JP3109168U - ホットスタンプ装置 - Google Patents

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明 高山
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Abstract

【課題】 印刷する文字や数字等の大きさが縦2.0〜1.0mm程度、横1.0〜0.5mm程度と非常に小さい場合でも、射出成型により形成されたワークに対して良好な印刷を行うことができるホットスタンプ装置を提供する。
【解決手段】 加熱した表面が滑らかなワーク加熱体4を印刷対象物としてのワーク30の表面に当接させて、ワーク30の表面を加熱処理した後に、加熱した刻印部材5の刻印をスタンプ箔17を介してワーク30の表面に当接させる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ホットスタンプ装置による印刷方法に関し、特に射出成型によって形成された印刷対象物の表面にスタンプ箔を介して文字や数字等の刻印を印刷するホットスタンプ装置による印刷方法に関する。
合成樹脂製品等からなる印刷対象物の表面に文字や数字等の刻印を印刷する装置として、従来より、印刷対象物の表面にスタンプ箔を介して刻印部材の刻印を加熱圧着して、刻印部材の表面に形成した文字や数字等の刻印を印刷対象物の表面に印刷(転写)する構成のホットスタンプ装置が知られている(例えば、特許文献1)。
実開平6−49035号公報(図2)
ところで、前記のようなホットスタンプ装置により印刷される印刷対象物が、合成樹脂を射出成型して形成される場合、射出成型の過程で、表面に肉眼では見えない程度の微小な凹凸(0.01〜0.005mm程度の凹凸)が生じている。
また、印刷対象物に印刷する文字や数字等の刻印の大きさがあまり小さくない場合、例えば、図13(a),(b)に示すように、ホットスタンプ装置側の金属製の刻印部材100に形成した例えば、縦10mm程度、横5mm程度の突起した刻印(図では、数字の“0”)100aは、その断面は所定以上の幅があり、かつほぼ垂直に突起している。このため、加熱したこのような大きさの刻印部材の刻印を、スタンプ箔を介して印刷対象物に対して所定の加圧力で圧着させることにより、印刷対象物表面の前記した微小な凹凸が刻印部材の刻印の加熱圧着によって均一にならされ、良好な印刷を行うことができる。
ところで、射出成型により形成された合成樹脂製の印刷対象物に前記ホットスタンプ装置によって印刷する文字や数字等の大きさが、縦2.0〜1.0mm程度、横1.0〜0.5mm程度と非常に小さい場合、ホットスタンプ装置側の金属製の刻印部材の突起した刻印もそれに応じて非常に小さく細いので、所定の強度が得られるように断面形状を台形状に形成して、根元側を太くしている。また、この刻印の印刷対象物表面に対するスタンプ深さは、0.01mm程度と非常に浅い。
このため、このような断面形状が台形状の刻印を用いて、射出成型により形成された印刷対象物に、縦2.0〜1.0mm程度、横1.0〜0.5mm程度の非常に小さい文字や数字等を印刷(転写)する場合、加熱したこの刻印部材の刻印を、スタンプ箔を介して印刷対象物に加熱圧着すると、印刷対象物表面に生じている前記した微小な凹凸(0.01〜0.005mm程度の凹凸)によって、刻印が印刷対象物表面に均一に接しないときがある。このため、印刷対象物表面に印刷された文字や数字のその凸部のみがスタンプ(転写)され、逆に凹部はスタンプ(転写)されないという印刷不良が発生するという問題があった。なお、この場合に、刻印の印刷対象物表面に対するスタンプ深さをより深くすると、刻印の断面形状が台形状なので、印刷された文字や数字はその凸部が太くなって、逆に凹部は細くなってしまい、外観上、見栄えが悪くなり、この印刷対象物(部品)の納入先に不良品と判定されてしまうのが一般的である。
このように、射出成型により形成された印刷対象物の表面には微小な凹凸が生じているので、従来のホットスタンプ装置では、文字や数字等の刻印の大きさが、縦2.0〜1.0mm程度、横1.0〜0.5mm程度と非常に小さい場合には、射出成型により形成された合成樹脂製の印刷対象物に対して良好な印刷を行うことができなかった。
