JP3100656B2 - 車両の動力伝達装置 - Google Patents
車両の動力伝達装置Info
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- JP3100656B2 JP3100656B2 JP03087672A JP8767291A JP3100656B2 JP 3100656 B2 JP3100656 B2 JP 3100656B2 JP 03087672 A JP03087672 A JP 03087672A JP 8767291 A JP8767291 A JP 8767291A JP 3100656 B2 JP3100656 B2 JP 3100656B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の動力伝達装置に
関し、より詳しくは、無段変速機を備えたものに関す
る。
関し、より詳しくは、無段変速機を備えたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の動力伝達装置として、エンジン出
力を駆動輪へ伝達する動力伝達経路が第1の経路と第2
の経路とに切り換え可能とされ、該第1の経路が選択さ
れたときには、エンジン出力が、トルクコンバ−タと減
速機とを経由して、駆動輪へ伝達され(トルクコンバ−
タ態様)、前記第2の経路が選択されたときには無段変
速機を経由してエンジン出力が駆動輪へ伝達される(無
段変速機態様)ようにしたものが知られている。
力を駆動輪へ伝達する動力伝達経路が第1の経路と第2
の経路とに切り換え可能とされ、該第1の経路が選択さ
れたときには、エンジン出力が、トルクコンバ−タと減
速機とを経由して、駆動輪へ伝達され(トルクコンバ−
タ態様)、前記第2の経路が選択されたときには無段変
速機を経由してエンジン出力が駆動輪へ伝達される(無
段変速機態様)ようにしたものが知られている。
【0003】この種の装置によれば、上記第1の経路が
選択されたときには、トルクコンバ−タのトルク増大機
能を活用して、たとえば発進加速を向上することができ
る。他方、第2の経路が選択されたときには、無段変速
機の下で、変速ショックを生じることなく運転状態に応
じた適正な変速比を設定することが可能となる。
選択されたときには、トルクコンバ−タのトルク増大機
能を活用して、たとえば発進加速を向上することができ
る。他方、第2の経路が選択されたときには、無段変速
機の下で、変速ショックを生じることなく運転状態に応
じた適正な変速比を設定することが可能となる。
【0004】また、このようにトルクコンバ−タ態様と
無段変速機態様とを取り得ることから、無段変速機に対
してトルクコンバ−タで増大されたトルクが入力されな
いため、この無段変速機の容量を小さなものとすること
ができるという利点がある。
無段変速機態様とを取り得ることから、無段変速機に対
してトルクコンバ−タで増大されたトルクが入力されな
いため、この無段変速機の容量を小さなものとすること
ができるという利点がある。
【0005】このような装置の具体例として、例えば特
開昭63−176862号公報あるいは特開平2−24
0444号公報に見られるように、前記第1の経路がト
ルクコンバ−タのタ−ビンシャフトに結合されて、この
第1の経路に減速機が配設され、他方、前記第2の経路
は、クラッチを介してエンジン出力軸に結合されて、こ
の第2の経路に無段変速機が配設されていた。そして、
これら従来例では上記クラッチがトルクコンバ−タ内の
ロックアップクラッチで構成されていた。
開昭63−176862号公報あるいは特開平2−24
0444号公報に見られるように、前記第1の経路がト
ルクコンバ−タのタ−ビンシャフトに結合されて、この
第1の経路に減速機が配設され、他方、前記第2の経路
は、クラッチを介してエンジン出力軸に結合されて、こ
