JP3105181B2 - マグネットカップリングの耐食性インナーマグネット - Google Patents

マグネットカップリングの耐食性インナーマグネット

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JP3105181B2 JP09223207A JP22320797A JP3105181B2 JP 3105181 B2 JP3105181 B2 JP 3105181B2 JP 09223207 A JP09223207 A JP 09223207A JP 22320797 A JP22320797 A JP 22320797A JP 3105181 B2 JP3105181 B2 JP 3105181B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂で被覆さ
れたマグネットカップリングの耐食性インナーマグネッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプ、送風機、撹拌機等の回転機械の
回転軸を磁気駆動するためのマグネットカップリング
は、ヨークの外周に極性の異なる永久磁石片を交互に配
置したインナーマグネットと、その外側を回転してイン
ナーマグネットを磁気駆動するアウターマグネットとで
構成されている。回転機械が腐食性流体を扱う場合に
は、インナーマグネットの全面を耐食性材料で被覆する
と共に、アウターマグネットとの間を耐食性の隔壁で密
閉して腐食性流体の外部への漏洩を防止している。
【0003】マグネットカップリングの伝達トルクの大
きさは、使用する永久磁石材料の特性によって規定さ
れ、その向上のために従来のフェライト系材料からサマ
リウム・コバルトに代表される希土類金属に移行されて
きた。近年、さらに伝達トルクの向上のために、希土類
金属の一つでありサマリウムコバルト磁石の約1.5倍の
磁力を有し加工性が比較的良好なネオジム系永久磁石が
開発されている。
【0004】マグネットカップリングが苛酷な環境で使
用される場合には、インナーマグネットの全面が、耐食
性及び耐熱性に優れたPTFE、PFA、PVDF等のフッ素系合
成樹脂で被覆される。フッ素樹脂の被覆成形工程では、
インナーマグネットが400℃前後の高温に曝されるた
め、永久磁石片のヨーク外周面への固定部分には、この
温度に耐える構造が要求される。
【0005】インナーマグネットの全面に耐食性被覆を
施した後、隣接する永久磁石片が交互に異なる極性とな
るよう着磁される。例えば、永久磁石片の端部を交互に
N極、S極となるように着磁される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の耐食性インナー
マグネットに使用されるサマリウム・コバルト系の永久
磁石片は、長手方向及び幅方向の熱膨張係数1.3 ×10-5
/℃が、ヨーク材料として一般に使用される軟鋼(SS400)
の熱膨張係数1.3 × 10-5/℃や、鋳鉄(FCD400)の熱膨張
係数1.17 × 10-5/℃とほぼ同等であるため、永久磁石
片をヨーク外周に耐熱性接着剤で接着してフッ素樹脂を
被覆することができる。しかし、前記のネオジム系の永
久磁石片は、厚み方向の熱膨張係数が5.8 × 10-6/℃、
長手方向及び幅方向の熱膨張係数が殆どゼロであるため
に、このネオジム系の永久磁石片を接着剤でヨーク外周
面に固定したインナーマグネットを400℃前後に加熱
するとヨークとの熱膨張差によって永久磁石片が剥離し
てしまう。従って、フッ素樹脂被覆を要する苛酷な使用
条件に対するネオジム系インナーマグネットを製造する
ことが困難であった。
【0007】永久磁石片のヨークへの接着剤によらない
取付構造の一つが、実開昭63−138493号公報に
開示されている。図6に示すように、このインナーマグ
ネット100は、ヨーク101の外周に配置されたサマリウム
・コバルト系の永久磁石片102を、止めネジ103によって
ヨークの端面に固定された固定板104、105で挟み、全面
を耐食性合成樹脂106で被覆したものである。このイン
ナーマグネット100では、永久磁石片102の両端面の外縁
に斜面状の面取り部107を形成し、固定板104、105の内
側に前記面取り部107よりも緩い角度の傾斜面108を形成
して、両固定板の傾斜面108の前縁で永久磁石片の面取
り部107を挟んで永久磁石片102をヨークの軸方向に固定
している。しかし、この取付構造では、傾斜面107、108
の加工に相当の精度が必要とし、希土類磁石の加工困難
性の点から製作コストの増加の要因となっていた。ま
た、面取り部107と傾斜面108の前縁との間の保持部が線
接触となっているために、永久磁石片102の保持が不安