そこで、本考案は、刻印部材の刻印の大きさが縦2.0〜1.0mm程度、横1.0〜0.5mm程度と非常に小さい場合でも、射出成型により形成された合成樹脂製の印刷対象物に対して良好な印刷を行うことができるホットスタンプ装置による印刷方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本考案は、縦方向および横方向の寸法が2.0mm〜0.5mmの突起した刻印を有する金属製の刻印部材を加熱して、前記刻印をスタンプ箔を介して射出成型により形成された合成樹脂製の印刷対象物表面に当接することにより、前記刻印を前記印刷対象物表面に転写印刷するホットスタンプ装置による印刷方法において、加熱した表面が滑らかな加熱体を前記印刷対象物表面に当接させて前記印刷対象物表面を加熱処理した後に、加熱した前記刻印を前記スタンプ箔を介して前記印刷対象物表面に当接させることを特徴としている。
本考案によれば、加熱した刻印をスタンプ箔を介して印刷対象物表面に当接させる前に、加熱した表面が滑らかな加熱体を印刷対象物表面に当接させることにより、印刷対象物表面が加熱処理されて凹凸のない滑らかな表面が得られることにより、刻印が印刷対象物表面に均一に接する。
本考案によれば、加熱した刻印をスタンプ箔を介して印刷対象物表面に当接させる前に、加熱した表面が滑らかな加熱体を印刷対象物表面に当接させることにより、印刷対象物表面が加熱処理されて凹凸のない滑らかな表面が得られるので、突起した刻印の寸法が縦方向および横方向の寸法が2.0mm〜0.5mmと非常に小さい場合でも、印刷対象物の表面に小さい文字や数字を良好に印刷することができる。
以下、本考案を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本考案の実施形態1に係るホットスタンプ装置1を示す概略斜視図である。なお、図1では、ワーク加熱体4と刻印部材5が位置している側がホットスタンプ装置1の前面(正面)である。
図1に示すように、本実施形態に係るホットスタンプ装置1は、直方体状のワーク加熱体4と刻印部材5を下面縁部に取付けた可動板6が、保持部材9の前面側に上下(矢印A1−A2方向)動自在に保持されている。保持部材9の下面には、ガイド溝部10aを有する移動部材10がホットスタンプ装置1の左右方向(矢印B1−B2方向)に沿って取付けられており、前記ガイド溝部10aが、スタンプ台2上に固定した2枚の支持板3a,3b間に設けた中間板3c上のガイド板11に移動自在に嵌っている。
また、保持部材9の上部には、可動板6を下降させる下降用シリンダー装置7が設置されており、一方の支持板3bの側面には、可動板6をホットスタンプ装置1の右方向(矢印B1方向)に移動させる移動シリンダー装置8が設置されている。保持部材9と可動板6との間には、可動板6を上方(矢印A1方向)に付勢する付勢手段(不図示)が設けられており、また、保持部材9と移動シリンダー装置8側の支持板3bとの間には、保持部材9をホットスタンプ装置1の左方向(矢印B2方向)に付勢する付勢手段(不図示)が設けられている。また、移動部材10の側面に一体に形成した側板12の下面にはラック13が形成されており、このラック13には、印刷対象物としてのワーク30(図4参照)を取付けるワーク取付部16の回転軸15に設けたピニオンギア14が螺合している。
このように、移動部材10のガイド溝部10aがガイド板11に移動自在に嵌っているので、移動シリンダー装置8のシリンダー(不図示)を付勢手段(不図示)に抗して駆動することにより保持部材9と一体に可動板6、側板12が、ガイド板11に沿って右方向(矢印B1方向)に移動する。また、移動シリンダー装置8の駆動を解除すると、保持部材9と一体に可動板6、側板12は、付勢手段(不図示)の付勢によって左方向(矢印B2方向)に移動して初期位置に戻る。
また、下降用シリンダー装置7のシリンダー(不図示)を付勢手段(不図示)に抗して駆動することにより、保持部材9に移動自在に保持されている可動板6は下方(矢印A1方向)に予め設定された位置まで精度よく移動して停止し、可動板6の下面に取付けたワーク加熱体4と刻印部材5を、ワーク取付部16に取付けたワーク30の周面に若干の加圧力を作用させる程度に当接させる。また、下降用シリンダー装置7の駆動を解除すると、可動板6は、付勢手段(不図示)の付勢によって上方向(矢印A2方向)に移動して初期位置に戻る。
