JP3103762B2 - 側面研削用ベルトサンダー - Google Patents

側面研削用ベルトサンダー

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JP3103762B2
JP3103762B2 JP7912696A JP7912696A JP3103762B2 JP 3103762 B2 JP3103762 B2 JP 3103762B2 JP 7912696 A JP7912696 A JP 7912696A JP 7912696 A JP7912696 A JP 7912696A JP 3103762 B2 JP3103762 B2 JP 3103762B2
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belt
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鑛 高橋
敬一 近藤
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アミテック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの側面を研
削・研磨するための側面研削用ベルトサンダーに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ワークの側面を研削・研磨するための側
面研削用ベルトサンダーは、上下方向に延びる軸を中心
として回転する複数のロールの間に無端状のサンディン
グベルトを緊張して掛け回した構成になる。かかる側面
研削用ベルトサンダーにおいてサンディングベルトを交
換する際には、いずれかのロールをその軸と直交する方
向に移動させることによってサンディングベルトを弛緩
させ、この弛緩させたサンディングベルトをロールの軸
方向に沿って上方へ抜き取るようにして外す。そして、
新しいサンディングベルトを上からロールに嵌め込んで
取り付けた後、ロールを元の位置に戻してサンディング
ベルトを緊張状態とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】側面研削用ベルトサン
ダーでは、サンディングベルトがロール間における緊張
力によって所定の高さに保持されるようになっているた
め、サンディングベルトを弛緩させるとサンディングベ
ルトを所定の高さに保持する機能が失われてしまうこと
になる。そのため、従来では、サンディングベルトを弛
緩状態にしている間、そのサンディングベルトを落下し
ないように、常に、作業者が支えておかなければなら
ず、作業性が悪いという問題があった。本願発明は上記
事情に鑑みて創案されたものであって、弛緩状態とした
サンディングベルトのロールに対する抜取り・嵌め込み
を行う際にそのサンディングベルトを支えておくことに
よって作業性の向上を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上下
方向に延びる軸を中心に回転する複数のロール間に緊張
して掛け回した無端状のサンディングベルトを前記ワー
クに対して側面から接触させることにより研削を行うも
のであって、前記ロールを移動させることにより弛緩状
態とした前記サンディングベルトの前記ロールに対する
軸方向への抜取り・嵌込みを可能にしたものにおいて、
緊張して研削を行い得る高さとされた前記サンディング
ベルトの下縁よりも下方に配置され、弛緩状態とされて
いる前記サンディングベルトを落下不能に保持する支持
部材が設けられ、弛緩した前記サンディングベルトが前
記支持部材によって保持された状態では、そのサンディ
ングベルトの上縁が前記ロールの下縁よりも高い位置に
あって、そのサンディングベルトが部分的に前記ロール
と対向する構成としたところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、上下方向に延びる軸を
中心に回転する複数のロール間に緊張して掛け回した無
端状のサンディングベルトを前記ワークに対して側面か
ら接触させることにより研削を行うものであって、前記
ロールを移動させることにより弛緩状態とした前記サン
ディングベルトの前記ロールに対する軸方向への抜取り
・嵌込みを可能にしたものにおいて、サンディングベル
トを支持する支持位置とサンディングベルトと非干渉の
退避位置との間での変位を可能とされ、支持位置におい
ては、弛緩状態にある前記サンディングベルトを前記ロ
ールへの掛け回し可能な高さに保持する支持部材が設け
られ、この支持部材を支持位置と退避位置との間で変位
させる駆動装置を備えている構成としたところに特徴を
有する。請求項3の発明は、請求項2の発明において、
駆動装置が、サンディングベルトを緊張させる位置と弛
緩させる位置との間で移動可能なテンションロールに連
結したリンク機構を備えており、前記テンションロール
が緊張位置から弛緩位置へ移動するのに伴って前記支持
部材が退避位置から支持位置へ変位する構成とした構成
としたところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、弛
緩状態としたサンディングベルトをロールに掛け回すよ
うに嵌め込むと、そのサンディングベルトは支持部材で
支えられることによってロールへの掛け回し可能な高さ
に保持されるから、この状態でロールを移動させてサン
ディングベルトを緊張状態にすればよい。このように、
弛緩状態のサンディングベルトをロールへの掛け回し可
能な高さに保持できるようにしたから、作業者が手でサ
ンディングベルトを支えておく必要がなく、サンディン
