JP3106097U - 防犯ブザー付き御守り - Google Patents

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佳樹 大平
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Abstract

【課題】
御守りに防犯の機能を付加することにより、暗い夜道や通学路等の危険から身の安全が守られるように祈願された防犯ブザー付きの御守りを提供することを目的とする。
【解決手段】
御守り1と警報音を発する防犯具2とを組み合わせて構成され、前記防犯具2は、電池3と発音部4および前記電池3から供給される電力により前記発音部4を作動させるスイッチ5とを備える。
【選択図】 図1

Description

この考案は、御守りに警報音を発する防犯機能を付加した御守りに関する。詳しくは、痴漢や暴漢等に襲われたりした非常時に警報音を発し、緊急事態を報知するブザー等の防犯具を御守りに付加したもので、暗い夜道や通学路等の危険から身の安全が守られるように祈願された防犯ブザー付きの御守りに関する。
昨今、甚だ物騒な世の中になり、地域によっては小学生に笛や防犯ブザーを持たせたり、あるいは女性やお年寄りが防犯護身用の防犯ブザーを携帯している。現実に、下校途中の小学生の女の子が男に連れ去られそうになり、一緒にいた同級生が持っていた防犯ブザーを鳴らしたため男は逃げたという事件が報道され、防犯ブザーの効果が改めて認識された。
上記した一般の携帯用防犯ブザーは、電池とブザーとスイッチの機能を備え、非常時においてスイッチをオンすると、電池から供給される電力によりブザーが警報音を発するように構成されている。また、ブザーを使用した防犯装置に関し、先に、電池からの電流により作動する警報音発生手段を内蔵した防犯ブザーの発明が提案されている(特許文献1)。
特開2002−172015号公報
しかしながら、特許文献1に代表されるように、従来のブザー付き防犯装置は、警報音を発生させるという単に防犯の機能を持つに過ぎない。
一方、社寺において祈願された交通安全、家内安全、学業成就、厄除け等の御守りは、身に着けていると危難を逃れ、あるいは幸福をもたらすという御守りの機能のみを持つものである。
そこで、本考案の防犯ブザー付きの御守りは、痴漢や暴漢等に襲われたりした時に警報を発し、緊急事態を報知する防犯ブザー等の防犯具を御守りに付加したものである。暗い夜道や通学路等の危険から身の安全が守られるように祈願された防犯ブザー付きの御守りであって、御守り本来の使用目的に加えに防犯の機能を付加した防犯ブザー付きの御守りを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1の考案は、御守り1と警報音を発する防犯具2とを組み合わせて構成されるものである。
また、請求項2の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記御守り1と前記防犯具2とは別体で構成され、それぞれが結束具7により係止されるものである。
また、請求項3の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記防犯具2は、電池3と発音部4および前記電池3から供給される電力により前記発音部4を作動させるスイッチ5とを備えるものである。
また、請求項4の考案は、請求項3の考案の上記特徴に加えて、前記スイッチ5は、ピンロック51と係止具52とから構成されるものである。
また、請求項5の考案は、請求項4の考案の上記特徴に加えて、前記係止具52には、ストラップ8が緊結されるものである。
また、請求項6の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記防犯具2の一側面に御守り表示部9を備えるものである。
また、請求項7の考案は、請求項6の考案の上記特徴に加えて、御守り表示部9に前記御守り1が印刷されるものである。
また、請求項8の考案は、請求項6の考案の上記特徴に加えて、前記御守り表示部9に前記御守り1が貼着されるものである。
また、請求項9の考案は、請求項6の考案の上記特徴に加えて、前記御守り表示部9に窓部91を備え、この窓部91に前記御守り1が収納されるものである。
本考案でいう「御守り」とは、身に着けていると危難を逃れ、あるいは幸福をもたらすように、特に社寺において祈願されたものである。交通安全、家内安全、学業成就、厄除け、子授け安産の願い、縁結び等の御守りがある。
また、防犯具の「発音部」とは、電池と発音器とスイッチとを備え、非常時においてスイッチをオンすることにより、電池から供給される電力により警報音を発するように構成されたもので、発音器としてはブザーに限定されず、警報音が大音量で鳴り響くことを目的とする電子式ベル、電子式サイレン等種々の手段を意味する。
また、「スイッチ」とは、上記発音部へ電気を導通させる手段を意味し、ピンロックを引っ張ることにより導通させる引き抜き式に限るものではなく、必要に応じてボタン式スイッチ、スライド式スイッチ、レバー式スイッチ、回転式スイッチ等をも意味する。
第1、2あるいは3の考案は、御守りとして暗い夜道や通学路等の危険から身の安全が守られるように祈願されたものであり、神の御加護による安寧な精神状態をいつも保持できる。それに付加して、痴漢や暴漢等に襲われる等の緊急異常事態が発生した時は、スイッチをオンにして警報音を発生し、緊急事態を報知することができる。従って、特に、子供、女性、お年寄りに対しこの警報音が周囲への救助信号となると共に、犯人の逃亡を促すことから大事に至らず事故を未然に防ぐことができる。
また、第4の考案は、ピンロック51を介してスイッチがオンされ警報音が発するものである。携帯用では、洋服のポケットなどに入れて持ち歩くのが通常であるので、誤って外部から押されてスイッチがオンされ警報音が突然鳴り出す恐れがある。本考案のピンロック51を引っ張ることによりオンするスイッチの方式は、引き抜き動作なので誤まって外部から押されてスイッチがオンされことが無く好ましい。
