JP3108322B2 - 遠隔管理システム - Google Patents

遠隔管理システム

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JP3108322B2
JP3108322B2 JP07106291A JP10629195A JP3108322B2 JP 3108322 B2 JP3108322 B2 JP 3108322B2 JP 07106291 A JP07106291 A JP 07106291A JP 10629195 A JP10629195 A JP 10629195A JP 3108322 B2 JP3108322 B2 JP 3108322B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロコンピュータ等
の制御装置にてその運転が制御される機器とパーソナル
コンピュータ等の演算装置を用いてなる中央装置とを通
信手段で結び、中央装置にて前記機器を遠隔管理するシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば複数の洗濯機及び乾燥機を配置
し、コイン又はプリペイドカードを用いて有料にてこれ
らを使用し得るランドリ店にあっては、係員を削減し、
又は各店舗への巡回を廃止して管理効率を向上させるべ
く、ランドリ機器の故障,異常の管理及び料金の管理等
を遠隔地にて一元的に管理する管理システムが要求され
ている。
【0003】そのような管理システムとして本願出願人
が特願平5−1820号公報に提案したものがある。各ラン
ドリ店には洗濯機及び乾燥機等の複数のランドリ機器が
配置してある。各ランドリ機器に設けられたモータ,ド
ラム及び料金箱等の各部分には回転センサ,サーミス
タ,マイクロスイッチ等の各センサが配設してあり、セ
ンサの出力信号はマイクロコンピュータに入力されるよ
うになっている。マイクロコンピュータは各センサから
の信号に基づいてランドリ機器の運転を制御すると共
に、運転状態,運転残時間,売上金額等の各データを記
憶し、店舗毎に配置してあるデータコントローラ(以後
DTCという)へそれぞれ送信するようになっている。
また各DTCは、持主又は持主から委託された管理会社
に備えられパーソナルコンピュータを用いてなる中央装
置と公衆回線にてそれぞれ結ばれている。
【0004】このような従来の遠隔管理システムにおい
ては、中央装置からDTCへ運転状態,運転残時間,売
上金額,運転金額設定及び運転時間設定等をモニタすべ
く、公衆回線を介して返送要求が送信されると、DTC
はランドリ店に設置された各機器のマイクロコンピュー
タへそれに接続したインターフェースを介して、返送要
求に係るデータを送信させる複数のコマンドをそれぞれ
与える。マイクロコンピュータは与えられたコマンドに
従ってデータをインターフェースを介してDTCへ送信
し、DTCは受信したデータを中央装置へ送信する。
【0005】前述したインターフェースは、シリアルデ
ータ通信に使用するクロックを発生しており、該クロッ
クはマイクロコンピュータに常に与えられている。そし
て、インターフェースとマイクロコンピュータとの間の
コマンド及びデータの送受信は、このクロックに同期し
て行われている。
【0006】一方、機器の故障,異常又は料金盗難等の
トラブルが発生した場合は、当該ランドリ機器のマイク
ロコンピュータはその運転を停止させると共にDTCへ
送信要求を与え、DTCから応答があるとトラブルデー
タを送信する。DTCは受信したトラブルデータを送信
すべく中央装置を発呼し、中央装置から応答があるとト
ラブルデータを送信し、中央装置は受信したトラブルデ
ータに基づいて画面表示及びアラーム等によってトラブ
ルの発生を、持主又は管理会社のオペレータに知らせ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような遠隔管理シ
ステムにおける伝送速度Tは、インターフェース〜マイ
クロコンピュータ間の通信速度を100bpsとする
と、T=(マイクロコンピュータ〜インターフェース間
の伝送速度)+(インターフェース〜DTC間の伝送速
度)+(DTC〜中央装置間の伝送速度)=10ms/
bit+104μs/bit+832μs/bit=1
