JP3103805B1 - 包装方法およびそれに用いられる装置 - Google Patents

包装方法およびそれに用いられる装置

Info

Publication number
JP3103805B1
JP3103805B1 JP11281728A JP28172899A JP3103805B1 JP 3103805 B1 JP3103805 B1 JP 3103805B1 JP 11281728 A JP11281728 A JP 11281728A JP 28172899 A JP28172899 A JP 28172899A JP 3103805 B1 JP3103805 B1 JP 3103805B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
heated
tank
heat
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11281728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001106209A (ja
Inventor
義明 朝倉
博之 柳瀬
保博 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Original Assignee
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Sealing Printing Co Ltd filed Critical Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority to JP11281728A priority Critical patent/JP3103805B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3103805B1 publication Critical patent/JP3103805B1/ja
Publication of JP2001106209A publication Critical patent/JP2001106209A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 しわやむらがなく均一に熱収縮性被包材を加
熱収縮させて所望の物品に取り付けることができ、しか
も、装置も安全で複雑化,大型化にならない、包装方法
およびそれに用いられる装置を提供することである。 【解決手段】 シュリンクフィルム等の熱収縮性被包材
が被せられた物品Xは、搬送装置16によりシュリンク
トンネル12内を通過する。シュリンクトンネル12に
は、水蒸気発生装置14によって得られた所定の温度を
有する常圧の水蒸気が給送される。加熱された常圧の水
蒸気は、シュリンクトンネル12内の複数の噴出口30
aから物品Xに噴出される。熱収縮性被包材は、熱収縮
して、物品Xの表面に密着して被包される。熱収縮性被
包材が強固に被覆された物品Xは、シュリンクトンネル
12の機外から排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、包装方法および
それに用いられる装置に関し、特に、シュリンクフイル
ム,シュリンクラベル等の熱収縮性被包材が加熱収縮さ
れることによって、飲料容器,化粧容器,その他種々の
容器等の被包装物品に密着して被包することができる、
包装方法およびそれに用いられる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シュリンクフィルムで仮に被覆さ
れた物品をシュリンクトンネル内に導入し、熱風,温
水,蒸気等の種々の加熱手段によって、シュリンクフィ
ルムを加熱収縮させて物品に密着させて被包する方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱風によりシュリンクフィルム等を加熱収縮させる方法
では、被包装物品の湿気,濡れ,低温度の条件によっ
て、シュリンクフィルムの収縮が不十分な場合があっ
た。その場合、熱風の温度を上げたり、吹き付け量を大
きくする手段が必要となり装置自体が大型化,複雑化し
てしまうので、装置の設置スペースが広くなり、設備費
も高くくなる。また、従来の温水による加熱収縮方法で
は、水が侵入したり水で濡れたりしては不都合の生じ