ワーク取付部16の前方には、ワーク30を回転自在にワーク取付部16に押圧する押圧部材29を先端に設けた伸縮自在なワーク押圧部材28が、支持台27に設置されている。
スタンプ箔17は、巻き出しリール18から第1ガイド軸18a、第1ガイドローラ19、第2ガイドローラ20、第2ガイド軸21aを介して巻き取りリール21に巻取られる。巻き取りリール21には、スタンプ箔17を巻取るための巻取モータ22が接続されている。スタンプ箔17は、ワーク30に印刷する毎に巻取モータ22を駆動して巻き出しリール18から所定量引き出される。
第1ガイドローラ19と第2ガイドローラ20をそれぞれ回転自在に取付けた各回転軸23,24は、各駆動部25,26の駆動によってホットスタンプ装置1の前後方向に移動自在に設けられている。
スタンプ箔17の移動方向(矢印C方向)に対して刻印部材5の前方側に設けた金属製のワーク加熱体4の下面4a(図2参照)は、良好な平面状に形成されており、ワーク加熱体4内には、表面均し用加熱ヒータ4b(図2参照)が配置されている。また、スタンプ箔17の移動方向(矢印C方向)に対してワーク加熱体4の後方側に位置する刻印部材5の下面には、複数の突起した刻印5a(図2参照)が形成されており、刻印部材5内には、刻印用加熱ヒータ5b(図2参照)が設置されている。表面均し用加熱ヒータ4bによりワーク加熱体4の下面4aは、本実施形態では、150〜250℃程度に加熱される。また、刻印用加熱ヒータ5bにより各刻印5aは、本実施形態では、150〜250℃程度に加熱される。なお、ワーク加熱体4の下面4aと刻印部材5の刻印5aの温度は、ワーク30の材質や、ワーク加熱体4および刻印部材5のワーク30に対する移動速度に応じて、前記した温度(150〜250℃程度)の範囲で所定温度に調整される。
また、ワーク30(図4参照)に対して印刷(転写)を施す刻印部材5の刻印5aとして、本実施形態では図2に示すように、例えば、数字の0〜9と英文字のA〜Fを形成している。また、本実施形態では、図3(a)、(b)に示すように、刻印5aの縦方向d1の寸法は2.0〜1.0mm程度であり、横方向d2の寸法は1.0〜0.5mm程度と非常に小さく、刻印5aの断面は台形状に形成されている。また、この刻印5aの深さ(高さ)は0.5mm程度である。
また、本実施形態では、図4に示すように、射出成型により形成された合成樹脂製のワーク(印刷対象物)30として、周面に複数の刻印面30aを有するほぼ円筒状の切換スイッチの例を示しており、各刻印面30a間は切欠き溝30bによって分割されている。このワーク30の内側には、ワーク取付部16に対して位置決めして取付けるための位置決め突起30cが形成されている。
次に、前記した本実施形態に係るホットスタンプ装置1によるワーク30への印刷(転写)方法を、図1〜図4、および図5(a)〜(e)を参照して説明する。
まず、図5(a)に示すように、射出成型により形成された合成樹脂製の前記ワーク30を、その位置決め突起30c(図4参照)で位置決めするようにしてワーク取付部16に取付ける。そして、支持台27に支持されたワーク押圧部材28を前方に伸ばして、先端の押圧部材29をワーク30に対して回転自在に押圧する。この際、各駆動部25,26の駆動により各回転軸23,24が印刷時の位置に対して前方に移動しているので、第1ガイドローラ19と第2ガイドローラ20間に位置するスタンプ箔17は、ワーク取付部16に取付けたワーク30よりも手前側に位置している。
このとき、ワーク加熱体4の表面均し用加熱ヒータ4b(図2参照)に通電して、ワーク加熱体4を所定温度(本実施形態では、200℃程度)に加熱しておくとともに、刻印部材5の刻印用加熱ヒータ5b(図2参照)に通電して、刻印部材5を所定温度(本実施形態では、200℃程度)に加熱しておく。
