JP3106244B2 - モータ、及び回転体装置 - Google Patents

モータ、及び回転体装置

Info

Publication number
JP3106244B2
JP3106244B2 JP10296119A JP29611998A JP3106244B2 JP 3106244 B2 JP3106244 B2 JP 3106244B2 JP 10296119 A JP10296119 A JP 10296119A JP 29611998 A JP29611998 A JP 29611998A JP 3106244 B2 JP3106244 B2 JP 3106244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
circuit board
printed circuit
vibration
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10296119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000116069A (ja
Inventor
剛 柏田
博匡 島口
Original Assignee
セイコーインスツルメンツ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セイコーインスツルメンツ株式会社 filed Critical セイコーインスツルメンツ株式会社
Priority to JP10296119A priority Critical patent/JP3106244B2/ja
Publication of JP2000116069A publication Critical patent/JP2000116069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3106244B2 publication Critical patent/JP3106244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ、及び回転
体装置に関し、更に詳細には、回転時の振動及び騒音の
少ないアキシャルエアギャップ形のモータ、及び回転体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アキシャルエアギャップ形の
モータが広く知られており、例えばレーザープリンタや
複写機、版下を作成するイメージセッタ等の回転多面鏡
装置等に使用されている。このアキシャルエアギャップ
形のモータは、アマチュアコイルが固定されたステータ
と、このアマチュアコイルによって付勢されるロータマ
グネットが固定されたロータとを備えており、アマチュ
アコイルとロータマグネットとがロータのアキシャル方
向に対向するように構成されている。
【0003】図4は、このような従来のアキシャルエア
ギャップ形のモータにより回転多面鏡(ポリゴンミラ
ー)を回転させる回転多面鏡装置を示す断面図である。
この従来技術におけるモータのステータは、図4に示す
ように、固定軸111が立設された基台112と、この
基台112にねじ留めされた樹脂製のプリント基板11
4と、プリント基板114から電流が供給されるコアレ
スのアマチュアコイル113と、基台112に固着され
このアマチュアコイル113により生じる磁力の磁路を
形成するヨーク116と、アマチュアコイル113とヨ
ーク116との間に挟み込まれた絶縁シート115とを
具備している。
【0004】モータのロータは、軸受け130により固
定軸111を軸心にして回転可能に支持される支持部材
121と、この支持部材121に固定されているロータ
マグネット122とを具備している。支持部材121の
上部に回転多面鏡140が固定されている。ロータマグ
ネット122はステータのアマチュアコイル113にロ
ータの回転のアキシャル方向に対向するように配置され
ている。そして、アマチュアコイル113とヨーク11
6により形成される回転磁界によってロータマグネット
122が付勢され、ロータがステータに対して回転する
ようになっている。
【0005】このような従来のアキシャルエアギャップ
形のモータは、アキシャル方向に薄型に形成することが
でき、近年の各種OA機器等の各種機器・装置の小型化
の要請に応え得るものとして期待される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のアキシャルエアギャップ形のモータにおいては、
回転時のアマチュアコイル113による磁界の変化によ
ってアマチュアコイル113が振動する。そしてこの振
動は、プリント基板114に伝播し、プリント基板11
4において騒音を発生させる。このプリント基板114
の振動は直接またはねじを介して基台112へと伝播