る、水を嫌う被加工物品には不向きである。この場合、
シュリンクフィルムを加熱収縮させた後、被包装物品に
付着した水を吹き飛ばして除去したり、再度、乾燥する
時間や装置が必要となる。さらに、従来の蒸気を用いた
加熱収縮方法では、ボイラーで発生した蒸気を高温にす
るために、蒸気の圧力を高める必要があるので、潜熱が
高くなり凝縮水分も多くなる。そのため、熱収縮性フィ
ルムが急激に収縮されることになり、むらやしわが発生
する恐れがある。さらに、シュリンクフィルムの表面に
水分が多く付着するため、収縮工程後、乾燥装置ないし
水分除去装置が必要となる。また、この従来の蒸気を用
いた加熱収縮方法では、蒸気の圧力を高めるための装置
等が必要となり、危険を伴う恐れがある。しかも、圧力
の高い蒸気を吹き付ける噴射ノズルの孔径も小さく形成
されているため、蒸気の噴射速度も高くなり、被包装物
品の表面を変形させる恐れもある。
【0004】それゆえに、本願発明の主たる目的は、し
わやむらがなく均一に熱収縮性被包材を加熱収縮させて
所望の物品に取り付けることができ、しかも、装置も安
全で複雑化,大型化にならない、包装方法およびそれに
用いられる装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明にかかる包装方
法は、シュリンクフィルム等の熱収縮性被包材が被せら
れた物品を加熱された常圧の水蒸気により加熱して、熱
収縮性被包材を熱収縮させて物品の表面に密着させて被
包する包装方法であって、熱収縮性被包材が被せられた
物品を所定の搬送速度で一方から他方へと搬送する工程
と、物品の搬送方向の中間部に配置され、加熱された常
圧の水蒸気を物品に被せられた熱収縮性被包材に噴出さ
せる工程とを含み、加熱された常圧の水蒸気を熱収縮性
被包材に噴出させる工程は、第1の加熱手段で加熱され
た水およびそれにより発生する水蒸気をタンクに貯留す
る工程と、タンク内の上部に配設され、第1の加熱手段
により加熱された水から発生した水蒸気を第2の加熱手
段により加熱する工程とを含み、第1の加熱手段は、タ
ンクの下部に配設される2つのヒータを備え、第1の加
熱手段で加熱された水およびそれにより発生する水蒸気
をタンクに貯留する工程は、一方のヒータの回りに配設
された多重水管内の水を一方のヒータで加熱して、タン
ク内に貯留する工程と、タンク内に貯留された水を他方
のヒータでさらに加熱する工程を含むことを特徴とす
る、包装方法である。本願発明にかかる装置は、上述の
包装方法に適用される装置であって、熱収縮性被包材が
被せられた物品を所定の搬送速度で一方から他方へと搬
送する搬送装置と、搬送装置の搬送方向の中間部に配置
され、加熱された常圧の水蒸気を物品に被せられた熱収
縮性被包材に噴出させる噴出口を備えたシュリンクトン
ネルと、シュリンクトンネルに給送され、噴出口に加熱
された常圧の水蒸気を供給する水蒸気発生装置とを含
み、水蒸気発生装置は、第1の加熱手段で加熱された水
およびそれにより発生する水蒸気が貯留されるタンク
と、タンク内の上部に配設され、第1の加熱手段により
加熱された水から発生した水蒸気を加熱する第2の加熱
手段を含み、第1の加熱手段は、タンクの下部に配設さ
れる2つのヒータを含み、一方のヒータの回りには多重
水管が配設され、一方のヒータで加熱された多重水管内
の水は、タンク内に貯留され、タンク内に貯留された水
は、他方のヒータによりさらに加熱されることを特徴と
する、装置である。
【0006】本願発明にかかる包装方法およびそれに用
いられる装置では、シュリンクフィルム等の熱収縮性被
包材が被せられた物品が加熱された常圧の水蒸気により
熱収縮されるため、熱収縮性被包材は物品の表面に密着
して被包される。この場合、加熱された常圧の水蒸気に
より熱収縮性被包材を物品に加熱収縮させるため、従来
の技術のように、蒸気の圧力を高める必要がない。つま
り、従来例に比べて、潜熱が低く凝縮水分も少なくなる
ので、物品表面への水濡れも少ない。そのため、収縮工
程後、乾燥装置ないし水分除去装置が不要となる。ま
た、熱収縮性被包材は、急激に収縮されることがなく、
収縮が比較的緩和される。そのため、むらやしわが発生
する恐れがなく、均一に収縮することになる。さらに、
気の圧力を高める必要がないので、安全であり、装置
の複雑化,大型化も防止できる。本願発明にかかる包装
方法およびそれに用いられる装置では、熱収縮性被包材
が被せられた物品が搬送装置によって、所定の搬送速度
