JP3107009B2 - 金属膜の研磨方法及び研磨装置 - Google Patents

金属膜の研磨方法及び研磨装置

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JP3107009B2
JP3107009B2 JP09236034A JP23603497A JP3107009B2 JP 3107009 B2 JP3107009 B2 JP 3107009B2 JP 09236034 A JP09236034 A JP 09236034A JP 23603497 A JP23603497 A JP 23603497A JP 3107009 B2 JP3107009 B2 JP 3107009B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法及び製造装置に関し、特に化学的機械的研磨(Ch
emical Mechanical Polishi
ng:CMP)法を用いた金属膜の研磨方法及びその研
磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9(a)に示すように、従来の半導体
装置の製造方法では、Si基板38の配線下絶縁膜(B
PSG膜)22中のコンタクトホール41を1000n
mのブランケットW膜40で埋設した半導体基板(以
下、ウェハーという)を製作し、次に、このウェハーを
W膜40に関して選択的に作用する化学的・機械的ポリ
ッシング(CMP)法で処理していた。
【0003】このCMPは、回転プラテン上に載せたポ
リッシングパッド上で行い、Al23等の研磨性粒子、
及びFe(NO33、H22、KOHまたはNH4OH
等の酸、塩基を含有するスラリーを用いていた。このC
MP法は、USP4,992,135号の明細書に開示
されている。この方法により、図9(b)に示すように
BPSG膜39中のコンタクトホール41に埋設された
W膜40は表面が凹状となり、W膜凹状プラグ42を形
成していた。
【0004】ここで、周囲のBPSG膜39に対して窪
んでいるW膜凹状プラグ42を改善する方法として、B
PSG膜39に対して選択的に作用するCMPを行って
いた。このCMPで用いるスラリーはコロイド性シリカ
スラリーを使用し、BPSG膜39に対して選択的に作
用するH22及びKOH等を含んでいる。このCMPは
図9(c)に見られるように、W膜凸状プラグ43が得
られるまで継続して行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示す従来例では、金属汚染の可能性が大きいという問題
があった。
【0006】その理由は、Fe(NO33、KOH等の
酸化剤を含有するスラリーを用いて第1ステップのW−
CMPを行っているためである。ここで、Fe(N
33等の酸化剤を用いているのは、W膜を強力に酸化
させ、容易に研磨粒子によって除去できるようにするた
めである。すなわち、研磨速度を大きくし、研磨工程に
かかるスループットを向上させるためである。
【0007】さらに、従来例では、第2ステップとして
酸化膜スラリーによるCMP工程を追加しなければなら
ないという問題があった。
【0008】その理由は、第1ステップのW−CMPに
よるプラグ表面の凹状を解消し、かつ酸化膜表面のキズ
を解消するためである。さらに、第2ステップ酸化膜C
MPを施すことで第1ステップの際にウェハー表面に付
着した金属汚染物をあるレベルまで除去するためでもあ
る。
【0009】本発明の目的は、金属汚染を低下させる金
属膜の研磨方法及び研磨装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る金属膜の研磨方法は、金属膜が形成さ
れたウェハーを研磨する金属膜の研磨方法において、
磨中に金属イオンを含有しない酸化剤を用いて金属を酸
化しながら、酸化された金属膜を研磨粒子を含有する研
磨剤を用いて除去するものである
【0011】また前記金属膜を酸化する工程で用いられ
る酸化剤は、気体である。
【0012】また前記気体は、オゾンである。
【0013】また本発明に係る研磨装置は、金属膜が形
成されたウェハーを研磨する研磨装置において、金属イ
オンを含有しない酸化剤を用いて金属を酸化する手段
と、研磨粒子を含有する研磨剤を用いて酸化された金属
