JP3107083U - レスキュー品装備バイク - Google Patents

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Abstract

【課題】災害時に、道路が障害物により通行が妨げられていたり、道路自体が崩壊して通行が不可能であったりしても、救済のために重機を被災地に運ぶこと、災害発生後救済に必要な最小限の道具を装備し、身軽に道路を通行し、被害者を一人でも多く救出することができる。
【解決手段】荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設けたレスキュー用品装備用自動二輪車及び自動三輪車並びに荷台に設けた積載装置に油圧ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品及び手袋、懐中電灯、医療品、水、コメ、飯盒、燃料などの生存用品を積載したレスキュー用品装備自動二輪車及び自動三輪車である。
【選択図】図4

Description

本考案は、災害、特に震災を被った際に敷居又は梁などの下敷きになった被害者を一刻もはやく救出するための機材を装備することができるレスキュー用品装備用自動二輪車もしくは自動三輪車並びにレスキュー用品を積載したレスキュー用品装備自動二輪車もしくは自動三輪車に関する。
日本においては各種の災害、例えば土砂崩れ、地震などに見舞われ、被害者が敷居、梁などの下敷きになり、自力で脱出できなくなることがある。特に震災においては、火災が発生する場合が多く、一刻もはやく救出しなければ被害者は焼死を免れないという事態に遭遇することが少なくない。従って、現在では警察官、消防団員、自衛隊員などによりブルドーザー、クレーン車、シャベルカーなどの重機を用いて、これらの救出に当たっているのが実情である。
上述のような災害時においては、通常道路は障害物により通行が妨げられていたり、場合によっては道路自体が崩壊して通行が不可能であったりするので、救済のために重機を被災地に運ぶことは困難であり、災害発生後救済に必要な最小限の道具を装備し、如何に身軽に道路を通行し、しかも最少人数により、被害者を一人でも多く救出することが、我々にとって大きな課題であった。
本考案者らは、これらの課題を解決するために種々の検討を行った結果、敷居又は梁などの下敷きになった被害者を一刻もはやく救出するための機材を装備した自動二輪車もしくは自動三輪車を提供するに至った。
すなわち、自動二輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設けたことを特徴とするレスキュー用品装備用自動二輪車であって、自動二輪車の総排気量が250ccであることが好ましい。
本考案の第二は、自動三輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設けたことを特徴とするレスキュー用品装備用自動三輪車である。
本考案の第三は、自動二輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設け、少なくとも油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品を積載した積載装置を設けたことを特徴とするレスキュー用品装備自動二輪車である。
本考案の第四は、自動三輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設け、少なくとも油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品を積載したことを特徴とするレスキュー用品装備自動三輪車である。
本考案の第五は、自動二輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設け、少なくとも油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品並びに少なくとも手袋、懐中電灯、医療品、水、コメ、飯盒、燃料などの生存用品を積載したことを特徴とするレスキュー用品装備自動二輪車である。
本考案の第六は、自動三輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設け、少なくとも油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品並びに少なくとも手袋、懐中電灯、医療品、水、コメ、飯盒、燃料などの生存用品を積載したことを特徴とするレスキュー用品装備自動三輪車である。
本考案のレスキュー用品装備用自動二輪車もしくは自動三輪車は、災害時において道路が障害物により通行が妨げられていたり、場合によっては道路自体が崩壊して通行が不可能であったりするにも拘わらず、災害発生後被害者の救済に必要な最小限の道具を装備した上で、身軽に道路を通行し、被災地に速やかに到達することができるので被災者の救出に有用である。
本考案のレスキュー用品装備自動二輪車もしくは自動三輪車は、常時、油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品を積載しているので、災害時において道路が障害物により通行が妨げられていたり、場合によっては道路自体が崩壊して通行が不可能であったりするにも拘わらず、災害発生後直ちに被害者の救済に必要な最小限のレスキュー用品を携帯し、身軽に道路を通行することができるので非常に有用である。また、災害発生時には、手袋、懐中電灯、医療品、水、コメ、飯盒、燃料などの災害時に必要とする生存用品を積載して出動することができるので、出動が長期にわたる場合でも支障なく被害者の救出に当たることができ、非常に有用である。
本考案にいうレスキュー用品及び生存用品を積載するための積載装置3とは、その1例を図2に示し、該積載装置3を自動二輪車1に積載した状況を図1に示した。自動二輪車の総排気量は特に限定されるものではなく、総排気量50ccの原動機付自転車といわれるものでも使用可能であり、普通自動二輪車といわれる総排気量400cc以下のものから大型自動二輪車といわれる総排気量1800ccのものまで利用することができ、被災地の状況及び装備するレスキュー用品の重量などにより適宜選ぶことができる。通常は総排気量が250cc程度のものが、積載量及び機動性の上から好ましい。また、本考案の積載装置3は自動二輪車1の荷台2の上に設置するが、交通法規を順守したものでなければならず、地上から積載装置3の上部までの高さHは2.0m以下でなければならず、積載装置3の後部は自動二輪車1の荷台2の後部よりの突出部Lが0.3m以下でなければならず、積載装置3の幅Wは自動二輪車1の荷台2の両側部からの突出部がそれぞれ0.15m以下でなければならない。また、レスキュー用品及び生存用品を含めた積載装置3の重量は原動機付自転車では30kg以下、その他の自動二輪車では60kg以下でなければならない。
本考案にいう自動三輪車とは、通常原動機付自転車いわれる総排気量50ccのものからさらに総排気量の多い自動三輪車を含むが、交通法規を順守したものでなければならない。
本考案にいうレスキュー用品とは、災害時に敷居又は梁などの下敷きになった被害者を一刻もはやく救出するための機材をいい、油圧ジャッキ6、横作業用ネジ式ジャッキ7、ネジ式隙間用ジャッキ8、小隙間用ジャッキ13、ノコギリ12、ロープ14、大ハンマー、エンジンチェンソー11、バール9、消火器5、まさかり10、メガホンなどの機材であって、被害者の救出に直接有用なものである。
本考案にいう生存用品とは、災害において被害者を救出するに際して、救出に当たるボランティアの生命を保持するために必要な防護具、食料品、外傷に対する包帯、薬品などのことをいい、手袋、懐中電灯、医療品、水、コメ、飯盒、燃料などがこれに該当する。
本考案の詳細を実施例に基づいて説明するが、本考案の主旨はこれに限定されるものではない。
以下に本考案を実施するための態様を図面に基づいて説明する。本考案に係るレスキュー用品装備用自動二輪車1を図1に示した。図1に示したように本考案のレスキュー用品積載装置3は自動二輪車1の車体フレームFに取り付けた取付ステーにレスキュー用品積載装置3のサイド保持部3B,3Cを固定し、自動二輪車1の荷台2の上部に設けて使用する。図2にレスキュー用品積載装置の上部保持部3A及びサイド保持部3B,3Cからなる本考案のレスキュー用品積載装置3を示したが、フック15の位置は積載するレスキュー用品により配設する。また、図3にレスキュー用品積載装置3とレスキュー用品を例示したが、これに限定されるものではなく、状況により随時追加することができる。図4には、本考案のレスキュー用品を装備したレスキュー用品装備自動二輪車4の例を示した。また、本考案のレスキュー用品積載装置3の上部保持部3Aには、外傷に対する包帯、薬品、手袋、懐中電灯、水、コメ、飯盒、燃料など生存用品も積載することができる。
図5は、レスキュー用品積載装置3の平面図、側面図、正面図及び底面図を示したものであり、図6には本考案のレスキュー用品積載装置3の断面図及び斜視図を示したものである。
本考案のレスキュー用品装備用自動二輪車の積載装置は、フックの位置などの僅かな改良によりレスキュー用品のみならず他の機材を効率よく積載することができるので、その目的に応じた機材を積載した自動二輪車を作製することができる。
本考案のレスキュー用品装備用自動二輪車の一例 本考案のレスキュー用品積載装置の一例 本考案のレスキュー用品積載装置及びレスキュー用品の例 本考案のレスキュー用品装備自動二輪車の一例 (a)本考案のレスキュー用品積載装置の平面図 (b)本考案のレスキュー用品積載装置の左側面図 (c)本考案のレスキュー用品積載装置の正面図 (d)本考案のレスキュー用品積載装置の右側面図 (e)本考案のレスキュー用品積載装置の底面図 (a)本考案のレスキュー用品積載装置のA断面図 (b)本考案のレスキュー用品積載装置のB断面図 (c)本考案のレスキュー用品積載装置の斜視図
符号の説明
1.レスキュー用品装備用自動二輪車
2.自動二輪車の荷台
F.自動二輪車の車体フレーム
S.自動二輪車の取付ステー
3.レスキュー用品積載装置
3A.レスキュー用品積載装置の上部保持部
3B.レスキュー用品積載装置のサイド保持部
3C.レスキュー用品積載装置のサイド保持部
3a.レスキュー用品積載装置のクッション材
4.レスキュー用品装備自動二輪車
5.消火器
6.油圧式ジャッキ
7.ネジ式ジャッキ
8.ネジ式ジャッキ
9.バール
10.まさかり
11.チェーンソー
12.ノコギリ
13.小隙間用ジャッキ
14.ロープ
15.フック
16.取付バンド
H.地上からレスキュー用品積載装置の上面までの高さ
L.荷台の後端からレスキュー用品積載装置の後部までの長さ
W.レスキュー用品積載装置の幅

