JP3101794U - カレンダー - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の印刷用紙を用いたカレンダーにおいて、表面の絵柄、写真、文字を半立体形状に構成し、かつ鮮明に浮かび上がって見えるようにする。あるいは印刷された写真等の見え方が多様な見え方になるようにする。
【解決手段】カレンダーC1の表面に、印刷用紙Sとは別素材でなり、周辺部分が炭素を含み黒色に発色する素材から構成される半立体形状の絵柄1〜8を貼着する。あるいは、写真P等を、半透明の素材からなる着色シートにて掩覆する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、カレンダーに関するものであり、さらに詳しくは、下記A)〜E)の構成を有するカレンダーに関するものである。
A)カレンダーの表面に半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の周辺部分を、炭素を含み黒色に発色する素材から構成したことを特徴とするカレンダー。
B)カレンダーの表面に半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の影を炭素を含み黒色に発色する素材から構成して、該影を上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部に連接あるいは遊離させて貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。
C)カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。
D)カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成し、該着色シートの表面及び/又はカレンダーの表面に、半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の周辺部分を、炭素を含み黒色に発色する素材から構成したことを特徴とするカレンダー。
E)カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成し、該着色シートの表面及び/又はカレンダーの表面に、半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の影を炭素を含み黒色に発色する素材から構成して、該影を上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部に連接あるいは遊離させて貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。
従来のカレンダーは、紙の表面に印刷を施したものが大部分であり、1年12カ月分を1枚の紙に印刷した場合は所謂「1枚もの」として、2ヶ月分を1枚の紙に印刷すれば6枚の紙を綴じたものとして、1ヶ月分を1枚の紙に印刷すれば12枚の紙を綴じたものとして構成されている。
このようなカレンダーは使用に便利で、贈答用として、あるいは販売用として各種のものが多数製作されており、紙の表面には、「タマ」と称される月や日にちを表示する数字のみならず、様々な写真や絵柄、あるいは文字が印刷されて、興趣溢れる紙面構成を試みているものも多い。
しかしながら、紙の表面に印刷された写真や絵柄、あるいは文字は、多くは印刷用のインクを用いて普通に印刷された平面的なものであり、また、印刷状態の見え方も固定的で、例えば昼の風景写真は昼の状態のみの見え方に限られ、夜の風景写真は夜の状態のみの見え方に限られるというように、変化の乏しいものであった。
このうち、平面的な印刷状態を解消して、絵柄や写真を半立体的に浮かび上がらせようという試みとしては、下記特許文献1(図9参照)に示すように、印刷媒体であるシート100そのものに凹凸を施して、立体印刷画200を半立体形状とした考案が存在する。
また、印刷状態の見え方そのものを変化させるという発明・考案は、調査した従来技術の範囲内に発見することはできなかった。下記特許文献2、及び3には、カレンダーの表面を透明または半透明の貼着フィルムあるいはフィルムシートで被覆する考案あるいは発明が開示されているが、これらの考案あるいは発明は、その構成・作用・効果のいずれにおいても印刷状態の見え方そのものを変化させるという点には全く言及していないものである。
実公平2−131769 実公平7−37660 特表2002−539001
特許文献1は、絵柄や写真を半立体的に浮かび上がらせようという試みとしては、確かに一定の効果を有するものである。しかしながら、このように、印刷媒体であるシートそのものに凹凸を施す場合には、印刷媒体であるシートとして通常のカレンダーに使用されているような薄い印刷用紙を使用するわけにはいかない。
