JP3110071B2 - モータ内蔵コンベヤーローラ - Google Patents
モータ内蔵コンベヤーローラInfo
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Description
に関し、より具体的にはモータと駆動歯車をローラの内
部に配備した、いわゆるモータ内蔵コンベヤーローラ(m
otorized conveyor roller)に関する。
コンベヤー枠に複数のローラを回転可能に取り付け、該
ローラによって物品の搬送路を形成したものがあげられ
る。これは、幾つかのローラが「駆動ローラ」として機
能し、物品に接触してその物品をコンベヤーの一方の端
部から他方の端部まで自進させるのである。かかるロー
ラコンベヤー装置に使用される従来の駆動機構は、電気
モータ、歯車減速機、取付枠、ベアリング、カップリン
グ、その他種々の機器等を独立分離して使用し、ローラ
の駆動手段を形成している。ローラ自体は、スプロケッ
トに取り付けたり、溝に嵌め込んで駆動チェーンやベル
トに連繋される。或はまた、ローラは、連続する平ベル
トを全てのローラの底面に接触させて駆動させることも
できる。このように、外部に駆動機構を設けると大きな
スペースを要し、メンテナンスを頻繁に必要とするだけ
でなく、ゴミや湿気の多い環境下での使用にはあまり適
さない。
するために、これまでにも、モータ及び駆動歯車をロー
ラの内部に配備したモータ内蔵コンベヤーローラが使用
されている。かかる従来ローラの代表例として、米国特
許第2915167号に開示されたローラを挙げること
ができる。代表的なモータ内蔵コンベヤーローラは、2
つの端部軸に回転可能に取り付けたドラムと、一方の軸
に固定したモータと、ドラム駆動用の歯車減速機構を備
えている。
ベヤーは幾つかの欠点を有している。まず第1に、A/
Cモータを用いているため、固定子(stator)のスペース
を設けるためにローラの直径を大きくせねばならない。
第2に、高電圧の単相又は三相交流電流を用いるため、
電流をモータに供給するための外部配線を必要とする。
この外部配線は、設置のために多大な費用及び時間を要
するだけでなく、これらの近傍で作業することは安全性
を損なうこともある。
「過負荷」が挙げられる。物品をコンベヤー装置で搬送
する場合、搬送すべき物品だけでなく、モータ及び歯車
装置をも保護するために、過負荷が作用すると駆動ロー
ラの回転を停止させることが望ましい。従来のコンベヤ
ーローラでは、モータと歯車減速機構との間にクラッチ
を介在させて、所定のトルクに達するとスリップさせる
ようにしている。しかし、このような構造にすると、モ
ータはローラよりもかなり速い速度で回転するため、ク
ラッチ部品に大きな摩耗が生じる不都合がある。この摩
耗によって生じるスリップトルクの変動は予期すること
ができない。
テナンスをどうするかという問題がある。モータと歯車
減速機はローラ管の内部に設けられているため、それら
の保守、交換及び修理等を行なうために、内部部品の取
扱いを容易に行なえるようにすることが望ましい。
ための駆動装置を内蔵したコンベヤーローラを提供す
る。コンベヤーローラは、取付軸(42)を有する中空のロ
ーラ管(16)を有しており、該ローラ管(16)の各端部は軸
受に支えられて(journalled)ローラ管は回転可能であ
る。取付軸(42)は、コンベヤー枠に対して相対回転不能
に固定される。DC永久磁石モータは、取付用スタッド
を用いて一方の取付軸に固定される。モータによって歯
車減速機を駆動し、該減速機によって駆動部材を駆動さ
せる。駆動部材は、付勢力によってローラ管の内面に摩
擦接触する弾性手段を備えている。このようにして、駆
動部材からローラ管にトルクが加えられ、ローラ管は回
転する。
に、駆動部材の両側に、一対のクラッチ板からなるクラ
ッチ機構を設けている。バネの弾性力によってクラッチ
板を駆動部材の表面に押圧している。バネから加わる力
によって、「ブレーキ解除トルク(break away torqu
e)」が決まり、このトルクにてクラッチが滑り始める。
一方の取付軸を通じてモータに供給される。取付軸は軸
方向に孔を開設し、該孔に絶縁スリーブが嵌められる。
導電手段を絶縁スリーブの中に通し、モータの陽極端子
と外部電源との間に電気を導いている。モータ軸をコン
ベヤー枠にアースさせて負極とする。このように、本発
