JP3107078U - 駐車場システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 駐車場制御ユニットと物品払出し機とを通信可能に接続し、駐車場を利用した特典として駐車場利用者に物品を即座に且つ容易に提供するサービスを実施し、駐車場の集客力つまり稼働率を高め、提供する物品を介して各種宣伝広告を行い、この宣伝広告を介して会社等と提携し経済効果を高めることができる駐車場システムを提供する。
【解決手段】 予め収容された所定の物品を払出す為の物品払出し機30であって、駐車場制御ユニット10に通信可能に接続された物品払出し機30を設け、駐車場制御ユニット10は、駐車料金が精算されたときに、物品払出し機30に払出し許可信号を出力して、その物品払出し機30で物品を払出し可能にする。
【選択図】 図2

Description

本考案は、駐車場に駐車した自動車の出庫時に駐車料金を精算する料金精算手段を備えた駐車場システムに関するものである。
従来、自動車の駐車スペースを貸す駐車場では、通常、設定時間(例えば、30分間)あたりの単位駐車料金(例えば、200円/30分間)が予め定められており、その単位駐車料金と駐車場に駐車した自動車の駐車時間とに基づいて駐車料金を計算し、その駐車料金を駐車場利用者に提示して支払ってもらう。近年、この種の駐車場では、駐車場制御ユニットを設置することにより、自動車の入出庫の管理ならびに出庫時の駐車料金の精算を自動的に行う駐車場システムを導入したものが主流となっている。駐車料金の精算については、例えば、駐車場制御ユニットのディスプレイに駐車料金が表示され、その駐車場制御ユニットに設けた金銭投入口から金銭を投入して駐車料金が支払われる。
ところで、最近の駐車場システムは次の2つのタイプに大別される。1つは、駐車場の区画された各駐車スペースに、自動車の駐車状態を検出する駐車検出センサと、自動車を駐車スペースに入出庫可能な待機位置と駐車スペースから出庫不可能にロックするロック位置とに亙って切換え可能なロック板とを設け、駐車場制御ユニットが、各駐車スペースの自動車の駐車状態および料金精算の情報に基づいて、ロック板の位置を切換えるように制御するものである。この場合、駐車場制御ユニットにおいて、ボタン操作(例えば、駐車スペース番号を入力)を行うことにより料金精算が開始され、駐車検出センサからの信号に基づいて駐車時間が算出されて駐車料金が計算される。
もう1つは、駐車場の入口付近に駐車券を発行する駐車券発行装置を設け、駐車場の出口を開閉可能な開閉バーを設け、その出口付近に駐車場制御ユニットを設置し、駐車場制御ユニットが、料金精算の情報に基づいて開閉バーを開閉制御するものである。この場合、駐車場制御ユニットにおいて、駐車券投入口から駐車券を投入することにより料金精算が開始され、駐車券に記録された入庫時刻と現在時刻(出庫時刻)に基づいて駐車時間が算出されて駐車料金が計算される。所謂立体駐車場もこのタイプに含まれる。
ここで、従来の駐車場システムにおいて、駐車場と提携した店舗を利用した場合等、その駐車場の駐車料金を割引くようにしたシステムは広く実用に供されている。例えば、特許文献1の駐車場システムでは、入口路上機により入庫時刻を記憶媒体に記憶し、提携した店舗において、店舗端未機により購入商品の支払い金額に応じた割引時間を入庫時刻に加算した割引後入庫時刻を記憶媒体に書き込み、出口精算機により、出庫時刻から割引後入庫時刻を減算した駐車時間に応じて駐車料金を計算する。
ところで、特に都心部の駐車場では、駐車料金も高くなり、他の駐車場の数も非常に多い、等といった背景から、駐車場の集客力つまり稼働率を高める為のサービスや、会社等と提携して駐車場で宣伝を行うサービスを実施可能にした駐車場システムが公知である。例えば、特許文献2の駐車場システムでは、駐車料金の精算時に、登録ユーザー確認を行い、登録ユーザーに対しては、特典(ポイント)の提供を行う。センター側は、インターネット上のサーバーにホームページを開設し、サービスポイント情報等を掲載する。
特許文献3の駐車場システムでは、車両入庫時に駐車券を発行し、その駐車券をCM発生装置に挿入すると、このCM発生装置によりクライアント装置から受信したCMを試聴できる。発行券に試聴したCMのスタート・ストップ情報を記憶させ、駐車場出口の料金精算装置に発行券を挿入した場合、この料金精算装置によりスタート・ストップ情報に基づいて駐車料金の割引料金を算出し、その割引料金を通常駐車料金から割引いて駐車料金を計算する。割引いた駐車料金については、CMを流した会社等から徴収できる。
また、特許文献4の駐車場システムでは、車両入庫時に駐車券を発行し、その駐車券を物品(飲料水)販売機に挿入することにより、その駐車券が正規の駐車券であるか否か判定し、正規の駐車券の場合、物品が通常価格よりも安くなる(例えば、飲料水が120円から100円になる)。物品販売機の料金表示部には価格が変更表示される。
特開2004−110726号公報 特開2003−108851号公報 特開2003−30695号公報 特開2002−92709号公報
従来、自動車の入出庫の管理ならびに出庫時の駐車料金の精算を自動的に行う一般的な駐車場システムでは、基本的に、駐車料金を低く抑える等の料金サービス以外に、駐車場の集客力つまり稼働率を高める為のサービスを実施していないし、また、看板による宣伝を除いて、各種宣伝を行うようになっていないため、こうした宣伝を介して会社等と提携し経済効果を高めるのにも限界がある。特許文献2の駐車場システムでは、駐車場利用者にポイントを提供するが、先ず、そのユーザー登録が必要であるため面倒であり、また、そのポイントに応じたサービスを駐車場で即座に受けることができないため、駐車場利用者の興趣を高めにくく駐車場の集客力を高めることは難しい。