で一方から他方へと搬送される。そして、シュリンクト
ンネル内において、加熱された常圧の水蒸気が噴出口よ
り物品に被せられた熱収縮性被包材に噴出される。その
ため、熱収縮性被包材は物品に加熱収縮され、物品表面
に密着して被包される。水蒸気発生装置は、シュリンク
トンネルに配設された噴出口に加熱された常圧の水蒸気
を供給する。したがって、搬送装置により搬送されてく
る物品に連続的にシュリンク包装することが可能とな
る。第1の加熱手段で加熱された水およびそれにより発
生する水蒸気は、タンク内に貯留される。第2の加熱手
段は、第1の加熱手段により加熱された水から発生した
水蒸気を再度加熱する。そのため、加熱された水蒸気
は、シュリンクトンネルの噴出口に安定して供給され
る。 本願発明にかかる包装方法およびそれに用いられる
装置では、特に、第1の加熱手段の一方のヒータによっ
て、多重水管内の水が加熱される。多重水管内の水は、
徐々に加熱されていき、かつ、タンク内に連続して貯留
される。そして、タンク内に貯留された水は、他方のヒ
ータによってさらに加熱される。この場合、多重水管で
水が加熱されるため、伝熱面積を大きくすることが可能
となる。そのため、たとえばタンク内に一定量の水を貯
留した後、ヒータで加熱する従来の方法のように、タン
ク内への水の補給のときに水蒸気の温度が急激に下がる
ようなことがなく、安定して水蒸気を加熱することがで
きる。
【0007】本願発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は本願発明にかかる装置の一例を示す概
略正面図であり、図2はその概略平面図であり、図3は
その概略側面図である。図4は図2および図3に示す水
蒸気発生装置の概略正面図であり、図5は図2,図3お
よび図4に示す水蒸気発生装置の概略側面図である。本
実施例にかかる装置10について、先ず、概略的に説明
する。装置10は、主として、入口Aおよび出口Bを有
するシュリンクトンネル12と、シュリンクトンネル1
2に接続され、シュリンクトンネル12に加熱された常
圧の水蒸気を供給する水蒸気発生装置14と、シュリン
クフィルム等の熱収縮性被包材が前工程で被せられた容
器等の物品をシュリンクトンネル12の入口Aから送り
込みシュリンクトンネル内を通過して出口Bから機外に
送り出す搬送装置16とで構成される。
【0009】次に、各装置について、詳細に説明する。
シュリンクトンネル12は、その開放側を下に向けて配
設されるハウジング18を含む。ハウジング18内には
たとえば平面視U字状の中空枠体20が形成される。中
空枠体20は、シュリンクトンネル12内の上側に配置
される。中空枠体20は、その短辺部20aの中央に送
入口22を有し、送入口22には後述する水蒸気発生装
置14から、加熱された常圧の水蒸気が供給される。こ
の中空枠体20の対向する長辺部20bおよび20cに
は、それぞれ、その長さ方向に所定の間隔を隔てて、複
数の噴出部材24が形成される。各噴出部材24は、同
様の構造を有するため、1つの噴出部材24について説
明する。
【0010】噴出部材24は、図8に示すように、たと
えば絞り弁からなる調整部26を含む。調整部26の一
端は、たとえばストレート管からなる接続部28の一端
と接続され、接続部28の他端は、中空枠体20と接続
される。調整部26の他端には、たとえばT字形管継手
からなる噴出部30の一端が接続される。噴出部30の
他端には、他の接続部28を介して、他の噴出部30の
一端が接続される。さらに、噴出部30の他端には、さ
らに他の接続部28を介して、さらに他の噴出部30が
接続される。同様にして、複数の接続部28を介して、
複数の噴出部30が順次、長手方向に接続される。そし
て、本実施例では、5つ目の接続部28の端には、たと
えばエルボ管からなる別の噴出部30が接続される。
【0011】噴出部材24に供給される加熱された常圧
の水蒸気は、調整部26の絞り作用によって流量が調整
され、複数の噴出口30aから噴出される。本実施例で
は、各噴出部30が、それぞれ、管の端にねじを切って
接続する管継手で形成されているため、ねじ込み具合を
調整することによって、各噴出口30aの向きを適宜調
整することができる。なお、本実施例の各噴出口30a
の口径は、たとえば20mm程度に形成され、従来の高
圧の蒸気を噴射する噴射孔の孔径よりも大きく形成する
ことができる。
