JP3108287B2 - 2次元映像を3次元映像に変換する方法 - Google Patents

2次元映像を3次元映像に変換する方法

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JP3108287B2 JP06228133A JP22813394A JP3108287B2 JP 3108287 B2 JP3108287 B2 JP 3108287B2 JP 06228133 A JP06228133 A JP 06228133A JP 22813394 A JP22813394 A JP 22813394A JP 3108287 B2 JP3108287 B2 JP 3108287B2
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俊哉 飯沼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、VTR、ビデオカメ
ラ等から出力されたり、CATV放送、TV放送等によ
って伝送されてきたりする2次元映像を3次元映像に変
換する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近話題になっている3次元映像表示シ
ステムに使用される3次元映像ソフトは、その大半が3
次元映像表示システム用に特別に作成されたものであ
る。このような3次元映像ソフトは、一般には2台のカ
メラを用いて左目用映像と右目用映像とを撮像して記録
されたものである。3次元映像ソフトに記録された左右
の映像は、ほぼ同時に表示装置に重ね合わされて表示さ
れる。そして、重ね合わされて表示される左目用映像と
右目用映像とを、観察者の左右の目にそれぞれ別々に入
射させることによって、観察者に3次元映像が認識され
る。
【0003】ところで、現在、2次元映像ソフトが多数
存在している。したがって、これらの2次元映像ソフト
から3次元映像を生成することができれば、既存の2次
元映像ソフトと同じ内容の3次元映像ソフトを最初から
作り直すといった手間が省ける。
【0004】このようなことから、2次元映像を3次元
映像に変換する方法が既に提案されている。2次元映像
を3次元映像に変換する従来方法として、次のようなも
のが挙げられる。すなわち、左から右方向に移動する物
体が映っている2次元映像の場合、この元の2次元映像
を左目用映像とし、この左目用映像に対して数フレーム
前の映像を右目用映像とする方法である。このようにす
ると、左目用映像と右目用映像との間に視差が生じるの
で、この両映像をほぼ同時に画面上に表示することによ
り、移動する物体が背景に対して前方に浮き出される。
【0005】なお、左目用映像に対して数フレーム前の
映像は、元の2次元映像をフイールドメモリに記憶さ
せ、所定フィールド数分、遅延して読み出すことにより
得られる。以上のような、従来方法をフィールド遅延方
式ということにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2次元映像
信号には、映画フィルムをテレビジョン信号に変換(テ
レシネ変換)することによって作成されたものがある。
テレシネ変換によって得られた2次元映像信号では同じ
コマのフィールドが連続する。たとえば、2−3プルダ
ウン方式でテレシネ変換された2次元映像信号では、図
35に示すように、同じコマA、B、C、Dのフィール
ドが、2つまたは3つずつ連続する。
【0007】したがって、テレシネ変換によって得られ
た2次元映像信号を一定の遅延量(遅延フィールド数)
で3次元映像に変換した場合、図35に示すように、視
差量(左目用映像信号と右目用映像信号との間の遅延コ
マ数)が頻繁に変化し、安定した立体画像が得られない
という問題がある。
【0008】この発明は、テレシネ変換によって得られ
た2次元映像信号のように同じコマが連続する種類の2
次元映像信号に対して、安定した立体画像が得られる、
2次元映像信号を3次元映像に変換する方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による2次元映
像を3次元映像に変換する第1の方法は、2次元映像信
号から、主映像信号と、主映像信号に対して遅延された
副映像信号とを生成することにより、2次元映像を3次
元映像に変換する方法において、主映像信号の動きに応
じて大きさが変化するデータのピーク値の履歴配列に基
づいて、2次元映像信号の種類が、同じコマが連続して
現れる所定種類の映像信号か否かを判定する第1ステッ
プ、ならびに、2次元映像信号の種類が、同じコマが連
続して現れる所定種類の映像信号であると判定されたと
きに、主映像信号に対する副映像信号の遅延コマ数を考
慮して、視差量が一定となるように、次フィールドの主
映像信号に対する副映像信号の遅延フィールド数を決定
する第2ステップを備えていることを特徴とする。
【0011】第2ステップでは、たとえば、次のように
して、次フィールドの主映像信号に対する副映像信号の
遅延フィールド数が決定される。すなわち、2次元映像
信号の種類が同じコマが連続して現れる所定種類の映像
信号の動きに応じて大きさが変化するデータのピーク値
の配列パターンの各周期ごとに、通常時の遅延フィール
ド数に対する最適遅延フィールド数の関係が予め求めら
れており、主映像信号に対する動きに応じて大きさが変
化するデータに基づいて、通常時の遅延フィールド数が
フィールドごとに求められ、主映像信号に対する動きに
応じて大きさが変化するデータのピーク値の履歴配列が
フィールドごとに求められ、現フィールドにおいて求め
られた通常時の遅延フィールド数およびピーク値の履歴
配列ならびに予め求められている通常時の遅延フィール
ド数に対する最適遅延フィールド数の関係に基づいて、
最適遅延フィールド数が求められ、求められた最適遅延
フィールド数に基づいて、次フィールドの主映像信号に
対する副映像信号の遅延フィールド数が決定される。
【0012】この発明による2次元映像を3次元映像に
変換する第2の方法は、同じコマが連続して現れる種類
の2次元映像信号から、主映像信号と、主映像信号に対
して遅延された副映像信号とを生成することにより、2
次元映像を3次元映像に変換する方法において、主映像
信号に対する副映像信号の遅延コマ数を考慮して、視差
量が一定となるように、次フィールドの主映像信号に対
する副映像信号の遅延フィールド数を決定することを特
徴とする。
【0013】次フィールドの主映像信号に対する副映像
信号の遅延フィールド数は、たとえば次のようにして決
定される。すなわち、2次元映像信号の種類が、同じコ
マが連続して現れる所定種類の映像信号の動きに応じて
大きさが変化するデータのピーク値の配列パターンの各
周期ごとに通常時の遅延フィールド数に対する最適遅延
フィールド数の関係が予め求められており、主映像信号
に対する動きに応じて大きさが変化するデータに基づい
て、通常時の遅延フィールド数がフィールドごとに求め
られ、主映像信号に対する動きに応じて大きさが変化す
るデータのピーク値の履歴配列がフィールドごとに求め
られ、現フィールドにおいて求められた通常時の遅延フ
ィールド数およびピーク値の履歴配列ならびに予め求め
られている通常時の遅延フィールド数に対する最適遅延
フィールド数の関係に基づいて、最適遅延フィールド数
が求められ、求められた最適遅延フィールド数に基づい
て、次フィールドの主映像信号に対する副映像信号の遅
延フィールド数が決定される。
【0014】上記第1方法または第2方法において、次
フィールドの主映像信号に対する副映像信号の遅延フィ
ールド数を、偶数となるように決定することが好まし
い。
【0015】
【0016】
【作用】この発明による2次元映像を3次元映像に変換
する第1の方法では、主映像信号の動きに応じて大きさ
が変化するデータおよび動きに応じて大きさが変化する
データのピーク値の履歴配列に基づいて、2次元映像信
号の種類が同じコマが連続して現れる所定種類の映像信
号か否かが判定される(第1ステップ)。
【0017】そして、2次元映像信号の種類が同じコマ
が連続して現れる所定種類の映像信号であると判別され
たときには、主映像信号に対する副映像信号の遅延コマ
数を考慮して、視差量が一定となるように、次フィール
ドの主映像信号に対する副映像信号の遅延フィールド数
が決定される(第2ステップ)。
【0018】この発明による2次元映像を3次元映像に
変換する第2の方法では、主映像信号に対する副映像信
号の遅延コマ数を考慮して、視差量が一定となるよう
に、次フィールドの主映像信号に対する副映像信号の遅
延フィールド数が決定される。
【0019】
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0021】図1は、2次元映像を3次元映像に変換す
るための2D/3D変換装置の構成を示している。
【0022】この2D/3D変換装置は、フィールド遅
延方式によって左目用映像と右目用映像とを生成するこ
とにより視差を発生させ、生成された左目用映像と右目
用映像の両方または一方に位相ずらしを施すことによ
り、被写体と基準スクリーン面との位置関係を変化させ
る。
【0023】入力端子1には、2次元映像信号aが入力
される。この2次元映像信号aは、動きベクトル検出回
路16、複数のフィールドメモリ11および映像切換回
路13にそれぞれ送られる。
【0024】動きベクトル検出回路16は、よく知られ
ているように、代表点マッチング法に基づいて、動きベ
クトルを検出するためのデータを生成するものである。
動きベクトル検出回路16によって生成されたデータ
