JP3103569U - 咬合器用歯型模型固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯科用石膏を使用することなく、歯型模型を有咬合器に簡単に装着することができる咬合器用歯型模型固定具を提供する。
【解決手段】歯型模型3を固定して咬合器10に装着する咬合器用歯型模型固定具において、基板2の上面に歯型模型3を挟んで押圧して固定する弾性を有する複数の模型押圧板4が立設されるとともに、基板2に歯型模型装着具3を咬合器10に装着する装着手段を有する。
【選択図】図1
【解決手段】歯型模型3を固定して咬合器10に装着する咬合器用歯型模型固定具において、基板2の上面に歯型模型3を挟んで押圧して固定する弾性を有する複数の模型押圧板4が立設されるとともに、基板2に歯型模型装着具3を咬合器10に装着する装着手段を有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、歯科技工において歯型模型を固定して咬合器に装着するための咬合器用歯型模型固定具に関する。
咬合器は、ヒトの上下顎部の機能を機械的に再現するために、上下顎模型を生体と同じ位置関係に固定し、下顎運動を再現させる機器であって、咬合器よって、形態、配列、咬合状態などを調整された補綴物を間接的に製作することができる。咬合器は、例えば特許文献1、2などに記載されている。
図3(a)は従来の咬合器の斜視図、(b)は歯形模型を固定した状態を示す斜視図である。図3(a)において咬合器10の基部11に金属線材を曲げて幅狭のU字状とした下顎用支承部12を左右非対称に形成し、基部11の両端部をそれぞれ垂直上方に支柱13を設け、支柱13の中間部に咬合調整用のスプリング14を設ける。支柱13の上端には上顎用支承部15が回動自在に支承されている。
図3(b)において、歯列の左側のみの歯型模型3を装着して下顎の歯列の一部に補綴物を作製する場合、歯科用石膏(普通石膏、硬石膏、超硬石膏など)16を下顎用支承部12に固着するとともに、その上に歯型模型3を固定する。上顎用の歯型模型3も同様に上顎用支承部15に固定する。
図4は従来の咬合器の別の例を示す斜視図である。図4において、咬合器の基台17の上に設けた1対の支柱18の上端に、回動板19の1端が調整機構20を介して回動自在に枢着され、回動板19の下面には、上顎歯形模型を取り付けるための上部マウンティングディスク21が設けられ、基台17の上面には下顎歯形模型を取り付けるための下部マウンティングディスク22が設けられている。
この歯科咬合器10では、予め作製された上顎歯型模型をキャストサポートの上に載せ、回動板19の上部マウンティングディスク21に固定し、次に、予め作製された下顎歯型模型をキャストサポートの上に載せ、基板17の下部マウンティングディスク22に固定して、セットされた上下の歯型模型の位置関係を調整機構によって調整する。
咬合器に歯型模型を装着する場合、歯科用石膏に適量の水を加えて練和し、泥状にしたものを模型と咬合器のマウンティングリング部の間に介在させ石膏の硬化により固定装着するという方法であった。その他石膏に変わるものとして、熱可塑性樹脂を用いて模型装着を行なう方法などがこころみられたが、石膏模型との接着性が弱く、一般的に普及するに到らなかった。
特開平9−38110号公報
特開2000−42004号公報
咬合器に歯型模型を装着する場合、歯科用石膏に適量の水を加えて練和し、泥状にしたものを模型と咬合器のマウンティングリング部の間に介在させ石膏の硬化により固定装着するという方法であった。その他石膏に変わるものとして、熱可塑性樹脂を用いて模型装着を行う方法などが試みられたが、石膏模型との接着性が弱く、一般的に普及するに到らなかった。
歯型模型の装着に歯科用石膏を使用する場合、石膏は反復使用できないこと、また使用後の石膏は産業廃棄物となり、年間で考えると一人の技工士が出す咬合器装着のみの石膏廃棄物だけでも概算ではあるが10数kgに及ぶ。石膏の調製作業、固定作業、固化に労力や時間がかかるという問題がある。
また、歯科用石膏を用いた場合、歯型模型を交換する際には、歯科用石膏を取りはずして最初からやり直さなければならないし、また、咬合器に固着した石膏の取りはずしの際に大きな力を必要とするため、咬合器やマウンティングリングなどを損傷する場合があった。
そこで、本考案は、歯科用石膏を使用することなく、歯型模型を咬合器に簡単に固定することができる咬合器用歯型模型固定具を提供するものである。
本考案は、歯型模型を固定して咬合器に装着する咬合器用歯型模型固定具において、基板の上面に歯型模型を挟んで押圧して固定する弾性を有する複数の模型押圧板が立設されるとともに、基板に歯型模型装着具を咬合器に装着する装着手段を有していることを特徴とする。
本考案による咬合器用歯型模型固定具は、反復使用できるので経済的効果が期待できる。
また、歯型模型をクリップして装着するだけなので、作業時間が歯科用石膏による装着に比べて大幅に短縮させることができる。
歯型模型装着に誤差があった場合にも、歯型模型を歯型模型固定具から外して簡単に修正することができる。
本考案による咬合器用歯型模型固定具の実施例について図面により説明する。
図1(a)は本考案による咬合器用歯型模型固定具の一実施例を示す斜視図、(b)は歯型模型を装着した状態を示す斜視図である。本実施例は、図3に示す咬合器に装着する歯型模型固定具の例である。
歯型模型固定具1は、基板2の上面には、その両側に歯型模型3を挟んで押圧するための板状の模型押圧板4が立設されている。模型押圧板3は歯型模型3を押圧して保持するために弾性材よりなり、歯型模型3に接触させて押圧作用を与えるために対向する側に凸面を形成する。模型押圧板4は、図1においては歯型模型3に倣って接触させて押圧できるようにするため縦方向の溝4aにより2分割されているが、一体にしてもよく、亜流は3分割以上にしてもよく、要は歯型模型3に接触して強く押圧できる形状であればよい。
また、歯型模型3の押圧面の凹凸などでガタついて安定して押圧されない場合には、ネジによって歯型模型3を安定して固定するために、模型押圧板4にネジ溝が形成されたネジ孔5を穿設しておいてもよい。