し、基台112においても騒音を発生させる。
【0007】また、このような従来のモータは、例え
ば、上述の回転多面鏡装置においては回転多面鏡装置の
回転多面鏡からの反射光を反射させる反折り返しミラー
や焦点距離調節のためのFθレンズ等の部材が一体にカ
セット化された光学ユニット等の、ユニットの一部とし
て、樹脂性ユニットのケーシングに設けられた嵌合部に
基台を嵌合して用いる場合がある。そして、このモータ
を、ユニット中に組み込んで使用する場合、ユニットの
ケーシングはプラスチック等の軽量の部材でできている
ため、モータのみの場合よりも騒音が増幅されてしま
う。また、ケーシングが振動すると、このケーシングに
モータとともに支持される折り返しミラーやfθレンズ
等の他の部材が振動し、画像の乱れ、画像精度の低下等
が発生する。このように、ユニット中に組み込んで使用
されるモータについては、回転時の振動は騒音の発生の
みでなくユニットのケーシングを介して他の部材へ悪影
響を及ぼすため、特に、振動や騒音の解決が望まれてい
る。
【0008】本発明は、上述のような課題を解決するた
めになされたもので、回転時の振動及び騒音の少ないモ
ータ、及び回転体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基台と、前記
基台に対して回転可能に支持される支持部材と、前記支
持部材のアキシャル方向に配置されるプリント基板と、
前記プリント基板の基台側の面に固定されたアマチュア
コイルと、前記アマチュアコイルと前記アキシャル方向
で対向するように前記支持部材に支持されるロータマグ
ネットとを具備し、前記プリント基板の外周面は、振動
吸収性接着剤により基台に固着され、プリント基板の外
周縁部と基台との間が封止されているモータを提供する
ことにより上記目的を達成する。
【0010】本発明のモータにおいて、プリント基板と
基台との間には振動吸収性部材よりなる間隔保持手段が
挟み込まれ、プリント基板は、基台に、必ず振動吸収性
接着剤または間隔保持手段を介して固定支持されている
ものとすることができる。
【0011】また、本発明のモータにおいて、プリント
基板は、中心に孔を有し、該孔の周縁部も振動吸収性接
着剤により基台に固定されているものとすることができ
る。この場合、合わせて、プリント基板と基台との間に
は振動吸収性部材よりなる間隔保持手段が挟み込まれ、
プリント基板は、基台に、必ず振動吸収性接着剤または
間隔保持手段を介して固定支持されているものとするこ
ともできる。
【0012】また、本発明は、本発明のモータを備えた
回転体装置を提供することにより、前記目的を達成す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発
明の回転体装置の一実施形態としての回転多面鏡装置を
示す軸線方向断面図であり、図2は、回転多面鏡装置の
平面図であり、図3は、図1のB−B線矢視断面図であ
る。
【0014】本実施形態の回転多面鏡装置は、この回転
多面鏡装置とともに、回転多面鏡からの反射光を反射さ
せる折り返しミラーや焦点距離調節のためのFθレンズ
等の部材が一体にカセット化された光学ユニットに用い
られるものであり、この光学ユニットのケーシングに設
けられた嵌合部に嵌合されて使用される。
【0015】本実施形態の回転多面鏡装置は、図1に示
すように、本発明の一実施形態としてのモータと、この
モータにより回転される回転多面鏡40とを備えてい
る。モータは、固定軸用ボルト11を備えるステータ1
0と、ロータ20と、軸受け30とを備えている。そし
て、ロータ20が、軸受け30により、固定軸用ボルト
11を軸心としてステータ10に対して回転可能に支持
されている。
【0016】ステータ10は、光学ユニットのケーシン
グに嵌合される取り付けフランジ19と、取り付けフラ
ンジ19に支持される基台12と、基台12に固定され
る円環板状のプリント基板14と、プリント基板14に
固定され、プリント基板14から電流が供給されるコア
レスのアマチュアコイル13と、アマチュアコイル13
による磁束の回路を形成するヨーク16とを備えてい
る。
【0017】取り付けフランジ19は、底面が開放され
た箱状であり、その天面19aの中央に嵌合孔が形成さ
れている。そしてこの取り付けフランジ19内に基台1
2がはめ込まれており、天面10aの嵌合孔から、基台
12の一端縁部が上方に露出されている。取り付けフラ
ンジ19の、嵌合孔の内周面、天面19aの下側面、及
び側壁19bの内周面は基台12と対向している。
【0018】取り付けフランジ19の天面19aの下側
面と基台12との間には振動吸収性部材であるシリコー
ンラバー製のスペーサ51が介在配置されている。スペ
ーサ51は、取り付けフランジ19と基台12との所定
間隔を保持する間隔保持手段として機能することで、取
り付けフランジ19と基台12とが直接接触しないよう
