JP3108560B2 - ニードルフェルト製造装置 - Google Patents

ニードルフェルト製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニードルフェルト製造
装置に関し、特に、製紙用抄紙機に用いるニードルフェ
ルトの製造に於いて基布の表面にバット繊維を重ね合わ
せて針打ちする際に搬送される基布にしわが発生するの
を防止するためのニードルフェルト製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば抄紙機に於いては、湿紙を対向ロ
ール間で圧縮して湿紙の水分を除去しているが、そのロ
ールには比較的幅の広い無端ベルト状のニードルフェル
トなどが用いられている。このニードルフェルトは、無
端ベルト状の基布を、駆動ロールやガイドロールの各ロ
ール間に掛け渡して周回させつつ、その両面または片面
に、羊毛や合成繊維のウェブを折り重ねてなるバット繊
維をニードリングにより多層に植毛することにより製造
される。
【0003】上記ニードリング工程に於いては、基布に
バット繊維を適切に絡み付かせるために、針打ち機によ
る針打ち深さ及び針打ち密度と基布の送り速度とを周回
数に応じて設定変更してニードリングを行っている。ま
た、ニードリングする際には、バット繊維を基布の全面
に亘って均一に植毛する必要がある。
【0004】ところで、繊維の種類、織組織、目付など
により基布が薄く柔らかいため、針打ち機に向けて搬送
する際に基布にしわが発生した場合には、針打ち機の手
前にて基布のしわを修正する必要がある。これは、しわ
になったままの基布にバット繊維の層が重ねられてニー
ドリングされてしまうと、その部分のみ厚く、不均一と
なり、厚くなったまま形態が固定されるため、その後の
修正がほとんど不可能となるためである。
【0005】従来は、針打ち機の手前にて、基布の搬送
方向に直交する向きに、すなわち基布の左右の縁を作業
者が引っ張ることにより、上記しわの防止を行ってい
た。人手による引っ張り力には個人差があるため、比較
的長い基布の場合に長時間に亘って一定の力で互いに引
っ張り続けることが難しく、完全な基布のしわの修正を
行うことが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、人手に頼ることな
く、基布のしわの発生を防止し得るニードルフェルト製
造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、基布を搬送しつつ当該基布の表面にバット
繊維を重ね合わせて一体的に絡み付かせるための針打ち
機の手前に、前記基布の裏面をその中心部から左右の両
側縁に向けてそれぞれ概ね同等にかき出すための基布用
しわ延ばし手段が設けられていることを特徴とするニー
ドルフェルト製造装置を提供することにより達成され
る。特に、前記基布用しわ延ばし手段が、互いに相反す
る向きに回転するようにされた左右同数の回転体または
互いに相反する向きに周回するようにされた左右同数の
無端ベルトと、前記回転体または前記無端ベルトに植設
された複数の針状体とを有すると良く、さらに、前記針
状体が、前記回転または前記周回方向に対して後傾する
ように設けられていると良い。
【0008】
【作用】このようにすれば、針打ち機によりバット繊維
を一体的に絡み付かせる手前で、基布の裏面を両側縁に
向けてかき出すことにより、基布を、左右に概ね同等に
かき出すことから、基布にしわが生じていてもそのしわ
を延ばしつつ針打ち機に搬送することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0010】図1は、本発明が適用されたニードルフェ
ルト製造装置1の全体を示す概略図である。この製造装
置1により製造されるニードルフェルトは、例えば抄紙
機に於いて湿紙の水分を除去するのに用いるものであ
る。
【0011】図1に於いて、幅広の無端ベルト状の織布
からなる基布2は、ニードルマシン本体3を図1の時計
回りに周回するように複数のロール間に掛け渡されてい
る。それらロールは、製造装置1の上面側にて左右に互
いに離隔して設けられたブレーキロール4及びデリベリ
ロール5と、デリベリロール5の下方に設けられたガイ
ドロール6と、ガイドロール6の左方にかつ製造装置1