特許文献3の駐車場システムでは、確かに、各種宣伝を行うサービスを実施でき、会社等と提携し経済効果を高めることが可能である。しかし、各種宣伝をディスプレイからの映像やスピーカーからの音声によって行うため、宣伝試聴率を高めるのが大変である。つまり、駐車場制御ユニットに宣伝の為のディスプレイやスピーカーを設けた場合には、屋外で宣伝を試聴することになるため、宣伝試聴率を高めることができないであろうし、かといって、自動車の車内から試聴可能に各駐車スペースにディスプレイやスピーカーを設けると、設備コストが非常に高価になる。
特許文献4の駐車場システムでは、自動販売機が駐車場制御ユニットとは接続されずに独立に設けられ、その自動販売機に駐車券を挿入しなければ、自動販売機の物品を安く購入することができない。こうした駐車券の挿入操作は駐車料金精算時の駐車場制御ユニットへの挿入操作とは別に行う必要があるため面倒であり、その際に駐車券を紛失してしまう虞もある。しかも、偽造駐車券に対処も必要であり、偽造駐車券を用いて不法に自動販売機の物品を易く購入されて被害を被る虞もある。
本考案の目的は、駐車場システムにおいて、駐車場制御ユニットと物品払出し機とを通信可能に接続して、この駐車場を利用した特典として駐車場利用者に物品を即座に且つ容易に提供するサービスを実施すること、駐車場の集客力つまり稼働率を高めること、提供する物品を介して各種宣伝広告を行うこと、こうした宣伝広告を介して会社等と提携し経済効果を高めること、等である。
請求項1の駐車場システムは、駐車場に駐車した自動車の出庫時に駐車料金を精算する料金精算手段を有する駐車場制御ユニットを備えた駐車場システムにおいて、前記駐車場の区画された各駐車スペースに設けられ且つ自動車を駐車スペースに入出庫可能な待機位置と駐車スペースから出庫不可能にロックするロック位置とに亙って切り換え可能な自動車ロック手段を備え、予め収容された所定の物品を払出す為の物品払出し機であって、駐車場制御ユニットに通信可能に接続された物品払出し機を設け、前記駐車場制御ユニットは、各駐車スペースの自動車の駐車状態および料金精算手段による料金精算の情報に基づいて、自動車ロック手段の位置を切換えるように制御するロック制御手段と、前記料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、物品払出し機に払出し許可信号を出力して、その物品払出し機で物品を払出し可能にする物品払出し制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2の駐車場システムは、駐車場に駐車した自動車の出庫時に駐車料金を精算する料金精算手段を有する駐車場制御ユニットを備えた駐車場システムにおいて、前記駐車場の入口付近に駐車券を発行する駐車券発行装置を設け、駐車場の出口を開閉可能な出口開閉手段を設け、その出口付近に前記駐車場制御ユニットを設置し、予め収容された所定の物品を払出す為の物品払出し機であって、駐車場制御ユニットに通信可能に接続され且つ駐車場の出口付近に設置された物品払出し機を設け、前記駐車場制御ユニットの料金精算手段は、前記駐車券に記録された入庫時刻に基づいて駐車料金を精算すると共に、駐車場制御ユニットは、料金精算手段による料金精算の情報に基づいて、出口開閉手段を開閉制御する開閉制御手段と、料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、物品払出し機に払出し許可信号を出力して、その物品払出し機で物品を払出し可能にする物品払出し制御手段とを有することを特徴とする。
請求項1、2の駐車場システムでは、駐車場制御ユニットにおいて、料金精算手段により、駐車場に駐車した自動車の出庫時に駐車料金が精算される。この場合、駐車料金については、駐車スペースに設けた駐車検出センサからの信号に基づいて、或いは、入庫時に発行された駐車券に記録された入庫時刻と現在時刻に基づいて、駐車時間が算出され駐車料金が計算され、その駐車料金が駐車場制御ユニットのディスプレイに表示され、基本的に、駐車場制御ユニットに設けた金銭投入口から金銭を投入して駐車料金が支払われる。
前記物品払出し機としては、既存の物品払出し機(例えば、タバコや飲料水等の嗜好品を販売する自動販売機、各種カード・チケット類を販売する自動販売機、玩具を販売する自動販売機、等)を利用してもよいし、この駐車場システム用に別途製造された払出し機を用いてもよい。この物品払出し機が駐車場又はその付近に設置され、駐車場制御ユニットに有線又は無線にて通信可能に接続される。このように、駐車場制御ユニットと物品払出し機とが通信可能に接続されるため、料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、駐車場制御ユニットに設けた物品払出し制御手段により、物品払出し機に払出し許可信号が出力されて、その物品払出し機で物品を払出し可能にすることができる。つまり、料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、この駐車場を利用した特典として駐車場利用者に物品を即座に且つ容易に提供するサービスを実施することができる。
但し、このサービスに関しては種々の形態を採ることができる。例えば、料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、駐車場に駐車した自動車の駐車時間(駐車料金)が一定駐車時間(一定駐車料金)以上になる場合にのみ、物品払出し制御手段が物品払出し機に払出し許可信号を出力する。例えば、前記駐車時間として、この駐車場に過去に駐車した駐車時間を累積した時間を用いる。この場合、駐車場制御ユニットに、累積駐車時間を算出する手段、累積駐車時間を記録カード等の記録媒体に記録する手段、記録媒体に記録された累積駐車時間を読取る手段、その記録媒体を駐車場利用者に提供する手段を設ける。例えば、物品払出し機では駐車時間に応じた物品を払出し可能にする。等である。