そして、図5(b)に示すように、下降用シリンダー装置7を駆動して可動板6を矢印A1方向に予め設定した位置まで下降させて、ワーク加熱体4の下面4aをワーク30の周面の刻印面30a(図4参照)に対して若干の加圧力が作用する程度に当接させ、これに合わせて移動シリンダー装置8を駆動して、保持部材9と一体に可動板6を右方向(矢印B1方向)に移動させる。このとき、側板12のラック13にピニオンギア14が螺合しているので、ピニオンギア14の回転により、その回転軸15のワーク取付部16に取付けられているワーク30は、可動板6(ワーク加熱体4)の移動に同期して回転する。これにより、ワーク30の周面(刻印面30a)の微小な凹凸(数十〜数百μm程度)が、当接している加熱状態のワーク加熱体4により加熱処理されて均され、ワーク30の周面(刻印面30a)が凹凸のない滑らかな表面となる。なお、このときにワーク加熱体4の下面4aが刻印面30aに付与する加圧力は、刻印面30aの表面の微小な凹凸(数十〜数百μm程度の凹凸)のみが加熱処理される程度のわずかな加圧力である。
そして、図5(c)に示すように、下降用シリンダー装置7の駆動を解除することにより、可動板6が付勢手段(不図示)の付勢によって上方向(矢印A2方向)に移動するとともに、各駆動部25,26を駆動して第1ガイドローラ19と第2ガイドローラ20を後方に移動させて、スタンプ箔17を刻印部材5とワーク30の間に移動させる。
そして、図5(d)に示すように、下降用シリンダー装置7を駆動して可動板6を矢印A1方向に下降させて、図2に示す刻印用加熱ヒータ5bで加熱されている刻印部材5の刻印5aを、スタンプ箔17を介してワーク30の周面の刻印面30aに対して、スタンプ(転写)深さが0.01mm程度となるように若干の加圧力を付与して当接させ、これに合わせて移動シリンダー装置8(図1参照)を駆動して、さらに保持部材9と一体に可動板6を右方向(矢印B1方向)に移動させる。このとき、側板12のラック13にピニオンギア14が螺合しているので、ピニオンギア14の回転により、その回転軸15のワーク取付部16に取付けられているワーク30は、可動板6(刻印部材5)の移動に同期して回転する。
これにより、図6に示すように、前段階でワーク加熱体4の加熱によって滑らかに表面処理されているワーク30の周面の刻印面30aに、刻印5aに対応した文字や数字(例えば、0,1,2,3…,…F)が良好に印刷(転写)される。
そして、図5(e)に示すように、ワーク30の周面(刻印面30a)への印刷が終了すると、下降用シリンダー装置7の駆動を解除して押圧可動板6を付勢手段(不図示)の付勢によって上方向(矢印A2方向)に移動させるとともに、ワーク押圧部材28を縮めて先端の押圧部材29をワーク30から離して、印刷が終了したワーク30をワーク取付部16から取り外す。
このとき、各駆動部25,26の駆動により各回転軸23,24を印刷時の位置から前方に移動させて、第1ガイドローラ19と第2ガイドローラ20の間に位置するスタンプ箔17を、刻印部材5の位置より前方側に位置させて、次のワークへの印刷に供える。そして、以下同様にして、前記図5(a)〜(e)の動作を繰り返す。
このように、本実施形態に係るホットスタンプ装置1によれば、射出成型により形成された合成樹脂製のワーク30に対して刻印部材5の刻印5aによりスタンプ箔17を介して印刷を行う前に、加熱したワーク加熱体4をワーク30の周面(刻印面30a)に若干加圧力を作用させて当接させることにより、ワーク30の周面(刻印面30a)の微小な凹凸(数十〜数百μm程度の凹凸)を加熱処理して均して、ワーク30の周面(刻印面30a)を凹凸のない滑らかな表面にすることにより、本実施形態のように、刻印5aの縦方向d1の寸法が2.0〜1.0mm程度、横方向d2の寸法が1.0〜0.5mm程度と非常に小さい場合でも、ワーク30の周面(刻印面30a)に小さい文字や数字を良好に印刷することができる。
〈実施形態2〉
図7は、本考案の実施形態2に係るホットスタンプ装置1aを示す概略斜視図である。なお、図1〜図6に示した実施形態1と同一機能を有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態では、可動板6の下面に金属製の円筒状のワーク加熱体32と刻印部材33を設置して、その下方に円筒状のワーク31を固定するワーク固定部35を先端に設けたワーク固定部材34が設置されている。