グベルトのロールに対する抜取り・嵌め込みの際の作業
性が向上する。
【0007】請求項2の発明においては、弛緩状態とし
たサンディングベルトをロールに掛け回すように嵌め込
むと、そのサンディングベルトは支持部材で支えられる
ことによってロールへの掛け回し可能な高さに保持され
るから、この状態でロールを移動させてサンディングベ
ルトを緊張状態にすればよい。このように、弛緩状態の
サンディングベルトをロールへの掛け回し可能な高さに
保持できるようにしたから、作業者が手でサンディング
ベルトを支えておく必要がなく、サンディングベルトの
ロールに対する抜取り・嵌め込みの際の作業性が向上す
る。 また、サンディングベルトを弛緩状態としている間
は支持部材を支持位置に変位させておき、サンディング
ベルトを緊張状態にしたら支持部材を退避位置に変位さ
せる。支持部材を退避位置へ変位可能としたから、サン
ディングベルトが研削のために走行するときに、そのサ
ンディングベルトと支持部材との干渉を防止することが
できる。さらに、支持部材の支持位置と退避位置との間
での変位動作は駆動装置によって行われるから、作業者
が手動操作を行う必要がなく、サンディングベルトのロ
ールに対する抜取り・嵌込みの際の作業性が向上する。
【0008】請求項3の発明においては、テンションロ
ールを緊張位置から弛緩位置へ移動させてサンディング
ベルトを弛緩状態にすると、これに連動して支持部材が
退避位置から支持位置へ変位してサンディングベルトを
支持するようになる。したがって、テンションロールの
移動と支持部材の変位を別々に行う必要がなく、作業性
の向上を図ることができる。また、支持部材を変位させ
るための駆動源をテンションロールの駆動源とは別に設
けずに済む。
【0009】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図6を参照して説明する。図1乃至図3は、本
実施形態の側面研削用ベルトサンダー10を備えたサン
ディングマシンを示している。サンディングマシンは、
送材ロール2Aからなる搬送装置2により図1における
下から上に向かって(図3における右から左に向かっ
て)ワークW(図4及び図5に示す)を水平に搬送しつ
つ、そのワークWの搬送方向に向かって右側の側面を側
面研削用ベルトサンダー10によって研磨・研削する。
そして、この側面研削用ベルトサンダー10による研磨
・研削の後、ワーク側面に付着した切粉が側面用ブラシ
機構3によって除去され、さらに底面研削用ベルトサン
ダー4によってワーク底面が研磨・研削され、最後にワ
ーク底面に付着した切粉を底面用ブラシ機構5に除去す
るようになっている。
【0010】次に、側面研削用ベルトサンダー10につ
いて説明する。側面研削用ベルトサンダー10は、その
基台11を図1に示す昇降フレーム6に載置されて取り
付けられている。図4に示すように、基台11には水平
方向のガイドレール12を介してスライダ13が支持さ
れ、スライダ13には、基台11に設けたエアシリンダ
14のロッド14Aにブラケット15を介して連結され
ている。エアシリンダ14は、側面研削用ベルトサンダ
ー10へのワークWの接近を検知するセンサ(図示せ
ず)からの検知信号に基づいて作動することにより、ス
ライダ13及びこれに取り付けた後述するサンディング
ベルト24をワークWに対して側方から接離する方向
(本実施形態ではこの方向を左右方向とする)に水平移
動させる。これにより、ワークWの前端が研削領域に進
入するのと同時にサンディングベルト24がワークWへ
の接触動作を行うとともに、ワークWの後端が研削領域
を通過し終わるのと同時にサンディングベルト24がワ
ークWからの離間動作を行うようになり、もってワーク
Wの前端及び後端における端だれの防止が図られてい
る。
【0011】尚、このスライダ13の移動範囲は、ロッ
ド14Aの先端からストッパ16を貫通するように延び
た雄ネジ17に螺合されている一対のナット18の位置
を変更することによって調整することができる。スライ
ダ13の上面にはハウジング19が固定され、ハウジン
グ19のワークW側(図4及び図5における左側)の側
面には、ワークWと対向する踏圧パッド20が取り付け
られていると共に、この踏圧パッド20の両側に位置す
るように一対の転向ロール21、21が設けられてい
る。転向ロール21は、ハウジング19に取り付けたロ
ール受け22により上下方向に延びるロール軸23を中
心とする回転を自由に支持されている。踏圧パッド2
0、両転向ロール21、21及び後述するテンションロ
ール53には無端状のサンディングベルト24が掛け回
されてハウジング19を包囲するような経路で循環走行
するようになっており、この走行するサンディングベル
ト24が踏圧パッド20によってワークWに押圧される
ことによってワークWへの研削・研磨が行われる。
【0012】ハウジング19内には、スライダ13に固
定したエアシリンダ25がそのロッド25AをワークW
側へ突出させて収容されており、ロッド25Aはワーク
Wに対して側方から接離するように左右方向(=図4及
び図5における左右方向)へ進退する。同じくハウジン
グ19内には、そのワークWとは反対側の側面に固定さ
れた軸受26が設けられ、この軸受26にはロッド25
Aと平行な支持軸27が軸方向の移動可能に貫通して支
持されている。支持軸27のワークW側の端部は連結板
28を介してロッド25Aと連結されており、エアシリ
ンダ25を作動させると、支持軸27がワークWに対し
て接離する方向に移動するようになっている。
【0013】また、支持軸27のワークWと反対側の端
部には、支持軸27の移動方向と直角な回動板29が、
支持軸27と一体の軸方向の移動を可能に、且つ支持軸
