JP3100970U - ペットの糞拾い器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 袋を、容易且つ迅速に取り換えてペットの糞を回収すると共に、使用済みの袋を使用して糞の回収に伴う費用を削減する。
【解決手段】 2つの回収板材1,1が、袋10の開き口10bに対向するように一体に設けられ、回収板材1,1が把持部2,2と、糞拾い部5,5と、袋掛部3,3とからなり該袋掛部に袋10が着脱自在に掛止されるようにすると共に、回収板材1,1の糞拾い部5,5が袋10の開き口10bの両外側に位置するように、回収板材1,1を反転した際に、糞拾い部5,5が袋によって包被されるように構成して、糞11が回収板材1,1に接触しないようにし、糞11を収納した袋10は捨てて回収板材1,1を繰り返し利用する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、回収板材に袋を着脱自在に掛止して糞拾いを可能にしたペットの糞拾い器に関するものである。
従来、犬と散歩する際、糞の後始末をするため、ビニールやスコップ等の糞拾い器を携帯している。これら糞拾い器の携帯性や糞処理が不便であることから、多くのタイプの糞拾い器が開示されている。
例えば、路上の糞の回収に手間取らずに、しかも、そのままゴミ箱にポイ捨てが可能なものとして、紙製の袋の開き口に、糞すくい取り部と把持部を有する回動片を袋に対向するように一体に貼着した糞取り袋が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上記糞取り袋の場合、開き口付近に形成された貼着部を介して、紙製の袋の内側に位置する糞すくい取り部を回動させると共に、糞すくい取り部が袋の開き口の外側から内側に移動するようにして、糞をすくい上げて収納し、そのまま廃棄するようになっている。
上記糞取り袋のほかに、長方形の糞処理板に手提げ窓が形成されており、該手提げ窓の下側には糞キャッチ板が形成され、さらに糞処理板の縁部に有色又は透明の柔軟な袋の開き口をホチキス又は接着剤で数カ所固着した糞処理袋が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
前記糞処理袋によれば、扉のように開閉可能な糞キャッチ板により、直接に糞を挟むようにして袋内に拾い上げて収納するようになっている。例えば、ホチキスを使用している場合、使用後には、ホチキスを取り外して、糞の収納された袋のみを廃棄し、糞処理板を洗浄して再使用も可能である。
公開実用新案平3−67545号公報(第1−10頁、第3−5図) 登録実用新案3058059号公報(第1−5頁、第1−3図)
しかしながら、前者の糞取り袋の場合は袋と回動片とが一体に形成されているので、回動片を再使用することができず、糞の回収に伴う費用が嵩むといった問題点がある。
一方、後者の糞処理袋の場合、糞処理板は袋にホチキス又は接着剤で固着されているので袋と糞処理板との分離が面倒であり、又、糞処理板に糞が付着するので糞処理板を何回も使用するとなれば洗浄しなければならないといった問題点がある。
そこで、本考案は上記問題点を解決するため、袋を容易且つ迅速に取り換えて、ペットの糞を回収すると共に、糞処理板(回収板材)を洗浄することなく繰り返し使用できるようにすることで、糞の回収に伴う費用を削減するようにしたペットの糞拾い器を提供することを目的とする。
請求項1に示す如く、2つの回収板材が、袋の開き口の縁で対向するように設けられ、回収板材により糞を拾い上げ収納し、持ち運びする糞拾い器において、回収板材が、把持部と、糞拾い部と、袋掛部とを設けてなり、袋掛部に袋の開き口の縁を着脱自在に掛止するように構成されてなるものである。
