JP3109502U - 吊り上げ用クランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】吊り荷の着床時に自動的にこれを解放することができ、使いやすく、かつ、低コストで故障の少ない吊り上げ用クランプを提供する。
【解決手段】マスタピン6には平行にガイドピン7を固定し、そのガイドピン7をクランプ本体1に形成された円弧状貫通孔1eに挿入する。クランプ本体1には、上端部にシャックル3が取り付けられ、下端部にカム面Cを設けた吊りロッド2を鉛直方向に摺動自在に支持し、この吊りロッド2は第2のバネ5により鉛直下方に付勢する。吊り荷Wの孔部Whにマスタピン6を挿入した状態で吊り上げて着床させることにより、第2のバネ5が吊りロッド2を下方に押し下げ、カム面Cによりガイドピン7を円弧状貫通孔1eの一端部に押圧し、その一端部に設けられている大径部Lを通じて第1のバネ9によりガイドピン7とマスタピン6を孔から引き抜き、吊り荷Wを自動的に解放する。
【選択図】図4
【解決手段】マスタピン6には平行にガイドピン7を固定し、そのガイドピン7をクランプ本体1に形成された円弧状貫通孔1eに挿入する。クランプ本体1には、上端部にシャックル3が取り付けられ、下端部にカム面Cを設けた吊りロッド2を鉛直方向に摺動自在に支持し、この吊りロッド2は第2のバネ5により鉛直下方に付勢する。吊り荷Wの孔部Whにマスタピン6を挿入した状態で吊り上げて着床させることにより、第2のバネ5が吊りロッド2を下方に押し下げ、カム面Cによりガイドピン7を円弧状貫通孔1eの一端部に押圧し、その一端部に設けられている大径部Lを通じて第1のバネ9によりガイドピン7とマスタピン6を孔から引き抜き、吊り荷Wを自動的に解放する。
【選択図】図4
Description
本発明は、鋼材等の各種物品をクレーン等によって吊り上げるときに用いられる吊り上げ用クランプに関し、更に詳しくは、吊り荷を下ろしたときに自動的にクランプを解除することのできる自動解放機構付き吊り上げ用クランプに関する。
鋼材等の各種物品をクレーン等によって吊り上げるときに用いられる吊り上げ用クランプにおける吊り荷のクランプ・アンクランプ機構として、従来、種々の提案がなされているが、吊り荷のクランプ状態からアンクランプ状態とするに当たってハンドル等を操作するもの(例えば特許文献1参照)と、吊り荷を着床させたときに自動的にアンクランプ状態に移行するもの(例えば特許文献2参照)が知られている。
特許文献1に開示のクランプ装置においては、クランプ本体に形成した下向きの開口部を横切るように吊りピンを軸方向に変位自在に配置し、その吊りピンを、ベルクランク、揺動梃を介してシャックルに係合させる一方、揺動梃にはラッチリンクおよびラッチカムを介してラッチハンドルに係合させ、このラッチハンドルを操作することによって、揺動梃およびベルクランクを介して吊りピンを軸方向に変位させ、吊りピンが開口部の両側に差し渡された状態(クランプ状態)と、吊りピンの先端と開口部の一方側との間に隙間ができた状態(アンクランプ状態)を選択できるようにしている。また、この提案技術においては、シャックルをクランプ本体に対して吊り荷の負荷方向に摺動変位自在として、吊り荷の負荷によりクランプ本体に対して相対的に上方に移動させることによって、上記したベルクランプおよび揺動梃を介して吊りピンをクランプ状態に維持するように構成し、これによって吊り荷の負荷状態において誤ってラッチハンドルに外力等が作用しても、アンクランプ状態に移行して吊り荷が落下してしまうことを防止している。