27を中心とする回転を可能に支持されている。回動板
29の傾動姿勢は前後傾動調整機構30によって調整さ
れる。前後傾動調整機構30は、図4及び図6に示すよ
うに、スライダ13に取り付けた固定板31に軸受32
を設けると共に、この軸受32に筒状のナット33を回
転及び軸方向の移動を自由に支持し、さらに、ナット3
3に雄ねじ軸34を螺合し、その雄ねじ軸34の一方
(図6における右側)の端部を、固定板31に取り付け
たエアシリンダ35のロッド35Aに連結した構造にな
っている。
【0014】雄ねじ軸34は、その軸心を上記支持軸2
7と直交する水平な方向(本実施形態ではこの方向を前
後方向とする)に向けていると共に、ロッド35Aとの
連結によって軸回りの回転を規制された状態となってい
る。また、ナット33には全周に亘るガイド溝36が形
成され、このガイド溝36には、上記回動板29に取付
板38を介して取り付けた被ガイド部材37の下端部が
嵌合されている。被ガイド部材37はナット33の軸方
向に対して直角な板状をなし、また、ガイド溝36の内
壁面との接触部分は、被ガイド部材37が傾動したとき
にコジリを生じないように円弧形に突出されている。
【0015】かかる前後傾動調整機構30においては、
ナット33を手動により回転操作すると、ナット33が
その軸方向(前後方向)に螺進するのに伴い、ガイド溝
36と被ガイド部材37との係合により回動板29が支
持軸27を中心として前後方向に姿勢を傾けるようにな
っており、これによって回動板29の姿勢を調整するこ
とができる。このように回動板29の姿勢を変えること
により、後述するテンションロール53の姿勢がその軸
心を傾けるように変わり、走行中のサンディングベルト
24の上下方向(幅方向)への位置ずれを防止すること
ができるようになっている。尚、ナット33の軸方向の
移動範囲は、雄ねじ軸34に螺合したナット39、40
によって調整可能に設定されている。
【0016】また、雄ねじ軸34が連結されているエア
シリンダ35は、サンディングベルト24の上下方向の
変動を検知するセンサ(図示せず)からの検知信号に基
づいて作動する。サンディングベルト24が上下いずれ
かに偏り過ぎると、センサからの信号によりエアシリン
ダ35が作動してロッド35Aが進退し、雄ねじ軸34
とナット33が軸方向に変位させられて回動板29とテ
ンションロール53の姿勢が矯正されるようになり、こ
れによりテンションロール53が常に正規領域内に位置
するように自動的に調整される。尚、エアシリンダ35
による駆動範囲は、ストッパ41の両側において雄ねじ
軸34に螺合したナット42、43によって調整可能に
設定されている。
【0017】回動板29の下端部には、この回動板29
とほぼ平行な傾動板44が前後方向の傾動軸45を中心
とする傾動を可能に支持されている。傾動板44は回動
板29に対してワークWと反対の側に配されており、傾
動板44の傾動姿勢は左右傾動調整機構46によって調
整される。左右傾動調整機構46は、図4及び図5に示
すように、回動板29の上端部に貫通して螺合された雄
ねじ部材47の一端に操作ハンドル48を固定するとと
もに、雄ネジ部材47の他端にピン49を一体的に固着
し、このピン49を、傾動板44に設けたピン受け50
に対して軸回りの回転可能且つ軸方向への相対移動不能
に嵌合した構造になる。操作ハンドル48を回転操作す
ると、雄ネジ部材47が回転して回動板29に対して左
右方向(図4における左右方向)に螺進し、ピン49が
ピン受け50内で回転しつつ、雄ネジ部材47と一体的
に傾動板44の上端部が回動板29に対して相対的に左
右方向に変位されられ、これによって傾動板44が傾動
軸45を中心として姿勢を変化させる。このように傾動
板44の姿勢を変えることにより、後述するテンション
ロール53の姿勢がその軸心を傾けるように変わり、走
行中のサンディングベルト24の上下方向(幅方向)へ
の位置ずれを防止することができるようになっている。
【0018】傾動板44の傾動軸45よりも下方位置に
は、モータ51がその出力軸52を上向きに突出させて
固定され、出力軸52にはテンションロール53が上記
転向ロール21と同じ高さに固着されている。テンショ
ンロール53は、上記エアシリンダ25の作動に伴うロ
ッド25A及び支持軸27の左右方向への移動により、
回動板29、傾動板44及び左右傾動調整機構46と一
体となって転向ロール21に対して接離する方向へ移動
されるようになっている。尚、テンションロール53の
移動に伴って回動板29の被ガイド部材37が前後傾動
調整機構30のガイド溝36に対して移動するようにな
るが、被ガイド部材37は板状をなしているからガイド
溝36から外れることはない。
【0019】かかるテンションロール53と転向ロール
21及び踏圧パッド20との間には無端状のサンディン
グベルト24が掛け回されている。このとき、テンショ
ンロール53が転向ロール21から離間する方向に移動
することによりサンディングベルト24を緊張させ、こ
の緊張作用によってサンディングベルト24は落下した
り下方へずれたりせずに転向ロール21、踏圧パッド2
0及びテンションロール53に掛け回された状態に保持
される。そして、この状態でモータ51を駆動すると、
サンディングベルト24が循環走行してワークWの側面
を研削・研磨するようになる。
【0020】尚、スライダ13には、ワークWとの対向
部分を除いてサンディングベルト24の周囲及び上方を
包囲するカバー55が固定されている。また、テンショ
ンロール53を転向ロール21に接近する方向へ移動さ
せると、サンディングベルト24は弛緩状態となるた
め、転向ロール21、踏圧パッド20及びテンションロ
