JP3101569B2 - 湿潤材料吹き付け装置及び方法 - Google Patents

湿潤材料吹き付け装置及び方法

Info

Publication number
JP3101569B2
JP3101569B2 JP08167051A JP16705196A JP3101569B2 JP 3101569 B2 JP3101569 B2 JP 3101569B2 JP 08167051 A JP08167051 A JP 08167051A JP 16705196 A JP16705196 A JP 16705196A JP 3101569 B2 JP3101569 B2 JP 3101569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wet
spraying
water
nozzle
refractory material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP08167051A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1019473A (ja
Inventor
正行 柿木
Original Assignee
ミンテックジャパン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=15842494&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3101569(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ミンテックジャパン株式会社 filed Critical ミンテックジャパン株式会社
Priority to JP08167051A priority Critical patent/JP3101569B2/ja
Publication of JPH1019473A publication Critical patent/JPH1019473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3101569B2 publication Critical patent/JP3101569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉その他の構造物
の壁面を施工するための装置に関し、特に施工材料とし
て湿潤状態の不定形耐火物材料を空気搬送することによ
って吹き付け施工する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、炉その他の構造物の壁面
に不定形耐火物を施工する場合には、所定の不定形耐火
物材料に水を混和させて含水状態とし、この含水状態の
耐火物をガン装置を使用して吹き付けるガン吹き付け方
法が広く採用されている。このガン吹き付け方法は、以
下の3つに大別することが出来る。なお、本件明細書に
おいて、粉末状態の不定形耐火物材料に水分が含まれて
いないか又はその含水量が非常に少ない状態を乾燥状態
と言い、該乾燥状態の耐火物材料へ水分が含まれている
状態を含水状態と言い、この含水状態のうちで、含水量
の最も少ない状態をウエット状態、最も多い状態をスラ
リー状態、ウエット状態とスラリー状態との間の含水状
態を湿潤状態というものとする。
【0003】(1)乾式法:この方法は、乾燥状態の所
定の不定形耐火物材料を、加圧空気により吹き付け場所
付近までパイプ内を圧送し、該パイプ先端部の吹き付け
ノズル付近において当該乾燥状態の材料へ水を添加し、
当該材料と水とを混和した後、該ノズルにより含水状態
の耐火物を吹き付ける方法である。この方法は、短時間
で簡便に吹き付け作業が達成出来るという利点がある
が、一方において、吹き付け直前に乾燥状態の耐火物質
材料に水を添加混練して吹き付けるため、耐火材料と水
とを十分に混練することが出来ず、その結果、施工され
た耐火材料の品質が均一になりにくいという課題があ
る。更に、混練が十分でない場合に、しばしば乾燥状態
の又はウエット状態の耐火材料が直接ノズルから噴出す
ることがあり、その結果作業域全体に粉塵を発生すると
いう欠点がある。
【0004】(2)湿式法:この方法は、乾式法と異な