一方、特許文献2に記載のクランプ装置においては、クランプ本体の互いに対向する位置に一対の歯板を回動自在に設けるとともに、その各歯板をそれぞれ第1のアーム、リンクおよび第2のアームを介して吊り環に係合させ、この吊り環をクランプ本体に対して回動自在に配置して、クレーンに装着した状態で吊り荷を負荷することにより一対の歯板を互いに接近する向きに回動変位させるように構成し、その歯板の間に板状の吊り荷を挟み込んで吊り上げるようにしている。そして、クランプ本体にカム溝が形成されたテンプレートを配置し、そのテンプレートの溝内に沿って移動するロータリプレートを、上記した第1のアームに回動自在に取り付けられたセンターシャフトに同軸に支持し、そのロータリプレートの溝内の位置により、上記した一対の歯板をロック/アンロック状態とする着脱機構を設けている。この着脱機構により、吊り荷を着床させたときに一対の歯板を自動的にアンロック状態として、アンロックのための操作を不要としている。
特開平9−301671号公報
特開2000−128479号公報
ところで、上記した従来のクランプ装置のうち、前者のものでは、ラッチハンドルを操作しなければ吊り荷を解放することができず、このラッチハンドルにラッチ操作用のワイヤを取り付けて遠隔的にロック/アンロック操作を行うことができるものの、例えば吊り荷を高所に吊り上げる場合、ラッチハンドルに長いワイヤを取り付けてアンロック操作を行うことは現実的ではない。
一方、後者の従来のクランプ装置においては、アンロックのための操作が不要であり、人手を要さずに吊り荷の解放が可能であるものの、構造が極めて複雑であり、それ故に高価であるばかりでなく、故障の可能性も高いという問題がある。また、このクランプ装置では、吊り荷に設けられた孔にピンを挿入して吊り上げるタイプのものに適用することはできない。
本考案はこのような実情に鑑みてなされたもので、吊り荷に設けられた孔などにピンを貫通させることによってその吊り荷を吊り上げるタイプの吊り上げ用クランプにおいて、従来の構造に比して大幅に簡単なメカニズムのもとに、吊り荷の着床時に自動的にこれを解放することができ、もって使いやすく、かつ、低コストで故障の少ない自動解放機構付き吊り上げ用クランプの提供をその課題としている。
上記の課題を解決するため、本考案の自動解放機構付き吊り上げ用クランプは、所定の間隔をあけて互いに平行に設けられた一対の側板を備えたクランプ本体と、その側板にそれぞれ同軸に形成された貫通孔に挿入されるマスタピンと、そのマスタピンを軸方向に上記孔から引き抜く向きに付勢する第1のバネと、上記一対の側板の間でガイド部材を介して当該各側板に沿って軸方向に摺動自在にクランプ本体に支持されるとともに、一端にシャックルが取り付けられ、他端には第1および第2の係合部を含むカム面が設けられてなる吊りロッドと、その吊りロッドをクランプ本体に対して軸方向に上記他端側に付勢する第2のバネと、上記マスタピンに連結桿を介して平行に取り付けられ、上記一対の側板に形成された円弧状貫通孔に挿入されるガイドピンとを備えるとともに、上記ガイドピンの一端にはフランジ部が形成され、このフランジ部は、上記円弧状貫通孔の一端側に形成されている大径部においてのみ当該円弧状貫通孔を通過することができる大きさであり、上記カム面は、上記第2のバネの付勢による吊りロッドの他端側への移動時に上記ガイドピンを上記円弧状貫通孔の大径部側に向けて押圧する形状を有し、上記ガイドピンが円弧状貫通孔の他端側に位置している状態で当該ガイドピンが上記第1の係合部に係合し、上記マスタピンに吊り荷を負荷することにより吊りロッドが軸方向に移動してガイドピンが第2の係合部に係合し、吊り荷の負荷を解除することにより吊りロッドが上記第2のバネで付勢されてそのカム面によりガイドピンを円弧状貫通孔の大径部側に押圧し、上記第1のバネによりガイドピンおよびマスタピンを上記一対の側板から引き抜くように構成されていることによって特徴づけられる(請求項1)。
ここで、本考案においては、上記吊りロッドに、上記ガイドピンが第2の係合部に係合している状態で上記第1の係合部を覆うフラッパが揺動自在に支持されている構成(請求項2)を好適に採用することができる。
