JP3108475B2 - マイクロレンズの製造方法 - Google Patents
マイクロレンズの製造方法Info
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Description
方法に係り、特に、たとえば半導体基板に形成されたフ
ォトダイオードの上面に該フォトダイオードを覆うよう
にして平面形状が矩形からなる樹脂層を形成し、この樹
脂層を溶融することにより表面に曲率を有するレンズを
形成するマイクロレンズの製造方法に関する。
ックス状に複数のフォトダイオードが形成され、光像照
射により各フォトダイオードに蓄積される電荷をCCD
素子等により順次転送しこれら各電荷を電圧に変換して
出力として取り出す固体撮像素子がある。
たとえば「映像情報INDUSTRIAL.5月号.1
986.産業開発機構KK発行」等において知られてい
る。
ドに取り入れる光量の増大を図り、これにより感度を向
上させるようにするために、各フォトダイオードの上面
にそれぞれマイクロレンズを形成する技術が知られるよ
うになってきた(特開昭54−17620号公報参
照)。
例としては、マトリックス状に配置された各フォトダイ
オードをそれぞれ覆う平面形状が矩形の樹脂層を形成
し、これら各樹脂層を溶融することによりその表面に曲
率を有するレンズ面を形成するものが知られている。
ンズは、フォトダイオードに集光させる光の量をできる
だけ取り入れる機能をもたせることから、平面形状の面
積をできるだけ大きくすることが必要となる。
樹脂層は、溶融の際に、その周囲における他の樹脂層と
つながるようなことのないように分離帯域を設けている
が、この分離帯域は、マイクロレンズの平面形状を大き
くするために、最小限幅を確保した状態で樹脂層を形成
するようになっている。
状が矩形の樹脂層を溶融させた場合、その各辺が樹脂層
側から遠退くような円弧辺になってしまうことが知られ
ていることから、このことを考慮して、前記分離帯域を
若干広げて設定する必要があった。
の平面形状は円形に近づく形状、すなわち面積が小さく
なる形状となることから、いまだ充分な集光が図れてい
ないという問題が残されていた。
いてなされたものであり、その目的とするところのもの
は、フォトダイオード等の集光部における集光効率を大
幅に向上させたマイクロレンズの製造方法を提供するに
ある。
るために、本発明は、基本的には、隣合う2つの角部と
該隣合う2つの角部を結ぶ辺とを有するレンズ材料層を
形成する工程と、前記レンズ材料層を溶融する工程とを
有し、溶融前の前記隣合う2つの角部を結ぶ辺は、角部
より中央部に向い内側に入り込むよう形成されているこ
とを特徴とするものである。
は、特に、溶融前の樹脂層はその平面形状における各角
部のそれぞれと互いに隣接する他の角部との間に樹脂層
側に入り込む円弧辺を有する形状としたものである。
部との間に直線辺を有する完全なる矩形の場合におい
て、各直線辺が溶融後に樹脂層側から遠退くような円弧
辺になるのなら、上述したように各角部のそれぞれと互
いに隣接する他の角部との間に樹脂層側に入り込む円弧
辺を有する形状とすることにより、該円弧辺は溶融後に
おいて直線辺とすることができる。
ズとの間の分離帯域幅を最小限とした状態で、もっとも
面積の大きな矩形状からなるマイクロレンズを形成する
ことができる。
幅に向上させることができる。
方法を適用させる固体撮像装置の一実施例を示す概略構
成図である。
図示のような配列で各素子が形成されたものとなってい
る。同図において、前記半導体基板の主表面の光像投影
領域に複数のフォトダイオード1がマトリックス状に配
列されて形成されている。
ド1の群毎に該列方向に沿って形成された垂直レジスタ
2があり、これら各垂直レジスタ2はCCD素子から構
成されている。
に配列された各フォトダイオード1にて発生した電荷を
読出すとともに列方向に沿って前記光像投影領域外に転
送させるものとなっている。
スタ2への電荷読出しは、図示しない電荷読出しゲート
によりなされるようになっている。
送されてきた電荷は、水平シフトレジスタ4に出力さ
れ、この水平シフトレジスタ4によって水平方向に転送
されるようになっている。この水平シフトレジスタ4