り、所定の不定形耐火物材料に予め水を添加し、混練し
た後、この混練された含水状態の材料を吹き付け位置付
近までパイプを介して圧送し、該パイプ先端部に取り付
けたノズルより吹き付ける方法である。この方法は、乾
式法と異なり、乾燥状態又はウエット状態の不定形耐火
物材料を吹き付けることがないので耐火材料による粉塵
を発生することが無く、好ましい作業環境下での作業が
出来、また耐火材料と水とに混練が不十分で品質にばら
つきを生じるというような欠点はない。しかしながら、
湿式法では、予め粉末状態の不定形ライニング材料を水
と混練した後、吹き付けノズルへ圧送するため、圧送に
際し、水を含んだ材料を搬送する必要があるが、該材料
の圧送パイプに対する粘性抵抗が高くなり、搬送が困難
となり、また装置を大型化する必要がある等の欠点があ
る。
【0005】(3)二液法:この方法は、上記乾式法と
湿式法との中間的な方法である。即ち、所定の粉末状態
の不定形耐火物材料に予め少量の水を混練させて、ウエ
ット状態にした後、これをパイプを介して所定位置まで
圧送し、該パイプ先端の吹き付けノズル付近で更に、水
又は急結剤を添加した後に吹き付けるという方法であ
る。この方法は、発塵が少なく、施工体が緻密になると
いう利点がある。しかしながら、ノズル付近で水又は急
結剤を含水状態の不定形材料に添加するこの二液法は、
通常、混合が不十分であり、当該材料と急結剤とが分離
した状態で噴出されてしまうという欠点がある。更に
は、ある場合には吹き付けノズルの内壁にバインダー等
が付着しノズルの詰まり又は吐出量を減少するというよ
うなノズルコートの問題を発生するという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、乾式法のよ
うに粉塵等の発生を伴わず、また二液法のようにノズル
の詰まりや吐出量の減少による作業効率の低下を発生し
ない、優れた作業環境下でかつ安定した作業性を発揮出
来る吹き付け装置及び方法を提供するものである。上述
のように、これまでの湿式法では、水を含んだ施工材料
を搬送する必要があるが、該含水状態の施工材料は圧送
パイプに対する粘性抵抗が高く、その搬送が大変困難と
なる欠点がある。そこで、これまでの湿式法では、粘性
抵抗の上昇を抑えて含水状態の施工材料を適切に搬送す
るために、該含水状態の施工材料に更に多量の水を添加
しスラリー状態とし、この状態にて、材料の搬送作業を
行なっていた。
【0007】しかしながら、このようにスラリー状態で
は水分含有量が多すぎ、施工に際して、流下等による施
工材料の損失量が多くなり、その上、施工を施した施工
体部分が乾燥しにくくなり、更に過剰な水分のため高密
度でかつ高強度な施工体を得ることが困難であるという
課題が発生した。加えて、水分含有量が高いと、施工材
料に対する吐出力が相対的に弱くなり、また吹き付け距
離を十分に取ることが出来ず、更に、十分な接着力を得
ることが困難になるという課題が発生した。特に、施工
体が熱間状態の場合には、施工材料がその熱間施工体に
付着すると同時に施工材料内の水分が急速に蒸発を開始
する。このため、当該水分の蒸気圧により、硬化した施
工材料の接着が著しく阻害され、このため一般に湿式法
は、約400°C以上の熱間での吹き付けは出来ないと
されている。
【0008】また、湿式法は、スラリー状態の施工材料
を搬送するため、吹き付け作業後のホースを完全に洗浄
する作業が不可欠であるという課題がある。この洗浄作
業は省力化への妨げとなっているほか、洗浄水と環境汚
染との問題とが絡みあい、今日、重大な関心事となって
いる。
【0009】本発明はかかる諸課題を解消するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本件発明では、これまでのような、搬送パイプの内
面に対して高い粘性抵抗を示す含水状態の施工材料に多
量の水を添加混練してスラリー状態とする手段を使用す
ることなく、混練機即ちミキシングチャンバーへ対する
粉末状材料の投入量を決定し、かつポンプモーターの回
転数を制御して該粉末材料と水との混練量及び吐出量を
制御しながら含水状態の施工材料を調整する。更に、該
ポンプモーターによって該含水状態の施工材料をポンプ
圧送した後に該材料中へ加圧空気を注入し、該含水状態
の材料中に加圧空気を介在させ、加圧空気圧送と機械的
