JP3106299U - 金属瓦 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高級感を有するチタンを用いて金属瓦を形成しているにも拘らず、強度を低下させることなくコストダウンを図ることができるようにする。
【解決手段】 金属瓦5を、チタン製の薄板材を成形加工して形成される表面材7と、表面材7の裏面に一体に固着された合成樹脂製の補強材8とで構成する。補強材8を用いて表面材7を補強することで、表面材7の板厚を薄くしても、金属瓦5として要求される強度を確保できるようにする。屈曲片7aは、ステンレス釘等を用いて下地桟木にビス止めされる部分であるが、この部分の補強材8の板厚W2を、他の部分の板厚W1よりも厚くする。
【選択図】 図2
【解決手段】 金属瓦5を、チタン製の薄板材を成形加工して形成される表面材7と、表面材7の裏面に一体に固着された合成樹脂製の補強材8とで構成する。補強材8を用いて表面材7を補強することで、表面材7の板厚を薄くしても、金属瓦5として要求される強度を確保できるようにする。屈曲片7aは、ステンレス釘等を用いて下地桟木にビス止めされる部分であるが、この部分の補強材8の板厚W2を、他の部分の板厚W1よりも厚くする。
【選択図】 図2
Description
本考案は金属瓦に係り、特にチタン製の薄板材を表面材として用いた金属瓦に関する。
従来から、カラー鋼材やステンレス鋼材を形成加工して形成される金属瓦は一般に知られており、多くの家屋の屋根瓦として使用されている。
特公昭49−43186号公報
ところで、金属瓦は、粘土瓦やセメント瓦等に比較して軽量であるため、屋根の重量を軽くすることができると云う利点を有しているが、反面薄板構造であるため、雨音に対する静粛性や断熱性に欠けると云う問題がある。特に、高級感を出すためにチタンを用いた場合、チタンは高価で板厚を薄くせざるを得ないため、この傾向が著しい。また、板厚を薄くした場合、ビス止め部分の強度が弱くなり、強風の際に、金属瓦が捲れ上がるおそれがあると云う問題もある。
そこで一部では、屋根の野地板上に所定間隔で配される下地桟木間に、バックアップ材を配して金属瓦の裏面が可及的屋根表面に接するようにする試みもなされているが、バックアップ材を配した分だけコスト高となるとともに、バックアップ材を配しても、バックアップ材と金属瓦とは別体構造であるため、雨音に対する静粛性に対しては、それほど大きな効果は期待できず、またビス止め部分の強度不足については、全く効果がないと云う問題がある。
本考案は、かかる現況に鑑みなされたもので、表面材として板厚の薄いチタンを用いた場合であっても、雨音に対して充分な静粛性が得られるとともに、強度も向上させることができ、また断熱性能の向上および衝撃に対する変形も防止することができる金属瓦を提供することを目的とする。
本考案の他の目的は、特にビス止め部分の強度を向上させて、暴風雨の際にも瓦の捲くれ上がりを完全に防止することができ、しかもコストの上昇を可能な限り抑えることができる金属瓦を提供するにある。
本考案のさらに他の目的は、補強材の断熱性能をより向上させて、バックアップ材を省略することができる金属瓦を提供するにある。
前記目的を達成するため本考案は、チタン製の薄板材を成形加工して形成される表面材と、表面材の裏面側に一体に固着された非金属製の補強材とで金属瓦を構成するようにしたことを特徴とする。
本考案はまた、表面材の一端縁に、ビス止めするための下方への屈曲片を設け、屈曲片に対応する補強材を、他の部分の厚さよりも厚く形成するようにしたことを特徴とする。
本考案はまた、表面材の一端縁に、ビス止めするための下方への屈曲片を設け、屈曲片近傍の補強材を他の部分の補強材よりも強度の高い素材で形成するようにしたことを特徴とする。
本考案はさらに、補強材を、高い断熱性を有する素材で形成するようにしたことを特徴とする。
本考案は、チタン製の薄板材を成形加工して形成される表面材と、表面材の裏面側に一体に固着された非金属製の補強材とで金属瓦を構成するようにしているので、表面材を、0.2〜0.5mm厚程度の薄板で形成した場合であっても、表面材が補強材で補強され、ビス止め部分の強度を向上させることができる。また、表面材が補強材で補強されるので、雨音に対する静粛性や断熱性を向上させることができる。特に、金属瓦の場合、金属板の板厚を厚くしても、雨音に対する静粛性の向上はそれほど期待できないが、非金属製の補強材で表面材を補強することで、雨音に対する静粛性を大幅に向上させることができる。
