JP3104272B2 - 同期回転形スクロール式流体機械及びそれを用いた冷凍サイクル - Google Patents
同期回転形スクロール式流体機械及びそれを用いた冷凍サイクルInfo
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- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/023—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving
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Description
和機用として用いられるスクロ−ル流体機械に係り、特
にスクロ−ルラップの遠心力に伴う変形を防止するのに
好適な同期回転形スクロ−ル流体機械に関する。
しては、例えば、特開昭64−302号公報に記載され
ているように、第1のスクロ−ル部において、ラップが
立設される面とは反対の鏡板裏面に回転軸以外に第2の
スクロ−ル部材を回転させるための駆動部品が摺動可能
なごとく配置されると共に、第1のスクロ−ル部材の鏡
板でラップが立設される面にはスクロ−ルラップ以外の
ものを介在させないように構成したもの開示されてい
る。また、他の従来技術としては、例えば特開平1−2
67379号公報に記載されているように、第1のスク
ロ−ル部材の鏡板と第2のスクロ−ル部材の鏡板との間
に第2のスクロ−ル部材を回転させるための駆動部品が
摺動可能に介在して配置されると共に、第1のスクロ−
ル部材の鏡板でラップが立設する面とは反対の鏡板裏面
には回転軸以外のものは立設させないように構成したも
のが開示されている。
転形スクロ−ル流体機械では、スクロール部材が回転す
るため、スクロ−ルラップ自身には遠心力が作用し半径
方向で外向きに変形する。その力と変形量は外側ほど大
きくなるが、スクロール部材は鏡板とスクロールラップ
が一体になって形成されているので、ラップの遠心力
は、鏡板に対してモーメント荷重として作用する。上記
従来技術では、スクロール部の鏡板外周部分は両スクロ
ールともスラスト方向には支持されていないため、この
モーメント荷重によって鏡板はスクロ−ルラップ側を内
側に凸状に弓なりの変形が両スクロール部材共に生じる
ことがある。このような変形が生じた場合には、スクロ
ール部材の中心部では両方の鏡板が互いに近寄り、摺動
摩擦損失が増大し、最悪の場合には接触する事態が発生
する。また、鏡板外周部では互いに鏡板が離反するよう
になるため、スクロールラップと鏡板面間の軸方向すき
まが大きくなると共に、両ラップの側面部では互いの径
方向すきまが不均一になり、最悪の場合にはラップ側面
部同士が互いに接触しあうこともある。そのため、上記
従来技術では、スクロール部材を高速回転すればするほ
ど前記したこの変形現象が発生しやすくなり、スクロー
ル同士の接触の度合いも大きくなるため、振動や騒音が
大きくなったり部品の損傷が発生して、圧縮機としての
信頼性も大きく損なわれるという問題があった。
因としては、ラップ自身より鏡板の方が影響が大きい。
従って、1つの解決策として、鏡板の厚さを増して鏡板
の剛性を大きくして鏡板の変形を少なくすれば、ラップ
間の隙間を小さくする方策があるが、鏡板は円盤上に構
成されているため面外からの外力に対しては剛性が小さ
いので、その厚さをラップに比して相当大きくしなけれ
ばならない。この場合、スクロール部品の重量が重くな
るとともに、慣性質量が大きくなり、モータの起動、停
止等には回転の追従性が損なわれるため、同期回転させ
ることが困難になってくるという問題があった。
れたもので、本発明の第1の目的は、高速回転時におい
てもそれぞれの鏡板の変形量を小さく抑えてスクロ−ル
ラップ間のすきまを好適に維持できる同期回転形スクロ
−ル式流体機械を提供することにある。
もしくは中間圧のガスや潤滑油のシールを行うことによ
って、簡単な構造で高速回転時でも信頼性が高く、しか
も低速回転から高速回転までの広い範囲にわたって高効
率で運転することができる同期回転形スクロール式流体
機械を提供することにある。
同期回転形スクロール式流体機械を提供することにあ
る。
回転形スクロール式流体機械を提供することにある。
するのに好適な冷凍サイクルを提供することにある。
するために、本発明の同期回転形スクロール流体機械
は、第1のスクロール部および第2のスクロ−ル部の鏡
板の裏面に該鏡板と一体もしくは別体に形成された環状
の突起部を設けるように構成したものである。
よって作用するモーメント荷重とスクロールラップによ
って作用するモーメント荷重との大小関係により、突起
部材の位置を半径方向でより外側に設けたりあるいは、
突起部材の位置を半径方向でより内側に設けるようにし
たものである。
重の大きい材料で構成したものである。
向きの変位を抑制する第2のスラスト軸受を第1のスク
ロール部および第2のスクロ−ル部のスクロ−ルラップ
が立設する側の鏡板面の各々に該鏡板から突出するよう
に設けて構成したものである。 又、鏡板の裏面に一体
もしくは別体に形成された環状の突起部の外周面をテー
パ状に形成するあるいは、円弧状に形成して相手面に適
当な隙間をもって嵌め合わされるように構成したもので
ある。
置され、両方の鏡板に回動可能に係合して鏡板の変形を
強制的に阻止する連接棒を設けたものである。
明の同期回転形スクロール流体機械は、鏡板に対向して
配設されたフレームに、この環状突起部が適当な隙間を
もって嵌合される環状溝を設けて、その環状溝に潤滑油
を介在させたものである。
さは、両方の第2のスラスト軸受の高さを合計したとき
に前記スクロールラップの高さにほぼ等しいか、もしく
は若干高くなるように形成している。
明の同期回転形スクロール流体機械は、鏡板と、その鏡
板に対向して配設されたフレームとの間に、回転位相補
償機構を設けたものである。
明の同期回転形スクロール流体機械は、回転駆動部を第
1のスクロ−ル部に回転駆動力を供給する第1の回転駆
動部と第2のスクロ−ル部に回転駆動力を供給する第2
の回転駆動部の2個設け、それぞれの回転駆動部が回転
軸を介してこれに対応するスクロール部材とスプライン
軸継手で連結し、一つの密閉容器に収納したものであ
る。
明の冷凍サイクルは、鏡板とこれに立設するスクロ−ル
ラップで形成される第1及び第2のスクロ−ル部材と、
該第1及び第2のスクロ−ル部材の鏡板のラップとは反
対の面に設けられ、前記第1及び第2のスクロ−ル部材
を回転駆動する回転軸を軸受支持するフレ−ムを有し、
前記第1及び第2のスクロ−ル部材が互いにスクロ−ル
ラップを内側にして組合わされ、前記回転軸を介して第
1と第2の両スクロール部材の各々を同じ方向に同期回
転させることにより前記空間内の気体を圧縮させて吐出
するものであって、前記回転軸の中心部に吐出孔を設
け、該吐出孔と連通する吐出室を前記スクロ−ル部材の
両側に配置するとともに、前記吐出室の各々に第1の熱
交換器と、該各々の第1の熱交換器が合流するように配
管された後流側に絞り弁機能を有する部品と、第2の熱
交換器とを接続したものである。
用について、図10を参照して説明する。図10に示す