特許文献1のような印刷状態を実現するためには、印刷用媒体として合成樹脂製あるいは金属製のシート、もしくは紙製であるならかなりの厚みを有する腰の強い紙が必要となってくる。そのため、印刷も通常の印刷機では不可能で特殊な設備を要し、製作の手間も費用も嵩む結果とならざるを得なかった。
また、特許文献1のような印刷状態においては、半立体形状を付与された絵柄や写真の部分と平面形状のままのその他の部分(背景部分)が同一の素材で連続的に構成されているため、半立体形状と平面形状の境界が際立たず、ために、半立体形状の半立体性が視覚的に弱められるという欠点を有していた。
さらに、先述のように印刷状態の見え方そのものを変化させるという発明・考案は、調査した従来技術の範囲内に発見することはできず、その限りでは、このような面を解決した従来技術は存在しなかったと言い得るものである。
従って、本考案においては、以下に記述する3つの課題を、解決すべき課題として設定した。
<課題1>
カレンダーを構成する毎葉の印刷用媒体として、通常のカレンダー用の印刷用紙を用いることができ、しかもその表面に、半立体形状をなす絵柄や写真や文字を持つ構成を有するカレンダーを実現する。
<課題2>
課題1に記載のカレンダーにおいて半立体形状の絵柄や写真や文字と平面形状の背景部分の差異を際立たせ、半立体形状の半立体性が視覚的に弱められるという欠点の存しない構成を有するカレンダーを実現する。
<課題3>
従来のカレンダーにおいて、印刷状態の見え方が固定的で、例えば昼の風景写真は昼の状態のみ、夜の風景写真は夜の状態のみというように、変化の乏しい状態を改変し、多様な印刷状態の見え方が可能な構成を有するカレンダーを実現する。
本考案においては、上記課題を解決するために、下記の解決手段1〜解決手段5を提供する。
<解決手段1>
カレンダーの表面に半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の周辺部分を、炭素を含み黒色に発色する素材から構成したことを特徴とするカレンダー。
<解決手段2>
カレンダーの表面に半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の影を炭素を含み黒色に発色する素材から構成して、該影を上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部に連接あるいは遊離させて貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。
<解決手段3>
カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。
<解決手段4>
カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成し、該着色シートの表面及び/又はカレンダーの表面に、半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の周辺部分を、炭素を含み黒色に発色する素材から構成したことを特徴とするカレンダー。
<解決手段5>
カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成し、該着色シートの表面及び/又はカレンダーの表面に、半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の影を炭素を含み黒色に発色する素材から構成して、該影を上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部に連接あるいは遊離させて貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。
本考案の解決手段1、解決手段2、解決手段4、解決手段5によれば、カレンダーの印刷用媒体そのものと半立体形状を付与した絵柄や写真や文字は別構成のものであり、半立体形状を付与した絵柄や写真や文字をカレンダーの表面に貼着して構成するので、半立体形状を付与した絵柄や写真や文字によってカレンダーの印刷用媒体が素材的に限定を受けるということがない。
すなわち、カレンダーの印刷用媒体として、ごく通常のカレンダー用の印刷用紙が使用でき、特殊な印刷機あるいは特殊な印刷工程を用いる必要がない。無論、希望次第では様々な特殊用紙や各種の厚みの用紙、合成樹脂製のシートを用いることも当然可能である。
本考案の解決手段1及び解決手段4によれば、カレンダーの表面に、半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の周辺部分を、炭素を含み黒色に発色する素材から構成しているので、半立体形状の絵柄や写真や文字と平面形状の背景部分との境界が際立ち、半立体形状の部分の半立体性が視覚的に弱められるという欠点が解消される。