0,936μs/bitであり、マイクロコンピュータ
〜インターフェース間の伝送速度に大きく依存する(依
存度=91%)。
【0008】しかしながら従来の遠隔管理システムにあ
っては、インターフェースが発生しているクロックは、
ランドリ店に設置された各機器が備える許容通信速度が
異なるいかなるマイクロコンピュータに対しても通信に
エラーが発生しないよう、許容通信速度が最も遅いマイ
クロコンピュータに応じた長いクロック周期に設定して
ある。このため、許容通信速度が比較的速いマイクロコ
ンピュータに対しては、対応し得る周期より長い周期の
クロックが与えられ、通信速度が遅いという問題があっ
た。本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、
機器の制御装置に接続したインターフェースがその制御
装置に応じたクロック周期に設定したクロックを発生す
る構成になすことによって、許容通信速度が異なる制御
装置に対応して、機器とインターフェースとの間の通信
におけるエラーの発生を防止しつつ通信速度が速い遠隔
管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る遠隔管理
システムは、複数のセンサからのデータに基づいて機器
の運転を制御する制御装置と、制御装置へ送信した複数
のコマンドに対する各レスポンスに含まれる前記データ
をそれぞれ記憶するデータコントローラとの間に、クロ
ックを発生すると共に、制御装置への各コマンドの送信
及び制御装置から対応するレスポンスの受信を前記クロ
ックに同期して行うインターフェースが介装してあり、
データコントローラからそれと離隔して配置してある中
央装置へ通信手段を介して送信されたデータに基づいて
中央装置が前記機器を遠隔管理するシステムにおいて、
前記インターフェースは、クロック周期を設定する手段
と、設定されたクロック周期のクロックを発生する手段
と、制御装置へコマンドを送信する手段と、コマンドの
送信及びレスポンスの受信にエラーが生じたか否かを判
断する手段と、エラーが生じたと判断した場合、設定さ
れたクロック周期より長いクロック周期を設定する手段
と、前記判断手段がエラーが生じていないと判断した場
合、次のコマンドを送信する手段と、次々に異なるコマ
ンドが送信された回数を計数する手段と、この計数回数
と予め設定した基準回数とを比較する手段と、計数回数
が前記基準回数を上回った場合、設定されたクロック周
期より短いクロック周期を設定する手段とを備えること
を特徴とする。
【0010】第2発明に係る遠隔管理システムは、複数
のセンサからのデータに基づいて機器の運転を制御する
制御装置と、制御装置へ送信した複数のコマンドに対す
る各レスポンスに含まれる前記データをそれぞれ記憶す
るデータコントローラとの間に、クロックを発生すると
共に、制御装置への各コマンドの送信及び制御装置から
対応するレスポンスの受信を前記クロックに同期して行
うインターフェースが介装してあり、データコントロー
ラからそれと離隔して配置してある中央装置へ通信手段
を介して送信されたデータに基づいて中央装置が前記機
器を遠隔管理するシステムにおいて、前記インターフェ
ースは、クロック周期を設定する手段と、設定されたク
ロック周期のクロックを発生する手段と、制御装置へコ
マンドを送信する手段と、コマンドの送信及びレスポン
スの受信にエラーが生じたか否かを判断する判断手段
と、該判断手段がエラーが生じたと判断した場合、同じ
コマンドを送信する手段と、同じコマンドの送信回数を
計数する手段と、計数された送信回数と予め設定した第
1基準回数とを比較する手段と、送信回数が第1基準回
数を上回った場合、設定されたクロック周期より長いク
ロック周期を設定する手段と、前記判断手段がエラーが
生じていないと判断した場合、次のコマンドを送信する
手段と、次々に異なるコマンドが送信された回数を計数
する手段と、この計数回数と予め設定した第2基準回数
とを比較する手段と、この比較手段により計数回数が第
2基準回数を上回ったとの結果が得られた場合、設定さ
れたクロック周期より短いクロック周期を設定する手段
とを備えることを特徴とする。
【0011】第3発明に係る遠隔管理システムは、第1
又は2の発明において、前記機器はランドリ機器である
ことを特徴とする。
【0012】
