JP3103645U - 階段の踏面ブロック - Google Patents

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正 女屋
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エスビック株式会社
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Abstract

【課題】ブロックを踏面だけの構成として、一人で手軽に作業できるため作業効率がよくなって、蹴込板のデザイン、寸法等の変更が自由にでき、踏面のデザインを部分的に変更することが可能な階段の踏面ブロックを提供すること。
【解決手段】コンクリートで形成した階段下地へ取り付けて、階段の踏面を構成させる階段の踏面ブロックであって、このブロック1は、階段2の踏面を複数枚で形成する大きさに形成されて、施工後に見える部分には化粧7を施され、前側の表面1aには、滑り止めの溝3を複数条形成され、裏面1cには蹴込板4の上部が係合する凹部5を形成され、後部の奥行を調整する部分の裏面1cには、踏面ブロック1の切断を容易にする肉薄部6を形成されていること。
【選択図】図1

Description

本考案は、コンクリートの階段下地へ取り付ける階段の踏面ブロックに関する。
従来、コンクリートの階段下地へブロックを取り付けて階段を構成することは一般に行なわれていて、使用するブロックは踏面と蹴込板を一体に形成して、踏面と蹴込板が同時に設置されるようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開平9―273282号
しかしながら、踏面と蹴込板が一体のブロックを階段幅の長さにコンクリートで成形するため、ブロックが大型になって重量も大変重いものになるので、一人の作業者で手軽に施工することはできず、複数の作業者がかかわることになるため、作業効率が高まる筈が却って低下することになって、しかも、踏面と蹴込板を一体に形成すると、蹴込板の寸法やデザイン等を変えたくてもこれができないし、踏面のデザインを部分的に変えたいという要望にも応じられない問題点がある。
本考案は上記問題点を解消し、ブロックを踏面だけの構成として、一人で手軽に作業できるため作業効率がよくなって、蹴込板のデザイン、寸法等の変更が自由にでき、踏面の部分的なデザイン変更も可能な階段の踏面ブロックを提供することをその課題とする。
前記課題を解決するため、本考案に係る階段の踏面ブロックはコンクリートで形成した階段下地へ取り付けて、階段の踏面を構成させる階段の踏面ブロックであって、このブロックは、階段の踏面を複数枚で形成する大きさに形成されて、施工後に見える部分には化粧を施され、前側の表面には、滑り止めの溝を複数条形成され、裏側には蹴込板の上部が係合する凹部を形成され、後部の奥行を調整する部分の裏面には、ブロックの切断を容易にする肉薄部を形成されていることを特徴とする。
請求項1の効果
(1)ブロックが踏面だけの構成であって、寸法を階段幅の複数分の一に形成されたため、小型であって重量が軽いから、このブロックに蹴込板を組み合わせて階段を構成する作業を一人の作業者で手軽に行なうことができて、蹴込板と一体のブロックよりもトータルの施工コストを低減させることができ、また、ブロックの見える面は化粧されていて化粧工事が不要であり、かつ、デザインが異なる踏面ブロックを組み合わせることにより、変化のある踏面を得ることもできる。
(2)ブロックの前側の表面に滑り止め溝を形成してあるため、滑り止め部材を取り付けることなく確実に滑り止めの効果を挙げられる。
(3)ブロックの前側の裏面に蹴込板を係合する凹部を設けてあるため、この凹部へ蹴込板を係合させれば、踏面と蹴込板が的確に接合された階段が簡単に構成されて、しかも、蹴込板は寸法やデザインが異なるものを自由に選択できるので、これにより階段の仕様やデザインの多様化が図れる。
(4)ブロックの後部の切り詰めにより奥行きを調整する部分の裏面には、肉薄部を形成してあるので、コンクリート製のブロックでも比較的容易に切断して、踏面の奥行きを任意に調整することができる。
以下に本考案に係る階段の踏面ブロックの実施形態を図面について説明する。