明は一点配線(single point wiring)で足りる。
ーラの内部に完全に収容することにより、ゴミ、湿気そ
の他の外部物質から保護することのできるモータ内蔵コ
ンベヤーローラを提供することを第1の目的とする。
を容易に行なえるようにしたモータ内蔵コンベヤーロー
ラを提供することをもう1つの目的とする。
取り付けることのできる駆動装置を備えたモータ内蔵コ
ンベヤーローラを提供することを更に目的とする。
ら保護するための手段を備えたモータ内蔵コンベヤーロ
ーラを提供することを更に目的とする。
ー枠を負のアース径路として供するようにしたモータ内
蔵コンベヤーローラを提供することを更に目的とする。
軸の中を通る導電手段を電源手段に含んでいるモータ内
蔵コンベヤーローラを提供することを更に目的とする。
ーローラの取付軸の内部に設けたヒューズを備えるモー
タ内蔵コンベヤーローラを提供することを更に目的とす
る。
下の例示的な説明及び図面の開示によって明白なものと
なるであろう。
ーラを引用符号(10)で示している。コンベヤーローラ(1
0)は、平行な枠部材(12)(14)の間に設けられ、他のコン
ベヤーローラと共に搬送トラックを形成している。
(16)を備えている。ローラ管(16)の各端部にはキャップ
(18)(20)が圧入される。該キャップは、絶縁材料から作
るのが望ましい。端部キャップ(18)(20)は、夫々、端部
壁(18a)(20a)とスリーブ部(18b)(20b)を備えている。端
部キャップ(18)(20)のスリーブ部(18b)(20b)の外径は、
ローラ管(16)の内径に略等しくし、端部キャップがロー
ラ管に滑り嵌め(snugfit)できるようすることが望まし
い。端部壁(18a)(20a)の各々は、直径がローラ管(16)の
外径に略等しく、フランジ(18c)(20c)を形成し、ローラ
管の各端部に当接させている。端部キャップ(18)(20)
は、ビス(22)(24)によりローラ管(16)に固定される。
0)、歯車減速機(120)及び駆動部材(152)が設けられてい
る。モータ(70)は一方の端部が取付用アダプター(26)に
より支持されている。取付アダプター(26)はフランジ(2
8)を備え、該フランジをモータハウジングの一方の端部
に当接させる。取付アダプター(26)、モータ(70)及び歯
車減速機(120)は、取付アダプターのフランジの周囲を
複数のボルトでボルト止めすることにより、独立の駆動
装置を形成し、単一ユニットとして配設することができ
る。
の中に圧入されたベアリング(34)の中で支えられる。ベ
アリング(34)は、固定ネジ(22)によって固定され、軸方
向に移動しないようにしている。第1の取付軸(36)は、
取付アダプター(26)の中に軸心を共通して配備される。
第1の取付軸(36)は、適当な手段を用いることにより、
取付アダプター(28)に対して回転不能に保持される。図
示の実施例において、取付軸(36)と、取付アダプター(2
6)の内側は、六角形の形状である。スペーサ(38)は六角
形の開口を設けており、取付軸(36)の端部をスライドさ
せて取付アダプター(26)に滑り嵌めできるようにしてい
る。スペーサ(38)は、ローラ管(16)の端部とコンベヤー
枠との間にスペースを形成するために設けられる。シー
ル(40)を設けて、ローラ管(16)の内部に異物等が侵入し
ないようにしている。
いても、前述と同じようにして支えられている。第2の
取付軸(42)は、一対のプラスチック製アダプター(46)(4
8)の内側に該アダプターと軸心を共通して設けられる。
アダプター(46)(48)は各々がフランジ(50)を備えてい
る。アダプター(46)(48)は、フランジ(50)を突き合わせ
て配置される。各々のアダプター(46)(48)はベアリング
(52)(54)の中に嵌められる。各フランジ(50)はベアリン
グ(52)(54)の間のスペーサとして機能する。外側のベア
リング(52)は、固定ネジ(24)によって軸方向の移動が防
止される。内側のベアリング(52)はバネキャップ(56)に
よって適当な位置に保持され、内側のアダプター(48)の
端部を滑らせて嵌められる。バネキャップ(56)は、止め
金(図示せず)により、適当な位置に保持される。バネキ
ャップ(56)の内側には、ボス(58)が形成される。圧縮バ
ネ(60)の一端がボス(58)に嵌められ、バネの反対側の端
部が、取付軸(42)の内部に形成された軸穴(62)の中に進