の中央部の下方に設けられた駆動ロール7及びタッチロ
ール8と、タッチロール8の左方であってブレーキロー
ル4の下方に設けられたガイドロール9とにより構成さ
れている。
【0012】従って、基布2は、駆動ロール7及びタッ
チロール8間に挟持されて図1の矢印Aの向きに引き込
まれるが、それら両ロール7・8間から繰り出されて床
面上にて一旦貯留された後、ガイドロール9からブレー
キロール4を経て、ブレーキロール4及びデリベリロー
ル5間を水平状態に図の矢印Bの向きに搬送され、デリ
ベリロール5からガイドロール6を経て駆動ロール7及
びタッチロール8間に戻るように周回するようにされて
いる。
【0013】また、ブレーキロール4及びデリベリロー
ル5間を搬送される基布2の上面である表面には、左上
方の図示されないバット繊維供給装置からバット繊維1
1が同期して重ね合わされるようになっている。このバ
ット繊維11は、図示されないカードマシンにより羊毛
や合成繊維からなる薄板状に形成されたウェブを、例え
ば4〜5回折り重ねて一層分とされており、基布2の周
回に応じて多層に重ね合わされる。
【0014】ニードルマシン本体3の上部には、バット
繊維11を基布2に絡み付かせるための針打ち機12が
設けられている。針打ち機12は、複数の針を基布2の
表面に向けて垂下するように突設されかつ千鳥状に針が
配設された針板13と、針板13と基布2の表面との間
に介装されかつ各針に対応して開口する複数の貫通孔を
設けられた薄板状のストリッパ14と、基布2の裏面を
ガイドしかつストリッパ14と同様に複数の孔を設けら
れたベッドプレート15とを有する。
【0015】ブレーキロール4とニードルマシン本体3
との間には、ブレーキロール4を枢支すると共に、ブレ
ーキロール4からニードルマシン本体3に向けて搬送さ
れる基布2を水平状態に保持しつつガイドするガイド体
16が設けられている。そのガイド体16とニードルマ
シン本体3との隙間に、基布用しわ延ばし手段としての
しわ延ばし装置17が設けられている。なお、ガイド体
16の代わりに、基布2の下面に接しつつ基布2をニー
ドルマシン本体3に搬送する図示されないコンベアベル
トを用いても良い。
【0016】上記しわ延ばし装置17には、図2に示さ
れるように、基布2の搬送方向に直交する向きである幅
方向に左右一対設けられた無端ベルト18a・18b
と、それら無端ベルト18a・18bをそれぞれ掛け渡
すための左右各一対のプーリ19a・19bと、両無端
ベルト18a・18bを駆動するための駆動モータ20
とが設けられている。また、それらを一体的に支持する
フレーム21を基布2の裏面に対して接離させる方向に
駆動し得るエアシリンンダ22が設けられている。
【0017】両無端ベルト18a・18bは、基布2の
中心に対して左右対称的に設けられ、それぞれ基布2の
裏面に沿って基布2の中心部から左右の両側縁に至るよ
うに延在する部分を有して周回するように、各一対のプ
ーリ19a・19b間にそれぞれに掛け渡されている。
なお、各一対のプーリ19a・19bの各軸間距離は例
えば4100mmである。また、図2の矢印C及びDに
示されるように互いに相反する向きに両無端ベルト18
a・18bが周回するように、各プーリ19a・19b
の中心部側のもの同士に一体化された各チェーンホイー
ル間に亘って、駆動モータ20により駆動されるチェー
ンがアイドルホイールを介して掛け渡されている。
【0018】また、両無端ベルト18a・18bは、ゴ
ム製ベルトに多数の針状体としての金属製針23を植設
してなり、例えば幅35mmの紡毛カードのドッファー
用針布により形成されている。これら針23は、略J字
状をなし、その下部の曲折部を、各無端ベルト18a・
18b毎に、それぞれの周回方向に対して例えば垂線か
ら30度後傾するように植設されている。なお、無端ベ
ルト18a・18bの材質はゴムに限ることなく、可撓
性のあるものであれば良く、また、ベルト針23の材質
も、金属に限ることなく、剛毛や合成樹脂などであって
も良い。
【0019】このようにして構成された装置によるニー
ドリング作業に於いては、針打ち機12の針をバット繊
維11と基布2とを貫通させて打ち込むことにより、バ
ット繊維11を基布2に絡み付かせて両者を一体化す
る。そして、初層のバット繊維11をニードリングした