本考案は、クランプ本体に対して1本のロッド(吊りロッド)と、2本のピン(マスタピンとガイドピン)、およ2個のバネを用いた簡単な構造のもとに、吊り荷の着床時等により負荷が解除されたときに自動的に吊り荷の解放を可能とすることにより、課題を解決するものである。
すなわち、一対の側板を備えたクランプ本体に、側板と平行に吊りロッドを軸方向に摺動自在に支持し、この吊りロッドの一端(使用時において上端、以下同)にシャックルを取り付けるとともに、他端(同じく下端、以下同)には第1および第2の係合部を備えたカム面を設けるとともに、この吊りロッドは第2のバネにより下端側に付勢する。また、クランプ本体には、一対の側板に共通して貫通孔を形成し、この貫通孔にマスタピンを挿入する。このマスタピンは吊り荷の孔等に貫通することにより、吊り荷が負荷されるピンである。このマスタピンは、第1のバネにより貫通孔から引き抜く向きに付勢する。そして、このマスタピンには、これと平行にガイドピンを連結桿を介して取り付け、このガイドピンを、クランプ本体の一対の側板に形成した円弧状貫通孔に挿入する。円弧状貫通孔はその一端側に大径部を形成するとともに、ガイドピンにはその一端側にフランジ部を形成して、そのフランジ部は、大径部においてのみ円弧状貫通孔を貫通できる大きさとする。
前記した吊りロッド下端に形成されているカム面は、当該吊りロッドが第2のバネで付勢されて下方に移動する際に、ガイドピンを円弧状貫通孔の大径部側に押圧する形状とすし、また、第1および第2の係合部は、ガイドピンが円弧状貫通孔の他端側、つまり大径部とは反対側に位置している状態で第1の係合部に係合し、マスタピンに吊り荷を負荷することによって第1の係合部にガイドピンが係合するように構成する。
以上の構成において、マスタピンおよびガイドピンがそれぞれ貫通孔および円弧状貫通孔に挿入されている状態で、マスタピンに吊り荷を負荷している状態では、第2のバネに抗して吊りロッドがクランプ本体に対して上方に移動した状態となる。この間、第1のバネによりマスタピンが貫通孔から引き抜かれる向きに付勢されるが、ガイドピンのフランジ部がそれを阻止する。この状態で吊り荷を着床させると、第2のバネが吊りロッドを下方に移動させ、これによりガイドピンがカム面に押されて大径部側に変位する。ガイドピンのフランジ部は大径部においてのみこの円弧状貫通孔を貫通するので、第1のバネの付勢力によりガイドピンがその大径部において円弧状貫通孔から引き抜かれ、これと連結桿を介して一体化されているマスタピンが貫通孔から引き抜かれ、吊り荷が解放される。
請求項2に係る考案におけるフラッパは、第2の係合部にガイドピンが係合している状態、つまり吊り荷を吊り上げている状態で第1の係合部を覆うように吊りロッドに対して回動自在に支持されることにより、吊り荷の着床等により負荷が解除されたときに吊りロッドが第2のバネの付勢力によって下降する際に、ガイドピンが第1の係合部に引っかかることを防止するものであり、自動解放動作を確実なものとするように機能する。
本考案によれば、少ない部品点数並びに簡単な構造のもとに、吊り荷の着床時にこれを自動的に解放することができ、低コストで故障しにくい吊り上げ用クランプが得られる。
以下、図面を参照しつつ本考案の実施の形態について説明する。
図1は本考案の実施の形態の正面図であり、図2および図3はそれぞれその左側面図および平面図である。また、図4には図2におけるA−A断面図を示す。
図1は本考案の実施の形態の正面図であり、図2および図3はそれぞれその左側面図および平面図である。また、図4には図2におけるA−A断面図を示す。