の第2の経路に無段変速機が配設されていた。そして、
これら従来例では上記クラッチがトルクコンバ−タ内の
ロックアップクラッチで構成されていた。
【0006】したがって、上記ロックアップクラッチが
解放されたときには、エンジン出力は第1の経路(トル
クコンバ−タ態様)を経て駆動輪へ伝達されることにな
る。他方、ロックアップクラッチが締結されたときに
は、エンジン出力は第2の経路(無段変速機態様)を経
て駆動輪へ伝達されることになる。
解放されたときには、エンジン出力は第1の経路(トル
クコンバ−タ態様)を経て駆動輪へ伝達されることにな
る。他方、ロックアップクラッチが締結されたときに
は、エンジン出力は第2の経路(無段変速機態様)を経
て駆動輪へ伝達されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記クラッ
チは一気にその解放あるいは締結が行われるものではな
い。すなわち、上記トルクコンバ−タ態様と無段変速機
態様との間の動力伝達態様の変更に伴うショックの発生
を防止するには、一の態様から他の態様へ移行する際
に、上記クラッチを適度に滑らせながら動力伝達態様の
変更を行う必要がある。
チは一気にその解放あるいは締結が行われるものではな
い。すなわち、上記トルクコンバ−タ態様と無段変速機
態様との間の動力伝達態様の変更に伴うショックの発生
を防止するには、一の態様から他の態様へ移行する際
に、上記クラッチを適度に滑らせながら動力伝達態様の
変更を行う必要がある。
【0008】しかしながら、ロックアップクラッチは、
トルクコンバ−タ内の差圧によって作動されるものであ
り、このトルクコンバ−タ内の油圧は負荷、回転数によ
って変化するものであるため、ロックアップクラッチを
適度に滑らすこと、つまりロックアップクラッチのスリ
ップ率を運転状態に応じた目標値に合わせることが難し
いという問題がある。もちろん、このスリップ率が適切
に制御されないときには、ショック発生という問題が発
生する。
トルクコンバ−タ内の差圧によって作動されるものであ
り、このトルクコンバ−タ内の油圧は負荷、回転数によ
って変化するものであるため、ロックアップクラッチを
適度に滑らすこと、つまりロックアップクラッチのスリ
ップ率を運転状態に応じた目標値に合わせることが難し
いという問題がある。もちろん、このスリップ率が適切
に制御されないときには、ショック発生という問題が発
生する。
【0009】そこで、本発明は、トルクコンバ−タ態様
と無段変速機態様との間の動力伝達態様の変更に伴って
行われるクラッチのスリップ状態を適切に制御するのが
容易となるようにした車両の動力伝達装置を提供するこ
とにある。
と無段変速機態様との間の動力伝達態様の変更に伴って
行われるクラッチのスリップ状態を適切に制御するのが
容易となるようにした車両の動力伝達装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる技術的課題を達成
すべく、本発明にあっては、次のような構成を採択して
ある。すなわち、エンジン出力を駆動輪へ伝達する第
1、第2の動力伝達経路を有し、該第1の動力伝達経路
はトルクコンバ−タのタ−ビンシャフトに結合されて、
該第1の動力伝達経路に減速機が配設され、前記第2の
動力伝達経路はクラッチを介してエンジン出力軸に結合
されて、該第2の動力伝達経路に無段変速機が配設され
た車両の動力伝達装置において、前記無段変速機が、有
効径が可変とされた入力プ−リと、有効径が可変とされ
た出力プ−リと、これら入力プ−リと出力プ−リとに掛
け渡されたV形ベルトと、を備えたVベルト式無段変速
機とされ、前記クラッチが、前記無段変速機の入力軸と
前記入力プーリとを断続するように該入力プ−リの作動
油室内に配置されているようにしてある。
すべく、本発明にあっては、次のような構成を採択して
ある。すなわち、エンジン出力を駆動輪へ伝達する第
