JP3104725U - 植木箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】持ち運びが容易で、組み立て・分解可能が容易であると共に、耐腐食性に優れ、潅水の手間が省ける植木箱を提供する。
【解決手段】4枚の檜葉材から成る側壁板にて方形短筒形の枠体を形成し、該枠体の四隅における前記各側壁相互間にピンを差込んで組み立てる。これにより釘やネジを用いずに簡単に組み立てができ、しかも檜葉材の使用にて耐食性のよい植木箱が得られる。
【選択図】図1
【解決手段】4枚の檜葉材から成る側壁板にて方形短筒形の枠体を形成し、該枠体の四隅における前記各側壁相互間にピンを差込んで組み立てる。これにより釘やネジを用いずに簡単に組み立てができ、しかも檜葉材の使用にて耐食性のよい植木箱が得られる。
【選択図】図1
Description
本考案は、檜葉材と、椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マットを使用した潅水性に優れ、かつ持ち運びが便利で、組立が容易な植木箱に関する。
従来から、家庭のベランダなどに鑑賞用の花木、草木或いは観葉植物等を植えて鑑賞するのに、植木鉢やプランターなどが広く用いられている。ガーデニング等で使用する植木鉢には木製、プラスチック製或いは素焼きで、円形、角型或いは長方形と多種類のものが提案されている。
従来から用いられている素焼き植木鉢や合成樹脂のプランターには大小・形状など色々な種類のものが提案されている。いずれも規格化された大量成形品である。
ところで、花木、草木或いは観葉植物などの栽培で、素焼きの植木鉢を用いた場合には、上記の如く型が規格化されているのので、大型になると嵩張り、かつ重量があり、重く持ち運びに労を要するだけでなく、搬送の途中の衝撃で破損するおそれがある。したがって、運搬するのに比較的苦労する。また、プラスチック製の植木鉢は、軽量に作られているが、いずれにしろ大型になると、上記同様に嵩張り持ち運びに不便である。
さらに、従来の植木鉢或いはプランターでは、大量生産に適合させるため、色彩、形状が一定化され、栽培対象となっている花木、草木或いは観葉植物などとは、必ずしもバランスが取れていなかった。それ自体が植物と一体的な装飾物として形状や美観、あるいは取り扱いやすさなどについて種々な工夫がなされてきた。
本考案は、従来の植木鉢にない組立・分離可能に工夫するとともに、特殊の木材を使用することによって、保水性に富み、斬新かつ魅力的な植木箱の提供をするものである。
本考案の植木箱に係る請求項1は、檜葉材を切断して細長形状に形成しその両端部に接合手段を設けた側壁板と、該側壁板の底辺部を溝状に切り欠いて排水溝を形設してなり、該側壁板の端部相互間を接合して四方角形に形設し、前記四方角形内に椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マットを敷詰めたたことを特徴とする。
請求項2は、前記側壁板の端部相互間の接合が、一方の側壁板端部に突出させたダボ穴と、他方の側壁板の端面に穿設したダボ穴と、木製ダボで構成され、前記ダボを前記ダボ穴に装着することを特徴とする。
請求項3は、前記側壁板の端部相互間の接合が、前記側壁板端部相互間に交互交差する切欠部を形設し、該切欠部相互間を嵌合することを特徴とする。
請求項4は、前記四方角形の底面に、植物の根が下方に突出することを押さえる耐根シートを敷設けたことを特徴とする。
請求項5は、前記椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マットに、前記檜葉材の大鋸屑を拡散させることを特徴とする。
請求項6は、前記植木箱の底面に、椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マットを支えるスノコを設けたことを特徴とする。
請求項1及び2によれば、植木箱を構成する側壁板相互間の接合部に釘やネジを使用しないで組み立て・分解可能に構成しているので、雨水に当たっても酸化状態が現れず、美感を損ねる事がない。更に非使用時には分解しておき体積を縮小して保管または輸送を容易にし、使用時には簡単に組み立てて植栽することができる。
また、植木箱を構成する檜葉材は、木材として耐蝕性に優れているので潅水による腐食に耐えることができる。また檜葉の破材を使用すれば、自然味が創出される。しかも安価に構成することができる。
更に、椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マツトは、保水性及び透水性に優れているので潅水の手間が省ける。また圧縮性も優れているので体積を半分程度に縮小して保管または搬送をすることができる。縮小した椰子ガラは使用時に潅水をすることにより容易に元通りの体積に膨張させることができる。そして植栽時には膨張した椰子ガラを手で掻き分けて簡単に植え込むことができる。しかも手が汚れない。
