JP3106645B2 - 車両の蒸発燃料制御システムの診断装置 - Google Patents

車両の蒸発燃料制御システムの診断装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両の蒸発燃料制御シ
ステムの診断装置に係り、特に内燃機関の始動後で安定
した運転状態において蒸発燃料制御システムの故障診断
モニターを実行し得る車両の蒸発燃料制御システムの診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク、気化器のフロート室などか
ら大気中に漏洩する蒸発燃料は、炭化水素(HC)を多
量に含み大気汚染の原因の一つとなっており、また、燃
料の損失にもつながることから、これを防止するための
各種の技術が知られている。その代表的なものとして、
活性炭などの吸着剤を収容したキャニスタに燃料タンク
の蒸発燃料を内燃機関の運転状態に応じて離脱(パー
ジ)させて内燃機関に供給する蒸発燃料制御システムが
ある。
【0003】このような蒸発燃料制御システムとして
は、例えば、特開平2−130255号公報、特開平3
−26862号公報に開示されている。特開平2−13
0255号公報に記載のものは、燃料蒸散防止装置にお
いて、制御弁とキャニスタとの間の検出圧力に基づい
て、制御弁の故障、供給通路の閉塞や接続の外れ等によ
り、燃料ガスが吸気管内に供給されない異常を検出し、
燃料ガスが大気へ放出されてしまうことを検知するもの
である。また、特開平3−26862号公報に記載のも
のは、燃料パージの領域若しくは非領域であると判別さ
れた時の、吸気通路内ブースト圧力とパージライン内圧
力とに基づいてシステムが正常であるか異常であるかを
判定するようにし、システムの異常を確実、正確に掌握
することを可能とし、システムの信頼性の向上を図るも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の蒸発
燃料制御システムにあっては、排ガスモード等の限られ
た安定した運転状態でのシステムの故障診断モニターが
不可能であり、このため、このシステムで蒸発燃料のリ
ークが生じても、このリーク状態を検出することができ
ず、よって、炭化水素(HC)が大気に放出されてしま
うという不都合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、キャニスタに吸着保持さ
せた蒸発燃料を内燃機関の運転状態に応じて前記内燃機
関に供給制御する車両の蒸発燃料制御システムにおい
て、前記内燃機関の始動時の冷却水温度が暖気状態を示
す設定値以上の条件またはこの設定値未満の場合には始
動後所定時間経過の条件に応じて故障診断開始前条件の
判定を行い、前記冷却水温度の各条件と前記内燃機関の
運転状態および/または車両の走行状態に応じた特定条
件とを満足した場合には前記蒸発燃料制御システムの故
障診断モニターを実行するシステム故障診断手段を設け
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明の構成によれば、システム故障診断手
段は、内燃機関の始動時の冷却水温度が暖気状態を示す
設定値以上の条件またはこの設定値未満の場合には始動
後所定時間経過の条件に応じて故障診断開始前条件の判
定を行い、冷却水温度の各条件と内燃機関の運転状態お
よび/または車両の走行状態に応じた特定条件とを満足
した場合には蒸発燃料制御システムの故障診断モニター
を実行する。これにより、排ガスモード等の限られて安
定した運転状態での蒸発燃料制御システムの故障診断モ
ニターを可能とし、蒸発燃料制御システムの故障を早期
に検知し、よって、蒸発燃料制御システムからの蒸発燃
料の漏洩で、炭化水素(HC)が大気に放出されるのを
防止することができ、しかも、キャニスタへの蒸発燃料
の吸着量が多く、内燃機関の始動直後の蒸発燃料の離脱
量が多い場合等で、モニターを行うと、内燃機関の空燃
比制御に支障を来すおそれがある場合であっても、完全
暖気後、あるいは、ある程度走行した後で、キャニスタ
の蒸発燃料がかなり離脱された後のモニターの実施がさ
れるので、内燃機関の空燃比制御に支障を及ぼすおそれ