基板1の下面の両側には、歯型模型固定具1を咬合器の下顎用支承部に装着するための装着手段として装着部材6が形成されている。本実施例では、装着部材6は、金属線材からなるU字状下顎用支承部が装着部材6の溝に差し込まれて装着できるようにするため、対向する側にカールさせて溝が形成されている。
本実施例の歯型模型固定具の使用方法は次のとおりである。まず、歯型模型固定具1の装着部材6の溝6aを咬合器10のU字状下顎用支承部12に沿ってスライドさせて装着する。
本実施例の歯型模型固定具の使用方法は次のとおりである。まず、歯型模型固定具1の装着部材6の溝6aを咬合器10のU字状下顎用支承部12に沿ってスライドさせて装着する。
次いで、歯型模型3を模型押圧板4の間に上方から押し込んで挟み、模型押圧板4の押圧力により固定する。歯型模型3がガタつく場合は、ネジ孔5からネジを挿入して固定する。
本実施例では、歯型模型固定具の咬合器への装着および歯型模型の固定具への固定をいずれも簡単に行うことができる。また、装着の位置に誤差があった場合には、歯型模型を歯型模型固定具から外し再度、模型押圧板の間に押し込むことにより容易に位置調整することができる。
図2(a)は本考案による咬合器用歯型模型固定具の別実施例を示す斜視図、(b)は歯型模型を装着した状態を示す斜視図である。本実施例は、図4に示す咬合器に装着する歯型模型固定具の例である。
基板1の上面には、間隔をおいて歯型模型3を押圧する3個の模型押圧板4が立設されている。各模型押圧板4には、歯型模型3に接触させて押圧作用を与えるために対向する側に凸面を形成する。歯型模型3に凹凸などでガタついて安定して押圧されない場合には、実施例1の模型押圧板と同様に、ネジによって歯型模型3を安定して固定するために、模型押圧板4にネジ溝が形成されたネジ孔5を穿設しておいてもよい。また、模型押圧板4は、実施例1と同様に縦方向の溝4aにより分割してもよい。
基板2には、歯型模型固定具1を咬合器に装着するための装着手段として、咬合器の基板の下部マウンティングディスクにネジで固定できるように装着用ネジ孔7が形成されている。
本実施例の歯型模型固定具の使用方法は次のとおりである。まず、歯型模型固定具1を咬合器の基板17の下部マウンティングディスク22(図4)に載せた後、ネジを装着用ネジ孔7にネジ込んで固定する。次いで、歯型模型3を模型押圧板4の間に上方から押し込んで挟み、模型押圧板4の押圧力により固定する。歯型模型3がガタつく場合は、模型押圧板4のネジ孔5からネジを挿入して固定する。
本実施例の歯型模型固定具も実施例1と同様に、歯型模型固定具の咬合器への装着および歯型模型の固定具への固定を簡単に行うことができ、また、装着の位置に誤差があった場合に容易に位置調整することができる。
1:歯型模型固定具
2:基板
3:歯型模型
4:模型押圧板
5:ネジ孔
6:装着部材
6a:溝
7:装着用ネジ孔
10:咬合器
11:基部
12:下顎用支承部
13:支柱
14:スプリング
15:上顎用支承部
16:歯科用石膏
17:基台
18:支柱
19:回動板
20:調整機構
21:上部マウンティングディスク
22:下部マウンティングディスク
2:基板
3:歯型模型
4:模型押圧板
5:ネジ孔
6:装着部材
6a:溝
7:装着用ネジ孔
10:咬合器
11:基部
12:下顎用支承部
13:支柱
14:スプリング
15:上顎用支承部
16:歯科用石膏
17:基台
18:支柱
19:回動板
20:調整機構
21:上部マウンティングディスク
22:下部マウンティングディスク
Claims (6)
- 歯型模型を固定して咬合器に装着する咬合器用歯型模型固定具において、基板の上面に歯型模型を挟んで押圧して固定する弾性を有する複数の模型押圧板が立設されるとともに、基板に歯型模型装着具を咬合器に装着する装着手段を有していることを特徴とする咬合器用歯型模型固定具。
- 2個の模型押圧板が基板の両側に対向して設けられていることを特徴とする請求項1記載の咬合器用歯型模型固定具。
- 3個の模型押圧板が基板の周縁に間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求項1記載の咬合器用歯型模型固定具。
- 模型押圧板が縦方向の溝により分割されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の咬合器用歯型模型固定具。
- 装着手段は咬合器のU字状下顎用支承部が差し込まれて装着される、基板の下面の両側に対向する側にカールさせた溝が形成されている装着部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の咬合器用歯型模型固定具。
- 装着手段は咬合器の下部マウンティングディスクにネジ止めするためのネジ孔を基板に有していること特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の咬合器用歯型模型固定具。
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JP2004000779U JP3103569U (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 咬合器用歯型模型固定具 |
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JP2004000779U JP3103569U (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 咬合器用歯型模型固定具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022029922A1 (ja) * | 2020-08-05 | 2022-02-10 | 株式会社ニッシン | 歯科模型及び咬合器 |
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