請求項1の考案については、次の構成を採用可能である。
前記物品払出し機は、タバコ自動販売機用又は飲料水自動販売機用又は玩具自動販売機用又はカード・チケット自動販売機用に製造された払出し機である(請求項3)。前記物品は、嗜好品、商品券、玩具、日用品、ポイント券、のうちの1又は複数種類の物品である(請求項4)。例えば、嗜好品としては、飲料水、菓子類、タバコ等であり、商品券としては、ガソリン無料券、ビール券等であり、玩具としては、自動車の模型等であり、日用品としては、石鹸、洗剤、ティッシュペーバ等である。ポイント券は、この駐車場を利用したポイントが記録された券である。前記物品は、物品本体とその物品本体を収納する収納箱とを有し、その収納箱に広告表示用の広告表示部を設ける(請求項5)。
請求項1、請求項2の駐車場システムによれば、予め収容された所定の物品を払出す為の物品払出し機であって、駐車場制御ユニットに通信可能に接続された物品払出し機を設け、駐車場制御ユニットに、料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、物品払出し機に払出し許可信号を出力して、その物品払出し機で物品を払出し可能にする物品払出し制御手段を設けたので、簡単な構成で、しかも、不法に物品払出し機により物品が払出される被害を極力防止して、この駐車場を利用した特典として駐車場利用者に物品を即座に且つ容易に提供するサービスを実施でき、その結果、この駐車場の利用者を増やして、駐車場の集客力つまり稼働率を高めることが可能になる。
請求項3の駐車場システムによれば、物品払出し機が、タバコ自動販売機用又は飲料水自動販売機用又は玩具自動販売機用又はカード・チケット自動販売機用に製造された払出し機であるので、タバコ自動販売機又は飲料水自動販売機又は玩具自動販売機又はカード・チケット自動販売機を有効に活用できる。例えば、タバコ自動販売機は大量生産されて製作コストが安価であるため、駐車場システムの設備コストを低減することができる。
請求項4の駐車場システムによれば、物品が、嗜好品、商品券、玩具、日用品、ポイント券、のうちの1又は複数種類の物品であるため、駐車場利用者には希望する様々な物品を提供することができる。
請求項5の駐車場システムによれば、物品は、物品本体とその物品本体を収納する収納箱とを有し、その収納箱に広告表示用の広告表示部を設けたので、駐車場利用者に提供する物品を介して各種宣伝広告を行うことができ、その宣伝広告を介して物品のメーカーや販売店等と提携し、駐車場運営者は広告収入等を得られるため駐車場を運営していく上でも有利になり、経済効果を高めることが可能になる。
本考案の駐車場システムは、駐車場に駐車した自動車の出庫時に駐車料金を精算する料金精算手段を有する駐車場制御ユニットと、駐車場の区画された各駐車スペースに設けられ且つ自動車を駐車スペースに入出庫可能な待機位置と駐車スペースから出庫不可能にロックするロック位置とに亙って切換え可能な自動車ロック手段と、予め収容された所定の物品を払出す為の物品払出し機であって、駐車場制御ユニットに通信可能に接続された物品払出し機とを備え、駐車場制御ユニットは、各駐車スペースの自動車の駐車状態および料金精算手段による料金精算の情報に基づいて、自動車ロック手段の位置を切換えるように制御するロック制御手段と、料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、物品払出し機に払出し許可信号を出力して、その物品払出し機で物品を払出し可能にする物品払出し制御手段とを有するものである。
以下、本考案の実施例1について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、駐車場1は複数の駐車スペース2に区画されており、少なくとも隣り合う駐車スペース2の間が仕切りバー3により仕切られている。各駐車スペース2には、1台の自動車Cが駐車可能であり、その長さ方向の一方向のみから自動車Cが入出庫でき、その入出庫側端部の地面にロック板6が設置されている。駐車スペース2に自動車Cを駐車していない状態では、その駐車スペース2のロック板6は、自動車Cを駐車スペースに入出庫可能な待機位置(図1の右端のロック板6の位置)となる。
駐車スペース2に自動車Cを駐車すると、その駐車スペース2のロック板6は、自動車Cの駐車時から所定時間後(例えば、3分後)に立ち上がり、自動車Cを駐車スペース2から出庫不可能にロックするロック位置(図1の右端以外のロック板6の位置)となる。ロック板6がロック位置となった駐車スペース2から自動車Cを出庫させる場合に、その駐車時間に応じた駐車料金の精算を駐車場制御ユニット10で行い、駐車料金が精算されると、ロック板6がロック位置から待機位置に切換わり出庫可能となる。
さて、この駐車場1の駐車場システム5は、各駐車スペース2に対する自動車Cの入出庫の管理ならびに出庫時の駐車料金の精算を自動的に行うシステムであり、更に、この駐車場1を利用した特典として駐車場利用者に物品40(粗品40)を提供するサービスを実施することができるシステムである。