本考案の解決手段2及び解決手段5によれば、カレンダーの表面に、半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の影を炭素を含み黒色に発色する素材から構成して、該影を上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部に連接あるいは遊離させて貼着して構成しているので、上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字の黒色の影が上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字を際立たせ、背景から上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字を視覚的に立体的に浮かび上がらせる効果を有している。
本考案の解決手段3及び解決手段4及び解決手段5によれば、カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成しているので、従来のカレンダーにおいて、印刷状態の見え方が固定的で、例えば昼の風景写真は昼の状態のみの見え方、夜の風景写真は夜の状態のみの見え方というように、印刷状態の見え方に変化の乏しい状態が改変され、多様な印刷状態の見え方が可能な構成を有するカレンダーを実現することができた。
本考案を実施するための最良の形態を、以下に実施例1〜実施例4にて示し、各実施例に関して、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、実施例1は解決手段1の1実施例、実施例2は解決手段2の1実施例、実施例3は解決手段3の1実施例、実施例4は解決手段4及び解決手段5の1実施例である。
<実施例1の構成>
図1において、C1は本考案の実施例1のカレンダーであり、印刷用紙Sの表面に写真Pや暦部分Tが印刷されている。印刷用紙Sは通常の4色印刷に用いられるアート紙あるいはコート紙であり、厚さも通常のカレンダーに用いられる用紙の厚さと変わりはない。また、写真Pは冬季の湖沼の風景写真であり、通常のカメラを用いて通常に撮影したカラーポジフィルムを製版して通常の4色印刷にて印刷したものである。
印刷用紙Sの写真Pが印刷された部分には、写真Pの地上部分に小鹿の半立体形状の絵柄1、2が貼着され、写真Pの天空部分に月の半立体形状の絵柄3、土星の半立体形状の絵柄4、星の半立体形状の絵柄5a、5b、5cが貼着されている。また、暦部分Tの近傍には羽子板の半立体形状の絵柄6、羽根の半立体形状の絵柄7、雪だるまの半立体形状の絵柄8が貼着されている。上記絵柄1〜8は、すべて周囲を黒色で縁取られた状態である。
上記絵柄1〜8の構成を、小鹿の半立体形状の絵柄1を例にとって、図面を参照しながら詳しく説明する。図3は小鹿の半立体形状の絵柄1の外観斜視図であり、図4は図3のA‐A断面図である。図3、図4にて、11は絵柄1の本体部分であり、12は絵柄1の周辺に配設された影部分である。本体部分11は絵柄1の内容(この場合は小鹿)に従って凹凸を与えられており、その素材は合成樹脂である。また、影部分12は絵柄1の周辺を同一幅で囲繞しており、その素材としては、炭素を含み黒色に発色する合成樹脂を用いている。なお、影部分12は、本体部分11を正面前方の仮想の点光源(図示せず)から照射した際に、本体部分11の後方に、本体部分11と平行に設けられた仮想平面(図示せず)に投射された射影として想定されているので、「影部分」の呼称を用いているものである。
図4にては本体部分11の内部を稠密に構成した例を示しているが、本体部分11の内部を中空に構成することも無論可能である。また、本体部分11と影部分12は連続して同一素材で構成することも、非連続として同一素材で構成することも、非連続として異なる素材で構成することも可能である。但し、非連続として構成した場合においても、本体部分11と影部分12は間隙なく連接されるものである。
また、図3、図4にて、13は本体部分11と影部分12の底面に接着された貼着用シートである。貼着用シート13には一旦貼着すれば剥離不能な強力な接着力を有する素材を使用することも、また、一旦貼着しても剥離及び再貼着が可能な弱い接着力を有する素材を使用することも可能である。なお、場合によっては、貼着用シート13の底面に、さらに剥離用シート14を連接しておくことも可能である。また、図3、図4にては、貼着用シート13及び剥離用シート14はある程度の厚みを以って表示されているが、実際上は本体部分11及び影部分12の厚みに比較すれば、貼着用シート13及び剥離用シート14の厚みは殆ど無視し得る程度のものである。
上記にて、絵柄1の構成を詳しく説明したが、図1における絵柄2〜8も同様の構成を有するものである。
<実施例1の作用>
実施例1の絵柄1〜8は上記のような構成を有するものであるので、絵柄1〜8を適宜の場所に貼着したカレンダーC1は図1に示す構成となる。該構成のカレンダーC1において、小鹿の絵柄1、2は背景となる写真Pの地上部分に配設貼着されているが、絵柄1、2が半立体形状で印刷用紙Sとは異なる素材からなるのに加えて、絵柄1の本体部分11の周囲を黒色の影部分12が、絵柄2の本体部分21の周囲を黒色の影部分22が、夫々囲繞しているので、絵柄1、2は背景となる写真Pからくっきりと際立ち、絵柄1、2の半立体形状も、背景となる写真Pに溶け込むことなく鮮明に浮かび上がる。
