JP3103329B2 - 汚水浄化装置 - Google Patents
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Landscapes
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、汚水浄化装置に
係り、特に、家庭から排出される比較的汚染度の低い風
呂排水や雨水等を浄化した上で、再度、トイレ洗浄用等
の中水道水として利用することのできる汚水浄化装置に
関する。
係り、特に、家庭から排出される比較的汚染度の低い風
呂排水や雨水等を浄化した上で、再度、トイレ洗浄用等
の中水道水として利用することのできる汚水浄化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、従来の汚水浄化装置
70は、家庭から排出されるトイレ排水72a、台所排水72
b、風呂排水72c、雨水72d等を一括して浄化槽74内に
貯留し、消毒等の処理を施した上で、ポンプ76等を用い
て下水78として排出していた。
70は、家庭から排出されるトイレ排水72a、台所排水72
b、風呂排水72c、雨水72d等を一括して浄化槽74内に
貯留し、消毒等の処理を施した上で、ポンプ76等を用い
て下水78として排出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記排水の中で、風呂
排水72c、雨水72dは、その汚染度がトイレ排水72aや
台所排水72bに比べて低く、適切な浄化処理を施せば、
トイレ洗浄用等の中水道水として再利用可能なものであ
る。しかしながら、従来の汚水浄化装置70にあっては、
これら風呂排水72cや雨水72dも、トイレ排水72a及び
台所排水72bと共に下水78として排出していたため、水
資源の有効利用を図ることができなかった。
排水72c、雨水72dは、その汚染度がトイレ排水72aや
台所排水72bに比べて低く、適切な浄化処理を施せば、
トイレ洗浄用等の中水道水として再利用可能なものであ
る。しかしながら、従来の汚水浄化装置70にあっては、
これら風呂排水72cや雨水72dも、トイレ排水72a及び
台所排水72bと共に下水78として排出していたため、水
資源の有効利用を図ることができなかった。
【0004】この発明は、上記従来例の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、風呂排
水や雨水等を中水道水として再利用することのできる汚
水浄化装置を実現することにある。
なされたものであり、その目的とするところは、風呂排
水や雨水等を中水道水として再利用することのできる汚
水浄化装置を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る汚水浄化装置は、排水を濾過するフ
ィルタと、該フィルタで濾過された排水を殺菌する紫外
線殺菌器と、該紫外線殺菌器で殺菌された排水を貯留す
る第1の浄化室及び上記フィルタ及び紫外線殺菌器での
濾過・殺菌の行われない排水を貯留する第2の浄化室を
有する浄化槽とを備えた汚水浄化装置であって、上記第
1の浄化室内には光触媒体及び光源が配置され、上記紫
外線殺菌器は、上部に排水の流入口が連通接続されると
共に、下部に排水の流出口が連通接続された殺菌槽と、
該殺菌槽の左右の内壁面に突設された多数の紫外線ラン
プとを備え、左側の内壁面に突設された紫外線ランプと
右側の内壁面に突設した紫外線ランプとは互い違いに配
置され、また、上記紫外線ランプは、紫外線透過ガラス
で構成された気密容器内に、一対の電極と、紫外線放射
ガスを含む放電ガスを充填してなり、該紫外線ランプの
上記気密容器は、若干の空隙を設けた状態で、紫外線透
過ガラスで構成された外管によって被覆されていること
を特徴とする。尚、上記第1の浄化室から導出された排
水を殺菌する紫外線殺菌器を備えるように構成しても良
い。
めに、本発明に係る汚水浄化装置は、排水を濾過するフ
ィルタと、該フィルタで濾過された排水を殺菌する紫外
線殺菌器と、該紫外線殺菌器で殺菌された排水を貯留す
る第1の浄化室及び上記フィルタ及び紫外線殺菌器での