1、第2の動力伝達経路を有し、該第1の動力伝達経路
はトルクコンバ−タのタ−ビンシャフトに結合されて、
該第1の動力伝達経路に減速機が配設され、前記第2の
動力伝達経路はクラッチを介してエンジン出力軸に結合
されて、該第2の動力伝達経路に無段変速機が配設され
た車両の動力伝達装置において、前記無段変速機が、有
効径が可変とされた入力プ−リと、有効径が可変とされ
た出力プ−リと、これら入力プ−リと出力プ−リとに掛
け渡されたV形ベルトと、を備えたVベルト式無段変速
機とされ、前記クラッチが、前記無段変速機の入力軸と
前記入力プーリとを断続するように該入力プ−リの作動
油室内に配置されているようにしてある。
【0000】
【発明の効果】上記の構成によれば、運転状態によって
油圧が変動し易いトルクコンバ−タの外部に上記クラッ
チが配置されているため、このクラッチのスリップ状態
の制御が容易となる。また、クラッチを、本来的に存在
する入力プ−リ用作動油室の内部に配置してあるため、
装置の軸方向に長さを短縮化することができ、特にFF
車に好適な動力伝達装置とすることができる。
油圧が変動し易いトルクコンバ−タの外部に上記クラッ
チが配置されているため、このクラッチのスリップ状態
の制御が容易となる。また、クラッチを、本来的に存在
する入力プ−リ用作動油室の内部に配置してあるため、
装置の軸方向に長さを短縮化することができ、特にFF
車に好適な動力伝達装置とすることができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を比較例と共に添付し
た図面に基づいて説明するが、図1、図2に基づいて比
較例をまず説明し、次いで図3、図4に基づいて本発明
の実施例ついて説明することとする。図1は車両に搭載
された動力伝達装置1を示すものである。この動力伝達
装置1の概要を先ず説明すると、この車両はエンジン2
が車両の前部(フロント)に搭載されている。そしてエ
ンジン2は、4つの気筒2aを直列に配した直列4気筒
エンジンとされ、また出力軸2bを車幅方向に向けて車
両に搭載されて、このエンジン2の出力は前輪に伝達さ
れるようになっている。
た図面に基づいて説明するが、図1、図2に基づいて比
較例をまず説明し、次いで図3、図4に基づいて本発明
の実施例ついて説明することとする。図1は車両に搭載
された動力伝達装置1を示すものである。この動力伝達
装置1の概要を先ず説明すると、この車両はエンジン2
が車両の前部(フロント)に搭載されている。そしてエ
ンジン2は、4つの気筒2aを直列に配した直列4気筒
エンジンとされ、また出力軸2bを車幅方向に向けて車
両に搭載されて、このエンジン2の出力は前輪に伝達さ
れるようになっている。
【0014】すなわち、この動力伝達装置1を搭載した
車両は、エンジン2が横置きとされ、その駆動方式は、
いわゆるFF車とされている。
車両は、エンジン2が横置きとされ、その駆動方式は、
いわゆるFF車とされている。
【0015】上記動力伝達装置1は、図2に示すよう
に、エンジン2の出力を前輪に伝達する動力伝達経路と
して、第1の経路3と第2の経路4とを有し、第1の経
路3には、トルクコンバ−タ5と、前進と後退とを切り
換える前後進切換装置6と、減速装置7とが配置されて
いる。他方、上記第2の経路4には、クラッチ8と無段
変速機9とが配置されて、このクラッチ8の断続によっ
て、基本的には、上記第1の経路3と第2の経路4との
切換えが行われるようになっている。
に、エンジン2の出力を前輪に伝達する動力伝達経路と
して、第1の経路3と第2の経路4とを有し、第1の経
路3には、トルクコンバ−タ5と、前進と後退とを切り
換える前後進切換装置6と、減速装置7とが配置されて
いる。他方、上記第2の経路4には、クラッチ8と無段
変速機9とが配置されて、このクラッチ8の断続によっ
て、基本的には、上記第1の経路3と第2の経路4との