また、写真Pの天空部分に配設貼着された絵柄3、4、5a、5b、5cもやはり背景となる写真Pからくっきりと際立ち、絵柄3、4、5a、5b、5cの半立体形状も、背景となる写真Pに溶け込むことなく鮮明に浮かび上がる。さらに、暦部分Tの近傍に配設貼着された絵柄6,7,8も背景となる印刷用紙Sからくっきりと際立ち、絵柄6,7,8の半立体形状も、背景となる印刷用紙Sに溶け込むことなく鮮明に浮かび上がる。このようにして、絵柄1〜8が鮮明に浮かび上がるカレンダーC1を得ることができる。
<実施例2の構成>
図2において、C2は本考案の実施例2のカレンダーであり、印刷用紙Sの表面に写真Pや暦部分Tが印刷されている。印刷用紙Sは紙質、厚さ共に実施例1における印刷用紙S(図1参照)と同一である。また、写真Pも実施例1における写真P(図1参照)と同一である。
印刷用紙Sの写真Pが印刷された部分には、写真Pの地上部分に小鹿の半立体形状の絵柄10、20が貼着され、写真Pの天空部分に月の半立体形状の絵柄3、土星の半立体形状の絵柄4、星の半立体形状の絵柄5a、5b、5cが貼着されている。また、暦部分Tの近傍には羽子板の半立体形状の絵柄60、羽根の半立体形状の絵柄70、雪だるまの半立体形状の絵柄80が貼着されている。上記絵柄10、20、60、70、80は、射影された影が本体に連接され、3、4、5a、5b、5c、は周囲を黒色の影で縁取られた状態である。
上記絵柄のうち、絵柄3は実施例1の絵柄3(図1参照)と同一の構成であり、絵柄4は実施例1の絵柄4(図1参照)と同一の構成であり、絵柄5aは実施例1の絵柄5a(図1参照)と同一の構成であり、絵柄5bは実施例1の絵柄5b(図1参照)と同一の構成であり、絵柄5cは実施例1の絵柄5c(図1参照)と同一の構成である。
残る絵柄10、20、60、70、80の構成を、小鹿の半立体形状の絵柄10を例にとって、図面を参照しながら詳しく説明する。図5は小鹿の半立体形状の絵柄10の外観斜視図であり、図6は図5のB‐B断面図である。図5、図6にて、101は絵柄10の本体部分であり、102は本体部分101に連接された影部分である。本体部分101は絵柄10の内容(この場合は小鹿)に従って凹凸を与えられており、その素材は合成樹脂である。また、影部分102は本体部分101が特定の光源(図示せず)からの照射光を受けて形成される射影の形で本体部分101の下方に連接されており、その素材としては、炭素を含み黒色に発色する合成樹脂を用いている。
図6にては本体部分101及び影部分102の内部を稠密に構成した例を示しているが、本体部分101、影部分102共に内部を中空に構成することも無論可能である。また、本体部分101と影部分102は連続して同一素材で構成することも、非連続として同一素材で構成することも、非連続として異なる素材で構成することも可能である。
また、図5、図6にて、103aは本体部分101の底面に接着された貼着用シート,103bは影部分102の底面に接着された貼着用シートである。貼着用シート103a,103bには一旦貼着すれば剥離不能な強力な接着力を有する素材を使用することも、また、一旦貼着しても剥離及び再貼着が可能な弱い接着力を有する素材を使用することも可能である。なお、場合によっては、貼着用シート103aの底面に剥離用シート104aを,貼着用シート103bの底面に剥離用シート104bを連接しておくことも可能である。
また、図5、図6にては、貼着用シート103a、103b及び剥離用シート104a、104bはある程度の厚みを以って表示されているが、実際上は本体部分101及び影部分102の厚みに比較すれば、貼着用シート103a、103b及び剥離用シート104a、104bの厚みは殆ど無視し得る程度のものである。
上記にて、絵柄10の構成を詳しく説明したが、絵柄20,60,70,80も同様の構成を有するものである。
<実施例2の作用>
実施例2においても、絵柄3、4、5a、5b、5c、は実施例1の絵柄1〜8(図1参照)と同様の構成であるので、絵柄3、4、5a、5b、5cは背景となる写真Pからくっきりと際立ち、絵柄3、4、5a、5b、5cの半立体形状も、背景となる写真Pに溶け込むことなく鮮明に浮かび上がる(図2参照)。
また、絵柄10、20においては、本体部分101、201を夫々射影した形の影部分102、202が連接されているので、絵柄10、20の半立体形状も、背景となる写真Pに溶け込むことなく鮮明に浮かび上がる。特に、絵柄10、20が図2のように配設貼着された場合には、写真Pの天空部分に配設貼着された絵柄3(月の絵柄)が視覚的に光源の役割を果たし、小鹿の絵柄10、20が月光に照らし出されて影部分102、202が投影されているような印象となるので、絵柄10、20が鮮明に浮かび上がるのみならず、鑑賞者において、写真Pの空間的な立体感さえ惹起でき得る構成となる。
また、暦部分T近傍に配設貼着された絵柄60、70、80においても、その半立体形状が鮮明に浮かび上がるのみならず、図2のように配設貼着された場合には、鑑賞者にとって、写真Pからの光によって照射されているような印象となるので、写真PとカレンダーC2の他の部分が視覚的に立体的関係を有するような構成となり、通常は関係性を有しない写真Pと暦部分Tが視覚的に立体的関係を有するような印象のカレンダーC2を構成し得るものである。
<実施例3の構成>
図7に実施例3のカレンダーC3を示す。カレンダーC3は、実施例1、実施例2の印刷用紙Sと同一構成の印刷用紙Sに実施例1、実施例2の写真Pと同一構成の写真P及び実施例1、実施例2の暦部分Tと同一構成の暦部分Tが印刷されており、写真Pが、半透明の素材からなるグレー色調の着色シート9によって掩覆されている。図7は構成を明示するために、着色シート9の一部を巻き上げた状態を示しているが、通常では着色シート9により写真Pはすべて掩覆された状態にある。
図7では、着色シート9は上端部9aの裏面に塗布された接着剤(図示せず)により印刷用紙Sの表面に貼着されているが、着色シート9の裏面全体に弱粘着性の透明接着剤を塗布して写真P上に貼着するという方法でも良い。あるいは、上端部9aの裏面に塗布された接着剤(図示せず)を弱粘着性のものとしても良い。また、実施例3にては着色シートが1枚であるが、複数の半透明の着色シート(図示せず)を用いることも無論可能である。
<実施例3の作用>
着色シート9は半透明の素材からなるグレー色調であるため、写真Pが昼間の明るい光線に照らされた湖沼風景であっても、着色シート9に掩覆されることにより、全体の明度が落ちて、視覚的印象においては夜間の暗い湖沼風景に変化する。鑑賞者は、写真Pが着色シート9に掩覆された状態で夜間の湖沼風景を鑑賞し、次に着色シート9を捲り上げて昼間の湖沼風景を鑑賞することができる。このように、1枚の写真Pを、夜間の湖沼風景の写真として、あるいは昼間の湖沼風景の写真として、多様に楽しむことができる。
着色シート9が上端部9aにより印刷用紙Sに接着されている場合には、鑑賞者は、着色シート9を下方から捲り上げたり再び掩覆したりして2様の異なった光の状態を楽しむが、着色シート9が裏面全体に塗布された弱粘着性の透明接着剤により写真Pに貼着されている場合には、鑑賞者は、下方からも、上方からも、また左右任意の方向からも着色シート9を捲くり上げて光の変化を楽しむことができる。また、弱粘着性の透明接着剤が着色シート9の裏面全体に塗布されている場合においても上端部9aの裏面のみに塗布されている場合においても、鑑賞者は着色シート9を写真Pから完全に剥離して写真Pの見え方の変化を楽しむことができる。
実施例3における着色シート9はグレー色調であったが、着色シート9の素材の半透明という性質はそのままにして、色調を変化させることにより、鑑賞者は写真Pの状態を様々に変化させて楽しむことができる。例えば、着色シート9の色調を赤色系にすれば、鑑賞者は朝焼けあるいは夕焼けの光が満ちた湖沼風景を楽しむことができる。また、着色シート9の色調を黄色系や紫系等、地球上の風景の色としては通常現れてこないような色調にすることにより、鑑賞者は、写真Pをさながら別の惑星の湖沼風景を見るような気持ちで楽しむことも可能である。さらに、着色シート9の色調を、上半分を青系、下半分を透明とすることにより、青空の青さが強調された湖沼風景を楽しむこともできる。
なお、実施例3においては、着色シート9は写真Pを掩覆する構成であったが、例えば暦部分Tを掩覆するように構成して、月別に着色シートの色を変化させるといった構成も、当然考えられるものである。
<実施例4の構成>
実施例4のカレンダーC4の構成を図8に示す。図8において、印刷用紙Sには写真Pと暦部分Tが印刷されている。印刷用紙Sは実施例1〜3の印刷用紙Sと同一の構成であり、写真Pも実施例1〜3の写真Pと同一の構成、暦部分Tも実施例1〜3の暦部分Tと同一の構成である。また、写真Pは、実施例3の着色シート9と同一の構成の着色シート9(半透明のグレー色調)により掩覆されている。
着色シート9の表面には、写真9の地上部分に相当する箇所に小鹿の絵柄10、20が貼着され、天空部分に相当する箇所に月の絵柄3、土星の絵柄4、星の絵柄5a、5b、5cが夫々貼着されている。絵柄10は実施例2の絵柄10と同一の構成、絵柄20は実施例2の絵柄20と同一の構成であり、絵柄3は実施例1の絵柄3と同一の構成、絵柄4は実施例1の絵柄4と同一の構成、絵柄5a、5b、5cは実施例1の絵柄5a、5b、5cと同一の構成となっている。
<実施例4の作用>
実施例4のカレンダーC4においては、図8に見るように、グレーの色調の半透明の素材からなる着色シート9が写真Pを掩覆しているため、鑑賞者の視覚的印象としては、夜間の湖沼風景となる。しかるに、月の絵柄3、土星の絵柄4、星の絵柄5a、5b、5cは着色シート9の表面に貼着されているため、着色シート9の影響を全く受けず、写真Pからも着色シート9からも鮮明に浮かび上がり、夫々の絵柄3、4、5a、5b、5cの有する半立体的な構成も写真Pあるいは着色シート9から際立って明確に視認される。