スタンプ箔17の移動方向(矢印C方向)に対して刻印部材33の前方側に設けたワーク加熱体32の下面32a(図8参照)は、良好な平面状に形成されており、ワーク加熱体32内には、表面均し用加熱ヒータ32b(図8参照)が配置されている。また、ワーク加熱体32のスタンプ箔17の移動方向(矢印C方向)に対して後方側に位置する刻印部材33の下面には、複数の突起した刻印33a(図8参照)が形成されており、刻印部材33内には、刻印用加熱ヒータ33b(図8参照)が設置されている。表面均し用加熱ヒータ32bによりワーク加熱体32の下面32aは、本実施形態では、150〜250℃程度に加熱される。また、刻印用加熱ヒータ33bにより各刻印33aは、本実施形態では、150〜250℃程度に加熱される。なお、ワーク加熱体32の下面32aと刻印部材33の刻印33aの温度は、ワーク31の材質や、ワーク加熱体32および刻印部材33のワーク31表面への当接時間に応じて、前記した温度(150〜250℃程度)の範囲で所定温度に調整される。
また、ワーク31(図10参照)に対して印刷(転写)を施す刻印部材33の刻印33aとして、本実施形態では図8に示すように、例えば、数字の0〜9と英文字のA〜Fを形成している。また、本実施形態では、図9(a)、(b)に示すように、刻印33aの縦方向d1の寸法は2.0〜1.0mm程度であり、横方向d2の寸法は1.0〜0.5mm程度と非常に小さく、刻印33aの断面は台形状に形成されている。また、この刻印33aの深さ(高さ)は0.5mm程度である。
また、本実施形態では、図10に示すように、射出成型により形成された合成樹脂製のワーク31として、上面に刻印面31aを有するほぼ円筒状の切換スイッチの例を示しており、ワーク31の周面は切欠き溝31bによって複数に分割されている。また、このワーク31の内側には、ワーク固定部35に対して位置決めして取付けるための位置決め突起31cが形成されている。他の構成は、前記した実施形態1と同様である。このように、本実施形態では、図10に示すようなほぼ円筒状のワーク31の上面(刻印面31a)に上方から印刷(転写)する構成である。
次に、前記した本実施形態に係るホットスタンプ装置1aによるワーク31への印刷(転写)方法を、図7〜図10、および図11(a)〜(d)を参照して説明する。
まず、図11(a)に示すように、射出成型により形成された合成樹脂製の前記ワーク31を、その位置決め突起31c(図10参照)で位置決めするようにしてワーク固定部35に固定する。この際、各駆動部25,26の駆動により各回転軸23,24が印刷時の位置に対して前方に移動しているので、第1ガイドローラ19と第2ガイドローラ20間に位置するスタンプ箔17は、ワーク固定部35に取付けたワーク31よりも手前側に位置している。
このとき、ワーク加熱体32の表面均し用加熱ヒータ32b(図8参照)に通電して、ワーク加熱体32を所定温度(本実施形態では、200℃程度)に加熱しておくとともに、刻印部材33の刻印用加熱ヒータ33b(図8参照)に通電して、刻印部材33を所定温度(本実施形態では、200℃程度)に加熱しておく。
そして、下降用シリンダー装置7を駆動して可動板6を矢印A1方向に予め設定した位置まで下降させて、ワーク加熱体32の下面32aをワーク31の上面の刻印面31a(図10参照)に対して若干の加圧力が作用する程度に当接させる。これにより、ワーク31の上面(刻印面31a)の微小な凹凸(数十〜数百μm程度の凹凸)が、当接している加熱状態のワーク加熱体32により加熱処理されて均され、ワーク31の上面(刻印面31a)が凹凸のない滑らかな表面となる。なお、このときにワーク加熱体32の下面32aが刻印面31aに付与する加圧力は、刻印面31aの表面の微小な凹凸(数十〜数百μm程度の凹凸)のみが加熱処理される程度のわずかな加圧力である。
そして、図11(b)に示すように、下降用シリンダー装置7の駆動を解除することにより、可動板6が付勢手段(不図示)の付勢によって上方向(矢印A2方向)に移動するとともに、移動シリンダー装置8(図7参照)を駆動して、保持部材9と一体に可動板6を右方向(矢印B1方向)に移動させ、刻印部材33をワーク31の上方に位置させる。さらに、各駆動部25,26を駆動して第1ガイドローラ19と第2ガイドローラ20を後方に移動させて、スタンプ箔17を刻印部材33とワーク31の間に移動させる。