クランプ本体1は断面コ字型の形状を有しており、互いに平行な2枚の側板1a,1bを備えている。この各側板1a,1bの間に吊りロッド2が挿入されている。この吊りロッド2は、クランプ本体1に固定されたガイド部材1cにより軸方向に摺動自在に支持されており、その上端部にはシャックル3が固定される一方、下端部には、互いに同じ形状の2枚の板材4a,4bを備えたカム部材4が固定されている。このカム部材4には、吊りロッド2の軸線に対して傾斜するカム面Cと、そのカム面Cの下端部に隣接する凹部からなる第1の係合部D1と、その第1の係合部D1を挟んでカム面Cと反対側に位置する凹部からなる第2の係合部D2を備えている。そして、このカム部材4とガイド部材1cの間に、吊りロッド2と同軸に圧縮コイルバネ5(第2のバネに相当)が配置されており、この圧縮コイルバネ5によって吊りロッド2にはクランプ本体1に対して常に下向きへの付勢力が作用する。
クランプ本体1には、各側板1a,1bをそれぞれ同軸に貫通する貫通孔1dおよび円弧状貫通孔1eが形成されている。貫通孔1dにはマスタピン6が挿入されており、円弧状貫通孔1eにはガイドピン7が挿入されている。これらのマスタピン6およびガイドピン7は、連結桿8によって互いに平行に固定されている。また、この連結桿8には、クランプ本体1の一方の側板1bに固着されたストッパ1fに対する当たり8aが固定されている。
連結桿8とクランプ本体1の側板1bの間には、マスタピン6と同軸に圧縮コイルバネ9(第1のバネに相当)が配置されており、この圧縮コイルバネ9によってマスタピン6にはガイドピン7とともに貫通孔1dないしは円弧状貫通孔1eから引き抜く向きの付勢力が作用する。ガイドピン7には、その一端側にフランジ部7aが形成されているとともに、円弧状貫通孔1eの一端側に大径部Lが形成されている。ガイドピン7のフランジ部7aの直径は、円弧状貫通孔1eの大径部Lの直径よりも若干小さく、大径部L以外の部分の幅(短径方向への寸法)りも大きい。従って、ガイドピン7は、円弧状貫通孔1eの大径部Lが形成されている側の端部に位置している場合を除いて、フランジ部7aの存在によって円弧状貫通孔1eから抜け出ることが阻止され、同時にマスタピン6が貫通孔1dから抜け出ることが阻止される。また、このガイドピン7は、前記したカム部材4のカム面Cに対してはフォロワとして動作するとともに、第1および第2の係合部D1およびD2に対しては、被係合部材として機能する。なお、図1〜図4は、ガイドピン7が第1の係合部D1に係合している状態を示している。
前記したカム部材4には、その各板材4a,4bに差し渡されたピン10aを介してフラッパ10が揺動自在に支持されている。このフラッパ10は、ガイドピン7が第1の係合部D1に係合している状態以外においてはピン10aにのみ当接したフリー状態となって、第1の係合部D1を側方から覆うように位置する。
次に、以上の本考案の実施の形態の動作を、その使用方法とともに述べる。
ガイドピン7が第1の係合部D1に係合している図1〜図4に示す状態は、吊り荷Wの孔部Whにマスタピン6を挿入した状態で、かつ、クレーン等によりシャックル3を持ち上げていない状態を示すものであり、この状態から説明をはじめる。この状態からシャックル3を持ち上げると、吊りロッド2とクランプ本体1の間に吊り荷Wの重量分の力が当該吊りロッド2の軸方向に作用し、圧縮コイルバネ5の付勢力に抗して当該吊りロッド2がクランプ本体1に対して上昇する。これにより、図5に縦断面図を示すように、ガイドピン7が第1の係合部D1から第2の係合部D2に係合した状態となる。この状態では、ガイドピン7が第2の係合部D1に係合した状態で吊りロッド2が吊り荷Wの重量分だけクランプ本体1に対して上向きに引き上げられているため、安定してその状態を保つことになり、吊り荷Wは確実に吊り上げ運搬される。