切換えが行われるようになっている。
【0016】すなわち、クラッチ8が解放されたときに
は、第1の経路3が選択されて、エンジン出力はトルク
コンバ−タ5等を経由して前輪へ伝達される(トルクコ
ンバ−タ態様)。他方、クラッチ8が締結されたときに
は、第2の経路4が選択されて、エンジン出力は無段変
速機9を経由して前輪へ伝達される(無段変速機態
様)。
は、第1の経路3が選択されて、エンジン出力はトルク
コンバ−タ5等を経由して前輪へ伝達される(トルクコ
ンバ−タ態様)。他方、クラッチ8が締結されたときに
は、第2の経路4が選択されて、エンジン出力は無段変
速機9を経由して前輪へ伝達される(無段変速機態
様)。
【0017】以上のことを前提として、図1に基づい
て、動力伝達装置1の機械的構成を詳しく説明する。 トルクコンバ−タ5 上記トルクコンバ−タ5は、エンジン1の出力軸1bと
同一軸線上に配置されて、トルクコンバ−タ5の入力軸
5aはエンジン出力軸1bに結合されている。
て、動力伝達装置1の機械的構成を詳しく説明する。 トルクコンバ−タ5 上記トルクコンバ−タ5は、エンジン1の出力軸1bと
同一軸線上に配置されて、トルクコンバ−タ5の入力軸
5aはエンジン出力軸1bに結合されている。
【0018】上記トルクコンバ−タ5は、その入力軸5
aがポンプカバ−50と一体とされ、このポンプカバ−
50の内部に、ポンプインペラ51、タ−ビンライナ5
2、ステ−タ53が配置され、また作動油が充満されて
いる。
aがポンプカバ−50と一体とされ、このポンプカバ−
50の内部に、ポンプインペラ51、タ−ビンライナ5
2、ステ−タ53が配置され、また作動油が充満されて
いる。
【0019】上記ポンプインペラ51はポンプカバ−5
0と一体とされ、このポンプインペラ51に対向して上
記タ−ビンライナ52が配設されている。また上記ステ
−タ53はポンプインペラ51とタ−ビンライナ52と
の間に配設されて、このタ−ビンライナ52に対して、
中空シャフトとされたタ−ビンシャフト5bが結合され
ている。
0と一体とされ、このポンプインペラ51に対向して上
記タ−ビンライナ52が配設されている。また上記ステ
−タ53はポンプインペラ51とタ−ビンライナ52と
の間に配設されて、このタ−ビンライナ52に対して、
中空シャフトとされたタ−ビンシャフト5bが結合され
ている。
【0020】なお、上記ステ−タ53は、上記タ−ビン
シャフト5bと同軸に配設された第2の中空シャフト5
5に対して、ワンウェ−クラッチ56を介して取り付け
られ、この第2の中空シャフト55はケ−シング10と
一体とされている。
シャフト5bと同軸に配設された第2の中空シャフト5
5に対して、ワンウェ−クラッチ56を介して取り付け
られ、この第2の中空シャフト55はケ−シング10と
一体とされている。
【0021】図1に示す符号5Cは第2の出力シャフト
で、この第2の出力シャフトは、上記タ−ビンシャフト
5b内を貫通して配置されて、その前端がポンプバ−5
0に結合されている。すなわち、第2の出力シャフト5
cはエンジン出力軸2bに直結されて、この第2の出力
シャフト5cの後端は上記クラッチ8を介して無段変速
機9に結合されている。
で、この第2の出力シャフトは、上記タ−ビンシャフト
5b内を貫通して配置されて、その前端がポンプバ−5
0に結合されている。すなわち、第2の出力シャフト5
cはエンジン出力軸2bに直結されて、この第2の出力
シャフト5cの後端は上記クラッチ8を介して無段変速
機9に結合されている。
【0022】無段変速機9 無段変速機9はVベルト式変速機で構成されて、このV
ベルト式変速機9の入力プ−リ90は、その回転軸9a
がエンジン出力軸2bと同一の軸線上に配置されて、こ
の回転軸9aの一端にプレ−ト91が固定され、該プレ
−ト91と前記第2の出力シャフト5cとの間に前記ク
ラッチ8が設けられている。