は、CPU20に送られる。
【0025】代表点マッチング法について、簡単に説明
する。各フィールドの映像エリア内に複数の動きベクト
ル検出領域が設定されており、各動きベクトル検出領域
が複数の小領域に分割されている。そして、各小領域そ
れぞれに、複数のサンプリング点と1つの代表点とが設
定されている。
【0026】現フィールドにおける各小領域内のサンプ
リング点の映像信号レベルと、前フィールドにおける対
応する小領域の代表点の映像信号レベルとの差(各サン
プリング点における相関値)が、各動きベクトル検出領
域ごとに求められる。そして、各動きベクトル検出領域
内の各小領域間において、代表点に対する偏位が同じサ
ンプリング点どうしの相関値が累積加算される。そし
て、各動きベクトル検出領域内において、相関累積値が
最小となる点の偏位、すなわち相関性が最も高い点の偏
位が、当該動きベクトル検出領域の動きベクトル(被写
体の動き)として抽出される。
【0027】フィールドメモリ11は、2次元映像信号
aをフイールド単位で遅延させて出力させるために設け
られている。遅延量は、メモリ制御回路24により、0
から最大60フィールド(NTSC方式で1秒)までの
範囲でフィールド単位で可変制御される。
【0028】フィールドメモリ11の出力b(遅延され
た2次元映像信号)は、映像切換回路13および補間回
路12にそれぞれ送られる。補間回路12は、入力信号
bに対して、垂直方向の補間信号を生成するものであ
る。補間回路12の出力c(遅延された2次元映像信号
の垂直方向補間信号)は、映像切換回路13に送られ
る。
【0029】したがって、映像切換回路13には、入力
された2次元映像信号a、遅延された2次元映像信号b
および遅延された2次元映像信号bの垂直方向補間信号
cが入力する。映像切換回路13は、左画像用位相制御
回路14と右画像用位相制御回路15とに対し、信号b
および信号cのうちの一方の信号(副映像信号)と、信
号a(主映像信号)とを、被写体の動き方向に応じて切
り換えて出力する。ただし、遅延量が0の場合には、左
画像用位相制御回路14と右画像用位相制御回路15と
の両方に、信号aが送られる。
【0030】信号bおよび信号cのうちから1方の選択
は、2次元映像信号aが奇数フィールドか偶数フィール
ドかに基づいて行なわれる。すなわち、信号bおよび信
号cのうち、2次元映像信号aのフィールド種類(奇数
フィールドか偶数フィールド)に対応するものが選択さ
れる。映像切換回路13による映像の切り換えは、CP
U20によって制御される。
【0031】各位相制御回路14、15は、入力される
映像信号の位相をずらすことにより、入力される映像の
表示位置を水平方向に移動させるために設けられてい
る。位相のずらし量およびずらし方向は、メモリ制御回
路24によって制御される。左画像用位相制御回路14
の出力は、左画像出力端子2に送られる。また、右画像
用位相制御回路15の出力は、右画像出力端子3に送ら
れる。
【0032】CPU20は、メモリ制御回路24および
映像切換回路13を制御する。CPU20は、そのプロ
グラム等を記憶するROM21および必要なデータを記
憶するRAM22を備えている。CPU20には、動き
ベクトル検出回路16から動きベクトル検出に必要なデ
ータが送られてくる。また、CPU20には、各種入力
手段および表示器を備えた操作・表示部23が接続され
ている。
【0033】CPU20は、動きベクトルに基づいて、
フィールドメモリ11による遅延フィールド数(遅延
量)を算出する。つまり、原則的には、動きベクトルが
大きい場合には、遅延量が小さくなるように、動きベク
トルが小さい場合には、遅延量が大きくなるように、遅
延量を決定する。
【0034】また、CPU20は、動きベクトルの方向
に基づいて、映像切換回路13を制御する。つまり、動
きベクトルの方向が左から右の場合には、入力された2
次元映像信号aを左目用位相制御回路14に、遅延され
た2次元映像信号bまたはcを右目用位相制御回路15
に送る。動きベクトルの方向が右から左の場合には、入
力された2次元映像信号aを右目用位相制御回路14
に、遅延された2次元映像信号bまたはcを左目用位相
制御回路15に送る。
【0035】この2D/3D変換装置では、フィールド
遅延方式によって左目用画像と右目用画像とを生成する
ことにより視差を発生させ、生成された左目用画像と右
目用画像の両方または一方に位相ずらしを施すことによ
り、被写体と基準スクリーン面との位置関係を変化させ
ている。
【0036】図2は、CPUによる2D/3D変換処理
手順を示している。
【0037】CPUによる2D/3D変換処理は、入力
映像信号aのフィールドの切り換えタイミングがくるご
とに行なわれる。
【0038】(1)ステップ1では、複数のフィールド
メモリ11のうち、今回のフィールドに対する2次元映
像信号を書き込むべきメモリ(書込みメモリ)および既
に記憶されている2次元映像信号を読み出すべきメモリ
(読み出しメモリ)をそれぞれ示すデータがメモリ制御
回路24に出力される。また、各位相制御回路14、1
5による位相ずれ量および向きを示すデータがメモリ制
御回路24に出力される。さらに、映像切換回路13に
映像切り換え制御信号が出力される。
【0039】読み出しメモリは、前回の2D/3D変換
処理において決定された遅延量に基づいて決定される。
また、各位相制御回路14、15による位相ずれ量およ
び向きは、2D/3D変換処理のステップ2で既に取り
込まれて記憶されているデータに基づいて決定される。
【0040】また、遅延された2次元映像信号bおよび
cのうちの一方の選択は、フィールドメモリ11から読
み出されるべき2次元映像信号bのフィールド種類と、
2次元映像信号aのフィールド種類とに基づいて決定さ
れる。さらに、選択された信号bまたはcと、信号aと
の切り換えは、前回の2D/3D変換処理で求められた
水平方向の動きベクトルの方向に基づいて決定される。
選択された信号bまたはcと、信号aとの切り換え方向
は、遅延量の極性によって表される。
【0041】(2)ステップ2では、操作・表示部23
からの各種入力信号が取り込まれて記憶される。各種入
力信号には、位相ずれ量および向きを設定する信号、遅
延量を自動で算出するか(自動モード)、手動設定する
か(手動モード)を示す自動・手動モード設定信号、自
動モードが設定されるときに行なわれる遅延量倍率設定
信号、手動モードが設定されるときに行なわれる遅延量
設定信号等がある。
【0042】(3)ステップ3では、前回の2D/3D
変換処理のステップ10で求められた各動きベクトル検
出領域ごとの動きベクトルに対する信頼性結果に基づい
て、信頼性のある動きベクトルのみが抽出される。
【0043】(4)ステップ4では、ステップ3で抽出
された信頼性のある動きベクトルのうち、垂直方向成分
が所定値より小さいもののみが抽出される。
【0044】(5)ステップ5では、ステップ4で抽出
された信頼性のある動きベクトルの水平方向成分(有効
水平方向動きベクトル)の平均値が算出される。
【0045】(6)ステップ6では、ステップ5で算出
された有効水平方向動きベクトルの平均値に基づく、遅
延量算出処理が行なわれる。この遅延量算出処理の詳細
については、後述する。
【0046】(7)ステップ7では、ステップ2で取り
込まれて記憶されているデータに基づいて、自動モード
か手動モードかが判別される。
【0047】(8)ステップ7で手動モードが設定され
ていると判別された場合には、遅延量が、ステップ2で
取り込まれた設定値に固定される(ステップ8)。
【0048】(9)ステップ7で自動モードが設定され
ていると判別された場合には、ステップ6の遅延量算出
処理で用いられる履歴データが更新される(ステップ
9)。
【0049】(10)ステップ10では、動きベクトル
検出回路16から動きベクトル検出に必要なデータが取
り込まれ、各動きベクトル検出領域に対する動きベクト
ルが算出される。また、各動きベクトル検出領域ごとの
相関累積値の平均値および最小値に基づいて、各動きベ
クトル検出領域ごとに動きベクトルの信頼性が判別され
る。そして、算出された動きベクトルおよび信頼性判別
結果がRAM22に記憶される。
【0050】(11)ステップ11では、シネマモード
検出・制御処理が行なわれる。シネマモード検出・制御
処理の詳細については後述する。
【0051】(12)ステップ12では、シーンチェン
ジ検出・制御処理が行なわれる。シーンチェンジ検出・
制御処理の処理の詳細については後述する。
【0052】図3は、図2のステップ6の遅延量算出処
理の詳細な手順を示している。
【0053】まず、上記ステップ2で設定されて記憶さ
れている遅延量倍率設定値および上記ステップ5で求め
られた有効水平方向動きベクトルの平均値v(以下、動
きベクトル平均値という)に基づいて、第1遅延量d1
が求められる(ステップ21)。
【0054】図4は、動きベクトル平均値と、遅延量と
の関係を示している。図4に示すような関係が遅延量テ
ーブルとしてROM21に記憶されている。そして、ま
ず、動きベクトル平均値に対応する遅延量が、遅延量テ
ーブルから求められる。
【0055】ところで、同じ3次元映像信号であって
も、立体表示装置(モニタ)の条件、すなわち、モニタ
の種類およびモニタを見る条件によって、視差が異な
る。そこで、モニタの条件にかかわらず、同じような立
体感を得るために、あるいは観察者の好みに合うよう
に、上記ステップ2で設定されて記憶されている遅延量
倍率設定値を、遅延量テーブルから求められ遅延量に
積算することにより、第1遅延量d1が求められる。