Claims (7)

  1. 自動二輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設けたことを特徴とするレスキュー用品装備用自動二輪車。
  2. 自動二輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設けたことを特徴とする総排気量が250ccであるレスキュー用品装備用自動二輪車。
  3. 自動三輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設けたことを特徴とするレスキュー用品装備用自動三輪車。
  4. 自動二輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設け、少なくとも油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品を積載したことを特徴とするレスキュー用品装備自動二輪車。
  5. 自動三輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設け、少なくとも油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品を積載したことを特徴とするレスキュー用品装備自動三輪車。
  6. 自動二輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設け、少なくとも油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品並びに少なくとも手袋、懐中電灯、医療品、水、コメ、飯盒、燃料などの生存用品を積載したことを特徴とするレスキュー用品装備自動二輪車。
  7. 自動三輪車の荷台にレスキュー用品を積載するための積載装置を設け、少なくとも油圧ジャッキ、横作業用ネジ式ジャッキ、小隙間用ジャッキ、ノコギリ、ロープ、大ハンマー、エンジンチェンソー、バール、消火器、まさかり、メガホンなどのレスキュー用品並びに少なくとも手袋、懐中電灯、医療品、水、コメ、飯盒、燃料などの生存用品を積載したことを特徴とするレスキュー用品装備自動三輪車。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017119494A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 計二 馬場 水害避難用三輪自転車

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