濾過・殺菌の行われない排水を貯留する第2の浄化室を
有する浄化槽とを備えた汚水浄化装置であって、上記第
1の浄化室内には光触媒体及び光源が配置され、上記紫
外線殺菌器は、上部に排水の流入口が連通接続されると
共に、下部に排水の流出口が連通接続された殺菌槽と、
該殺菌槽の左右の内壁面に突設された多数の紫外線ラン
プとを備え、左側の内壁面に突設された紫外線ランプと
右側の内壁面に突設した紫外線ランプとは互い違いに配
置され、また、上記紫外線ランプは、紫外線透過ガラス
で構成された気密容器内に、一対の電極と、紫外線放射
ガスを含む放電ガスを充填してなり、該紫外線ランプの
上記気密容器は、若干の空隙を設けた状態で、紫外線透
過ガラスで構成された外管によって被覆されていること
を特徴とする。尚、上記第1の浄化室から導出された排
水を殺菌する紫外線殺菌器を備えるように構成しても良
い。
【0006】上記汚水浄化装置にあっては、汚染度の低
い風呂排水や雨水等の排水を、フィルタ及び紫外線殺菌
器で濾過・殺菌し、浄化することができると共に、該排
水を貯留する第1の浄化室内でも光触媒体により殺菌を
行うことができ、貯留されている間の排水の汚染も防止
されるので、排水を中水道水として再利用することが可
能となる。また、第1の浄化室から導出された排水を殺
菌する紫外線殺菌器を備えるように構成すれば、排水を
中水道水として使用する直前に再度殺菌を行うことがで
き、より完全な排水の浄化が可能となる。
い風呂排水や雨水等の排水を、フィルタ及び紫外線殺菌
器で濾過・殺菌し、浄化することができると共に、該排
水を貯留する第1の浄化室内でも光触媒体により殺菌を
行うことができ、貯留されている間の排水の汚染も防止
されるので、排水を中水道水として再利用することが可
能となる。また、第1の浄化室から導出された排水を殺
菌する紫外線殺菌器を備えるように構成すれば、排水を
中水道水として使用する直前に再度殺菌を行うことがで
き、より完全な排水の浄化が可能となる。
【0007】上記紫外線殺菌器にあっては、殺菌槽の左
側の内壁面に突設された紫外線ランプと右側の内壁面に
突設した紫外線ランプとが互い違いに配置されているた
め、流入口から流出口へと移動していく排水は、蛇行し
ながら殺菌槽内を移動することとなる。その結果、排水
と紫外線ランプの外管との接触効率が高まり、排水への
紫外線照射の時間及び量を多くすることができ、効果的
な殺菌を行うことができる。また、紫外線ランプの気密
容器を外管で被覆することにより、排水が直接気密容器
と接触するのが防止されると共に、気密容器と外管との
間に設けた空隙の存在に基づく断熱効果により、気密容
器内の温度低下が防止される。気密容器内の温度が低下
すると、紫外線放射ガスの種類によっては紫外線発生量
が減少して紫外線ランプの出力の低下をもたらすが、上
記の通り、気密容器を外管で被覆することにより気密容
器内の温度低下が防止されるので、紫外線ランプの出力
低下を生じることがない。また、気密容器内の温度が低
下することに起因する、紫外線ランプの放電特性の悪化
を生じることもない。さらに、若干の空隙を設けた状態
で気密容器を外管で被覆したことにより、紫外線ランプ
からの熱で殺菌槽内の排水の温度上昇が防止される。こ
のため、排水の温度上昇により、排水内の雑菌類の増殖
を防止することができる。
側の内壁面に突設された紫外線ランプと右側の内壁面に
突設した紫外線ランプとが互い違いに配置されているた
め、流入口から流出口へと移動していく排水は、蛇行し
ながら殺菌槽内を移動することとなる。その結果、排水
と紫外線ランプの外管との接触効率が高まり、排水への
紫外線照射の時間及び量を多くすることができ、効果的
な殺菌を行うことができる。また、紫外線ランプの気密
容器を外管で被覆することにより、排水が直接気密容器
と接触するのが防止されると共に、気密容器と外管との
間に設けた空隙の存在に基づく断熱効果により、気密容
器内の温度低下が防止される。気密容器内の温度が低下
すると、紫外線放射ガスの種類によっては紫外線発生量
が減少して紫外線ランプの出力の低下をもたらすが、上
記の通り、気密容器を外管で被覆することにより気密容
器内の温度低下が防止されるので、紫外線ランプの出力