ール53に対する取外しと装着が可能となる。取外しの
際には、サンディングベルト24を転向ロール21とテ
ンションロール53から上方(ロール軸23及び出力軸
52に沿った方向)へ抜き取るようにする。サンディン
グベルト24を装着する際には、上方から転向ロール2
1とテンションロール53に嵌め込むようにする。サン
ディングベルト24の交換は上記のように抜取り・嵌め
込み作業によって行われ、交換後はテンションロール5
3を転向ロール21から離間させてサンディングベルト
24を再び緊張状態とする。
【0021】上記の交換作業に際しては、弛緩状態とし
たサンディングベルト24を転向ロール21やテンショ
ンロール53とほぼ同じ高さに保持しておくことが必要
であるが、本実施形態ではそのために次のような手段が
設けられている。転向ロール21とテンションロール5
3の間におけるサンディングベルト24の内側領域には
上記のようにハウジング19と傾動板44が設けられて
いるが、このハウジング19の外面と、傾動板44の傾
動軸45が嵌合されている軸受44Aには、夫々、円柱
形をなす支持部材54がその軸心を貫通するボルトによ
って2個ずつ取り付けられている。この支持部材54
は、サンディングベルト24の直線状に走行する領域に
おける転向ロール21とテンションロール53に近い位
置で、且つ、研削・研磨を行うときの所定高さにあるサ
ンディングベルト24の下縁よりも少し下方の高さに配
置されていて、サンディングベルト24を内側から外側
へ向かって横切るように突出して設けられている。
【0022】かかる支持部材54を設けたことにより、
サンディングベルト24の交換作業は次のようにして行
われる。まず、テンションロール53を転向ロール21
側へ移動させてサンディングベルト24を弛緩状態にす
る。すると、サンディングベルト24は少し下がったと
ころでその下縁を支持部材54に当接させ、その支持部
材54によってそれ以上の落下を阻止された状態に保持
される。このとき、テンションロール53の移動量を最
小限にしてサンディングベルト24の弛みを僅かにして
おき、これによってサンディングベルト24の支持部材
54からの脱落を防止する。
【0023】この状態では、サンディングベルト24の
下方への移動量は僅かであるから、抜き取るときにサン
ディングベルト24を余分に持ち上げる量も僅かで済
む。しかも、サンディングベルト24の上縁は転向ロー
ル21とテンションロール53の下縁よりも高い位置に
あるから、抜き取るときにサンディングベルト24が転
向ロール21やテンションロール53に引っ掛かるとい
うことはない。したがって、サンディングベルト24の
抜取りの作業を円滑に行うことができる。
【0024】上記のようにして古いサンディングベルト
24を抜き取った後に新しいサンディングベルト24を
嵌め込むと、その嵌め込んだサンディングベルト24は
抜取り時と同じく支持部材54によって落下不能に保持
される。この状態では、サンディングベルト24の高さ
は研削・研磨を行うときの所定高さよりも少し低いので
あるが、サンディングベルト24はその大部分の領域を
転向ロール21とテンションロール53に対向させてい
るため、そのままテンションロール53を移動させると
サンディングベルト24は転向ロール21とテンション
ロール53に緊張状態で掛け回される。この後は、サン
ディングベルト24を走行させながら前後傾動調整機構
30や左右傾動調整機構46によって回動板29や傾動
板44の姿勢を変える作業を行うと、テンションロール
53の姿勢がその軸心を前後・左右に傾けるように変化
し、サンディングベルト24の位置が上下にスライドし
て所定高さに調整される。
【0025】尚、サンディングベルト24を緊張状態と
するときに、サンディングベルト24を手で掴んで所定
高さに持ち上げるようにしてもよい。この場合には、前
後傾動調整機構30や左右傾動調整機構46によるサン
ディングベルト24の高さ調整量が僅かであるため、調
整作業に要する時間が短くて済むようになる。また、作
業中にサンディングベルト24が手から離れたとして
も、サンディングベルト24は少し落下しただけで支持
部材54に支えられるから、再びサンディングベルト2
4を掴む操作が容易となる。
【0026】上記のように本実施形態では、サンディン
グベルト24を弛緩状態としたときにそのサンディング
ベルト24を作業者が手で掴んで支えておく必要がない
から、サンディングベルト24の転向ロール21及びテ
ンションロール53に対する抜取り・嵌め込みの際の作
業性の向上が実現されていると共に、作業者の作業負担
が軽減されている。また、テンションロール53をその
軸心が傾くように姿勢を調整するための前後傾動調整機
構30と左右傾動調整機構46を設けたから、サンディ
ングベルト24の転向ロール21及びテンションロール
53に対する軸方向のズレ防止とズレ矯正が可能となっ
ており、サンディングベルト24の走行安定性の向上が
実現されている。
【0027】さらに、側面研削用ベルトサンダー10が
ワークWの搬送位置に対応してワークWに対して側方か
ら接離するようにしているから、ワークWの前端と後端
に端だれが生じることが防止されている。 <実施形態2>本発明を具体化した実施形態2を図7及
び図8を参照して説明する。尚、本実施形態2及び後述
する実施形態3乃至実施形態7は、いずれも、サンディ
ングベルトをロールへの掛け回し可能な高さに保持する
ための支持部材を上記実施形態1とは異なる構成とした
ものである。その他の構成については上記実施形態1と
同じであるため、同じ構成については、同一符号を付
し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0028】ハウジング19の前後両面(図7における