図1〜図3に示すように、駐車場システム5は、各駐車スペース2に設けられ且つ前記待機位置とロック位置とに亙って切換え可能な自動車ロック手段に相当するロック板6と、各ロック板6を前記待機位置とロック位置とに亙って駆動するロック板駆動装置7と、各駐車スペース2の駐車状態を検出する駐車検出センサ8と、駐車場2に駐車した自動車Cの出庫時に駐車料金を精算する料金精算機15を有する駐車場制御ユニット10と、予め収容された所定の物品40を払出す為の物品払出し機30であって、駐車場制御ユニット10に通信線9を介して通信可能に接続された物品払出し機30とを備えている。
駐車場制御ユニット10について説明する。
図2、図3に示すように、駐車場制御ユニット10は、制御装置11、満空表示灯12、ディスプレイ13、操作スイッチ群14、料金精算機15、クレジットカード読取り機16、領収書発行機17、クーポン地図発行機18、ポイントカード装置19、通信装置20を備え、通信装置20により総合管理センター21と通信可能に接続可能である。この駐車場制御ユニット10において、そのユニットケース10aは円筒状に形成され、このユニットケース10aの操作性・視認性の良い上部に、前側から少し切欠いた形で正面視矩形の鉛直フラット部10bが形成されている。
満空表示灯12はユニットケース10aの上部に設けられ、この駐車場1の全駐車スペース2に自動車Cが駐車している場合に「満車」表示され、全駐車スペース2のうちの1つでも自動車Cが駐車していな場合に「空車」表示される。鉛直フラット部10bには、十字状の取付け板10cが固定され、その上側にディスプレイ13が設けられている。このディスプレイ13としては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイやLEDディスプレイ等、各種ディスプレイを採用可能である。尚、鉛直フラット部10bの下端から前側へ張出す段部はミニテーブル10dとなっている。
取付け板10cには、上段部に、テンキーを含む操作スイッチ群14が設けられ、中段部に、料金精算機15で駐車料金の精算を金銭で行う場合に紙幣を投入する紙幣投入口15a及び硬貨を投入する硬貨投入口15bと、駐車料金の精算をクレジットカードで行う場合にクレジットカード読取り機16に対してクレジットカードを出し入れするカードスロットル16aと、ポイントカード装置19に対してポイントカード22を出し入れ可能なカードスロットル19aが設けられ、下段部に、領収書発行機17で発行された駐車料金の領収書を取出す領収書取出し口17aが設けられ、取付け板10cの右下側に、駐車料金の精算を金銭で行った場合の釣銭を取出す釣銭取出し口15cが設けられている。
ここで、ポイントカード22は駐車場利用者に提供可能な記録媒体であり、駐車場利用者が所持しているポイントカード22には駐車ポイントが記録されている。そして、ポイントカード装置19が、駐車場1に駐車した自動車Cの駐車時間に応じた駐車ポイントをポイントカード22に記録可能なポイント記録手段と、ポイントカード22に記録された駐車ポイントを読取り可能なポイント読取り手段に相当する。
図3に示すように、制御装置10は、ロック板制御部11a、料金精算処理部11b、物品払出し制御部11c、物品管理部11dを備え、これらは、マイクロコンピュータとその記憶部に記憶されたソフトウェア(プログラム)により構成されるものである。ロック板制御部11aでは、各駐車スペース2の駐車検出センサ8から得られる自動車Cの駐車状態、および、料金精算処理部11bから得られる料金精算の情報に基づいて、ロック板駆動装置7が制御されて、ロック板6の位置が前記のように切換えられる。
料金精算処理部11bでは、例えば、駐車場利用者により操作スイッチ群14が操作され、駐車スペース番号を指定して料金精算指示を行うことにより、その駐車スペース2の駐車時間が駐車検出センサ8からの信号に基づいて算出され、その駐車時間と予め設定された単位駐車料金(例えば、200円/30分間)とに基づいて駐車料金が計算され、その駐車料金をディスプレイ13に提示(表示)させる。料金精算機15からの料金精算情報を受けて、提示された駐車料金が支払われた場合に料金精算処理が完了となる。物品払出し制御部11c、物品管理部11dについては後で説明する。
次に、物品払出し機30について説明する。
物品払出し機30は、前記のように、予め収容された所定の物品40を払出す為の装置であり、駐車場制御ユニット10に通信可能に接続され、駐車場制御ユニット10と隣接状に設置されている。
図2、図3に示すように、物品払出し機30は、タバコ自動販売機用に製造された払出し機であり、見本陳列部31、物品収容部32、複数の物品選択スイッチ33、制御装置34、ポイント表示部35、払出し機構36を備えている。この物品払出し機30において、その払出し機ケース10aは直方体状に形成され、この払出し機ケース10aの上部に、見本陳列部31が例えば上下3段に亙って設けられ、この見本陳列部31に所定の複数種類の複数の物品40の見本40Sが整然と並べて陳列されている。
物品収容部32に、前記複数の見本40Sと同じ複数種類の複数の物品40が分別された状態で、各物品40について複数個ずつ収容されている。複数の物品選択スイッチ33は、この物品払出し機30で払出す物品40を選択するものであり、複数の見本40Sの下側に夫々配置されている。払出し機ケース10aに、見本陳列部31の下側にポイント表示部35が設けられ、下部に物品40を払出す物品払出し口36aが設けられている。
制御装置36には、その記憶部に駐車場制御ユニット10と互換性のあるソフトウェア(プログラム)が記憶され、この制御装置36が、駐車場制御ユニット10からの指示を受けて、複数の物品選択スイッチ33の一部又は全部を有効化すると共に、その駐車ポイントをポイント表示部35に表示させ、そして、有効となった物品選択スイッチ33が操作されると、その物品選択スイッチ33に対応する物品40が払出し機構36で払出されるように、払出し機構36を制御する。