【0012】噴出部材24は、シュリンクトンネル12
内において、シュリンクトンネル12の軸線上を取り囲
むように、各噴出口30aがシュリンクトンネル12の
長さ方向および高さ方向に所定の間隔を隔てて配置され
る。本実施例の場合、特に、図3に示すように、複数の
噴出口30aの向きは、シュリンクトンネル12の軸線
上に対して直角方向に向いている。
【0013】水蒸気供給源としての機能を備えた水蒸気
発生装置14は、ハウジング40を含み、ハウジング4
0内には、密閉状に構成されている中空直方体状のタン
ク42が配設される。タンク42の下部には、図2およ
び図4に示すように、第1の加熱手段として、たとえば
2つのヒータ44および46(図3参照)が間隔を隔て
て並列に配設される。また、タンク42の上部には、第
2の加熱手段としての別のヒータ48が配設されてい
る。
【0014】一方のヒータ44の周囲には、たとえばス
パイラル状の多重水管50が配置される。多重水管50
内には、水が給水ホース(図示せず),電磁バルブ5
2,配管56等を介して、給水入口50aより順次送水
され、給水出口50bからタンク42内に送水される。
そして、タンク42内には、ヒータ44により加熱され
た水が貯留される。この場合、多重水管50がスパイラ
ル状に形成されるため、ヒータ44による多重水管50
への伝熱面積が大きくなり、より効率的に多重水管50
内の水を加熱することができる。
【0015】タンク42内に貯留された熱水は、さら
に、他のヒータ46により加熱される。したがって、タ
ンク42内には、加熱された水(熱水)およびそれによ
って発生する常圧の水蒸気が貯留される。水蒸気は、熱
水の水面より上側、つまり、タンク42内の上部に貯留
される。さらに、タンク42内に貯留された水蒸気は、
別のヒータ48により、再度加熱され、所定の温度に、
たとえば90〜100℃位に調整される。
【0016】水蒸気発生装置14のタンク42には、タ
ンク42内の水面を知るための水面計52およびタンク
42内に貯留される熱水の液面を制御する液面制御セン
サ群59が配設される。液面制御センサ群59は、たと
えば電極が水面に接触するとオン/オフするセンサであ
って、液面の上限用センサ,下限用センサ,液面制御セ
ンサ,共通アース端子等を含むものである。そして、液
面制御センサ群59により、タンク42内に貯留される
熱水のレベルを一定に規制している。
【0017】なお、タンク42の上面には、たとえば図
4に示すように、タンク42内に充満する水蒸気を適宜
通気させるための通気用コック43が配設される。ま
た、タンク42の上面には、適宜、安全弁ないし逃し弁
等の圧力調整弁51が配設され得る。さらに、タンク4
2の下には、タンク42内からのドレンを排出するため
の排水装置60が配設される。排水装置60は、タンク
42の底面に接続される管62,エルボ管64,コック
66,管68等の配管設備を備えたものである。
【0018】水蒸気発生装置14より得られた所定の温
度を有する常圧の水蒸気は、たとえば図1,図2,図3
に示すように、管72,管継手74,管75,仕切弁等
のゲート弁76およびエルボ管78等の配管設備からな
る給送手段70により、シュリンクトンネル12の送入
口22に給送される。水蒸気発生装置(蒸気供給源)1
4で発生した水蒸気は、タンク42内に溜められ、給送
手段70を経てシュリンクトンネル12の中空枠体20
と給送されて充満し、各噴出口30aよりシュリンクト
ンネル12内に噴出される。そして、各噴出口30aか
らシュリンクトンネル12の軸線上の周囲に噴出させる
ことができる。タンク42内の残余水蒸気は、排気装置
80により機外へ適宜排出される。排気装置80は、排
気モータ84により駆動する排気ブロワ82を含み、排
気ブロワ82の排気口86には、たとえば蛇腹状の排気
管88が装着されている。
【0019】搬送装置16は、たとえばベルトコンベヤ
90を含む。ベルトコンベヤ90は、モータ92の駆動
により搬送ベルト94がシュリンクトンネル12内の下
部内を通って走行される。この場合、シュリンクトンネ
ル12の下部には、シュリンクトンネル12内よりその
入口Aおよび出口Bを通り抜けて所定の長さで突き出た
ベルトコンベヤ90が配置される。すなわち、シュリン
クトンネル12の下端部内には、シュリンクトンネル1
2内を通ってその入口A,出口Bより突出するコンベヤ
フレーム96が架設される。コンベヤフレーム96の前