本考案はまた、表面材の一端縁に、ビス止めするための下方への屈曲片を設け、屈曲片に対応する補強材を、他の部分の厚さよりも厚く形成するようにしているので、ビス止め部分の強度を大幅に向上させることができる。
本考案はまた、表面材の一端縁に、ビス止めするための下方への屈曲片を設け、屈曲片近傍の補強材を、他の部分の補強材よりも強度の高い素材で形成するようにしているので、補強材の厚さを厚くすることなく、所定の強度を確保することができる。
本考案はさらに、補強材を高い断熱性を有する素材で形成するようにしているので、下地桟木間に配置されるバックアップ材を省略してコストダウンを図ることができる。
以下、本考案を図面を参照して説明する。
図1は、本考案の第1の実施の形態に係る金属瓦が適用された屋根を示すもので、図中、符号1は屋根の野地板であり、この野地板1上には、ルーフィング2を配した後に、一定間隔で下地桟木3が固定されるとともに、下地桟木3間には、例えば発泡スチロール製のバックアップ材4が配設されるようになっている。そして、本考案に係る金属瓦5は、下地桟木3およびバックアップ材4の上面側に、軒先側から主棟側に向かって順次配置され、例えばステンレス釘6等を用いて下地桟木3にビス止めされるようになっている。
図1は、本考案の第1の実施の形態に係る金属瓦が適用された屋根を示すもので、図中、符号1は屋根の野地板であり、この野地板1上には、ルーフィング2を配した後に、一定間隔で下地桟木3が固定されるとともに、下地桟木3間には、例えば発泡スチロール製のバックアップ材4が配設されるようになっている。そして、本考案に係る金属瓦5は、下地桟木3およびバックアップ材4の上面側に、軒先側から主棟側に向かって順次配置され、例えばステンレス釘6等を用いて下地桟木3にビス止めされるようになっている。
前記金属瓦5は、図2に示すように、0.2〜0.5mm厚程度のチタン製の薄板材を成形加工して形成される表面材7を備えており、この表面材7の軒先側の端縁には、ビス止めするための下方への屈曲片7aが設けられているとともに、表面材7の主棟側の端縁には、下地桟木3上に配置される設置部7bが設けられている。
前記表面材7の裏面側全域には、図2に示すように、非金属製の補強材8が、吹付けあるいは接着等の方法により一体に固定されている。
この補強材8は、例えばポリウレタン、ポリスチロール等の合成樹脂あるいはその発泡体で形成されており、屈曲片7a以外の部分に対応する位置の板厚W1は、例えば2〜10mm厚程度に設定され、一方屈曲片7aに対応する部分の板厚W2は、例えば5〜15mm厚程度に設定されている。すなわち、屈曲片7aに対応する補強材8は、他の部分の厚さよりも厚く形成されている。そしてこれにより、下地桟木3にビス止めされる屈曲片7a部分の強度を部分的に向上させることができ、表面材7を薄板のチタン材で形成した場合であっても、所期の強度を確保できるようになっている。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
金属瓦5の設置に際しては、まず屋根の野地板1上にルーフィング2を敷設するとともに、その上面側に下地桟木3を所定間隔で取付け、下地桟木3間には、バックアップ材4を配置する。
金属瓦5の設置に際しては、まず屋根の野地板1上にルーフィング2を敷設するとともに、その上面側に下地桟木3を所定間隔で取付け、下地桟木3間には、バックアップ材4を配置する。
なお、既存屋根のリニューアルとして金属瓦5を設定する場合もあるが、その場合には、既存屋根上にルーフィング2を敷設し、前記同様の手順で下地桟木3およびバックアップ材4を設定する。
このようにしてバックアップ材4を配置した後、その上面側に軒先側から主棟側に向かって金属瓦5を順次配置し、各金属瓦5の屈曲片7aを、ステンレス釘6を用いて下地桟木3にビス止めする。