上下両面)には、その転向ロール21とテンションロー
ル53のほぼ中間位置を前後方向に貫通する一対の窓孔
60が形成され、ハウジング19内においては、エアシ
リンダ(本発明の構成要件である駆動装置)61がその
ロッド61Aを上向きに突出させた状態でスライダ13
に固定して設けられている。本実施形態の支持部材62
は、図8に示すように、上から視て「H字形」をなす水
平な板状をなしており、ハウジング19内から両窓孔6
0を通って外部に突出する基部62Aと、この基部62
Aの両突出端からサンディングベルト24の直線走行領
域に沿って左右方向に延出する支持部62Bとから構成
されている。かかる支持部材62は、その基部62Aを
ロッド61Aに固定された状態でエアシリンダ61に取
り付けられている。
【0029】エアシリンダ61を作動させると、支持部
材62は、図7に実線で示すように研削・研磨時の所定
高さにあるサンディングベルト24の下縁に支持部62
Bを当接させる支持位置と、図7に鎖線で示すように支
持部62Bがサンディングベルト24に対して干渉しな
いようにその下方へ退避した退避位置との間で昇降駆動
される。本実施形態では、サンディングベルト24を弛
緩状態とするときには、予め支持部材62を支持位置ま
で上昇させておく。すると、サンディングベルト24が
支持部材62よって転向ロール21及びテンションロー
ル53に対して掛け回し可能な高さに保持される。
【0030】また、弛緩状態にあるサンディングベルト
24を緊張状態とするときには、支持部材62を支持位
置のままにしておき、サンディングベルト24が緊張状
態となった後に、支持部材62を退避位置へ下降させる
ようにする。このようにすることにより、サンディング
ベルト24が緊張されるのと同時に研削・研磨可能な所
定高さに掛け回されるようになるため、前後傾動調整機
構30や左右傾動調整機構46による調整作業を行わず
に済ませることが可能となる。
【0031】さらに、サンディングベルト24を緊張状
態とした後は支持部材62が退避位置にあるから、サン
ディングベルト24を走行させたときにおけるサンディ
ングベルト24と支持部材62との干渉が防止されてい
る。上述のように本実施形態においては、作業者の手作
業による支持部材62の変位操作が不要であるから、作
業者への負担が軽減されてる。また、本実施形態では、
支持部材62とその駆動源であるエアシリンダ61がカ
バー55の内側に設けられているから、装置が大型化せ
ずに済んでいる。
【0032】尚、上記実施形態1では回動板29、左右
傾動調整機構46、モータ51及びテンションロール5
3を左右方向へ移動させてサンディングベルト24を緊
張状態と弛緩状態とに変移させるための手段として、ス
ライダ13に固定したエアシリンダ25を用いたが、本
実施形態2では、これに代えてハウジング19に固定し
たエアシリンダ63を用いると共に、そのロッド63A
に回動板を取り付けた構成となっている。
【0033】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図9乃至図11を参照して説明する。サン
ディングベルト24を包囲するように設けたカバー55
の外面においては、そのサンディングベルト24の直線
走行領域に対応する4カ所にエアシリンダ(本発明の構
成要件である駆動装置)65が設けられている。エアシ
リンダ65は、その上端部においてカバー55から突出
するブラケット66に軸67を介して前後方向の傾動を
可能に連結されることにより吊り下げ状態で支持され、
このエアシリンダ65の下端面からはロッド65Aが突
出している。
【0034】また、カバー55にはロッド65Aに対応
して窓孔68が形成されており、この窓孔68の上縁に
は平坦な板状をなす支持部材69が蝶番70を介して取
り付けられている。支持部材69は、蝶番70の左右方
向(サンディングベルトの直線走行方向と平行な方向)
の軸71を中心として回動可能となっている。この支持
部材69にはリンク部材72が固着され、このリンク部
材72のカバー55から突出している側の端部には軸7
3を介すことによって上記ロッド65Aが連結されてい
る。
【0035】エアシリンダ65の作動によりロッド65
Aを下方へ進出させると、支持部材69は、図11に実
線で示すように、カバー55の内側へ水平に突出して研
削・研磨可能な所定高さにあるサンディングベルト24
の下縁に対して下から当接して支える支持位置に変位す
る。逆に、ロッド65Aが収縮するようにエアシリンダ
65を作動させると、支持部材69は、図11に鎖線で
示すように、サンディングベルト24に対して干渉しな
いように下方外側方向へ離間した退避位置に変位する。
【0036】上述のように本実施形態においては、作業
者の手作業による支持部材69の変位操作が不要である
から、作業者への負担が軽減されてる。また、支持部材
69が退避位置にある状態では、支持部材69が窓孔6
8をほぼ全体に亘って塞ぐようになるため、サンディン
グベルト24の研削・研磨によってカバー55内に浮遊
する切粉が窓孔68を通って外部に漏出する、というこ
とが防止されている。
【0037】さらに、支持部材69の駆動源であるエア
シリンダ65は、カバー55から直角方向外側へ突出さ
せるのではなく、カバー55の外面に沿うように設けら
れているから、装置が大型化せずに済んでいる。尚、本
実施形態においても、上記実施形態2と同様に、テンシ
ョンロール53を移動させてサンディングベルト24を
緊張状態と弛緩状態との間で変移させるための手段とし
て、ハウジング19に取り付けたエアシリンダ63が用