定となる問題があり、更に、固定板104、105に永久磁石
片102との熱膨張差が大きいアルミニウムを使用した場
合には、永久磁石片102の半径方向の保持に難点が生じ
る。永久磁石片102がネオジム系永久磁石片である場合
には、ヨーク101との軸方向の熱膨張差により、面取り
部107と傾斜面108の前縁との間で永久磁石片102を保持
できなくなるために、フッ素樹脂を被覆することができ
ない。
【0008】接着剤によらないもう一つの取付構造を図
7に示す。このインナーマグネット110は、ヨーク111の
外周に配置した永久磁石片112を、止めネジ113によって
ヨークの端面に固定された固定板114、115で挟み、永久
磁石片112の外周に、ステンレス鋼等の非磁性体の板材1
16を巻き付けて、その両側縁を固定板114、115に溶接し
た後、全面に耐食性合成樹脂117を被覆したものであ
る。しかし、従来と同じ金型を使用して合成樹脂を被覆
成形する場合には、板材116の厚みだけ、永久磁石片112
の厚みを減らすか被覆材117の厚みを減らす必要があ
る。永久磁石片112の厚みを減らすと、永久磁石片112の
断面積の減少分だけマグネットカップリングの伝達トル
クが減少する。また、被覆材117の厚みを減らすと薬液
(例えば酸と水)の透過が早まり、透過した薬液とヨー
ク111(Fe)との反応によって発生するガス(水素ガ
ス)の圧力によって被覆材117が押し上げられ、被覆材1
17が隔壁に接触すると運転不能となる。
【0009】本発明は、ネオジム系磁石のような熱膨張
係数が極めて小さい永久磁石片を、フッ素樹脂被覆工程
においてもヨーク外周面に強固に保持することができる
耐食性インナーマグネットを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明に
よって達成される、即ち、本発明の耐食性インナーマグ
ネットでは、請求項1に記載のとおり、ヨークの外周面
に、ヨークに比べて熱膨張係数が小さい複数の永久磁石
片を固定して全面を合成樹脂被覆した耐食性インナーマ
グネットにおいて、ヨークの両端に設けた固定手段で挟
んで各永久磁石片をヨークの軸方向に固定すると共に、
隣接する永久磁石片の間に台形溝を形成して、この台形
溝に、ヨークに比べて熱膨張係数が大きな押さえ金具を
挿入し、この押さえ金具を、止めネジでヨークの外周面
に締め付けて、各永久磁石片をヨークの周方向に固定し
たものである。
【0011】この構成によると、前記台形溝に挿入され
た、ヨークに比べて熱膨張係数の大きい押さえ金具が、
永久磁石片とヨークとの周方向の熱膨張差を補償するだ
けでなく、止めネジの締付力が押さえ金具を介してヨー
クの周方向に作用するため、永久磁石片に対するヨーク
の軸方向の締付力が失われた後も、ヨークの周方向には
締付力が維持される。
【0012】上記締付力の維持は、請求項2に記載のと
おり、押さえ金具の熱膨張係数を止めネジの熱膨張係数
より大とすることによって更に確実なものとなる。即
ち、熱膨張による止めネジの伸びよりも、押さえ金具の
ヨーク中心方向への伸びを大きくして、温度上昇に応じ
て押さえ金具の締付力をむしろ増加させることができ
る。例えば、請求項3に記載のとおり、押さえ金具をア
ルミニウムとし、止めネジをステンレス鋼とすると、ア
ルミニウムの熱膨張係数はステンレス鋼(SUS304)の約2
倍であるため、永久磁石片の幅に対する止めネジと押さ
え金具の寸法を決めることにより、永久磁石片とヨーク
の熱膨張差に関係なく、永久磁石片に対するヨーク周方
向の締付力を維持することができる。従って、請求項4
に記載のとおり、永久磁石片がネオジム系磁石のような
熱膨張係数が極めて小さい永久磁石片を、400℃前後
の高温で行われるフッ素樹脂被覆工程においても、ヨー
クの外周面で強固に保持することができる。
【0013】請求項5に記載のとおり、押さえ金具が、
前記台形溝の側面に合致する側面を有していると、永久
磁石片と押さえ金具とが面接触となるために、フッ素樹
脂被覆成形工程において、永久磁石片を安定して保持す
ることができる。
【0014】請求項6に記載のとおり、ヨークの外周上
で永久磁石片の両側面がそれぞれヨークの半径方向に延
びており、各側面の中間位置に傾斜面が形成されている
と、永久磁石片がヨークの外周面に隙間なく配置でき、
永久磁石片の断面積が最大となるために、磁気容量が大
きなインナーマグネットが得られる。また、ネオジム系
磁石はサマリウム・コバルト磁石に比べて加工性が良好
であるために、永久磁石片の側面を切欠いて、台形溝の
側面となる傾斜面を比較的容易に加工することができ
る。更に、請求項7に記載のとおり、永久磁石片の端部
が交互にN極、S極となるように着磁されたインナーマ
グネットにおいては、側面の切欠位置が永久磁石片の極