【0013】
【作用】第1発明の遠隔管理システムにあっては、イン
ターフェースは、短いクロック周期に初期設定されたク
ロック周期のクロックを発生し、該クロックを機器の運
転を制御する制御装置に与える。データコントローラか
らインターフェースにコマンドが送信されると、インタ
ーフェースは発生したクロックに同期して制御装置へコ
マンドを送信する。インターフェースは、制御装置から
のコマンドの再送要求、及び制御装置へのレスポンスの
再送要求等の発生によって、コマンドの送信及びレスポ
ンスの受信にエラーが生じたか否かを判断し、エラーが
生じたと判断した場合、設定した周期より長いクロック
周期を設定してクロックを発生する。そして、当該クロ
ックに同期して制御装置へ再びコマンドを送信する。こ
れによって、インターフェースから制御装置に、その制
御装置に適応したクロック周期のクロックが与えられ、
エラーの発生を防止しつつ可及的に速い通信が行われ
る。そして、判断手段がエラーが生じていないと判断し
た場合、次のコマンドを送信し、次々に異なるコマンド
が送信された計数回数と予め設定した基準回数とを比較
する。計数回数が基準回数を上回った場合、設定された
クロック周期より短いクロック周期を設定する。 これに
よって、任意のクロック周期を初期設定しても、許容通
信速度が速い制御装置に対しては、その制御装置に応じ
た短いクロック周期を設定し得るようになる。
【0014】第2発明の遠隔管理システムにあっては、
インターフェースは、短いクロック周期に初期設定され
たクロック周期のクロックを発生し、該クロックを機器
の運転を制御する制御装置に与える。データコントロー
ラからインターフェースにコマンドが送信されると、イ
ンターフェースは発生したクロックに同期して制御装置
へコマンドを送信する。インターフェースは、前述の如
く、コマンドの送信及びレスポンスの受信にエラーが生
じたか否かを判断し、エラーが生じたと判断した場合、
同じコマンドを送信する。インターフェースはこの送信
回数を計数し、計数された送信回数が第1基準回数を上
回った場合、設定した周期より長いクロック周期を設定
してクロックを発生し、当該クロックに同期して制御装
置へコマンドを送信する。これによって、ノイズ等によ
って生じたエラーと、制御装置が当該クロック周期では
対応することができずに生じたエラーとが区別され、後
者の場合のとき、長いクロック周期が設定される。
た、判断手段がエラーが生じていないと判断した場合、
次のコマンドを送信し、次々に異なるコマンドが送信さ
れた計数回数と予め設定した第2基準回数とを比較す
る。計数回数が第2基準回数を上回った場合、設定され
たクロック周期より短いクロック周期を設定する。これ
によって、任意のクロック周期を初期設定しても、許容
通信速度が速い制御装置に対しては、その制御装置に応
じた短いクロック周期を設定し得る。従って、初期設定
するクロック周期は中程度の長さにすることができ、比
較的短時間でその制御装置に適応した長さのクロック周
期が設定される。
【0015】第3発明の遠隔管理システムにあっては、
乾燥機及び洗濯機等のランドリ機器において、複数種類
のランドリ機器が混在する場合、又はランドリ機器の運
転を制御する制御装置の世代が異なる場合にも、それら
マイクロコンピュータに対応するクロックによってコマ
ンド及びレスポンスの送受信が行われる。
【0016】
【0017】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て具体的に説明する。図1は本発明に係る遠隔管理シス
テムの構成を示すブロック図であり、図中2はランドリ
店であり、1は複数のランドリ店2,2,…を管理する
管理会社である。ランドリ店2には複数の乾燥機8,
8,…及び洗濯機(図示せず)が配置されており、各乾
燥機8,8,…には乾燥運転を制御するマイクロコンピ
ュータ8a,8a,…が設けてある。マイクロコンピュータ
8a,8a,…は、コイン投下等の料金入力指示及びスター
ト指示によって、乾燥運転を開始し、回転数センサ,温
度センサ等の各センサ8b,8b,…からの信号に基づいて
乾燥運転を制御すると共に、料金入力,スタート指示,
回転数,温度,料金入力異常,回転数異常,温度異常等
のデータを記憶する。
【0018】マイクロコンピュータ8a,8a,…にはホー