にするために使用される。また、取り付けフランジ19
と基台12とを接着固定する際の位置決め(高さ決め)
用にも使用される。従って、スペーサ51は、本実施形
態においては円環状で天面19aと基台12との間に全
周に亘って配設されているが、必ずしも全周に配設され
ている必要はなく、スペーサ51の小片を複数箇所に配
置してもよい。このように小片を離間して配置すること
により、振動吸収性接着剤52a,52bが小片の間に
流れ込んで連続するようにし、接着面積を大きくとるこ
とが可能となる。
【0019】天面19aの嵌合孔の内周面19c及び側
壁19bの内周面19cと基台12との間は、振動吸収
性接着剤52a,52bにより固着されており、図2及
び図3に示すように、この振動吸収性接着剤52a,5
2bにより、基台12の周縁部が全周に亘って取り付け
フランジ19に固着されている。このように、基台12
は取り付けフランジ19に必ず振動吸収性接着剤52
a,52bまたはスペーサ51を介して固定支持されて
おり、基台12と取り付けフランジ19とが直接当接す
る部分はないようになっている。これにより、振動に対
して基台12と取り付けフランジ19とは互いに隔離さ
れている。
【0020】上記振動吸収性接着剤52a,52bは、
ロータ20の回転時に基台12から取り付けフランジ1
9に伝播される振動を吸収可能な弾性を有する接着剤で
あればよいが、振動を良好に吸収し、取り付けフランジ
19に対する基台12の位置精度を良好に保持し、本装
置内における発熱に対して良好な耐久性を示す等の点か
ら、アルミニウム粉等の難燃材を練り混んだ1液性RT
Yゴム系接着剤等の、シリコーン系接着剤が好ましい。
また、取り付けフランジ19と基台12との間に入り込
みやすくより強い接着性が発揮される点で、粘性の低い
ものが好ましく、更に、金属を腐蝕し難い点で、脱アセ
トン型や脱アルコール型の接着剤が好ましい。本実施形
態においては、これらの点から、KE−3494(信越
化学工業株式会社製)が用いられている。この基台12
は、基台12の外周縁部にスペーサ51を載置した後、
上方から取り付けフランジ19をかぶせて取り付けフラ
ンジ19の嵌合孔から基台12の一端縁部を露出させ、
基台12と取り付けフランジ19との間を上下から振動
吸収性接着剤52a,52bを流し込み乾燥させること
により、取り付けフランジ19に固定される。
【0021】基台12の中心には中心孔が穿設されてお
り、この中心孔に固定軸用ボルト11がボルト頭を上方
にして嵌入され、先端のねじ部11aを下方に向けて基
台12から立設されている。
【0022】基台12の天面には、放熱用のフィン18
が複数、上方に向けて立設されている。このフィン18
は、略棒状となっており、回転多面鏡装置が取り付けら
れる光学ユニットの構造や、回転多面鏡装置の取り付け
の向きにかかわらず横方向の風がフィン18間を良好に
吹き抜け効率良く放熱が行われるようになっている。ま
た、基台12は、図1に示すように、前記中心孔を中心
にして天面側に陥没する円環状の凹部12aを有してい
る。更に、基台12には、電源からプリント基板14へ
電流を供給するためのリード線61及びコネクタ62
を、組み立て時に凹部12aから外部へ通すための連通
孔12dが形成されており、この連通孔12dにリード
線61が挿通されている。そしてこの連通孔12dはリ
ード線61以外の部分が振動吸収性部材のシリコーンラ
バーよりなる栓63と振動吸収性接着剤52eにより封
止されている。
【0023】プリント基板14は、中心に挿通孔14a
を有する円環板形状であり、基台12の凹部12aの内
周縁部と外周縁部とに架け渡されている。プリント基板
14の内周縁部(挿通孔14aの周縁部)は基台12の
凹部12aの内周縁部と対向しており、振動吸収性接着
52dにより基台12の凹部12aの内周縁部に固定
されている。
【0024】プリント基板14の外周縁部は、基台12
の凹部12aの外周縁部と対向している。そして、プリ
ント基板14の外周縁部の上面と基台12との間には振
動吸収性部材よりなるシート(シリコーンラバーシー
ト)53が挟み込まれている。このシリコーンラバーシ
ート53は、基台12とプリント基板14との所定間隔
を保持する間隔保持手段として機能することで、基台1
2とプリント基板14とが直接接触しないようにするた
めに使用される。また、基台12とプリント基板14と
を接着固定する際の位置決め(高さ決め)用にも使用さ
れる。従って、シリコーンラバーシート53は、本実施
形態においては円環状でプリント基板14の外周縁部の
全周に亘って配設されているが、必ずしも全周に配設さ
れている必要はなく、シリコーンラバーシート53の小
片を複数箇所に配置するようにしてもよい。このように
小片を離間して配置することにより、振動吸収性接着剤
52c,52dが小片の間に流れ込んで連続するように
し、接着面積を大きくとることが可能となる。