図1〜図3において符号1で示す階段の踏面ブロックは、階段2の幅を図4(a)に示す通りLとした場合、このLを複数、図においては3等分にした寸法の方形状にコンクリートで成形するものであり、成形の際、踏面ブロック1の前部の表面1aには、滑り止め溝3を前縁1bと平行するように複数条、図1においては3条形成し、裏面1cには、図4(a)(b)(c)に示す蹴込板4の上部を係合させる凹部5を、蹴込板4の最大の厚さに合わせた幅で前縁1bと平行するように形成し、後部の切り詰めによって奥行の調整をする部分の裏面1cには、図1に示す通り所要幅の部分が一定の深さとなる、あるいは、図1の円内に示す通り複数の溝が所定の間隔で並設された肉薄部6を形成してある。
また、上記踏面ブロック1は、成形の際、施工後に見える表面1a及び前縁1bに化粧7を図1に一例を示す通り施すものであって、この化粧7は公知の通りブロックを成形する型(図面省略)に化粧の形状とは反対となる凹凸を形成して置き、この凹凸により踏面ブロック1に希望する化粧7を現出させるか、型に化粧材(図面省略)を添えて置いて、この化粧材をブロック1と合体させて希望する化粧7を現出させるか、その他のコンクリートブロックに利用される化粧の形成手段を用いて階段2に適合する化粧7が現出されるようにする。
上記蹴込板4は、図4(a)に示す通り、汎用のコンクリートブロック8を複数並列して形成するか、図4(b)に示す通り、煉瓦9を積み並べて形成するか、図4(c)に示す通り、踏面ブロック1に調和する専用品10を形成して使用するものであって、使用する部材により蹴込板4の高さを変化させることができ、また、外観や風合いも変化させることができる。
上記踏面ブロック1と蹴込板4とを用いて階段2を構成するには、予め図5に示す通りの階段下地11を形成して置く。この階段下地11は、傾斜設置面12に砕石13を敷設して、この砕石13の上に捨てコンクリート14を打ち、捨てコンクリート14の上にコンクリートで垂直面15aと水平面15bが交互に連続する段々部15を形成する。そして、段々部15の各部は調整モルタル16で被覆する。
前記のように階段下地11を構成したら、下段の垂直面15aの調整モルタル16と、次段の垂直面15aの調整モルタル16に蹴込板4、4を添え付けて置いて、下段の水平面15bへ前部の裏面1cに設けた凹部5が蹴込板4の上部へ係合し、後縁が次段の蹴込板4へ接触するように踏面ブロック1を乗せて、蹴込板4及び踏面ブロック1を調製モルタル16へ密着させるようにすれば、蹴込板4と踏面ブロック1とで階段2の一段目が形成される。従って、以後同様にして階段2の2段目以降の形成を行なえば、図5に示す通りの階段2を一人の作業者による施工で簡単に構成することができる。
また、この踏面ブロック1を用いた階段2は、組み合わせる蹴込板4を自由に変更できるため、高さが違う蹴込板4の使用によって段高が異なる階段2を任意に構成することも、また、材質、化粧、その他が異なる蹴込板4の交換使用によって、デザインが変化する階段2を任意に得ることもできるものであって、しかも、必要に応じ、踏面ブロック1の奥行きを変更したいときは、後側の切り詰め部の裏面1cに設けた肉薄部6において踏面ブロック1を切断すれば、コンクリート製ブロックでも比較的簡単に切断して、踏面ブロック1の奥行変更を行なうことができる。
階段下地に対して寸法、デザイン等が異なる階段を簡便に経済的に構成するのに適用できる。
階段用の踏面ブロックを示す斜視図。 同上の平面図。 同上の底面図。 (a)(b)(c)は、踏面ブロックと組み合わせて使用する蹴込板の各例を示す斜視図。 踏面ブロックと蹴込板を組み合わせて形成した階段の縦断側面図。
符号の説明
1 階段の踏面ブロック
1a 表面
1b 前縁
1c 裏面
2 階段
3 滑り止め溝
4 蹴込板
5 凹部
6 肉薄部
11 階段下地

Claims (1)

  1. コンクリートで形成した階段下地へ取り付けて、階段の踏面を構成させる階段の踏面ブロックであって、
    このブロックは、階段の踏面を複数枚で形成する大きさに形成されて、施工後に見える部分には化粧を施され、
    前側の表面には、滑り止めの溝を複数条形成され、裏側には蹴込板の上部が係合する凹部を形成され、
    後部の奥行を調整する部分の裏面には、ブロックの切断を容易にする肉薄部を形成されている
    ことを特徴とする階段の踏面ブロック。
JP2004000894U 2004-02-27 2004-02-27 階段の踏面ブロック Expired - Lifetime JP3103645U (ja)

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