ように、第1スクロール部1および第2のスクロ−ル部
(図示せず)はともに、それぞれ軸継ぎ手部1lに係合
する回転軸を中心に回転する。回転軸が回転すると、そ
れぞれのスクロール部1には遠心力Fwが発生し、特に
スクロールラップ1bに作用する遠心力Fwはラップ自
身を外側に倒すように作用する。この結果、スクロール
鏡板1aにはモーメント力Mwとなって作用し、スクロ
ールラップ側が凸面になる様に変形する。一方、鏡板の
裏面には、突起部材1kが設けられており、スクロール
ラップと同様にスクロール部材1の回転運動によって遠
心力Fcを発生する。この遠心力Fcはスクロール鏡板
に対してモーメント力Mcとなって作用し、スクロール
ラップ1bを内側にして湾曲するようにスクロール鏡板
をそれぞれ変形させる力となる。このように、鏡板を境
にしてその両面に作用する遠心力Fw、Fcは、鏡板に
対してモーメント荷重となるがこのモーメント荷重M
w、Mcはお互いに打ち消しあうように作用する。この
結果、鏡板の変形量は、小さく抑えられる。
kによって作用するモーメント荷重Mcが、スクロール
ラップ1bによって作用するモーメント荷重Mwより小
さい場合には、突起部材1kの位置を半径方向でより外
側に設けたりあるいは、比重量の大きな材料で前記突起
部材1kを構成させる。これとは反対に、突起部材1k
によって作用するモーメント力Mcがモーメント荷重M
wより大きい場合には、鏡板の裏面に設ける突起部材1
kの位置を半径方向でより内側に設けるなどしてモーメ
ント荷重Mcの大きさを調節できる。
ロ−ル部の鏡板の裏面に鏡板が互いに離れる向きの変位
を抑制する動圧形の第1のスラスト軸受を設けているの
で、回転速度が高速になるほどスラスト支持力が大きく
なり、スクロール部材がスラスト方向に移動するのを規
制するので、これによって2つのスクロール部材の位置
関係が正しく保たれる。
スラスト軸受を流体の圧力を用いて達成する構成を示し
てあるが、この場合においても前記突起部が流体の圧力
を適正に維持することができるので、それぞれのスクロ
ール部材に働くスラスト力を十分に受けることができ
る。
向きの変位を抑制する第2のスラスト軸受を第1のスク
ロール部および第2のスクロ−ル部のスクロ−ルラップ
が立設する側の鏡板面の各々に該鏡板から突出するよう
に設けて構成ししているので、第2のスラスト軸受は、
第1のスクロールラップ先端面と第2のスクロールラッ
プ底面とがスラスト方向に強く接触するのを防止すると
ともに、スクロールラップ先端面の軸方向すきまをを小
さく保つことができる。また、鏡板が湾曲するような変
形に対してもその変形を抑えることができるので、スク
ロ−ルラップ間の径方向クリアランスも正常域に保持す
ることができる。
された環状の突起部の外周面をテーパ状にあるいは、円
弧状に形成して相手面に適当な隙間をもって嵌め合わさ
れるように構成しているので、遠心力で外側に変形しよ
うとする時、テーパ面で受けるので、スラスト方向の分
力により鏡板がラップ側に凸に変形するのを防止するよ
うに作用する。
置され、両方の鏡板に回動可能に係合して鏡板の変形を
強制的に阻止する連接棒を設けているので、その両端が
それぞれの鏡板に係合されていて、鏡板が全体的に弓な
り状に変形する場合にその鏡板の変形を規制する働きが
ある。
ムに、この環状突起部が適当な隙間をもって嵌合される
環状溝を設けて、その環状溝に潤滑油を介在させている
ので、突起部の外周部と環状溝の内周部は互いに滑り軸
受の機能を有し、このため、環状溝が突起部の外周部を
支持している状態になり、結果として鏡板の変形を拘束
することができ、この嵌め合い部の小さな隙間に潤滑油
などの液体が介在していることによってシール作用を行
う。この結果、鏡板の裏面に設けた突起部の内外面で異
なる圧力レベルを保つことができる。そして、この突起
部の外側は吸込圧力で内側は高圧の吐出圧力あるいは中
間圧力になっているが、この突起部の持つシール作用に
よって高圧の吐出ガスあるいは中間圧力が一度に且つ多
量に吸込側へ漏れ込まないので圧縮機性能を高く維持す
ることができる。
部に回転駆動力を供給する第1の回転駆動部と第2のス
クロ−ル部に回転駆動力を供給する第2の回転駆動部を
別々にして2個設けることによりスクロ−ル部と駆動部
とを直結してさらに近付けることができるので、部品の
組立て精度が高められスクロ−ルラップ間の軸方向及び
径方向クリアランスを正常域に保持することが容易にな
るとともに、回転駆動力の伝達系(駆動機構)が単純に
なる。
さは、両方の第2のスラスト軸受の高さを合計したとき
に前記スクロールラップの高さにほぼ等しいか、もしく
は若干高くなるように形成しているので、ラップ間のす
きまが適正に保たれ、高効率で運転することができる。
されたフレームとの間に、回転位相補償機構を設けてい
るので、スクロール部材のラップ同志の接触も防止でき
るので、高速回転においても振動や騒音が小さくでき
る。
に回転駆動力を供給する第1の回転駆動部と第2のスク
ロ−ル部に回転駆動力を供給する第2の回転駆動部の2
個設け、それぞれの回転駆動部が回転軸を介してこれに
対応するスクロール部材とスプライン軸継手で連結した
ことにより、スクロ−ル部との偏心量の誤差の許容量を
大きくできるので部品加工が容易になる上に、スクロ−
ルラップをかみあわせてから駆動軸を連結できるので組
み立てやすくなる。
ラップで形成される第1及び第2のスクロ−ル部材と、
該第1及び第2のスクロ−ル部材の鏡板のラップとは反
対の面に設けられ、前記第1及び第2のスクロ−ル部材
を回転駆動する回転軸を軸受支持するフレ−ムを有し、
前記第1及び第2のスクロ−ル部材が互いにスクロ−ル
ラップを内側にして組合わされ、前記回転軸を介して第
1と第2の両スクロール部材の各々を同じ方向に同期回
転させることにより前記空間内の気体を圧縮させて吐出
するものであって、前記回転軸の中心部に吐出孔を設
け、該吐出孔と連通する吐出室を前記スクロ−ル部材の
両側に配置するとともに、前記吐出室の各々に第1の熱
交換器と、該各々の第1の熱交換器が合流するように配
管された後流側に絞り弁機能を有する部品と、第2の熱
交換器とを接続して冷凍サイクルを構成しているので第
1の熱交換器を2室に配置できる。
により説明する。図1は、同期回転形スクロール式流体
機械の一例として、密閉形圧縮機に適用した場合の実施
例を示す縦断面図であり、図2および図3は、各々第1
のスクロ−ル部および第2のスクロ−ル部を示す斜視図
である。
状のスクロール鏡板1aに対して渦巻状のスクロ−ルラ
ップ1bが垂直に立設されている。スクロールラップ1
bの外側には、ピン1dが挿入固定されたピン台1c
と、ピン1fが挿入固定されたピン台1eとが設けら
れ、その外側にこれらのピンおよびピン台を取り囲むよ
うに鏡板面1aから突出して環状に形成された第2のス
ラスト軸受1gが設けられている。この第2のスラスト
軸受1gには、ガス流路溝1hと1iとがそれぞれ第1
のスクロールの中心に対してほぼ対抗するように対にな
って配設されており、このスラスト軸受1gの一部分に
ラップとのバランスをとるためのバランス用の凹部1r
を設けている。この凹部1rは、第1のスクロールの重
心が回転中心に位置するように設けられている。