【0056】モニタの条件にかかわらず、同じような立
体感を得るために、複数種類の遅延量テーブルを格納し
ておき、操作・表示部23から、モニタの条件または観
察者の好みに応じた遅延量テーブルを選択するための命
令を入力するようにしてもよい。
【0057】また、遅延量テーブルではなく、予め定め
られた関係式に基づいて、第1遅延量を求めるようにし
てもよい。この場合の関係式の求め方について図5を参
照して説明する。
【0058】モニタ面Sと、観察者の目31、32との
好適な間隔を適視距離A〔mm〕とする。また、モニタ
面S上での注視物体の右画像Rと左画像Lとの間隔を視
差B〔mm〕とする。また、眼間距離をC〔mm〕とす
る。適視距離Aは、モニタの条件によって決定される。
注視物体の視差Bは、3次元映像信号が同じであって
も、モニタの条件によって異なる。
【0059】適視距離Aと、視差Bと、眼間距離Cとに
より、注視物体の立体像位置Pは決まる。つまり、注視
物体のモニタ面Sからの飛び出し量D〔mm〕は、適視
距離Aと視差Bと眼間距離Cとによって決まる。
【0060】モニタの条件にかかわらず、注視物体のモ
ニタ面Sからの飛び出し量を一定量Dにするための視差
Bは、次の数式1で表される。
【0061】
【数1】B=D・C/(A−D)
【0062】モニタの水平長をH〔mm〕、モニタの水
平方向画素数をh〔画素〕とし、動きベクトル平均値を
v〔画素/フィールド〕、第1遅延量をd1〔フィール
ド〕とすると、次の関係が成り立つ。
【0063】
【数2】d1・v=(h/H)・B
【0064】ここで、視差Bの画素換算量( =(h/
H)・B)を操作・表示部23によって設定される調整
量X(モニタの条件に関するデータまたは観察者の好み
に応じたデータ)とすると、第1遅延量d1は、次の関
係式で求められる。
【0065】
【数3】d1=X/v
【0066】ステップ21で、第1遅延量d1が求めら
れると、遅延量履歴データに基づいて、今回から過去9
回までの10フィールド分の遅延量の平均値、前回から
その過去9回までの10フィールド分の遅延量の平均
値、前前回からその過去9回までの10フィールド分の
遅延量の平均値がそれぞれ算出される(ステップ2
2)。
【0067】ステップ22で用いられた遅延量履歴デー
タは、過去において、ステップ21で得られた第1遅延
量d1である。
【0068】次に、3組の平均値のうち、2つ以上が同
じ値であれば、その値(多数値)が第2遅延量d2とし
て選択され、すべてが異なる値であればその中間値が第
2遅延量d2として選択される(ステップ23)。
【0069】次に、ステップ23で選択された第2遅延
量d2と、12〜18フィールド前の1(たとえば、1
5フィールド前)の第2遅延量d2のいずれかと、30
フィールド前の第2遅延量d2とが比較される(ステッ
プ24)。ステップ24で用いられた遅延量履歴データ
は、過去において、ステップ23で得られた第2遅延量
d2である。
【0070】全ての第2遅延量d2が一致する場合には
(ステップ25でYES)、目標遅延量Pdがステップ
23で選択された第2遅延量に変更された後(Pd=d
2)(ステップ26)、ステップ30に進む。したがっ
て、図6に示すように、3つの第2遅延量d2(過去の
ものから順にd2−1、d2−2、d2−3で表す)が
変化し、全ての第2遅延量d2が一致すると、目標遅延
量Pdが第2遅延量(d2−3)に変更される。
【0071】全ての第2遅延量d2が一致しない場合に
は(ステップ25でNO)、全ての第2遅延量d2が現
在の目標遅延量Pdより大きいか、全ての第2遅延量d
2が現在の目標遅延量Pdより小さいか、またはそれら
の条件に該当しないかが判別される(ステップ27)。
【0072】全ての第2遅延量d2が現在の目標遅延量
Pdより大きいときには、目標遅延量Pdが+1された
後(Pd=Pd+1)(ステップ28)、ステップ30
に進む。たとえば、図7に示すように、3つの第2遅延
量d2(過去のものから順にd2−1、d2−2、d2
−3で表す)が変化し、全ての第2遅延量d2が現在の
目標遅延量Pdより大きいときには、目標遅延量Pdが
+1される。
【0073】全ての第2遅延量d2が現在の目標遅延量
Pdより小さいときには、目標遅延量Pdが−1された
後(Pd=Pd−1)(ステップ29)、ステップ30
に進む。全ての第2遅延量d2が現在の目標遅延量Pd
より大きくなくかつ全ての第2遅延量d2が現在の目標
遅延量dより小さくないときには、ステップ30に進
む。
【0074】ステップ30では、目標遅延量Pdと現在
実際に設定されている遅延量(設定遅延量d3)とが一
致するか否かが判別される。目標遅延量Pdと設定遅延
量d3とが一致していない場合には、現在の設定遅延量
d3が既に4フィールド継続しているか否かが判別され
る(ステップ31)。現在の設定遅延量d3が既に4フ
ィールド継続している場合には、設定遅延量d3が目標
遅延量Pdに近づく方向に1だけ変更される(d3=d
3±1)(ステップ32)。そして、図2のステップ7
に移行する。
【0075】上記ステップ30で、目標遅延量と現在の
設定遅延量とが一致している場合または、上記ステップ
31で現在の設定遅延量が既に4フィールド継続してい
ない場合には、遅延量を変更することなく、図2のステ
ップ7に移行する。
【0076】つまり、この例では、設定遅延量d3は4
フィールド周期単位でかつ1フィールド分ずつ目標遅延
量Pdに近づくように制御される。
【0077】なお、電源投入後において、ステップ21
において、初めて第1遅延量d1が算出されたときに
は、第2遅延量d2および目標遅延量Pdはd1と等し
くなる。
【0078】図3の処理において、ステップ22におい
て、今回から過去9回までの10フィールド分の遅延量
の平均値のみを算出し、これを目標遅延量とし、ステッ
プ23、24、25、26、27、28、29の処理を
省略してもよい。
【0079】また、ステップ22において、今回から過
去9回の10フィールド分の遅延量の平均値のみを算出
し、これを第2遅延量とし、ステップ23の処理を省略
してもよい。
【0080】また、ステップ23で求められた第2遅延
量を目標遅延とし、ステップ24、25、26、27、
28、29の処理を省略してもよい。
【0081】また、ステップ22および23の処理を省
略してもよい。この場合には、ステップ24で用いられ
る第2遅延量として、ステップ21で求められた第1遅
延量d1が用いられる。
【0082】図8〜図14は図2のステップ11のシネ
マモード検出・制御処理の詳細を示している。
【0083】これらの処理手順を説明する前に、テレシ
ネ変換の概要について説明する。
【0084】映画フィルムの毎秒像数(コマ数)とテレ
ビの1秒間のフレーム数との違いは、テレシネシステム
によって調整される。35mm、16mm標準映画フィ
ルムの毎秒コマ数は、24コマである。8mm映画フィ
ルムの毎秒コマ数は、16コマまたは18コマである。
これに対して、NTSCの毎秒フレーム数は、30フレ
ーム(60フィールド)である。
【0085】テレシネシステムとして、一般的な間欠式
映写機は表1に示すように、フィルムを間欠的に送り、
画像アパーチャにフィルムが停止した期間に照射を行
い、これをフィルムカメラで受けて映像信号に変換す
る。
【0086】
【表1】
【0087】テレシネシステムによって得られた映像を
1フィールドごとにコマ送りして見ると、動きのないフ
ィールドが規則的な間隔で現れる。したがって、フィー
ルドごとに検出した動きベクトルは、ノイズ等の外乱を
無視すれば、規則的な間隔で動き0のベクトルが検出さ
れる。
【0088】図15は、毎秒24コマの映画フィルムか
ら得られた映像に対する動きベクトルの変化例を示して
いる。この例では、動きベクトルは、フィールドの切れ
目ごとに、α1→0→β1→0→0→α2→0→β2→
0→0といったパターンを繰り返す。
【0089】図1の入力端子1に入力される映像信号a
が、どのようなテレシネ変換が施されたものか、または
テレシネ変換が施されていないものかを決定する重要な
パラメータは、動きベクトルである。すなわち、動きベ
クトルがどのような規則性をもって0となるかを知るこ
とによってテレシネ変換の有無および変換規則を把握す
ることが可能となる。
【0090】しかしながら、複数の動きベクトル検出領
域によって得られた動きベクトルの平均を、最終的な動
きベクトルとしているため、不具合いを生じることがあ
る。たとえば、映像エリアの左右から左右中心方向に向
かう相反する2つの動きを持つ画像では、各動きベクト
ル検出領域によって得られた動きベクトルの平均をとっ
た場合、左と右の動きが相殺されるため、正確に動きベ
クトルを検出することは困難である。また、検出された
動きベクトルには曖昧さが残るため、動きベクトルのみ
でテレシネ変換の有無等を判別した場合には、誤判別が
生じるおそれがある。
【0091】そこで、後述するシネマモード検出・制御
処理においては、誤判別の発生をできるだけ防止するた
めの工夫がなされてる。
【0092】次に、シネマモードである(テレシネ変換
されている)と検出されたときに行なわれる遅延量変換
処理の考え方について説明する。
【0093】以下、2−3プルダウン方式によってテレ
シネ変換されていると検出された場合の遅延量変換処理
の考え方について説明する。
【0094】この場合の遅延量変換規則は以下の通りで
ある。 (a)両眼のコマの遅延量がなるべく一定となるように
変換する。 (b)片眼のみでもスムーズな映像を提供するために、
変換後1コマに割当てられるフィールド数は、2フィー