膜を除去する手段とを有するものである。
【0014】また前記金属膜を酸化する酸化剤として気
体を用いたものである。
【0015】また前記気体としてオゾンを用いたもので
ある。
【0016】また前記オゾンを半導体基板の表面に供給
する際に、研磨装置に付属するオゾン発生器から研磨装
置の定盤上の研磨パッド開口部まで供給するラインの途
中にオゾン供給速度を増加させる圧力調整器を有するも
のである。
【0017】また前記オゾンを半導体基板の表面に供給
する際に、排気口を備えたユニット内で研磨粒子溶液供
給管とは別にオゾン発生器からのオゾンを研磨パッド表
面に供給するものである。
【0018】また前記オゾンを半導体基板の表面に供給
する際に、研磨粒子溶液供給管の途中でオゾン発生器か
らオゾンを供給し、研磨粒子溶液と混合して研磨装置の
定盤上の研磨パッドまで供給するものである。
【0019】本発明では、金属膜を研磨する工程におい
て、酸化剤に気体であるオゾンを用いている。この方法
によれば、金属不純物を混入させることなく、研磨速度
を大きくすることができる。またオゾンは金属を含有し
ていないため、従来第2ステップで行っていた金属不純
物の除去の必要性がない。さらに、H22の酸化剤を用
いた研磨で発生するWプラグの中央部に発生しやすいシ
ーム(ボイド)もない。その結果、第1ステップのみの
CMPで効率よくWプラグを形成することができ、半導
体装置の歩留まり向上につながった。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0021】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1を示す構成図である。
【0022】図1に示す本発明の実施形態1に係る研磨
装置は、半導体基板(以下、ウェハーという)1を下方
に向けて保持するウェハーキャリア2と、研磨パッド5
上に研磨粒子溶液を供給する研磨粒子溶液供給管3と、
オゾン発生器9から発生するオゾンを圧力調整器8を介
して研磨パッド5上に供給するオゾン供給管7と、オゾ
ン供給管7からのオゾンを開口部から上方に供給する研
磨パッド5とを有している。
【0023】図2は、定盤6と研磨パッド5の拡大図、
図3は、研磨パッドの表面を示している。ここで、用い
られる研磨粒子は、アルミナ(Al23)粒子又はシリ
カ(SiO2)粒子が望ましい。また、研磨パッド5
は、独立発泡体の硬質ポリウレタン、連続発泡体の不織
布、またそれらの積層構造の研磨パッドが望ましい。
【0024】次に、本発明の実施形態1の動作につい
て、図1の研磨装置を参照して説明する。図5(a)に
示すように、ウェハー1は、例えばSi基板12上にB
PSG膜13、PE−TEOS膜14、Ti膜15、T
iN膜16、AlCu膜17、ブランケットW膜18が
順次積層して形成されている。図5(a)に示すように
表面に金属膜(ブランケットW膜18)を形成している
ウェハー1をウェハーキャリア2に保持し、ウェハー1
の下面を定盤6の研磨パッド5に接触させ、研磨粒子溶
液供給管3から供給された研磨粒子溶液とオゾン発生器
9から供給されたオゾンによって研磨する。すなわち、
本発明の実施形態1によれば、金属イオンを含有しない
酸化剤を用いて金属を酸化し、研磨粒子を含有する研磨
剤を用いて酸化された金属膜を除去することとなる。こ
の研磨によって図5(b)に示すようにスルーホールを
有するウェハー1の全面に埋設されたW膜18を除去す
ることができ、Wプラグ20が形成される。このとき、
図1のオゾン供給口4から供給されるオゾンの流量圧
を、研磨粒子溶液供給管3から供給される研磨粒子溶液
がオゾン供給口4に流入しない圧力に調整する必要があ
る。
【0025】(実施形態2)図6は、本発明の実施形態
2を示す構成図である。図6に示す本発明の実施形態2
に係る研磨装置は、ウェハーキャリア26に保持された
ウェハー25上に研磨粒子溶液を供給する研磨粒子溶液
供給管22と、オゾン発生器から発生するオゾンをウェ
ハー25上に供給するオゾン供給管21と、研磨パッド
保持キャリア23に保持された小型の研磨用研磨パッド
24と、オゾンを有効に使用するための研磨部を密閉す
る研磨ユニット28と、研磨ユニット28の下部に飽和
したオゾンを一定量で排気する排気口27とを有してい
る。ここで、ウェハー25は、研磨される表面が上向き