後端には、一対のベルトローラ98a,98bが設けら
れる。ベルトローラ98a,98bに掛け設けられた無
端環状の搬送ベルト94は、モータ92により所望する
搬送方向へと走行される。搬送ベルト94の搬送側にあ
たる搬送ベルト94上部は、シュリンクトンネル12の
下部内をその長さ方向に走行されるように配設される。
なお、上述の実施例において、搬送ベルト94は、強靱
で且つ水蒸気の噴出を妨げたり、熱収縮作用の妨げにな
らないような耐熱・耐水性のチェーンまたはフレキシブ
ルワイヤないしメッシュベルト等で形成することが好ま
しい。
【0020】コンベヤフレーム96は、フレーム等から
なる支持脚部100aおよび100bによって支持され
る。支持脚部100a,100bの両下端部には、コン
ベヤフレーム96の高さを適宜調整するアジャスタを備
えた支持部材102a,102bが形成される。また、
コンベヤフレーム96は、図3および図6等に示すよう
に、その下部に配設されたキャスター103a,103
bにより移動自在に形成される。
【0021】さらに、ベルトコンベヤ90の上方でその
搬送ベルト94の幅方向の両側には、ガイドレール10
4,104が配設される。ガイドレール104,104
は、搬送ベルト94上に載置され、搬送されてくる容器
等の物品Xを安定してシュリンクトンネル12内へ案内
するものである。
【0022】さらに、搬送ベルト94の下側近傍には、
シュリンクトンネル12の下方に所定の間隔を隔てて、
排水路106が配設される。排水路106は、上方が開
放された矩形樋状に形成される。排水路106は、シュ
リンクトンネル12内で噴出された水蒸気が凝縮して水
滴となったものを受けて排水するためのものである。す
なわち、シュリンクトンネル12内で噴出された水蒸気
の一部は、シュリンクトンネル12内で凝縮した凝縮水
は、水滴となって、搬送ベルト94の上側と、シュリン
クトンネル12内の内壁との間を通って下方へ落下す
る。この場合、シュリンクトンネル12の下側に設置さ
れたドレン受皿108によって捕獲される。ドレン受皿
108は、たとえば図7に示すように、シュリンクトン
ネル12の下端部から延び設けられる対向する帯板状の
延接部109a,109bと、延接部109a,109
bに連接され、内側へ斜行する斜面部110a,110
bとで形成される。ドレン受皿ンネル108によって捕
獲された水滴(凝縮水)は、排水路106に落下し、図
6に示すように、排水管112を通って、適宜機外に排
出される。
【0023】次に、本実施例にかかる装置10を用いた
包装方法について、図1〜図8を参照しながら説明す
る。先ず、前工程で、容器等の物品Xにたとえば筒状の
シュリンクフィルム等の熱収縮性被包材が被せられる。
そして、搬送装置16の搬送ベルト94上に手動ないし
自動機械により載置され、シュリンクトンネル12の入
口Aへと送り込まれる。本実施例に用いられる熱収縮性
被包材は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリスチレン、その他の熱
可塑性樹脂を延伸して得られる熱収縮性フィルム、また
はこれらの2種類以上を適宜組み合わせたラミネートフ
ィルムなどが用いられる。
【0024】一方、水蒸気発生装置14では、ヒータ4
4により多重水管50内の水が加熱され、タンク42内
に貯留される。さらに、タンク42内に貯留される水
は、ヒータ46によりさらに加熱沸騰させられ、熱水と
なる。したがって、タンク42内の熱水液面より上側に
は、水蒸気が貯留される。さらに、その水蒸気は、ヒー
タ48により再度加熱され、所定の温度を有する常圧の
水蒸気となる。タンク42内に充満した常圧の水蒸気
は、給送手段70を介して、シュリンクトンネル12内
の中空枠体20に送り込まれる。
【0025】そして、本実施例では、シュリンクフィル
ム等の熱収縮性被包材が被せられた物品Xは、搬送装置
16によって、シュリンクトンネル12内を通り搬送さ
れて行くことになる。この場合、上述したように、中空
枠体20には、その中空部に加熱された常圧の水蒸気が
充満していることから、複数の噴出口30aより、加熱
された常圧の水蒸気が噴出される。そのため、シュリン
クトンネル12内は、水蒸気の熱量によって高温の雰囲
気に保たれる。
【0026】シュリンクフィルムが被せられた物品X
は、そのような高温下のシュリンクトンネル12内を通
過しながら常圧の加熱水蒸気の噴射を受けることによっ