請求項4によれば、植物の根は耐根シートの面で滑べらせ、植木箱の底面から自由に伸びることが制限され、繊維マツトに適宜絡まる。
請求項5よれば、前記椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マットに、前記檜葉材の木屑を充填させることで、繊維マツトにも檜葉材香りが発生し、側壁の香りと共に香りが長が続きし、更に檜葉材の持つ防腐性、防蟻性の効果を発生する。
請求項6よれば、スノコは椰子ガラを支えると同時に植木箱の下面に空間を形成するので、排水性がよく、根腐れを防止することができる。
方形短筒形枠体を形成する4枚の側壁相互間をピンの差込にて釘やネジを使用せずに組み立て・分解することができる構成にし、潅水しても腐食に強い檜葉材を使用し、保水性及び通水性のよい土壌として椰子ガラを使用することにより、簡単に組み立て・分解ができ、潅水の手間が省ける植木箱を実現した。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1から図5は本考案の実施例に係り、図1は植木箱の組み立て・分解を示す図、図2 (a)は植木箱の側面図、同(b)は植木箱の上面図、図3は植木箱の側壁接合部の他の例を示す図、図4は植木箱の断面図。図5は植木箱の使用を示す図である。
図1から図5は本考案の実施例に係り、図1は植木箱の組み立て・分解を示す図、図2 (a)は植木箱の側面図、同(b)は植木箱の上面図、図3は植木箱の側壁接合部の他の例を示す図、図4は植木箱の断面図。図5は植木箱の使用を示す図である。
本考案の植木箱は、図1に示すように、檜葉材を細長長方形に切断して形成した4枚の側壁板1a,1b,1c,1dから構成される。この側壁板板1a,1b,1c,1dを端部相互間を組立・分解可能に接合部を形成し、端部を当接して四方角形に形設する。この側壁板1a,1b,1c,1dの底辺部のほぼ中央部付近を四角或いは三角に切り欠いて排水溝5を形設する。
端部相互間を組立・分解可能に接合は、図1並びに図2(a)(b)に示すように、前記側壁板の端部相互間の接合が、一方の側壁板端部に突出させたダボ穴3と、他方の側壁板の端面に穿設したダボ穴3と、木製ダボ2で構成され、前記ダボ2を前記ダボ穴3,3に装着する。
端部相互間を組立・分解可能に接合は、図1並びに図2(a)(b)に示すように、前記側壁板の端部相互間の接合が、一方の側壁板端部に突出させたダボ穴3と、他方の側壁板の端面に穿設したダボ穴3と、木製ダボ2で構成され、前記ダボ2を前記ダボ穴3,3に装着する。
前記側壁板板1a,1b,1c,1dの一方の側壁板端部に突出させたダボ2と、他方の側壁板の端面に穿設した受け孔3を配設し、前記ダボを受け孔に装着することを特徴とする。
4枚の側壁板1a,1b,1c,1dにて方形短筒形枠体に形成されたもので、4辺の側壁板1a,1b,1c,1dは図1に示すように、側壁板1a,1cそれぞれの端部側面及び、側壁1b,1dそれぞれの端面にピン2の嵌合穴3が2個ずつ穿設され、ピン2を対応する穴3に嵌合することにより釘やネジ等を使用せずに容易に組み立て・分解が可能に構成されている。そしてこれらの側壁板1a,1b,1c,1d は檜葉材から成り、檜葉材は破材を使用することにより植木箱に自然味を創出することができ、しかも安価に構成することができる。
4枚の側壁板1a,1b,1c,1dにて方形短筒形枠体に形成されたもので、4辺の側壁板1a,1b,1c,1dは図1に示すように、側壁板1a,1cそれぞれの端部側面及び、側壁1b,1dそれぞれの端面にピン2の嵌合穴3が2個ずつ穿設され、ピン2を対応する穴3に嵌合することにより釘やネジ等を使用せずに容易に組み立て・分解が可能に構成されている。そしてこれらの側壁板1a,1b,1c,1d は檜葉材から成り、檜葉材は破材を使用することにより植木箱に自然味を創出することができ、しかも安価に構成することができる。
側壁板1a,1b,1c,1d の接合部は、図3に示すように側壁板1a,1b,1c,1dそれぞれの端部における上方又は下方から切り込んだ切欠部4を形成して、この切欠部4の相互間を嵌合することによる組み立て・分解可能な構成にしてもよい。
また、植木箱の底面には複数箇所に排水溝5が設けられている。この排水溝5からは潅水により植木箱の底面に溜まった水が排出されるので根腐れが防止される。
ここで本考案の植木箱に使用する檜葉材の性質について説明する。檜葉材はヒノキ科に属する針葉樹で、ヒノキチオールやシャメールBという成分が含まれている。そしてこれらの成分は腐朽菌の成長を極度に抑える性質を有するので湿気に強く耐腐食性に優れている。しかも白蟻も寄せ付けないということで、昔から神社仏閣、その他、耐腐食性が要求される建築用材料として広く用いられているものである。
また、この植木箱に使用する土壌としては、図4に示すように椰子ガラ6が用いられている。この椰子ガラ6は、保水性及び透水性がよいので潅水の手間が省けるばかりでなく、手で扱っても手が汚れない。更に重量が土の半分程度と軽く、しかも体積を半分程度に圧縮することができるので保管や輸送が容易である。
また植木箱の底面には図4に示すように耐根シート7が敷設されている。この耐根シート7は厚さが0.3mm程度の塩化ビニールシートであり、植物の根はこのシート面で滑るので根が下方に伸びることが抑えられるものである。
なお、このシート7は植木箱の底面に両面テープ等にて貼り付けてもよい。又、前記耐根シート7に替えてスノコを配設してもよい。この場合、スノコは水はけがよいが隙間から根が下方に伸びるので、これを防止するためには前記耐根シートを併用することが望ましい。
なお、このシート7は植木箱の底面に両面テープ等にて貼り付けてもよい。又、前記耐根シート7に替えてスノコを配設してもよい。この場合、スノコは水はけがよいが隙間から根が下方に伸びるので、これを防止するためには前記耐根シートを併用することが望ましい。
上記構成の植木箱は分解し、椰子ガラは圧縮して体積を縮小した状態で保管又は輸送をし、販売店などで販売される。この状態のものを購入したユーザーは使用に際して、4枚の側壁を釘やネジを使用せずにピンを介して簡単に組み立てることができる。
組み立てた植木箱は植栽に際して、先ず図4に示すように底面に耐根シート7または図示しないスノコを配設し、その上面に椰子ガラ6を入れて潅水する。椰子ガラ6は圧縮により厚さがT/2程度となっているが潅水することにより元の通りの厚さTに膨張して植栽が可能な状態になる。膨張した椰子ガラ6は手で容易に掻き分けて図5に示すように植栽するための凹部8を形成することができる。
このように、組み立てから植物9の植え付けまでの所要時間は30分以内で完了することが可能である。しかも椰子ガラを手で掻き分けて植えつけても手が汚れない。
組み立てた植木箱は植栽に際して、先ず図4に示すように底面に耐根シート7または図示しないスノコを配設し、その上面に椰子ガラ6を入れて潅水する。椰子ガラ6は圧縮により厚さがT/2程度となっているが潅水することにより元の通りの厚さTに膨張して植栽が可能な状態になる。膨張した椰子ガラ6は手で容易に掻き分けて図5に示すように植栽するための凹部8を形成することができる。
このように、組み立てから植物9の植え付けまでの所要時間は30分以内で完了することが可能である。しかも椰子ガラを手で掻き分けて植えつけても手が汚れない。
以上述べたように、本考案の植木箱は取り扱いが容易であり、植栽した植木箱は、屋上、ベランダ、玄関その他に載置して観賞することが可能となる。
1…植木箱の側壁
2…突起
3…嵌合穴
4…切欠部
5…排水溝
6…椰子ガラ
7…耐根シート
8…植え込み凹部
9…植物
2…突起
3…嵌合穴
4…切欠部
5…排水溝
6…椰子ガラ
7…耐根シート
8…植え込み凹部
9…植物
Claims (6)
- 檜葉材を切断して細長形状に形成しその両端部に接合手段を設けた側壁板と、該側壁板の底辺部を溝状に切り欠いて排水溝を形設してなり、該側壁板の端部相互間を接合して四方角形に形設し、前記四方角形内に椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マットを敷詰めたたことを特徴とする植木箱。
- 前記側壁板の端部相互間の接合が、一方の側壁板端部に突出させたダボ穴と、他方の側壁板の端面に穿設したダボ穴と、木製ダボで構成され、前記ダボを前記ダボ穴に装着することを特徴とする請求項1記載の植木箱。
- 前記側壁板の端部相互間の接合が、前記側壁板端部相互間に交互交差する切欠部を形設し、該切欠部相互間を嵌合することを特徴とする請求項1記載の植木箱。
- 前記四方角形の底面に、植物の根が下方に突出することを押さえる耐根シートを敷設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1記載の植木箱。
- 前記椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マットに、前記檜葉材の大鋸屑を拡散させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載の植木箱。
- 前記植木箱の底面に、椰子ガラの繊維を絡ませた繊維マットを支えるスノコを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1記載の植木箱。
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