動室と鏡板の裏面1jに設けられた空間1sとを連通さ
せるための連通孔1oが設けられている。この実施例で
は1つのスクロールに1個の連通孔1oが設けられてい
るが、スクロールの中心に対してほぼ対称位置に複数個
設けることもできる。この前記空間1sは、鏡板1aの
裏面に設けられたスラスト面1jと、ケーシング3と一
体的に設けられたフレーム部3jの凹部3mとによって
ほぼ密封されるように形成されており、圧縮機運転時に
は圧縮途中の吐出圧力と吸入圧力との中間の圧力レベル
を有するガスが連通孔1oを介して圧縮室から流入し、
空間1s内の内圧を中間圧に維持して、第1のスラスト
軸受に作用する第1のスクロールのスラスト力を軽減し
て好適に支持している。(以下、前記空間1sを中間圧
室1sという)。
aと対向した吐出口1tが、鏡板1aを貫通して設けら
れている。又、鏡板1aの裏面の外周部には、鏡板1a
の面外に突出して環状に形成された突起部1kが設けら
れており、ケーシング3と一体的に形成されたフレーム
部3jの環状溝3nに適度な隙間を維持した状態で嵌合
されている。そして、この突起部1kと環状溝3nとは
運転状態において滑り軸受と同じような機能をもってい
る。鏡板1aの裏面の中央部のスクロールラップ1bと
は反対側には鏡板1aと一体的に円筒部分が形成されて
おり、この円筒部分の内周面をメス側スプライン軸継手
1mとし、外周面をジャ−ナル軸受対向面1nとする軸
継手部1lが構成されている。
とほぼ同様に構成されている。すなわち、円板形状のス
クロール鏡板2aに対して渦巻状のスクロ−ルラップ2
bが垂直に立設されている。スクロールラップ2bの外
側には、第1のスクロールに配設されたピン1dおよび
ピン1fが隙間をもって運動可能なように組み合わされ
るピン穴2pおよびピン2qとが設けられ、その外側に
これらを取り囲むように鏡板面2aから突出して環状に
形成された第2のスラスト軸受2gが設けられている。
この第2のスラスト軸受2gには、ガス流路溝2hと2
iとがそれぞれ第2のスクロールの中心に対してほぼ対
抗するように対になって配設されており、また、この第
2のスラスト軸受2gの一部分にラップとのバランスを
とるためのバランス用の凹部2rを設けている。この凹
部2rを設けることによって第2のスクロールの重心が
回転中心に位置するようになっている。
2jに設けられた空間2sとを連通させるを連通孔2o
が設けられている。この実施例では1個の連通孔2oが
設けられているが、スクロールの中心に対してほぼ対称
位置に複数個設けることもできる。この空間2sは、鏡
板2aの裏面に設けられたスラスト面2jとケーシング
4と一体的に設けられたフレーム部4jの凹部4mとに
よってほぼ密封されるように構成されており、圧縮機運
転時には圧縮途中の吐出圧力と吸入圧力との中間の圧力
レベルを有するガスが連通孔2oを介して圧縮室から流
入し、空間2s内の内圧を中間圧に維持して、第1のス
ラスト軸受に作用する第1のスクロールのスラスト力を
軽減して好適に支持している。(以下、前記空間2sを
中間圧室2sという)。
aと対向して吐出口2tが貫通して設けられている。鏡
板2aの裏面の外周部には、面外に突出して環状に構成
された突起部2kが形成され、ケーシング4と一体的に
設けられたフレーム部4jの環状溝4nに適度な隙間を
維持した状態で嵌合されている。そして、この突起部2
kと環状溝4nとは運転状態において滑り軸受を構成し
ている。
プ2bとは反対側には、鏡板2aと一体的であって延在
する円筒部分が設けられており、この内周面をメス側ス
プライン軸継手2mとし、外周面をジャ−ナル軸受対向
面2nとする軸継手部2lが構成されている。そして、
第1のスクロール1と第2のスクロール2は互いにラッ
プ部分を組み合わされて、フレーム3jとフレーム4j
によってサンドイッチ状に挾まれ配置されているが、ス
クロール部材1、2が共に回転可能できるように鏡板2
aの裏面1jとフレーム3jおよび、他方の鏡板2aの
裏面2jとフレーム4jのそれぞれの間には適度な隙間
が設けられており、この隙間内には潤滑油を介在させて
好適な潤滑状態が保たれている。そして、両スクロール
1、2が回転する時、ピン1dとピン穴2p、ピン1f
とピン穴2qとがそれぞれ組み合わされて、ラップ1
b、2bの側面同志が強く接触しないように両スクロー
ルの回転方向の相対位置関係が定められる。また、ガス
流路1iと2h、1hと2iとがそれぞれ対になって大
きな吸込み流路を形成しており、スクロール部の外周部
に設けた吸込室19から圧縮作動室22に流入される。
にスクロ−ル室形成部3aを、右側にモ−タ室形成部3
dが形成されている。スクロ−ル室形成部3aには、そ
の周方向側に吸入口3bが開口され、端面側に円筒形状
のフランジ3cが設けられている。モ−タ室形成部3d
には、その周方向側に排出口3eが、又、フランジ3
f、フランジ3gおよび右端面にフランジ3iが配設さ
れている。フランジ3fとフランジ3gの間には、複数
のフィン3hを設け、さらにその外周部に冷却液の入口
5aと出口5bを持つ円筒状部材5を配設してウオータ
ージャケット5fを構成している。ウオータージャケッ
ト5fには、円筒状部材5に対向してシール部材5d,
5eが設けられておりフランジ3fとフランジ5cをボ
ルト等で締め付けることにより密封が保たれている。
ステータ7aとモータロータ7bからなる第1のモータ
7が配設されている。モータステータ7aは、モ−タ室
形成部3dに固定され、モータロータ7bは、回転軸1
1に固定されている。この回転軸11は、一端が軸受支
持板9に固定された軸受9aに支持され、他端はオス側
スプライン軸継手11cが形成されており、これが上述
した第1のスクロール部に形成されたメス側スプライン
軸継手1mと係合して支持されている。また、回転軸1
1にはバランスリング11a、および11bが固定配置
され、内部には貫通孔11dが設けられている。貫通孔
11dの一端は吐出口1tに対向して配置されていて他
端は吐出口15に開口している。側ケーシング13は、
ハーメチック端子13bを備え、端部のフランジで軸受
支持板9を挾んだ状態で相手フランジ3iに固定され、
潤滑油17を収納する吐出室15を形成する。モータス
テータ7aとハーメチック端子13bとは、吐出室15
の中の電線7cによって、電気的に接続されている。フ
レーム部3jに設けた給油穴3lは、一端が潤滑油17
中に開口し、他端が滑り軸受3kの内側とに連通するよ
うに形成されている。 ケーシング4の構成は、ケーシ
ング3の構成とほぼ同様であり、以下にその要部につい
て説明する。ケーシング4には、ケーシング3に設けら
れたスクロ−ル室形成部3aに相当する部分は無く、フ
レーム部4jの外周側にはケーシング3に設けられたフ
ランジ3cと結合されるフランジ部4cが形成されてい
る。モ−タ室形成部4dの内側には、モータ8が配置さ
れ、回転軸12にはモータロータ8bの両端に一対のバ
ランスリング12a、12bが一体的に固定され設けら
れている。モ−タ室形成部4dの端面に軸受支持板10
bに固定された軸受10aがあって、内部に貫通孔12
dを有する回転軸12は、この軸受10aと第2のスク
ロールの円筒部2lによって回転可能に軸支されてい
る。