て、均一に素早く熱収縮し、物品Xに被覆される。すな
わち、熱収縮性被包材が被せられた物品Xは、加熱され
た常圧の水蒸気によって、熱収縮性被包材の表面温度が
たとえば90〜100℃位まで加熱されるため、熱収縮
性被包材が加熱収縮し、物品Xの表面に密着して強固に
被覆・装着される。そして、シュリンクフィルム等の熱
収縮性被包材が強固に被覆・装着された物品Xは、シュ
リンクトンネル12の出口Bを抜けて機外へと運ばれ、
適宜、次の工程へと適宜引き渡される。
【0027】本実施例の水蒸気発生装置14では、複数
の噴出口30aから加熱された常圧の水蒸気を噴出させ
るので、従来の高圧の蒸気より潜熱が小さく、凝縮水が
少ない。そのため、シュリンクフィルム等の熱収縮性被
包材の収縮が従来よりも比較的緩やかとなる。したがっ
て、凝縮水が少ない分、物品Xの表面の濡れも少なく、
後工程で乾燥機等による乾燥工程を省略することも可能
となる。
【0028】すなわち、本実施例にかかる包装装置10
では、従来の包装装置と比べて、シュリンクフィルム等
の熱収縮性被包材が急激に収縮されることがなく、むら
やしわが発生する恐れがない。そして、熱収縮性フィル
ムの表面に水分があまり付着しないため、収縮工程後、
乾燥装置ないし水分除去装置で水分を除去する手間も省
略化できる。また、従来の高圧の蒸気を用いたシュリン
ク包装方法では、蒸気の圧力を高めるための装置等が必
要となり、危険を伴う恐れがあったが、本実施例の包装
装置10では、そのような装置が必要なく安全である。
さらに、従来のように、圧力の高い蒸気を口径の小さい
噴射ノズルで吹き付けることがないので、蒸気の噴出速
度も低く、物品Xの表面を変形させる恐れもない。
【0029】上述の実施例において、物品Xの形状,大
きさおよび熱収縮性被包材の材質等によっては、噴出部
材24の噴出部30の向き、大きさ、数、配列、および
シュリンクトンネルのトンネル長さ等は、適宜、変更可
能である。特に、各噴出部30の噴出口30aは、先に
述べたように、管継手の口部で形成されているため、そ
れらの管継手のねじ込み具合を調整することによって、
各噴出口30aの向きを適宜調整することができる。す
なわち、上述の実施例では、噴出口30aの全てが、搬
送装置16により搬送されてくる物品Xに対して直角方
向に、つまり、シュリンクトンネル12の軸線上に直交
する方向に向くように配列されたが、たとえば図9に示
すように、噴出口30aの全てが、シュリンクトンネル
12の入口Aから出口Bの方向へと搬出方向に沿って、
斜めに向くように配列されてもよい。さらに、噴出口3
0aは、たとえば図10に示すように、シュリンクトン
ネル12内の入口Aから搬送方向の中央部までは、出口
Bの方向に斜めに向いて配列し、搬送方向の中央部から
出口Bまでは、入口Aの方向に斜めに向いて配列するよ
うにしてもよい。
【0030】上述の実施例では、中空枠体20がシュリ
ンクトンネル12内の上側に配置されたが、中空枠体2
0はシュリンクトンネル12内の下側に配置されるよう
にしてもよい。また、上述の実施例では、噴出部材24
を管、絞り弁、管継手等の複数の部材により形成した
が、噴出部材24は、たとえばその側面に軸方向に適宜
間隔を隔てて配列される複数の噴出口を設けた一体的に
形成される単一の水蒸気噴出パイプで形成してもよい。
【0031】
【発明の効果】本願発明によれば、しわやむらがなく均
一に熱収縮性包装材料を加熱収縮させて被包装物品に取
り付けることができ、しかも、安全で装置も複雑化,大
型化にならない、包装方法およびそれに用いられる装置
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる装置の一例を示す概略正面図
である。
【図2】図1に示す装置の概略平面図である。
【図3】図1に示す装置の概略側面図である。
【図4】図2および図3に示す水蒸気発生装置の概略正
面図である。
【図5】図2,図3および図4に示す水蒸気発生装置の
概略側面図である。
【図6】図1〜図5に示す装置に用いられる排水路の一
例およびその周辺の要部を示す概略斜視図である。
【図7】図1,図2および図3に示すシュリンクトンネ
ルの要部拡大側面図である。
【図8】図1,図2および図3に示すシュリンクトンネ
ルの要部拡大斜視図である。
【図9】本願発明にかかる装置に適用されるシュリンク
トンネルの他の例を示す側面図解図である。
【図10】本願発明にかかる装置に適用されるシュリン