ら、第2層目のバット繊維を積み重ね、上記と同様に針
打ち機12により針を打ち込む。以下、例えば第4層乃
至第7層目まである最終層のバット繊維まで上記と同様
のニードリングを行い、ニードルフェルトを製造する。
【0020】本装置では、上記ニードリング時には、エ
アシリンンダ22を駆動してフレーム21を所定量上昇
させて、両無端ベルト18a・18bの針23の先端部
が基布2の裏面に摺接するようにする。そして、駆動モ
ータ20を回転して、両無端ベルト18a・18bを、
前記したように図2の矢印C及びDに示されるように互
いに相反する向きにそれぞれ約16m/分の周速にて周
回させる。従って、バット繊維11を重ね合わされた基
布2が、針打ち機12に送られる手前で左右方向に広が
るようにかき出されるため、針打ちを行う前に基布2に
しわが生じることを防止できると共に、しわが生じてい
てもそのしわを延ばすことができる。
【0021】また、前記ニードリング時のみエアシリン
ンダ22によりしわ延ばし装置17を上昇させており、
バット繊維11を載せずに密度を高めるための空突きを
行う際には、基布2へのしわ発生の虞がなくなるので、
本しわ延ばし装置17を例えば数cm下げて待機させて
おく。
【0022】なお、本実施例では無端ベルトを用いた
が、左右に複数の回転体としてのローラまたはボール体
を配設してそれらの回転面に針を植設しても良い。この
場合には、それぞれをベルトやチェーンで連結すること
により同期させて回転させることができ、無端ベルトと
同様の効果を奏し得る。
【0023】
【発明の効果】このように本発明によれば、基布に予め
生じていたしわを延ばし、または基布にしわが生じるこ
とを防止することを人手によらず好適に行うことができ
る。特に、無端ベルトや回転体の周回または回転方向に
対して後傾する針を複数設けることにより、基布の裏面
に対するかき出し力を一定化でき、常に平坦化されたし
わのない基布にバット繊維を重ね合わせつつ一体的に絡
み付かせて、フェルトの密度分布を容易に高精度化で
き、製品の品質を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたニードルフェルト製造装置
の全体を示す概略側面図。
【図2】図1の矢印II−II線について見たしわ延ばし装
置の概略正面図。
【符号の説明】
1 ニードルフェルト製造装置 2 基布 3 ニードルマシン本体 4 ブレーキロール 5 デリベリロール 6 ガイドロール 7 駆動ロール 8 タッチロール 9 ガイドロール 11 バット繊維 12 針打ち機 13 針板 14 ストリッパ 15 ベッドプレート 16 ガイド体 17 しわ延ばし装置 18a・18b 無端ベルト 19a・19b プーリ 20 駆動モータ 21 フレーム 22 エアシリンンダ 23 針

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布を搬送しつつ当該基布の表面にバッ
    ト繊維を重ね合わせて一体的に絡み付かせるための針打
    ち機の手前に、前記基布の裏面をその中心部から左右の
    両側縁に向けてそれぞれ概ね同等にかき出すための基布
    用しわ延ばし手段が設けられていることを特徴とするニ
    ードルフェルト製造装置。
  2. 【請求項2】 前記基布用しわ延ばし手段が、互いに相
    反する向きに回転するようにされた左右同数の回転体ま
    たは互いに相反する向きに周回するようにされた左右同
    数の無端ベルトと、前記回転体または前記無端ベルトに
    植設された複数の針状体とを有することを特徴とする請
    求項1に記載のニードルフェルト製造装置。
  3. 【請求項3】 前記針状体が、前記回転または前記周回
    方向に対して後傾するように設けられていることを特徴
    とする請求項2に記載のニードルフェルト製造装置。
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KR101529056B1 (ko) * 2014-02-26 2015-06-16 (주) 데크카본 프리폼 니들펀칭방법 및 장치
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