従って、回収板材に着脱自在に袋掛部が設けられているので、例えば、犬との散歩において、袋と回収板材を分離させた状態で携帯しておき、ペットの糞を拾う場合には、容易且つ迅速に袋を回収板材に引っ掛けて、回収板材で糞を拾って袋に収納し、帰宅後には、袋を回収板材から容易且つ迅速に取り外して、袋のみを廃棄できる。
さらに、袋は、買い物した際の収納用のポリエチレン製の袋等を回収板材に着脱自在に掛止して取り付けるようにすれば、これら不要な袋(例えば、使用済みの袋)が廃棄することなく再利用され、有効に活用することができる。
請求項2に示す如く、一辺を糞拾い部とした回収板材が、正方形若しくは長方形の弾力性の板材であって、糞拾い部の反対側に長穴を開けて把持部とすると共に、把持部と糞拾い部との間に袋掛部が設けられたものである。
従って、回収板材には把持部、袋掛部、糞拾い部が順次設けられているので、板材面が効率よく利用され、しかも、コンパクトな構成となっている。
請求項3に示す如く、袋掛部は、把持部側と左右両側の三辺に切り込みを入れ形成された矩形状の舌片である。
従って、上記のように袋掛部を矩形状の舌片に形成することにより、扉のように開閉自在となり、しかも、弾性力を有するので、袋の縁を狭持し易くなる。
また、上記の如く、袋掛部を矩形状の舌片を形成することで、回収板材の安価な製作が可能になると共に、袋の開き口の縁が容易に且つ迅速に回収板材に掛止可能となる。
袋掛部は多くの態様が考えられるが、例えば、袋掛部を別体として、回収板材の袋側の板材面に固着し、袋掛部に袋の開き口の縁を引っ掛けてクリップするような構成にしても良い。
請求項4に示す如く、回収板材が、袋の開き口の外側に位置し、袋の開き口を外側へ折り曲げて、折り曲げ形成された折り曲げ縁が袋掛部に掛止されたものである。
従って、回収板材の糞拾い部が袋の外側に位置するように掛止したので、回収板材を把持して回動させて反転させると、糞拾い部は該糞拾い部の側方に位置する袋面を内側方向に巻き込むことになり、袋掛部から糞拾い部にかけて袋で覆われる。従って、糞拾い部に糞が直接触れることはなくなる。
請求項5に示す如く、回収板材が、発光板材若しく発光塗料を塗布した板材にすると良い。そうすれば、暗闇でも糞拾いがやり易くなる。
以上説明したように、本考案のペットの糞拾い器は、回収板材が把持部と糞拾い部と袋掛部とからなり、該袋掛部に袋が着脱自在に掛止するように構成されているので、使用済みの袋を使用することにより、リサイクルが図られる共に、回収板材と袋を分離することにより、回収板材は繰り返し使用できる。従って、糞の回収に伴う費用が削減できる。
回収板材が一辺を糞拾い部とした正方形若しくは長方形の回収板材の板材であって、一辺に糞拾い部を設け、該糞拾い部の反対側に長穴を開けて把持部とすると共に、把持部と糞拾い部との間に袋掛部が設けられているので、糞の回収と持ち運びに好適である。
袋掛部は、把持部側と左右両側の三辺に切り込みを入れて形成された矩形状の舌片としたので、シンプルに加工ができ製造費を安価に抑えることができると共に、袋掛部で袋の開き口の縁を狭持できる。
さらに、回収板材が、袋の開き口の外側に位置し、袋の開き口を外側へ折り曲げ、折り曲げ形成された折り曲げ縁が袋掛部に掛止されるので、回収板材の着脱が容易且つ迅速にできると共に、糞が糞拾い部に接触しないように糞の収納を行え、回収板材の洗浄の手間を省くことができる。
回収板材は、発光板材又は発光塗料を塗布した板材にすれば、暗闇での糞拾いがやり易くなる。
本考案を実施するための最良の形態として、弾力性のある合成樹脂からなる回収板材を用いて、回収板材の一辺に把持部、該把持部の反対側に糞拾い部を設けると共に、把持部と糞拾い部との間を矩形状に切り込みを入れて袋掛部を形成した例を、以下の実施例1及び実施例2で説明する。
