JP3106126U

JP3106126U - 光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構

Info

Publication number: JP3106126U
Application number: JP2004003654U
Authority: JP
Inventors: 逸偉呂
Original assignee: 微星科技股▲分▼有限公司
Priority date: 2003-06-30
Filing date: 2004-06-23
Publication date: 2004-12-16
Anticipated expiration: 2010-06-23
Also published as: US20040268374A1; DE202004009272U1; US7480926B2; TW592373U

Abstract

【課題】光ディスクの中心とピックアップヘッドとの間のずれを防ぐことができる調整機構の提供。
【解決手段】光ディスクドライブのスピンドルモーター５１とピックアップヘッドのずれ調整機構は、ピックアップヘッドを保持する光ディスクドライブ筐体４０とスピンドルモーター５１を保持するモーター保持台５０と含む。モーター保持台はその一端に支持用ストッパー５４を有する。光ディスクドライブ筐体とモーター保持台は弾性部品６０により連結しており、モーター保持台を常にある方向へ動くようにする。光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドのずれを調整するために調整組子７０が設けられ、支持用ストッパー５４を押してモーター保持台５０をもう一方の方向へ動かす。
【選択図】図１

Description

本考案は、光ディスクドライブに用いたずれ調整機構に関する。特に光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとの間のずれを調整するための調整機構に関する。

技術の進歩に伴い、光ディスクドライブは一般公衆に非常に受入れられる製品となった。さらに近年情報産業が盛んとなり、光ディスクドライブは必要不可欠の製品となってきた。例えば、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭなどは今日非常によく利用され、その技術は非常に発達している。

現在、光ディスクドライブの多くは３本の光線を用いピックアップヘッドのサーバートラックコントロールを行なっている。主光線は光ディスクのデータ読取りに使用され、２本の副光線はその両側にあり主光線の位置修正を行なう。光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドは多数の部品から構成されているので、これらの部品が組み立てられた時に、各部品の製造許容差と最終組み立てにおける誤差の結果として、ピックアップヘッドのスピンドルと光ディスクの中心との間にずれが生じることがしばしばある。このずれが光ディスクを投射する２本の副光線の位置に影響を及ばす。光メディアの密度は絶え間なく増大しているため、データトラックの間隔が狭くなりこのずれの正確な管理が非常に重要になってくる。

図５、６は、光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとの間にずれのない状態とずれのある状態における主光線１０と２本の副光線２０とが光ディスクトラック３０を投射している状態である。

図５は、光ディスクの中心とピックアップヘッドとにずれがない状態を示している。図面からみると、主光線１０は正確にトラック３０の中心を投射している。

図６はスピンドルモーターが左方向あるいは右方向にずれている状態を示している。このようなずれによって、トラック３０と３つの光線の光ディスクでの相対位置が外れ、主光線１０はトラック３０から離れ、一方では副光線２０はトラック３０の近傍へ動いている。結果として、ピックアップヘッドの主光線１０のデータ読取精度に影響を与え、光ディスクドライブのサーバートラックの安定性を低減させる。
なし

前記の問題点に鑑み、本考案が解決しょうとする課題は、光ディスクドライブのサーバートラックの安定性を高め、光ディスクの中心とピックアップヘッドとの間のずれを防ぐことができる調整機構を提供することにある。

上記の課題を達成するために、本考案の調整機構は、主に光ディスクドライブ筐体、モーター保持台、弾性部品、調整組子、止め具より構成される。

光ディスクドライブ筐体にはピックアップヘッドを保持するためのピックアップ保持台が設けられている。モーター保持台はスピンドルモーターを保持し、光ディスクドライブ筐体上に可動状態で取り付けられている。モーター保持台の端部には支持用ストッパーがある。

弾性部品は、一端が光ディスクドライブ筐体に固定され、もう一端はモーター保持台に引っ掛けられており、そこで生じたパネ力は、モーター保持台を常に光ディスクドライブ筐体へ向かって動くようにしている。

