JP3101373B2 - 電子体温計 - Google Patents
電子体温計Info
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Description
の大きさを持ち、漏水のない筺体構造を有し、体温を電
子的に検出してデジタル表示する電子体温計に関する。
号に変換する測温体と、この測温体の電気信号をデジタ
ル信号に変換する測定部と、このデジタル信号から体温
を求める演算部と、この演算部で求めた体温を表示する
表示部と、これら各部に電力を供給する電池と、前記各
部を収容するハウジングとからなる構成である。この種
の電子体温計は、LSIやその他の電子回路素子の小型
化に伴い、かなりの小型化が回路技術的に可能となって
いる。このような電子体温計を病院等で使用する場合、
電子体温計を媒介とする患者相互の感染を防止する観点
から、体温計外表面の消毒、洗浄等の感染防止処理が不
可欠となり、そのため電子体温計には防水性が要求され
る。しかし、この種の電子体温計は、ハウジングに内蔵
される体温表示部に対応して、体温表示部を外部から目
視できる体温表示窓部を設ける必要があり、この体温表
示窓部の形成が、防水性を有する電子体温計を製作する
上での障害となっている。そのような問題を解決するた
めに、本件出願人は、窓部材と筐体とを多色成形により
区分け成形した電子体温計を提案している(特公平3−
44648号)。
水性においては完全なものであり、十分な効果を有する
ものであるが、窓部材を成形した後、これを二色成形の
金型に組み込み、周囲にハウジングを形成する樹脂を射
出成形により流入させ、その熱により窓部材と融合さ
せ、本体を形成するものであるため、窓部材を金型内に
組み込む際、窓部材に傷がついたり、透明な窓部にハウ
ジング形成樹脂が流出して不良品を出すなどの問題があ
った。また、二重構造となるため、その分ハウジング内
部が狭小になるという問題があった。また、単に、ハウ
ジングと窓部材とをその接合部で溶着したものは、溶着
部が透明な窓部を介して目視できてしまい、商品価値を
損ねるという問題があった。そこで、本発明の目的は、
二重構造とすることなく防水性を有し、かつ、成形が容
易で、外観を損ねることのない電子体温計を提供するこ
とにある。
は、先端に感温部を設けた細径延出部を一端に有する棒
状ハウジング内に、電子回路素子および電池を収納した
電子体温計において、前記ハウジングは、表示窓部材取
付部と、該表示窓部材取付部に周縁が溶着された表示窓
部材とを有し、該表示窓部材は、透明性樹脂により形成
された透明部と、該透明部の周縁に溶着された不透明性
樹脂により形成された周縁部とを備え、さらに、前記透
明部は、前記周縁部との溶着部に設けられた凹部または
凸部を有し、前記周縁部は、該透明部の凹部または凸部
に対応する凸部または凹部を有し、さらに、前記表示窓
部材取付部は、前記表示窓部材との溶着部に設けられた
傾斜部を有し、前記表示窓部材の前記周縁部は該表示窓
部材取付部の傾斜部に対応する傾斜部を有しており、該
周縁部と前記表示窓部材取付部はそれぞれの前記傾斜部
において超音波溶着されており、かつ、該周縁部により
超音波溶着部が目視困難となっている電子体温計であ
る。
説明する。図1は、本発明の実施例の電子体温計の斜視
図である。図2は、図1に示した電子体温計の長手方向
の断面図である。図3は、図1のA−A線断面図であ
る。
示すように、ハウジング2と、プローブキャップ3と、
後部キャップ4とを有している。ハウジング2は、図3
に示すように、表示窓部材取付部21と、表示窓部材取
付部21に周縁が溶着された表示窓部材22とを有し、
表示窓部材22は、透明部22aと、透明部22aの周
縁に設けられた周縁部22bとからなっている。そし
て、周縁部22bは、表示窓部材取付部21と表示窓部
材22との溶着部を外部より目視困難とする溶着部被覆
部を有している。
の溶着は、超音波振動により生ずる摩擦熱を利用した溶
着、高周波溶着等により行うことが好ましい。特に、短
時間(1〜2秒)で全周囲を確実に溶着できることか
ら、超音波により行うことが好ましい。そして、両者の
溶着を十分かつ容易なものとするために、図3に示すよ
うに、表示窓部材取付部21は、傾斜部33を有してい
ることが好ましく、さらに、表示窓部材22は、この表
示窓部材取付部21の傾斜部33に対応する傾斜部34
を有していることが好ましい。表示窓部材取付部21お
よび表示窓部材22が、これら傾斜部33,34を有し
ていることにより、特に、超音波溶着において、超音波
振動によるエネルギーを傾斜部33,34に集中させる
ことができ、液密性を有する十分な溶着が可能となる。
の長手方向先端部は、細径に延出しており、その先端部
には、プローブキャップ3が液密に固定されている。さ
らに、後端部には、電池ホルダー5を介して後部キャッ
プ4が液密に固定されている。プローブキャップ3は、
金属により形成された感温体を構成しており、その内部
には、体温情報を電気信号に変換するサーミスタ等の測
温体8が収納され、この測温体8を保護している。プロ
ーブキャップ3の形成材料としては、ステンレス、アル
ミニウム等の金属が好適である。そして、ハウジング2
の先端部とプローブキャップ3との間隙およびプローブ
キャップ3と測温体8の間隙には、ポッティング材6が
充填されている。また、ハウジング2の後端部と後部キ
ャップ4との固定は、電池7を収納した電池ホルダー5
を介して、接着剤により行われている。
キャップ6、電池ホルダー5は、ポリフエニレンオキサ
イド等のポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリア
セタール、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹
脂、ABS樹脂、耐衝撃性スチレン等のポリスチレン系
樹脂、メチルペンテン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン、ポリカーボネート等の不透明性樹脂もしくは着色
により不透明とした透明性樹脂から成形される。また、
表示窓部材22の透明部22aは、ポリスチレン等のポ
リスチレン系樹脂、メチルペンテン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート等のアク
リル樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル等から成形される。
電池7によって駆動される演算表示部9等の電気回路素
子と接続されている。演算表示部9は、測温体8の信号
をデジタル化し、これを演算し、表示するものであり、
直示型もしくは予測型等の公知の測定回路を任意に用い
ればよい。また、電池7と演算表示部9との間には、マ
グネット・リード・リレーを利用したスイッチ等を配置
することができる。
のハウジング2の表示窓部材取付部21と表示窓部材2
