JP3109451U - 座椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 全体をシンプルな構造に形成すると共に、不使用時はコンパクトに折り畳むことができ、収納や運搬面において優れた利便性を発揮する座椅子を提供する。
【解決手段】 座部2と背凭れ3を角度調節自在に連結した座椅子1において、前記座部2と前記背凭れ3との連結部分4に、前記背凭れ3を内側方向に折曲して、前記座部2と前記背凭れ3とを平行状態に維持することを可能とする連結具10が装着されていることを特徴とする。前記連結具10が、前記座部2の基端より傾斜状に立設したアーム11と、該アーム11の先端に装着された連結金具12と、該連結金具12の基端に設置された支持体13と、を備えている。前記アーム11は、座部2の基端より45°の角度で立設され、前記支持体13は前記アーム11に90°の角度で設置されている。
【選択図】 図2

Description

本考案は、コンパクトに折り畳むことにより、収納や運搬面において優れた利便性を発揮する座椅子に関する。
従来、使用方法が固定されるという従来の座椅子における欠点を解消し、より自由に多様な使用方法で利用でき、しかも安楽な座椅子が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の座椅子は、基部と、座部に回動自在に取り付けられた座部を有し、基部および座部のそれぞれに倒起自在にもたれ部を取り付けたことを特徴とするものである。
特開平09−215548号公報(第1−2頁、図1)
上掲特許文献1記載の座椅子では、座る姿勢が制約されず、補助もたれ部は足載せ台として使用でき、多様な使用が可能になるという効果を有するが、全体構造が複雑になりコスト高になると共に、本体形状も大型となり移動や収納面で多くの問題があった。
そこで、本考案の目的は、全体をシンプルな構造に形成すると共に、不使用時はコンパクトに折り畳むことができ、収納や運搬面において優れた利便性を発揮する座椅子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の座椅子は、座部と背凭れを角度調節自在に連結した座椅子において、前記座部と前記背凭れとの連結部分に、前記背凭れを内側方向に折曲して、前記座部と前記背凭れとを平行状態に維持することを可能とする連結具が装着されていることを特徴とする。また、前記連結具が、前記座部の基端より傾斜状に立設したアームと、該アームの先端に装着された連結金具と、該連結金具の基端に設置された支持体と、を備えていることが好ましい。さらに、前記アームは、座部の基端より45°の角度で立設され、前記支持体は前記アームに90°の角度で設置されていてもよい。
本考案に係る座椅子によれば、背凭れを内側方向に折曲して、前記座部と前記背凭れとを平行状態に維持することを可能とする連結具にて形成されているので、製造工程や材料費におけるコスト削減が可能となる。また、座部と背凭れとを平行状態に折曲させることで座椅子全体をコンパクトに折り畳むことができ、収納や運搬面において優れた利便性を発揮する。
また、前記アームは、座部の基端より45°の角度で立設され、前記支持体は前記アームに90°の角度で設置されているので、着座した状態で背凭れ3にもたれた場合、座椅子1全体が後方に転倒することを抑止することができる。さらに、支持体13により座部2後方が延長された状態となり、着座中における安定性も高まる。
以下、本考案に係る座椅子の好適実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案に係る座椅子1の全体斜視図、図2はその内部構造を示す斜視図である。座椅子1は、背凭れ3を座部2に対し角度調節自在に連結したもので、座部2と背凭れ3は、それぞれ形状化されたパイプ芯材5にて形成されている。座部2と背凭れ3の周囲には、緩衝性を有するウレタンフォームからなる中材6が配設されており、中材6の周囲にはカバー7が被覆されている。
座部2と背凭れ3との連結部分4には、図3および図4に示すように、背凭れ3を内側方向に折曲した場合、座部2と背凭れ3とを平行状態に折曲可能な連結具10が装着されている。連結具10は、座部2の基端より傾斜状に立設したアーム11と、アーム11の先端に装着された連結金具12と、連結金具12の基端に設置された支持体13とを備える。
アーム11は、座部2の基端を45°の角度aで緩やかに折り曲げることにより傾斜状に立設されることが好ましい。アーム11の基端には、背凭れ3を角度調節自在に連結する連結金具12が固定されており、連結金具12には背凭れ3の基端が折曲自在に連結されている。
連結金具12は、既存のラチェット金具を使用することができる。ラチェット金具は、その構造より、背凭れ3を段階的に屈曲させることができる。そのため、本考案に係る座椅子1を使用する場合、所望の角度に背凭れ3を折り曲げて着座することが可能となり、リラックス感や安定性が向上する。
支持体13は、形状化したパイプ芯材5にて形成されており、夫々の連結金具12間に跨設されている。また、支持体13は、連結金具12とアーム11の接続部分に溶接により固定されている。さらに、支持体13は、傾斜状のアーム11に対して下方に90°の角度bに配設されていることが好ましい。これにより、着座した状態で背凭れ3にもたれた場合、座椅子1全体が後方に転倒することを抑止することができる。さらにまた、支持体13により座部2後方が延長された状態となり、着座中における安定性も高まる。
次に、本考案に係る座椅子の使用方法を図5の(a)(b)(c)に基づいて説明する。
(a)は背凭れ3を最後部に倒伏させた状態であり、この際、アーム11と背凭れ3は直線状に一連に配設される。
(b)は背凭れ3を床面に対して垂直状態に立設させた状態であり、座部2と背凭れ3とは、傾斜状のアーム11を介して逆L字状に形成される。
(c)は背凭れ3を内側方向に折曲させた状態であり、座部2は背凭れ3と平行状態に維持させる。この際、背凭れ3は、連結部12の折り畳める内側角度の限度まで折曲された状態となる。これにより、背凭れ3が座部2の上面に折り重なった状態となり、座椅子1全体がコンパクトに形成され、収納や運搬面において優れた利便性が発揮される。
本考案に係る座椅子の一部切欠状態を示す全体斜視図である。 図1の座椅子の内部構造を示す全体斜視図である。 図1の座椅子の背凭れを座部の上面に平行状態に配設した状態を示す全体斜視図である。 図3の座椅子の内部構造を示す全体斜視図である。 背凭れの屈曲状態を示す内部構造の側面図である。
符号の説明
1 座椅子
2 座部
3 背凭れ
4 連結部分
5 パイプ芯材
6 中材
7 カバー
10 連結具
11 アーム
12 連結金具
13 支持体

Claims (3)

  1. 座部と背凭れを角度調節自在に連結した座椅子において、前記座部と前記背凭れとの連結部分に、前記背凭れを内側方向に折曲して、前記座部と前記背凭れとを平行状態に維持することを可能とする連結具が装着されていることを特徴とする座椅子。
  2. 前記連結具が、前記座部の基端より傾斜状に立設したアームと、該アームの先端に装着された連結金具と、該連結金具の基端に設置された支持体と、を備えている請求項1記載の座椅子。
  3. 前記アームは、座部の基端より45°の角度で立設され、前記支持体は前記アームに90°の角度で設置されている請求項2記載の座椅子。
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