ムバスシステム(以後HBSという)に基づくHBS用
インターフェース(以後I/Fという)9,9,…がそ
れぞれ接続してあり、HBS用I/F9,9,…はマイ
クロコンピュータ8a,8a,…へクロックを与えるように
なっている。HBS用I/F9,9,…とマイクロコン
ピュータ8a,8a,…との間はこのクロックに同期した半
二重式のシリアル通信が行われるようになっており、こ
れによってHBS用I/F9,9,…はマイクロコンピ
ュータ8a,8a,…に記憶されたデータを読み込み、その
データをツイストペア線10を介してDTC7に与えるよ
うになっている。ツイストペア線10はDTC7に備えら
れたHBS制御部7bに接続されており、HBS制御部7b
にてDTC7から各乾燥機8,8,…へのデータ送信要
求の送信及び各乾燥機8,8,…からDTC7へのデー
タ送信等が制御されている。
【0019】HBS制御部7bは、DTC7の動作を制御
するDTC制御部7aとの間で乾燥機8,8,…に対する
データ送信要求の送信及び受信データの受信を行う。D
TC制御部7aは、乾燥機8,8,…のマイクロコンピュ
ータ8a,8a,…へ所定間隔毎にデータ送信要求を送信す
るためのタイマ、該データ送信要求の重複送信防止のた
めの機器カウンタ(共に図示せず)を備えており、DT
C制御部7aには、DTC7が配置されたランドリ店名及
び電話番号等の情報が設定される入力部7c、乾燥機8,
8,…から受信したデータを記憶するメモリ7d、及びR
S−232C等のインターフェース7gがそれぞれ接続し
てある。またHBS制御部7bには乾燥機8,8,…との
通信の優先順位が定められており、DTC7はHBS制
御部7bから所定間隔毎に各乾燥機8,8,…へ、その優
先順位に従ってデータ送信要求を送信し、受信したデー
タを前記メモリ7dの所定アドレスに記憶する。
【0020】DTC7のI/F7gは、モデム等の回線制
御/データ送受信装置6及び公衆回線5を介して管理会
社1側の回線制御/データ送受信装置4を介してパーソ
ナルコンピュータを用いてなる中央装置3に備えられた
I/F3dに接続されている。この回線制御/データ送受
信装置6と回線制御/データ送受信装置4との間の通信
は、MNP5のエラー訂正・データ圧縮方式に基づいて
行われている。なおランドリ店2側の回線制御/データ
送受信装置6及び管理会社1側の回線制御/データ送受
信装置4には電話機12,11がそれぞれ接続してあり、通
話連絡用に使用する。
【0021】中央装置3には、CRT等の表示装置3b,
キーボード等の入力装置3c及びCPU等の制御装置3a等
が備えられており、売上金額要求,運転状態要求等のデ
ータ送信要求を入力装置3cから入力すると制御装置3a
は、I/F3d及び回線制御/データ送受信装置4を介し
てランドリ店2のDTC7へそれを送信し、回線制御/
データ送受信装置4に着信したデータをI/F3dを介し
て読み込んで、表示装置3bに表示する。
【0022】図2は前述したHBS用I/F9及びマイ
クロコンピュータ8aを示すブロック図である。乾燥機8
に設けられたマイクロコンピュータ8aはHBS用I/F
9に備えられたI/F制御部9aに接続してあり、I/F
制御部9aはHBS用I/F回路9bを介してツイストペア
線10に連設したDTC7(図1参照)に接続してある。
そして、DTC7からマイクロコンピュータ8aへのデー
タ送信要求(コマンド:C)及びマイクロコンピュータ
8aからDTC7へのデータ応答(レスポンス:R)は、
HBS用I/F回路9bによってそれぞれの規格に適合す
るように変換される。
【0023】マイクロコンピュータ8aにはI/F制御部
9aから、I/F制御部9a〜マイクロコンピュータ8a間の
データ送受信で発生するエラーに基づいてその周期が調
整されたクロック(CL)が常に与えられており、該ク
ロックに同期してコマンド及びレスポンスの送受信が行
われる。
【0024】前述したI/F制御部9aとマイクロコンピ
ュータ8aとの間の送受信信号は、データの始まりを検出
するためのスタートビット(1ビット),コマンド又は
レスポンス領域(8ビット),誤り検出のためにデータ
に係る情報の1の補数を記録するチェックデータ(8ビ
ット)の計17ビットで構成されている。なお、データ
の送信順序はMSB(ビット7)から送信する。