は、前記各垂直シフトレジスタ2と同様にCCD素子に
より構成されている。
回路5に入力され、この出力回路5において例えば電圧
に変換され、外部に取り出されるようになっている。
導体基板の主表面には、各フォトダイオード1が形成さ
れている領域において開口が形成されることにより、各
フォトダイオード1のみを露呈させる遮光膜(図示せ
ず)が形成されている。
示す構成図である。
があり、このN型半導体基板11の表面にはP型ウェル
層12が形成されている。このP型ウェル層12の主表
面側は、光像投影領域となっており、この光像投影領域
側の前記P型半導体基板面31には、複数のN型拡散層
13が散在的に(平面的に観た場合、マトリックス状
に)形成されている。
ウェル層12との間にPN接合面を形成し、フォトダイ
オードを構成するようになっている。
N型拡散層13の表面には暗電流発生防止のための濃度
の濃いP型拡散層14が形成されている。
領域には、CCD素子の電荷転送路となる濃度の小さい
N型拡散層15が図中紙面裏から紙面表に沿って形成さ
れている。
型拡散層16の表面に形成されたものとなっている。P
型拡散層16は、電荷吐き出しのためにN型半導体基板
11にパルスを印加した(いわゆる電子シャッタ)際、
N型拡散層15内に転送されている電荷がN型半導体基
板11側に移動するのを妨げる層となるものである。
拡散層13に対し電荷が転送される側のN型拡散層15
と逆側に位置づけられるN型拡散層15との間には、ア
イソレーション層となる濃度の濃いP型拡散層17が形
成されている。
透明な半導体酸化膜18が形成され、この半導体酸化膜
18の表面には、たとえばポリシリコン層からなる転送
電極19(CCD素子の)が形成されている。この転送
電極19は、異なる層に形成された他の転送電極20と
ともに2相駆動電極構造を構成するようになっている。
ードを構成するN型拡散層13の領域にまで延在され、
電荷読出電極を兼ねているようになっている。すなわ
ち、転送電極19に電圧が印加されるとN型拡散層13
とN型拡散層15を接続させるNチャンネル層が形成さ
れることになり、フォトダイオード側の電荷がCCD素
子側に読みだされるようになる。
半導体酸化膜18面には、前記転送電極19、20をも
覆って半導体酸化膜18Aが形成され、この半導体酸化
膜18A面には、フォトダイオードの上方領域を除いて
たとえばアルミニュウからなる遮光膜21が形成されて
いる。これにより、この遮光膜21からは前記半導体酸
化膜を通してフォトダイオードが露呈されるようになっ
ている。
化膜18A面には、前記遮光膜21をも覆って有機性透
明保護膜22Aが形成され、この有機性透明保護膜22
A面には、フォトダイオードの上方の領域に色分解用フ
ィルタ膜23が形成されている。
性透明保護膜22A面には、前記色分解用フィルタ膜2
3をも覆って有機性透明保護膜22Bが形成され、この
有機性透明保護膜22B面には、フォトダイオードの上
方の領域に、すなわち、前記色分解用フィルタ膜23に
重畳させてマイクロレンズ24が形成されている。
熱軟化して、図示のように曲率をもたせて形成されたも
のとなっている。
製造方法について説明をする。
外線架橋性を有するポジレジスト30を塗布する。この
ポジレジスト30の膜厚としては1.0〜2.5μmが
適当である。この場合、ポジレジスト30の厚さは、溶
融後に形成されるマイクロレンズ24の厚さに対応する
ものとなっている。
ジスト30をプリベークした後、その上方にフォトマス
ク32を配置する。
Aにマスクパターン32Bが形成されたものであり、こ
のマスクパターン32は、図1に示すように、マイクロ
レンズ24の形成領域に対応する領域にたとえばCr遮
光膜が形成されて構成されたものとなっている。
は、ほぼ矩形をなし、その各角部のそれぞれと互いに隣
接する他の角部との間に樹脂層側に入り込む円弧辺を有
する形状となっている。
(H)μm×7.5(V)μmで所定数の画素が集積さ
れた素子の場合、Y方向辺における入り込みの最大値Δ
Xは0.1〜0.2μm、X方向辺における入り込みの
最大値ΔYは0.10〜0.3μmになっている。ま
た、隣接するY方向側の遮光膜とのギャップGyは0.
