JP3105292U - おしぼり蒸し器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電熱器の容量を大きくすることなく、熱効率の改善によって蒸気速度を向上させ、おしぼり蒸しあがり時間を短縮する。
【解決手段】おしぼりの収容部の下部の設けられた貯水室内に、一部連通孔を有する断熱壁によって取り囲まれた電熱器を配設した沸騰室を設ける。電熱器の発熱部の全表面から熱が水に直接伝わるので、熱の散逸は少なく、伝熱抵抗も小さくなり、熱効率は向上する。
【選択図】図1
【解決手段】おしぼりの収容部の下部の設けられた貯水室内に、一部連通孔を有する断熱壁によって取り囲まれた電熱器を配設した沸騰室を設ける。電熱器の発熱部の全表面から熱が水に直接伝わるので、熱の散逸は少なく、伝熱抵抗も小さくなり、熱効率は向上する。
【選択図】図1
Description
本考案は、蒸気を用いて容器に収容された収容物を加湿・加温する装置において、特に飲食店や病院等で配るおしぼりを効率良く熱消毒する比較的小型のおしぼり蒸し器に関するものである。
湿式加温装置は、水蒸気を利用して容器内の収容物を加温する装置であり、特におしぼり又はタオル(以下、おしぼりで代表する。)を加湿するのに適している。従来のおしぼり用湿式加温装置すなわちおしぼり蒸し器は、おしぼりを収容する収容部の下部に貯水部を備え、この貯水部の上方に被加湿物であるおしぼりを収容させ、この収容部を内部圧が高圧にならないように適宜な蒸気抜きを具備させてほぼ密閉し、上記貯水部の水を加熱して蒸気を発生させ、おしぼりを蒸すことによって加温するものである。
すなわち従来のおしぼり蒸し器を図6及び図7に示す。図6は従来の装置の正面断面図、図7は図6のVII−VII矢視断面図である。図6及び図7で示すように、装置の内部は、蒸し室2、貯水室5及び沸騰室6の3区画に分かれている。蒸し室2の上方を蓋3で覆い、下方は多孔板4によって仕切られている。多孔板4の下には貯水室5、沸騰室6の2区画があり、両者は連通管8によってつながっている。沸騰室底板6bには電熱器7の上面が密着している。
このように構成されたおしぼり蒸し器において、まず、蓋3を開き、多孔板4を取り除いて、上方から所定量の水を注入する。その水は貫通孔5cから落下して貯水室5、連通管8と沸騰室6に流入する。
次に、多孔板4を所定位置に置き、その上におしぼり1、1、・・・を並べ、蓋3を閉じて、電熱器7に通電し発熱させる。電熱器7の熱は、その上面から沸騰室底板6bを経て、沸騰室6の水を加熱蒸発させる。その水蒸気は多数の貫通孔4a、4a、・・・を通って蒸し室2に入り、そこに並んでいるおしぼり1、1、・・・を蒸す。
沸騰室6の水が蒸発すると、貯水室5と沸騰室6との水位を同一にするべく、連通管8を通って貯水室5の水が沸騰室6に移動し補給される。電熱器7は沸騰室6の少量の水だけを加熱するので蒸発発生は迅速に行われ、蒸し室2への蒸気の供給もすみやかである。
次に、多孔板4を所定位置に置き、その上におしぼり1、1、・・・を並べ、蓋3を閉じて、電熱器7に通電し発熱させる。電熱器7の熱は、その上面から沸騰室底板6bを経て、沸騰室6の水を加熱蒸発させる。その水蒸気は多数の貫通孔4a、4a、・・・を通って蒸し室2に入り、そこに並んでいるおしぼり1、1、・・・を蒸す。
沸騰室6の水が蒸発すると、貯水室5と沸騰室6との水位を同一にするべく、連通管8を通って貯水室5の水が沸騰室6に移動し補給される。電熱器7は沸騰室6の少量の水だけを加熱するので蒸発発生は迅速に行われ、蒸し室2への蒸気の供給もすみやかである。
このような従来のおしぼり蒸し器では、電熱器7を沸騰室6の外部に取り付けているので、次の理由によって熱効率が低く、おしぼりの蒸しあがり時間が長くかかるという欠点がある。
1) 電熱器7の上面の他からは、熱が空中に散逸し有効利用されない。
2) 電熱器7の上面と沸騰室底板6bの下面との接触面に大きな伝熱抵抗がある。
1) 電熱器7の上面の他からは、熱が空中に散逸し有効利用されない。
2) 電熱器7の上面と沸騰室底板6bの下面との接触面に大きな伝熱抵抗がある。
