点で出力段のパラレル−シリ
アル変換器へデータを出力する。出力段のパラレル−シ
リアル変換器は、単一回線の伝送速度で単一回線データ
を出力する。
【0038】単一回線送信部109(109−1〜10
9−2)は、単一回線分離部108からの単一回線デー
タを入力し、信号形式等の変換を行い単一回線にデータ
を送信する。
【0039】単一回線受信部110(110−1〜11
0−2)は、単一回線からデータを受信し、信号形式等
の変換を行い、単一回線多重部111へ単一回線データ
を出力する。
【0040】単一回線多重部111(111−1〜11
1−2)は、単一回線受信部110からのデータを入力
し、単一回線分離部108と逆の手順にてシリアル−パ
ラレル変換、パラレル−シリアル変換を行い、単一回線
選択部102で選択されるチャネル番号を有するスロッ
トデータ出力が開始される時点でデータを出力する。こ
の時点で出力データは他の単一回線多重部および下り回
線移行部113の出力データと合成され、外部のデジタ
ル多重回線のデータとなるため、前記のスロットデータ
を出力する以外は、出力ゲートを閉じる制御が必要であ
る。
【0041】多重伝送路受信部112は、多重伝送路か
らの多重スロットデータを受信し、下り回線移行部11
3へ多重スロットデータを中継出力する際に、多重伝送
路選択部101で決定される送出開始スロットの先頭ス
ロットから、多重伝送路選択部101で決定される送出
スロット数分を出力する。
【0042】下り回線移行部113は、可変シフトレジ
スタを有する。多重伝送路受信部112からの多重スロ
ットデータを順次シフトレジスタに入力していき、多重
回線移行量選択部103にて設定された移行量を1フレ
ーム時間から差し引いた時間経過後、シフトレジスタか
らスロットデータが先頭から順次出力される。この時点
で、出力データは単一回線多重部111−1および11
1−2の出力データと合成され、外部のデジタル多重回
線のデータとなるため、前記のスロットデータを出力す
る時間以外は出力ゲートを閉じる制御が必要である。
【0043】下り速度変換部114は、バッファメモリ
を有する。単一回線多重部111−1、111−2およ
び下り回線移行部113からの合成された多重スロット
データをメモリに記憶し、外部のデジタル多重回線のタ
イミングに合わせて先頭のスロットデータから送出する
ことで、データの速度変換を行う。
【0044】多重回線送信部115は、下り速度変換部
114からの受信データに、フレームの先頭ビット等ス
ロットデータ以外の付与データを追加挿入し、信号形式
を変換した上で送信データを出力する。
【0045】次に、図3、図4および図5を参照して、
図2の本発明の多重変換回路の一つの実施の形態を示す
詳細ブロック図の回路によって実現されるデジタルデー
タの処理の過程をより詳細に説明する。
【0046】図3は、外部のデジタル多重回線上のデジ
タルデータの一例を示す図である。図3においては、6
4kBPS(Bit/Second)のチャネルが8ビ
ット単位で1フレーム内に24個多重され、先頭にフレ
ームビットが1ビット付与されている様子を示してい
る。図3は、あくまで一例であり、以下の説明において
は、N1個のチャネルが多重されているものとして説明
する。
【0047】図4は、本発明の多重変換回路において、
図3に示す外部のデジタル多重回線上のデジタルデータ
が装置内部の多重伝送路上のデジタルデータに変換され
ていく過程および逆変換されていく過程の一例を模式的
に表現した図である。また、以下の説明においては、装
置内部の多重伝送路上のデジタルデータは、N2個のス
ロットが多重されているものとして説明する。
【0048】図4に示すように、多重回線受信部104
又は多重回線送信部115において、フレームの先頭ビ
ット等の付与データ以外の全てのチャネルデータの抽出
又は挿入が行われる(図4のa)。
【0049】上り速度変換部105又は下り速度変換部
114において、伝送速度の変換およびフレームあたり
の多重度の調整のためのダミースロットの挿入又は削除
が行われる。ここでは、外部のデジタル多重回線の多重
度N1よりも、装置内部の多重伝送路の多重度N2の方
が大きい場合を説明している(図4のb)。
【0050】上り回線移行部106又は下り回線移行部