入する。組み立てるとき、バネ(60)を部分的に圧縮して
取付軸(42)を付勢すると、取付軸は図1に示す伸長位置
となる。保持リング(64)は取付軸(42)を保持する。スペ
ーサ(66)は第2取付軸(42)の端部の上を摺動し、アダプ
ター(46)の端部を滑って嵌まる。シール(68)は端部キャ
ップ(20)の開口を密封し、ローラ管(16)の中に異物が侵
入しないようにしている。
ラ管(16)と軸線が揃うように配備される。両軸とも、夫
々の枠部材(12)(14)の六角形孔の中に嵌まるようにして
いる。コンベヤーローラ(10)をコンベヤー枠の中に挿入
するには、第1の取付軸(36)を傾けて、枠部材(12)の開
口の中に挿入する。第1取付軸が枠部材(12)に当たる位
置まで押し込んでから、第2取付軸(42)をバネ(60)力に
抗して後退位置まで押し込む。コンベヤーローラの端部
を次に枠部材(14)の所定位置にまで移動させる。取付軸
(42)が枠部材(14)の開口の位置にくると、バネの復元力
によって速やかに伸長位置となり、コンベヤー枠の開口
の中で嵌まる。取付軸(36)(42)は、このようにしてコン
ベヤー枠の中で回転不能に保持される。この結果、取付
アダプター(26)、モータ(70)及び歯車減速機も同様にし
て不動(stationary)である。しかし、ローラ管(16)はベ
アリング(34)(52)(54)の上に配備されているから、力が
加えられると回転できる。
置(152)の作用によってローラは駆動する。図面ではモ
ータ(70)の断面を示しており、従来のDC永久磁石モー
タである。モータ(70)は円筒形ハウジング(72)を含んで
おり、該ハウジングの各端部には端部板(74)(76)が取り
付けられている。モータ軸(78)はハウジング(72)の中を
軸方向に伸びており、各端部は自動調心ベアリング(80)
の中で支えられている。ロータ(82)は複数の界磁体(fie
ld)(84)を有しており、モータ軸(78)に担持される。極
性が反対の2つの半円筒形永久磁石(86)はロータ(82)を
取り囲んでいる。モータ軸(78)の一端に整流子(88)が取
り付けられる。この整流子は、ロータを流れる電流を逆
転させる作用を有する。当該分野で周知の如く、ロータ
の界磁体(84)を流れる電流は、永久磁石(86)の磁場と反
応する磁場を作り出し、ロータ(82)を回転させてモ
ータ軸(78)を回転させる。
付軸(36)を通じて行なわれる。電気の供給については図
2に最も良く示されている。絶縁スリーブ(90)が第1取
付軸の内側に配備され、フランジ(92)を有している。フ
ランジの一方の側に陽極板(94)が設けられ、陽極端子(9
6)を、非導電性の取付アダプター(26)の片側の溝(30)を
貫通して突出させている。アース板(98)を取付アダプタ
ー(26)の側部に沿って設けており、該アース板にはアー
ス端子(100)を、取付アダプター(26)の第2溝(32)を貫
通して突出させている。第1の導電体(102)及び第2の
導電体(104)を通じて、各板からモータ(70)に電流が流
れる。ゴムプラグ(106)は電気板を押圧している。図2
に示す如く、アース板(98)は取付軸(36)と接触してお
り、該取付軸は金属製であって導電性である。また、取
付軸(36)は、枠部材(12)と接触している。従って、取付
軸と枠部材(12)は電源のアース線としての働きをする。
これは、配線費用を節約する利点がある。或はまた、ア
ース板(98)は、図2の破線で示すように、外向きに屈曲
させて、陰極導電体を取り付けるための端子として供す
ることもできる。
送られる。絶縁スリーブ内にバネ(108)が配備され、該
バネは陽極板に接触している。バネの反対側の端部は、
絶縁スリーブ(90)内に設けたヒューズ(110)に接触して
いる。取付軸(36)には軸方向にネジ穴(114)が設けら
れ、該ネジ部にプラスチックプラグ(112)がネジ止めさ
れている。また、ネジ(116)をプラグの穴に螺合させ、
ネジの端部をヒューズ(110)と接触させている。ネジの
周り2つの金属ワッシャー(118)を設け、配線のクラン
プ手段を形成している。ネジ(116)、ヒューズ(110)及び
バネ(108)が、陽極板(94)と外部電源との間の導電径路
を形成している。
置である。歯車減速機装置(120)は歯車ハウジング(122)
を含んでいる。歯車ハウジングは端部壁(124)を有し、
該端部壁にボルトが螺合して歯車減速機装置(120)をモ