クトンネルのさらに他の例を示す側面図解図である。
【符号の説明】
10 装置 12 シュリンクトンネル 14 水蒸気発生装置 16 搬送装置 18,40 ハウジング 20 中空枠体 22 送入口 24 噴出部材 26 調整部 28 接続部 30 噴出部 30a 噴出口 42 タンク 44,46,48 ヒータ 50 多重水管 52 水面計 59 液面制御センサ群 60 排水装置 70 給送手段 80 排気装置 90 ベルトコンベヤ 106 排水路 108 ドレン受皿 A シュリンクトンネルの入口 B シュリンクトンネルの出口 X 物品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−95320(JP,A) 特開 平4−311434(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 53/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シュリンクフィルム等の熱収縮性被包材
    が被せられた物品を加熱された常圧の水蒸気により加熱
    して、前記熱収縮性被包材を熱収縮させて前記物品の表
    面に密着させて被包する包装方法であって、 前記熱収縮性被包材が被せられた物品を所定の搬送速度
    で一方から他方へと搬送する工程、および 前記物品の搬
    送方向の中間部に配置され、加熱された常圧の水蒸気を
    前記物品に被せられた前記熱収縮性被包材に噴出させる
    工程を含み、 前記加熱された常圧の水蒸気を前記熱収縮性被包材に噴
    出させる工程は、 第1の加熱手段で加熱された水およびそれにより発生す
    る水蒸気をタンクに貯留する工程、および 前記タンク内
    の上部に配設され、前記第1の加熱手段により加熱され
    た水から発生した水蒸気を第2の加熱手段により加熱す
    る工程を含み、 前記第1の加熱手段は、前記タンクの下部に配設される
    2つのヒータを備え、 前記第1の加熱手段で加熱された水およびそれにより発
    生する水蒸気をタンクに貯留する工程は、 前記一方のヒータの回りに配設された多重水管内の水を
    前記一方のヒータで加熱して、前記タンク内に貯留する
    工程、および 前記タンク内に貯留された水を他方のヒー
    タでさらに加熱する工程を含むことを特徴とする、 包装
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1にかかる包装方法に適用される
    装置であって、前記装置は、 熱収縮性被包材が被せられた物品を所定の搬送速度で一
    方から他方へと搬送する搬送装置、 前記搬送装置の搬送方向の中間部に配置され、加熱され
    た常圧の水蒸気を前記物品に被せられた前記熱収縮性被
    包材に噴出させる噴出口を備えたシュリンクトンネル、
    および前記シュリンクトンネルに給送され、前記噴出口
    に前記加熱された常圧の水蒸気を供給する水蒸気発生装
    置を含み、 前記水蒸気発生装置は、 第1の加熱手段で加熱された水およびそれにより発生す
    る水蒸気が貯留されるタンク、および 前記タンク内の上
    部に配設され、前記第1の加熱手段により加熱された水
    から発生した水蒸気を加熱する第2の加熱手段を含み、 前記第1の加熱手段は、 前記タンクの下部に配設される2つのヒータを含み、一
    方の前記ヒータの回りには多重水管が配設され、 一方の前記ヒータで加熱された多重水管内の水は、前記
    タンク内に貯留され、前記タンク内に貯留された水は、
    他方の前記ヒータによりさらに加熱されることを特徴と
    する、 装置。
JP11281728A 1999-10-01 1999-10-01 包装方法およびそれに用いられる装置 Expired - Fee Related JP3103805B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11281728A JP3103805B1 (ja) 1999-10-01 1999-10-01 包装方法およびそれに用いられる装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11281728A JP3103805B1 (ja) 1999-10-01 1999-10-01 包装方法およびそれに用いられる装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3103805B1 true JP3103805B1 (ja) 2000-10-30