6〜0.9μm、隣接するX方向側の遮光膜とのギャッ
プGxは0.6〜0.8μmになっている。
波長436mmの光(g線)を前記ポジレジスト30に
露光する。
30を現像する。これにより、フォトマスク32のマス
クパターン32B通りにポジレジスト30が残存する。
り脱色することにより、可視光でその透過率が85%以
上になる。
前記ポジレジスト30を軟化・流動させ、その表面に曲
率を有するマイクロレンズ24を形成する。
することにより、図5に示すように、各角部のそれぞれ
と互いに隣接する他の角部との間に直線辺を有する完全
なる矩形のマイクロレンズ24を形成できることにな
る。そして、この際のレンズギャップは約0.8μmに
確保することができる。
前のポジレジスト30はその平面形状における各角部の
それぞれと互いに隣接する他の角部との間にポジレジス
ト30層側に入り込む円弧辺を有する形状としたもので
ある。
各角部のそれぞれと互いに隣接する他の角部との間に直
線辺を有する完全なる矩形の場合において、各直線辺が
溶融後にポジレジスト側から遠退くような円弧辺になる
ので、上述したように各角部のそれぞれと互いに隣接す
る他の角部との間にポジレジスト30側に入り込む円弧
辺を有する形状とすることにより、該円弧辺は溶融後に
おいて直線辺とすることができる。
ズ24との間の分離帯域幅を最小限とした状態で、もっ
とも面積の大きな矩形状からなるマイクロレンズ24を
形成することができる。
幅に向上させることができる。
トマスク32のマスクパターンを用いて形成したレジス
トパターンをレーザ顕微鏡で示した写真であり、図7
(b)に示す従来のフォトマスクを用いたレジストパタ
ーンの写真と対比して示している。
(a)に示すものは、レジストパターンの各辺が円弧状
に後退した形状をなしている。
ジストパターンを熱軟化させて形成したマイクロレンズ
をレーザ顕微鏡で示した写真であり、図8(b)に示す
従来のマイクロレンズの写真と対比して示している。
(a)に示すものは、マイクロレンズの各辺が直線とな
っており、また、各マイクロレンズの占める面積が大き
く(したがって、分離帯域の面積が小さく)なっている
ことが判る。
あったのに対し、本実施例では78%となり、従来より
も10%増大するようになった。このことにより、固体
撮像素子における感度は従来よりも1.2dB向上し
た。
はその平面形状における各辺が完全な円弧辺としたもの
であるが、これのみに限定されず、図6に示すように、
直線の集合によって全体としてほぼ円弧形状をなしたも
のであってもよいことはもちろんである。
に本発明を適用させたものである。しかし、これに限定
されることはなく、たとえば液晶表示基板に適用するこ
ともできる。たとえばバックライト側の光を液晶表示基
板に透過させる場合において、各液晶表示セルに多量の
光を取り入れるようにバックライト側の液晶表示基板面
に各液晶表示セル毎に本発明によるマイクロレンズを形
成することができる。
本発明によるマイクロレンズの製造方法によれば、集光
部における集光効率を大幅に向上させることができる。
施例を示す説明図で、フォトマスクのマスクパターンを
示した平面図である。
示す概略平面図である。
施例を示す工程図である。
て形成されたマイクロレンズを示す平面図である。
実施例を示す説明図である。
発明の実施に用いられるフォトマスク、(b)は従来の
実施に用いられたフォトマスクである。
本発明により形成されたマイクロレンズ、(b)は従来
のマイクロレンズである。
マスクパターン、30…ポジレジスト。
Claims (4)
- 【請求項1】 隣合う2つの角部と該隣合う2つの角部
を結ぶ辺とを有するレンズ材料層を形成する工程と、前
記レンズ材料層を溶融する工程とを有し、溶融前の前記
隣合う2つの角部を結ぶ辺は、角部より中央部に向い内
側に入り込むよう形成されていることを特徴とするマイ
クロレンズの製造方法。 - 【請求項2】 複数の樹脂層を基板上に形成し、この樹
脂層を溶融することにより表面に曲率を有するレンズを
形成するマイクロレンズの製造方法において、溶融前の
前記樹脂層はその平面形状における各角部のそれぞれの
互いに隣接する他の角部との間で樹脂層側に入り込む円
弧辺を有する形状としたことを特徴とするマイクロレン
ズの製造方法。 - 【請求項3】 樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層を
フォトマスクを介してパターンニングする工程と、前記
パターンを形成した樹脂層を溶融する工程とを有し、前
記フォトマスクは隣合う角部と該角部を結ぶ辺が段階的
に入り込むパターンを有することを特徴とするマイクロ
レンズの製造方法。 - 【請求項4】 隣合う角部と該隣合う角部に挾まれた辺
とを有する樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層を溶融
する工程とを有し、前記樹脂層の隣合う角部に挾まれた
辺を、前記溶融により、隣合う角部を結ぶ線の内側から
隣合う角部を結ぶ線に近づくよう変形させることを特徴
とするマイクロレンズの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03203351A JP3108475B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | マイクロレンズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03203351A JP3108475B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | マイクロレンズの製造方法 |
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JPH0529592A JPH0529592A (ja) | 1993-02-05 |
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Family Applications (1)
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JP03203351A Expired - Fee Related JP3108475B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | マイクロレンズの製造方法 |
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Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
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JP2013117662A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Toppan Printing Co Ltd | マイクロレンズの製造方法およびマイクロレンズ製造用フォトマスク |
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-
1991
- 1991-07-19 JP JP03203351A patent/JP3108475B2/ja not_active Expired - Fee Related
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