をなくすることができる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図3は、この発明の第1
実施例を示すものである。図2において、2は車両(図
示せず)に搭載される内燃機関、4は吸気通路、6は絞
り弁、8は燃料タンク、10は蒸発燃料制御システムで
ある。この蒸発燃料制御システム10は、エバポ通路1
2とキャニスタ14とパージ通路16とパージバルブ1
8とを有している。
【0008】前記エバポ通路12は、一端側が燃料タン
ク12内の上部に開口されているとともに、他端側がキ
ャニスタ14内に連通開口されている。
【0009】前記パージ通路16は、一端側がキャニス
タ14の上部に開口されているとともに、他端側のパー
ジ口20が絞り弁6よりも下流側の吸気通路4に開口さ
れている。
【0010】前記キャニスタ14は、燃料タンク8側か
らの蒸発燃料を吸着保持する活性炭等の吸着剤を収容
し、内燃機関2の運転状態に応じて下部の大気導入ポー
ト22からの新気の導入によって吸着剤に吸着保持させ
た蒸発燃料を離脱(パージ)してパージ通路16側に流
動させるものである。
【0011】そこで、この蒸発燃料システム10におい
て、蒸発燃料が漏洩した等で故障診断をモニターするた
めに、図1に示す如く、システム故障診断手段24を設
ける。
【0012】このシステム故障診断手段24には、入力
側において、内燃機関2の冷却水温度を検出する冷却水
温度センサ26と、車速を検出する車速センサ28と、
内燃機関2の機関回転数を検出する機関回転数センサ3
0と、吸気通路4の吸気管圧力を検出する吸気管圧力セ
ンサ32と、絞り弁6の開度状態を検出するスロットル
開度センサ34と、車両の運転モードを検出するモード
検出センサ36と、内燃機関2がアイドリング運転にな
るとオンするアイドルスイッチ38とが連絡されてい
る。また、システム故障診断手段24には、出力側にお
いて、故障告知部40が連絡されている。
【0013】前記システム故障診断手段24は、これら
各種信号を入力し、内燃機関2の始動時の冷却水温度状
態に応じて故障診断開始前条件の判定を行い、冷却水温
度が設定値以上である条件と内燃機関2の運転状態およ
び/または車両の走行状態に応じた特定条件とを満足し
た場合には蒸発燃料制御システム10の故障診断モニタ
ーを実行するものである。
【0014】次に、この第1実施例の作用を、図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0015】システム故障診断手段24にあつては、内
燃機関2が始動すると(ステップ102)、先ず、冷却
水温度状態として内燃機関2の冷却水温度Twが、Tw
<Tw1 か否かを判断する(ステップ104)。ここ
で、Tw1 は、内燃機関2の始動時又は始動直後の第1
設定温度(例えば35℃)である。
【0016】このステップ104においてTw>Tw1
でNOの場合には、故障診断モニタ開始前条件が成立し
ないとして、プログラムをエンドとする(ステップ10
6)。
【0017】前記ステップ104においてTw<Tw1
でYESの場合には、モニター条件がそろってモニター
の開始可能状態なのでスタートする(ステップ10
8)。
【0018】そして、冷却水温度Twが、Tw>Tw2
になるまで待つ(ステップ110)。ここで、Tw
2 は、第2設定温度(例えば50℃)である。つまり、
冷却水温度Twが設定値である第2設定温度Tw2 以上
である条件が満足される。
【0019】次に、車両の走行状態の特定条件として、
車速Vが、V1 ≦V≦V2 の範囲になるまで待つ(ステ
ップ112)。ここで、V1 は、第1設定車速(例えば
50〓/h)である。また、V2 は、第2設定車速(例
えば100〓/h)である。
【0020】このステップ112において、内燃機関2
の運転状態の特定条件として、機関回転数Neが、Ne
1 ≦Ne≦Ne2 に置き換えることも可能である。この
場合、Ne1 は、第1設定機関回転数(例えば2000
rpm)である。また、Ne2 は、第2設定機関回転数
(例えば5000rpm)である。
【0021】次に、規定時間(t秒間)の車速変動Δv
が、Δv<vになるまで待つ(ステップ114)。ここ
で、規定時間(t秒間)は、例えば5秒間である。ま