圧送との複合圧送により、粘性の高い不定形耐火物をノ
ズルから構造体へ容易に吹き付ける。こうして上述の課
題を完全に解消している。また混練機への添水量は調整
バルブを機械本体より取り外すか並列に追加接続するこ
とにより遠隔操作出来るものとする。本発明は、概念的
には、上記の湿式法に近似するが、耐火材料がスラリー
状態になるまで含水しない点において、これまでの湿式
法とは異なる施工装置及び方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を具体化
した吹き付け装置10を示す図面を参照しながら詳細に
述べる。図1において本発明の吹き付け装置10は、系
外から供給される不定形耐火物材料(図示なし)を受け
入れこれを後続部分へ送り込む材料送り込み部12と、
前記材料を所定量の水と混合する材料混合部14と、水
と混合した材料を吹き付け手段まで送る混合材料送り部
16と、該混合材料送り部16から送られた当該材料を
中空構造体の所定の内面へ吹き付けるノズル部18と、
により構成されている。
【0012】材料送り込み部12は、所定の不定形粉末
耐火物材料を当該吹き付け装置10内に受け入れこれを
切り出して所定量だけ材料混合部14へ送り込む作用を
するもので、該不定形耐火物材料を受け入れるホッパ−
20と、該ホッパー20により受け入れられた材料を収
容する横方向に延びている材料コンテナー22と、該コ
ンテナー22内に配置されており該コンテナー22内へ
収容された材料を切り出し均質化しこれを材料混合部1
4へ送り出すため横軸回りに回転する材料切り出しスク
リュー24と、コンテナー22の先端部にある該スクリ
ュー24により切り出される材料の量即ち後述のミキシ
ングチャンバー30へ対する粉末状材料の投入量を調整
するため、材料切り出し量を調整する切り出し量調整用
シャッター26と、前記スクリュー24を駆動するため
のそれ自体公知の材料切り出しモーター28と、により
構成されている。
【0013】材料混合部14は、前記材料送り込み部1
2から送り込まれた乾燥状態の不定形粉末耐火物材料を
更に均質化すると共に該材料に所定量の水を混合して湿
潤状態の耐火物を形成するもので、前記材料送り込み部
12から送り込まれた乾燥状態の不定形耐火物材料を受
け入れるため縦方向に延びているミキシングチャンバー
30と、水道水等の水源から供給される水を該チャンバ
ー30内へ調整自在に供給するための給水装置32と、
該ミキシングチャンバー30内にあり前記切り出し量調
整用シャッター26を介して送り込まれた粉末材料と給
水装置32から供給された水とを混合する作用を有して
いる縦軸回りに回転する好ましくは混練羽根一体型のス
クリュー34と、該スクリュー34を駆動するためのポ
ンプモーター36と、好ましくは該モーター36の回転
数を制御するための回転数制御用インバーター38と、
により構成されている。
【0014】給水装置32は、一端部が水道水等の水源
に連結され他端部41がチャンバー30へ連結されてい
る水供給用管40と、該管40の途中に設けてある添水
量調整バルブ42と、該管40の他端部側に近接した位
置に設けてある同様に添水量を調整するバルブ44と、
を備えている。ここで、バルブ42は好ましくはノズル
部18の付近に配置されており、該ノズル部18を操作
する操作員が自由にバルブ42を調整することが出来る
ようになっている。またバルブ44は遠隔操作等を容易
に行うため電磁弁とすることが好ましい。また、該ミキ
シングチャンバー30は、前記切り出し量調整用シャッ
ター26を介して送り込まれた材料を更に均質化するよ
うに撹拌する上方の撹拌部分と、該撹拌部分の下方にあ
り均質化した材料を水と混練して湿潤状態の耐火物を形
成する下方の混練部分と、を形成している。また前記ス
クリュー34は、インバーター38の助けによってモー
ター36の回転数を調節することにより、ミキシングチ
ャンバー30内での材料と水との混練状態及びそこから
吐出される湿潤状態の耐火物の吐出量を制御することが
出来るようになっている。なお、前記給水装置32を構
成している管40の他端部41は、図示のように、前記
ミキシングチャンバー30の下方の混練部分へ給水する
ように連結されていることが好ましい。
【0015】混合材料送り部16は、粉末材料を所定量