【0025】プリント基板14の外周面は、図3に示す
ように、振動吸収性接着剤52cにより基台12に固着
されている。このように、プリント基板14は基台12
に必ず振動吸収性接着剤52c、52dまたはシリコー
ンラバーシート53を介して固定支持されており、プリ
ント基板14と基台12とは直接当接しないようになっ
ている。そのため、振動に対して、プリント基板14と
基台12とは互いに隔離されている。このプリント基板
14は、基台12を上下を逆に配置して基台の凹部12
b周縁の上にシリコーンラバーシート53を載置し、こ
の上にプリント基板14を載せた後、振動吸収性接着剤
52c、52dをプリント基板14と基台12との間に
入り込ませることで、基台12に固定される。
【0026】上記振動吸収性接着剤52c,52dは、
ロータ20の回転時に発生するプリント基板14の振動
を吸収可能な弾性を有する接着剤であればよいが、振動
を良好に吸収し、基台に対するプリント基板の位置精度
を良好に保持し、本装置内における発熱に対して良好な
耐久性を示す等の点から、アルミニウム粉等の難燃材を
練り混んだ1液性RTYゴム系接着剤等の、シリコーン
系接着剤が好ましい。また、基台12とプリント基板1
4との間に入り込みやすくより強い接着性が発揮される
点で、粘性の低いものが好ましく、更に、金属を腐蝕し
難い点で、脱アセトン型や脱アルコール型の接着剤が好
ましい。本実施形態においては、これらの点から、KE
−3494(信越化学工業株式会社製)が用いられてい
る。本実施形態では、動圧軸受けを使用しており、劣化
により塵が発生して軸受け30に入り込むことを回避す
るために、特に上述のような耐熱性の高い接着剤が好ま
しく用いられる。
【0027】図1に示すように、このプリント基板14
の基台12側の面にはコアレスのアマチュアコイル13
が固定されており、更にこのアマチュアコイル13にヨ
ーク16が固着されている。これらのアマチュアコイル
13及びヨーク16は、基台12に形成された凹部12
a内に収納されており、ヨーク16は基台12と対面し
ている。そしてヨーク16の基台12側は、シリコーン
系接着剤層17が形成されており、このシリコーン系接
着剤層17によりヨーク16と基台12とが接着固定さ
れるとともに、アマチュアコイル13からの熱がヨーク
16を介してシリコーン系接着剤層17から放射される
ようになっている。上記シリコーン系接着剤層17を形
成するシリコーン系接着剤は、良好な振動吸収性と放熱
性及び耐熱性を有するものが好ましく、アルミニウム粉
等の難燃材を練り混んだ1液性RTYゴム系接着剤が好
ましく用いられる。
【0028】軸受け30は、ステータ10側の軸受けと
しての内筒部材31及び2枚の円板プレート32と、ロ
ータ20側の軸受けとしての外筒部材33と、図示しな
いエア動圧発生手段とを含んでいる。内筒部材31、円
板プレート32、及び外筒部材33は、セラミック製と
なっている。内筒部材31は、その中空部に固定軸用ボ
ルト11を挿通されている。円板プレート32は、中央
に嵌合孔を有しており、内筒部材31の上下の縁端部に
おいて、嵌合孔に固定軸用ボルト11を挿通させ固定軸
用ボルト11からアキシャル方向に広がっている。外筒
部材33は、固定軸用ボルト11と同軸的に内筒部材3
1の外方に環装されており、2枚の円板プレート32に
より回転自在に挟持されている。そして、外筒部材33
に、ロータ20の支持部材21が固着され、ロータ20
の回転に伴って支持部材21が回転するようになってい
る。
【0029】エア動圧発生手段は、ロータ20の回転時
にステータ10側の軸受けとロータ20側の軸受けとの
間にエア動圧を発生させてロータ20を支持するもので
ある。このエア動圧発生手段としては、ロータ20をラ
ジアル方向に支持するものとして、内筒部材31の外周
面又は外筒部材33の内周面に溝を設けたり、内筒部材
31の外周面又は外筒部材33の内周面をラジアル方向
断面非真円形としたり、内筒部材31の外周面又は外筒
部材33の内周面にセグメントを配設する等、従来公知
の手段が特に制限なく用いることができる。また、ロー
タ20をアキシャル方向に支持するものとして、円板プ
レート32の外筒部材33対向面又は外筒部材33の端
面に溝を設ける等、従来公知の手法を等に制限なく用い
ることができる。
【0030】図面下方側の円板プレート32には、挿通
孔を有するカウンタープレート35が固定軸用ボルト1
1に挿通孔を挿通させた状態で上方から当接されてい
る。このカウンタープレート35の下方側から固定軸用
ボルト11のねじ部11aにナット55が螺合され、カ
ウンタープレート35、下方側の円板プレート32、内
筒部材31、上方側の円板プレート32及び基台12が
締め付けられて互いが固定されている。カウンタープレ
ート35の支持部材21側の面にはカウンタマグネット
34が固定されている。