性の中間位置となるために、側面の切欠きによる永久磁
石片の断面積の減少がインナーマグネットの磁気容量に
殆ど影響を及ぼさない。
【0015】請求項8に記載のとおり、永久磁石片の側
面が互いに平行に形成されている場合には、隣接した永
久磁石片の間に台形溝が形成されるため、前記の傾斜面
の加工が不要である。また、この台形溝に挿入される押
さえ金具が、永久磁石片を全長に亘ってヨークの周方向
に保持するスペーサーの役割を果たすため、この押さえ
金具を複数の止めネジでヨークの外周面に固定すること
により、ヨーク外周面での永久磁石片の保持が更に安定
する。
【0016】この構成は、隣接する永久磁石片の表側
(インナーマグネットの外面側)と裏側(ヨークに接す
る側)が交互にN極、S極となるように着磁したインナ
ーマグネットについても適用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0018】図1及び図2に示す本発明のマグネットカ
ップリングの耐食性インナーマグネット1は、回転軸
(図示省略)が挿入される中心孔2を有する鋳鉄、軟鋼
等の磁性体金属製のヨーク3の外周面に、側面がヨーク
3の半径方向に延びた複数個のネオジム系永久磁石片4
を密接して周方向に固定し、全面をフッ素系合成樹脂5
で被覆した後、隣接する永久磁石片4の端部が交互にN
極、S極となるように着磁したものである。
【0019】各永久磁石片4は、ヨーク3の一方の端面
で半径方向に突出したフランジ6と、ヨークの他方の端
面に止めネジで固定された固定板によって、ヨーク
の軸方向に固定されている。また図2、図3に示すよう
に、永久磁石片4の側面の中間部に傾斜面9を設けて、
対向する2つの傾斜面9の間に台形溝10を形成し、この
台形溝10に台形断面のアルミニウム製の押さえ金具11を
挿入し、この押さえ金具11をステンレス鋼製の止めネジ
12で締め付けて、永久磁石片4をヨーク3の周方向に固
定している。
【0020】ネオジム系の永久磁石片は、サマリウム・
コバルト系の永久磁石片に比べて加工性が良好であるた
め、上記のように永久磁石片4の側面の中間部を切欠い
て傾斜面9を加工することができる。図1、図2に示す
ように、各永久磁石片4の端部が交互にN極、S極とな
るように着磁されたインナーマグネット1では、傾斜面
9の形成のための側面の切欠位置が永久磁石片4の極性
の中間位置となるために、切欠による永久磁石片4の断
面積の減少がインナーマグネット1の磁気容量に殆ど影
響を及ぼさない。
【0021】本発明の耐食性インナーマグネット1で
は、ヨーク3に使われる軟鋼(SS400)の熱膨張係数1.30
× 10-5/℃や、鋳鉄(FCD400)の熱膨張係数1.17 × 10-5
/℃に対して、ネオジム系の永久磁石片4の熱膨張係数
は半径方向に5.8 ×10-6/℃、長手方向及び幅方向に殆
どゼロであるために、フッ素樹脂被覆成形工程では、ヨ
ーク3の熱膨張分だけ永久磁石片4の締付部にずれが生
じる。このずれにより、永久磁石片4に対して、前記フ
ランジ6と固定板8との挟み付けによる、ヨークの軸方
向の締付力が失われる。しかし、ヨークの周方向には、
前記アルミニウム製の押さえ金具11が、ヨーク3より熱
膨張係数の大きいために、押さえ金具11の熱膨張が、永
久磁石片4とヨーク3の周方向の熱膨張差を補償するだ
けでなく、ステンレス鋼製の止めネジ12の締付力が押さ
え金具11を介してヨークの周方向に作用するために、永
久磁石片4に対するヨークの周方向の締付力を維持する
ことができる。
【0022】即ち、本発明のインナーマグネット1で
は、押さえ金具11にアルミニウムを使用し、止めネジ12
にステンレス鋼を使用しており、アルミニウムの熱膨張
係数2.30 × 10-5/℃は、ステンレス鋼(SU304)の熱膨張
係数1.20 × 10-5/℃の約2倍であるため、永久磁石片
4の幅に対する各部材の寸法を決めることにより、温度
上昇による止めネジ12の伸びよりも押さえ部材11のヨー
ク中心方向への延びを大きくして、温度上昇に応じて押
さえ金具11による締付力をむしろ増加させることもで
き、永久磁石片4とヨーク3の熱膨張差に関係なく、永
久磁石片4に対するヨークの周方向の締付力を維持する
ことができる。
【0023】従って、400℃前後で行われるフッ素樹
脂の被覆成形過程においても、永久磁石片4をヨークの
外周面で強固に保持することができる。
【0024】図4、図5に本発明の耐食性インナーマグ
ネットの別の実施形態を示す。このインナーマグネット
1aでは、永久磁石片4aの側面が互いに平行となって
いるため、ヨーク3の外周に配置された永久磁石片4a
の間に台形溝10aが形成さる。従って、この実施形態で
は、台形溝を形成するための永久磁石片4aの側面の加
工が不要である。又、永久磁石片4aの全長に亘って台