しかして、金属瓦5は、表面材7と補強材8とで構成されているので、表面材7を薄いチタン板で形成した場合であっても、補強材8で表面材7を補強することができ、金属瓦5として要求される所期の強度を確保することができる。
また、補強材8は、各所同一厚ではなく、屈曲片7aに対応する部分だけ厚くなっているので、厚くなった分だけ屈曲片7aの強度を向上させることができる。このため、暴風雨の際にも、金属瓦5の捲れ上がりを完全に防止することができる。
また、一般的な金属瓦の場合には、その板厚を厚くしても、雨音に対して充分な静粛性は得られないが、本実施の形態における金属瓦5の場合には、表面材7の裏面側を、合成樹脂製の補強材8で裏打ちしているので、雨音に対して極めて高い静粛性を得ることができる。
図3は、本考案の第2の実施の形態を示すもので、屈曲片7a近傍の補強材18を、他の部分の補強材8よりも強度の高い素材で形成するようにしたものである。
すなわち、補強材8は、前述のようにポリウレタン、ポリスチロールあるいはその発泡体で形成されており、一方補強材18はこれらよりも強度の高い例えばポリ塩化ビニールあるいはその発泡体で形成されている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、屈曲片7a近傍の補強材18を、他の部分の補強材8よりも強度の高い素材で形成しているので、補強材18の板厚を厚くすることなく、所期の強度を確保することができる。
なお、前記両実施の形態においては特に説明してなかったが、補強材8、18を、より高い断熱性能を有する素材で形成するようにしてもよい。その方法の一例としては、合成樹脂の発泡率を上げることが考えられる。そしてこれにより、金属瓦5の断熱性能を向上させることができ、バックアップ材4を省略してコストダウンを図ることができる。
以上のように、本考案に係る金属瓦は、チタン製の高級な金属瓦として有用であり、特に高価なチタンを用いているにも拘らず、強度を低下させることなくコストダウンを図ることができる金属瓦として適している。
1 野地板
2 ルーフィング
3 下地桟木
4 バックアップ材
5 金属瓦
6 ステンレス釘
7 表面材
7a 屈曲片
7b 設置部
8、18 補強材
W1、W2 板厚
2 ルーフィング
3 下地桟木
4 バックアップ材
5 金属瓦
6 ステンレス釘
7 表面材
7a 屈曲片
7b 設置部
8、18 補強材
W1、W2 板厚
Claims (4)
- チタン製の薄板材を成形加工して形成される表面材と、表面材の裏面側に一体に固着された非金属製の補強材とを具備することを特徴とする金属瓦。
- 表面材は、一端縁にビス止めするための下方への屈曲片を備え、屈曲片に対応する補強材は、他の部分の厚さよりも厚く形成されていることを特徴とする請求項1記載の金属瓦。
- 表面材は、一端縁にビス止めするための下方への屈曲片を備え、屈曲片近傍の補強材は、他の部分の補強材よりも強度の高い素材で形成されていることを特徴とする請求項1記載の金属瓦。
- 補強材は、高い断熱性を有する素材で形成されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の金属瓦。
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JP2004003853U JP3106299U (ja) | 2004-06-30 | 2004-06-30 | 金属瓦 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9930447B1 (en) | 2016-11-09 | 2018-03-27 | Bose Corporation | Dual-use bilateral microphone array |
JP2020059981A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | アイジー工業株式会社 | 屋根構造 |
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2004
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