【0025】図3はI/F制御部9a〜マイクロコンピュ
ータ8a間のシリアル通信プロトコルを説明するための説
明図である。中央装置からのモニタ要求によりI/F制
御部9aがマイクロコンピュータ8aへコマンドCを送信す
ると、マイクロコンピュータ8aはチェックデータに基づ
いて受信したコマンドCに誤りがあるか否かを検出す
る。誤りが検出されると、マイクロコンピュータ8aはI
/F制御部9aへ再送信要求を送信し、この再送信要求を
受信するとI/F制御部9aは同じコマンドCを再び送信
する。この再送信処理を3回実施しても正規のレスポン
スRが得られないエラーがそれぞれ発生すると、I/F
制御部9aは無回答として処理する。
【0026】また、I/F制御部9aはマイクロコンピュ
ータ8aのデータ見落としに対処するためにタイムアウト
処理を実施する。このタイムアウト処理とは、コマンド
Cの送信後20クロック経過する間にレスポンスRが無
い場合に、同じコマンドCを再び送信するものである。
この再送信処理を3回実施してもレスポンスRが得られ
ないエラーがそれぞれ発生すると、I/F制御部9aは前
同様無回答として処理する。
【0027】一方、I/F制御部9aからコマンドCが送
信されると、マイクロコンピュータ8aはスタートビット
が検出し得たか否かを判断し、検出できなかった場合、
無回答としてI/F制御部9aのタイムアウト処理を待
つ。
【0028】マイクロコンピュータ8aからI/F制御部
9aへコマンドCに対するレスポンスRが送信されると、
I/F制御部9aはチェックデータに基づいて受信したレ
スポンスRに誤りがあるか否かを検出する。誤りが検出
されると、I/F制御部9aはマイクロコンピュータ8aへ
再送信要求を送信し、この再送信要求を受信するとマイ
クロコンピュータ8aは同じレスポンスRを再び送信す
る。この再送信処理を3回実施しても正規のレスポンス
Rが得られないエラーがそれぞれ発生すると、I/F制
御部9aは無回答として処理する。
【0029】図4はデータ読み込み及びデータ出力を示
すタイミングチャートである。I/F制御部9aは、図4
(a)に示したように、マイクロコンピュータ8aに適応
するように調整した周期Tのクロックを常に発生してい
る。そして、I/F制御部9a及びマイクロコンピュータ
8aは、図4(b)に示したように、クロックの立下がり
の後T/4以内にHレベルからLレベルにしてスタート
ビットであるDATA0を出力し、クロックが立下がる
都度、MSBであるDATA1から順にDATA16ま
でのデータを出力する。また、図4(c)に示したよう
に、クロックの立上がるタイミングでDATA0〜16
までのデータを読み込む。
【0030】図5はマイクロコンピュータ8a〜I/F制
御部9a間のコマンド及びレスポンスの出力を示すタイミ
ングチャートである。I/F制御部9aが発生するクロッ
クの立下がりに同期して、I/F制御部9aからマイクロ
コンピュータ8aへDATA0〜16までのコマンドが送
信されると、マイクロコンピュータ8aはDATA16が
送信されてから20クロック以内に、クロックの立下が
りに同期して、DATA0を出力する。マイクロコンピ
ュータ8aが20クロック以内にDATA0を出力しない
場合は、I/F制御部9aはエラー発生として前述したタ
イムアウト処理を行う。
【0031】図6,図7及び図8は本発明に係る遠隔管
理システムのI/F制御部9aにおける制御手順を示すフ
ローチャートである。DTC7からのコマンドを受信す
ると、I/F制御部9aはクロック出力用タイマ(CT)
の計時を開始させる(ステップS1)。そして、I/F
制御部9aは、コマンド及びレスポンスにおけるエラーの
発生回数を示す第1計数値m,及び異なるコマンドの送
信回数を示す第2計数値nを0に初期設定し(ステップ
S2)た後、クロック周期Tに基準周期として5.0m
sを設定し(ステップS3)て、次のようにクロックを
発生させる(ステップS4)。
【0032】I/F制御部9aは、図8に示した如く、C
Tの計時値がT/2であるか否かを判断し(ステップS
41)、そうであると判断すると、クロックの出力フラグ
が1であるか否かを判断する(ステップS42)。出力フ
ラグが1でない場合、I/F制御部9aはクロック出力及
び出力フラグを1にしてクロックをHレベルにしてCT