いられている。
【0038】<実施形態4>次に、本発明を具体化した
実施形態4を図12乃至図14を参照して説明する。カ
バー55におけるサンディングベルト24の直線走行領
域と対応する4カ所には、横長の窓孔75が形成されて
いると共に、この窓孔75の下縁の高さにカバー55の
外面に突出する軸受76が固定され、この軸受76には
上方向に突出する回動軸77が設けられている。そし
て、この回動軸77には、水平方向に長い角材状をなす
支持部材78の一端が相対的回動を自由に支持されてい
る。また、支持部材78の回動軸77側の端部には操作
レバー79が、支持部材78の長さ方向に沿って突出さ
せて設けられている。
【0039】かかる操作レバー79をカバー55の外面
と直角な向きとなるように回動操作すると、支持部材7
8は、図13及び図14に実線で示すように、水平姿勢
のままでカバー55の内側へ直角に突出して研削・研磨
可能な所定高さにあるサンディングベルト24の下縁に
対して下から当接して支える支持位置に変位する。この
とき支持部材78はカバー55の内面に取り付けたスト
ッパ80に当接するため、支持部材78が支持位置を越
えて過剰に回動されることはない。
【0040】また、操作レバー79を上記とは逆の方向
へ回動操作すると、図13に鎖線で示すように、サンデ
ィングベルト24に対して干渉しないように外側方向へ
離間した退避位置に変位する。この退避位置にある状態
では、支持部材78がカバー55の外側から窓孔75を
ほぼ全体に亘って塞ぐようになるため、サンディングベ
ルト24の研削・研磨によってカバー55内に浮遊する
切粉が窓孔75を通って外部に漏出する、ということが
防止されている。
【0041】尚、本実施形態において、支持部材78を
退避位置に付勢するためにねじりコイルばね等を用いた
付勢手段を設けるとともに、この付勢手段に抗して支持
部材78を支持位置にロックすることが可能なロック手
段を設けるようにしてもよい。このようにすると、支持
部材78が支持位置と退避位置に確実に保持されるた
め、動作の信頼性の向上と操作性の向上を図ることがで
きる。また、本実施形態においても、上記実施形態2と
同様に、テンションロール53を移動させてサンディン
グベルト24を緊張状態と弛緩状態との間で変移させる
ための手段として、ハウジング19に取り付けたエアシ
リンダ63が用いられている。
【0042】<実施形態5>次に、本発明を具体化した
実施形態5を図15及び図16を参照して説明する。カ
バー55におけるサンディングベルト24の直線走行領
域と対応する4カ所には、横に細長い窓孔82が形成さ
れていると共に、この窓孔82の下縁の高さにカバー5
5の外面に突出する軸受83が固定され、この軸受83
には上方向に突出する回動軸84が設けられている。こ
の回動軸84には、水平方向に細長い棒状をなす支持部
材85の一端が回動を自由に支持されている。かかる支
持部材85は、後述するリンク機構86により、サンデ
ィングベルト24を緊張状態と弛緩状態との変移させる
ためのテンションロール53の移動動作に連動して回動
されるようになっている。
【0043】リンク機構86は次のような構成になる。
支持部材85の回動軸84側の端部には、支持部材85
に対して直角な水平方向に延びるアーム部87が一体回
動するように設けられている。そして、カバー55の同
じ面に設けられている2つのアーム部87の先端同士が
第1リンクバー88によって連結されており、このアー
ム部87と第1リンクバー88とは連結軸89を中心と
して相対回動可能となっている。さらに、テンションロ
ール53と一体的に移動する回動板29には、その移動
方向と直角な水平方向に延びる駆動バー90が一体移動
可能に取り付けられている。この駆動バー90の両端
は、カバー55に形成した窓孔91を通って外部に突出
しており、この駆動バー90の両端と上記2本の第1リ
ンクバー88の端部とが第2リンクバー92によって連
結されている。駆動バー90と第2リンクバー92とが
連結軸93を中心として相対回動可能となっていると共
に、第2リンクバー92と第1リンクバー88とが上記
連結軸89を中心として相対回動可能となっている。
【0044】尚、本実施形態においても、上記実施形態
2と同様に、テンションロール53を移動させてサンデ
ィングベルト24を緊張状態と弛緩状態との間で変移さ
せるための手段として、ハウジング19に取り付けたエ
アシリンダ63が用いられている。そして、回動板29
に対する駆動バー90の取付け部分においては、回動板
29のエアシリンダ63のロッド63Aを中心とする揺
動変移を吸収することができるように回動板29と駆動
バー90との相対変位を許容する構造(図示せず)が採
用されている。このため、回動板29が揺動しても駆動
バー90は傾くことなく一定高さで水平姿勢を維持する
ようになっている。
【0045】次に本実施形態の作用について説明する。
エアシリンダ63の作動により回動板29と共にテンシ
ョンロール53を転向ロール21に接近する方向へ移動
させると、サンディングベルト24が弛緩状態とされる
のに伴い、図16に実線で示すように、駆動バー90が
平行移動して第2リンクバー92及び第1リンクバー8
8を介すことによりアーム部87と支持部材85を回動
軸84を中心として水平に回動させる。すると、支持部
材85はその先端部を窓孔82からカバー55の内側へ
斜めに突出させて研削・研磨可能な所定高さにあるサン
ディングベルト24の下縁に対して下から当接して支え
る支持位置に変位する。
【0046】また、エアシリンダ63を逆方向に作動し
て回動板29と共にテンションロール53を転向ロール
21から離間する方向へ移動させると、サンディングベ