た、vは、規定車速変化量(例えば5〓/h)である。
更に、規定時間(t秒間)の車速変動Δvが車速V(〓
/h)以下の安定した走行状態であることは、例えば規
定時間(t秒間)の車速変動Δv=2〓/hである。
【0022】このステップ114においては、内燃機関
2の運転状態の特定条件として、規定時間の吸気管圧力
変動ΔP<規定吸気管圧力変化量P、または、規定時間
のスロットル開度変動ΔTa、あるいはまた、規定時間
の機関回転数変動ΔNe<機関回転数変化量Neのいず
れかに置き換えることも可能である。
【0023】これにより、モニターの開始条件が成立し
たので、モニターを開始する(ステップ116)。
【0024】そして、このモニター中において、アイド
ルスイッチ38がオフか否かを判断する(ステップ11
8)。このステップ118でYESの場合には、モード
検出センサ36からの信号によってパワーモードか否か
を判断する(ステップ120)。
【0025】このステップ120でNOの場合には、モ
ニターを終了し(ステップ122)、プログラムをエン
ドとする(ステップ124)。
【0026】一方、前記ステップ118でNOの場合及
びステップ120でYESの場合には、モニター状態を
実行させるべく、ステップ110に戻す。
【0027】即ち、故障診断モニター中に、アイドルス
イッチ38がオンまたは、パワー領域(フィードバック
停止領域)になれば、モニターを中止し、スタートに戻
す。そして、アイドルスイッチ38がオフでフィードバ
ック状態になれば、モニターが成立し、終了させる。
【0028】この第1実施例によれば、内燃機関2の始
動時の冷却水温度Twが第1設定温度Tw1 以下の低温
時からの内燃機関2のスタートのみモニターを行うこと
ができ、これにより、排ガスモード等の限られて安定し
た運転状態での蒸発燃料制御システム10の故障診断モ
ニターを可能とし、故障があった場合には、故障告知部
40を作動させ、故障を早期に検知して、蒸発燃料制御
システム10からの蒸発燃料の漏洩等のトラブルによっ
て炭化水素(HC)が大気に洩れるのを未然に防止する
ことができる。
【0029】図4は、この発明の第2実施例であり、シ
ステム故障診断手段24における故障診断モニター手順
を示すものである。
【0030】即ち、内燃機関2が始動すると(ステップ
202)、先ず、内燃機関2の冷却水温度Twが、Tw
≧Twaか否かを判断する(ステップ204)。ここ
で、Twaは、内燃機関2の始動時又は始動直後の第3
設定温度(例えば60℃)である。
【0031】このステップ204において、Tw≦Tw
aでNOの場合には、故障診断モニター開始前条件が成
立しないとして、プログラムをエンドとする(ステップ
206)。
【0032】前記ステップ204においてTw≧Twa
でYESの場合には、冷却水温度Twが設定値である第
3設定温度Twa以上である条件が満足され、モニター
条件がそろってモニターの開始可能であり、スタートす
る(ステップ208)。
【0033】そして、車両の走行状態の特定条件とし
て、車速Vが、V1 ≦V≦V2 の範囲になるまで待つ
(ステップ210)。ここで、V1 は、第1設定車速
(例えば50〓/h)である。また、V2 は、第2設定
車速(例えば100〓/h)である。
【0034】このステップ210において、内燃機関2
の運転状態の特定条件として、機関回転数Neが、Ne
1 ≦Ne≦Ne2 に置き換えることも可能である。この
場合、Ne1 は、第1設定機関回転数(例えば2000
rpm)である。また、Ne2 は、第2設定機関回転数
(例えば5000rpm)である。
【0035】次に、規定時間(t秒間)の車速変動Δv
が、Δv<vになるまで待つ(ステップ212)。ここ
で、規定時間(t秒間)は、例えば5秒間である。ま
た、vは、規定車速変化量(例えば5〓/h)である。
更に、規定時間(t秒間)の車速変動Δvが車速V(〓
/h)以下の安定した走行状態であることは、例えば規
定時間(t秒間)の車速変動Δv=2〓/hである。
【0036】このステップ212においては、内燃機関
2の運転状態の特定条件として、規定時間の吸気管圧力
変動ΔP<規定吸気管圧力変化量P、または、規定時間
のスロットル開度変動ΔTa、あるいはまた、規定時間