ここで、物品40について説明する。
この物品払出し機30には、所定の複数種類の物品40が収容されるが、この物品40は、嗜好品(例えば、菓子類)、商品券(例えば、ガソリン無料券)、玩具(例えば、模型)、日用品(例えば、洗剤、石鹸)、ポイント券、のうちの1又は複数種類の物品40である。図4、図5に示すように、物品40は、物品本体40aと、その物品本体40aを収納する収納箱40bとを有する。
図5では、物品本体40aを玩具である模型としているが、前記のように、その他の種々の玩具、種々の嗜好品、種々の商品券、種々の日用品、種々のポイント券としてもよい。収納箱40bは、タバコ自動販売機で販売されているタバコと同形同サイズに形成され、物品本体40aはこの収納箱40bに収納可能なサイズになる。それ故、この物品払出し機30としてタバコ自動販売機を利用することが可能になる。尚、例えば、収納箱40bにはそれを開閉する蓋40cが形成され、物品本体40aを取出し易くしてある。尚、ポイント券は、例えば、所定枚数(所定ポイント)たまると、無料ガソリン券等、種々の物品と交換することができる。
収納箱40bには広告表示用の広告表示部40dが、例えば印刷して設けられている。図4、図5では、この広告表示の一例として、会社名、住所、電話番号、車名、収納箱40bに収納された模型の写真やイラストが表示されている。この例では、収納箱40bの広告表示内容と中身の物品本体40aとが関連している(例えば、広告表示された会社が製造又は販売している車の模型が収納されている)が、収納箱40bの広告表示内容と中身の物品本体40aとを関連させなくもよい。こうして、会社等に広告の場を提供することができ、これにより、その会社等から広告料を徴収することができる。
また、物品払出し機30には駐車時間(駐車時間に応じた駐車ポイントP)に応じてランク付けされた複数群の物品40が収容されている。物品払出し機30に収容された各物品40は、例えば、A(駐車時間100時間;100P以上)、B(駐車時間25時間〜99時間;25〜99P)、C(駐車時間5時間〜24時間;5P〜24P)、の3ランクのうちの何れかにランク付けされ、図2に示す見本陳列部31の上段にはAランクの物品40の見本40Sが、中段にはBランクの物品40の見本40Sが、下段にはCランクの物品40の見本40Sが夫々陳列されている。
ここで,駐車場制御ユニット10において、制御装置11の物品払出し制御部11cでは、料金精算機15で駐車料金が精算されたときに、その料金精算情報を料金精算処理部11bから受けて、物品払出し機30に払出し許可信号を出力して、物品払出し機30で物品40を払出し可能にする。この場合、物品払出し機30に出力される払出し許可信号には、払出し可能にする一部又は全部の物品40、つまり、有効化する一部又は全部の物品選択スイッチ33に関連する情報が付随され又は含まれる。
駐車場制御ユニット10の制御装置11の物品払出し制御部11cが実行する処理について、図6、図7のフローチャートに基づいて説明し、その処理を受けて、物品払出し機30の制御装置34が実行する処理について図8のフローチャートに基づいて説明する。
図6に示すように、駐車場制御ユニット10の物品払出し制御部11cによる処理は、電源投入と共に開始され、初期設定の後、料金精算機15により駐車料金の精算が行われると(S1;Yes )、減算タイマTにT1(例えば、T1=3分)がセットされて(S2)、減算計時が開始され、次に、駐車時間(又は駐車料金)が読込まれる(S3)。この駐車時間は料金精算処理部11bで算出され、その情報が活用される。次に、その駐車時間に応じて駐車ポイントが算出される(S4)。例えば、駐車ポイントは、1分間駐車する毎に1ポイント加算されるように算出される。
次に、図9に例示するように、ディスプレイ13に、S4で算出された駐車ポイント、ポイントカード22の挿入可能指示、ポイントカード22の更新・発行可能指示が表示される(S5)。次に、ポイントカード22がカードスロットル19aから挿入されない場合(S6;No)、S10へ移行し、ポイントカード22が挿入された場合には(S6;Yes )、ポイントカード装置19によりポイントカード22から読取られた駐車ポイントが読込まれ(S7)、その駐車ポイントがディスプレイ13に表示の駐車ポイントに加算されて、駐車ポイントが更新され(S8)、その駐車ポイントがディスプレイ13に表示される(S9)。
次に、ポイントカード更新・発行スイッチがオンされたか否か判定され(S10)、オンの場合(S10;Yes )、ポイントカード22が更新・発行され(S11)、終了する。ここで、S11において、ポイントカード22が挿入されている場合には、そのポイントカード22に現在ディスプレイ13に表示の駐車ポイントが記録更新されて外部へ排出され、また、ポイントカード22が挿入されていない場合には、新たなポイントカード22に現在ディスプレイ13に表示の駐車ポイントが記録されて、ポイントカード22が発行され外部へ排出される。
一方、ポイントカード更新・発行スイッチがオンされない場合(S10;No)、次に、算出(更新)された駐車ポイントが、物品払出し可能な駐車ポイントであるか否か判定される(S11)。ここで、前記のように、物品払出し機30には駐車時間に応じてランク付けされた複数群の物品40が収容されている。例えば、その複数群はA〜Cの何れかのランクに分類されており、S12では、そのうちの最も低いランクCの物品40が払出し可能であるか、つまり、算出・更新された駐車ポイントがランクCに応じたポイントの最低ポイント;5P以上か否か判定され、5P未満で物品払出し可能な駐車ポイントでない場合(S12;No)、S11へ移行する。