低下を生じることがない。また、気密容器内の温度が低
下することに起因する、紫外線ランプの放電特性の悪化
を生じることもない。さらに、若干の空隙を設けた状態
で気密容器を外管で被覆したことにより、紫外線ランプ
からの熱で殺菌槽内の排水の温度上昇が防止される。こ
のため、排水の温度上昇により、排水内の雑菌類の増殖
を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の態様】以下に、この発明に係る汚水浄化
装置を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本発明
に係る汚水浄化装置10を示すブロック図である。この汚
水浄化装置10は、浄化槽12、フィルタ14、第1の紫外線
殺菌器16a及び第2の紫外線殺菌器16bを備えて成る。
上記浄化槽12は、第1の浄化室18と、第2の浄化室20と
に分離されており、第1の浄化室18は、風呂排水や雨水
等の汚染度が低く、いわゆる中水道水(飲料用には不適
であるが、洗浄などには利用できる水)として再利用す
る排水を貯留し、また、第2の浄化室20は、トイレ排水
や台所排水等の汚染度が高く、中水道水としての再利用
が不可能な排水を貯留するようになっている。
装置を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本発明
に係る汚水浄化装置10を示すブロック図である。この汚
水浄化装置10は、浄化槽12、フィルタ14、第1の紫外線
殺菌器16a及び第2の紫外線殺菌器16bを備えて成る。
上記浄化槽12は、第1の浄化室18と、第2の浄化室20と
に分離されており、第1の浄化室18は、風呂排水や雨水
等の汚染度が低く、いわゆる中水道水(飲料用には不適
であるが、洗浄などには利用できる水)として再利用す
る排水を貯留し、また、第2の浄化室20は、トイレ排水
や台所排水等の汚染度が高く、中水道水としての再利用
が不可能な排水を貯留するようになっている。
【0009】上記第1の浄化室18の内壁面には、パネル
状の光触媒体22が配置されると共に、200〜400n
mの紫外線を照射する光源24が取り付けられている。上
記光触媒体22は、二酸化チタン(TiO2)や酸化銀
(AgO,Ag2O)等の光触媒粉末に、シリカ(Si
O2)やアルミナ(Al2O3)等を添加して、高温で
焼結固化させて形成したものであり、上記光源24からの
200〜400nmの紫外線照射を受けると、活性化し
て強力な酸化力を生じ、有害有機物や汚濁物の分解作用
や殺菌作用を発揮するものである。
状の光触媒体22が配置されると共に、200〜400n
mの紫外線を照射する光源24が取り付けられている。上
記光触媒体22は、二酸化チタン(TiO2)や酸化銀
(AgO,Ag2O)等の光触媒粉末に、シリカ(Si
O2)やアルミナ(Al2O3)等を添加して、高温で
焼結固化させて形成したものであり、上記光源24からの
200〜400nmの紫外線照射を受けると、活性化し
て強力な酸化力を生じ、有害有機物や汚濁物の分解作用
や殺菌作用を発揮するものである。
【0010】上記フィルタ14は、中水道水として再利用
する排水を濾過し、排水中の不純物を除去するために設
けられたものである。
する排水を濾過し、排水中の不純物を除去するために設
けられたものである。
【0011】上記第1の紫外線殺菌器16aは、フィルタ
14と第1の浄化室18との間に配置されており、上記フィ
ルタ14で濾過された排水を殺菌するためのものである。
この第1の紫外線殺菌器16aは、図2に示すように、排
水が導入される内部が中空な殺菌槽26を備えており、該
殺菌槽26の上部には排水の流入口28が連通接続されると
共に、下部には排水の流出口30が連通接続されている。
上記殺菌槽26は錆びにくいステンレス等より成り、断面
四角の略角筒形状に成形されている。また、殺菌槽26の
左右の内壁面には、多数の紫外線ランプ32が突設されて
おり、左側の内壁面に突設された紫外線ランプ32と右側
の内壁面に突設された紫外線ランプ32とは互い違いに配
置されている。
14と第1の浄化室18との間に配置されており、上記フィ