また、第5の考案は、ピンロック51には係止具52を介してストラップ8が緊結されているので引っ張りが容易である。従って、咄嗟の場合でもストラップ8を引っ張るだけで、100dBもの警報音が大音量で鳴り響く。即ち、ストラップ8を引くという簡単な操作なので、子供やお年寄りにも安心して持たせることができるものである。
第6、7、8あるいは9の考案は、防犯具2の一側面に御守り表示部9を設け、この表示部に御守り1を描いたり、印刷したり、貼ったりする。あるいは御守り表示部9に窓部91を設ける。これらのことにより、必要に応じて防犯具2に工夫をこらすことができる。そして、御守り1と防犯具2とを一体化できる。
本考案の実施の形態を、添付図面に示した本考案の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
本考案の実施例について、図1〜4を参照しながら説明する。図1は、防犯ブザー付きの御守りの外観斜視図である。図2は、ブザー付き防犯具の概略を示す断面図である。図3は、同上、電気回路図である。図4は、本考案の他の実施態様の外観斜視図である。
図1に示すように、防犯ブザー付きの御守りは、御守り1と防犯具2とを組み合わせたものである。御守り1は平板状の御守りを透明プラスチックシート製の袋に入れたもので、この袋の上端部に係止具を備える。防犯具2は樹脂製の箱状体からなり、上部に係止具を備える。この防犯具2に結束具7を介して御守り1が係止される。防犯具2の下部はスイッチ5を形成するピンロック51が貫通し、このピンロック51の他端部に係止具52を備える。この係止具52にストラップ8が緊結される。防犯具2の作用については図2、3を参照しながら詳細を後で説明する。また、防犯具2内部で、スイッチ5の先端部には発音部4を含む電気回路が内蔵される。この電気回路については、図3を参照しながら後で説明する。また、発音部4のブザー13が警報音を発する機能についても図3において説明する。
警報音の発生手段については、数々の構造のものがある。その一例を説明する。ブザーを設ける防犯具は、図2に示すように、電池3と警報音を発する発音部4と引き抜き式の手動スイッチとしてのスイッチ5とを備え、ケース10に次のように組み付けられている。箱状体のケース10の下方にはスイッチ5が配設され、そのピンロック51はケース10の底板を貫通している。ケース10の内部でピンロック51の上部には発音部4、プリント基板6およびボタン型の電池3が配設され、電池3の両極はスイッチ5とこの端子とを介してプリント基板6に電気的に接続されている。
これらの電気回路を図3に示す。発音部4は、プリント基板6に接続されたブザー13とその制御装置としての集積回路12とから構成される。集積回路12は、スイッチ5がオンした時に所定のリズムまたは音色の信号を出し、他に、これらの信号によりブザー13を鳴らす駆動トランジスタ14およびトランス15が配設される。
以上のように構成され、次に作用について説明する。
防犯具2は、非常時においては、係止具52に緊結されたストラップ8を引っ張ることにより、ピンロック51が手前に引かれ、スイッチ5がオンする。即ち、発音部4のブザー13の回路が導通して、ブザー13が警報音を発する。場合によっては、スイッチ5がオンした時に所定のリズムまたは音色の信号をスピーカドライバ(不図示)により増幅し、この増幅信号をスピーカ(不図示)に供給することにより大きな警告音を発生させることができる。
スイッチ5としては、引き抜き式に限るものではなく、必要に応じてボタン式スイッチ、スライド式スイッチ、レバー式スイッチ、回転式スイッチ等を例示することができる。特に携帯用では、洋服のポケットなどに入れて持ち歩くのが通常であるので、誤まって外部からおされスイッチがオンされ警報音が突然鳴り出す恐れがある。従って、スイッチ5としては、外から誤ってスイッチがオンされることのない構造のものが好ましい。
防犯具は使い方が簡単で、いざという時に使えるものでなければならない。なるべく人通りの多い道、明るい道を歩くことが何よりだけれども、もしもの時は防犯ブザーが必要となる。でも、突然危険な目にあったら、誰だってあわてる。そんな時、操作が難しかったら役に立つものも立たない。このようなニーズから、防犯ブザーとしてピンロックを引っ張るだけで、警報音が大音量で鳴り響くものが好ましい。即ち、誰でも覚えられる簡単操作で、子供やお年寄りにも安心して持たせることができるものであることが重要である。
また、バッグ等に防犯具2を装着している時は、スイッチ5のピンロック51は電気回路の電極の間に割り込んで二分化し、電池2と警報音の発音部4とを遮断する。即ち、ピンロック51を挿入した状態で携帯し、非常時においてはピンロック51を引っ張ることによって通電状態に復帰させて警報音を作動させるものである。なお、ピンロック51には係止具52を介してストラップ8が緊結されているので引っ張り動作が容易である。
本実施例では、御守り1と防犯具2とを結束具7により組み合わせるが、他に組み合わせる方法も考えられる。図4に示すように、防犯具2の一側面に御守り表示部9を備え、この表示部9に御守り1を描いたり、印刷ないし貼着してもよい。あるいは、表示部9に窓部91ないし透明のポッケト(不図示)を設け、その中に御守り1を収納するものでもよい。また、別の実施態様では、防犯具2の一側面に蝶番式の台板部(不図示)を備え、この台板部に御守り1を挿入しておく収納部を設ける様にしてもよい。
なお、本考案の御守りは、紙、木、布、樹脂等で作製され、その形状は平板状のものに限るものではなく、文字、図柄をプリントした編織物袋等に収納される立体的なもの、例えば、宝石、マスコット人形、まねき猫等の御守り人形あるいは絵馬、魔よけ数珠の様なものでも勿論よい。
本考案の防犯ブザー付き御守りの外観斜視図である。 本考案のブザー付き防犯具の断面図である。 同上、電気回路図である。 本考案の他の実施態様の外観斜視図である。
符号の説明
1 御守り
2 防犯具
3 電池
4 発音部
5 スイッチ
51 ピンロック
52 係止具
6 プリント基板
7 結束具
8 ストラップ
9 御守り表示部
91 窓部
10 ケース
11 電気回路
12 集積回路
13 ブザー
14 トランジスタ
15 トランス