ベルト式変速機9の入力プ−リ90は、その回転軸9a
がエンジン出力軸2bと同一の軸線上に配置されて、こ
の回転軸9aの一端にプレ−ト91が固定され、該プレ
−ト91と前記第2の出力シャフト5cとの間に前記ク
ラッチ8が設けられている。
【0023】Vベルト式変速機9は、既知のように、上
記入力プ−リ90の他に出力プ−リ92を有し、この出
力プ−リ92の出力軸9bは上記入力軸9aと平行に配
置されている。
記入力プ−リ90の他に出力プ−リ92を有し、この出
力プ−リ92の出力軸9bは上記入力軸9aと平行に配
置されている。
【0024】そして、上記入力プ−リ90は固定ディス
ク90aと可動ディスク90bとから構成され、また上
記出力プ−リ92は固定ディスク92aと可動ディスク
92bとから構成されて、これら固定ディスク90aと
92aとが、夫々、入力軸9aと出力軸9bとに固定さ
れている。他方、可動ディスク90bと92bとが、夫
々、入力軸9aと出力軸9bとに対して、軸方向にスラ
イド可能とされて、入力プ−リ90と出力プ−リ92と
は、夫々、その有効径が変更可能とされている。
ク90aと可動ディスク90bとから構成され、また上
記出力プ−リ92は固定ディスク92aと可動ディスク
92bとから構成されて、これら固定ディスク90aと
92aとが、夫々、入力軸9aと出力軸9bとに固定さ
れている。他方、可動ディスク90bと92bとが、夫
々、入力軸9aと出力軸9bとに対して、軸方向にスラ
イド可能とされて、入力プ−リ90と出力プ−リ92と
は、夫々、その有効径が変更可能とされている。
【0025】また入力プ−リ90と出力プ−リ92と
は、夫々、対をなすディスク90aと90bとでV形溝
が形成され、あるいはディスク92aと92bとでV形
溝が形成されている。そして、これら入力プ−リ90と
出力プ−リ92との間に断面V形のベルト93が掛け渡
され、入力プ−リ90及び出力プ−リ92の有効径を変
えることにより入力プ−リ90に対する出力プ−リ92
の速度比を無段に変更し得るようになっている。
は、夫々、対をなすディスク90aと90bとでV形溝
が形成され、あるいはディスク92aと92bとでV形
溝が形成されている。そして、これら入力プ−リ90と
出力プ−リ92との間に断面V形のベルト93が掛け渡
され、入力プ−リ90及び出力プ−リ92の有効径を変
えることにより入力プ−リ90に対する出力プ−リ92
の速度比を無段に変更し得るようになっている。
【0026】減速装置7 減速機7は第1、第2の2つの歯車列71、72で構成
されて、これら歯車列71、72はトルクコンバ−タ5
と無段変速機9との間に配置されている。
されて、これら歯車列71、72はトルクコンバ−タ5
と無段変速機9との間に配置されている。
【0027】上記第1の歯車列71は、後退用とされ
て、2つの平歯車71aと71bとで構成され、一の平
歯車71aがクラッチ61を介してタ−ビンシャフト5
bに結合され、他の歯車71bが前記出力軸9bに固定
されている。
て、2つの平歯車71aと71bとで構成され、一の平
歯車71aがクラッチ61を介してタ−ビンシャフト5
bに結合され、他の歯車71bが前記出力軸9bに固定
されている。
【0028】上記第2の歯車列72は、前進用とされ
て、2つの平歯車72aと72bとの間にカウンタギヤ
73が介装され、該一の平歯車72aがクラッチ62を
介してタ−ビンシャフト5bに結合され、他の平歯車7
2bが前記出力軸9bに固定されている。
て、2つの平歯車72aと72bとの間にカウンタギヤ
73が介装され、該一の平歯車72aがクラッチ62を
介してタ−ビンシャフト5bに結合され、他の平歯車7
2bが前記出力軸9bに固定されている。
【0029】前後進切換装置6 前記前後進切換装置6は上記クラッチ61と62とで構
成されている。すなわち、クラッチ61がリバ−スクラ
ッチ(後退用)とされ、クラッチ62がフォワ−ドクラ