5P以上で物品払出し可能な駐車ポイントである場合には(S12;Yes )、その駐車ポイントに応じた払出し許可信号が物品払出し機30に出力される(S13)。すると、物品払出し機30では、その払出し許可信号を受けて払出し可能な物品40に対応する物品選択スイッチ33が有効化(点灯)されるが、次に、図10に示すように、ディスプレイ13に、駐車ポイント、ポイントカード22の挿入可能指示、ポイントカード22の更新・発行可能指示に加えて、物品払出し可能指示が表示される(S14)。
次に、図7に示すように、料金精算時にタイマTが0か否か判定され(S15)、S15;Noの場合、駐車検出センサ8からの信号に基づいて、駐車スペース2から自動車Cが出庫したか否か判定され(S16)、S16;Noの場合、物品払出し機30からの信号を受けて物品払出し有りか否か判定される(S17)。物品払出し有りの場合(S17;Yes )、S8へリターンし、その払出した物品40の駐車ポイントが現在の駐車ポイントから減算されて、駐車ポイントが更新される。
物品払出し無しの場合(S17;No)、ポイントカード更新・発行スイッチがオンされたか否か判定され(S18)、S18;Noの場合、次に、ポイントカード22がカードスロットル19aから挿入されない場合(S19;No)、S15へリターンし、ポイントカード22がカードスロットル19aから挿入された場合には(S19;No)、S7へ移行する。一方、S18;Yes の場合、S11と同様にポイントカード22が更新・発行され(S20)、次に、物品払出し禁止信号が物品払出し機30に出力され(S21)、物品払出し機30による物品40の払出しが禁止される。
また、S15において、タイマTが0と判定された場合、或いは、S16において、駐車スペース2から自動車Cが出庫したと判定された場合には、S21へ移行する。つまり、駐車料金が精算されたときから所定時間T1経過後に、物品払出し機30による物品40の払出しを禁止にする物品払出し禁止手段、自動車Cが駐車場から出庫後に、物品払出し機30による物品40の払出しを禁止にする物品払出し禁止手段がS21に相当する。
図8に示すように、物品払出し機30の制御装置34による処理は、電源投入と共に開始され、払出し許可信号が駐車場制御ユニット10から入力された場合(S30;Yes )、その払出し許可信号の駐車ポイントに応じた物品選択スイッチ33が有効化(点灯)される(S31)。有効化した物品選択スイッチ33がオンされない場合(S32;No)、次に、物品払出し禁止信号が駐車場制御ユニット10から入力されない場合には(S33;No)、S32へ移行し、物品払出し禁止信号が駐車場制御ユニット10から入力された場合(S33;Yes )、有効化した物品選択スイッチ33が無効化され、終了する。
一方、有効化した物品選択スイッチ33がオンされた場合(S32;Yes )、その物品選択スイッチ33に対応する物品40が払出され(S34)、払出した物品40の駐車ポイントに応じた払出し完了信号が駐車場制御ユニット10に出力され(S35)、有効化した物品選択スイッチ33が無効化され、終了する。
尚、駐車場制御ユニット10の制御装置11において、物品管理部11dは、物品払出し機30に収容された物品40の在庫量、物品払出し機30で払出された物品40等を管理する。例えば、払出された物品40について、払出しが行われた日付や時間を付随して記録し、日付(時期)や時間に応じて人気のある物品40を割出し払出し機30に積極的に収容して駐車場利用者の希望に応えるようにすることができる。こうした情報については、通信装置20により総合管理センターに転送し総合管理することができる。尚、通信装置20では、駐車場システム5の故障等の情報(駐車場利用者からの連絡)についても総合管理センター21と通信可能にする。
以上説明した駐車場システム5によれば、次の作用・効果を奏する。
予め収容された所定の物品40を払出す為の物品払出し機30であって、駐車場制御ユニット10に通信可能に接続された物品払出し機30を設け、駐車場制御ユニット10に、料金精算機15で駐車料金が精算されたときに、物品払出し機30に払出し許可信号を出力して、その物品払出し機30で物品40を払出し可能にする物品払出し制御部11cを設けたので、簡単な構成で、しかも、不法に物品払出し機30により物品40が払出される被害を極力防止して、この駐車場1を利用した特典として駐車場利用者に物品40を即座に且つ容易に提供するサービスを実施でき、その結果、この駐車場1の利用者を増やして、駐車場1の集客力つまり稼働率を高めることが可能になる。
物品払出し機30に、所定の複数種類の物品40を収容し、物品払出し機30に、物品払出し機30で払出す物品40を選択する物品選択スイッチ33を設けたので、駐車場利用者は、駐車料金の精算時に、複数種類の物品40の中から希望の物品40を選択し、その物品40を物品払出し機30で払出すことができる。物品払出し機30が、タバコ自動販売機用に製造された払出し機であるので、タバコ自動販売機を有効に活用でき、また、タバコ自動販売機は大量生産されて製作コストが安価であるため、駐車場システム5の設備コストを低減することができる。
物品40が、嗜好品、商品券、玩具、日用品、ポイント券、のうちの1又は複数種類の物品であるため、駐車場利用者には希望する様々な物品40を提供することができる。物品40は、物品本体40aとその物品本体40aを収納する収納箱40bとを有し、その収納箱40bに広告表示用の広告表示部40dを設けたので、提供する物品40を介して各種宣伝広告を行うことができ、その宣伝広告を介して物品40のメーカーや販売店等と提携し、駐車場運営者は広告収入等を得られるため駐車場1を運営していく上でも有利になり、経済効果を高めることが可能になる。ここで、クーポン地図発行機18では、この駐車場1の付近の地図や、その付近の店舗(例えば、飲食店)において有効なクーポン(例えば、無料飲料券等)を発行できるため、駐車場利用者にとって利便性が高まる。