であることを特徴としている。
【0026】次に、本発明の実施形態2の動作につい
て、図6を参照して説明する。表面に金属膜を形成して
いるウェハー25(図5参照)を研磨される表面を上向
きにしてウェハーキャリア26に設置し、研磨粒子溶液
供給管22から供給された研磨粒子溶液とオゾン供給管
21から供給されたオゾンによって研磨する。すなわ
ち、本発明の実施形態2によれば、金属イオンを含有し
ない酸化剤を用いて金属を酸化し、研磨粒子を含有する
研磨剤を用いて酸化された金属膜を除去することとな
る。この研磨によって図5(b)に示すようなWプラグ
20が形成される。このとき、供給したオゾンが飽和状
態になったときに研磨ユニット28の排気口27からオ
ゾンを排気する必要がある。
【0027】(実施形態3)図7は、本発明の実施形態
3を示す構成図である。
【0028】図7に示す本発明の実施形態3に係る研磨
装置は、ウェハーキャリア30に保持されたウェハー2
9と、研磨パッド31上に研磨粒子溶液を供給する研磨
粒子溶液供給管36と、研磨粒子溶液供給管36の途中
にオゾンを供給するオゾン発生器33と、混合されたオ
ゾンと研磨粒子溶液とを研磨パッド31に供給するため
のオゾン研磨粒子混合溶液供給管37と、オゾン研磨粒
子混合溶液を効率よく研磨パッド31上に供給するため
のロータリーポンプ34とを有している。
【0029】次に、本発明の実施形態3の動作につい
て、図7を参照して説明する。ウェハーキャリア30に
表面に金属膜が形成されたウェハー29を保持し、研磨
粒子溶液供給管36から供給された研磨粒子溶液とオゾ
ン発生器33から供給されたオゾンとを混合する。この
オゾン研磨粒子混合溶液供給管37から供給される混合
溶液を研磨パッド31に滴下することで研磨する。すな
わち、本発明の実施形態3によれば、金属イオンを含有
しない酸化剤を用いて金属を酸化し、研磨粒子を含有す
る研磨剤を用いて酸化された金属膜を除去することとな
る。この研磨によって図5(b)に示すようなWプラグ
20が形成される。このとき、気体であるオゾンと液体
である研磨粒子溶液35とが混合された後に効率良く研
磨パッド31上に供給することが可能なロータリーポン
プ34を作動する必要がある。
【0030】(実施例1)次に本発明の実施形態を具体
例を用いて説明する。
【0031】図5(a)に示すようなブランケットW膜
18が形成された半導体装置を有するウェハー1を図1
に示す研磨装置のウェハーキャリア2に取り付け、研磨
粒子溶液供給管3から供給される研磨粒子溶液にてW膜
18を研磨する。
【0032】その際に、研磨パッド5には図2に示すよ
うなオゾン供給口4が開口されており、オゾンは図1に
示すオゾン発生器9からオゾン供給管7を介して研磨パ
ッド5に供給されている。このオゾンは従来、溶液とし
て研磨パッド上に供給されていた酸化剤に代わるもので
あり、研磨粒子溶液がオゾン供給口4に進入しないよう
に圧力調整器8で流量圧を調整している。
【0033】また、図3は、研磨パッド5の表面を示し
ており、ウェハー1が研磨の際に研磨パッド11(5)
に接触する研磨領域10にオゾン供給口4が設けられて
いる。オゾン供給口4は直径が5mmであり、対角線上
に並んでいる。
【0034】次に、本発明の実施例1の動作について図
面を参照して詳細に説明する。
【0035】図5は、本発明に係る研磨方法による研磨
工程を示している。図5(a)には研磨前のウェハー1
の断面構造を示しており、Si基板12上にBPSG膜
13を常圧CVD装置を用いて0.5μmの厚さに堆積
した後、700℃の窒素ガス雰囲気中で30秒間のラン
プによる熱処理を行い、配線下絶縁膜を形成する。次
に、BPSG膜13の上にスパッタリング法によりチタ
ン(Ti)膜15、窒化チタン(TiN)膜16、銅を
含有するアルミニウム膜17、窒化チタン(TiN)膜
16をそれぞれ堆積して厚さを1μmとし、パターニン
グして配線を形成する。
【0036】次に、プラズマ化学気相成長法(以下、C
VD法という)を用いてテトラエトキシオルソシリケー
ト(TEOS)を原料とするプラズマTEOS酸化膜1
4(以下、PE−TEOSという)を2μm形成する。
次に、酸化膜CMP法によりこのPE−TEOS膜14
を平坦化する(図示せず)。
【0037】さらに、反応性イオンエッチング法により
配線上にスルーホールを開口し、窒化チタン(TiN)