ルドか3フィールドとする。 (c)変換後の遅延フィールド数(次フィールドの遅延
フィールド数)は、通常時の遅延フィールド数(図2の
ステップ6で決定された設定遅延量d3)が1〜3(−
1〜−3)のときには1コマ遅延、通常時の遅延フィー
ルド数が4〜6(−4〜−6)のときには2コマ遅延と
なるように割り当てる。 (d)遅延コマ数が大きくなる方向に変化する際には、
1コマに3フィールドを割り当てる。逆に、遅延コマ数
が小さくなる方向に変化する際には、1コマに2フィー
ルドを割り当てる。 (e)図1の遅延された映像信号b、cのうち、補間回
路12の出力cでない方をできるだけ選択するために、
変換後の遅延フィールド数をできるだけ偶数にする。
【0095】なお、次フィールドにおいて出力される遅
延フィールドが、現フィールドで出力されている遅延フ
ィールドより古いものから選択されること(フィールド
戻り)を許容するモードを妥協遅延モードといい、フィ
ールド戻りを禁止するモードを完全遅延モードというこ
とにする。
【0096】2−3プルダウンモードでテレシネ変換さ
れた映像信号を、図16に示すように表す。ここで符号
A、B、C…は、コマの種類を示し、添字1、2、3…
はフィールド番号を示している。
【0097】図17〜図20は、入力映像信号aが図1
6に示す映像信号であり、完全遅延モードが設定されて
いる場合に、シネマモード検出・制御処理によって実際
に出力される遅延画像を示している。
【0098】図17は、通常時の遅延フィールド数が1
〜3(−1〜−3)のときの実際に出力される遅延画像
を示している。この場合は、1コマ遅延となる。この図
において、上欄の数字0に対応する画像は、片目用の映
像信号として出力される現フィールドの画像を表してい
る。また上欄の数字1〜数字6に対応する画像は、遅延
フィールド数が1〜6に対応する画像を示している。そ
して、括弧で囲まれた画像が、実際に出力される遅延画
像を示している。
【0099】図18は、通常時の遅延フィールド数が4
〜6(−4〜−6)のときの実際に出力される遅延画像
を示している。この場合は、2コマ遅延となる。
【0100】図19は、1コマ遅延から2コマ遅延に移
行する場合の実際に出力される遅延画像を示している。
【0101】図20は、2コマ遅延から1コマ遅延に移
行する場合の実際に出力される遅延画像を示している。
【0102】図21〜図24は、入力映像信号aが図1
6に示す映像信号であり、妥協遅延モードが設定されて
いる場合に、実際に出力される遅延画像を示している。
【0103】図21は、通常時の遅延フィールド数が1
〜3(−1〜−3)のときの実際に出力される遅延画像
を示している。この場合は、1コマ遅延となる。
【0104】図22は、通常時の遅延フィールド数が4
〜6(−4〜−6)のときの実際に出力される遅延画像
を示している。この場合は、2コマ遅延となる。
【0105】図23は、1コマ遅延から2コマ遅延に移
行する場合の実際に出力される遅延画像を示している。
【0106】図24は、2コマ遅延から1コマ遅延に移
行する場合の実際に出力される遅延画像を示している。
【0107】次に、2−2プルダウン方式によってテレ
シネ変換されていると検出された場合の遅延量変換処理
の考え方について説明する。
【0108】この場合の遅延量変換規則は以下の通りで
ある。 (a)両眼のコマの遅延量がなるべく一定となるように
変換する。 (b)片眼のみでもスムーズな映像を提供するために、
変換後1コマに割当てられるフィールド数は、1フィー
ルド〜3フィールドとする。 (c)変換後の遅延フィールド数(次フィールドの遅延
フィールド数)は、通常時のフ遅延ィールド数が1〜2
(−1〜−2)のときには1コマ遅延、通常時の遅延フ
ィールド数が3〜4(−3〜−4)のときには2コマ遅
延、通常時の遅延フィールド数が5〜6(−5〜−6)
のときには3コマ遅延となるように割り当てる。 (d)遅延コマ数が大きくなる方向に変化する際には、
1コマに3フィールドを割り当てる。逆に、遅延コマ数
が小さくなる方向に変化する際には、1コマに1フィー
ルドを割り当てる。 (e)図1の遅延された映像信号b、cのうち、補間回
路12の出力cでない方をできるだけ選択するために、
変換後の遅延フィールド数をできるだけ偶数にする。
【0109】2−2プルダウンモードでテレシネ変換さ
れた映像信号を、図25に示すように表す。ここで符号
A、B、C…は、コマの種類を示し、添字1、2、3…
はフィールド番号を示している。
【0110】図26〜図31は、入力映像信号が図25
に示す映像信号である場合に、シネマモード検出・制御
処理によって実際に出力される遅延画像を示している。
【0111】図26は、通常時の遅延フィールド数が1
〜2(−1〜−2)のときの実際に出力される遅延画像
を示している。この場合は、1コマ遅延となる。この場
合は、遅延モードが完全遅延モードであっても妥協遅延
モードであっても、実際に出力される遅延画像は同じで
ある。この図において、上欄の数字0に対応する画像
は、片目用の映像信号として出力される現フィールドの
画像を表している。また上欄の数字1〜数字6に対応す
る画像は、遅延フィールド数が1〜6に対応する画像を
示している。そして、括弧で囲まれた画像が、実際に出
力される遅延画像を示している。
【0112】図27は、通常時の遅延フィールド数が3
〜4(−3〜−4)のときの実際に出力される遅延画像
を示している。この場合は、2コマ遅延となる。この場
合は、遅延モードが完全遅延モードであっても妥協遅延
モードであっても、実際に出力される遅延画像は同じで
ある。
【0113】図28は、通常時の遅延フィールド数が5
〜6(−5〜−6)のときの実際に出力される遅延画像
を示している。この場合は、3コマ遅延となる。この場
合は、遅延モードが完全遅延モードであっても妥協遅延
モードであっても、実際に出力される遅延画像は同じで
ある。
【0114】図29は、完全遅延モードが設定されてい
る場合において、遅延コマ数が、0−1−2−3に変化
する場合に実際に出力される遅延画像を示している。
【0115】図30は、妥協遅延モードが設定されてい
る場合において、遅延コマ数が、0−1−2−3に変化
する場合に実際に出力される遅延画像を示している。
【0116】図31は、遅延コマ数が、3−2−1−0
に変化する場合に実際に出力される遅延画像を示してい
る。この場合は、遅延モードが完全遅延モードであって
も妥協遅延モードであっても、実際に出力される遅延画
像は同じである。
【0117】表2は、2−3プルダウン方式でテレシネ
変換された画像の動きベクトルのピーク履歴による周期
パターンの割り付け表を示している。このような割り付
け表は、周期パターン割り付けテーブルとしてROM2
1に記憶されている。
【0118】
【表2】
【0119】表2において、遅延フィールド数0は、現
フィールドを示し、遅延フィールド数1〜6は、現フィ
ールドに対して1〜6遅れたフィールドをそれぞれ示し
ている。
【0120】表3は、2−3プルダウン方式でテレシネ
変換された画像に対する遅延量変換処理で用いられる、
周期パターンおよび通常時の遅延フィールド数(通常遅
延フィールド数)に対する最適遅延フィールド数を示し
ている。このような表は、最適遅延フィールド数テーブ
ルとしてROM21に記憶されている。
【0121】
【表3】
【0122】上記表3において、括弧内の数字は、妥協
遅延モード時の最適遅延フィールド数を示している。
【0123】表4は、2−3プルダウン方式でテレシネ
変換された画像に対する遅延量変換処理で用いられる、
最適遅延フィールド数と、遅延コマ数との関係を示して
いる。このような表は、遅延コマ数テーブルとしてRO
M21に記憶されている。
【0124】
【表4】
【0125】表5は、2−2プルダウン方式でテレシネ
変換された画像の動きベクトルのピーク履歴による周期
パターンの割り付け表を示している。このような割り付
け表は、周期パターン割り付けテーブルとしてROM2
1に記憶されている。
【0126】
【表5】
【0127】表5において、遅延フィールド数0は、現
フィールドを示し、遅延フィールド数1〜6は、現フィ
ールドに対して1〜6遅れたフィールドをそれぞれ示し
ている。
【0128】表6は、2−2プルダウン方式でテレシネ
変換された画像に対する遅延量変換処理で用いられる、
周期パターンおよび通常遅延フィールド数に対する最適
な遅延フィールド数を示している。このような表は、最
適遅延フィールド数テーブルとしてROM21に記憶さ
れている。
【0129】
【表6】
【0130】表7は、2−2プルダウン方式でテレシネ
変換された画像に対する遅延量変換処理で用いられる、
最適遅延フィールド数と、遅延コマ数との関係を示して
いる。このような表は、遅延コマ数テーブルとしてRO
M21に記憶されている。
【0131】
【表7】
【0132】以下、図8〜図14に基づいて、シネマモ
ード検出・制御処理について説明する。ここでは、2−
3プルダウン方式によってテレシネ変換された映像信号
および2−2プルダウン方式によってテレシネ変換され
た映像信号が検出可能であり、かつこれらが検出された
場合には図2のステップ6で決定された遅延量d3が変
換される例を示す。
【0133】図8〜図10は、シネマモード検出・制御
処理の全体的な処理手順を示している。
【0134】まず、周期パターンを示す周期ポインタが
更新される(ステップ41)。
【0135】次に、動きベクトルのピーク履歴配列によ
り過去所定回(たとえば過去7回)の動きベクトルのピ
ーク値”1”の数が算出される(ステップ42)。