そして、図11(c)に示すように、下降用シリンダー装置7を駆動して可動板6を矢印A1方向に下降させて、図8に示す刻印用加熱ヒータ32bで加熱されている刻印部材33の刻印33aを、スタンプ箔17を介してワーク31の上面の刻印面31aに対して、スタンプ(転写)深さが0.01mm程度となるように若干の加圧力を付与して当接させる。
これにより、図12に示すように、前段階でワーク加熱体32の加熱によって滑らかに表面処理されているワーク31の上面の刻印面31aに、刻印33aに対応した文字や数字(例えば、0,1,2,3…,…F)が良好に印刷(転写)される。
そして、図11(d)に示すように、ワーク31の上面(刻印面31a)への印刷が終了すると、下降用シリンダー装置7の駆動を解除して押圧可動板6を付勢手段(不図示)の付勢によって上方向(矢印A2方向)に移動させることにより、印刷が終了したワーク31をワーク固定部35から取り外す。
この際、各駆動部25,26の駆動により各回転軸23,24を印刷時の位置から前方に移動させて、第1ガイドローラ19と第2ガイドローラ20の間に位置するスタンプ箔17を、刻印部材33の位置より前方側に位置させて、次のワークへの印刷に供える。そして、以下同様にして、前記図11(a)〜(d)の動作を繰り返す。
このように、本実施形態に係るホットスタンプ装置1aによれば、射出成型により形成された合成樹脂製のワーク31に対して刻印部材33の刻印33aによりスタンプ箔17を介して印刷を行う前に、加熱したワーク加熱体32をワーク31の上面(刻印面31a)に若干加圧力を作用させて当接させることにより、ワーク31の上面(刻印面31a)の微小な凹凸(数十〜数百μm程度の凹凸)を加熱処理して均して、ワーク31の上面(刻印面31a)を凹凸のない滑らかな表面にすることにより、本実施形態のように、刻印33aの縦方向d1の寸法が2.0〜1.0mm程度、横方向d2の寸法が1.0〜0.5mm程度と非常に小さい場合でも、ワーク31の上面(刻印面31a)に小さい文字や数字を良好に印刷することができる。
本考案の実施形態1に係るホットスタンプ装置を示す概略斜視図。 本考案の実施形態1に係るホットスタンプ装置のワーク加熱体と刻印部材を示す概略斜視図。 (a)は、実施形態1に係る刻印部材の刻印の一部を示す平面図、(b)は、図3(a)のA−A線断面図。 ワークの一例を示す斜視図。 (a)〜(e)は、実施形態1に係るホットスタンプ装置によるワークへの印刷(転写)方法を示す図。 実施形態1に係るホットスタンプ装置により文字や数字が印刷されたワークを示す斜視図。 本考案の実施形態2に係るホットスタンプ装置を示す概略斜視図。 本考案の実施形態2に係るホットスタンプ装置のワーク加熱体と刻印部材を示す概略斜視図。 (a)は、実施形態2に係る刻印部材の刻印の一部を示す平面図、(b)は、図9(a)のB−B線断面図。 ワークの一例を示す斜視図。 (a)〜(d)は、実施形態2に係るホットスタンプ装置によるワークへの印刷(転写)方法を示す図。 実施形態2に係るホットスタンプ装置により文字や数字が印刷されたワークを示す斜視図。 (a)は、従来例における刻印部材の刻印の一部を示す平面図、(b)は、図13(a)のC−C線断面図。
符号の説明
1、1a ホットスタンプ装置
4、32 ワーク加熱体
4b、32b 表面均し用加熱ヒータ
5、33 刻印部材
5a、33a 刻印
6 可動板
17 スタンプ箔
30、31 ワーク(印刷対象物)
30a、31a 刻印面

Claims (1)

  1. 縦方向および横方向の寸法が2.0mm〜0.5mmの突起した刻印を有する金属製の刻印部材を加熱して、前記刻印をスタンプ箔を介して射出成型により形成された合成樹脂製の印刷対象物表面に当接することにより、前記刻印を前記印刷対象物表面に転写印刷するホットスタンプ装置による印刷方法において、
    加熱した表面が滑らかな加熱体を前記印刷対象物表面に当接させて前記印刷対象物表面を加熱処理した後に、加熱した前記刻印を前記スタンプ箔を介して前記印刷対象物表面に当接させる、
    ことを特徴とするホットスタンプ装置による印刷方法。
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