113において、装置内部の多重伝送路上のスロット位
置の変換又は逆変換が行われる。図4の場合、第3スロ
ットから連続する4スロットを、N2−3スロットから
N2スロットへ移行し、かつ、第1スロットと第2スロ
ットを2本の単一回線13に移行する場合を示している
ので、ここでの移行量はN2−6スロットである。例え
ば多重度N2が32であれば、ここでの移行量は32−
6=26スロットである。また、中継する必要のないス
ロットのデータについては、ここでは定義しない。図4
の場合、第7スロットから第N1スロットまでのデータ
を中継する必要がないので、何も定義していない(図4
のc)。
【0051】単一回線分離部108又は単一回線多重部
111において、単一スロットの抜き出し又は挿入が行
われる。図4の場合、単一回線数は2本としているた
め、第1スロットと第2スロットが抜き出し又は挿入の
対象スロットとなっている。つまり、移行されるスロッ
トより前の2個のスロットが対象スロットとなっている
(図4のc)。
【0052】ここで、単一回線選択部102における単
一回線へ中継するチャネルの指定方法について述べてお
く。本発明での回線移行部、すなわち上り回線移行部1
06あるいは下り回線移行部113は、連続するスロッ
ト群を順序はそのままの形で移行するため、単一回線へ
中継するチャネルとは混在ができない。従って、単一回
線へ中継するチャネルは、上記の連続するスロット群の
前方向又は後ろ方向のいづれか一方から指定することと
する。また、単一回線選択部102における単一回線へ
中継するチャネルの別の指定方法として、チャネル番号
は指定せず中継するチャネル数のみを指定する方法があ
る。この方法を用いた場合は、単一回線へ中継するチャ
ネルを回線移行部すなわち上り回線移行部106あるい
は下り回線移行部113にて、移行するスロット群の前
方向又は後ろ方向か定義しておき、かつ、前記の移行す
るスロット群の直前又は直後に続くチャネルから順に指
定するように定義しておけば、単一回線へ中継するチャ
ネルは一義的に定まる。
【0053】多重伝送路送信部107又は多重伝送路受
信部112においては、中継するスロットのみを送信又
は受信する(図4のd)。
【0054】以上の動作により、一本の装置内部の多重
伝送路を複数の多重変換回路で共有することが可能とな
る。装置内部の多重伝送路の一例を図5に示す。図5に
おいては、装置内部の多重伝送路の多重数を32とし、
かつ、多重変換回路の占有スロット数を4とした場合を
示しており、8個の多重変換回路で装置内部の多重伝送
路を共有する様子を示している。
【0055】本発明の多重変換回路の他の実施の形態と
して、外部のデジタル多重回線の多重度N1の方が、装
置内部の多重伝送路の多重度N2より大きな場合につい
て説明する。この場合、外部のデジタル多重回線の最後
尾のチャネルから順にN1−N2の差分で示されるチャ
ネル数分を削除することで、本発明の多重変換回路の一
つの実施の形態として説明した処理と同様の処理を行え
ばよい。ただし、このとき、削除されるチャネルは、装
置内部の多重伝送路へは中継できなくなる。
【0056】
【発明の効果】第1の効果は、装置内部の多重伝送路の
数を節約できることである。このため、装置内部の多重
伝送路の本数に比べ、外部のデジタル多重回線の本数が
多い場合に、装置の規模を大きくすることなく、多重変
換装置を構成することが可能となる。
【0057】その理由は、外部のデジタル多重回線から
装置内部の多重伝送路への中継を、任意の1又は複数の
チャネル群単位あるいはスロット群単位に行っているか
らである。
【0058】第2の効果は、中継の対象となる外部のデ
ジタル多重回線のチャネル群および装置内部の多重伝送
路のスロット群を、任意に選択できることである。この
ため、多重変換装置およびこの装置を含むシステムの規
模や用途に応じ、装置を自由にまた柔軟に構成すること
が可能となる。
【0059】その理由は、外部のデジタル多重回線のチ
ャネル位置および装置内部の多重伝送路の中継スロット
位置およびそのスロット数を、任意に設定できるためで
ある。
【0060】第3の効果は、低速端末への接続を、専用
のスロット分離回路を用いることなく実現できることで
ある。このため、低速端末を簡易な構成で接続すること