【0136】次に、現フィールドのピーク値の判定と、
ピーク履歴の更新が行なわれる(ステップ43)。すな
わち、現フィールドの相関累積値が、ピーク値が”1”
である最新のフィールドの相関累積値(以下、相関累積
値の最大値という)と、ピーク値が”0”である最新の
フィールドの相関累積値(以下、相関累積値の最小値と
いう)との和の1/2より大きければ、現フィールドの
動きベクトルのピーク値が”1”とされる。逆に、現フ
ィールドの相関累積値が、相関累積値の最大値と相関累
積値の最小値との和の1/2以下であれば、現フィール
ドの動きベクトルのピーク値が”0”とされる。
【0137】ただし、過去所定回のピーク履歴が全て”
0”のときには、現フィールドの動きベクトルのピーク
値は”1”にされ、過去所定回のピーク履歴が全て”
1”のときには、現フィールドの動きベクトルのピーク
値は”0”にされる。
【0138】現フィールドの動きベクトルのピーク値が
決定されると、過去所定回のピーク履歴が現フィールド
の動きベクトルのピーク値を含んだものに更新される。
【0139】次に、現在の周期ポインタで示されている
周期パターン(ピークパターン)(表2または表5参
照)と、現フィールドに対するピーク値を除く過去所定
回のピーク履歴のパターンとが完全に一致しているか否
かが判別される(ステップ44)。完全に一致していれ
ば、現フィールドのピーク値は、周期的に見て合致する
ものか否かが判定される(ステップ45)。
【0140】現フィールドのピーク値が、周期的に見て
合致するものでない場合には、現フィールドのピーク値
が再判定されるとともにピーク履歴が再更新される(ス
テップ46)。すなわち、現フィールドのピーク値が上
記ステップ43では”0”と判定されている場合には、
現フィールドの相関累積値が、過去所定回の相関累積値
の最小値に所定値を加算した値より大きければ、現フィ
ールドのピーク値を”1”に変更する。現フィールドの
ピーク値が上記ステップ43では”1”と判定されてい
る場合には、現フィールドの相関累積値が、過去所定回
の相関累積値の最大値から所定値を減算した値より小さ
ければ、現フィールドのピーク値を”0”に変更する。
現フィールドのピーク値に変更があった場合には、ピー
ク履歴が再更新される。
【0141】上記ステップ44において、完全に一致し
ないと判定されたときには、準一致状態か否かが判定さ
れる(ステップ47)。ここで、準一致状態とは、現在
の周期ポインタで示されている周期パターン(ピークパ
ターン)(表2または表5参照)と、現フィールドに対
するピーク値を除く過去所定回のピーク履歴のパターン
とが、1ビットだけ不一致である場合をいう。
【0142】ステップ47において、準一致状態である
と判別されたときには、ステップ48に移行する。上記
ステップ45で、現フィールドのピーク値が、周期的に
見て合致するものであると判定された場合および上記ス
テップ46の処理が行なわれた場合にも、ステップ48
に移行する。
【0143】ステップ48においては、周期パターンと
現フィールドを含む過去所定回分の履歴パターンとの不
一致ビット数が算出される。そして、不一致ビット数が
0であれば、完全一致状態と判別され(ステップ5
1)、不一致ビット数が1であれば、準一致状態と判別
され(ステップ52)、不一致ビット数が2以上であれ
ば、不一致状態と判別される(ステップ50)。
【0144】不一致状態と判別されたとき(ステップ5
0)または上記ステップ47において、準一致状態では
ないと判別されたときには、ステップ53に進み、周期
ポインタを更新して、履歴パターンと完全に一致する周
期パターンが存在するか否かが検索される。また、この
際、入力映像信号が2−3プルダウン方式によってテレ
シネ変換された映像か(2−3プルダウンモードか)、
入力映像信号が2−2プルダウン方式によってテレシネ
変換された映像か(2−2プルダウンモードか)の判定
も行なわれ、その判定結果が記憶される。
【0145】ステップ51、52およびステップ53の
後、ステップ54に移行し、不一致状態か否かが判別さ
れる。ステップ51またはステップ52からステップ5
4に進んだ場合には、ステップ54でN0となり、ステ
ップ55に進む。ステップ53において、履歴パターン
と完全に一致する周期パターンが検索されたときには、
ステップ54でN0となりステップ55に進み、履歴パ
ターンと完全に一致する周期パターンが検索されなかっ
たときには、ステップ54でYESとなり、ステップ5
6に進む。
【0146】ステップ55では、動きベクトルの零点数
補正が行なわれる。すなわち、過去所定回の動きベクト
ルの値のうち、所定レベル以下の動きベクトルの数が算
出される。所定レベル以下の動きベクトルの数が所定範
囲内にあれば、最終的に完全一致状態と判別され、そう
でなければ不一致状態と判別される。なお、ステップ5
4、55の処理を省略してもよい。特に、動きベクトル
の検出精度がさほど高くないシステムでは、ステップ5
4、55の処理を省略することが好ましい。
【0147】ステップ56では、現フィールドのピーク
値は”1”か否かが判別される。現フィールドのピーク
値が”1”である場合には、相関累積値の最大値が更新
される(ステップ57)。一方、現フィールドのピーク
値が”0”である場合には、相関累積値の最小値が更新
される(ステップ58)。
【0148】次に、以上の状態判別結果に基づいて完全
一致状態であるか否かが判別される(ステップ59)。
完全一致状態である場合には、前方保護期間か否かが判
別される(ステップ63)。そして、前方保護期間であ
る場合には、シネマモードによる遅延量変換処理が行な
われる(ステップ65)。前方保護期間でない場合に
は、後方保護期間か否かが判別される(ステップ6
4)。後方保護期間でない場合には、シネマモードによ
る遅延量変換処理が行なわれる(ステップ65)。
【0149】後方保護期間でない場合には、通常の遅延
量決定処理によって決定された遅延量(図2のステップ
6で算出された遅延量d3)がそのまま遅延量とされる
(ステップ61)。
【0150】前方保護期間と後方保護期間について、説
明する。この実施例では、所定のN回、完全一致状態が
連続しないと、シネマモードによる遅延量変換処理は行
なわれない。完全一致状態でない状態から完全一致状態
に移行してから(N−1)回に相当する期間が後方保護
期間である。
【0151】また、シネマモードによる遅延量変換処理
に一旦移行した場合には、完全一致状態でない状態が所
定のM回続かないと、通常の遅延量決定処理(図2のス
テップ6で算出された遅延量)によって求められた遅延
量を採用しない。シネマモードによる遅延量変換処理に
一旦移行した後、完全一致状態から完全一致状態でない
状態に初めて変化したときから(M−1)回に相当する
期間が前方保護期間である。
【0152】この前方保護期間において、完全一致状態
と判別された場合には、シネマモードによる遅延量変換
処理に移行する。また、この前方保護期間において、完
全一致状態ではない状態であると判別された場合には、
後述するように、遅延フィールド数の微調整が行なわれ
る。
【0153】上記ステップ59で、完全一致状態と判別
されなかったときには、前方保護期間か否かが判別され
る(ステップ60)。前方保護期間でない場合には、通
常の遅延量決定処理によって決定された遅延量(図2の
ステップ6で算出された遅延量d3)がそのまま遅延量
とされる(ステップ61)。
【0154】前方保護期間である場合には、遅延フィー
ルド数の微調整が行なわれる(ステップ62)。すなわ
ち、現在の遅延フィールド数を、所定フィールド数周期
単位、たとえば、4フィールド周期単位で1フィールド
分ずつ通常時の遅延量(図2のステップ6で算出された
遅延量)に接近させるように遅延量d3が決定される。
【0155】図11および図12は、図10のステップ
65のシネマモードによる遅延量変換処理の詳細を示し
ている。
【0156】まず、次フィールドの周期パターンおよび
今回のステップ6(図2)で算出された通常遅延フィー
ルド数と、最適遅延フィールド数テーブル(表3または
表6参照)および遅延コマ数テーブル(表4または表7
参照)とに基づいて、次フィールドの最適遅延フィール
ド数X0および遅延コマ数Y0が決定される(ステップ
71)。
【0157】次に、現フィールドで出力されている遅延
コマの、次フィールドにおける遅延コマ数Z0(以下、
現フィールドの次フィールド換算遅延コマ数という)が
算出される(ステップ72)。
【0158】次に、遅延コマ数Z0が遅延コマ数Y0よ
り小さいか否かが判別される(ステップ73)。遅延コ
マ数Z0が遅延コマ数Y0より小さい場合、つまり、ス
テップ71で算出された次フィールドの遅延コマ数に対
応するコマが、ステップ72で算出された現フィールド
の次フィールド換算遅延コマ数に対応するコマより古い
場合、言い換えれば遅延コマ数が大きくなる方向に変化
する場合、現フィールドで出力されている遅延コマが既
に3回表示されているか否かが判別される(ステップ7
4)。
【0159】現フィールドの遅延コマが既に3回表示さ
れている場合には、新しいコマの検索処理が行なわれる
(ステップ75)。現フィールドで出力されている遅延
コマが既に3回表示されていない場合には、同じコマを
3回表示させるために、同じコマの検索処理が行なわれ
る(ステップ76)。新しいコマの検索処理および同じ
コマの検索処理の詳細については、後述する。
【0160】上記ステップ73において、遅延コマ数Z
0が遅延コマ数Y0以上である場合、つまり、ステップ
71で算出された次フィールドの遅延コマ数に対応する