膜16をスパッタリング法により0.1μm堆積した
後、CVD法でブランケットW膜18を形成する。図5
(a)に示すウェハー1を図1に示す研磨装置を用いて
研磨する。研磨時の研磨粒子はpH4.0、粒子径50
nmのアルミナ粒子溶液、酸化剤は気体であるオゾンを
用いる。アルミナ粒子は研磨粒子溶液供給管9から直接
に研磨パッド5上へ滴下する。オゾンはオゾン発生器9
で作られ、圧力調整器8を介して定盤6中のオゾン供給
管7へ送られる。そして、荷重をかけて回転しているウ
ェハー1と研磨粒子溶液が滴下されて回転している研磨
パッド5の表面とに送られる。このときの研磨条件は、
定盤6の回転数5rpm、ウェハー1を保持しているウ
ェハーキャリア2の回転数35rpm、ウェハー1に加
えられる荷重は5.0psi、研磨粒子溶液供給流量は
100cc/min、オゾン供給濃度は120g/
3、オゾン供給圧は1.5気圧である。この気圧にす
ることにより、研磨パッド5の表面に同時に供給されて
いる研磨粒子溶液がオゾン供給口4に流れ込むことを防
止している。
【0038】以上の研磨条件を用いてウェハー1表面の
W膜18を完全に除去すると、図5(b)に示すような
Wプラグ20が得られる。このときの研磨速度は図8に
示すように、金属を含有しない酸化剤としてH22を用
いた場合の約1.9倍に増加している。このようにし
て、研磨速度を増加させ金属不純物を含有しないCMP
工程が確立する。また、従来の第2ステップで解消して
いた酸化膜表面のキズは、オゾンを酸化剤として用いた
場合は、酸化膜の表面にはキズの発生がなく、スムーズ
な表面が得られ、従来の第2ステップは行う必要はな
い。さらに、高研磨速度のためウェハー1枚当たりにか
かる処理時間の短縮が可能であるため、半導体製造にお
けるスループットを向上させることができる。
【0039】尚、ここでは、粒子径50nmのアルミナ
粒子を用いたが、他の粒子径、他の粒子種でも、同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0040】(実施例2)次に、本発明の実施例2の構
成について図面を参照して詳細に説明する。
【0041】図5(a)に示すようなブランケットW膜
18が形成されたウェハー25を図6に示す研磨装置の
ウェハーキャリア25に研磨される表面が上向きになる
ように取り付け、研磨粒子溶液供給管22から供給され
る研磨粒子溶液とオゾン供給管21から供給されるオゾ
ンとを用いてW膜18を研磨する。その際に用いられる
図6の研磨装置には、オゾンを有効に使用するための研
磨部を密閉するの研磨ユニット28、その研磨ユニット
28の下部に飽和したオゾンを一定量で排気する排気口
27が開口されている。
【0042】次に、本発明の実施例2の動作について図
面を参照して詳細に説明する。
【0043】図5は、本発明に係る研磨方法による研磨
工程を示しており、実施例1と同様に図5(a)の構造
を持つウェハーを作製する。この図5(a)の構造を有
するウェハーを図6に示す研磨装置を用いて研磨する。
研磨時の研磨粒子はpH4.0、粒子径50nmのアル
ミナ粒子溶液、酸化剤は気体であるオゾンを用いる。ア
ルミナ粒子は研磨粒子溶液供給管22から直接にウェハ
ー25へ滴下する。このウェハー25は、研磨される表
面が上向きになるようにウェハーキャリア26に設置さ
れている。さらに、オゾン発生器で作られたオゾンをオ
ゾン供給管21を介してウェハー25へ送られる。そし
て、この時の研磨条件は、研磨パッド24が保持されて
いる研磨パッド保持キャリア23の回転数は50rp
m、ウェハー25を保持しているウェハーキャリア26
の回転数は35rpm、研磨パット24に加えられてい
る荷重は5.0psi、研磨粒子溶液供給流量は100
cc/min、オゾン供給濃度は120g/m3、オゾ
ン供給圧は1.0気圧である。この方法では、常にオゾ
ンが研磨部へ供給されるため、飽和した研磨ユニット2
8内のオゾンを排気口27を介して排気しなければなら
ない。この時の排気圧は、20〜50mmH2Oが望ま
しい。以上の研磨条件を用いてウェハー25表面のW膜
18を完全に除去すると、図5(b)に示すようなWプ
ラグ20が得られる。この時の研磨速度は実施例1と同
様に図8に示す研磨速度である。このようにして、研磨
速度を増加させ、金属不純物を含有しないCMP工程が