本考案は、おしぼり蒸し器の電熱器7の上面の他から空中に散逸し有効利用されない熱を有効利用するとともに電熱器7の上面と沸騰室底板6bの下面との接触面にある大きな伝熱抵抗を減少させて、電熱器7の容量を大きくすることなく、熱効率の改善によって蒸気速度を向上させ、おしぼり蒸しあがり時間を短縮し、従来のおしぼり器の欠点を解消しようとするものである。
本考案の特徴は、
1)電熱器を沸騰室内の水領域に配置したこと
2)断熱壁によって電熱器を取り囲み、この内側の区画を沸騰室としたことであり、すなわち加湿、加温すべきおしぼりを収容した収容部に加熱水蒸気を供給し、この水蒸気にさらして上記おしぼりを加熱するおしぼり蒸し器において、上記収容部の下部の設けられた貯水室内に、一部連通孔を有する断熱壁によって取り囲まれた電熱器を配設した沸騰室を設けことを特徴とするおしぼり蒸し器である。
1)電熱器を沸騰室内の水領域に配置したこと
2)断熱壁によって電熱器を取り囲み、この内側の区画を沸騰室としたことであり、すなわち加湿、加温すべきおしぼりを収容した収容部に加熱水蒸気を供給し、この水蒸気にさらして上記おしぼりを加熱するおしぼり蒸し器において、上記収容部の下部の設けられた貯水室内に、一部連通孔を有する断熱壁によって取り囲まれた電熱器を配設した沸騰室を設けことを特徴とするおしぼり蒸し器である。
本考案によって、電熱器の発熱部の全表面から熱が水に直接伝わるので、熱の散逸は少なく、伝熱抵抗も小さくなり、熱効率は向上する。すなわち電熱器の容量を大きくすることなく、熱効率の改善によって蒸気速度を向上させ、おしぼり蒸しあがり時間を短縮する効果が得られる。
本考案は、加湿、加温すべきおしぼりを収容した収容部に加熱水蒸気を供給し、この水蒸気にさらして上記おしぼりを加熱するおしぼり蒸し器において、電熱器を沸騰室内の水領域に配置し、また電熱器を沸騰室内の水領域に配置し、更に断熱壁によって電熱器を取り囲み、この内側の区画を沸騰室としたものである。
また、沸騰室を取り囲む上記断熱壁は、工具を用いることなく、指先の動きだけで容易に取付け・取外し出来るようにしたものである。
また、沸騰室を取り囲む上記断熱壁は、工具を用いることなく、指先の動きだけで容易に取付け・取外し出来るようにしたものである。
本考案の実施例1を図1乃至図4に示す。図1乃至図4に示すように、装置の内部は蒸し室12、貯水室15、沸騰室16の3区画に分かれている。蒸し室12の上方を蓋13で覆い、下方は多孔板14によって仕切られている。多孔板14の下には貯水室15、沸騰室16の2区画がある。そして、貯水室5と沸騰室6との間は、図3に示す断熱板16bと囲枠16cとを重ね合わせた断熱壁で仕切られている。
この断熱壁を所定位置に設置すること、あるいはそこから撤去する際には工具を必要とせず単に指先の動きだけで目的を達成できるようになっている。即ち設置(取付け)は所定位置に静かに置くだけでもよいし、不慮の外力による所定位置から逸脱を防止するために念を入れるにしても、位置ぎめのための小さなノックピンや簡単なワンタッチ操作のクランプを用いる程度でよい。
沸騰室16の水領域には電熱器17を設置し、沸騰室16と貯水室15との間は、断熱壁下部の切欠16dによって連通している。水中の電熱器17には、外部の導線17aから給電する。
沸騰室16の水領域には電熱器17を設置し、沸騰室16と貯水室15との間は、断熱壁下部の切欠16dによって連通している。水中の電熱器17には、外部の導線17aから給電する。
このような装置において、まず蓋13を開き、多孔板14を取り除いて、上方から注水する。注水量は水面15a、16aが断熱板16b、囲枠16cの上縁を越えない程度にとどめる。
次に多孔板14を所定位置に置き、その上におしぼり11、11、・・・を並べ、蓋13を閉じて、電熱器17に通電し発熱させる。電熱器17の熱は、その発熱部の全表面から沸騰室16内の水に伝わり加熱蒸発させる。その水蒸気は多数の貫通孔14a、14a、・・・を通って蒸し室12に入り、そこに並んでいるおしぼり11、11、・・・を蒸す。