先ず、本考案の実施例1につき、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、2つの回収板材1,1が、例えば、ポリエチレン性の使用済みの袋10の開き口10bの外側の縁で対向するように設けられ、又、回収板材1,1には把持部2,2と、糞拾い部5,5と、袋掛部3,3とが設けられて、袋掛部3,3に袋10の開き口10bの折り曲げ縁10aを引っ掛けてある。
回収板材1は、袋の着脱を容易且つ迅速にし、しかも、糞を収納して持ち運び易くするために、図2に示すように、略正方形の弾力性の板材(例えば、合成樹脂製の板材)からなる回収板材1の一辺を糞拾い部5として、該糞拾い部5の反対側に、略長方形をした長穴2bをあけて指が入るようにし、把持部2を形成する。把持部2は、長穴2bの上下に上部把持部2a、下部把持部2cとを形成してなる。
又、回収板材1の把持部2と糞拾い部5との間に袋掛部3が設けられた矩形状の舌片に形成され、板材面の一辺を残して、把持部2側の辺3aと左右両側の辺3b,3bの三辺に切り込みを入れて押し出すように形成する。
例えば、回収板材1は一辺が10cm程度の略正方形の板材であれば、把持部2は人差し指から小指まで挿入可能に、おおむね2.5cm×7〜8cmの長方形状の長穴2bが開けられ、一方、袋掛部3は、横方向を7〜8cm、両側縦方向を約2cm程度の寸法にて切り込まれる。そうすると、一辺を残してあるので、袋掛部3の先端側は扉のように開閉自在となり、押して開くと、開閉穴4が現れる。
袋10を袋掛部3に掛止する場合には、袋10の開き口10bの縁を外側に折り曲げることによって、折り曲げ縁10aを形成し、袋掛部3を押し開いて、袋10の折り曲げ縁10aを袋掛部3と開閉穴4との間に入れて引っ掛けると図3に示す状態となる。
袋掛部3は、弾力性を有するために、把持部2側の辺3aと左右両側の辺3b,3bの縁に折り曲げ縁10aが狭持されて、糞の入った袋10を吊り下げても、外れることなく保持されて持ち運びできる。
次に、本考案に係るペットの糞拾い器の使用態様について、説明する。
例えば、回収板材とポリエチレン製の使用済みの袋を分離させた状態にして、ポケット等に収納し携帯して犬と散歩に出かける場合を考える。
犬が、散歩の途中で糞を排泄した場合、ポケット等に収納してあった回収板材1,1と袋10を取り出す。そして、回収板材1,1が袋10の開き口10bの外側に位置するように、袋掛部3,3に袋10の折り曲げ縁10aを掛止して、図1に示すような状態にする。
次に、糞を拾い上げる場合には、回収板材1,1を図1の状態で、上部把持部2a,2aを把持しながら、外側(矢印イ方向)に、糞拾い部5,5の先端を中心にして回動させて反転させた後、袋10の開き口10bを下に向け、地面に排泄された糞11を跨ぐようにして地面12に当接させると、図4(a)に示す状態となる。
前記、回収板材1,1を回動させて反転させることにより、糞拾い部5,5は袋10の開き口10bを巻き込んで包被され、袋で包被された糞拾い部5,5が形成される。
次に、図4(a)の状態から、回収板材1,1の上部把持部2a,2a及び下部把持部2c,2cの部分を把持して、左側の糞拾い部5と右側の糞拾い部5を糞11側に近づけ、図4(b)に示すように、糞11をすくい上げる。
前記図4(b)の状態で、上部把持部2a,2a及び下部把持部2c,2cを把持しながら、回収板材1,1を矢印ロ、ロ方向へ、糞拾い部5,5の先端を中心にして回動させると同時に袋10の開き口10b側が上方になるように反転させると、図4(c)に示すように糞11が袋10内に収納された状態となる。
前記図4(c)の状態で、回収板材1,1の長穴2b,2bに指を挿入し、上部把持部2a,2aを把持して持ち運び、帰宅後には、袋10を袋掛部3,3から取り外して廃棄する。