の機関回転数変動ΔNe<機関回転数変化量Neのいず
れかに置き換えることも可能である。
【0037】これにより、モニターの始動条件が成立し
たので、モニターを開始する(ステップ214)。
【0038】そして、規定時間のスロットル開度変動Δ
Ta<規定スロットル開度変化量Ta(例えば5°)か
否かを判断する(ステップ216)。
【0039】このステップ216において、車両の走行
状態の特定条件として、規定時間の車速変動Δv<規定
車速変化量V、あるいは、内燃機関2の運転の特定条件
として、規定時間の吸気管圧力変動ΔP<規定吸気管圧
力変化量P、又は、規定時間の機関回転数変動ΔNe<
機関回転数変化量Neに置き換えることも可能である。
【0040】このステップ216でNOの場合には、モ
ニターを中止し、ステップ210に戻す。
【0041】一方、ステップ216でYESの場合に
は、モニターを終了し(ステップ218)、そして、プ
ログラムをエンドとする(ステップ220)。
【0042】即ち、この第2実施例においては、内燃機
関2の始動時の冷却水温度Twが第3設定温度Twa以
上の再始動時のみにモニターを実行する。これにより、
キャニスタ14への蒸発燃料の吸着量が多く、内燃機関
2の始動直後の蒸発燃料の離脱量が多い場合等で、モニ
ターを行うと、内燃機関2の空燃比制御に支障を来すお
それがある場合であっても、完全暖機後、あるいは、あ
る程度走行した後で、キャニスタ14の蒸発燃料がかな
り離脱された後のモニターの実施がされるので、内燃機
関2の空燃比制御に支障を及ぼすおそれがなくなる。
【0043】図5は、この発明の第3実施例であり、シ
ステム故障診断手段24における故障診断手順を示すも
のである。この第3実施例において、システム故障診断
手段24は、内燃機関2の始動時の冷却水温度Twが暖
気状態を示す設定値Twa以上の条件またはこの設定値
Twa未満の場合には始動後所定時間ts経過の条件に
応じて故障診断開始前条件の判定を行い、冷却水温度の
各条件と内燃機関2の運転状態および/または車両の走
行状態に応じた特定条件とを満足した場合には蒸発燃料
制御システムの故障診断モニターを実行する。
【0044】即ち、内燃機関2が始動すると(ステップ
302)、先ず、内燃機関2の冷却水温度Twが、Tw
≧Twaか否かを判断する(ステップ304)。ここ
で、Twaは、内燃機関2の始動時又は始動直後の第3
設定温度(例えば60℃)である。
【0045】このステップ304においてTw≦Twa
でNOの場合には、内燃機関2の始動後経過時間ts
が、ts≧t1 になったかを待つ(ステップ306)。
ここで、t1 は、規定時間(例えば600秒)である。
【0046】このステップ306でts≦t1 が成立し
た場合及び前記ステップ304においてTw≧Twaで
YESの場合には、モニター条件がそろってモニターの
開始可能であり、スタートする(ステップ308)。
【0047】そして、車両の走行状態の特定条件とし
て、車速Vが、V1 ≦V≦V2 の範囲になるまで待つ
(ステップ310)。ここで、V1 は、第1設定車速
(例えば50km/h)である。また、V2 は、第2設
定車速(例えば100km/h)である。
【0048】このステップ310において、内燃機関2
の運転状態の特定条件として、機関回転数Neが、Ne
1 ≦Ne≦Ne2 に置き換えることも可能である。この
場合、Ne1 は、第1設定機関回転数(例えば2000
rpm)である。また、Ne2 は、第2設定機関回転数
(例えば5000rpm)である。
【0049】次に、規定時間(t秒間)の吸気管圧力変
動ΔPが、ΔP<Pになるまで待つ(ステップ31
2)。ここで、Pは、規定吸気管圧力変化量である。
【0050】このステップ312においては、車両の走
行状態の特定条件として、規定時間の車速変動Δv<規
定車速変化量v、または、内燃機関2の運転状態の特定
条件として規定時間のスロットル開度変動ΔTa<スロ
ットル開度変化量Ta、あるいはまた、規定時間の機関
回転数変動ΔNe<機関回転数変化量Neのいずれかに
置き換えることも可能である。
【0051】これにより、モニターの始動条件が成立し
たので、モニターを開始する(ステップ314)。