ガイドピン7が第1の係合部D1に係合している図1〜図4に示す状態は、吊り荷Wの孔部Whにマスタピン6を挿入した状態で、かつ、クレーン等によりシャックル3を持ち上げていない状態を示すものであり、この状態から説明をはじめる。この状態からシャックル3を持ち上げると、吊りロッド2とクランプ本体1の間に吊り荷Wの重量分の力が当該吊りロッド2の軸方向に作用し、圧縮コイルバネ5の付勢力に抗して当該吊りロッド2がクランプ本体1に対して上昇する。これにより、図5に縦断面図を示すように、ガイドピン7が第1の係合部D1から第2の係合部D2に係合した状態となる。この状態では、ガイドピン7が第2の係合部D1に係合した状態で吊りロッド2が吊り荷Wの重量分だけクランプ本体1に対して上向きに引き上げられているため、安定してその状態を保つことになり、吊り荷Wは確実に吊り上げ運搬される。
その状態で吊り荷Wを着床させると、吊りロッド2に作用していた軸方向への力が解消するため、吊りロッド2は圧縮コイルバネ5の付勢力によりクランプ本体1に対して下方に移動する。図6はこの移動している状態を示す縦断面図であり、この移動により、ガイドピン7と第2の係合部D2との係合が解かれるとともに、カム面Cがガイドピン7を図6において反時計回りに押圧する。吊りロッド2がその移動範囲の下端部にまで押し下げられると、図7(A)に縦断面図を、(B)に左側面図を示すように、ガイドピン7は円弧状貫通孔1eの左端、つまり大径部Lの形成位置に到達する。ガイドピン7は、圧縮コイルバネ9によってマスタピン6とともに図7(B)において右方に付勢されているため、ガイドピン7のフランジ部7aが円弧状貫通孔1eの大径部Lを通過して、ガイドピン7およびマスタピン6が右方に移動し、これによって吊り荷Wの孔部Whからマスタピン6が抜き去られ、自動的にアンクランプ状態となり、吊り荷Wを着床させた状態でそのままクレーンによりクランプを移動させることができる。
この動作において、ガイドピン7およびマスタピン6の右方への移動端は、連結桿8の当たり8aがストッパ1fに当接する位置であり、また、吊りロッド2の下方への移動時に第1の係合部D1がフラッパ10により閉じられているので、ガイドピン7がこの第1の係合部D1に引っかかることを防止することができ、確実にアンクランプ動作を行うことができる。
このアンクランプ状態において、次の吊り荷Wを吊り上げるには、図7に示す状態から、吊り荷Wの孔部Whを側板1a,1bで挟み込むようにクランプ本体1を位置させた状態で、連結桿8を人手により押し込んでガイドピン7を円弧状貫通孔1eの大径部Lを通過させると同時に、吊り荷Wの孔部Whにマスタピン6を貫通させた後、図7(A)において時計回りに回動させ、その回動端に至しめることにより、ガイドピン7が第1の係合部D1に係合し、図1〜図4に示す状態となる。
なお、以上の実施の形態において、第1の係合部D1とカム面Cとの接続部分に滑らかさを付与しておくことによって、吊り荷Wの着床時における吊りロッド2の下降時にガイドピン7が第1の係合部D1に引っかかることを防止することが可能となり、その場合、フラッパ10については特に設ける必要はない。
また、以上の実施の形態においては、吊り荷Wに形成されている孔部Whにマスタピン6を貫通させることによってその吊り荷Wを吊り上げる場合の例について述べたが、本考案の自動解放機構付き吊り上げ用クランプは、ワイヤロープ等の索材を用いて、棒状等の鋼材や木材等を吊り上げる用途にも等しく適用することができる。
その例を図8に斜視図で示す。この使用例においては、棒状の吊り荷Wを、両端にループ部WRLを設けたワイヤロープWRを用いて吊り上げる例を示しており、ワイヤロープWRの各ループ部WRLに、上記した実施の形態で示したものと同じ吊り上げ用クランプのマスタピン6を通した状態で、吊り荷Wに巻き掛けている。ワイヤロープWRは、回収用の紐Sによってクランプ本体1に対して連結している。この使用例において、図8に示すクレーン等による吊り上げ状態から、吊り荷Wを適当な台(ワイヤロープWRが吊り荷Wの下敷きにならないような台等)の上に下ろすと、先の例と全く同等の動作によってマスタピン6がクランプ本体1の孔1dから抜け、これによりワイヤロープWRの両端のループ部WRLのクランプ本体1並びに吊り荷Wに対する係合が解かれた状態となり、ワイヤロープWRは紐Sのみによって支持された状態となる。この状態でクレーン等を上昇させると、ワイヤロープWRは紐Sで支持されてクランプとともに回収される。