ルタ14で濾過された排水を殺菌するためのものである。
この第1の紫外線殺菌器16aは、図2に示すように、排
水が導入される内部が中空な殺菌槽26を備えており、該
殺菌槽26の上部には排水の流入口28が連通接続されると
共に、下部には排水の流出口30が連通接続されている。
上記殺菌槽26は錆びにくいステンレス等より成り、断面
四角の略角筒形状に成形されている。また、殺菌槽26の
左右の内壁面には、多数の紫外線ランプ32が突設されて
おり、左側の内壁面に突設された紫外線ランプ32と右側
の内壁面に突設された紫外線ランプ32とは互い違いに配
置されている。
【0012】上記該紫外線ランプ32は、図3に示すよう
に、細長いガラス管を略U字形状に湾曲させると共に、
両端開口部を気密に封着させて成り、石英ガラス等の紫
外線透過ガラスで構成された気密容器34と、該気密容器
34の両端部にそれぞれ配置された一対の電極36と、各電
極36に接続されたリード線38とを備えて成る。また、気
密容器34内には、キセノン、アルゴン臭素等の紫外線放
射ガスを含む放電ガスが充填されている。而して、上記
リード線38を介して電源(図示せず)から紫外線ランプ
32に電圧が印加されると、両電極36間に放電が生成さ
れ、電子が紫外線放射ガスに衝突して様々な波長の紫外
線が発生し、このうち260nm近傍の紫外線が殺菌作
用を発揮するのである。
に、細長いガラス管を略U字形状に湾曲させると共に、
両端開口部を気密に封着させて成り、石英ガラス等の紫
外線透過ガラスで構成された気密容器34と、該気密容器
34の両端部にそれぞれ配置された一対の電極36と、各電
極36に接続されたリード線38とを備えて成る。また、気
密容器34内には、キセノン、アルゴン臭素等の紫外線放
射ガスを含む放電ガスが充填されている。而して、上記
リード線38を介して電源(図示せず)から紫外線ランプ
32に電圧が印加されると、両電極36間に放電が生成さ
れ、電子が紫外線放射ガスに衝突して様々な波長の紫外
線が発生し、このうち260nm近傍の紫外線が殺菌作
用を発揮するのである。
【0013】40は、上記気密容器34と同じく石英ガラス
等の紫外線透過ガラスで構成された外管であり、該外管
40は気密容器34と若干の空隙を設けた状態で、該気密容
器34を被覆しているものである。このように、気密容器
34を外管40で被覆したのは次の理由による。紫外線ラン
プ32の気密容器34に排水が接触すると、排水により気密
容器34が冷却されて気密容器34内の温度が急低下する。
その結果、温度低下に起因して、放電特性の悪化を招来
したり、或いは、紫外線放射ガスの種類によっては紫外
線発生量が減少して紫外線ランプ32の出力低下をもたら
すこととなる。そこで、気密容器34を外管40で被覆する
ことにより、排水が直接気密容器34と接触するのを防ぐ
と共に、気密容器34と外管40との間に設けた空隙の存在
に基づく断熱効果により、気密容器34内の温度低下を防
止し、以て、放電特性の悪化や紫外線ランプ32の出力低
下を生じることのないようにしているのである。また、
若干の空隙を設けた状態で気密容器34を外管40で被覆し
たことにより、紫外線ランプ32からの熱で殺菌槽26内の
排水の温度上昇が防止される。このため、排水の温度上
昇により、殺菌槽26内の排水中の雑菌類が増殖すること
を防止できる。
等の紫外線透過ガラスで構成された外管であり、該外管
40は気密容器34と若干の空隙を設けた状態で、該気密容
器34を被覆しているものである。このように、気密容器
34を外管40で被覆したのは次の理由による。紫外線ラン
プ32の気密容器34に排水が接触すると、排水により気密
容器34が冷却されて気密容器34内の温度が急低下する。
その結果、温度低下に起因して、放電特性の悪化を招来
したり、或いは、紫外線放射ガスの種類によっては紫外
線発生量が減少して紫外線ランプ32の出力低下をもたら
すこととなる。そこで、気密容器34を外管40で被覆する
ことにより、排水が直接気密容器34と接触するのを防ぐ
と共に、気密容器34と外管40との間に設けた空隙の存在
に基づく断熱効果により、気密容器34内の温度低下を防
止し、以て、放電特性の悪化や紫外線ランプ32の出力低