に、側ケーシング14がフランジ部4aおよび、4iで
固定され、吐出室16が形成されている。モ−タ室形成
部4dの外周部には、ウオータージャケット6fが構成
されている。このウオータージャケット6fに平行して
外部配管に連絡する作動ガスの排出口4eが設けられて
いる。4lは、給油のための連通孔であって、一端が潤
滑油18中に他端が軸受4kに開口されている。
式流体機械の動作を説明する。ハーメチック端子13b
を介してモ−タ7および、8に電力が同時に供給される
ことにより、モータロータ7b、8bが回転し、それら
のモ−タに結合された第1のスクロ−ル部および第2の
スクロール部が回転する。この時、第1のスクロールの
鏡板面上1aに形成されたピン1dは相手スクロール部
に設けられたピン穴2pにそして、同じくピン1fは相
手ピン穴2qに係合しあって回転位相差補償手段を構成
し、お互いのスクロールが同じ方向に同じ回転速度で回
転するように動作する。尚、本実施例ではピンとピン穴
の組合せで一対だけで構成しているが、この組合せは円
周状に複数組配列されていても回転位相補償手段として
十分機能することができる。このようにして両方のスク
ロール部材が回転すると、ガスは圧縮機の外部より吸入
口3bを通って吸入み室19へ入り、ガス流路溝1h、
1i、2h、2iを通過して第1のスクロ−ル部および
第2のスクロール部によって形成される圧縮室22へ入
る。この圧縮室22は、スクロール部材の回転にともな
って体積を減少させながら順次回転中心へ移動するた
め、ガスは圧縮されて吐出口1tおよび、2tへ導かれ
る。その後、吐出ガスは左右の回転軸11および、12
の方向に別れ、ロ−タ7b、8bを間接的に冷却しなが
ら貫通孔11d、12dを通り吐出室15、16へ流入
する。さらに、吐出室15に流入したこの吐出ガスは、
モータ7を冷却しながらロ−タ7bとステ−タ7aの隙
間やステ−タ7aの外側を通り、排出口3eから圧縮機
の外部へ出る。一方、吐出室16に充満したこの吐出ガ
スも同様に、モータ8を冷却しながらロ−タ8bとステ
−タ8aの隙間やステ−タ8aの外側を通り、排出口4
eから圧縮機の外部へ出る。
ム部3j、4jの環状溝3n、4nに適度な隙間を維持
した状態で嵌め合わされていて、その隙間には潤滑油が
介在しているのでガスのシール作用を有している。この
結果、中間圧室1sおよび、2sの圧力を保持している
ガスはこのシール作用によって吸込み室19と概略遮断
される。中間圧室1sおよび、2sの面積は、第1のス
クロール部と第2のスクロール部が離れる向きの変位を
抑制できるだけのスラスト力が発生できるように、内部
の圧力に応じて決めてある。また、回転することによっ
て生じたスクロールラップ側の遠心力は前述したように
鏡板に対してモーメント荷重となり、スクロ−ルラップ
側を凸面とする鏡板変位をもたらす。一方、鏡板の裏面
の突出部1k、2kの遠心力は、前記モーメントに対す
るカウンターモーメントとなって鏡板変位を小さくする
ように作用する。
が高くなると、鏡板1aと2aが接近する様にスラスト
力が作用する。この時、鏡板面に設置された両方の第2
のスラスト1g、2gの先端面が互いに摺動することに
よって、鏡板1aと2aが接近する向きの変位が抑制さ
れる。中間圧室1s、2sには、圧縮作動室内のガスと
は別に圧力差によって潤滑油17、18が、給油孔3
l、4lを通って軸受3k、4kを潤滑した後で流入す
る。さらに、この潤滑油17,18は、圧力差によって
吸込み室19に移動し吸入ガスと混ざりあう。その後、
吸入ガスと共に圧縮室に入り、スクロ−ルラップ1b、
2bを潤滑しながら吐出ガスと共に貫通孔11dや12
dを通って、最終的にケ−シング3および4内へ戻る。
吐出室15や16の内部ではこの潤滑油とガスが混在し
た状態になるが、ガスの流速が小さくなるため潤滑油と
ガスの分離が行われ、潤滑油を好適にケーシング内に回
収できる。
却水を流すことにより、モータ7と8および潤滑油17
と18を冷却することができる。また、モータ7と8の
温度が低い場合には、その温度レベルに応じて、冷却水
の代わりに気体を流すことができる。
kと2kを設けたことにより鏡板1aと2aの曲げ剛性
が増大し、その面外からの外力が加わっても鏡板の変形
は小さく抑えられる。また、裏面の突出部1kと2kが
遠心力によって変形しようとしても環状溝3n、4nが
軸受機能を有しているので、互いに接近し合うとその隙
間内に存在する流体の圧力が高まるため、強制的に鏡板
の変形が一層抑制されるという、特有の効果を奏する。
この結果、スクロ−ルラップ間の隙間を適性に保持する
ことが可能となり、圧縮機の性能を向上させることがで
きる。さらに、スクロ−ル部1、2と駆動軸11、12
をスプライン軸継手で連結したことにより、スクロ−ル
部1と2の偏心量の誤差の許容量を大きくできるので部
品加工が容易になる上に、スクロ−ルラップ1b、2b
をかみあわせてから駆動軸11、12を連結できるので
組み立てやすいという、本実施例特有の効果もある。
体機械の第二の実施例を図4に従って説明する。図4
は、この実施例の第1のスクロ−ル部の斜視図である。
第2のスラスト軸受1gを環状に形成し、その内部にガ
ス流路穴1u及び1vを設けてある。すなわち、この実
施例では第一の実施例のガス流路溝1hと、1iの代わ
りにガス流路穴1u及び1vを設けたものである。又、
第2のスクロ−ル部にもこれらのガス流路穴と同様の2
個のガス流路穴が設けられている。その他の部分の構成
は第一の実施例とほぼ同様であり、動作も第一の実施例
とほぼ同じであるので、本実施例の構成および動作の説
明は以下省略する。
のスラスト軸受1gおよび2gは、第1の実施例とは異
なってガス流路が切欠き溝とならないので、鏡板1aお
よび2aの曲げ剛性が向上し鏡板の変形量を一層小さく
できる。この結果、スクロ−ルラップ間の隙間を一層適
性に保持することが可能となる。次に、本発明の第三の
実施例を図5、図6および図7により説明する。図5
は、図1に示した実施例の中央部分から右側に相当する
位置の構成を表わすもので、本実施例の第1のスクロ−
ル部1側の部分縦断面図である。図示していない左側は
モータ等が配置してあり全体としては図1に示したよう
な密閉形圧縮機を構成している。図6は第1のスクロ−
ル部1の斜視図、図7は第1のスクロ−ル部1の平面図
である。本実施例は、第1のスラスト軸受を中間圧室1
s、2sの代わりに動圧形スラスト軸受1wおよび、2
wで構成したものである。動圧形スラスト軸受1wおよ
び、2wはそれぞれ第1のスクロール1と第2のスクロ
ール2の鏡板の裏面に対向して、環状に形成されてい
る。
び2wは、それぞれのフレーム部3j、4jに回転を阻
止された状態で嵌め合わされている。さらに、本実施例
は、図4に示した第二の実施例のピン台1c、1eの代
わりに、ピン1d、1fを第2のスラスト軸受1gに取
りつけ、ピン穴2p、2qを第2のスラスト軸受2gに
配設したものである。その結果、スクロ−ル部の外径が
小さくなり吸込み室の直径を小形化できる。動圧形スラ
スト軸受はその支持面に液体もしくは気体を介在させ、
相手部材の回転運動によってスラスト負荷を受けようと
するものである。本実施例では、これを設置したことに
よりスクロール部材の回転に伴ってスラスト支持能力が