確立する。また、図6の研磨装置を用いても、従来の第
2ステップで解消していた酸化膜表面のキズは、オゾン
を酸化剤として用いた場合は、酸化膜表面にはキズの発
生がなく、スムーズな表面が得られ、従来の第2ステッ
プは行う必要はない。さらに、高研磨速度のため、ウェ
ハー1枚当たりにかかる処理時間の短縮が可能であるた
め、半導体製造におけるスループットを向上させること
ができる。
【0044】尚、実施例1と同様に、ここでは、粒子径
50nmのアルミナ粒子を用いたが、他の粒子径、他の
粒子種でも同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0045】(実施例3)次に、本発明の実施例3の構
成について図面を参照して詳細に説明する。
【0046】図5(a)に示すようなブランケットW膜
18が形成されたウェハー25を図7に示す研磨装置の
ウェハーキャリア30に保持されたウェハー29、研磨
パッド31上に研磨粒子溶液供給管36の途中にオゾン
を供給することができるオゾン発生器33、さらに混合
されたオゾンと研磨粒子溶液を研磨パッド31に供給す
るためのオゾン研磨粒子混合溶液供給管37を用いてW
膜18を研磨する。この時、ロータリーポンプ34を用
いて気体であるオゾンと液体である研磨粒子溶液の混合
液を効率よく研磨パッド31上に供給する必要がある。
【0047】次に、本発明の実施例3の動作について図
面を参照して詳細に説明する。
【0048】図5は、本発明に係る研磨方法による研磨
工程を示しており、実施例1と同様に図5(a)の構造
を持つウェハーを作製する。この図5(a)の構造を有
するウェハーを図7に示す研磨装置を用いて研磨する。
研磨時の研磨粒子はpH4.0、粒子径50nmのアル
ミナ粒子溶液、酸化剤は気体であるオゾンを用いる。ウ
ェハーキャリア30に表面に金属膜を形成しているウェ
ハー29を保持し、研磨粒子溶液供給管36から供給さ
れた研磨粒子溶液とオゾン発生器33から供給されたオ
ゾンとを混合する。オゾン研磨粒子混合溶液供給管37
から供給される混合溶液を研磨パッド31に滴下するこ
とにより研磨する。この時、気体であるオゾンと液体で
ある研磨粒子溶液35とが混合後に効率良く研磨パッド
31上に供給されるようにロータリーポンプ34を作動
させる。そして、この時の研磨条件は、ウェハー29が
保持されているウェハーキャリア30の回転数は35r
pm、定盤32の回転数は50rpm、ウェハー29に
加えられている荷重は5.0psi、研磨粒子溶液供給
流量は100cc/min、オゾン供給濃度は120g
/m3、研磨粒子溶液へオゾンを供給する圧力は1.5
気圧である。この研磨によって図5(b)に示すような
Wプラグ20が形成される。
【0049】以上の研磨条件を用いてウェハー25表面
のW膜18を完全に除去すると、図5(b)に示すよう
なWプラグ20が得られる。この時の研磨速度は、実施
例1と同様に図8に示す研磨速度である。このようにし
て、研磨速度を増加させ、金属不純物を含有しないCM
P工程が確立する。また、図7の研磨装置を用いても、
従来の第2ステップで解消していた酸化膜表面のキズ
は、オゾンを酸化剤として用いた場合は、酸化膜表面に
はキズの発生がなく、スムーズな表面が得られ、従来の
第2ステップは行う必要はない。さらに、高研磨速度の
ため、ウェハー1枚当たりにかかる処理時間の短縮が可
能であるため、半導体製造におけるスループットを向上
させることができる。
【0050】尚、実施例1,2と同様に、ここでは、粒
子径50nmのアルミナ粒子を用いたが、他の粒子径、
他の粒子種でも、同様の効果が得られることは言うまで
もない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、F
e(NO33、KOH等の酸化剤を含有するスラリーを
用いずにW−CMPを行い、金属汚染を防止することが
でき、しかも、オゾンを用いることにより、従来Fe
(NO33等の酸化剤で達成できていた高研磨速度の維
持も可能である。
【0052】さらに、オゾンを用いているため、従来の
酸化剤のようにW膜の酸化剤による侵食が起きず、プラ
グ表面に凹状が発生せず、従来のように酸化膜スラリー
による第2ステップCMPが不要となる。また、酸化剤
に金属を含有していないため、従来の第1ステップの際