形溝10aが形成されるため、この台形溝10aに挿入される
永久磁石片4aの全長に等しい押さえ金具11aが永久磁
石片4aを周方向に保持するスペーサーの役割を果たすた
め、押さえ金具11aを複数の止めネジ12でヨークの外周
面に固定することによって、ヨークの外周面で永久磁石
片4aを更に安定して保持することができる。なお、こ
の形態のインナーマグネット1aでは、図5に示すよう
に、隣接する永久磁石片4aの外面側と内面側が交互に
N極、S極となるように着磁することもできる。
【0025】以上のとおり、本発明の耐食性インナーマ
グネットによると、ネオジム系磁石のような熱膨張係数
の極めて小さな永久磁石片を、400℃前後で行われる
フッ素樹脂被覆成形工程において、ヨーク3の外周面で
強固に保持することができる。従って、高耐食性を有
し、且つ、高トルクが伝達可能な、フッ素樹脂被覆ネオ
ジム系インナーマグネットを実現することができ、駆動
側のアウターマグネットと組み合わせることによって、
苛酷な条件下で使用される各種回転機械に対して高負荷
用途のマグネットカップリングを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の耐食性インナーマグネットの一実施
形態の一部破断側面図である。
【図2】 図1の耐食性インナーマグネットの一部破断
正面図である。
【図3】 図2のA−A方向の断面図であり、隣接する
永久磁石片をヨーク外周面で保持する構造を示す。
【図4】 本発明の耐食性インナーマグネットの他の実
施形態の部分破断側面図である。
【図5】 図4の耐食性インナーマグネットの一部破断
正面図である。
【図6】 永久磁石片のヨーク外周への取付構造の一つ
の従来例である。
【図7】 永久磁石片のヨーク外周への取付構造の他の
従来例である。
【符号の説明】
1、1a・・・耐食性インナーマグネット 2・・・中心孔 3・・・ヨーク 4、4a・・・永久磁石片 5・・・耐食性被覆 6・・・フランジ 7・・・固定板 8・・・止めネジ 9・・・傾斜面 10、10a・・・台形溝 11、11a・・・押え金具 12・・・止めネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−50507(JP,A) 実開 平3−18679(JP,U) 実開 昭61−88489(JP,U) 実公 平5−26946(JP,Y2) 実公 昭48−5611(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 49/10 F04D 13/02 H02K 49/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨークの外周面に、ヨークに比べて熱膨
    張係数が小さい複数の永久磁石片を固定して全面を合成
    樹脂被覆した耐食性インナーマグネットにおいて、ヨー
    クの両端に設けた固定手段で挟んで各永久磁石片をヨー
    クの軸方向に固定すると共に、隣接する永久磁石片の間
    に台形溝を形成して、この台形溝に、ヨークに比べて熱
    膨張係数が大きな押さえ金具を挿入し、この押さえ金具
    を、止めネジでヨーク外周面に締め付けて、各永久磁石
    片をヨークの周方向に固定したことを特徴とするマグネ
    ットカップリングの耐食性インナーマグネット。
  2. 【請求項2】 前記押さえ金具の熱膨張係数を前記止め
    ネジの熱膨張係数より大とした請求項1記載の耐食性イ
    ンナーマグネット。
  3. 【請求項3】 前記押さえ金具がアルミニウムであり前
    記止めネジがステンレス鋼である請求項4記載の耐食性
    インナーマグネット。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石片がネオジム系磁石である
    請求項1記載の耐食性インナーマグネット。
  5. 【請求項5】 前記押さえ金具が、前記台形溝の側面に
    合致する側面を有する請求項1記載の耐食性インナーマ
    グネット。
  6. 【請求項6】 ヨークの外周上で永久磁石片の両側面が
    それぞれヨークの半径方向に延びており、各側面の中間
    部に前記台形溝の側面となる傾斜面が形成されている請
    求項1記載の耐食性インナーマグネット。
  7. 【請求項7】 隣接する永久磁石片の両端部が交互にN
    極、S極となるように着磁されている請求項1記載の耐
    食性インナーマグネット。
  8. 【請求項8】 前記永久磁石片の側面が互いに平行に形
    成されている請求項1記載のインナーマグネット。
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