JP3102779U - 袋織テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】並設した2本の単位袋織紐の隣接側辺相互を連結一体化して1本の紐とした構造の袋織紐に関し、女性用衣服や装身具の素材として用いられる袋織テープにおいて、熟練や縫合の手数を要しないでより外観に優れた袋織テープを得ることを課題にしている。
【解決手段】平面的に展開された状態で並設された2本の袋織紐がその隣接辺部分の経糸により連続的に又は間欠的に連結されている。2本の袋織紐は、連結された辺で折り曲げて重ね合わせた状態で製織され、辺を連結するための複数本の経糸は、重ね合わせた状態の袋織紐の1側辺で上下の袋織紐の間に掛け渡されるように開口させて織込まれている。経糸は、上下に糸目を備えたヘルドの上下の糸目にそれぞれ挿通されて織込まれる。
【選択図】 図3
【解決手段】平面的に展開された状態で並設された2本の袋織紐がその隣接辺部分の経糸により連続的に又は間欠的に連結されている。2本の袋織紐は、連結された辺で折り曲げて重ね合わせた状態で製織され、辺を連結するための複数本の経糸は、重ね合わせた状態の袋織紐の1側辺で上下の袋織紐の間に掛け渡されるように開口させて織込まれている。経糸は、上下に糸目を備えたヘルドの上下の糸目にそれぞれ挿通されて織込まれる。
【選択図】 図3
Description
この考案は、袋織紐に関するもので、並設した2本の単位袋織紐の隣接側辺相互を連結一体化して1本の紐とした構造の袋織紐に関するものである。
女性の衣服に用いる例えばストラップ(肩紐)の紐として、並設した2本の袋織紐の隣接側辺相互を連結一体化して1本にしたテープが従来から用いられいる。この種のテープは、ソフトで肌触りが柔らかく、厚みもあってファッション性に優れ、単位となる袋織紐を色違いにすることにより、種々のデザインのものが得られるという長所がある。
このような袋織テープは、従来、図7に示すように、2本の袋織紐1、2の隣接辺相互を突合わせた状態で並置してミシン糸23で両者をジグザグに縫合して製造されていた。
図7に示したものは、袋織テープで製造した女性衣服用のストラップで、所定長さに切断した色違いの2本の袋織紐1、2を並置してその両端部分24、25の所定長さを縫合し、中間部26を縫合しないで2本のままにし、縫合した部分27に留具28、29、30を取付けたものである。この種のストラップは、肩に位置する部分が色違いの細い2本の袋織紐となった優美な装飾性に特徴がある。
しかし図7に示した従来構造のストラップは、2本の袋織紐を縫合するのに熟練を要し、かつそのミシン糸がテープの外表面に現れるために外観が悪くなり、肌触りも悪くなるという問題があった。そこでこの考案は、図7に示したストラップその他の女性用衣服や装身具の素材として用いられる袋織テープにおいて、熟練や縫合の手数を要しないでより外観に優れた袋織テープを得ることを課題にしている。
上記課題を解決した本願の請求項1記載の袋織テープは、平面的に展開された状態で並設された2本の袋織紐がその隣接辺部分の経糸により連結されているというものである。
請求項2の考案は、上記構造の袋織テープにおける2本の袋織紐が、前記連結された辺で折り曲げて重ね合わせた状態で製織された袋織紐であり、前記経糸が前記重ね合わせた状態の袋織紐の1側辺で上下の袋織紐の間に掛け渡されるように開口させて織込まれた複数本の経糸である、請求項1記載の袋織テープである。
また請求項3の考案は、上記請求項2の袋織テープの上下の袋織紐のそれぞれの経糸が、上下に糸目を備えたヘルドの上下の糸目にそれぞれ挿通されて織込まれた経糸である、請求項2記載の袋織テープである。
また上記課題を解決した本願の請求項4記載の袋織テープは、平面的に展開された状態で並設された2本の袋織紐がその隣接辺部分の経糸により間欠的に連結されているというものである。
請求項5の考案は、請求項4記載の袋織テープにおける2本の袋織紐が、前記連結された辺で折り曲げて重ね合わせた状態で製織された袋織紐であり、前記経糸が前記重ね合わせた状態の袋織紐の1側辺で上下の袋織紐の間に掛け渡されるように開口させる操作を間欠的に行って織込まれた複数本の経糸である、請求項4記載の袋織テープである。