物品払出し機30に駐車時間に応じてランク付けされた複数群の物品40を収容したので、この駐車場1に駐車した自動車Cの駐車時間(駐車料金)に応じたランク、又はそのランク以下のランクの物品40のみを物品払出し機30で払出しできるように構成することができる。つまりは、駐車場利用者に、駐車時間が長くなる程高価な(価値のある)物品40を提供することができ、駐車場1の稼働率を高め得る可能性が高くなる。
駐車場1の利用者に提供可能で駐車時間に応じた駐車ポイントを記録可能なポイントカード22を設け、駐車場制御ユニット10は、駐車場1に駐車した自動車Cの駐車時間に応じた駐車ポイントをポイントカード22に記録可能で、ポイントカード22に記録された駐車ポイントを読取り可能なポイントカード装置19を有するので、駐車料金精算時に物品払出し機30で払出す希望の物品40がない場合等、今回の駐車時間に応じた駐車ポイントをポイントカード22に記録して駐車場利用者に提供し、今後、駐車場1を利用した際に、ポイントカード22に記録して溜めておいた駐車ポイントを使用して、駐車料金精算時に物品払出し機30で希望の物品40を払出すことができる。従って、この駐車場利用者の固定化を図り、駐車場の集客力つまり稼働率を一層高めることが可能になる。
駐車場制御ユニット10は、料金精算機15で駐車料金が精算されたときから所定時間T1経過後に、物品払出し機30による物品40の払出しを禁止にし、また、自動車Cが駐車場1から出庫後に、物品払出し機30による物品40の払出しを禁止にするので、駐車場利用者が物品40の払出しを行わないことを検知して、物品払出し機30による物品40の払出しを禁止し、権利のない他者が物品40を得るという不具合を防止できる。
この駐車場システム5(駐車場制御ユニット10)は、実施例1の駐車場システム5(駐車場制御ユニット10)に比べて非常にシンプルに構成されたものである。例えば、図3に示す駐車場制御ユニット10の、物品管理部11d、クーポン地図発行機18、ポイントカード装置19等は省略されているし、物品40についてもランク付けされていない。但し、この駐車場制御ユニット5には無く実施例1の駐車場制御ユニット5に有る構成・機能の一部を、この駐車場制御ユニット5に追加してもよい。尚、実施例1と基本的に同じものについては同一符号を付して説明する。
駐車場制御ユニット10の制御装置11の物品払出し制御部11cが実行する処理について、図11のフローチャートに基づいて説明する。
図11に示すように、駐車場制御ユニット10の物品払出し制御部11cによる処理は、電源投入と共に開始され、初期設定の後、料金精算機15により駐車料金の精算が行われると(S40;Yes )、駐車時間又は駐車料金が読込まれる(S41)。次に、その駐車時間又は駐車料金が一定時間(例えば、3時間)又は一定料金(例えば、1200円)以上であるか否か判定され(S42)、一定時間又は一定料金未満の場合には(S42;No)、物品40の払出しが行われることなく終了する。
一方、駐車時間又は駐車料金が一定時間又は一定料金以上の場合には(S42;Yes )、払出し許可信号が物品払出し機30に出力される(S43)。すると、物品払出し機30では、その払出し許可信号を受けて物品選択スイッチ33が有効化(点灯)される。次に、駐車検出センサ8からの信号に基づいて、駐車スペース2から自動車Cが出庫したか否か判定され(S44)、S44;Noの場合、物品払出し機30からの信号を受けて物品払出し有りか否か判定され(S46)。S46;Noの場合、S44へリターンし、S46;Yes の場合、終了する。また、駐車スペース2から自動車Cが出庫したと判定された場合(S44;Yes )、物品払出し禁止信号が物品払出し機30に出力され(S45)、物品払出し機30による物品40の払出しが禁止され、終了する。
実施例3の駐車場システム5Aでは、図12に示すように、複数の駐車スペースを有する駐車場1Aの入口1aを開閉する入口開閉バー50が設けられ、その入口1a付近に駐車券を発行する駐車券発行装置51が設けられ、駐車場1Aの出口1bを開閉可能な出口開閉バー52(出口開閉手段)が設けられ、その出口1a付近に駐車場制御ユニット10Aと物品払出し機30Aが設置されている。駐車場制御ユニット10Aと物品払出し機30Aは、前記実施例の駐車場制御ユニット10と物品払出し機30と基本的に同じ構成である。
但し、駐車場制御ユニット10Aの料金精算機は、駐車券発行装置51で発行された駐車券に記録された入庫時刻に基づいて駐車料金を精算すると共に、駐車場制御ユニット10は、料金精算機による料金精算の情報に基づいて、出口開閉バー52を開閉制御する開閉制御部と、料金精算機で駐車料金が精算されたときに、物品払出し機30Aに払出し許可信号を出力して、その物品払出し機30Aで物品40を払出し可能にする物品払出し制御部とを有する。この駐車場システム5Aによれば、基本的に実施例1、2と同様の作用、効果を奏する。
次に、前記実施例の変形例について説明する。
1]駐車場制御ユニット、物品払出し機を複数台設置してもよい。
2]物品払出し機として、タバコ自動販売機用に製造された払出し機以外の払出し機を使用してもよい。例えば、飲料水自動販売機用に製造された払出し機、玩具自動販売機用に製造された払出し機、各種カード・チケット自動販売機用に製造された払出し機を使用してもよいし、この駐車場システム用に別途製造された払出し機を使用してもよい。