ルト24が緊張状態とされるのに伴い、図16に鎖線で
示すように、駆動バー90が上記と逆方向に平行移動し
て第2リンクバー92及び第1リンクバー88を介すこ
とによりアーム部87と支持部材85を上記と逆方向に
回動させる。すると、支持部材85は、その先端部をサ
ンディングベルト24に対して干渉しないように外側へ
離間させた退避位置に変位する。このとき、支持部材8
5はカバー55よりも外側に位置する。
【0047】このように本実施形態では、リンク機構8
6を設けることにより、サンディングベルト24の緊張
状態と弛緩状態との間の変移に連動して支持部材85を
退避位置と支持位置との間を変位するようにしている。
したがって、テンションロール53を緊張位置と弛緩位
置との間で移動させる工程と支持部材85を支持位置と
退避位置との間で変位させる工程とを別々に行う必要が
なく、作業性に優れている。また、作業者の手作業によ
る支持部材85の変位操作が不要であるから、作業者へ
の負担が軽減される。さらに、支持部材85を変位駆動
させるための駆動源をテンションロール53の駆動源で
あるエアシリンダ63とは別に設けなくても済むから、
コスト的にも有利となっている。
【0048】<実施形態6>次に、本発明を具体化した
実施形態6を図17及び図18を参照して説明する。カ
バー55におけるサンディングベルト24の直線走行領
域と対応する4カ所には、貫通孔95が形成されている
と共に、カバー55の外面には貫通孔95を塞ぐように
軸受96が取り付けられている。軸受96には、カバー
55と直角な水平方向に長い操作軸97がその長さ方向
への進退操作可能に支持されている。操作軸97の軸受
96から外側へ突出した端部にはノブ98が取り付けら
れている。操作軸97のノブ98とは反対側の端部は、
軸受96を貫通して貫通孔95を介すことによりカバー
55の内部空間に臨んでおり、この端部には支持部材9
9が一体的に取り付けられている。支持部材99は、操
作軸97と軸心を一致させた円柱形をなしている。
【0049】操作軸97をカバー55の外側から内側へ
押し込み操作すると、支持部材99は、図18に実線で
示すように、カバー55の内側へ水平に突出して研削・
研磨可能な所定高さにあるサンディングベルト24の下
縁に対して下から当接して支える支持位置に変位する。
このとき操作軸97の拡径部100が軸受96の端面に
当接するため、支持部材99が支持位置を越えて過剰に
突出されることはない。
【0050】また、操作軸97を上記とは逆に引戻し操
作すると、支持部材99は、図18に鎖線で示すよう
に、サンディングベルト24に対して干渉しないように
外側方向へ離間した退避位置に変位する。この退避位置
に変位した支持部材99は軸受96に設けた凹部101
内に収容されるようになる。尚、本実施形態において、
支持部材99を退避位置に付勢するための付勢手段を設
けるとともに、この付勢手段に抗して支持部材99を支
持位置にロックするロック手段を設けるようにしてもよ
い。付勢手段の一例としては、操作軸97に圧縮コイル
バネ(図示せず)を外嵌してその両端を拡径部100と
軸受96との間に装着する構成がある。また、ロック手
段の一例としては、操作軸97の外周に突起(図示せ
ず)を設け、操作軸97を一定角度回転させることによ
って凹部101の奥端面に係止させる構成がある。この
ようにすると、支持部材99が支持位置と退避位置に確
実に保持されるため、動作の信頼性の向上と操作性の向
上を図ることができる。
【0051】<実施形態7>次に、本発明を具体化した
実施形態6を図19乃至図21を参照して説明する。カ
バー55におけるサンディングベルト24の直線走行領
域と対応する4カ所には、窓孔105が形成されている
と共に、カバー55の外面における窓孔105よりも少
し下方の高さにはL字形のブラケット106が取り付け
られている。ブラケット106にはエアシリンダ(本発
明の構成要件である駆動装置)107が載置して取り付
けられており、このエアシリンダ107のロッド107
Aは、窓孔105と対向してカバー55の内側へ向かう
方向へ水平に突出している。ロッド107Aの先端部に
は支持部材108が一体的に取り付けられている。支持
部材108は、ロッド107Aと軸心を一致させた円柱
形をなしている。
【0052】エアシリンダ107を作動してロッド10
7Aを突出させると、支持部材108は、図20及び図
21に実線で示すように、カバー55の内側へ水平に突
出して研削・研磨可能な所定高さにあるサンディングベ
ルト24の下縁に対して下から当接して支える支持位置
に変位する。また、エアシリンダ107を上記とは逆方
向の作動させると、支持部材108は、図21に鎖線で
示すように、サンディングベルト24に対して干渉しな
いように外側方向へ離間した退避位置に変位する。
【0053】本実施形態では、エアシリンダ107を設
けているから、作業者の手作業による支持部材108の
変位操作が不要となっており、作業者への負担が軽減さ
れている。 <他の実施形態>本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0054】(1)実施形態2の変形例として、手動の
ハンドル操作又はモータを駆動源としてラック・ピニオ
ンや減速歯車列などの歯車機構を介すことにより支持部
材を昇降させるようにしてもよい。 (2)実施形態3の変形例として、手動のハンドル操作
又はモータの作動を駆動源として減速歯車機構を介すこ
とにより支持部材を水平軸回りに回動片いさせるように
してもよい。 (3)実施形態4及び実施形態5の変形例として、モー
タ又はエアシリンダを駆動源として減速歯車機構やリン