ッチ(前進用)とされている。
成されている。すなわち、クラッチ61がリバ−スクラ
ッチ(後退用)とされ、クラッチ62がフォワ−ドクラ
ッチ(前進用)とされている。
【0030】上記出力軸9bは、そのエンジン側の端部
が歯車列10、デファレンシャルギヤ11を介して前輪
用ドライブシャフト12に連結されている。
が歯車列10、デファレンシャルギヤ11を介して前輪
用ドライブシャフト12に連結されている。
【0031】動力伝達装置1の制御 (1)後退(トルクコンバ−タ) 前記クラッチ8及びフォワ−ドクラッチ62が共に解放
状態とされ、リバ−スクラッチ61が締結状態とされ
る。
状態とされ、リバ−スクラッチ61が締結状態とされ
る。
【0032】これにより、エンジン出力は、トルクコン
バ−タ5、後退用歯車列71を経て前輪へ伝達される。
バ−タ5、後退用歯車列71を経て前輪へ伝達される。
【0033】(2)ニュ−トラル 各クラッチ8、61、62は、その全てが解放状態とさ
れる。
れる。
【0034】(3)前進 発進から低速運転までと、中速あるいは高速運転とで異
なる制御が行われる。
なる制御が行われる。
【0035】発進、低速運転時(トルクコンバ−タ態
様) 前記クラッチ8及びリバ−スクラッチ61が共に解放状
態とされ、フォワ−ドクラッチ62が締結状態とされ
る。
様) 前記クラッチ8及びリバ−スクラッチ61が共に解放状
態とされ、フォワ−ドクラッチ62が締結状態とされ
る。
【0036】これにより、エンジン出力は、トルクコン
バ−タ5、前進用歯車列72を経て前輪へ伝達される。
バ−タ5、前進用歯車列72を経て前輪へ伝達される。
【0037】中、高速運転時(無段変速機態様) リバ−スクラッチ61、フォワ−ドクラッチ62が共に
解放状態とされ、クラッチ8が締結状態とされる。
解放状態とされ、クラッチ8が締結状態とされる。
【0038】これにより、エンジン出力は、直接、無段
変速機9に入力され、この無段変速機9から出力軸9b
を経て前輪へ伝達される。
変速機9に入力され、この無段変速機9から出力軸9b
を経て前輪へ伝達される。
【0039】クラッチ8の締結あるいは解放制御 上記クラッチ8はその作動が油圧により行われ、この作
動油圧は図外の油圧回路により調整されるようになって
いる。そして、クラッチ8の締結あるいは解放の際に
は、クラッチ8のスリップ制御が行われ、クラッチ8の
スリップ率が目標値となるように、クラッチ8のいわゆ
る半クラッチ状態が形成される。
動油圧は図外の油圧回路により調整されるようになって
いる。そして、クラッチ8の締結あるいは解放の際に
は、クラッチ8のスリップ制御が行われ、クラッチ8の
スリップ率が目標値となるように、クラッチ8のいわゆ
る半クラッチ状態が形成される。
【0040】図3、図4は本発明の実施例を示すもので
ある。この本発明実施例において、図1の比較例と同一
の要素には同一の参照符号を付すことにより、その説明
を省略する(図2は、図3、図4の実施例についても同
様である)。以下に、本発明実施例の特徴部分について
のみ説明を加える。
ある。この本発明実施例において、図1の比較例と同一
の要素には同一の参照符号を付すことにより、その説明
を省略する(図2は、図3、図4の実施例についても同
様である)。以下に、本発明実施例の特徴部分について
のみ説明を加える。
【0041】本発明実施例にあっては、クラッチ8が、
Vベルト式変速機9において、入力プ−リ90の作動油
室94内に配設されている。
Vベルト式変速機9において、入力プ−リ90の作動油
室94内に配設されている。
【0042】図4はVベルト式変速機9の詳細を示すも
のである。Vベルト式変速機9は、2つの作動油室94
と95とを有し、一の作動油室94が入力プ−リ90用
とされ、他の作動油室95が出力プ−リ92用とされて
いる。
のである。Vベルト式変速機9は、2つの作動油室94