をリセットし(ステップS43,45)、ステップS41に戻
る。そして、再びCTの値がT/2であり、クロックの
出力フラグが1であると判断すると、I/F制御部9aは
クロック出力及び出力フラグを0にしてクロックをLレ
ベルにし(ステップS44)、CTをリセットしてステッ
プS41に戻る。このようにして、設定されたクロック周
期Tのクロックを発生する。
【0033】I/F制御部9aは、図6に示した如く、発
生したクロックに同期して受信したコマンドを乾燥機8
のマイクロコンピュータ8aへ送信し(ステップS5)、
第2計数値nをn+1にする(ステップS6)。I/F
制御部9aは、第2計数値nが3であるか否かを判断し
(ステップS7)、そうでなければ、チェックデータに
よるデータエラー又はタイムアウト処理等に基づいてエ
ラーが生じたか否かを判断する(ステップS8)。エラ
ーがない場合はステップS5に戻って、次のコマンドを
マイクロコンピュータ8aへ送信し、ステップS7にて第
2計数値nが3であるか否かを判断する。
【0034】第2計数値n=3であると判断すると、ス
テップS12に移ってI/F制御部9aは、第1計数値m,
及び第2計数値nを0に初期設定した後、クロック周期
Tを標準クロック周期より短い2.5msに設定する
(ステップS13)。そして、前同様のクロックサブルー
チンにて設定した周期のクロックを発生し(ステップS
14)、該クロックに同期して次のコマンドを送信する
(ステップS15)。
【0035】そして、前述した如くエラーが生じたか否
かを判断し(ステップS16)、エラーが生じていない場
合、ステップS15へ戻って次のコマンドを送信する。一
方、エラーが生じていた場合は、第1計数値mをm+1
にし(ステップS17)、第1計数値mが3であるか否か
を判断し(ステップS18)、mが3でなければステップ
S15に戻りエラーに係るコマンドを再送する。ステップ
S16にてエラーが生じたか否かを判断し、再びエラーが
生じた場合、前同様第1計数値mをm+1にし、ステッ
プS18にて第1計数値m=3と判断されるまでエラーに
係るコマンドの再送を繰り返す。そして、m=3になる
と、クロック周期が長い標準クロック周期を設定すべ
く、ステップS2に戻る。
【0036】一方、ステップS8にてエラーが生じたと
判断した場合、I/F制御部9aは第2計数値nをリセッ
トし(ステップS9)、第1計数値mをm+1にし(ス
テップS10)、第1計数値mが3であるか否かを判断し
(ステップS11)、m=3でない場合、ステップS5に
戻り、エラーに係るコマンドを再送する。そして、ステ
ップS11にて第1計数値m=3と判断されるまでエラー
に係るコマンドの再送を繰り返し、m=3になると、標
準クロック周期がより長いクロック周期Tを設定すべ
く、ステップS19に移る。
【0037】標準クロック周期においてエラーが3回発
生したと判断すると、I/F制御部9aは第1計数値m,
及び第2計数値nを0に初期設定し(ステップS19)た
後、クロック周期Tを7.5msに設定する。そして、
前同様のクロックサブルーチンにて設定した周期のクロ
ックを発生し(ステップS21)、該クロックに同期して
エラーに係るコマンドを送信する(ステップS22)。
【0038】コマンドを送信するとI/F制御部9aは、
第2計数値nをn+1にした(ステップS23)後、第2
計数値nが3であるか否かを判断し(ステップS24)
て、n=3でない場合は、更に、エラーが発生したか否
かを判断する(ステップS25)。エラーが発生したと判
断した場合、I/F制御部9aは第2計数値nをリセット
し(ステップS26)、当該クロック周期を維持する。一
方、エラーが発生していないと判断した場合は、ステッ
プS22に戻り、次のコマンドを送信して第2計数値nを
n+1にし、ステップS24にて第2計数値nが3である
と判断されるまで次のコマンドの送信を繰り返し、n=
3になると、標準クロック周期を設定すべくステップS
2に戻る。
【0039】なお、本実施例においては、クロック周期
の設定を2.5ms,5.0ms,及び7.5msの3
段階で行っているが、本発明はこれに限らず、更に多段
階で行うようになしてもよいことはいうまでもない。更
に、このように設定したクロック周期を、設定したマイ
クロコンピュータに対応して記憶しておく。これによっ