【0031】ロータ20は、軸受け30の外筒部材33
に固定される支持部材21と、支持部材21に固定支持
されるロータマグネット22と、カウンタヨーク36
と、回転多面鏡40を支持部材21に支持するための押
さえばね37とを備えている。支持部材21は、ラジア
ル方向に広がるロータマグネット支持部21aを具備し
ており、このロータマグネット支持部21の上方にロー
タマグネット22が支持されている。ロータマグネット
22は、ラジアル異方性の円筒状磁石であり、プリント
基板14を介してアキシャル方向にアマチュアコイル1
3と対向するように配置されており、ロータマグネット
22がアマチュアコイル13により形成される磁界によ
って付勢され、ロータ20とロータ20側の軸受けとが
回転するようになっている。
【0032】カウンタヨーク36は、カウンタープレー
ト35に固定されるカウンタマグネット34と対向して
おり、カウンタマグネット24とカウンタヨーク26と
の間に磁気吸引力を発生させ、エア動圧の非発生時(低
回転数時)にアマチュアコイル13とロータマグネット
22との間の磁気吸引力に抗して外筒部材33を下方に
引き戻し、外筒部材33と円板プレート32との当接を
回避し摩擦等による損傷を防止するようになっている。
【0033】押さえばね37は、円環部37aとこの円
環部37aから放射状に延設されたミラー押圧片37b
とを有しており、円環部37aが支持部材21に下方か
らねじ留めされ、ミラー押圧片37bが回転多面鏡40
の各角を支持部材21のロータマグネット支持部21a
へ押圧し、回転多面鏡140をロータマグネット支持部
21aに固定している。
【0034】図3に示すように、回転多面鏡40は、複
数の鏡面が外周面に形成されたラジアル方向断面正多角
形、例えば正六角形や正八角形の多面鏡(本実施形態に
おいては正八角形)であり、その中心部には支持部材2
1と嵌合する嵌合孔が設けられている。この回転多面鏡
40は、嵌合孔を支持部材21に嵌合させた状態でミラ
ー押圧片37bによって支持部材21に固定支持されて
おり、支持部材21とともに回転するようになってい
る。
【0035】そして、取り付けフランジ19の天面19
aには4隅にカバー用ねじ孔19eが穿設されており、
透明な窓部18aを有するカバー18がロータ20、及
び回転多面鏡40を覆うように下方から取り付けフラン
ジ19にねじ留めされている。そして、外部から射出さ
れてきたレーザビームが窓部18aを通って回転多面鏡
に反射して反射ミラーに反射されるようになっている。
【0036】このように、本実施形態では、プリント基
板14は基台12に必ず振動吸収性接着剤52c,52
dまたは振動吸収性のシリコンラバーシート53を介し
て間接的にのみ固定支持されており、プリント基板14
と基台12とは直接当接しないので、プリント基板14
の振動が振動吸収性接着剤52c,52d及びシリコン
ラバーシート53により吸収され、基台12へ伝播され
るのを回避することができる。本実施形態では、プリン
ト基板14は振動吸収性接着剤52c,52dにより基
台12に固着されており、プリント基板14を基台12
に取り付けるためにねじ等の留め付け用の部材を用いて
いないので、プリント基板14の振動が留め付け用の部
材を介して基台12に伝搬されるのを回避することがで
きる。
【0037】本実施形態では、プリント基板14と前記
基台12との対向部の振動吸収性接着剤52c,52d
やシリコンラバーシート53が全周に亘って配設されて
いるので、プリント板14の全周に亘って、プリント基
板14の振動がこの振動吸収性接着剤52c,52dや
シリコンラバーシート53に吸収され、基台12に伝搬
されるのを一層良好に回避することができる。また、プ
リント基板14の外周縁部と基台12との間が封止され
ているので、プリント基板14で発生する騒音がプリン
ト基板14と基台12の間から外方に漏れ出るのが防止
される。更に、アマチュアコイル13等からの粉塵等が
飛散し回転多面鏡40等に付着するのを防ぐことができ
る。
【0038】本実施形態によると、プリント基板14の
内周縁部と基台12の間にも振動吸収性接着剤52dが
全周に亘って配設されているので、プリント基板14の
振動がこの振動吸収性接着剤52dに吸収され、内周縁
部から基台12に伝搬されるのを回避することができ、
更に、プリント基板14で発生する騒音がプリント基板
14と基台12の間から外方に漏れ出るのが防止され、
又、アマチュアコイル13等からの粉塵等が飛散し回転
多面鏡40等に付着するのを防ぐことができる。また、
プリント基板の内周縁部と外周縁部の両縁部が基台12
に接着されているので、強い接着力を得ることができ
る。
【0039】本実施形態によると、基台12は取り付け
フランジ19に必ず振動吸収性接着剤52a、52bま
たはスペーサ51を介して間接的にのみ固定支持されて
おり、基台12と取り付けフランジ19とが直接当接す
る部分がないので、基台12の振動が振動吸収性接着剤
52a,52bやスペーサ51により吸収され、取り付
けフランジ19へ伝播されるのを回避することができ
る。本実施形態によると、基台12と取り付けフランジ
19とが分離されているので、取り付けフランジ19の
形状を変形するだけで、様々な光学ユニットに基台12
を共通使用することができ、リード線61及びコネクタ
62の位置の変更その他の設計変更にも容易に対応する
ことができる。
【0040】本実施形態によると、基台12の天面にフ
ィン18が形成設されており且つこのフィン18が略棒
状なので、光学ユニットへの取り付けの方向や構造等に
かかわらず、効率よく放熱が行われる。本実施形態によ
ると、ヨーク16がアマチュアコイル13に固着され、
またアマチュアコイル13と基台12の間にシリコーン
系接着剤層17が形成されているので、アマチュアコイ
ル13の振動が基台12に伝搬されにくく、また、アマ
チュアコイル13の熱がシリコーン系接着剤層17から
基台12を介して良好に外部へ放射される。
【0041】尚、本発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、各部材の形状、大きさ、材料等は、本
発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更が可能で
ある。例えば、上述の実施形態では、基台12の下方に
プリント基板14が支持されプリント基板14の下方に
回転多面鏡40が支持されているが、基台12の上方に
プリント基板14を支持し、さらにその上方に回転多面
鏡40を支持してもよい。上述の実施形態においては、
基台12と別体の取り付けフランジ19を備えておりこ
の取り付けフランジ19が光学ユニットに固定支持され
るが、基台と取り付けフランジ19を一体化したモータ
や回転体装置とすることもできる。
【0042】上述の実施形態では、アマチュアコイル1
3はコアレスのものが用いられているが、コア付きのア
マチュアコイルを用いることもできる。上述の実施形態
では、ロータマグネット22は円筒多極のものが用いら
れているが、2極のものをを複数用いることもできる。
【0043】上述の実施形態では、回転体装置は回転多
面鏡装置であるが、本発明のモータを用いた本発明の回
転体装置はこれに限られるものではなく、ハードディス
クドライブやCD−ROMドライブ等の各種ダイレクト
ドライブ、その他騒音を好まない環境において用いられ
る各種機器の回転体装置に好適に適用することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るモー
タによれば、回転時の振動を抑制し騒音を減少させるこ
とが可能となる。また、本発明に係る回転体装置によれ
ば、本発明に係るモータを用いることにより、振動及び
騒音を減少させ、小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転体装置の一実施形態としての回転
多面鏡装置を示す軸線方向断面図である。
【図2】図1の回転多面鏡装置の平面図である。
【図3】図1の回転多面鏡装置のB−B線矢視断面図で
ある。
【図4】従来技術のモータを示す軸線方向断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ステータ 11 固定軸用ボルト 12 基台 13 アマチュアコイル 14 プリント基板 16 ヨーク 17 シリコーン系接着剤層 18 カバー 19 取り付けフランジ 20 ロータ 21 支持部材 22 ロータマグネット 30 軸受け 40 回転多面鏡 51 スペーサ 52a〜52e 振動吸収性接着剤 53 シリコーンラバーシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 11/00 G11B 19/20 H02K 5/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、 前記基台に対して回転可能に支持される支持部材と、 前記支持部材のアキシャル方向に配置されるプリント基
    板と、 前記プリント基板の基台側の面に固定されたアマチュア
    コイルと、 前記アマチュアコイルと前記アキシャル方向で対向する
    ように前記支持部材に支持されるロータマグネットとを
    具備し、 前記プリント基板の外周面は、振動吸収性接着剤により
    基台に固着され、プリント基板の外周縁部と基台との間
    が封止されていることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 プリント基板と基台との間には振動吸収
    性部材よりなる間隔保持手段が挟み込まれ、 プリント基板は、基台に、必ず振動吸収性接着剤または
    間隔保持手段を介して固定支持されている ことを特徴と
    する請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 プリント基板は、中心に孔を有し、該孔
    の周縁部も振動吸収性接着剤により基台に固定されてい
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちのいずれか
    1の請求項に記載のモータを備えたことを特徴とする回
    転体装置。
JP10296119A 1998-10-02 1998-10-02 モータ、及び回転体装置 Expired - Fee Related JP3106244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10296119A JP3106244B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 モータ、及び回転体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10296119A JP3106244B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 モータ、及び回転体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000116069A JP2000116069A (ja) 2000-04-21
JP3106244B2 true JP3106244B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=17829392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10296119A Expired - Fee Related JP3106244B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 モータ、及び回転体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3106244B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004108401A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Nsk Ltd 検出器及びセンサ付転動装置
JP4957191B2 (ja) * 2006-11-03 2012-06-20 株式会社デンソー モータドライバ及びその製造方法
WO2021059976A1 (ja) * 2019-09-27 2021-04-01 ミネベアミツミ株式会社 ファン装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000116069A (ja) 2000-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4815906B2 (ja) 遠心ファン
JP2879189B2 (ja) ディスク駆動用モータ
JP2004286823A (ja) 光偏向器及びこの光偏向器を備えた光走査装置
JP3106244B2 (ja) モータ、及び回転体装置
JP2007219508A (ja) 光走査装置
JP3052078B2 (ja) モータ、及び回転体装置
JP2011013656A (ja) スキャナモーター
JPH0749463A (ja) 光偏向器
JPH1198757A (ja) 磁気ディスク駆動用モータ
JP2000111825A (ja) 走査光学装置
JPH11305161A (ja) 動圧空気軸受型ポリゴンスキャナ
JP2002125336A (ja) スピンドルモータ
JP2009296759A (ja) モータおよびそれを用いたディスク駆動装置
JP2002223553A (ja) 直流ブラシレスモ−タとその直流ブラシレスモ−タを用いたファンモータ
JP2550683Y2 (ja) ヒートシンクファン
JPH09105881A (ja) 光走査装置
JP2000305035A (ja) 走査光学装置
JP2001061266A (ja) 直流ブラシレスモータ
JPH11271662A (ja) 偏向走査装置
JPH11234945A (ja) 冷却用ファン装置
JPH06230306A (ja) 偏向走査装置
JPH085948A (ja) 動圧スピンドル・モータ
JP2004173387A (ja) 磁気ディスク駆動装置
JP2005110462A (ja) 小型モータおよびその製造方法
JPS5931107Y2 (ja) スピ−カ

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees