JP3109232U - 座椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着座中の快適さを向上させ足への負担を解消させると共に、収納や運搬時における利便性を高めることができる座椅子を提供する。
【解決手段】 座部2と背凭れ3とを枢着部4を介して回動自在に連結した座椅子1において、前記座部2の側面に床面に対して下方への角度調節が可能なラチェット金具10と、前記背凭れ3の側面に座部方向に折曲可能な連結金具20とを備える。前記連結金具20は、パイプ芯材6同士を連結し、床面と平行に折曲できる。前記ラチェット金具10および前記連結金具20に、折曲側とは反対側にカバー体30を装着させた。
【選択図】 図1

Description

本考案は、座椅子に関し、特には着座中の快適さを向上させ、収納や運搬時における利便性を高めることができる座椅子に関する。
従来、背もたれ部だけでなく座部の角度を自由に調節可能な座椅子がある(例えば特許文献1参照)。
上掲特許文献1の座椅子は、床面に配置した座部と、該座部に対し枢着部を介して回動自在に連結した背もたれ部とからなり、前記座部に床面との角度を調節可能な調節手段を設けていることを特徴としている。
特開2002−34702号公報(第1−2頁、図1、図2)
しかしながら、上述構造の座椅子では、座部が一体的に上昇するため、着座中に窮屈な姿勢となり膝や足先への負担が生じた。また、運搬や収納面においても、作業効率が低下するという問題があった。
そこで、本考案は上記の点に鑑み、着座中の快適さを向上させ足への負担を解消させると共に、収納や運搬時における利便性を高めることができる座椅子を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案の座椅子は、座部と背凭れとを枢着部を介して回動自在に連結した座椅子において、前記座部の側面に床面に対して下方への角度調節が可能なラチェット金具と、前記背凭れの側面に座部方向に折曲可能な連結金具とを備えることを特徴とする。前記連結金具は、パイプ芯材同士を連結し、床面と平行に折曲できる。前記ラチェット金具および前記連結金具に、折曲側とは反対側にカバー体を装着させてもよい。
座部の側面に床面に対して下方への角度調節が可能なラチェット金具を備えることで、座部中央を上昇させることができる。そのため、足を自然な状態で折り曲げることができ、リラックス感や安定性が向上する。
また、背凭れの側面に座部方向に折曲可能な連結金具を備えることで、背凭れを略中央部分から内側方向に屈曲させることができ、全体の大きさがコンパクトになるため、収納や運搬面で優れた効果が得られる。
さらに、前記ラチェット金具および前記連結金具に、夫々が折曲される側とは反対側にカバー体を装着させることで、折曲の際に生じる中材の亀裂や破損を未然に防ぐことができる。
以下、本考案における座椅子の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の座椅子1の内部構造を示す全体斜視図である。座椅子1は、座部2、背凭れ3、座部2と背凭れ3とを角度調節自在に連結する枢着部4、および座部2に装着された肘掛5で内部が構成されている。座部2、背凭れ3および肘掛5の内部は、夫々形状化されたパイプ芯材6にて形成されている。
また、図6に示すように、座部2、背凭れ3および肘掛5には緩衝材7が配設されており、さらにこの緩衝材7の周囲はカバー8で被覆されている。
緩衝材7の材質は特に限定されるものではないが、例えば発泡ウレタン等のクッション性に富んだ材質が好ましい。
座部2の両側面の略中央部には、下方に折れ曲がるラチェット金具10が装着されている。ラチェット金具10は既存のものを使用することができる。ラチェット金具10は、その構造より、図4に示すように、座部先方2aを段階的に屈曲させることができる。そのため、着座の際、自然な状態で、即ち膝の関節の曲がり具合に応じた任意の角度で、折り曲げて着座することが可能となり、リラックス感や安定性が向上される。
背凭れ3の両側面の略中央部には、背凭れ上部3aを座部方向に折曲させるための連結金具20が装着されている。連結金具20は、図2および図3に示すように、パイプ芯材6同士をフリーな状態で折曲させる特徴を有する。連結金具20は、既存のラチェット金具に装着されている、逆転防止爪と巻ばねを保持する枢軸21を取り除いた形状のものを採用することができる。枢軸21を取り除いた形状のものを採用することにより、背凭れ3のパイプ芯材6同士は常に直立に固定されることなく、床面に対して容易に平行に折曲させた状態にすることができる。
連結金具20を背凭れ3の両側面の略中央部に装着することで、図5および図7に示すように、背凭れ3の上部3aが座部方向に折り曲げることができ、全体形状のコンパクト化が実現される。これにより、不使用時の収納や大量に運搬する際の利便性の点においてに優れた効果を奏する。
ラチェット金具10および連結金具20には、夫々カバー体30が装着されていることが好ましい。かかるカバー体30は、ラチェット金具10および連結金具20の折曲側とは反対側に装着されるもので、板状本体31と、板状本体31の両側面に設置された保持部32とで構成される。カバー体30を装着させることにより、図3に示すように、座部2および背凭れ3を折曲した際、夫々の金具のギヤ部分との接触により中材7が亀裂したり、破損したりすることを防ぐことができる。
本考案に係る座椅子の内部構造を示す全体斜視図である。 連結金具の全体斜視図である。 背凭れの屈曲状態を示す拡大図である。 座部を屈曲した状態を示す内部構造側面図である。 背凭れを屈曲した状態を示す内部構造側面図である。 本考案に係る座椅子の全体斜視図である。 背凭れを屈曲した状態を示す側面図である。
符号の説明
1 座椅子
2 座部
2a 座部先方
3 背凭れ
3a 背凭れ上部
4 枢着部
5 肘掛
6 パイプ芯材
7 緩衝材
8 カバー
10 ラチェット金具
20 連結金具
21 枢軸
30 カバー体
31 板状本体
32 保持部

Claims (3)

  1. 座部と背凭れとを枢着部を介して回動自在に連結した座椅子において、前記座部の側面に床面に対して下方への角度調節が可能なラチェット金具と、前記背凭れの側面に座部方向に折曲可能な連結金具とを備えることを特徴とする座椅子。
  2. 前記連結金具は、パイプ芯材同士を連結し、床面と平行に折曲できる請求項1記載の座椅子。
  3. 前記ラチェット金具および前記連結金具に、折曲側とは反対側にカバー体を装着させた請求項1または2記載の座椅子。
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