て、次回そのマイクロコンピュータへコマンドを送信す
る場合に、コマンド送信の当初から当該マイクロコンピ
ュータに適合したクロックが与えられる。
【0040】また、本実施例においては、クロック周期
の初期設定を5.0msとして、マイクロコンピュータ
に応じて、初期設定のクロック周期より短いクロック周
期,又は長いクロック周期に変更するようになしてある
が、本発明はこれに限らず、クロック周期の初期設定を
例えば2.5msとし、通信にエラーが生じるとそのマ
イクロコンピュータに応じたクロック周期になるまでク
ロック周期を段階的に長くする操作を各ランドリ機器そ
れぞれについて行うようにしてもよい。これによって、
各ランドリ機器のマイクロコンピュータに応じて、エラ
ーが生じない可及的に短いクロック周期が設定される。
【0041】なお、クロック周期の変更は、前述した如
く、エラーが生じたときに行ってもよいし、コマンドを
送信してエラーが生じた場合、同じコマンドの送信を繰
り返し、その送信回数が基準回数を上回ったときに行う
ようにしてもよい。後者の場合、例えば通信のノイズ等
によって生じたエラーではクロック周期の変更が行われ
ず、その機器のマイクロコンピュータが当該クロック周
期では対応することができないときにのみクロック周期
の変更が行われるため、マイクロコンピュータの状態に
応じたクロック周期を確実に設定することが可能にな
る。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く第1、第2及び第3の
発明に係る遠隔管理システムにあっては、機器(ランド
リ機器)に備えられた制御装置に応じたクロック周期に
てシリアル通信を行うことができるため、異なる許容通
信速度の制御装置を備える機器が混在する場合でも、デ
ータエラーを防止しつつ通信速度を可及的に高くするこ
とができる。
【0043】第2及び第3の発明に係る遠隔管理システ
ムにあっては、ノイズ等によって生じたエラーと、制御
装置が当該クロック周期では対応することができずに生
じたエラーとが区別され、後者の場合のときに長いクロ
ック周期が設定されるため、制御装置の状態に応じたク
ロック周期を確実に設定することが可能になる。また、
このクロック周期の設定をコマンドを送信する都度行う
ことによって、制御装置が機器(ランドリ機器)の運転
制御行っている場合であって、通信に余裕が無い場合
等、制御装置の状態に応じてクロック周期が設定され、
制御装置の状態に拘らず、通信のエラーが防止される。
【0044】第1、第2及び第3の発明に係る遠隔管理
システムにあっては、初期設定するクロック周期は中程
度の長さにすることができ、比較的短時間で当該制御装
置に適応した長さのクロック周期が設定される。また、
各機器(ランドリ機器)の制御装置に応じて設定したク
ロック周期を、その制御装置に対応して記憶しておくこ
とによって、その制御装置へ次回の通信を行う場合に、
その制御装置の許容通信速度に適合したクロック周期の
クロックを通信の当初から与えることが可能になる等、
本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠隔制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】HBS用I/F及びマイクロコンピュータを示
すブロック図である。
【図3】I/F制御部〜マイクロコンピュータ間のシリ
アル通信プロトコルを説明するための説明図である。
【図4】データ読み込み及びデータ出力を示すタイミン
グチャートである。
【図5】マイクロコンピュータ〜I/F制御部間のコマ
ンド及びレスポンスの出力を示すタイミングチャートで
ある。
【図6】本発明に係る遠隔管理システムのI/F制御部
における制御手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る遠隔管理システムのI/F制御部
における制御手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る遠隔管理システムのI/F制御部