の水と混合し湿潤状態とした後、この湿潤状態の材料を
吹き付けノズル部18まで送る機能を有するもので、前
記ミキシングチャンバー30の混練部分の下方部分にあ
って、スクリュー34と同様に前記モータ−36によっ
て回転され、前記湿潤状態の材料を下方に向かって加圧
送給する圧送ポンプ46と、該ポンプ46によって送り
込まれた加圧状態の湿潤材料を受け入れこれを送り出す
ための材料圧送口部48と、この加圧材料を該材料圧送
口部48の前端部からノズル部18へ搬送する好ましく
は可撓性の圧送ホース50と、該材料圧送口部48の後
端部にあり、該材料圧送口部48内へ系外の高圧空気源
から供給される高圧空気を調整自在に供給している圧送
用加圧空気バルブ52と、により構成されている。この
バルブ52は材料圧送口部48の前端部から圧送ホース
50内をノズル部18まで搬送される加圧材料54へ対
して加圧空気を注入し、該加圧材料54中へ加圧空気5
6を介在させるための加圧空気量を調整している。
【0016】ノズル部18は、材料送り部から送られた
湿潤状態の材料を施工面へ吹き付ける作用をするもの
で、前記圧送ホース50の端部を受け入れている吹き付
けノズル60と、該ノズル60へ対して系外から供給さ
れる湿潤材料吹き付け用加圧空気を調節自在に送り込む
加圧空気バルブ62と、により構成されている。このノ
ズル60には、ノズル操作者が自由に湿潤材料への混入
水量を調節出来るように、必要に応じて、給水装置32
のバルブ42を搭載することが出来る。
【0017】またこの装置10は、装置全体の作動を適
切に制御するための制御盤70を有している。この制御
盤70は各種のモーター及びバルブを所定の手順により
操作することが出来る。更に、図示していないが、この
装置10は、排水処理サイクロンを備えることが出来
る。このサイクロンは湿潤状態の不定形耐火物材料を吹
き付ける作業の初期、及び終了時の排水を受けとり、装
置清掃時における環境汚染の問題を解消している。
【0018】なお図示した例においては、材料コンテナ
−22内からの該材料の切り出し量を調整する部材とし
て、該コンテナー22の出口面積を遮断するためのシャ
ッター26が使用されているが、該シャッター26の代
わりに、該コンテナー内で回転するスクリュー24の回
転速度を制御することにより同様の効果を得ることも可
能である。更に又、混練圧送モーター36の回転数を制
御する手段として、図示のような電気的な変速を行うイ
ンバーター38ではなく、機械的な変速を行うような機
械的変速機を使用することも出来る。
【0019】本発明は上記のような構成を有しており、
以下のように作動するものである。初めに制御盤70上
の吹き付け開始ボタンをオン(ON)にする。これによ
り、まず、圧送用加圧空気バルブ52が開となり、次い
で給水装置32の混練用給水バルブ42、44が開とな
り、続いて、混練圧送用モーター36が回転を開始す
る。その後に、材料切り出しスクリュー24が回転を開
始する。このため、ホッパー開口20を介して材料コン
テナー22内に供給された不定形耐火物材料は該スクリ
ュー24により、シャッター26又は前記スクリュー2
4の回転数の制御により、所定の量だけ材料混合部14
のミキシングチャンバー30内へ送り込まれる。該ミキ
シングチャンバー30内へ送り込まれた乾燥状態の材料
は、スクリュー34によって、該ミキシングチャンバー
30内へパイプ40を介して送給された所定量の水と混
合され湿潤状態となる。
【0020】次いでこの湿潤状態の材料は圧送ポンプ4
6によって材料圧送口部48へ押し込まれる。材料圧送
口部48へ機械的に押し込まれた高圧材料は更にバルブ
52を介して送給されてくる高圧空気により流動的に加
圧される。この高圧空気の一部は該湿潤状態の材料54
中へ入り込み該材料54中に介在空気56として存在す
る。このように本発明における湿潤状態の材料54中に
は、多数の介在空気56が存在している。このため、該
材料54の比重は従来の湿式法の場合の材料に比べて小
さい。従って、本発明の材料54においては、公知の湿
式法における場合の材料のように含水材料へ余分な水を
加えて該材料をスラリー状態にすることにより搬送状態
を改善するという必要はない。このため本発明の材料5
4は、圧送ポンプ46による機械的押圧力と、バルブ5
2を介して供給される高圧空気による空気的押圧力と、