次に多孔板14を所定位置に置き、その上におしぼり11、11、・・・を並べ、蓋13を閉じて、電熱器17に通電し発熱させる。電熱器17の熱は、その発熱部の全表面から沸騰室16内の水に伝わり加熱蒸発させる。その水蒸気は多数の貫通孔14a、14a、・・・を通って蒸し室12に入り、そこに並んでいるおしぼり11、11、・・・を蒸す。
沸騰室16の水が蒸発すると、水面15aと水面16aとは同一水位になるべく、切欠16dを通って貯水室15の水が沸騰室16に移動し、補給される。電熱器17は沸騰室16の少量の水だけを加熱するので、蒸発発生は迅速に行われ、蒸し室12への蒸気の供給もすみやかである。
電熱器17の外周や沸騰室16の内側に湯垢等の汚れやゴミがたまったとき、断熱板16bと囲枠16cとの重ね合わさった断熱壁を取り出してその場所を開放し、電熱器17の外周やその近傍、囲枠16cの内面や切欠16d等をブラシ等で掃除する。
電熱器17の外周や沸騰室16の内側に湯垢等の汚れやゴミがたまったとき、断熱板16bと囲枠16cとの重ね合わさった断熱壁を取り出してその場所を開放し、電熱器17の外周やその近傍、囲枠16cの内面や切欠16d等をブラシ等で掃除する。
本考案の実施例1によって、次の効果が得られる。
1) 電熱器7の発熱部の全表面から熱が水に直接伝わるので、熱の散逸は少なく、伝熱抵抗も小さくなり、熱効率は向上する。
2) 蒸気発生速度を高めるためには、沸騰室6の容積を小さくする必要があるが、狭くなると湯垢等の汚れやゴミを除去する作業がやりにくいという難点があった。本実施例1では、沸騰室6を構成する断熱壁を即座に取り外すことによって、狭い沸騰室6は開放され、湯垢等の汚れやゴミを除去する作業がやりやすい。
1) 電熱器7の発熱部の全表面から熱が水に直接伝わるので、熱の散逸は少なく、伝熱抵抗も小さくなり、熱効率は向上する。
2) 蒸気発生速度を高めるためには、沸騰室6の容積を小さくする必要があるが、狭くなると湯垢等の汚れやゴミを除去する作業がやりにくいという難点があった。本実施例1では、沸騰室6を構成する断熱壁を即座に取り外すことによって、狭い沸騰室6は開放され、湯垢等の汚れやゴミを除去する作業がやりやすい。
一般に、水中に浸漬して使用するように設計された電熱器を空中に露出して使用するとその使用期間が著しく短くなる。従って、この実施例2は、カラ焚き防止の仕組みを実施例1に付加したものである。
図5は、本考案の実施例2を示す正面断面図である。図5において、符号11、12、12a、13、14、14a、15a、16、16a、16b、16c、16d,17は、図1乃至図4における11、12、12a、13、14、14a、15a、16、16a、16b、16c、16d,17と均等物である。
そして、図5に示すように、貯水室15に隣接してフロート室21を付設する。フロート室21は下部の貫通孔21aによって、貯水室15に連通している。フロート室21では、フロート22を浮かべる。フロート22から上に支持棒22aが伸びている。支持棒22aは上下の動きは自由であるが水平方向の動きは拘束されるようにフロート室21の外壁21bから支持されている。従って、フロート室21の水位が変化すると、フロート22、支持棒22aは上下する。
支持棒22aの上端に被検出体23aを取付けている。フロート室21の外壁21bの上部には近接スイッチ23を固定している。近接スイッチ23と被検出体23aとの相対位置は、電熱器7のカラ焚き防止に必要な下限水位になったとき近接スイッチ23のON作動領域から外れるように調整しておく。
電熱器7への入力回路は、図示省略のリレーを介して近接スイッチ23がONのときに通電し、近接スイッチ23がOFFのとき電気を遮断するようにしている。
電熱器7への入力回路は、図示省略のリレーを介して近接スイッチ23がONのときに通電し、近接スイッチ23がOFFのとき電気を遮断するようにしている。
このように構成された実施例2において、蒸気量が多くなると、沸騰室6、貯水室5、フロート室21の水位は一様に降下し、遂に電熱器7のカラ焚き防止に必要な下限水位に至る。
このとき、フロート22と共に降下を続けていた被検出体23aが近接スイッチ23のON作動領域の外に出る。同時に図示省略のリレーにその信号が伝わり、電熱器7への入力は遮断され、カラ焚きを防止する。