における制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 管理会社 2 ランドリ店 3 中央装置 5 公衆回線 7 データコントローラ(DTC) 8 乾燥機 8a マイクロコンピュータ 9 HBS用インターフェース(I/F)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−276252(JP,A) 特開 昭60−232746(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16 H04M 11/00 H04L 29/08 G06F 13/38 - 13/42 D06F 95/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサからのデータに基づいて機
    器の運転を制御する制御装置と、制御装置へ送信した複
    数のコマンドに対する各レスポンスに含まれる前記デー
    タをそれぞれ記憶するデータコントローラとの間に、ク
    ロックを発生すると共に、制御装置への各コマンドの送
    信及び制御装置から対応するレスポンスの受信を前記ク
    ロックに同期して行うインターフェースが介装してあ
    り、データコントローラからそれと離隔して配置してあ
    る中央装置へ通信手段を介して送信されたデータに基づ
    いて中央装置が前記機器を遠隔管理するシステムにおい
    て、 前記インターフェースは、クロック周期を設定する手段
    と、設定されたクロック周期のクロックを発生する手段
    と、制御装置へコマンドを送信する手段と、コマンドの
    送信及びレスポンスの受信にエラーが生じたか否かを判
    断する手段と、エラーが生じたと判断した場合、設定さ
    れたクロック周期より長いクロック周期を設定する手段
    と、前記判断手段がエラーが生じていないと判断した場
    合、次のコマンドを送信する手段と、次々に異なるコマ
    ンドが送信された回数を計数する手段と、この計数回数
    と予め設定した基準回数とを比較する手段と、計数回数
    が前記基準回数を上回った場合、設定されたクロック周
    期より短いクロック周期を設定する手段とを備えること
    を特徴とする遠隔管理システム。
  2. 【請求項2】 複数のセンサからのデータに基づいて機
    器の運転を制御する制御装置と、制御装置へ送信した複
    数のコマンドに対する各レスポンスに含まれる前記デー
    タをそれぞれ記憶するデータコントローラとの間に、ク
    ロックを発生すると共に、制御装置への各コマンドの送
    信及び制御装置から対応するレスポンスの受信を前記ク
    ロックに同期して行うインターフェースが介装してあ
    り、データコントローラからそれと離隔して配置してあ
    る中央装置へ通信手段を介して送信されたデータに基づ
    いて中央装置が前記機器を遠隔管理するシステムにおい
    て、 前記インターフェースは、クロック周期を設定する手段
    と、設定されたクロック周期のクロックを発生する手段
    と、制御装置へコマンドを送信する手段と、コマンドの
    送信及びレスポンスの受信にエラーが生じたか否かを判
    断する判断手段と、該判断手段がエラーが生じたと判断
    した場合、同じコマンドを送信する手段と、同じコマン
    ドの送信回数を計数する手段と、計数された送信回数と
    予め設定した第1基準回数とを比較する手段と、送信回
    数が第1基準回数を上回った場合、設定されたクロック
    周期より長いクロック周期を設定する手段と、前記判断
    手段がエラーが生じていないと判断した場合、次のコマ
    ンドを送信する手段と、次々に異なるコマンドが送信さ
    れた回数を計数する手段と、この計数回数と予め設定し
    た第2基準回数とを比較する手段と、この比較手段によ
    り計数回数が第2基準回数を上回ったとの結果が得られ
    た場合、設定されたクロック周期より短いクロック周期
    を設定する手段とを備えることを特徴とする遠隔管理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記機器はランドリ機器である請求項1又
    は2に記載の遠隔管理システム。
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