コマが、ステップ72で算出された現フィールドの次フ
ィールド換算遅延コマ数に対応するコマと同じか新しい
場合、言い換えれば遅延コマ数が小さくなる方向に変化
する場合、遅延コマ数Z0と遅延コマ数Y0との差(Z
0−Y0)が1より大きいか否かが判別される(ステッ
プ77)。
【0161】遅延コマ数Z0と遅延コマ数Y0との差
(Z0−Y0)が1より大きい場合には、そのままで
は、次フィールドにおいて出力される遅延コマは、現フ
ィールドで出力されている遅延コマより2コマ以上離れ
てしまう(コマ飛ばしが発生してしまう)ので、これを
防止するために、新しいコマの検索処理が行なわれる
(ステップ78)。
【0162】遅延コマ数Z0と遅延コマ数Y0との差
(Z0−Y0)が1以下(0または1)である場合、す
なわち、コマ飛ばしが発生しない場合には、遅延モード
が完全遅延モードか妥協遅延モードかが判別される(ス
テップ79)。遅延モードが完全遅延モードの場合には
(ステップ79)、フィールド戻りが発生するか否かを
判定するために、現フィールドの遅延フィールド数に1
を加算した値が、ステップ72で算出された次フィール
ドの遅延フィールド数X0より小さいか否かが判別され
る(ステップ80)。
【0163】現フィールドの遅延フィールド数に1を加
算した値が、次フィールドの遅延フィールド数X0より
小さいときには、そのままではフィールド戻りが発生す
るので、それを防止するために、同じコマの検索処理が
行なわれる(ステップ81)。
【0164】一方、現フィールドの遅延フィールド数に
1を加算した値が、次フィールドの遅延フィールド数X
0以上のときには、フィールド戻りが発生しないので、
ステップ82に移行する。
【0165】上記ステップ77において、遅延コマ数Z
0と遅延コマ数Y0との差(Z0−Y0)が1以下であ
って、遅延モードが妥協遅延モードの場合には(ステッ
プ79)、フィールド戻りの有無に関与しなくてよいの
で、ステップ80および81処理を行なうことなくステ
ップ82に移行する。
【0166】また、上記ステップ75、76または78
の処理が終了した後においても、ステップ82に移行す
る。上記ステップ75、76、78または81からステ
ップ82に移行した場合には、これらのステップの検索
処理によって求められた次フィールドの遅延フィールド
数X1に基づいて、次フィールドの遅延コマ数Y1が算
出される。次フィールドの遅延コマ数Y1の算出には、
現在の周期パターンおよび遅延コマ数テーブル(表4ま
たは表7参照)が用いられる。
【0167】一方、ステップ79またはステップ80か
らステップ82に移行した場合には、ステップ71によ
って求められた次フィールドの最適遅延フィールド数X
0に基づいて、次フィールドの遅延コマ数Y1(Y1=
Y0)が算出される。
【0168】次に、遅延コマ数Z0が遅延コマ数Y1と
等しい(Z0=Y1)か否か、すなわち、現フィールド
で出力されている遅延コマと次フィールドで出力される
遅延コマとが同じとなるか否かが判別される(ステップ
83)。遅延コマ数Z0が遅延コマ数Y1と等しい場合
には、現フィールドで出力されている遅延コマが3回よ
り多く表示されないようにするために、現フィールドで
出力されている遅延コマが3回表示されたか否かが判定
される(ステップ84)。
【0169】現フィールドで出力されている遅延コマが
3回表示されている場合には、現フィールドで出力され
ている遅延コマが3回より多く表示されないようにする
ために、新しいコマの検索処理が行なわれる(ステップ
85)。そして、遅延フィールド数に極性が付加される
(ステップ86)。そして、図2のステップ12に移行
する。
【0170】上記ステップ83において、遅延コマ数Z
0が遅延コマ数Y1と等しくない場合には、2−3プル
ダウンモードか、2−2プルダウンモードか否かが判別
される(ステップ87)。
【0171】2−3プルダウンモードのときには、同じ
コマを最低2回表示させるため、現フィールドで出力さ
れている遅延コマが既に2回表示されたか否かが判別さ
れる(ステップ88)。現在出力されている遅延コマが
既に2回表示されていなければ、同じコマを最低2回表
示させるため、同じコマの検索処理が行なわれる(ステ
ップ89)。
【0172】上記ステップ88で現在出力されている遅
延コマが既に2回表示されていると判別されたときに
は、ステップ86に進み、遅延フィールド数に極性が付
加される。そして、図2のステップ12に移行する。
【0173】上記ステップ87で、2−3プルダウンモ
ードではないと判別されたときまたは、同じコマを最低
2回表示させるという制約がないため、ステップ88お
よび89の処理が行なわれることなくステップ86に進
み、遅延フィールド数に極性が付加される。そして、図
2のステップ12に移行する。
【0174】図13は、図11および図12のステップ
76、81、89の同じコマの検索処理の詳細を示して
いる。
【0175】現フィールドの遅延フィールド数が最大値
の”6”であるか否かが判別される(ステップ91)。
現フィールドの遅延フィールド数が最大値の”6”であ
る場合には、次フィールドの遅延フィールド数(設定遅
延量d3)が6にされる(ステップ92)。
【0176】現フィールドの遅延フィールド数が最大値
の”6”でない場合、すなわち5以下の場合には、現フ
ィールドの遅延フィールド数に1を加算した値、すなわ
ち、次フィールドに換算した遅延フィールド数が、偶数
であるか否かが判別される(ステップ93)。
【0177】現フィールドの遅延フィールド数に1を加
算した値が、偶数である場合には、次フィールドで出力
される遅延された映像信号として、補間回路12によっ
て補間されていない映像信号bが選択されるように、次
フィールドの遅延フィールド数(設定遅延量d3)が現
フィールドの遅延フィールド数に1を加算した値にされ
る(ステップ94)。
【0178】現フィールドの遅延フィールド数に1を加
算した値が、奇数である場合には、現フィールドの遅延
フィールド数に1を加算した値の遅延フィールド数に相
当する遅延コマ(コマ〔現遅延フィールド数+1〕)
が、現フィールドで出力されているコマ(コマ〔現遅延
フィールド数〕)と同じか否かが判別される(ステップ
95)。
【0179】両遅延コマが同じ場合には、次フィールド
の遅延フィールド数(設定遅延量d3)が現フィールド
の遅延フィールド数にされる(ステップ96)。この結
果、次フィールドにおいて、補間回路12によって補間
されていない映像信号が選択されるとともに、現フィー
ルドで出力されているコマと同じコマが出力される。
【0180】ステップ95において、両コマが異なる場
合には、同じコマを得るために、次フィールドの遅延フ
ィールド数(設定遅延量d3)が現フィールドの遅延フ
ィールド数に1を加算した値にされる(ステップ9
4)。この場合には、次フィールドにおいて、補間回路
12によって補間された映像信号cが選択される。
【0181】図14は、図11および図12のステップ
75、78、85の新しいコマの検索処理の詳細を示し
ている。
【0182】次フィールドの目標遅延コマ数が、現フィ
ールドでの遅延コマ数より1小さい遅延コマ数とされる
(ステップ101)。つまり、現フィールドで出力され
ている遅延コマより1つ新しいコマが、目標コマ(ター
ゲットコマ)とされる。
【0183】次に、現フィールドでの遅延フィールド数
の絶対値がiとされる(ステップ12)。
【0184】次に、i=0か否かが判別される(ステッ
プ103)。i=0であれば、すなわち、現フィールド
での遅延フィールド数が0である場合には、次フィール
ドの遅延フィールド数(設定遅延量d3)は0にされる
(ステップ104)。
【0185】i=0でない場合には、次フィールドにお
いて、遅延フィールド数がiである遅延コマが、コマ
〔i〕とされる(ステップ105)。
【0186】次に、ステップ101で設定されたターゲ
ットコマが、コマ〔i〕と同じか否かが判別される(ス
テップ106)。
【0187】ターゲットコマがコマ〔i〕と同じでない
ときには、iがi−1に変更される(ステップ10
7)。そして、ステップ103に戻る。変更後のiが0
であれば、ステップ104に移り、次フィールドの遅延
フィールド数(設定遅延量d3)は0にされる。
【0188】変更後のiが0であれば、ステップ105
に移り、次フィールドにおいて、遅延フィールド数がi
である遅延コマが、コマ〔i〕とされる。そして、ステ
ップ101で設定されたターゲットコマが、コマ〔i〕
と同じか否かが判別される(ステップ106)。
【0189】つまり、ステップ103、105、106
および107からなるループでは、現フィールドで出力
されている遅延フィールドと、現在出力されている主画
像のフィールド(入力映像信号のフィールド)との間の
フィールドにおいて、ターゲットコマと同じものが検索
されている。
【0190】ステップ106において、ターゲットコマ
がコマ〔i〕と同じであると判別された場合には、iが
偶数か否かが判定される(ステップ108)。iが偶数
である場合には、次フィールドの遅延フィールド数をi
にしても補間回路12によって補間されていない映像信
号bが選択されるので、次フィールドの遅延フィールド
数(設定遅延量d3)がiとされる(ステップ10
9)。
【0191】ステップ108において、iが奇数である
と判別されたときには、次フィールドにおいて遅延フィ
ールド数をi−1にした場合の遅延コマが、コマ〔i−
1〕とされる(ステップ110)。そして、ターゲット
コマが、コマ〔i−1〕と同じか否かが判別される(ス
テップ111)。
【0192】ターゲットコマが、コマ〔i−1〕と同じ