下を生じることのないようにしているのである。また、
若干の空隙を設けた状態で気密容器34を外管40で被覆し
たことにより、紫外線ランプ32からの熱で殺菌槽26内の
排水の温度上昇が防止される。このため、排水の温度上
昇により、殺菌槽26内の排水中の雑菌類が増殖すること
を防止できる。
【0014】上記殺菌槽26の左右の外壁面には、上記紫
外線ランプ32を点灯駆動するためのインバータ回路等の
駆動回路42を備えた駆動室44が取り付けられている。す
なわち、図示は省略するが、上記紫外線ランプ32のリー
ド線38は、殺菌槽の壁面を貫通して駆動室44内に突出し
ており、該リード線38を収納するソケット46を介して、
紫外線ランプ32は駆動回路42と電気的に接続されている
のである。
外線ランプ32を点灯駆動するためのインバータ回路等の
駆動回路42を備えた駆動室44が取り付けられている。す
なわち、図示は省略するが、上記紫外線ランプ32のリー
ド線38は、殺菌槽の壁面を貫通して駆動室44内に突出し
ており、該リード線38を収納するソケット46を介して、
紫外線ランプ32は駆動回路42と電気的に接続されている
のである。
【0015】図1において、16bは、第2の紫外線殺菌
器であり、該第2の紫外線殺菌器16bは、第1の浄化室
18から導出された排水を再度殺菌するために設けられた
ものであり、上記第1の紫外線殺菌器16aと同一構成の
ものである。
器であり、該第2の紫外線殺菌器16bは、第1の浄化室
18から導出された排水を再度殺菌するために設けられた
ものであり、上記第1の紫外線殺菌器16aと同一構成の
ものである。
【0016】上記構成を備えた本発明の汚水浄化装置10
による汚水の浄化方法を以下に説明する。先ず、汚染度
が高く、再利用することのできないトイレ排水48及び台
所排水50は、第2の浄化室20内へ導き、消毒等の処理を
施した上で、ポンプ52を用いて下水54として排出する。
による汚水の浄化方法を以下に説明する。先ず、汚染度
が高く、再利用することのできないトイレ排水48及び台
所排水50は、第2の浄化室20内へ導き、消毒等の処理を
施した上で、ポンプ52を用いて下水54として排出する。
【0017】一方、中水道水として再利用する風呂排水
56及び雨水58は、先ずフィルタ14で濾過し、ゴミ等の不
純物を除去した後、第1の紫外線殺菌器16aへと導く。
第1の紫外線殺菌器16aへ導かれた風呂排水56及び雨水
58は、該第1の紫外線殺菌器16aの流入口28から流出口
30へと移動していく過程で紫外線ランプ32から紫外線の
照射を受けて殺菌されるのである。上記の通り、紫外線
ランプ32は殺菌槽26の左右の内壁面から突設されると共
に、左側の内壁面に突設された紫外線ランプ32と右側の
内壁面に突設された紫外線ランプ32とは互い違いに配置
されていることから、風呂排水56及び雨水58は蛇行しな
がら殺菌槽26内を移動することとなる。その結果、風呂
排水56及び雨水58と紫外線ランプ32の外管40との接触効
率が高まり、風呂排水56及び雨水58への紫外線照射の時
間及び量を多くすることができ、効果的な殺菌を行うこ
とができる。
56及び雨水58は、先ずフィルタ14で濾過し、ゴミ等の不
純物を除去した後、第1の紫外線殺菌器16aへと導く。
第1の紫外線殺菌器16aへ導かれた風呂排水56及び雨水
58は、該第1の紫外線殺菌器16aの流入口28から流出口
30へと移動していく過程で紫外線ランプ32から紫外線の
照射を受けて殺菌されるのである。上記の通り、紫外線
ランプ32は殺菌槽26の左右の内壁面から突設されると共
に、左側の内壁面に突設された紫外線ランプ32と右側の
内壁面に突設された紫外線ランプ32とは互い違いに配置
されていることから、風呂排水56及び雨水58は蛇行しな
がら殺菌槽26内を移動することとなる。その結果、風呂
排水56及び雨水58と紫外線ランプ32の外管40との接触効
率が高まり、風呂排水56及び雨水58への紫外線照射の時
間及び量を多くすることができ、効果的な殺菌を行うこ
とができる。
【0018】第1の紫外線殺菌器16での殺菌を終えた風
呂排水56及び雨水58は、第1の浄化室18に導かれて貯留