向上すると共に摩擦損失を小さく保つことができるの
で、安定した回転運動を達成できる。このように、第1
のスラスト軸受と第2のスラスト軸受によってスクロー
ル部材の並行移動を抑制し、鏡板の裏面の外周部に設け
た環状突起部1k、2kの遠心力で鏡板1aおよび2k
の変形を阻止できるので、スクロールラップ間の隙間を
運転中好適に維持することができる。その他の部分の構
成および動作は第二の実施例とほぼ同じであるので、本
実施例の構成および動作の説明は以下省略する。
説明する。図8は図1に示した実施例の中央部分に相当
する位置の構成を表わすもので、本実施例のスクロール
のかみあい部を表わす部分拡大図である。本実施例で
は、環状突起部1kと2kを鏡板外周部に設け、その内
側に図1では中間圧室でに相当する位置に設けた第1の
スラスト軸受を配置したものである。その他の構成や作
用は、第一の実施例とほぼ同じであるのでここでの説明
は省略する。本実施例の特徴は、鏡板の裏面の環状突起
部1kと2kの構造にある。すなわち、この突起部1k
の外周側はテーパ状になっており、この突起部1kと凹
部の形状がほぼ同形状に作られたフレーム3jの環状溝
3n1、4n1が適度な隙間を維持されて嵌め合わされ
ている。このような状態で、スクロール1が回転すると
突起部1kは、遠心力で外側に変形しようとする。一方
フレーム側3n1、4n1では、この時の力をテーパ面
で受けるので、反力としてはテーパ面に沿った力とこれ
に直角な成分に分けられる。この結果、テーパ面に沿っ
た力がラップ側へ向くスラスト力となる。このように、
本実施例ではテーパ面で生じるスラスト方向の分力によ
り、鏡板がラップ側を凸形にする弓なりの変形をより一
層抑制することができるので、スクロール部材の回転速
度が大きくなってもスクロールラップ間の隙間を小さく
維持でき、さらに安定した回転運動を達成できる。
説明する。図9は図1に示した実施例の中央部分に相当
する位置の構成を表わすもので、本実施例のスクロール
のかみあい部を表わす部分拡大図である。本実施例の特
徴は、鏡板の裏面の環状突起部1k2と2k2を鏡板内
周部に設け、その外側に動圧形スラスト軸受1w1、2
w1で構成した第1のスラスト軸受を配置した。さら
に、鏡板前面に第2のスラスト軸受1g1、2g1を環
状に形成しその摺動面の面積を小さくしている。また、
両スクロール部材1、2の回転位相補償手段を構成する
ピン1d2とピン穴2p2を第2のスラスト軸受1g
1、2g1の内側に設けている。吸込室19からラップ
1b、2bの外周部へ連通するガスの流路は第9図に示
していないが、第2のスラスト軸受1g1、2g1を半
径方向に貫通するように異なった断面位置に設けられて
いる。動圧形スラスト軸受1w1、2w1は、回転速度
が大きくなるにしたがいスラスト支持力を大きくする作
用がある。従って、このスラスト軸受は、第四の実施例
で示した中間圧方式1sがほぼ一定のスラスト力を発揮
できるのに比較して、回転数に応じて鏡板1aをラップ
側に変形させる余分な力を発揮できる。また、環状突起
部1k2と2k2は、鏡板1a、2a同じもので構成す
るように示してあるが比重量が大きい材料、例えば鉛材
などによって環状突起部だけを別体に構成して後で鏡板
に取り付けるようにしても良い。比重量が大きい材料で
環状突起部1k2や2k2を構成すれば、回転半径が小
さくても遠心力としては第一の実施例などとほぼ同じ大
きさを得ることができる。このようにして、スクロール
部材の姿勢を正常に保ち、ラップ間の隙間を好適に保つ
ことができる。さらに、本実施例では、環状突起部1k
2や2k2の回転周速を小さくすることができ環状溝3
n1、4n1との摺動による摩擦損失を小さくできる。
また、両スクロール部材の回転位相差補償手段によりラ
ップ同志の接触も防止できるので、高速回転においても
振動や騒音が小さくまた、高性能の同期回転形スクロー
ル圧縮機を提供することができる。次に、本発明の第六
の実施例を図11により説明する。図11は図1に示し
た実施例の中央部分に相当する位置の構成を表わすもの
で、本実施例のスクロールかみあい部を表わす部分拡大
図である。本実施例の特徴は、鏡板の裏面の環状突起部
1k3と2k3の外周部を円弧状に構成し、これが嵌め
合わされるフレーム3j、4jの環状溝3n3、4n3
の内周面もこれにあわせて円弧状の凹部を形成してい
る。この嵌め合い部には、適度な隙間が保たれているが
円弧状の部分のところの隙間は比較的に小さく形成さ
れ、内側の直線部分は比較的大きく形成されている。第
1のスラスト軸受は、第四の実施例と同じように中間圧
方式によって構成され環状突起部1k3と2k3の内側
に配置されている。第2のスラスト軸受は、軽量化され
た材料で構成され、断面がT字形の環状形状にして構成
している。吸込室19からラップ1b、2bの外周部へ
連通するガスの流路1h2、2h2は、第2のスラスト
軸受1g1、2g1を半径方向に貫通するように円周上
に複数個設けている。
回転位相差補償手段を第三の実施例のように第2のスラ
スト軸受1g1、2g1の円周上に複数個設けている。
スクロール部材が回転することによって鏡板が弓なり状
に多少変形しても環状突起部1k3と2k3は、円弧状
に形成された環状溝3n3、4n3に嵌め合わされてい
るので、お互いに接触しあうことも無く円弧に沿って好
適に逃げることができる。さらに、この円弧部分の隙間
の大きさは、鏡板が弓なり状に多少変形してもほとんど
変化せずに維持される。従って、本実施例では特に環状
突起部1k3と2k3の嵌め合い部分におけるシール機
能は向上されている。その結果、中間圧室1s、2sの
圧力レベルをより好適な状態で維持できるので、スクロ
ール部材に対して適度なスラスト力を付与でき、圧縮機
としても性能が改善されている。一方、第2のスラスト
軸受1g2、2g2を軽量化して形成しているので、こ
れ自身による遠心力が軽減でき、しいては鏡板の変形を
小さくすることができる。
り説明する。図12は図1に示した実施例の中央部分に
相当する位置の構成を表わすもので、本実施例のスクロ
ールかみあい部を表わす部分拡大図である。本実施例の
特徴は、鏡板1a、2aの変形防止を該鏡板の対向面内
に配置した支持棒22で行うことにある。この支持棒2
2はその両端が球面継手で構成してあり、一方が鏡板1
aと他方が鏡板2aと摺動可能なごとく結合されてい
る。結合部には止め輪21を設けて軸方向に抜けないよ
うにしている。この支持棒22は、一対だけ図示してい
るが円周上に複数個設けることもできる。第1のスラス
ト軸受1w、2wは、動圧形スラスト軸受で構成されて
いる。この軸受は、回転速度が大きくなるとスクロール
を互いに押しつけるようなスラスト力を発生するが、こ
れに対しては支持棒22がその力を受けて鏡板の変形を
抑えることができる。また、吸入室19は、スクロール
ラップの外周部と空間的につながっているので作動ガス
の流路を特別に設ける必要はない。このため、作動ガス
の流動抵抗が小さくできる等の効果がある。従って、全
体としての圧縮機の性能を向上することができる。
ールの回転位相関係を正常に保つ他の実施例について説
明する。図13は第1および第2スクロ−ル部材を組み
合わせたときの状況を回転位相補償手段と共に模式的に