1 クランプ本体
1a,1b 側板
1c ガイド部材
1d 貫通孔
1e 円弧状貫通孔
2 吊りロッド
3 シャックル
4 カム部材
5 圧縮コイルバネ(第2のバネ)
6 マスタピン
7 ガイドピン
7a フランジ部
8 連結桿
9 圧縮コイルバネ(第1のバネ)
10 フラッパ
L 大径部
W 吊り荷
Wh 孔部
WR ワイヤロープ
WRL ループ部
1a,1b 側板
1c ガイド部材
1d 貫通孔
1e 円弧状貫通孔
2 吊りロッド
3 シャックル
4 カム部材
5 圧縮コイルバネ(第2のバネ)
6 マスタピン
7 ガイドピン
7a フランジ部
8 連結桿
9 圧縮コイルバネ(第1のバネ)
10 フラッパ
L 大径部
W 吊り荷
Wh 孔部
WR ワイヤロープ
WRL ループ部
Claims (2)
- 所定の間隔をあけて互いに平行に設けられた一対の側板を備えたクランプ本体と、その側板にそれぞれ同軸に形成された貫通孔に挿入されるマスタピンと、そのマスタピンを軸方向に上記孔から引き抜く向きに付勢する第1のバネと、
上記一対の側板の間でガイド部材を介して当該各側板に沿って軸方向に摺動自在にクランプ本体に支持されるとともに、一端にシャックルが取り付けられ、他端には第1および第2の係合部を含むカム面が設けられてなる吊りロッドと、その吊りロッドをクランプ本体に対して軸方向に上記他端側に付勢する第2のバネと、
上記マスタピンに連結桿を介して平行に取り付けられ、上記一対の側板に形成された円弧状貫通孔に挿入されるガイドピンとを備えるとともに、
上記ガイドピンの一端にはフランジ部が形成され、このフランジ部は、上記円弧状貫通孔の一端側に形成されている大径部においてのみ当該円弧状貫通孔を通過することができる大きさであり、上記カム面は、上記第2のバネの付勢による吊りロッドの他端側への移動時に上記ガイドピンを上記円弧状貫通孔の大径部側に向けて押圧する形状を有し、
上記ガイドピンが円弧状貫通孔の他端側に位置している状態で当該ガイドピンが上記第1の係合部に係合し、上記マスタピンに吊り荷を負荷することにより吊りロッドが軸方向に移動してガイドピンが第2の係合部に係合し、吊り荷の負荷を解除することにより吊りロッドが上記第2のバネで付勢されてそのカム面によりガイドピンを円弧状貫通孔の大径部側に押圧し、上記第1のバネによりガイドピンおよびマスタピンを上記一対の側板から引き抜くように構成されていることを特徴とする自動解放機構付き吊り上げ用クランプ。 - 上記吊りロッドに、上記ガイドピンが第2の係合部に係合している状態で上記第1の係合部を覆うフラッパが揺動自在に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の自動解放機構付き吊り上げ用クランプ。
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CN112173955A (zh) * | 2020-08-25 | 2021-01-05 | 中建五局华东建设有限公司 | 一种塔吊起吊防脱勾机构 |
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CN112173955B (zh) * | 2020-08-25 | 2023-08-11 | 中建五局华东建设有限公司 | 一种塔吊起吊防脱勾机构 |
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