される。第1の浄化室18内には、上記の通り、光触媒体
22が配置されると共に、光触媒体22を活性化するための
紫外線を照射する光源24が取り付けられていることか
ら、風呂排水56及び雨水58が長期間貯留されても、上記
光触媒体22により殺菌されるので、汚染されることがな
い。
呂排水56及び雨水58は、第1の浄化室18に導かれて貯留
される。第1の浄化室18内には、上記の通り、光触媒体
22が配置されると共に、光触媒体22を活性化するための
紫外線を照射する光源24が取り付けられていることか
ら、風呂排水56及び雨水58が長期間貯留されても、上記
光触媒体22により殺菌されるので、汚染されることがな
い。
【0019】第1の浄化室18内に貯留された風呂排水56
及び雨水58は、必要に応じ、バルブ60を開放すると共
に、ポンプ62を作動させることにより導出され、第2の
紫外線殺菌器16bで再度殺菌した上で、中水道水として
例えばトイレの洗浄用の水として利用されるのである。
以上の通り、本発明にあっては、汚染度の低い風呂排水
56や雨水58等をフィルタ14、第1の紫外線殺菌器16a、
光触媒体22及び第2の紫外線殺菌器16bを用いて濾過・
殺菌し、中水道水64として再利用することができること
から、水資源の有効利用を図ることができるものであ
る。
及び雨水58は、必要に応じ、バルブ60を開放すると共
に、ポンプ62を作動させることにより導出され、第2の
紫外線殺菌器16bで再度殺菌した上で、中水道水として
例えばトイレの洗浄用の水として利用されるのである。
以上の通り、本発明にあっては、汚染度の低い風呂排水
56や雨水58等をフィルタ14、第1の紫外線殺菌器16a、
光触媒体22及び第2の紫外線殺菌器16bを用いて濾過・
殺菌し、中水道水64として再利用することができること
から、水資源の有効利用を図ることができるものであ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明の汚水浄化装置にあっては、汚染
度の低い風呂排水や雨水等の排水を、フィルタ、紫外線
殺菌器及び光触媒体により濾過・殺菌し、浄化すること
ができるので、排水を中水道水として再利用可能であ
り、水資源の有効利用を図ることができる。
度の低い風呂排水や雨水等の排水を、フィルタ、紫外線
殺菌器及び光触媒体により濾過・殺菌し、浄化すること
ができるので、排水を中水道水として再利用可能であ
り、水資源の有効利用を図ることができる。
【図1】本発明に係る汚水浄化装置を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】紫外線殺菌器を示す概略断面図である。
【図3】紫外線ランプを示す断面図である。
【図4】従来の汚水浄化装置を示すブロック図である。
10 汚水浄化装置 12 浄化槽 14 フィルタ 16a 第1の紫外線殺菌器 16b 第2の紫外線殺菌器 18 第1の浄化室 20 第2の浄化室 22 光触媒体 24 光源 26 殺菌槽 32 紫外線ランプ 40 外管 44 駆動室 60 バルブ 62 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−164382(JP,A) 特開 平5−92192(JP,A) 特開 平7−328619(JP,A) 特開 平6−55196(JP,A) 特開 昭52−22355(JP,A) 特開 平10−249210(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/32 ZAB C02F 1/72 101
Claims (2)
- 【請求項1】 排水を濾過するフィルタと、該フィルタ
で濾過された排水を殺菌する紫外線殺菌器と、該紫外線
殺菌器で殺菌された排水を貯留する第1の浄化室及び上
記フィルタ及び紫外線殺菌器での濾過・殺菌の行われな
い排水を貯留する第2の浄化室を有する浄化槽とを備え
た汚水浄化装置であって、上記第1の浄化室内には光触
媒体及び光源が配置され、上記紫外線殺菌器は、上部に
排水の流入口が連通接続されると共に、下部に排水の流
出口が連通接続された殺菌槽と、該殺菌槽の左右の内壁
面に突設された多数の紫外線ランプとを備え、左側の内