示したものである。また、図14は、図13の縦断面図
である。図13、図14とも図1に示した実施例の中央
部分に相当する位置の構成を本実施例に代えて表わすも
ので、図13中で、実線は第2のスクロ−ル部、破線は
第1のスクロ−ル部を示す。この構成は、第三の実施例
に示す第2のスラスト軸受1g、2gの代わりに、12
個のボ−ル穴1x1〜1x12を有するボ−ル台1xを鏡
板1aから突出させて配置し、さらに、12個のボ−ル
穴2x1〜2x12を有するボ−ル台2xを鏡板2aから
突出させて配置したものである。尚、本実施例ではこれ
らのボ−ル台1x、2xは鏡板と一体に形成されている
が、別体にして構成することもできる。そして、スクロ
−ル部1とスクロ−ル部2を対向させ、組み合わせると
前記ボール穴がほぼ向かいあうように配置されるので、
これら一対になったボ−ル穴の各々に12個のボ−ル2
0a〜20lを転動可能なごとく組入れるようにしてあ
る。ボ−ル台1x、2xやボ−ル20a〜20lは、比
較的硬度の高い金属で構成されている。両スクロールが
回転するとボール20は、それぞれのボール穴1xおよ
び2xの壁面と底面に接しながら回転すると共に、両ス
クロールの相対位置関係を一定に保つことができる。従
って、この部分の構成によって、第1および第2スクロ
−ル部材は回転中の回転位相差を規制されるとともに、
鏡板が接近する向きの変位も規制される。この場合、接
触面はボールと面で構成されるため、接触による摩擦損
失が少なくなり圧縮機としての効率が向上する。
用した本発明の第八の実施例を図15により説明する。
図15は冷凍空調機のサイクルを構成する主たる要素を
配管によって接続したものであり、この作動気体には冷
媒ガスが用いられている。圧縮機の排出口からは高温高
圧のガスが吐出され、この高温高圧のガスは、第1の熱
交換器31で冷却されて高圧の液体となる。高圧液体が
絞り弁機構32を通過するとき、断熱膨張され低温低圧
の蒸気に状態変化する。そして、第2の熱交換器33で
吸熱し、低圧のガスになって圧縮機の吸入口に流入す
る。従って、第1の熱交換器31を室内に配置すれば、
室内を暖房することができ、第2の熱交換器33を室内
に配置すれば、室内を冷房することができる。この場
合、圧縮機は第一の実施例に示したように排出口が3e
と4eの二つになっているので、配管で一つに接続して
冷凍空調サイクルにつないでいる。また、各実施例で説
明したように圧縮機の回転数は低速から高速まで非常に
広い範囲で設定されているので本実施例によれば、暖房
能力や冷房能力が広い範囲で設定できる。また、低振動
の圧縮機を用いているので空調機としても静かなものを
提供することができる。
に適用した本発明の第九の実施例を図16により説明す
る。図16は冷凍空調機のサイクルを構成する主たる要
素を配管によって接続したものであり、この作動気体に
は冷媒ガスが用いられている。本実施例の特徴は、圧縮
機に設けたそれぞれの排出口3eと4eに高圧側配管を
設けてさらに独立した2つの第1の熱交換器31a、3
1bと絞り弁機構32a、32bを接続したことにあ
る。このように構成したことにより、圧縮機からの吐出
ガスは圧縮機の内部で既に流量が2分されて第1の熱交
換器31a、31bにそれぞれ流入する。絞り弁機構3
2a、32bを通過した後は、冷媒ガスが合流して第2
の熱交換器33に流入する。第1の熱交換器31a、3
1bをそれぞれ異なる室内に配置することにより、同時
に2室一緒に暖房することができる。さらに、配置を逆
にして第2の熱交換器33を室内に設置することにより
室内の冷房ができる。この場合には、第1の熱交換器3
1a、31bで十分に放熱することができるので、室内
の冷房能力を高めることができる。暖房能力や冷房能力
の可変幅や低振動化、低騒音化の効果については前記実
施例とほぼ同じである。また、従来から用いられている
四方弁もしくは流路切り替え弁などの要素を前記サイク
ル内に組み込むことにより、第1の熱交換器31a、3
1bを室内の冷房用として利用できる。このように、本
発明の圧縮機は2室同時に暖房もしくは冷房する空調機
などに容易に適用することができる。
る。
れており、スクロールラップと同様にスクロール部材の
回転運動によって遠心力が発生し、この鏡板を境にして
その両面に作用する遠心力は、鏡板に対してお互いに打
ち消しあうようなモーメント荷重として作用するので、
鏡板の変形量は、小さく抑えられる効果がある。
よって作用するモーメント荷重が、スクロールラップに
よって作用するモーメント荷重より小さい場合には、突
起部材の位置を半径方向のより外側に設けたりあるい
は、比重量の大きな材料で前記突起部材を構成させ、こ
れとは反対に、突起部材によって作用するモーメント力
がモーメント荷重より大きい場合には、鏡板の裏面に設
ける突起部材の位置を半径方向でより内側に設けている
ので、モーメント荷重の大きさを調節できるため、鏡板
の変形量は、より小さく抑えられる効果がある。
共に、第1のスクロール部および第2のスクロ−ル部の
鏡板の裏面に鏡板が互いに離れる向きの変位を抑制する
動圧形の第1のスラスト軸受を設けているので、回転速
度が高速になるほどスラスト支持力が大きくなり、スク
ロール部材がスラスト方向に移動するのを規制するの
で、これによって2つのスクロール部材の位置関係が正
しく保たれる効果がある。その結果、スクロールの姿勢
を安定した状態で運転でき、したがって、高速運転時に
おけるスクロ−ル鏡板の変形が抑えられると共に、スク
ロールラップ間の隙間を正常域に保持することが容易に
なり、圧縮機性能の向上を図ることができる。 又、ス
ラスト方向の鏡板が互いに接近する向きの変位を抑制す
る第2のスラスト軸受を第1のスクロール部および第2
のスクロ−ル部のスクロ−ルラップが立設する側の鏡板
面の各々に該鏡板から突出するように設けて構成しして
いるので、第2のスラスト軸受は、第1のスクロールラ
ップ先端面と第2のスクロールラップ底面とがスラスト
方向に強く接触するのを防止するとともに、スクロール
ラップ先端面の軸方向すきまをを小さく保つことができ
る効果がある。また、鏡板が湾曲するような変形に対し
てもその変形を抑えることができるので、スクロ−ルラ
ップ間の径方向クリアランスも正常域に保持することが
できる効果がある。
された環状の突起部の外周面をテーパ状に形成するある
いは、円弧状に形成して相手面に適当な隙間をもって嵌
め合わされるように構成しているので、遠心力で外側に
変形しようとする時、テーパ面で受けるので、スラスト
方向の分力により鏡板がラップ側に凸に変形するのを防
止できる効果がある。
置され、両方の鏡板に係合して鏡板の変形を強制的に阻
止する連接棒を設けているので、その両端をそれぞれの
鏡板に結合されていて、鏡板が全体的に弓なり状に変形
する場合にその鏡板の変形を直接的に規制し、鏡板が湾
曲するような変形に対してもその変形を抑えることがで
きるので、スクロ−ルラップ間の径方向クリアランスも
正常域に保持することができる効果がある。
ムに、この環状突起部が適当な隙間をもって嵌合される
環状溝を設けて、その環状溝に潤滑油を介在させている
ので、突起部の外周部と環状溝の内周部は互いに滑り軸
受の機能を有するため、環状溝が突起部の外周部を支持