また、小鹿の絵柄10、20も着色シート9の表面に貼着されているため、着色シート9の影響を全く受けず、写真Pからも着色シート9からも鮮明に浮かび上がり、夫々の絵柄10、20の有する半立体的な構成も写真Pあるいは着色シート9から際立って明確に視認される。従って、実施例4のカレンダーC4の写真P部分の鑑賞者における視覚的印象は、夜間の湖沼風景において、夜空に月と土星と星々がくっきりと輝き、地上には鮮明な月影に照らされて2匹の小鹿が群れ遊ぶ情景となる。
実施例4においても、着色シート9の色調を様々に変化させ得るものであることはいうまでもないことである。また、実施例4にては絵柄10、20、3、4、5a、5b、5cをすべて着色シート9の表面に貼着しているが、このうちの一部または全部の絵柄を写真Pの表面に貼着し、その上を着色シート9で掩覆することも当然可能である。さらに、実施例1、実施例2のように、暦部分Tの近傍に各種絵柄(図示せず)を貼着するという構成も当然考え得るものである。
以上、実施例1〜4の構成及び作用につき詳述してきたが、実施例1、2、4においては写真Pの表面、あるいは暦部分Tの近傍に貼着したものはすべて絵柄であった。しかしながら、本考案においては、貼着するものは絵柄には限らないのであって、文字であっても写真であっても構わないし、絵柄、文字、写真を適宜混在させることも無論可能である。
本考案の実施例1の正面図である。 本考案の実施例2の正面図である。 本考案の実施例1の絵柄の1例の外観斜視図である。 図3のA−A断面図である。 本考案の実施例2の絵柄の1例の外観斜視図である。 図5のB−B断面図である。 本考案の実施例3の正面図である。 本考案の実施例4の正面図である。 (a)前記特許文献1の考案のカレンダーの斜視図である。 (b)図10aのC−C断面図である。
符号の説明
1 絵柄
2 絵柄
3 絵柄
4 絵柄
5a 絵柄
5b 絵柄
5c 絵柄
6 絵柄
7 絵柄
8 絵柄
9 着色シート
9a 上端部
10 絵柄
11 本体部分
12 影部分
13 貼着用シート
14 剥離用シート
20 絵柄
60 絵柄
70 絵柄
80 絵柄
100 シート
101 本体部分
102 影部分
103a 貼着用シート
103b 貼着用シート
104a 剥離用シート
104b 剥離用シート
200 立体印刷画
201 本体部分
202 影部分
C1 カレンダー
C2 カレンダー
C3 カレンダー
C4 カレンダー
P 写真
S 印刷用紙
T 暦部分

Claims (5)

  1. カレンダーの表面に半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の周辺部分を、炭素を含み黒色に発色する素材から構成したことを特徴とするカレンダー。
  2. カレンダーの表面に半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の影を炭素を含み黒色に発色する素材から構成して、該影を上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部に連接あるいは遊離させて貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。
  3. カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。
  4. カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成し、該着色シートの表面及び/又はカレンダーの表面に、半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の周辺部分を、炭素を含み黒色に発色する素材から構成したことを特徴とするカレンダー。
  5. カレンダーの表面に、半透明の素材からなる1枚または複数枚の着色シートを貼着して構成し、該着色シートの表面及び/又はカレンダーの表面に、半立体形状をなす1個または複数個の絵柄や写真や文字を貼着し、該半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部の影を炭素を含み黒色に発色する素材から構成して、該影を上記半立体形状をなす絵柄や写真や文字の全部または一部に連接あるいは遊離させて貼着して構成したことを特徴とするカレンダー。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017049595A (ja) * 2016-09-30 2017-03-09 鈴木 英雄 平面画像を立体認識させる加工方法及び製品

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