の複合した圧送状態のもとで圧送ホース50内をノズル
60まで容易に搬送される。ノズル60へ到達した湿潤
状態の材料は更に必要に応じてバルブ62からの高圧力
空気により、一層その移動速度を加速され、ノズル60
から所定量の湿潤状態の施工材料が、所望の距離まで大
きい速度で、噴射され得るようにしている。
【0021】操作員は、ノズル60を操作することによ
り、炉その他の所望の構造物の施工壁面への吹き付けを
迅速に行うことが出来る。もし吹き付け中の施工材料へ
対する水分調整を行いたい場合には該ノズル60の近く
に配置されている給水装置32のバルブ42を調節する
ことにより、簡単にその目的を達成することが出来るの
である。
【0022】上述の各バルブ等の作動は自動制御された
プログラムにより又は手動作動により、容易に行うこと
が出来る。吹き付け作業が終了した場合には、制御盤7
0の停止ボタンをオフ(OFF)にすることにより、始
動時と逆の手順により装置を停止することが出来る。
【0023】このように、本発明においては、乾燥状態
の耐火材料を混練機へ投入する場合の材料投入量を調整
し、又、ポンプモーターの回転数を制御することによ
り、材料の混練量、混練状態及び吐出量を適宜調整する
ことが出来るようにしてある。また、湿潤状態まで含水
した材料を機械的にポンプ圧送した後に更に該湿潤材料
に加圧空気を圧入することにより、該材料内へ加圧空気
を介在させている。これにより材料は軽量化され、加圧
空気圧送と同時に機械的圧送とによる複合圧送により、
材料の迅速かつ完全な吹き出しを可能としているのであ
る。更に、混練機への添水量は流量調整用バルブを遠隔
操作又は手動操作することにより、迅速に調節すること
が可能であり、常に最適状態の吹き付けが可能となって
いる。
【0024】本発明は、特に炉構造物の壁面の施工に特
に便利に使用されるが、これ以外の構造体の壁面を施工
処理するための装置及び方法として極めて優れた作業環
境下でかつ安定した作業効率下のもとで有用に使用され
るものである。
【0025】また上記実施例においては、材料送り込み
部12が横向きに、また材料混合部14が縦向きに配列
されているが、これは単なる図示のための例示であり、
必要なら、材料送り込み部12を縦向きに、また材料混
合部14を横向きに配列すること、又は材料送り込み部
12と材料混合部14とを共に横向きに、またこれらを
共に縦向きに配列することも可能である。
【0026】更に、図示の例においては、スクリュー2
4とスクリュー34とがそれぞれ異なるモータ−28及
びモーター36により、駆動されているが、必要ならモ
ーターは1個とすることも可能である。
【0027】
【発明の効果】これまでの湿式法では含水状態の耐火物
を搬送することが困難であることに鑑み、多量の水を該
耐火物内に添加し混練することによりスラリー状態とし
圧送作業を行っていた。これに対して本発明において
は、そのような多量の水を添加し混練する代わりに、施
工材料切り出し量の調整をシャッターの開閉度又はポン
プ回転数を制御すると共に、湿潤状態の施工材料へ加圧
空気を注入している。これによって、施工条件に最も適
した状態にその混練量、吐出量を調整することが出来る
と共に、当該材料中に空気を介在させた状態のために、
流動性の悪い含水状態の耐火物材料の空気含有量を増大
し、該耐火物の密度を軽くし、容易に搬送することが出
来る。また、湿潤状態まで含水した後に加圧空気を利用
して吹き付けノズルからの噴出力を高め、かつ施工面へ
の十分な接着力と遠い距離までの施工を可能とした。更
にスラリー状態の場合のように余分な水分が存在しない
ので極低粉塵下での熱間吹き付け施工も可能となった。
更に、吹き付け終了後のホース洗浄もほとんど不要とす
ることが出来るほどに完全にホース内の耐火材料を噴出
させてしまうのである。また、添水量の調整を吹き付け
ノズル操作者自身が手元で行うことが出来、時間差を発
生することなく、迅速な添水量調整が可能となったので
ある。
【0028】これによりこれまでの湿式法の課題であっ
た、施工時の流下等による施工材料の損失や、施工体部
分の乾燥遅延、更に過剰な水分のための高密度でかつ高
強度な施工体を得ることが困難であるという課題が完全
に解消した。更にまた水分含有量が高いための、施工材
料に対する吐出力の弱化、また吹き付け距離を十分に取