3]物品払出し機に1種類の物品のみを収容し、この1種類のみの物品を駐車場利用者に提供してもよい。この場合、物品払出し機を小型化でき製造コストも安価になる。
4]物品については、特に、物品本体と収納箱からなるもの以外に、物品本体としての物品を物品払出し機に収容して払出し可能にしてもよい。
5]駐車場制御ユニットに、物品払出し機で払出す物品を選択する物品選択スイッチを設けてもよい。この場合、物品払出し機に設けた物品選択スイッチは省略可能である。
6]駐車場制御ユニットと物品払出し機とを一体型に構成してもよい。
7]駐車場制御ユニット又は物品払出し機に、複数の物品の中から払出す物品を抽選により決定する抽選機能を備えてもよい。
8]広告表示用の広告表示部については、駐車場制御ユニット又は物品払出し機のケース表面に設けてもよい。
9]物品払出し機には収容された複数群の物品について、駐車時間帯に応じて各物品のランクを変更するようにしてもよい。例えば、駐車スペースに空きが多くできる時間帯などに、高価な物品のランクを下げることにより、通常よりも短い駐車時間(通常よりも低い駐車ポイント)で程度の高い高価な物品を手に入れることが可能となり、駐車場の集客性つまり稼働率を高め得ることが可能になる。
10]駐車場制御ユニットと物品払出し機を無線により通信可能に接続してもよい。
11]駐車ポイントを記録する記録媒体として、ポイントカード以外に、駐車場利用車が携帯している携帯電話等の携帯端末を利用してもよい。
12]その他、所謂立体駐車場等、駐車場に駐車した自動車の出庫時に駐車料金を精算する料金精算手段を有する駐車場制御ユニットを備えた種々の駐車場システムに、本考案の駐車場システムを適用可能である。
実施例1に係る駐車場及び駐車場システムの斜視図である。 駐車場システムの駐車場制御ユニットと物品払出し機の斜視図である。 駐車場システムの制御系のブロック図である。 物品の斜視図である。 物品の物品本体の収納箱の斜視図である。 駐車場制御ユニットが実行するフローチャートである。 駐車場制御ユニットが実行するフローチャートである。 物品払出し機が実行するフローチャートである。 駐車場制御ユニットのディスプレイに表示される画面である。 駐車場制御ユニットのディスプレイに表示される画面である。 実施例2に係る駐車場制御ユニットが実行するフローチャートである。 実施例3に係る駐車場及び駐車場システムの平面図である。
符号の説明
C 自動車
1,1A 駐車場
5,5A 駐車場システム
6 ロック板
7 ロック板駆動装置
8 駐車検出センサ
10 駐車場制御ユニット
11a ロック板制御部
11c 物品払出し制御部
19 ポイントカード装置
22 ポイントカード
30 物品払出し機
33 物品選択スイッチ
40 物品
40a 物品本体
40b 収納箱
40d 広告表示部

Claims (5)

  1. 駐車場に駐車した自動車の出庫時に駐車料金を精算する料金精算手段を有する駐車場制御ユニットを備えた駐車場システムにおいて、
    前記駐車場の区画された各駐車スペースに設けられ且つ自動車を駐車スペースに入出庫可能な待機位置と駐車スペースから出庫不可能にロックするロック位置とに亙って切り換え可能な自動車ロック手段を備え、
    予め収容された所定の物品を払出す為の物品払出し機であって、駐車場制御ユニットに通信可能に接続された物品払出し機を設け、
    前記駐車場制御ユニットは、各駐車スペースの自動車の駐車状態および料金精算手段による料金精算の情報に基づいて、自動車ロック手段の位置を切換えるように制御するロック制御手段と、前記料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、物品払出し機に払出し許可信号を出力して、その物品払出し機で物品を払出し可能にする物品払出し制御手段とを有することを特徴とする駐車場システム。
  2. 駐車場に駐車した自動車の出庫時に駐車料金を精算する料金精算手段を有する駐車場制御ユニットを備えた駐車場システムにおいて、
    前記駐車場の入口付近に駐車券を発行する駐車券発行装置を設け、駐車場の出口を開閉可能な出口開閉手段を設け、その出口付近に前記駐車場制御ユニットを設置し、
    予め収容された所定の物品を払出す為の物品払出し機であって、駐車場制御ユニットに通信可能に接続され且つ駐車場の出口付近に設置された物品払出し機を設け、
    前記駐車場制御ユニットの料金精算手段は、前記駐車券に記録された入庫時刻に基づいて駐車料金を精算すると共に、駐車場制御ユニットは、料金精算手段による料金精算の情報に基づいて、出口開閉手段を開閉制御する開閉制御手段と、料金精算手段で駐車料金が精算されたときに、物品払出し機に払出し許可信号を出力して、その物品払出し機で物品を払出し可能にする物品払出し制御手段とを有することを特徴とする駐車場システム。
  3. 前記物品払出し機は、タバコ自動販売機用又は飲料水自動販売機用又は玩具自動販売機用又はカード・チケット自動販売機用に製造された払出し機であることを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車場システム。
  4. 前記物品は、嗜好品、商品券、玩具、日用品、ポイント券、のうちの1又は複数種類の物品であることを特徴とする請求項3に記載の駐車場システム。
  5. 前記物品は、物品本体とその物品本体を収納する収納箱とを有し、その収納箱に広告表示用の広告表示部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の駐車場システム。
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