また請求項6の考案は、請求項5記載の袋織テープにおける上下の袋織紐のそれぞれの経糸が、上下に糸目を備えたヘルドの上下の糸目にそれぞれ挿通されて織込まれた経糸である、請求項5記載の袋織テープである。
この考案の袋織テープは、2本の袋織紐をその隣接辺部分で連結した構造であるので、テープ自体に厚みがあって肌触りが良く、厚みがあるために連結部分で折れ曲がることがなく、装飾性に優れている。
一重の織テープを上下に重ね合わせた状態でその一側辺が経糸で連結されるように製織した織テープは従来から知られており、またその一部に連結しない部分を間欠的に設けたボタン孔テープも従来から知られているが、このようなテープは、厚みがないために装飾性や触感が悪く、また連結した部分で折れ曲がりやすいので、衣服のストラップなどの装飾性が要求されるものには使用できない。これに対してこの考案の袋織テープは、袋織構造のために厚みがあって肌触りが良く、連結された辺部分で折れ曲がることがない。
この考案の袋織テープは、単位となる2本の袋織紐を上下に重ね合わせた状態で製織することにより容易に得られるが、この製織においては布4枚分の経糸が配置されることとなるので、経糸密度を高くしようとすると、ヘルドの間隔が狭くなって糸の捌きが悪くなり、ヘルドの円滑な動きが阻害されて製織することができなくなる。この問題は、糸目を上下に2個設けたヘルドを用いて、当該上下の糸目に挿通された上側経糸の開口と下側経糸の開口とに2本のニードルでそれぞれの緯糸を挿通することで、高い緯糸密度の袋織テープを製織でき、表面の滑らかさや光沢に優れた装飾性の高い袋織テープを提供できる。
図1ないし4は、この考案の一実施例を示す図で、2本の袋織紐1、2が隣接辺相互で連結された部分3と、連結されていない部分4とを間欠的に備えた請求項4〜6の考案に係るり袋織テープの例を示した図である。図1は部分平面図、図2は非連結部分4の模式的な(糸本数を少なくして示した)横断面図、図3は連結部分3の模式的な横断面図、図4は図1のC‐C縦断面図である。
2本の袋織紐からなるこの考案の袋織テープは、図2、3の横断面図に示すように、図の左下の第1層5、左上の第2層6、右上の第3層7、右下の第4層8の4枚の織層からなっており、経糸9の間に緯糸10が織込まれて第1、2層が形成され、経糸11の間に緯糸12が織り込まれて第3、4層が形成されている。そして緯糸10、12が各外側辺部分で後述するベラ針によって編まれた耳構造31となっている。
織紐は一般にニードル織機によって製織されるので、1個の経糸開口に挿通される緯糸10、12は、2本添設された状態となる(図4参照)。図示のものは、2本針のニードル織機で織られており、緯糸10が第1層と第2層、緯糸12が第3層と第4層の緯糸となっている。
2本の袋織紐1、2の隣接辺部分の複数本(図では2本のみが示されている)の経糸13は、非連結部分4では他の経糸9、11と同様に、個々の袋織紐1、2毎に個別に緯糸10、12に織り込まれているが、図3に示す連結部分3では、2本の袋織紐1、2の緯糸10、12に交互に掛け渡した状態で織り込まれている。従って、連結部分3では、この複数本の経糸13によって並設された2本の袋織紐1、2の隣接辺が連結され、非連結部分4では連結されないで離れた構造となる。
上記構造の袋織テープは、図5に示すように、上下のニードル14、15と、ベラ針16、17とを備えたニードル式のジャガード開口の織機により、2本の袋織紐1、2を上下に重ねた状態にして製織される。このとき、糸目が1個のヘルドを用いると、前述したように経糸密度に制限が生ずるので、上下に2個の糸目を有するヘルドを用いるのが好ましい。
図6はそのようなヘルド18を用いてこの考案の袋織テープを製織している状態を示す側面図で、上方の袋織紐1の経糸9は、ヘルド18の上方の糸目19に挿通され、下方の袋織紐2の経糸11は、下方の糸目20に挿通されている。ヘルド18を2つの群に分け、各群を交互に開口させて当該開口に上下の緯糸10、12を挿通することにより、第1層から第4層が同時に製織されてゆく。このときのヘルド18の開口ストロークが図にaで示されている。なお、図6ではヘルドの糸目を○、△及び□で描いているが、これは糸目を区別するためにそのように表記したもので、実際は全て同じ形状(通常は長円形)でよい。