である場合には、次フィールドにおいて補間回路12に
よって補間されていない映像信号bを出力させるために
次フィールドの遅延フィールド数をi−1にしても、タ
ーゲットコマが選択できるので、次フィールドの遅延フ
ィールド数(設定遅延量d3)がi−1とされる(ステ
ップ112)。ターゲットコマがコマ〔i−1〕と同じ
でない場合には、次フィールドの遅延フィールド数(設
定遅延量d3)がiとされる(ステップ109)。この
場合には、次フィールドにおいて補間回路12によって
補間されている映像信号cが出力される。
【0193】図32は、図2のシーンチェンジ検出・制
御処理の詳細を示している。
【0194】ところで、フレーム遅延方式によって2次
元映像から3次元映像を生成した場合、現在映し出され
ている映像のシーンから全く異なるシーンに映像が変化
した場合、左目用映像では新たなシーンが映しだされて
いるのに対し、フレーム遅延された右目用映像では前の
シーンの映像が映し出されるといったことが起こる。こ
のため、観察者がシーンの変り目で、違和感を覚えると
いう問題がある。
【0195】シーンチェンジ検出・制御処理は、シーン
チェンジを検出するとともに、シーンチェンジを検出し
たときに、全ての遅延量(d1,d2,d3,Pd)及
び遅延量履歴データを0にすることにより、上記問題を
解決するための処理である。
【0196】まず、複数の動きベクトル検出領域a、
b、c…のうち、所定の1の領域aでの現フィールドに
おける水平方向動きベクトルの大きさ(動きベクトル
量)が取得される(ステップ121)。次に、ステップ
1で取得した動きベクトル量が、既存値に加算される
(ステップ122)。既存値の初期値は0である。
【0197】次に、ステップ121に戻り、他の動きベ
クトル検出領域bでの現フィールドにおける水平方向動
きベクトルの大きさ(動きベクトル量)が取得される
(ステップ121)。そして、取得された動きベクトル
量が、既存値、すなわち、動きベクトル検出領域aにお
ける動きベクトル量に加算される(ステップ122)。
このようにして、全ての動きベクトル検出領域の現フィ
ールドにおける動きベクトル量の総和が算出される(ス
テップ121、122、123)。
【0198】現フィールドを第tフィールド(tは自然
数)とし、現フィールドにおける動きベクトル量の総和
をMX(t)とすると、MX(t)は次の数式で表され
る。
【0199】
【数4】
【0200】全ての動きベクトル検出領域の現フィール
ドにおける動きベクトル量の総和が算出されると(ステ
ップ123でYES)、2フィールド前までの動きベク
トル量の総和の平均値が求められる(ステップ12
4)。
【0201】具体的には、3フィールド前の映像の動き
ベクトル量の総和MX(t−3)と、2フィールド前の
映像の動きベクトルの総和MX(t−3)との平均値M
Xave(t−2)を、2フィールド前までの動きベク
トル量の総和の平均値MXave(t−2)としてい
る。MXave(t−2)は、次の数式に基づいて、求
められる。
【0202】
【数5】
【0203】ただし、この例では、S=2である。この
実施例では、3フィールド前の映像の動きベクトル量の
総和MX(t−3)と、2フィールド前の映像の動きベ
クトルの総和MX(t−3)との平均値MXave(t
−2)を2フイールド前までの動きベクトル量の総和の
平均値としているが、それ以上、例えば2フィールド前
から9フィールド前までの8個のフィールド(S=8)
の平均値を、2フイールド前までの動きベクトル量の総
和の平均値としてもよい。
【0204】次に、上記ステップ2で得られた現フィー
ルドの動きベクトル量の総和MX(t)がRAM22の
退避領域に確保される(ステップ125)。なお、退避
領域には数フィールド前までの映像について各フィール
ド毎の動きベクトル量の総和が確保されている。
【0205】次に、退避領域に確保されている1フィー
ルド前のフィールドの動きベクトル量の総和MX(t−
1)がステップ124で得られた平均値MXave(t
−1)より所定値(たとえば、40画素)以上大きいか
否かが判別される(ステップ126)。総和MX(t−
1)が平均値MXave(t−1)より所定値以上大き
くない場合には、この処理は終了する。
【0206】総和MX(t−1)が平均値MXave
(t−1)より所定値以上大きい場合には、退避領域に
確保されている1フィールド前の動きベクトル量の総和
MX(t−1)が、退避領域に確保されている現フィー
ルドの動きベクトル量の総和MX(t)より所定値(た
とえば、40画素)以上大きいか否かが判別される(ス
テップ127)。総和MX(t−1)が総和MX(t)
より所定値以上大きくない場合には、この処理は終了す
る。
【0207】総和MX(t−1)が総和MX(t)より
所定値以上大きい場合には、2フィールド前の映像と1
フィールド前の映像との間には、シーンの切れ目が生じ
ていると判断され、ステップ128に進む。
【0208】すなわち、MX(t−1)>>MXave
(t−1)であり、かつMX(t−1)>>MX(t)
であるという条件を満たす数式6が成立した時、動きベ
クトル量が急激に大きくなったと判断し、第(t−2)
フィールドと、第(t−1)フィールドとの間でシーン
が変化したと判断される。
【0209】
【数6】
【0210】ステップ128では、映像切換回路13か
ら出力される左目用の映像信号および右目用の映像信号
の両方が、入力端子1に入力される2次元映像信号とな
るように、遅延量(設定遅延量d3)を0にする。これ
により、シーンの変り目においては、出力端子2、3か
ら出力される左右の映像信号は同一の映像信号となり、
モニタに映し出される左右の映像は同一映像となるた
め、観察者は違和感を感じなくなる。
【0211】この後、退避領域に確保されている各フィ
ールドの動きベクトル量の総和の全てがクリアされる
(ステップ129)。
【0212】図33は、図3のステップ30以降の処
理、すなわちステップ31および32の変形例を示して
いる。
【0213】ステップ30では、目標遅延量Pdと現在
実際に設定されている遅延量(設定遅延量d3)とが一
致するかが判別される。目標遅延量Pdと設定遅延量d
3とが一致していない場合には、設定遅延量d3が既に
2フィールド継続しているか否かが判別される(ステッ
プ33)。
【0214】設定遅延量d3が既に2フィールド継続し
ている場合には、その設定遅延量d3の継続フィールド
数が2の奇数倍か、2の偶数倍かが判別される(ステッ
プ34)。
【0215】その設定遅延量d3の継続フィールド数
が、2の偶数倍である場合には、次のような処理が行な
われた後(ステップ35)、図2のステップ7に移る。
すなわち、設定遅延量d3が目標遅延量Pdに近づく方
向に1だけ変更される(d3=d3±1)。
【0216】また、設定遅延量d3の変化に対応したフ
ィールド間の被写体の移動量が半分になるように位相制
御回路14、15による水平ずれ量が算出される。この
水平ずれ量は、設定遅延量d3の変化に対応したフィー
ルド間の動きベクトル平均値に基づいて、算出される。
言い換えれば、設定遅延量d3が実質的に0.5フィー
ルドだけ、目標遅延量Pdに近づく方向に変更されるよ
うに、水平ずれ量が算出される。なお、この水平ずれ量
の算出は、設定遅延量d3の変化に対応したフィールド
間の動きベクトル平均値が所定値以上の場合のみ行なう
ことが好ましい。
【0217】上記ステップ34において、その設定遅延
量d3の継続フィールド数が2の奇数倍であると判別さ
れたときには、水平移動量は元の値、すなわち、操作・
表示部23で設定されている設定値に戻される(ステッ
プ36)。そして、図2のステップ7に移る。
【0218】上記ステップ30で、目標遅延量と現在の
遅延量d3とが一致している場合または、上記ステップ
33で現在の遅延量d3が既に2フィールド継続してい
ない場合には、遅延量を変更することなく、図2のステ
ップ7に移行する。
【0219】つまり、この変形例でも、設定遅延量d3
は4フィールド周期単位でかつ1フィールド分ずつ目標
遅延量Pdに近づくように制御される。たとえば、図3
4に示すように、設定遅延量d3は、0、0、0、0、
1、1、1、1、2、2、2、2…というように、4フ
ィールド周期単位でかつ1フィールド分ずつ変化する。
しかしながら、この変形例では、位相制御回路14、1
5による水平ずれ量が、設定遅延量d3の変化に対応し
たフィールド間の被写体の移動量が半分になるように調
整されるので、実質的には、図34に示すように、設定
遅延量d3が、0、0、0、0、0.5、0.5、1、
1、1.5、1.5、2、2…というように変化した場
合と同様な効果が得られる。
【0220】したがって、この変形例では、得られた3
次元映像の飛び出し量が滑らかに変化し、見やすい立体
映像が得られる。
【0221】
【発明の効果】この発明によれば、テレシネ変換によっ
て得られた2次元映像信号のように同じコマが連続する
種類の2次元映像信号に対して、安定した立体画像が得
られる、2次元映像信号を3次元映像に変換する方法を
実現できる。
【0222】
【図面の簡単な説明】
【図1】2D/3D変換装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】CPUによる2D/3D変換処理の全体的に手
順を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップ6の遅延量算出処理の詳細な手
順をフローチャートである。
【図4】動きベクトル平均値と、第1遅延量との関係を
示すグラフである。