調整組子は、光ディスクドライブ筐体上に可動状態で支持用ストッパーに対応し設けられている。モーター保持台が光ディスクドライブ筐体に向かって移動した時は、調整組子は支持用ストッパーに接触している。

光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれの調整は、調整組子の位置を調整することによって、支持用ストッパーを連動させ、さらにモーター保持台全体を動かすことにより行なう。

止め具は、光ディスクドライブ筐体に設けられた支柱およびモーター保持台に作られた固定孔からなり、モーター保持台と光ディスクドライブ筐体の連結に用いられ、モーター保持台と光ディスクドライブ筐体との相対位置を定める。

本考案の機構は、光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれを調整するために、単純な弾性部品と調整組子を用い、機構の全体構造も単純で、製造も容易である。また製造費用はあまり高くならず、光ディスクドライブのサーバー安定性を向上させることができる。

上記および本発明のさらなる課題、特徴、長所は、下記のように図面に基づく詳細な説明から一層明瞭に示されている。

図１は、本考案の調整機構の実施例１である。本調整機構は、光ディスクドライブ筐体４０、モーター保持台５０、弾性部品６０、調整組子７０、支柱８１と固定孔８２とを含む止め具とより構成されている。

光ディスクドライブ筐体４０にはピックアップヘッド(図面には示されていない)を保持するためのピックアップヘッド保持台４１が設けられている。ピックアップヘッド保持台４１は、光ディスクドライブ筐体４０上に可動可能に取り付けられており、光ディスクドライブシステムのコントロールにより位置を変化することができる。

モーター保持台５０は、スピンドルモーター５１の保持に用いられ、光ディスクドライブ筐体４０上に可動可能に取り付けられており、さらにラッチ５２および端部には支持用ストッパー５４が設けられている。

弾性部品６０は、一端が光ディスクドライブ筐体４０の支柱８１に固定され、もう一端はモーター保持台５０のラッチ５２に引っ掛けられている。これにより生じたバネ力は、モーター保持台５０を常に図面に示されているＺ軸方向に動く状態にさせ、また、支持用ストッパー５４を調整組子７０に接触させることになる。弾性部品６０はバネであってもよい。

モーター保持台５０のＺ軸方向での位置が調整できるよう、光ディスクドライブ筐体４０には支持用ストッパー５４の対応位置に調整組子７０が可動状態で設けられている。該調整組子７０の位置の調整により、支持用ストッパー５４が連動され、さらにモーター保持台５０全体をＺ軸方向に動くようにする。従ってモーター保持台５０と光ディスクドライブ筐体４０との相対位置を変える。調整組子７０は偏心した穴のあるカムであり、該孔に合わせたレンチ(６角レンチあるいはそれに類するものなど)を回すことによって調整組子７０の位置を調整することになる。

止め具は、光ディスクドライブ筐体４０上に設けられた支柱８１およびモーター保持台５０上に作られた固定孔８２からなり、モーター保持台５０と光ディスクドライブ筐体４０を連結し、モーター保持台５０と光ディスクドライブ筐体４０との相対位置を定める。

支柱８１と固定孔８２の結合は、結合エレメント９０を使って締付けることができる。モーター保持台５０と光ディスクドライブ筐体４０との相対位置を所望に調整できるように固定孔８２の形状は長孔となり、結合エレメント９０はネジであってもよい。

光ディスクドライブのスピンドルモーター５１のずれを調整する時に、光ディスクをディスク保持機構の上に置き直接、回転させることができ、外部に接続したオシロスコープに表すトラック信号に基づき、モーター保持台５０の位置を調整して光ディスクドライブのスピンドルモーター５１とピックアップヘッドとのずれを最小限にすることができる。

図２は、本考案の調整機構の実施例２である。実施例１との相違は、図１の調整組子７０がモーター保持台５０に締付けられたネジ７１と置き換えられたことにある。このネジを回すことにより支持用ストッパー５４を動かしてモーター保持台５０がＺ軸方向に移動し、それにより光ディスクドライバーのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれが調整される。

図３は、本考案の調整機構の実施例３である。実施例１との相違は、図１の弾性部品６０が調整組子７０の反対側に設けられた弾性リード６１と置き換えられたことにある。この弾性リード６１はモーター保持台５０を押し付け、それによりモーター保持台５０は常にＺ軸方向に動かされる。

実施例１と同じ、調整組子７０の位置を変えて支持用ストッパー５４を連動させることにより、モーター保持台５０全体をＺ軸方向に移動させることができ、それにより光ディスクドライバーのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれが調整される。

図４は、本考案の調整機構の実施例４である。実施例１との相違は、弾性部品６０の一端の固定に用いる支柱８１の位置が変更されていることである。弾性部品６０のもう一端は支持用ストッパー５４に引っ掛けられており、それによりモーター保持台５０は常にＺ軸方向に動かされる。

本考案の好ましい実施例が開示を目的として記述されてきたが、本考案の開示された実施例の変更およびその他の実施は技術のある者においては可能であろう。したがって、本考案の本質と範囲から逸脱しないすべての実施は、付記された請求項に包含されるものであると意図されている。

本考案における光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構の実施例１の透視図。本考案における光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構の実施例２の平面図。本考案における光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構の実施例３の平面図。本考案における光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構の実施例４の平面図。光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとの間にずれがない時に、主光線と２本の副光線が光ディスクのトラックの上を照射している図面。光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとの間にずれがある時に、主光線と２本の副光線が光ディスクのトラックの上を照射している図面。

符号の説明

１０主光線
２０副光線
３０トラック
４０光ディスクドライブ筐体
４１ピックアップヘッド保持台
５０モーター保持台
５１スピンドルモーター
５２ラッチ
５４支持用ストッパー
６０弾性エレメント
６１弾性リード
７０調整組子
７１ネジ
８１支柱
８２固定孔
９０結合エレメント

Claims

光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構であって、
ピックアップヘッドの保持に用いる光ディスクドライブ筐体と、
スピンドルモーターの保持に用いており、光ディスクドライブ筐体上に可動状態で取り付けられ、支持用フランジを有するモーター保持台と、
一端が光ディスクドライブ筐体に固定され、もう一端がモーター保持台に固定され、生じたパネ力によりモーター保持台を常に光ディスクドライブ筐体へ向かって移動させる弾性部品と
モーター保持台と光ディスクドライブ筐体との相対的位置の調整に用いて、光ディスクドライブ筐体上に可動状態で支持用ストッパーに対応して設けられ、支持用ストッパーに接触している調整組子と、
モーター保持台と光ディスクドライブ筐体との相対的位置の定めに用いており、モーター保持台と光ディスクドライブ筐体を連結する止め具と
を含む光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。
前記の止め具は、光ディスクドライブ筐体上にモーター保持台の固定に用いられており、結合エレメントより結合される光ディスクドライブ筐体上に設けられた複数の支柱と、支柱に対応してモーター保持台上に作られた複数の固定孔とを有することを特徴とする請求項１に記載の光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。
前記の固定孔は、長穴であることを特徴とする請求項２に記載の光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。
前記の結合エレメントは、ネジであることを特徴とする請求項２に記載の光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。
前記調整組子は、偏心した穴をもつカムであることを特徴とする請求項１に記載の光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。
前記の調整組子は、ネジであることを特徴とする請求項１に記載の光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。
前記の弾性部品は、パネであることを特徴とする請求項１に記載の光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。
前記の弾性部品は、弾性リードであることを特徴とする請求項１に記載の光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。
前記モーター保持台には弾性部品の一端と連接するに用いるラッチが設けられていることを特徴とする請求項１に記載の光ディスクドライブのスピンドルモーターとピックアップヘッドとのずれ調整機構。