Claims (9)

  1. 御守り1と警報音を発する防犯具2とを組み合わせて構成されることを特徴とする防犯ブザー付き御守り。
  2. 前記御守り1と前記防犯具2とは別体で構成され、それぞれが結束具7により係止されることを特徴とする請求項1記載の防犯ブザー付き御守り。
  3. 前記防犯具2は、電池3と発音部4および前記電池3から供給される電力により前記発音部4を作動させるスイッチ5とを備えることを特徴とする請求項1記載の防犯ブザー付き御守り。
  4. 前記スイッチ5は、ピンロック51と係止具52とから構成されることを特徴とする請求項3記載の防犯ブザー付き御守り。
  5. 前記係止具52には、ストラップ8が緊結されることを特徴とする請求項4記載の防犯ブザー付き御守り。
  6. 前記防犯具2の一側面に御守り表示部9を備えることを特徴とする請求項1記載の防犯ブザー付き御守り。
  7. 前記御守り表示部9に前記御守り1が印刷されることを特徴とする請求項6記載の防犯ブザー付き御守り。
  8. 前記御守り表示部9に前記御守り1が貼着されることを特徴とする請求項6記載の防犯ブザー付き御守り。
  9. 前記御守り表示部9に窓部91を備え、この窓部91に前記御守り1が収納されることを特徴とする請求項6記載の防犯ブザー付き御守り。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018014277A (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 新光電気工業株式会社 電子機器

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