JP2001106209A JP2001106209A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17643164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11281728A Expired - Fee Related JP3103805B1 (ja) 1999-10-01 1999-10-01 包装方法およびそれに用いられる装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3103805B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001106209A (ja) 2001-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960028849A (ko) 흡연 제품의 연료 성분의 습도 조절 장치 및 방법
US5400570A (en) Method and apparatus for heat shrinking film around a product
JP2008532866A (ja) 液体の無菌充填方法および装置
KR20170020910A (ko) 쉬링크 라벨의 가열수축장치
RU96100245A (ru) Способ и устройство для регулирования содержания влаги топливного компонента курительного изделия
GB2164911A (en) Apparatus for heat shrinking plastics film used for wrapping
KR950010672B1 (ko) 포장물로 가열된 공기를 공급하는 장치
JP3103805B1 (ja) 包装方法およびそれに用いられる装置
JP3537703B2 (ja) シュリンクラベルの収縮方法及びその装置
US5740659A (en) Shrink tunnel and methods relating thereto
TW201043537A (en) Method and apparatus for disinfecting packaging
JP2001171620A (ja) ラベル加熱装置
JP3252254B2 (ja) 包装物品のフィルム加熱収縮装置
JP2893064B2 (ja) ラベルの収縮方法及びその装置
CN215098710U (zh) 将热塑性包装材料收缩到物品或物品的组合上的收缩装置
KR102654644B1 (ko) 열풍과 스팀을 이용하는 필름 수축 포장장치
US20210292023A1 (en) Apparatus and method for heat treatment of heat shrinkable film
CN209852694U (zh) 一种热收缩包装机
US10850883B1 (en) Subjecting plastic film overhangs to pressurized, heated airstreams that tighten the plastic film for overwrapped packs
CN113428435A (zh) 一种型材热缩膜热收缩方法
JP6564444B2 (ja) シュリンク包装機における熱収縮装置
JP2003081219A (ja) 加熱装置
CN218559379U (zh) 一种型材热缩膜热收缩装置及型材包装生产线
JP2003040219A (ja) キャップシールの装着方法及びその装置
JPH07156928A (ja) 熱収縮性偏平チューブのシュリンク方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080825

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130825

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees