JP3106169U - カラン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 流し台Aの任意位置に装着できると共に、給水ホースDに外力が加わってもカラン装置が移動したり外れたりしないようにする。
【解決手段】 固定部材1と、カラン部材2で構成され、固定部材1が、前方開口のコ状凹部を形成すると共に、前記凹部下方に位置する底面板部に挟圧固定ネジを螺装してクランプ型の固定部11と固定部背面に設けたカラン保持部12とを備えてなり、カラン部材2が、先方から放水部21、水栓部22及び給水ホース連結部23を順次連設すると共に、カラン保持部12に給水ホース連結部24の上端部を固定してなり、流し台Aの外周突出縁部(外縁部)Bが凹部内に位置するようにして、挟圧固定用ネジを緊締することで、カラン部材が装着されている固定部材を流し台外縁部に固定し、給水ホース連結部24に適宜な給水ホースDを連結することで、当該流し台の所望位置にカラン装置を装備させる。
【選択図】図2

Description

本考案は、簡易流し台や屋外流し台等に装着することのできるカラン装置に関するものである。
流し台等に装着するカラン装置(水栓装置)は、流し台の周面部に貫通孔を設けて、立設したり(特許文献1)、流し台設置の壁面に装着したり(特許文献2)、底面に磁石を装備して、流し台の周縁部に起立させて設けている(特許文献3)。
特開平6−264478号公報。 特開平8−109661号公報。 実開平7−8463号公報。
流し台の周面部や壁面部に貫通孔を穿設してカラン装置を装着する場合には、貫通孔の穿設作業が必要であり、装着作業全体が面倒であると共に、装着位置が固定されてしまい、流し台の位置を変更する場合がある簡易流し台や移動流し台のカラン装置装着構造としては必ずしも適切であるとはいえない。
また磁力でカラン装置を流し台周縁部に立設する手段は、流し台周縁部自体が磁性体で形成されていなければならなく、使用対象が限定される。また磁気吸着でカラン装置を固定するものであるが、装置本体に接続される給水ホースに外力が加わった場合に、カラン装置が容易に移動してしまう問題もある。
そこで本考案は、流し台の任意位置に装着でききると共に、給水ホースに外力が加わってもカラン装置が移動したり外れたりしない新規なカラン装置を提案したものである。
本考案に係るカラン装置は、固定部材と、カラン部材で構成され、固定部材が、前方開口のコ状凹部を形成すると共に、前記凹部下方に位置する底面板部に挟圧固定ネジを螺装してクランプ型の固定部と固定部背面に設けたカラン保持部とを備えてなり、カラン部材が、先方から放水部、水栓部及び給水ホース連結部を順次連設すると共に、カラン保持部に給水ホース連結部の上端部を固定してなることを特徴としたものである。
従って流し台の外周突出縁部(以下「外縁部」という)が凹部内に位置するようにして、挟圧固定用ネジを緊締することで、カラン部材が装着されている固定部材を流し台外縁部に固定し、給水ホース連結部に適宜な給水ホースを連結することで、当該流し台にカラン装置を装備させることができる。
また本考案(請求項2)は、コ状凹部上方に位置する上面板部適宜位置に、開口面に平行な2列の横長孔を穿設し、前記横長孔に嵌合可能で且つ嵌合装着時に一方が凹部内に突出し他方が非突出となる下駄状のストッパー部材を付属させてなるもので、ストッパー部材の装着で凹部内への突出部分を流し台の縁部内方に位置させると、固定部材の抜け止めとして作用する。
さらに本考案(請求項3)は、凹部下方に位置する底面板部に、挟圧固定ネジの前方に抜け止め用ネジを螺装してなるもので、流し台の外縁部が内側凹部を備えた形状であった場合、当該内側凹部に抜け止め用ネジ先端を突出させると、当該ネジは抜け止めとして作用する。
また本考案(請求項5)は、コ状凹部内に配置されると共に、底面部に挟圧固定ネジ及び抜け止め用ネジの先端が嵌合する凹部を設けてなる介在部材を付属させてなるもので、流し台の外縁部が薄く形成されている場合に、当該介在部材を外縁部下方(コ状凹部内)に位置させ、挟圧固定ネジによる緊締固定を行う。
本考案は上記構成を採用したものであるから、外周突出縁部(外縁部)を備えた流し台において、所望の箇所にカランを容易に装着固定することができたもので、且つ他所の外力が加わったとしても外れたりすることがなく使用できるものである。
また特に所定のストッパー部材を付属させたり(請求項2)、コ状凹部下方の底面板部に抜け止め用ネジを螺装することで(請求項3)、カラン装置装着後の離脱防止となり、更に
介在部材を付属させることで(請求項5)、外縁部が薄い流し台でも適切にカラン措置を装着できるものである。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示したカラン装置は、固定部材1とカラン部材2と、ストッパー部材3と、介在部材4とで構成されている。
固定部材1は、樹脂一体成形で形成されたもので、クランプ型の固定部11と、固定部の背部に設けたカラン保持部12で構成される。
固定部11は、前方開口のコ状凹部13を、コ状凹部13の下方に位置する底面板部14と、上方に位置する上面板部15と、奥面部16とで形成するようにしたもので、底面板部14には、挟圧固定ネジ17及び挟圧固定ネジ17の前方に配置される抜け止め用ネジ18を螺装する螺孔141,142を設けたものである。尚抜け止め用ネジの螺孔142は、螺孔141からの前方距離が相違する複数を設けている。
上面板部15の所定位置(後述する流し台Aの外縁部の規格寸法に対応する)に、開口面に平行な2列の横長孔151を穿設すると共に、2個の横長孔151の中間にビス孔152を設けてなる。
またカラン保持部12は、板状部分に給水管(給水ホース連結部を兼ねる)を貫通できる装着孔を設けてなるものである。
カラン部材2は、通常のカラン装置と同様に、先方から放水部21、操作レバー22を備えた水栓部23、給水ホース連結部24が順次連設されたもので、給水ホース連結部24の上端を前記カラン保持部12の装着孔に貫通装着し、水栓部23の下端を座金とし、給水ホース連結部(給水管)24に緊締ナットを螺合するなどして固定するものである。また給水ホース連結部(給水管)24は、所定の規格(市販の給水ホースの連結部材が使用できる規格)の管体で、外周面に所定のネジ溝を刻設してなるものである。
ストッパー部材3は、上板部31の下方に前記横長孔151に対応する脚部32,33を突設した下駄状のもので、特に短脚部32は、横長孔151に嵌合装着した際に、コ状凹部13に非突出状態となる大きさとし、長脚部33は、横長孔151に嵌合装着した際に、コ状凹部13に突出状態となる大きさとしたものである。また上板部31には、ビス孔152に対応するビス孔34を穿設し、ビス35を付属させてなる。
介在部材4は、図6に例示する通り、コ状凹部13内に配置されると共に、底面部に挟圧固定ネジ及び抜け止め用ネジの先端が嵌合する凹部41を設けてなるものである。
而して前記カラン装置を流し台Aに取り付けるには、コ状凹部13内に流し台Aの外縁部Bが位置し、外縁部Bを底面板部14と上面板部15とで挟み込むようにし、挟圧固定用ネジ17を緊締することで、上面板部15と挟圧固定用ネジ17とで外縁部Bを強く挟圧し、装置が流し台Aに固定装着されることになる。
そして給水ホース連結部24に市販の接続アダプターCを螺合装着し、給水ホースDの先端に設けたコネクターEをアダプターCに装着することで、流し台Aは、給水可能なカランを装備することになる。
特に図4、5に例示するとおり、ストッパー部材3を上面板部15の横長孔151に、長脚部33を選択的に嵌合装着し、コ状凹部13内に突出させて、外縁部Bの内方に位置させると、装置全体の抜け止めとして作用する。
更に図4に例示するとおり、外縁部Bの形状が特に内側凹部(段差a)を備えた形状であれば、当該段差位置に合わせて、螺孔142を選択して抜け止め用ネジ18を螺合してコ状凹部13に突出させて、段差aを利用した抜け止めを実現するものである。
また図5に例示するように、外縁部Bが板状に形成されているような場合には、前記介在部材4をコ状凹部13内に配置し、介在部材4の底面を挟圧固定用ネジ17の緊締で押し上げ、上面板部15と介在部材4とで外縁部Bを強く挟圧し、装置を流し台Aに固定装着するようにしてなる。更に挟圧固定用ネジ17及び抜け止め用ネジ18の先端が、介在部材4の底面の凹部41に嵌合することによって、介在部材4と固定部材1との一体化が確実になされる。
尚本考案は、前記の装着例に限定されるものではなく、抜け止め用ネジの使用並びに装着位置の選択、また介在部材4の使用は、装着対象の流し台Aの外縁部Bの形状に対応して選択されるものである。
本考案の実施形態の分解斜視図。 同使用状態の説明図(斜視図)。 同固定部材の底面図。 同装着状態の説明図(側面図)。 同別例図。 同介在部材の底面説明図。
符号の説明
1 固定部材
11 固定部
12 保持部
13 コ状凹部
14 底面板部
141,142 螺孔
15 上面板部
151 横長孔
152 ビス孔
16 奥面部
17 挟圧固定用ネジ
18 抜け止め用ネジ
2 カラン部材
21 放水部
22 操作レバー
23 水栓部
24 給水ホース連結部
3 ストッパー部材
31 上板部
32 短脚部
33 長脚部
34 ビス孔
35 ビス
4 介在部材
41 凹部
A 流し台
B 外縁部
C 接続アダプター
D 給水ホース
E コネクター

Claims (6)

  1. 前方開口のコ状凹部を形成すると共に、前記凹部下方に位置する底面板部に挟圧固定ネジを螺装してクランプ型の固定部と固定部背面に設けたカラン保持部とを備えた固定部材と、先方から放水部、水栓部及び給水ホース連結部を順次連設すると共に、カラン保持部に給水ホース連結部の上端部を固定してなるカラン部材とで構成したことを特徴とするカラン装置。
  2. コ状凹部上方に位置する上面板部適宜位置に、開口面に平行な2列の横長孔を穿設し、前記横長孔に嵌合可能で且つ嵌合装着時に一方が凹部内に突出し他方が非突出となる下駄状のストッパー部材を付属させてなる請求項1記載のカラン装置。
  3. 凹部下方に位置する底面板部に、挟圧固定ネジの前方に抜け止め用ネジを螺装してなる請求項1又は2記載のカラン装置。
  4. 抜け止め用ネジの螺合用螺孔を前後複数設けてなる請求項3記載のカラン装置。
  5. コ状凹部内に配置されると共に、底面部に挟圧固定ネジ及び抜け止め用ネジの先端が嵌合する凹部を設けてなる介在部材を付属させてなる請求項1乃至4記載のいずれかのカラン装置。
  6. 給水ホース連結部が所定規格の管状で、且つ外周面にネジを刻設してなる請求項1乃至5記載のいずれかのカラン装置。
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