JP3107709U - 防食保護被膜を施した鉄鋼材 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート及び土中に埋設部分を有している被防食体としての鋼管、形鋼、鉄棒その他の被防食鉄鋼材において、地表面より上下に所要の範囲で防食でき、それにより腐食防止を実現できる防食保護被膜を施した鉄鋼材を得る。
【解決手段】鋼管、形鋼、鉄棒その他の被防食鉄鋼材1の表面の所定部位に接着剤2を塗布し、該接着剤2に、1.0mm〜1.5mm厚程度のマグネシウム薄板3を密着巻装し、該マグネシウム薄板3の表面に防水シート4を被覆してなる防食保護被膜を施した鉄鋼材であり、前記マグネシウム薄板3の表面に防水シート4を被覆してなる防食保護被膜をプレハブ加工しておき、該防食保護被膜を接着剤2で被防食鉄鋼材1に取り付けることもできる。
【選択図】図1

Description

本考案は、地上に構築され且つコンクリート及び土中に埋設部分を有している被防食体としての鋼管、形鋼、鉄棒その他の鉄鋼材において、地表面のグラウンドレベル位置より上下に所要の範囲で効果的に防食できるようにした防食保護被膜を施した鉄鋼材に関するものである。
一般的に、被防食体としての鋼管、形鋼、鉄棒その他の鉄鋼材に防食用として広く利用されているマグネシウム合金等を犠牲陽極とする流電陽極法としての電気防食法は、大気中においてはその効果が発揮されないと言われている。その理由は、雨天時を除き水分等の電気を通す電解質が常時介在していないために流電陽極が作用し難いためである。土中や海中、水中では電解質が充分存在しているので電気防食法はその効果を発揮するために広く利用されている。
また、土中・海中・水中でも深い位置では、酸素の供給が不足しているために、腐食の発生は極めて低いとされている。
即ち、被防食体としての鋼管、形鋼、鉄棒その他の鉄鋼材に防食用として広く利用されているマグネシウム合金等を犠牲陽極とする流電陽極法としての電気防食法においては、乾燥状態又は水没状態にある部分では腐食が進まず、良好な保存状態を維持することが可能である。
しかし、図4に示す如く、地上に構築され且つコンクリート及び土中に埋設部分を有している被防食体としての鋼管、形鋼、鉄棒その他の鉄鋼材において、地表面のグラウンドレベル位置より上方10cm〜15cm程度、下方に5cm程度の範囲では、防食機能を発揮し難く、防食効果が極端に劣り、その結果、その鉄鋼材には腐食が発生し、当該腐食が進行して、鉄鋼材の肉厚を減らすケースが屡々存在していた。
そこで、地上に構築され且つコンクリート及び土中に埋設部分を有している被防食体としての鋼管、形鋼、鉄棒その他の被防食鉄鋼材において、地表面のグラウンドレベル位置より上下に所要の範囲で効果的に防食でき、それによって恒久的な腐食防止を実現できるようにした防食保護被膜を施した鉄鋼材を得ようとするものである。
本考案は、上記の如き観点に鑑みてなされたものである。その主たる構成は、所要規格の鋼管、形鋼、鉄棒その他の被防食鉄鋼材1の表面の所定部位に接着剤2を塗布し、該接着剤2が半硬化状態になったところで、その上に、1.0mm〜1.5mm厚程度のマグネシウム薄板3を密着巻装し、該マグネシウム薄板3の表面に防水シート4を被覆してなる防食保護被膜を施した鉄鋼材を提供しようとするものである。
更に、前記マグネシウム薄板3の表面に防水シート4を被覆してなる防食保護被膜をプレハブ加工しておき、該防食保護被膜を接着剤2で被防食鉄鋼材1に取り付けることもできるものである。
この場合、前記接着剤2としては、防食電流を流すための導電性を有するエポキシ接着剤が好適である。
また、前記マグネシウム薄板3としては、通常、1.0mm〜1.5mm厚程度で必要且つ十分である。
更に、前記防水シート4としては、表面がアクリル樹脂でコーティングされたビチューメン(bitumen)系防水シートが好ましい。
本考案に係る防食保護被膜を施した鉄鋼材は、以上の如く構成されてなるものであるから、被防食材としての鋼管、形鋼、鉄棒その他の鉄鋼材1の表面とマグネシウム薄板3との間に、導電性を有するエポキシ接着剤を使用することによって電解質が存在するが如き通電性を有している。
前記通電性の保持によって、被防食鉄鋼材の腐食により錆等が発生しようとした場合、前記マグネシウム薄板3より防食電流が鉄鋼材側に流れて腐食が阻止される。
また、マグネシウムは大気中の空気及び水分に触れると、自己腐食反応を起こして水素ガスを発生させ、激しく消耗、減質していく特性があるが、前記マグネシウム薄板3は、大気中及び土中で空気等の透過性が小さく遮水防水性の高い、表面がアクリル樹脂でコーティングされたビチューメン系防水シートで被覆されているために、自己腐食反応が効果的に阻止される。
そして、被防食鉄鋼材に腐食が起こらない場合、前記マグネシウム薄板3は自己腐食で消耗・減質することが懸念されるが、耐候性を備えた空気遮蔽能力と防水性を有するビチューメン系防水シートで覆われているため、特段の寿命低下とはならない。
即ち、本考案に係る防食保護被膜は、一般的に普及している犠牲陽極を使用して行う電気防食法では効果が発揮できない気中部において、腐食性の激しい当該箇所の防食を電気防食法で実証されている土中での防食効果と同等以上の効果を発揮させ実現することを可能としたものである。
さらに、前記防食保護被膜をプレハブ加工して被防食鉄鋼材に取り付けることもできるものである。
以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本考案一実施例の防食保護被膜を施した鉄鋼材の要部を破断して内部の構造を示す斜視図である。図2は本考案一実施例の防食保護被膜の構造を示す展開図である。図3は図1に示す鉄鋼材の要部拡大断面図である。
被防食鉄鋼材としての所要規格の鋼管(配管)1には、その表面特に所定部位を簡単に清掃して素地調整する等の前処理をする。その前処理された表面には、防食電流を流すための導電性を有する接着剤、例えば、エポキシ系接着剤2を所定の長さ間隔に塗布する。そして、該接着剤2が半硬化状態になったところで、その上に1.0mm〜1.5mm厚程度のマグネシウム薄板(マグネラップ)3を密着して巻装する。そして、該マグネシウム薄板3の表面には、該表面が全て隠れるように、防水シート(保護外装材)4を被覆する。被覆完了後の該防水シート4の表面には外観性を良くする目的で適宜塗料等で着色する。
尚、前記マグネシウム薄板3の表面に防水シート4を被覆してなる防食保護被膜をプレハブ加工で一体化しておけば、所要の鉄鋼材1に対して該防食保護被膜を接着剤2で簡易手軽に取り付けることができるので、防食加工の作業能率の向上に大きく貢献することができる。
前記防水シート4としては、表面がアクリル樹脂でコーティングされたビチューメン系防水シートが好適である。
本考案一実施例の防食保護被膜を施した鉄鋼材の要部を破断して内部の構造を示す斜視図である。 本考案一実施例の防食保護被膜の構造を示す展開図である。 図1に示す鉄鋼材の要部拡大断面図である。 従来、地上に構築され且つコンクリート及び土中に埋設部分を有している被防食体としての鋼管、形鋼、鉄棒その他の鉄鋼材において、地表面のグラウンドレベル位置より上方10cm〜15cm程度、下方に5cm程度の範囲で腐食が発生するケースの一例を示す説明図である。
符号の説明
1 被防食鉄鋼材としての鋼管(配管)
2 導電性接着剤
3 マグネシウム薄板(マグネラップ)
4 防水シート(保護外装材)

Claims (5)

  1. 所要規格の鋼管、形鋼、鉄棒その他の被防食鉄鋼材1の表面の所定部位に接着剤2を塗布し、該接着剤2が半硬化状態になったところで、その上にマグネシウム薄板3を密着巻装し、該マグネシウム薄板3の表面に防水シート4を被覆してなることを特徴とする防食保護被膜を施した鉄鋼材。
  2. 前記接着剤2は、防食電流を流すための導電性を有するエポキシ接着剤である請求項1記載の防食保護被膜を施した鉄鋼材。
  3. 前記マグネシウム薄板3は、1.0mm〜1.5mm厚程度である請求項1記載の防食保護被膜を施した鉄鋼材。
  4. 前記防水シート4は、表面がアクリル樹脂でコーティングされたビチューメン(bitumen)系防水シートである請求項1記載の防食保護被膜を施した鉄鋼材。
  5. 所要規格の鋼管、形鋼、鉄棒その他の被防食鉄鋼材1の表面に接着剤2を介して密着巻装するための被膜であって、マグネシウム薄板3の表面に防水シート4を被覆してなることを特徴とする防食保護被膜。
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