ータ(70)に固定している。環状の内歯車であるリングギ
ヤ(126)を歯車ハウジング(122)の内側に形成している。
る。第1段は、ピニオンギヤ(128)、3つの遊星歯車及
び入力キャリヤ(input carrier)(132)を有している。ピ
ニオンギヤ(128)はモータ軸(78)にキー止めされ、3つ
の全ての遊星歯車に噛合する。遊星歯車はまた、リング
ギヤ(126)に噛合している。入力キャリヤ(132)の片面に
3つの突起(136)を突設し、キャリヤ(132)と一体に形成
している。遊星歯車(130)は、夫々の突起(136)に回転自
由に取り付けられる。
第2段は、第2ピニオンギヤ(138)、4つの第2段遊星
歯車(140)及び出力キャリヤ(output carrier)(142)を有
している。第2ピニオンギヤ(138)は、入力キャリヤ(13
2)の中央部に突起(136)とは反対側の位置で固定されて
いる。第2ピニオンギヤ(138)は、4つの第2段遊星歯
車(140)と噛合し、これら遊星歯車は更にリングギヤ(12
6)に噛合している。第2段の遊星歯車(140)は、出力キ
ャリヤ(142)の片面に突設した突起(146)に回転自由に取
り付けられている。六角形の出力軸(148)が出力キャリ
ヤ(142)の反対側の面から軸方向を伸びており、歯車ハ
ウジング(122)の端部に設けたベアリング(150)に軸承さ
れている。ベアリング(150)の外側にシール(149)を設
け、モータハウジング(72)及び歯車ハウジング(122)の
内部にグリースを入れる。
材(152)を設けている。駆動部材(152)はローラ管(16)の
内面と摩擦接触して駆動管(16)を駆動させる。駆動部材
(152)はローラ管(16)の製造誤差をも考慮して作られ
る。従って、ローラ管(16)が真円から少し外れている場
合、駆動部材(152)によってその真円調整が行なわれ
る。同様に、駆動部材は、かかる管に通常許容される内
径の寸法公差にも適応することができる。更に、駆動部
材(152)は、モータ(70)及び歯車減速機(120)を過負荷か
ら保護するために、クラッチ機構(170)を備えている。
対の駆動板(154)(156)を有している。第1の駆動板(15
4)には円形の穴(158)を開設し、第2の駆動板(156)に
は、該穴(158)に嵌まるボス(160)を突設している。駆動
板(154)(156)は、両板とも中央部に開口(162)を形成し
ており、該開口は後述するクラッチ板(172)の肩部の直
径よりも大きい。各駆動板は外周に段部(164)を設けて
おり、図1に示すように両駆動板を当接させたとき、環
状の溝(166)が形成されるようにする。環状の溝(166)に
弾性リング(168)を配備する。該リングの外径は、駆動
板(154)(156)の外径よりも僅かに大きい。弾性リング(1
68)はローラ管(16)の内面に当接し、このときの摩擦係
数はかなり大きくなるようにしている。弾性リング(16
8)は真円度の不足を補い、ローラ管(16)の内径公差に適
応できる。
を構成し、一対のクラッチ板(172)を有している。駆動
板(154)(156)は両クラッチ板(172)の間に密着して挟ま
れている。各クラッチ板(172)には、出力軸に嵌まる大
きさの六角形の開口(174)を開設している。各クラッチ
板は片面から筒状フランジ(176)を突出させている。第
1クラッチ板の筒状フランジ(176)はスペーサとして供
され、歯車減速機装置と所定の間隔を維持できるように
している。第2クラッチ板の筒状フランジ(176)は駆動
板(154)(156)の中央孔(162)の中を通り、駆動板(154)(1
56)を支持する。ワッシャー(178)とボルト(180)を出力
キャリヤの端部に螺合し、バネ(182)を外側のクラッチ
板(172)を押圧する。これによって、クラッチ板(172)
と、駆動板(154)(156)とが所定の摩擦力にて接触するよ
うにしている。クラッチ板(172)と駆動板との間のブレ
ーキ解除トルクは、弾性リング(168)とそのローラ管(1
6)との間のトルク解除力よりも小さくすることが重要で
ある。
持されたモータ(70)を励磁すると、第1のピニオンギヤ
(128)によって遊星歯車(130)が駆動する。遊星歯車(13
0)は入力キャリヤ(132)に取り付けられているため、遊
星歯車(130)の回転によって入力キャリヤ(132)を駆動す
る。第2段のピニオンギヤ(138)は入力キャリヤ(132)に
