JP3102649U - 果物ナイフ - Google Patents

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Abstract

【課題】 メロン等の果実を切り分ける際に、皮の付近に果肉が残らず、無駄なくきれいに切り分けることが可能な果物ナイフを提供する。
【解決手段】 先端部2aから根本2bにかけて円弧状に曲がった刃2と、刃2の根本2bに連続する柄3とを備える果物ナイフ1。刃2は、鋼、ステンレス鋼等をプレス成形により製造することができる。刃2を果実10の皮11の内側に沿ってスムーズに移動させることができ、皮11に近い部分に果肉が残ることがない。円弧状の刃2の横断面形状を、円弧の中心点4を中心とし、みねの最も外側の部分2eを通過する円弧から、エッジ2dを内側に位置させると、刃2の外側の側面2cが皮11の内側に当接し、エッジ2dが皮11の内側から若干内側に入ったところを移動するため、エッジ2dが皮11の内側に触れず、刃2に加わる抵抗が小さくなり、さらに容易に果実を切り分けることができる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、果物ナイフに関し、特に、メロン等、全体の形状が球状で、比較的果肉の柔らかい果物を切り分けるのに好適な果物ナイフに関する。
従来、メロン等を切り分ける際には、果物ナイフを用い、図4(a)に示すように、まずメロン20全体を一点鎖線21に沿って半分に割り、その後、図4(b)に示すように、半分に切られたメロン20を一点鎖線23〜25に沿って何等分かに切り分け(同図では4等分している)、最後に、図4(c)に示すように、皮26に近い分を一点鎖線28に沿って切り落としていた。
しかし、従来の果物ナイフは、刃が真っ直ぐであるため、図4(c)に示すように、メロン20の皮26に近い部分に、完全に切れずに果肉27が残ってしまうため、残された果肉27が捨てられて無駄になったり、果肉27の部分を取るには、スプーン等の曲面を有する道具ですくい取るようにする必要があり煩雑であった。
そこで、本考案は、上記従来の果物ナイフの問題点に鑑みてなされたものであって、メロン等の果実を切り分けるにあたって、皮に近い部分に果肉が残ることがなく、無駄なくきれいに切り分けることが可能な果物ナイフを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、果物ナイフであって、先端部から根本にかけて円弧状に曲がった刃と、該刃の根本に連続する柄とを備えることを特徴とする。
そして、本考案によれば、刃が先端部から根本にかけて円弧状に曲がっているため、刃を果実の皮の内側に沿ってスムーズに移動させることができ、皮に近い部分に果肉が残ることがなく、無駄なくきれいに切り分けることができる。
前記果物ナイフにおいて、前記円弧状の刃の横断面形状を、該円弧の中心点を中心とし、みねの最も外側の部分を通過する円弧から、エッジが内側に位置するように形成することができる。これによって、刃の外側の側面が皮の内側に当接し、エッジが皮の内側から若干内側に入ったところを移動するため、エッジが皮の内側に触れることがなく、刃に加わる抵抗が小さくなり、容易に果実を切り分けることができる。
以上説明したように、本考案にかかる果物ナイフによれば、メロン等の果実を切り分けるにあたって、皮に近い部分に果肉が残ることがなく、無駄なくきれいに切り分けることが可能となる。
図1は、本考案にかかる果物ナイフの一実施の形態を示し、この果物ナイフ1は、先端部2aから根本2bにかけて円弧状に曲がった刃2と、この刃2の根本2bに連続する柄3とをを備える。
刃2は、鋼またはステンレス鋼等の材料を用いてプレス成形して製造することができ、先端部2aから根本2bにかけて、メロン等切り分けの対象となる果実の大きさに応じた円弧状とする。刃2の横断面は、図3に示すように、円弧の中心点4を中心とし、みねの最も外側の部分2eを通過する円弧5から、エッジ2dが内側に位置するように形成される。
柄3は、樹脂、木等で形成され、刃2の根本2bに連続するようにして刃2と接続される。
次に、上記構成を有する果物ナイフ1の使用方法について、メロンを切り分ける場合を例にとって図面を参照しながら説明する。
まず、従来用いられている直線上の刃を有する果物ナイフを用い、図4(a)及び(b)に示すように、メロンを半分に切り、その後何等分かに切り分ける。
次に、図2に示すように、上述のようにして切り分けられたメロンの一片10の皮11の内側に沿って果物ナイフ1の刃2を移動させると、従来のような切り残しのない状態で、無駄なくきれいに皮11と果肉12とを切り分けることが可能となる。
この際、図3に示すように、刃2の横断面が、エッジ2dが円弧5から内側に位置するため、刃2の外側の側面2cが皮11の内側に当接し、エッジ2dが皮11の内側から若干内側に入ったところを移動するため、エッジ2dが皮の内側に触れることがなく、刃2に加わる抵抗が小さくなり、容易に果実を切り分けることができる。
尚、上記実施の形態においては、本考案にかかる果物ナイフによってメロンを切り分ける場合を例にとって説明したが、その他、全体の形状が球状で、比較的果肉の柔らかい果物についても本考案にかかる果物ナイフを有効に使用することができる。
また、上記実施の形態においては、刃2の横断面を、円弧の中心点4を中心とし、みねの最も外側の部分2eを通過する円弧から、エッジ2dが内側に位置するように形成したが、刃2の横断面形状はこれに限定されることなく、刃2を一定厚さの帯状の金属等で形成することも可能である。
本考案にかかる果物ナイフの一実施の形態を示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。 図1の果物ナイフの使用方法を説明するための一部断面図である。 図1の果物ナイフの使用方法を説明するための一部断面図である。 従来の果物ナイフの使用方法を説明するための図であって、(a)は果実を半分に切る場合、(b)はさらに複数に等分する場合、(c)は果肉と皮とを分離させる状態を示す概略図である。
符号の説明
1 果物ナイフ
2 刃
2a 先端部
2b 根本
2c 側面
2d エッジ
2e みねの最も外側の部分
3 柄
4 円弧の中心
5 円弧
10 メロン
11 皮
12 果肉

Claims (2)

  1. 先端部から根本にかけて円弧状に曲がった刃と、
    該刃の根本に連続する柄とを備えることを特徴とする果物ナイフ。
  2. 前記円弧状の刃の横断面形状は、該円弧の中心点を中心とし、みねの最も外側の部分を通過する円弧から、エッジが内側に位置することを特徴とする請求項1記載の果物ナイフ。
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