し鏡板の変形を拘束することができ、この嵌め合い部の
小さな隙間に潤滑油などの液体が介在していることによ
ってシール作用を行うことができる。この突起部の持つ
シール作用によって高圧の吐出ガスあるいは中間圧力が
一度に且つ多量に吸込側へ漏れ込まないので圧縮機性能
を高く維持することができる効果がある。
スラスト軸受を流体の圧力を用いて達成する構成を示し
てあるが、この場合においても前記突起部が流体の圧力
を適正に維持することができるので、それぞれのスクロ
ール部材に働くスラスト力を十分に受けることができ
る。
さは、両方の第2のスラスト軸受の高さを合計したとき
に前記スクロールラップの高さにほぼ等しいか、もしく
は若干高くなるように形成しているので、ラップ間のす
きまが適正に保たれ、高効率で運転することができる。
されたフレームとの間に、回転位相補償機構を設けてい
るので、鏡板の変形によるスクロール部材のラップ同志
の接触も防止できるので、高速回転においても振動や騒
音が小さくできる。又、回転位相差補償手段の設置によ
りスクロ−ルラップ間の隙間の適正保持も一層容易にな
り、上記効果に加えて体積効率のより一層の向上がはか
れる。従って、広範な運転速度範囲において圧縮機の効
率を向上させ、振動および騒音を低減するという効果が
ある。
に回転駆動力を供給する第1の回転駆動部と第2のスク
ロ−ル部に回転駆動力を供給する第2の回転駆動部の2
個設け、それぞれの回転駆動部が回転軸を介してこれに
対応するスクロール部材とスプライン軸継手で連結した
ことにより、スクロ−ル部との偏心量の誤差の許容量を
大きくできるので部品加工が容易になる上に、スクロ−
ルラップをかみあわせてから駆動軸を連結できるので組
み立てやすくなる。
ラップで形成される第1及び第2のスクロ−ル部材と、
該第1及び第2のスクロ−ル部材の鏡板のラップとは反
対の面に設けられ、前記第1及び第2のスクロ−ル部材
を回転駆動する回転軸を軸受支持するフレ−ムを有し、
前記第1及び第2のスクロ−ル部材が互いにスクロ−ル
ラップを内側にして組合わされ、前記回転軸を介して第
1と第2の両スクロール部材の各々を同じ方向に同期回
転させることにより前記空間内の気体を圧縮させて吐出
するものであって、前記回転軸の中心部に吐出孔を設
け、該吐出孔と連通する吐出室を前記スクロ−ル部材の
両側に配置するとともに、前記吐出室の各々に第1の熱
交換器と、該各々の第1の熱交換器が合流するように配
管された後流側に絞り弁機能を有する部品と、第2の熱
交換器とを接続して冷凍サイクルを構成しているので第
1の熱交換器を2室に配置できる。又、暖房や冷房に対
する能力可変幅を一段と広くできる他、低振動で低騒音
の空調機を提供することができる。
の斜視図である。
の斜視図である。
の斜視図である。
側の部分縦断面図である。
の斜視図である。
の平面図である。
分縦断面図である。
分縦断面図である。
部分縦断面図である。
部分縦断面図である。
に保つ他の回転位相補償機構を示す横断面図である。
に保つ他の回転位相補償機構を示す縦断面図である。
用した一実施例を示すサイクル構成図である。
用した他の実施例を示すサイクル構成図である。
2a…鏡板、1b,2b…スクロ−ルラップ、1d,1f
…ピン、2p,2q…ピン穴、1g,2g…第2のスラス
ト軸受、1k,2k…環状突起部、1s,2s…中間圧
室、1w,2w…動圧形スラスト軸受(第1のスラスト
軸受)、1h,1i…吸込みガス流路、1o,2o…連
通孔、1t,2t…吐出口、1l,2l…軸継手部、1
u,1v…ガス流路穴、1w,2w…動圧形スラスト軸
受、1x1〜1x12,2x1〜2x12…ボ−ル穴、3,4
…ケーシング、3j,4j…フレーム、3k,4k…滑
り軸受、3n,4n…環状溝部、5f,6f…ウオータ
ージャケット、7,8…モ−タ、9a,10a…ラジア
ル軸受、11,12…回転軸、15,16…吐出室、1
7,18…潤滑油、19…吸込み室、20a〜20l…
ボ−ル、22…支持棒、30…圧縮機、31…第1の熱
交換器、32…絞り弁機構、33…第2の熱交換器。
Claims (18)
- 【請求項1】 鏡板とこれに立設するスクロ−ルラップで
形成される第1及び第2のスクロ−ル部材が互いにスク
ロ−ルラップを内側にして組合わされて圧縮空間を構成
し、前記第1と第2の両スクロール部材の各々を同じ方
向に同期回転させることにより前記空間内の気体を圧縮
させて吐出する同期回転形スクロ−ル式流体機械におい
て、前記第1及び第2のスクロ−ル部材のそれぞれの鏡
板の裏面側に環状の突起部を設けたことを特徴とする同
期回転形スクロール式流体機械。 - 【請求項2】 鏡板とこれに立設するスクロ−ルラップで
形成される第1及び第2のスクロ−ル部材が互いにスク
ロ−ルラップを内側にして組合わされ、前記第1と第2
の両スクロール部材の各々を同じ方向に同期回転させる
ことにより前記空間内の気体を圧縮させて吐出する同期
回転形スクロ−ル式流体機械において、前記第1及び第
2のスクロ−ル部材間にそれぞれスクロ−ル部材と回動
可能に係合し、両スクロール部材が離反する方向に抜け
ないように設けられた連接棒を設けたことを特徴とする
同期回転形スクロール式流体機械。 - 【請求項3】 前記突起部の少なくとも一部分がスクロー
ル部材よりも比重量の大きい材料で構成した請求項1に
記載の同期回転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項4】 前記第1及び第2のスクロ−ル部材の鏡板
のラップとは反対の面に、前記第1及び第2のスクロ−
ル部材を回転駆動する回転軸を軸受支持するフレ−ムが
設けられたものであって、該フレ−ムに前記突起部と対
向して環状溝が配置され、前記突起部と該環状溝とが適
当な隙間を維持した状態で嵌合されている請求項1又は
3に記載の同期回転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項5】 前記突起部が、その外周側を鏡板の外周側
に向かって傾斜する形状に形成されたものであって、前
記フレームに前記突起部と適当な隙間を維持した状態で
嵌合する該環状溝とが配置され、前記突起部と環状溝と
の間に潤滑油を介在させた請求項1又は3に記載の同期
回転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項6】 前記突起部が、テーパー状に形成されたも
のである請求項5に記載の同期回転形スクロ−ル式流体
機械。 - 【請求項7】 前記突起部が、円弧状に形成されたもので
ある請求項5に記載の同期回転形スクロ−ル式流体機
械。 - 【請求項8】 鏡板とこれに立設するスクロ−ルラップで
形成される第1及び第2のスクロ−ル部材が互いにスク
ロ−ルラップを内側にして組合わされて圧縮空間を構成
し、前記第1と第2の両スクロール部材の各々を同じ方
向に同期回転させることにより前記空間内の気体を圧縮
させて吐出する同期回転形スクロ−ル式流体機械におい
て、前記鏡板の外周部が互いに離れる向きの鏡板の変形
を抑制する手段を、スクロール部材の鏡板の裏面側に設
けるとともに、前記第1及び第2のスクロ−ル部材との
間に回転位相補償機構を設けたことを特徴とする同期回