壁面に突設された紫外線ランプと右側の内壁面に突設し
た紫外線ランプとは互い違いに配置され、また、上記紫
外線ランプは、紫外線透過ガラスで構成された気密容器
内に、一対の電極と、紫外線放射ガスを含む放電ガスを
充填してなり、該紫外線ランプの上記気密容器は、若干
の空隙を設けた状態で、紫外線透過ガラスで構成された
外管によって被覆されていることを特徴とする汚水浄化
装置。 - 【請求項2】 上記第1の浄化室から導出された排水を
殺菌する紫外線殺菌器を備えたことを特徴とする請求項
1に記載の汚水浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09264840A JP3103329B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 汚水浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09264840A JP3103329B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 汚水浄化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177033A JPH1177033A (ja) | 1999-03-23 |
JP3103329B2 true JP3103329B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=17408951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09264840A Expired - Fee Related JP3103329B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 汚水浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103329B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0712531U (ja) * | 1993-07-28 | 1995-03-03 | 調和工業株式会社 | 鋼管矢板セル等の打込杭打設装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20070086649A (ko) * | 2004-11-25 | 2007-08-27 | 코닌클리즈케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. | 선택적인 통합된 냉각 회로를 갖는 램프와 밸러스트의조합체 |
CN104261605B (zh) * | 2014-09-21 | 2016-05-11 | 珠海昕锐生态科技有限公司 | 一种雨水回收利用一体化设备 |
JP6282976B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2018-02-21 | 株式会社トクヤマ | 乗客コンベアのハンドレール殺菌装置、及び乗客コンベア |
CN110386703A (zh) * | 2018-04-19 | 2019-10-29 | 贵州御凤天泓生物科技发展有限公司 | 一种万寿菊废液杀菌过滤装置 |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP09264840A patent/JP3103329B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0712531U (ja) * | 1993-07-28 | 1995-03-03 | 調和工業株式会社 | 鋼管矢板セル等の打込杭打設装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1177033A (ja) | 1999-03-23 |
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