取り付けられ、第2段の遊星歯車(140)を駆動する。次
に、第2段の遊星歯車(140)の回転によって出力キャリ
ヤ(142)を駆動する。
コンベヤーローラ(16)を駆動させる。コンベヤーローラ
(16)の駆動によってコンベヤー上の物品は軌道にそって
自進する。搬送すべき物品がコンベヤーに載せられ、出
力軸(148)と駆動板(154)(156)間のトルクが所定の値を
超えたとき、クラッチ板(172)はスリップして回転を続
けるが、駆動板(154)(156)とローラ管は静止したままで
ある。このようにして、モータ(70)と歯車減速機(120)
は過負荷から保護されることになる。
ることなく、本発明をその他の態様にて実施できること
は勿論である。本発明の実施例は、全ての点において例
示的なものであって限定するものではなく、特許請求の
範囲に規定された範囲内で種々の変形をなすことができ
る。
長手方向の断面図である。
方向の断面図である。
に沿う断面図である。
に沿う断面図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 ローラ管と、ローラ管をコンベヤー枠に
回転可能に取り付けるための手段と、ローラ管の内部に
設けられ、コンベヤー枠に対して相対回転不能に連繋さ
れたモータと、該モータと連動するようにローラ管の内
部に配備され、出力軸を備える歯車減速機と、該歯車減
速機の出力軸に連繋され外周に弾性摩擦材を具えローラ
管の内壁へ該弾性摩擦材を圧接している駆動部材と、か
ら構成され、ローラ管内壁と弾性摩擦材との摩擦によっ
てローラ管を駆動することを特徴とする、モータ内蔵コ
ンベヤーローラ。 - 【請求項2】 駆動部材は、外周に環状の溝を形成した
駆動板装置と、該駆動板装置の環状溝の中に配備した弾
性リングを含んでおり、弾性リングはローラ管の内壁と
摩擦によって接触するようにしている請求項1に記載の
コンベヤーローラ。 - 【請求項3】 駆動部材は、歯車減速機及びモータを過
負荷から保護するクラッチ手段を備えている請求項1に
記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項4】 駆動部材は、歯車減速機の出力軸を通す
開口を中央部に開設し、歯車減速機の出力軸の周りで回
転自由な略円形の駆動板を有する駆動板装置と、歯車減
速機の出力軸に固定され、駆動板装置の駆動のために略
平らな表面を駆動板装置と面−面接触するようにした少
なくとも1つのクラッチ板と、弾性力によってクラッチ
板を付勢して駆動板装置に接触させる弾性手段を備えて
いる請求項3に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項5】 クラッチ板はその中央部に筒状フランジ
を突設し、該フランジ上に駆動板装置を回転可能に取り
付けている請求項4に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項6】 ローラ管を回転可能に取り付ける手段
は、ローラ管の各端部に設けた第1及び第2のキャップ
と、各々の端部キャップの内側に設けた第1及び第2の
ベアリングと、夫々のベアリングの中に嵌められてロー
ラ管の各端部から軸方向に突出する第1及び第2の取付
軸を備え、第1及び第2の取付軸はコンベヤー枠に対し
て相対回転不能となるようにしている請求項1に記載の
コンベヤーローラ。 - 【請求項7】 第1取付軸に形成された軸孔に配備され
た絶縁スリーブと、絶縁スリーブ内を通り、モータと外
部電源とを電気的に導通するための導電手段を備えてい
る請求項6に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項8】 導電手段には、電気的な過負荷から保護
するためのヒューズを取付軸の内部に設けている請求項
7に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項9】 第1取付軸は導電性であり、モータのア
ース径路として供される請求項7に記載のコンベヤーロ
ーラ。 - 【請求項10】 端部キャップは絶縁材料から作られ、
ローラ管と電気系とを電気的に絶縁している請求項9に
記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項11】 a) ローラ管と、b) ローラ管によって