以上説明したように、回収板材1,1が使用済みの袋10の開き口10bの外側に位置し、折り曲げ縁10aに掛止されているので、糞拾い部5,5が袋10で包被された状態で、糞11を袋10内に収納することができる。従って、糞拾い部5,5は糞11で汚れることはなく、洗浄する手間が省けると共に、使用済みの袋10の使用と回収板材1,1の再使用が可能となり、糞の回収に伴う費用を削減することができる。
なお、袋掛部3は、本実施例に示した矩形状の舌片に限定するものではなく、例えば、対向した回収板材の内側にフックを突設して、袋の開き口を引っ掛け、クリップ等で止めて着脱自在に袋を係止するようにしても良い。
又、回収板材1は本実施例に示した正方形に限定されるものではなく、例えば、長方形や台形のような形状にしても良く、大きさも限定されるものではない。さらに、回収板材の表面に凹凸を設けて、糞を確実に収納するような工夫を講じても良い。
なお、本実施例では袋と回収板材を分離した状態で携帯した例を示したが、これに限定するものではなく、予め回収板材に袋を掛止して持ち歩いても良い。
次に、実施例2について説明する。
実施例1に示した回収板材の表面上に、例えば、ピンク、黄色、青色等の蛍光体カラー色の塗材(市販)を塗布したり、回収板材1の表面上に、調合畜光塗料、カラー夜光塗料等の畜光塗料(市販)を全面に塗布したり、或いは発光体を含有した板材を使用するようにしても良い。
そうすれば、夜間の犬の散歩においても、車の往来、街灯などがあれば、回収板材がよく見えるようになるので、回収板材の位置決めがし易く、糞をすくい易くなる。
本考案の活用例として、汚物処理にも活用することもできる。例えば、乗り物酔い、飲み過ぎによって、バス内や路上等に嘔吐してしまったような場合にでも、糞拾い部を汚すことなく、袋内に汚物を収納して処理する場合に利用できる。
本考案の縦断面図である。 回収板材の斜視図である。 回収板材に袋の開き口を引っ掛けた要部断面斜視図である。 本考案の使用態様を示す図である。
符号の説明
1 回収板材
2 把持部
2a 上部把持部
2b 長穴
2c 下部把持部
3 袋掛部
3a,3b 辺
4 開閉穴
5 糞拾い部
10 袋
10a 折り曲げ縁
10b 開き口
11 糞
12 地面

Claims (5)

  1. 2つの回収板材が、袋の開き口の縁で対向するように設けられ、回収板材により糞を拾い上げ収納し、持ち運びする糞拾い器において、回収板材が、把持部と、糞拾い部と、袋掛部とを設けてなり、袋掛部に袋の開き口の縁を着脱自在に掛止するように構成されてなることを特徴とするペットの糞拾い器。
  2. 回収板材が、一辺を糞拾い部とした正方形若しくは長方形の弾力性の板材であって、糞拾い部の反対側に長穴を開けて把持部とすると共に、把持部と糞拾い部との間に袋掛部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペットの糞拾い器。
  3. 袋掛部は、把持部側と左右両側の三辺に切り込みを入れて形成された矩形状の舌片であることを特徴とする請求項1又は2に記載のペットの糞拾い器。
  4. 回収板材が、袋の開き口の外側に位置し、袋の開き口を外側へ折り曲げて、折り曲げ形成された折り曲げ縁が袋掛部に掛止されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のペットの糞拾い器。
  5. 回収板材が、発光板材若しく発光塗料を塗布した板材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のペットの糞拾い器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007057970A1 (ja) * 2005-11-21 2007-05-24 Yoshiaki Okamoto 糞回収具

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