が可能となり、また、装置内部の多重伝送路に低速端末
用のスロットを設ける必要が無くなり、多重伝送路の有
効利用が可能となる。
【0061】その理由は、多重変換回路に単一回線選択
部および単一回線分離部、単一回線送信部を設けたため
である。
【0062】第4の効果は、低速端末への中継回線の本
数を任意に選択できることである。このため、必要な低
速端末の数に応じ、低速端末を自由にまた柔軟に接続す
ることが可能となる。
【0063】その理由は、多重変換回路に単一回線選択
部および単一回線分離部、単一回線送信部を設けたため
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重変換回路を含む多重変換装置の一
つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の多重変換回路の一つの実施の形態を示
す詳細ブロック図である。
【図3】外部のデジタル多重回線上のデジタルデータの
一例を示す図である。
【図4】外部のデジタル多重回線上のデジタルデータが
装置内部の多重伝送路上のデジタルデータに変換されて
いく過程および逆変換されていく過程の一例を模式的に
表現した図である。
【図5】装置内部の多重伝送路の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 局装置 2 下位局装置 3 デジタル多重回線 10 多重変換回路 11 多重伝送路 12 低速端末回路部 13 単一回線 101 多重伝送路選択部 102 単一回線選択部 103 多重回線移行量選択部 104 多重回線受信部 105 上り速度変換部 106 上り回線移行部 107 多重伝送路送信部 108 単一回線分離部 109 単一回線送信部 110 単一回線受信部 111 単一回線多重部 112 多重伝送路受信部 113 下り回線移行部 114 下り速度変換部 115 多重回線送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 3/00 H04B 7/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内部の多重伝送路に対し、中継する
    1又は複数のスロット群の先頭スロット番号およびスロ
    ット数を選択・記憶する多重伝送路選択部と、前記多重
    伝送路選択部にて選択したスロット群を、前記多重伝送
    路上の特定のスロット位置へ移行して中継するために、
    移行するスロット数を選択・記憶する多重回線移行量選
    択部と、外部のデジタル多重回線を終端し、信号の形式
    をTTL等で処理しやすい電気的信号に変換した上で、
    受信した全てのチャネルデータをスロットデータとして
    送出する多重回線受信部と、前記多重回線受信部から送
    出されたスロットデータを多重度を変えて先頭のスロッ
    トデータから順に記憶し、前記記憶したスロットデータ
    を前記多重伝送路のタイミングに合わせて送出する上り
    速度変換部と、前記上り速度変換部からのスロットデー
    タを前記多重回線移行量選択部にて設定された移行量だ
    け移行させて出力する上り回線移行部と、前記上り回線
    移行部からの出力を前記多重伝送路選択部で決定される
    送出開始スロット位置に基づいてスロット位置を決定し
    て前記多重伝送路に送出する多重伝送路送信部と、 前記多重伝送路からの多重スロットデータを受信し前記
    多重伝送路選択部で決定される送出開始スロットの先頭
    スロットから前記多重伝送路選択部で決定されるスロッ
    ト数分を出力する多重伝送路受信部と、前記多重伝送路
    受信部から出力される多重スロットデータを前記多重回
    線移行量選択部にて設定された移行量を1フレーム時間
    から差し引いた時間経過後に出力する下り回線移行部
    と、前記下り回線移行部から出力される多重スロットデ
    ータを順に記憶し、前記記憶した多重スロットデータを
    前記デジタル多重回線のタイミングに合わせて先頭のス
    ロットデータから送出する下り速度変換部と、前記下り
    速度変換部から送出されたスロットデータの信号形式を