2の取付構造について説明する。図3に示す実施例で
は、表示窓部材取付部21を有するハウジング2を耐衝
撃性スチレン樹脂で成形し、表示窓部材22の透明部2
2aを透明性樹脂であるメチルペンテン樹脂で成形し、
周縁部22bを不透明性樹脂である耐衝撃性スチレン樹
脂で成形した。そして、透明部22aと周縁部22bと
の溶着を十分かつ容易なものとするために、透明部22
aには、周縁部22bとの接合部に、凹部または凸部3
1(この実施例では凸部)を設け、周縁部22bには、
透明部22aの凹部または凸部31に対応した凸部また
は凹部32(この実施例では凹部)を設けた。さらに、
表示窓部材取付部21と周縁部22bの溶着を十分かつ
容易なものとするために、表示窓部材取付部21と周縁
部22bには、前述した傾斜部33,34を設けた。そ
して、超音波ウェルダーにより、傾斜部33,34に2
0000Hz〜40000Hzの振動を付与し、発生す
る摩擦熱により、ハウジング2の表示窓部材取付部21
に表示窓部材22を溶着し、本発明の電子体温計を作成
した。本実施例は、周縁部22bを不透明性樹脂で成形
し、これが表示窓部材取付部21と表示窓部材22との
溶着部を外部から目視困難とする溶着部被覆部となるよ
う構成したものである。
設けた細径延出部を一端に有する棒状ハウジング内に、
電子回路素子および電池を収納した電子体温計におい
て、前記ハウジングは、表示窓部材取付部と、該表示窓
部材取付部に周縁が溶着された表示窓部材とを有し、該
表示窓部材は、透明性樹脂により形成された透明部と、
該透明部の周縁に溶着された不透明性樹脂により形成さ
れた周縁部とを備え、さらに、前記透明部は、前記周縁
部との溶着部に設けられた凹部または凸部を有し、前記
周縁部は、該透明部の凹部または凸部に対応する凸部ま
たは凹部を有し、さらに、前記表示窓部材取付部は、前
記表示窓部材との溶着部に設けられた傾斜部を有し、前
記表示窓部材の前記周縁部は該表示窓部材取付部の傾斜
部に対応する傾斜部を有しており、該周縁部と前記表示
窓部材取付部はそれぞれの前記傾斜部において超音波溶
着されており、かつ、該周縁部により超音波溶着部が目
視困難となっているので、電子体温計を二重構造とする
ことなく防水性を有するものとすることができ、かつ、
成形が容易で、外観を損ねることがない。
図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 先端に感温部を設けた細径延出部を一端
に有する棒状ハウジング内に、電子回路素子および電池
を収納した電子体温計において、前記ハウジングは、表
示窓部材取付部と、該表示窓部材取付部に周縁が溶着さ
れた表示窓部材とを有し、該表示窓部材は、透明性樹脂
により形成された透明部と、該透明部の周縁に溶着され
た不透明性樹脂により形成された周縁部とを備え、さら
に、前記透明部は、前記周縁部との溶着部に設けられた
凹部または凸部を有し、前記周縁部は、該透明部の凹部
または凸部に対応する凸部または凹部を有し、さらに、
前記表示窓部材取付部は、前記表示窓部材との溶着部に
設けられた傾斜部を有し、前記表示窓部材の前記周縁部
は該表示窓部材取付部の傾斜部に対応する傾斜部を有し
ており、該周縁部と前記表示窓部材取付部はそれぞれの
前記傾斜部において超音波溶着されており、かつ、該周
縁部により超音波溶着部が目視困難となっていることを
特徴とする電子体温計。 - 【請求項2】 前記ハウジングおよび前記周縁部は、ポ
リフエニレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエステル、ポリアセタール、アクリル樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、メチルペンテン、ポリオレフィン、
ポリカーボネートのいずれかにより形成されている請求
項1に記載の電子体温計。 - 【請求項3】 前記透明部は、ポリスチレン等のポリス
チレン系樹脂、メチルペンテン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、ポリメチルメタクリレート等のアクリル
樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルの
いずれかにより成形されている請求項1または2に記載
の電子体温計。 - 【請求項4】 前記ハウジングおよび前記周縁部は、耐
衝撃性スチレン樹脂により成形されている請求項1に記
載の電子体温計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03306941A JP3101373B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 電子体温計 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP03306941A JP3101373B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 電子体温計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05118929A JPH05118929A (ja) | 1993-05-14 |
JP3101373B2 true JP3101373B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=17963125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03306941A Expired - Fee Related JP3101373B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 電子体温計 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3101373B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101930023B1 (ko) * | 2017-06-23 | 2019-03-14 | 한국항공우주산업 주식회사 | 해머 일체형 소화기 |
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-
1991
- 1991-10-25 JP JP03306941A patent/JP3101373B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101930023B1 (ko) * | 2017-06-23 | 2019-03-14 | 한국항공우주산업 주식회사 | 해머 일체형 소화기 |
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