【図5】動きベクトル平均値から第1遅延量を求める関
係式の導き方を説明するための模式図である。
【図6】3つの第2遅延量が全て一致した場合に、目標
遅延量が変更される様子を示すタイムチャートである。
【図7】3つの第2遅延量の全てが現在の目標遅延量よ
り大きくなったときに、目標遅延量が変更される様子を
示すタイムチャートである。
【図8】図2のステップ11のシネマモード検出・制御
処理の詳細な手順をフローチャートである。
【図9】図2のステップ11のシネマモード検出・制御
処理の詳細な手順をフローチャートである。
【図10】図2のステップ11のシネマモード検出・制
御処理の詳細な手順をフローチャートである。
【図11】図10のステップ65の遅延量変換処理の詳
細な手順をフローチャートである。
【図12】図10のステップ65の遅延量変換処理の詳
細な手順をフローチャートである。
【図13】図11および図12のステップ76、81、
89の同じコマの検索処理の詳細な手順をフローチャー
トである。
【図14】図11および図12のステップ75、88、
85の新しいコマの検索処理の詳細な手順をフローチャ
ートである。
【図15】2−3プルダウン方式でテレシネ変換された
映像のフィールドに対する動きベクトルの変化を示すグ
ラフである。
【図16】2−3プダウン方式でテレシネ変換された映
像をフィールドごとに示す模式図である。
【図17】入力信号が図16の信号であり、完全遅延モ
ードが設定されている場合において、通常時の遅延フィ
ールド数が1〜3(−1〜−3)のときに実際に出力さ
れる遅延画像を示す模式図である。
【図18】入力信号が図16の信号であり、完全遅延モ
ードが設定されている場合において、通常時の遅延フィ
ールド数が4〜6(−4〜−6)のときに実際に出力さ
れる遅延画像を示す模式図である。
【図19】入力信号が図16の信号であり、完全遅延モ
ードが設定されている場合において、1コマ遅延から2
コマ遅延に移行する場合に実際に出力される遅延画像を
示す模式図である。
【図20】入力信号が図16の信号であり、完全遅延モ
ードが設定されている場合において、2コマ遅延から1
コマ遅延に移行する場合に実際に出力される遅延画像を
示す模式図である。
【図21】入力信号が図16の信号であり、妥協遅延モ
ードが設定されている場合において、通常時の遅延フィ
ールド数が1〜3(−1〜−3)のときに実際に出力さ
れる遅延画像を示す模式図である。
【図22】入力信号が図16の信号であり、妥協遅延モ
ードが設定されている場合において、通常時の遅延フィ
ールド数が4〜6(−4〜−6)のときに実際に出力さ
れる遅延画像を示す模式図である。
【図23】入力信号が図16の信号であり、妥協遅延モ
ードが設定されている場合において、1コマ遅延から2
コマ遅延に移行する場合に実際に出力される遅延画像を
示す模式図である。
【図24】入力信号が図16の信号であり、妥協遅延モ
ードが設定されている場合において、2コマ遅延から1
コマ遅延に移行する場合に実際に出力される遅延画像を
示す模式図である。
【図25】2−2プルダウン方式でテレシネ変換された
映像をフィールドごとに示す模式図である。
【図26】入力信号が図25の信号である場合におい
て、通常時の遅延フィールド数が1〜2(−1〜−2)
のときに実際に出力される遅延画像を示す模式図であ
る。
【図27】入力信号が図25の信号であり、完全遅延モ
ードが設定されている場合において、通常時の遅延フィ
ールド数が3〜4(−3〜−4)のときに実際に出力さ
れる遅延画像を示す模式図である。
【図28】入力信号が図25の信号であり、完全遅延モ
ードが設定されている場合において、通常時の遅延フィ
ールド数が5〜6(−5〜−6)のときに実際に出力さ
れる遅延画像を示す模式図である。
【図29】入力信号が図25の信号であり、完全遅延モ
ードが設定されている場合において、遅延コマ数が、0
−1−2−3に変化する場合に実際に出力される遅延画
像を示す模式図である。
【図30】入力信号が図25の信号であり、妥協遅延モ
ードが設定されている場合において、遅延コマ数が、0
−1−2−3に変化する場合に実際に出力される遅延画
像を示す模式図である。
【図31】入力信号が図25の信号である場合におい
て、遅延コマ数が、3−2−1−0に変化する場合に実
際に出力される遅延画像を示す模式図である。
【図32】図2のステップ12のシーンチェンジ検出・
制御処理の詳細な手順をフローチャートである。
【図33】図2のステップ30以降の処理の変形例を示
すフローチャートである。
【図34】図30の変形例の処理が行なわれた場合の実
質的な遅延量の変化を示すタイムチャートである。
【図35】テレシネ変換された2次元映像信号に対し
て、遅延フィールド数を一定にしたときに得られる右目
および左目用画像ならびに遅延コマ数を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
11 フィールドメモリ 12 補間回路 13 映像切換回路 14、15 位相制御回路 20 CPU 21 ROM 22 RAM 23 操作・表示部 24 メモリ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前中 章弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 13/00 - 15/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次元映像信号から、主映像信号と、主映
    像信号に対して遅延された副映像信号とを生成すること
    により、2次元映像を3次元映像に変換する方法におい
    て、 主映像信号の動きに応じて大きさが変化するデータのピ
    ーク値の履歴配列に基づいて、2次元映像信号の種類
    が、同じコマが連続して現れる所定種類の映像信号か否
    かを判定する第1ステップ、ならびに、 2次元映像信号の種類が、同じコマが連続して現れる所
    定種類の映像信号であると判定されたときに、主映像信
    号に対する副映像信号の遅延コマ数を考慮して、視差量
    が一定となるように、次フィールドの主映像信号に対す
    る副映像信号の遅延フィールド数を決定する第2ステッ
    プ、 を備えていることを特徴とする2次元映像を3次元映像
    に変換する方法。
  2. 【請求項2】第2ステップでは、2次元映像信号の種類
    が同じコマが連続して現れる所定種類の映像信号の動き
    応じて大きさが変化するデータのピーク値の配列パタ
    ーンの各周期ごとに、通常時の遅延フィールド数に対す
    る最適遅延フィールド数の関係が予め求められており、 主映像信号に対する動きに応じて大きさが変化するデー
    タに基づいて、通常時の遅延フィールド数がフィールド
    ごとに求められ、 主映像信号に対する動きに応じて大きさが変化するデー
    タのピーク値の履歴配列がフィールドごとに求められ、 現フィールドにおいて求められた通常時の遅延フィール
    ド数およびピーク値の履歴配列ならびに予め求められて
    いる通常時の遅延フィールド数に対する最適遅延フィー
    ルド数の関係に基づいて、最適遅延フィールド数が求め
    られ、 求められた最適遅延フィールド数に基づいて、次フィー
    ルドの主映像信号に対する副映像信号の遅延フィールド
    数が決定される請求項1に記載の2次元映像を3次元映
    像に変換する方法。
  3. 【請求項3】同じコマが連続して現れる種類の2次元映
    像信号から、主映像信号と、主映像 信号に対して遅延さ
    れた副映像信号とを生成することにより、2次元映像を
    3次元映像に変換する方法において、 主映像信号に対する副映像信号の遅延コマ数を考慮し
    て、視差量が一定となるように、次フィールドの主映像
    信号に対する副映像信号の遅延フィールド数を決定する
    ことを特徴とする2次元映像を3次元映像に変換する方
    法。
  4. 【請求項4】2次元映像信号の種類が同じコマが連続し
    て現れる所定種類の映像信号の動きに応じて大きさが変
    化するデータのピーク値の配列パターンの各周期ごと
    に、通常時の遅延フィールド数に対する最適遅延フィー
    ルド数の関係が予め求められており、 主映像信号に対する動きに応じて大きさが変化するデー
    タに基づいて、通常時の遅延フィールド数がフィールド
    ごとに求められ、 主映像信号に対する動きに応じて大きさが変化するデー
    タのピーク値の履歴配列がフィールドごとに求められ、 現フィールドにおいて求められた通常時の遅延フィール
    ド数およびピーク値の履歴配列ならびに予め求められて
    いる通常時の遅延フィールド数に対する最適遅延フィー
    ルド数の関係に基づいて、最適遅延フィールド数が求め
    られ、 求められた最適遅延フィールド数に基づいて、次フィー
    ルドの主映像信号に対する副映像信号の遅延フィールド
    数が決定される請求項3に記載の2次元映像を3次元映
    像に変換する方法。
  5. 【請求項5】次フィールドの主映像信号に対する副映像
    信号の遅延フィールド数が、偶数となるように決定され
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の2次元映像を3
    次元映像に変換する方法。
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