転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項9】 前記回転位相補償機構が、一方のスクロー
ル部材に設けられたピンと、他方のスクロール部材に設
けられたピン穴とで構成されている請求項8記載の同期
回転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項10】 前記回転位相補償機構が、一方のスクロ
ール部材に設けられたボ−ルと、他方のスクロール部材
に設けられたボ−ル台とで構成されている請求項8記載
の同期回転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項11】 鏡板とこれに立設するスクロ−ルラップ
で形成される第1及び第2のスクロ−ル部材と、該第1
及び第2のスクロ−ル部材の鏡板のラップとは反対の面
に設けられ、前記第1及び第2のスクロ−ル部材を回転
駆動する回転軸を軸受支持するフレ−ムを有し、前記第
1及び第2のスクロ−ル部材が互いにスクロ−ルラップ
を内側にして組合わされ、前記回転軸を介して第1と第
2の両スクロール部材の各々を同じ方向に同期回転させ
ることにより前記空間内の気体を圧縮させて吐出する同
期回転形スクロ−ル式流体機械において、前記鏡板の外
周部が互いに離れる向きの鏡板の変形を抑制する手段
を、スクロール部材の鏡板の裏面側に設けるとともに、
前記回転軸とスクロ−ル部材とをスプラインで連結した
ことを特徴とする同期回転形スクロール式流体機械。 - 【請求項12】 鏡板とこれに立設するスクロ−ルラップ
で形成される第1及び第2のスクロ−ル部材が互いにス
クロ−ルラップを内側にして組合わされて圧縮空間を構
成し、前記第1と第2の両スクロール部材の各々を同じ
方向に同期回転させることにより前記空間内の気体を圧
縮させて吐出する同期回転形スクロ−ル式流体機械にお
いて、前記第1及び第2のスクロ−ル部材のそれぞれの
鏡板のラップ側にスラスト軸受を設けたことを特徴とす
る同期回転形スクロール式流体機械。 - 【請求項13】 前記スラスト軸受の鏡板面からの高さの
合計が、前記スクロ−ルラップの高さにほぼ等しいか若
干高く設定されている請求項12に記載の同期回転形ス
クロール式流体機械。 - 【請求項14】 前記スラスト軸受に吸入側と前記圧縮空
間とを連通するガス流路穴を設けた請求項12に記載の
同期回転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項15】 鏡板のラップ側にスラスト軸受を設けた
請求項1、3、4、5、8、又は11に記載の同期回転
形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項16】 鏡板のラップ側にスラスト軸受を設けた
前記第1及び第2のスクロ−ル部材の鏡板のラップとは
反対の面に、前記第1及び第2のスクロ−ル部材を回転
駆動する回転軸を軸受支持するフレ−ムが設けられたも
のであって、該フレ−ムに前記圧縮空間と連通する背面
室を設けた請求項1、2、8、9、10、11、12、
又は13に記載の同期回転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項17】 前記スクロ−ルラップの遠心力と釣り合
わせるカウンタ質量を設けた請求項2、3、又は12に
記載の同期回転形スクロ−ル式流体機械。 - 【請求項18】 鏡板とこれに立設するスクロ−ルラップ
で形成される第1及び第2のスクロ−ル部材と、該第1
及び第2のスクロ−ル部材の鏡板のラップとは反対の面
に設けられ、前記第1及び第2のスクロ−ル部材を回転
駆動する回転軸を軸受支持するフレ−ムを有し、前記第
1及び第2のスクロ−ル部材が互いにスクロ−ルラップ
を内側にして組合わされ、前記回転軸を介して第1と第
2の両スクロール部材の各々を同じ方向に同期回転させ
ることにより前記空間内の気体を圧縮させて吐出するも
のであって、前記回転軸の中心部に吐出孔を設け、該吐
出孔と連通する吐出室を前記スクロ−ル部材の両側に配
置するとともに、前記吐出室の各々に第1の熱交換器
と、該各々の第1の熱交換器が合流するように配管され
た後流側に絞り弁機能を有する部品と、第2の熱交換器
とを接続したことを特徴とする冷凍サイクル。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03066019A JP3104272B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 同期回転形スクロール式流体機械及びそれを用いた冷凍サイクル |
KR1019920004933A KR960005543B1 (ko) | 1991-03-29 | 1992-03-26 | 동기 회전형 스크로울 유체 기구 |
US07/859,860 US5295808A (en) | 1991-03-29 | 1992-03-30 | Synchronous rotating type scroll fluid machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03066019A JP3104272B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 同期回転形スクロール式流体機械及びそれを用いた冷凍サイクル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04301193A JPH04301193A (ja) | 1992-10-23 |
JP3104272B2 true JP3104272B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=13303804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03066019A Expired - Fee Related JP3104272B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 同期回転形スクロール式流体機械及びそれを用いた冷凍サイクル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3104272B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4995290B2 (ja) * | 2010-02-04 | 2012-08-08 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機の設計方法 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP03066019A patent/JP3104272B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04301193A (ja) | 1992-10-23 |
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