ク機構を介すことにより支持部材を鉛直軸回りに回動変
位させるようにしてもよい。
【0055】(4)実施形態6及び実施形態7の変形例
として、モータを駆動源としてラック・ピニオンや減速
歯車列などの歯車機構を介すことにより支持部材を水平
移動させるようにしてもよい。 (5)上記の各実施形態毎の変形例で述べたもの以外の
駆動源や駆動力伝達機構を用いて支持部材を変位させる
ことができる。 (6)支持部材の変位の仕方は上記実施形態で示したよ
うな上下・水平方向への直線運動や鉛直軸・水平軸を中
心とする旋回運動に限らず、直線・円弧以外の他の軌跡
を描くように変位させてもよい。
【0056】(7)上記実施形態では、サンディングベ
ルトが真横からワークに当接するものについて説明した
が、本発明は、水平に対して斜め角度をなす方向からワ
ークに当接するものにも適用することができる。 (8)上記実施形態では、ワークに対してその片方の側
面のみを研削するものについて説明したが、本発明は、
ワークに対してその両側から挟み付けるように接触しつ
つ研削を行うものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の側面研削用ベルトサンダーを備え
たサンディングマシンの正面図
【図2】実施形態1の側面研削用ベルトサンダーを備え
たサンディングマシンの平面図
【図3】実施形態1の側面研削用ベルトサンダーを備え
たサンディングマシンの左側面図
【図4】実施形態1の側面研削用ベルトサンダーの正面
【図5】実施形態1の側面研削用ベルトサンダーの平面
【図6】実施形態1の側面研削用ベルトサンダーのロー
ル軸調整機構をあらわす一部切欠右拡大側面図
【図7】実施形態2の側面研削用ベルトサンダーの正面
【図8】実施形態2の側面研削用ベルトサンダーの平面
【図9】実施形態3の側面研削用ベルトサンダーの平面
【図10】実施形態3における支持部材の駆動装置をあ
らわす拡大平面図
【図11】実施形態3における支持部材の駆動装置をあ
らわす拡大側面図
【図12】実施形態4の側面研削用ベルトサンダーの平
面図
【図13】実施形態4における支持部材の駆動装置をあ
らわす平面図
【図14】実施形態4における支持部材の駆動装置をあ
らわす一部切欠側面図
【図15】実施形態5の側面研削用ベルトサンダーの正
面図
【図16】実施形態5の側面研削用ベルトサンダーの平
面図
【図17】実施形態6の側面研削用ベルトサンダーの平
面図
【図18】実施形態6における支持部材の駆動装置をあ
らわす一部切欠拡大側面図
【図19】実施形態7の側面研削用ベルトサンダーの平
面図
【図20】実施形態7における支持部材の駆動装置をあ
らわす拡大平面図
【図21】実施形態7における支持部材の駆動装置をあ
らわす一部切欠拡大側面図
【符号の説明】
W…ワーク 21…転向ロール 23…ロール軸 24…サンディングベルト 52…出力軸 53…テンションロール 54…支持部材 61、65、107…エアシリンダ(駆動装置) 62、69、78、85、99、108…支持部材 86…リンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 21/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に延びる軸を中心に回転する複
    数のロール間に緊張して掛け回した無端状のサンディン
    グベルトを前記ワークに対して側面から接触させること
    により研削を行うものであって、前記ロールを移動させ
    ることにより弛緩状態とした前記サンディングベルトの
    前記ロールに対する軸方向への抜取り・嵌込みを可能に
    したものにおいて、緊張して研削を行い得る高さとされた前記サンディング
    ベルトの下縁よりも下方に配置され、弛緩状態とされて
    いる前記サンディングベルトを落下不能に保持する支持
    部材が設けられ、 弛緩した前記サンディングベルトが前記支持部材によっ
    て保持された状態では、そのサンディングベルトの上縁
    が前記ロールの下縁よりも高い位置にあって、そのサン
    ディングベルトが部分的に前記ロールと対向する構成と
    した ことを特徴とする側面研削用ベルトサンダー。
  2. 【請求項2】 上下方向に延びる軸を中心に回転する複
    数のロール間に緊張して掛け回した無端状のサンディン
    グベルトを前記ワークに対して側面から接触させること
    により研削を行うものであって、前記ロールを移動させ
    ることにより弛緩状態とした前記サンディングベルトの
    前記ロールに対する軸方向への抜取り・嵌込みを可能に
    したものにおいて、 サンディングベルトを支持する支持位置とサンディング
    ベルトと非干渉の退避位置との間での変位を可能とさ
    れ、支持位置においては、弛緩状態にある前記サンディ
    ングベルトを前記ロールへの掛け回し可能な高さに保持
    する支持部材が設けられ、 この支持部材を支持位置と退避位置との間で変位させる
    駆動装置を備えている ことを特徴とする側面研削用ベル
    トサンダー。
  3. 【請求項3】 駆動装置が、サンディングベルトを緊張
    させる位置と弛緩させる位置との間で移動可能なテンシ
    ョンロールに連結したリンク機構を備えており、前記テ
    ンションロールが緊張位置から弛緩位置へ移動するのに
    伴って前記支持部材が退避位置から支持位置へ変位する
    構成としたことを特徴とする請求項2記載の側面研削用
    ベルトサンダー。
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