ることが出来ず、更に、十分な接着力を得ることが困難
になるという課題も解消した。また、約400°C以上
の熱間での吹き付けは出来ないとされていた課題も完全
に解消した。更にまた、吹き付け作業後のホースの洗浄
に関する課題も完全に解消した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例を示す吹き付け装
置の全体図である。
【符号の説明】
10:吹き付け装置 12:材料送り
込み部 14:材料混合部 16:混合材料
送り部 18:ノズル部 20:ホッパー
開口 22:材料コンテナー 24:スクリュ
ー 26:シャッター 28:モーター 30:ミキシングチャンバー 32:給水装置 34:スクリュー 36:モーター 38:インバーター 40:管 41:他端部 42,44:バ
ルブ 46:圧送ポンプ 48:材料圧送
口部 50:圧送ホース 52:バルブ 54:材料 56:介在空気 60:ノズル 62:バルブ 70:制御盤

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥した不定形耐火物材料を受け入れこ
    れを後続部分へ送り込む材料送り込み部12と、前記材
    料を所定量の水と混合して湿潤状態とする材料混合部1
    4と、該湿潤状態の材料を吹き付け手段18まで送る混
    合材料送り部16と、該混合材料送り部16から送られ
    た当該湿潤材料を構造体の所定の面へ吹き付ける吹き付
    け手段であるノズル部18と、により構成されており、 材料送り込み部12が、ホッパ−20と、材料コンテナ
    ー22と、該コンテナー22内に配置されている材料切
    り出しスクリュー24と、により構成され、 材料混合部14が、ミキシングチャンバー30と、該チ
    ャンバー30内へ水を供給する給水装置32と、スクリ
    ュー34と、により構成され、 混合材料送り部16が、圧送ポンプ46と、材料圧送口
    部48と、圧送ホース50と、により構成され、かつ、 ノズル部18が、吹き付けノズル60を有している、 構造物の壁面に施工するための、特に、熱間での耐火材
    料吹き付け作業に有用な耐火材料吹き付け装置10であ
    って、前記材料圧送口部48内に圧送ホース50内へ高圧空気
    を供給する圧送用加圧空気バルブ52が設けてあり、該
    バルブ52から供給される加圧空気が、湿潤状態の耐火
    材料54内へ介在空気56を提供すると共に該材料54
    を、ポンプ46による機械的押圧力と共働して圧送ホー
    ス50を介して順次連続的に吹き付けノズル60まで供
    給することを特徴とする湿潤材料吹き付け装置。
  2. 【請求項2】 材料送り込み部12が、材料混合部14
    との間にシャッター26を設けていることを特徴とする
    請求項1に記載の湿潤材料吹き付け装置。
  3. 【請求項3】 給水装置32が、一端部が水道水等の水
    源に連結され他端部41がチャンバー30へ連結されて
    いる水供給用管40と、該管40の途中に設けてある添
    水量調整バルブ42と、該管40の他端部側に近接した
    位置に設けてある同様に添水量を調整するバルブ44
    と、を備えており、バルブ42がノズル部18の付近に
    配置されており、バルブ44が電磁弁であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の湿潤材料吹き付け装置。
  4. 【請求項4】 ノズル60からの排水を処理するための
    排水処理サイクロンを更に有していることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1に記載の湿潤材料吹き付け装
    置。
  5. 【請求項5】 湿潤状態の不定形耐火物材料を構造物の
    壁面に施工するための、特に、熱間での耐火材料吹き付
    け作業に有用な耐火材料吹き付け方法であって、 乾燥状態の不定形耐火物材料を所定量だけ切り出し供給
    すること、 該切り出し供給された材料に所定量の水を添加して湿潤
    状態の耐火物材料を形成すること、 該湿潤状態の耐火物材料へ第1の加圧空気を供給し当該