このとき、フロート22と共に降下を続けていた被検出体23aが近接スイッチ23のON作動領域の外に出る。同時に図示省略のリレーにその信号が伝わり、電熱器7への入力は遮断され、カラ焚きを防止する。
本考案の実施例2によって、おしぼり蒸し器のカラ焚きを防止することが出来る。
本考案は、理髪店や美容室に設置されるおしぼり蒸し器等にも適用される。
1 おしぼり
2 蒸し室
2a 側壁
3 蓋
4 多孔板
4a 貫通孔
5 貯水室
5a 水面
5b 底板
5c 貫通孔
6 沸騰室
6a 水面
6b 底板
7 電熱器
8 連通管
11 おしぼり
12 蒸し室
12a 側壁
13 蓋
14 多孔板
14a 貫通孔
15 貯水室
15a 水面
16 沸騰室
16a 水面
16b 断熱板
16c 囲枠
16d 切欠
17 電熱器
17a 導線
21 フロート室
21a 貫通孔
21b 外壁
22 フロート
22a 支持棒
23 近接スイッチ
23a 被検出体
2 蒸し室
2a 側壁
3 蓋
4 多孔板
4a 貫通孔
5 貯水室
5a 水面
5b 底板
5c 貫通孔
6 沸騰室
6a 水面
6b 底板
7 電熱器
8 連通管
11 おしぼり
12 蒸し室
12a 側壁
13 蓋
14 多孔板
14a 貫通孔
15 貯水室
15a 水面
16 沸騰室
16a 水面
16b 断熱板
16c 囲枠
16d 切欠
17 電熱器
17a 導線
21 フロート室
21a 貫通孔
21b 外壁
22 フロート
22a 支持棒
23 近接スイッチ
23a 被検出体
Claims (2)
- 加湿、加温すべきおしぼりを収容した収容部に加熱水蒸気を供給し、この水蒸気にさらして上記おしぼりを加熱するおしぼり蒸し器において、上記収容部の下部の設けられた貯水室内に、一部連通孔を有する断熱壁によって取り囲まれた電熱器を配設した沸騰室を設けことを特徴とするおしぼり蒸し器。
- 上記貯水室の水位によって上下するフロートを設け、上記フロートに上記フロートの適宜な高さで上記電熱器を制御する器具を設けたことを特徴とする請求項1記載のおしぼり蒸し器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004003403U JP3105292U (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | おしぼり蒸し器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004003403U JP3105292U (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | おしぼり蒸し器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3105292U true JP3105292U (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=43258660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004003403U Expired - Fee Related JP3105292U (ja) | 2004-05-17 | 2004-05-17 | おしぼり蒸し器 |
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---|---|
JP (1) | JP3105292U (ja) |
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2004
- 2004-05-17 JP JP2004003403U patent/JP3105292U/ja not_active Expired - Fee Related
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