コンベヤー上の物品を搬送するために、ローラ管をコン
ベヤー枠に回転可能に取り付けるための手段と、c) 搬
送すべき物品を自進させるために、ローラ管の内部に設
けられてローラ管を回転させる駆動手段を備えており、
駆動手段は、 モータハウジングと、 モータに連動
するように配備され、出力軸を有する歯車減速機装置
と、 歯車減速機装置の出力軸に取り付けられ、ローラ管を駆
動するためにローラ管の内面と摩擦接触させるための弾
性手段を備えた駆動部材と、 駆動部材に連繋され、
モータと歯車減速機装置を過負荷から保護するためのク
ラッチ手段、を備えていることを特徴とするモータ内蔵
コンベヤーローラ。 - 【請求項12】 駆動部材は、相互にロックし合う一対
の駆動板を並べて配備し、各駆動板の外周に設けた段部
が協同作用して環状溝を形成し、該環状溝内に弾性手段
を配備している請求項11に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項13】 クラッチ手段は、駆動部材の両側に設
けた一対のクラッチ板と、駆動部材を駆動するために、
これらのクラッチ板を付勢して駆動板と面−面接触させ
る弾性手段を備えている請求項12に記載のコンベヤー
ローラ。 - 【請求項14】 少なくとも1つのクラッチ板は、クラ
ッチ板の中央部から軸方向に伸びる筒状のスリーブを備
え、駆動板はスリーブ内に回転可能に取り付けられる請
求項13に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項15】 ローラ管を回転可能に取り付ける手段
は、ローラ管の各端部に設けた第1及び第2のキャップ
と、各々の端部キャップの内側に設けた第1及び第2の
ベアリングと、夫々のベアリングに支えられ、ローラ管
の各端部から軸方向に突出し、コンベヤー枠に対して回
転不能に取り付けることができるようにした第1及び第
2の取付軸を備えている請求項11に記載のコンベヤー
ローラ。 - 【請求項16】 第1取付軸に形成された軸孔に配備さ
れた絶縁スリーブと、絶縁スリーブ内を通り、モータと
外部電源とを電気的に導通するための導電手段を備えて
いる請求項15に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項17】 導電手段には、電気的な過負荷から保
護するためのヒューズを取付軸の内部に設けている請求
項15に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項18】 第1取付軸は導電性であり、モータの
アース線として供される請求項16に記載のコンベヤー
ローラ。 - 【請求項19】 端部キャップは絶縁材料から作られ、
ローラ管と電気系とを電気的に絶縁している請求項18
に記載のコンベヤーローラ。 - 【請求項20】 a) ローラ管と、b) ローラ管によって
コンベヤー上の物品を搬送するために、ローラ管をコン
ベヤー枠に回転可能に取り付けるための手段であって、
ローラ管の各端部に設けられ、絶縁材料から作られ
た第1及び第2のキャップと、 第1及び第2の端部
キャップの内側に設けたベアリング手段と、 夫々の
ベアリングに支えられ、ローラ管の各端部から軸方向に
突出してコンベヤー枠に固定できるようにしており、導
電材料から作られて軸方向に伸びる開口を形成した第1
及び第2の取付軸を備えている取付手段と、c) 電動モ
ータ、歯車減速機装置、及びローラ管の内面に当接する
駆動部材を備え、搬送すべき物品を自進させるために、
ローラ管の内部に設けられてローラ管を回転させる駆動
手段、d) 電動モータに電流を供給するための手段であ
って、 陽極端子と陰極端子を有する電源と、 モー
タに電気的に接続された陽極板と、 第1取付軸の軸
孔を伸びて、陽極板を外部電源の陽極端子に電気的に接
続するための導電手段と、 導電手段を第1取付軸か
ら絶縁するための絶縁手段と、 モータ及び第1取付
軸に電気的に接続したアース板を備えており、コンベヤ
ー枠がアース径路として供され、取付軸を外部電源の陰
極端子に電気的に接続することができるようにした電源
手段、を備えていることを特徴とするモータ内蔵コンベ
ヤーローラ。 - 【請求項21】 電源は、DC電源であり、電動モータ
はDC永久磁石モータである請求項20に記載のコンベ
ヤーローラ。
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