    湿潤状態の耐火物材料中へ介在空気を保持させること、 該介在空気を保持した湿潤状態の耐火物材料をノズルま
    で送給すること、 更に第2の加圧空気を使って当該湿潤状態の耐火物材料
    をノズルから供給すること、 の諸工程から成り、前記第1の加圧空気が耐火物材料への介在空気の提供と
    同時に当該耐火物材料をノズル迄順次連続的に供給する
    作用をしていることを特徴とする、 湿潤状態の不定形耐
    火物材料を構造物の壁面に施工するための湿潤耐火材料
    吹き付け方法。
JP08167051A 1996-06-27 1996-06-27 湿潤材料吹き付け装置及び方法 Expired - Lifetime JP3101569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08167051A JP3101569B2 (ja) 1996-06-27 1996-06-27 湿潤材料吹き付け装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08167051A JP3101569B2 (ja) 1996-06-27 1996-06-27 湿潤材料吹き付け装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1019473A JPH1019473A (ja) 1998-01-23
JP3101569B2 true JP3101569B2 (ja) 2000-10-23

Family

ID=15842494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08167051A Expired - Lifetime JP3101569B2 (ja) 1996-06-27 1996-06-27 湿潤材料吹き付け装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3101569B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011214762A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Kurosaki Harima Corp 不定形耐火物の吹付け施工方法、及び吹付け施工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1019473A (ja) 1998-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3861599A (en) Insulation spray apparatus
US1954005A (en) Plastering machine
JP3101569B2 (ja) 湿潤材料吹き付け装置及び方法
CN105386353A (zh) 一种纸浆的漂白设备的使用方法
CN209585558U (zh) 一种车库地坪自动喷涂机
US3669418A (en) Method of spraying concrete
JP2000314230A (ja) 吹付け装置及び吹付け方法
JP2000046479A (ja) 湿潤材料吹き付け装置及び方法
JPS5955370A (ja) コンクリ−ト等湿状資料の吹付け方法
JP2000309012A (ja) フレッシュ混練材料製造供給システム
JPS5840482B2 (ja) 粉粒体連続加湿機
JPS583109B2 (ja) 建築用吹付機
JP2000120058A (ja) 地盤等の攪拌混合処理装置
JP2003206632A (ja) 吹付け装置とそれを用いた吹付け工法
JP7338266B2 (ja) 耐火被覆材吹付方法及び耐火被覆材吹付システム
KR100498280B1 (ko) 현미 수분조절장치
JPS607810Y2 (ja) ロ−タ式吹付け機
JP2716048B2 (ja) 地盤改良装置
JP3087658U (ja) 吹付機に於ける加圧エアー送給装置
JPS58124561A (ja) 吹付装置
JPS6338933Y2 (ja)
KR200177374Y1 (ko) 스프레이 장치
JPS6318451Y2 (ja)
JPH0584787B2 (ja)
JPH08208036A (ja) 粉体移送装置