【0052】そして、規定時間のスロットル開度変動Δ
Ta<規定スロットル開度変化量Ta(例えば5°)か
否かを判断する(ステップ316)。
【0053】このステップ316において、車両の走行
状態の特定条件として、規定時間の車速変動Δv<規定
車速変化量V、あるいは、内燃機関の運転の特定条件と
して、規定時間の吸気管圧力変動ΔP<規定吸気管圧力
変化量P、又は、規定時間の機関回転数変動ΔNe<機
関回転数変化量Neに置き換えることも可能である。
【0054】このステップ316でNOの場合には、モ
ニターを中止し、ステップ310に戻す。
【0055】一方、ステップ316でYESの場合に
は、モニターを終了し(ステップ318)、そして、プ
ログラムをエンドとする(ステップ320)。
【0056】即ち、この第3実施例においては、内燃機
関2の始動時の冷却水温度Twが第3設定温度Twa以
下の場合でも、内燃機関2の始動後経過時間tsが規定
時間t1 (例えば600秒)以上経過した際に、モニタ
ーを実行する。これにより、キャニスタ14への蒸発燃
料の吸着量が多く、内燃機関2の始動直後の蒸発燃料の
離脱量が多い場合等で、モニターを行うと、内燃機関2
の空燃比制御に支障を来すおそれがある場合であって
も、完全暖機後、あるいは、ある程度走行した後で、キ
ャニスタ14の蒸発燃料がかなり離脱された後のモニタ
ーの実施がされるので、内燃機関2の空燃比制御に支障
を及ぼすおそれがなくなる。
【0057】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、記内燃機関の始動時の冷却水温度が暖気
状態を示す設定値以上の条件またはこの設定値未満の場
合には始動後所定時間経過の条件に応じて故障診断開始
前条件の判定を行い、冷却水温度の各条件と内燃機関の
運転状態および/または車両の走行状態に応じた特定条
件とを満足した場合には蒸発燃料制御システムの故障診
断モニターを実行するシステム故障診断手段を設けたこ
とにより、排ガスモード等の限られて安定した運転状態
での蒸発燃料制御システムの故障診断モニターを可能と
し、故障状態を早期に検知し、よって、蒸発燃料制御シ
ステムからの蒸発燃料の漏洩で、炭化水素(HC)が大
気に放出されるのを防止し得て、しかも、キャニスタへ
の蒸発燃料の吸着量が多く、内燃機関の始動直後の蒸発
燃料の離脱量が多い場合等で、モニターを行うと、内燃
機関の空燃比制御に支障を来すおそれがある場合であっ
ても、完全暖気後、あるいは、ある程度走行した後で、
キャニスタの蒸発燃料がかなり離脱された後のモニター
の実施がされるので、内燃機関の空燃比制御に支障を及
ぼすおそれをなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蒸発燃料制御システムの診断装置の回路図であ
る。
【図2】蒸発燃料制御システムの構成図である。
【図3】この発明の第1実施例の作用を説明するフロー
チャートである。
【図4】この発明の第2実施例の作用を説明するフロー
チャートである。
【図5】この発明の第3実施例の作用を説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 吸気通路 8 燃料タンク 10 蒸発燃料制御システム 14 キャニスタ 24 システム故障診断手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャニスタに吸着保持させた蒸発燃料を
    内燃機関の運転状態に応じて前記内燃機関に供給制御す
    る車両の蒸発燃料制御システムにおいて、前記内燃機関
    の始動時の冷却水温度が暖気状態を示す設定値以上の条
    件またはこの設定値未満の場合には始動後所定時間経過
    の条件に応じて故障診断開始前条件の判定を行い、前記
    冷却水温度の各条件と前記内燃機関の運転状態および/
    または車両の走行状態に応じた特定条件とを満足した場
    合には前記蒸発燃料制御システムの故障診断モニターを
    実行するシステム故障診断手段を設けたことを特徴とす
    る車両の蒸発燃料制御システムの診断装置。
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