    変換した上で前記デジタル多重回線に出力する多重回線
    送信部とを備える ことを特徴とする多重変換回路。
  2. 【請求項2】 外部のデジタル多重回線に対し、装置内
    部の単一回線へ中継する1又は複数のチャネル番号を選
    択・記憶する単一回線選択部と、前記上り速度変換部か
    ら送出されたスロットデータから前記単一回線選択部で
    選択されるチャネル番号を有するスロットデータのみを
    抽出して前記単一回線の伝送速度で出 力する複数の単一
    回線分離部と、前記単一回線分離部からの出力の信号形
    式等の変換を行ない前記単一回線にデータとして送信す
    る複数の単一回線送信部と、前記単一回線からデータを
    受信し信号形式等の変換を行なって出力する複数の単一
    回線受信部と、前記単一回線受信部の出力を前記単一回
    線選択部で選択されるチャネル番号を有するスロットに
    出力する複数の単一回線多重部とを更に備え、前記単一
    回線多重部の出力と前記下り回線移行部の出力が合成さ
    れて前記下り速度変換部に入力されることを特徴とする
    請求項1に記載の多重変換回路。
  3. 【請求項3】 複数の外部のデジタル多重回線と接続さ
    れ、デジタルデータの終端・加工あるいは外部回線への
    中継処理を行なう伝送路処理部を備えた多重変換装置で
    あって、前記デジタル多重回線の各々と接続される複数
    の請求項1に記載の多重変換回路と、前記多重変換回路
    の各々を前記伝送路処理部に接続する少なくとも1本の
    多重伝送路とを備え、前記多重変換回路の各々は、前記
    デジタル多重回線からは選択された1又は複数の連続し
    たチャネル群を1又は複数の連続したスロット群に変換
    して前記多重伝送路に中継し、前記多重伝送路からは選
    択された1又は複数のスロット群を1又は複数のチャネ
    ル群に変換して前記デジタル多重回線に中継することに
    より、複数の前記多重変換回路が少なくとも1本の前記
    多重伝送路を共有することを可能とすることを特徴とす
    る多重変換装置。
  4. 【請求項4】 複数の外部のデジタル多重回線と接続さ
    れ、デジタルデータの終端・加工あるいは外部回線への
    中継処理を行なう伝送路処理部を備えた多重変換装置で
    あって、前記デジタル多重回線の各々と接続される複数
    の請求項2に記載の多重変換回路と、前記多重変換回路
    の各々を前記伝送路処理部に接続する少なくとも1本の
    多重伝送路とを備え、前記多重変換回路の各々は、前記
    デジタル多重回線からは選択された1又は複数の連続し
    たチャネル群を1又は複数の連続したスロット群に変換
    して前記多重伝送路に中継すると共に前記単一回線選択
    部にて選択された前記デジタル多重回線上のチャネルを
    低速の単一回線にのみ中継し、前記多重伝送路からは選
    択された1又は複数のスロット群を1又は複数のチャネ
    ル群に変換すると共に低速の単一回線からのデータを変
    換し合成して前記デジタル多重回線に中継することによ
    り、複数の前記多重変換回路が少なくとも1本の前記多
    重伝送路を共有することを可能とすると共に前記多重伝
    送路上に低 速端末用のスロットを設ける必要が無いこと
    を特徴とする多重変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07202532A (ja) * 1994-01-05 1995-08-04 Fuji Elelctrochem Co Ltd 誘電体フィルタ測定治具
US7845745B2 (en) 2005-05-10 2010-12-07 Bsh Bosch Und Siemens Hausgeraete Gmbh Multipart domestic appliance
KR102006334B1 (ko) * 2017-05-26 2019-08-01 엠.씨.케이(주) 브러시형 연마 제품 및 장치

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