隣接辺部分の複数本の経糸13を挿通したヘルド21は、非連結部分4を織るときは、図6で示したストロークaの開口動作を行うが、連結部分3を織るときは、通常の2倍のストローク2aで開口動作を行う。この動作により、糸目22に挿通した下側経糸13bが上側袋織紐の緯糸10の上方にまで振られ、また、上側経糸13aが下側袋織紐の緯糸12の下方にまで振られる。このように経糸13を大きく振った状態で緯入れを行うことにより、当該経糸13で上下の袋織紐1、2相互を連結することができる。
従って、2本の袋織紐1、2を連結する部分の経糸13を挿通したヘルド21を図6のストロークaで往復動させる動作と、ストローク2aで往復動させる動作とを所定間隔で間欠的に行うことにより、図1に示したような2本の袋織紐が間欠的に連結された袋織テープを織ることができる。2枚重ねにして織られた2本の袋織紐1、2は、織機から引出されてゆく間に自然に展開状態となり、図1に示したような袋織テープが得られる。
以上は請求項4ないし6の袋織テープの実施形態であるが、連結部の経糸13を挿通したヘルド21を常に図6に示す2aのように大きくストロークさせてやれば、テープの全長に亘って2本の袋織紐1、2の隣接辺相互が連結された請求項1ないし3の袋織テープを得ることができる。また、以上の説明から理解されるように、2本の袋織紐1、2の経糸と緯糸とを色違いにすることにより、色違いの2本の袋織紐が並設された構造の袋織テープを得ることができる。
1 袋織紐
2 袋織紐
9 経糸
11 経糸
13 経糸
2 袋織紐
9 経糸
11 経糸
13 経糸
Claims (6)
- 平面的に展開された状態で並設された2本の袋織紐がその隣接辺部分の経糸により連結されている、袋織テープ。
- 前記2本の袋織紐が前記連結された辺で折り曲げて重ね合わせた状態で製織された袋織紐であり、前記経糸が前記重ね合わせた状態の袋織紐の1側辺で上下の袋織紐の間に掛け渡されるように開口させて織込まれた複数本の経糸である、請求項1記載の袋織テープ。
- 前記上下の袋織紐のそれぞれの経糸が上下に糸目を備えたヘルドの上下の糸目にそれぞれ挿通されて織込まれた経糸である、請求項2記載の袋織テープ。
- 平面的に展開された状態で並設された2本の袋織紐がその隣接辺部分の経糸により間欠的に連結されている、袋織テープ。
- 前記2本の袋織紐が前記連結された辺で折り曲げて重ね合わせた状態で製織された袋織紐であり、前記経糸が前記重ね合わせた状態の袋織紐の1側辺で上下の袋織紐の間に掛け渡されるように開口させる操作を間欠的に行って織込まれた複数本の経糸である、請求項4記載の袋織テープ。
- 前記上下の袋織紐のそれぞれの経糸が上下に糸目を備えたヘルドの上下の糸目にそれぞれ挿通されて織込まれた経糸である、請求項5記載の袋織テープ。
Priority Applications (1)
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JP2004000099U JP3102779U (ja) | 2004-01-13 | 2004-01-13 | 袋織テープ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004000099U JP3102779U (ja) | 2004-01-13 | 2004-01-13 | 袋織テープ |
Publications (1)
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JP3102779U true JP3102779U (ja) | 2004-07-15 |
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Family Applications (1)
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2004
- 2004-01-13 JP JP2004000099U patent/JP3102779U/ja not_active Expired - Fee Related
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