にウェハー表面に付着していた金属汚染物を除去する必
要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る研磨装置を示す構成
図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る研磨装置の定盤と研
磨パッドを拡大した詳細図である。
【図3】本発明の実施形態1の研磨パッドを示す正面図
である。
【図4】研磨パッドの表面での研磨領域を説明するため
の研磨パッドを示す正面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る研磨方法を示す工程順
に示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態2に係る研磨装置を示す構成
図である。
【図7】本発明の実施形態3に係る研磨装置を示す構成
図である。
【図8】本発明の実施形態の効果を示す図である。
【図9】従来技術の研磨方法を示す図である。
【符号の説明】
1,25,29 ウェハー(半導体基板) 2,26,30 ウェハーキャリア 3,22,36 研磨粒子溶液供給管 4 オゾン供給口 5,24,31 研磨パッド 6,32 定盤 7,21 オゾン供給管 8 圧力調整器 9,33 オゾン発生器 10 研磨領域 12,38 Si基板 13 BPSG膜 14 PE−TEOS膜 15 Ti膜 16 TiN膜 17 AlCu膜 18,40 ブランケットW膜 19 スルーホール部 20 Wプラグ 23 研磨パッド保持キャリア 27 排気口 28 研磨ユニット 34 ロータリーポンプ 35 研磨粒子溶液 37 オゾン研磨粒子混合溶液供給管 39 配線下絶縁膜 41 コンタクトホール 42 W膜凹状プラグ 43 W膜凸状プラグ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属膜が形成されたウェハーを研磨する
    金属膜の研磨方法において、研磨中に金属イオンを含有しない酸化剤を用いて金属を
    酸化しながら、酸化された金属膜を研磨粒子を含有する
    研磨剤を用いて除去する ことを特徴とする金属膜の研磨
    方法。
  2. 【請求項2】 前記金属膜を酸化する工程で用いられる
    酸化剤は、気体であることを特徴とする請求項1に記載
    の金属膜の研磨方法。
  3. 【請求項3】 前記気体は、オゾンであることを特徴と
    する請求項2に記載の金属膜の研磨方法。
  4. 【請求項4】 金属膜が形成されたウェハーを研磨する
    研磨装置において、 金属イオンを含有しない酸化剤を用いて金属を酸化する
    手段と、 研磨粒子を含有する研磨剤を用いて酸化された金属膜を
    除去する手段とを有するものであることを特徴とする研
    磨装置。
  5. 【請求項5】 前記金属膜を酸化する酸化剤として気体
    を用いたものであることを特徴とする請求項4に記載の
    研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記気体としてオゾンを用いたものであ
    ることを特徴とする請求項4に記載の研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記オゾンを半導体基板の表面に供給す
    る際に、研磨装置に付属するオゾン発生器から研磨装置
    の定盤上の研磨パッド開口部まで供給するラインの途中
    にオゾン供給速度を増加させる圧力調整器を有すること
    を特徴とする請求項4に記載の研磨装置。
  8. 【請求項8】 前記オゾンを半導体基板の表面に供給す
    る際に、排気口を備えたユニット内で研磨粒子溶液供給
    管とは別にオゾン発生器からのオゾンを研磨パッド表面
    に供給するものであることを特徴とする請求項4に記載
    の研磨装置。
  9. 【請求項9】 前記オゾンを半導体基板の表面に供給す
    る際に、研磨粒子溶液供給管の途中でオゾン発生器から
    オゾンを供給し、研磨粒子溶液と混合して研磨装置の定
    盤上の研磨パッドまで供給するものであることを特徴と
    する請求項4に記載の研磨装置。
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