と95とを有し、一の作動油室94が入力プ−リ90用
とされ、他の作動油室95が出力プ−リ92用とされて
いる。
【0043】出力プ−リ92用作動油室95は、出力軸
9bに固定されたプレ−ト9bと、可動ディスク92b
とで画成され、この作動油室95には、出力軸9b及び
可動ディスク92の内部に形成された通路96を通って
油圧が供給される。
9bに固定されたプレ−ト9bと、可動ディスク92b
とで画成され、この作動油室95には、出力軸9b及び
可動ディスク92の内部に形成された通路96を通って
油圧が供給される。
【0044】前記入力プ−リ90用作動油室94は、軸
方向に離置された2つのプレ−ト97、98によって画
成され、可動ディスク90b側のプレ−ト97が入力軸
9aに対して軸方向にスライド可能とされ、他のプレ−
ト98が入力軸9aに固定されている。
方向に離置された2つのプレ−ト97、98によって画
成され、可動ディスク90b側のプレ−ト97が入力軸
9aに対して軸方向にスライド可能とされ、他のプレ−
ト98が入力軸9aに固定されている。
【0045】上記可動プレ−ト97は径方向中間部で内
プレ−ト97aと外プレ−ト97bに分割され、内プレ
−ト97aの外端と可動ディスク90bとの間に前記ク
ラッチ8が介装されている。他方、外プレ−ト97bの
内端は可動ディスク90bに固定されている。
プレ−ト97aと外プレ−ト97bに分割され、内プレ
−ト97aの外端と可動ディスク90bとの間に前記ク
ラッチ8が介装されている。他方、外プレ−ト97bの
内端は可動ディスク90bに固定されている。
【0046】上記クラッチ8はフリ−ピストン15の押
付力によって、締結されるようになっており、このフリ
−ピストン15は、クラッチ8に臨ませて、可動ディス
ク90bと内プレ−ト97aの径方向中間部とに摺接さ
れ、バネ16によってクラッチ8から離れる方向に付勢
されている。
付力によって、締結されるようになっており、このフリ
−ピストン15は、クラッチ8に臨ませて、可動ディス
ク90bと内プレ−ト97aの径方向中間部とに摺接さ
れ、バネ16によってクラッチ8から離れる方向に付勢
されている。
【0047】上記入力プ−リ用作動油室94には、入力
軸9a内に形成された通路99を通って油圧が供給さ
れ、油圧が低いときにはフリ−ピストン15だけがクラ
ッチ8を締結する方向に変位される(図4において左方
動)。
軸9a内に形成された通路99を通って油圧が供給さ
れ、油圧が低いときにはフリ−ピストン15だけがクラ
ッチ8を締結する方向に変位される(図4において左方
動)。
【0048】前述したクラッチ8のスリップ制御は、低
い油圧状態の下で、作動油室94内の油圧を調整するこ
とにより行われる。
い油圧状態の下で、作動油室94内の油圧を調整するこ
とにより行われる。
【0049】作動油室94内の油圧を高圧状態としたと
きには、可動プレ−ト97と共に可動ディスク90bが
左方動し、入力プ−リ90の有効径が小さくされる。
きには、可動プレ−ト97と共に可動ディスク90bが
左方動し、入力プ−リ90の有効径が小さくされる。
【0050】本発明施例によれば、クラッチ8を、本来
的に存在する入力プ−リ用作動油室94の内部に配置し
てあるため、装置1の軸方向に長さを短縮化することが
でき、FF車に好適な動力伝達装置とすることができ
る。すなわち、比較例を示す図1においてクラッチ8の
設置スペースに相当する長さを、本発明実施例を示す図
3、図4の場合は短縮化することが可能となる。
的に存在する入力プ−リ用作動油室94の内部に配置し
てあるため、装置1の軸方向に長さを短縮化することが
でき、FF車に好適な動力伝達装置とすることができ
る。すなわち、比較例を示す図1においてクラッチ8の
設置スペースに相当する長さを、本発明実施例を示す図
3、図4の場合は短縮化することが可能となる。
【図1】比較例を示す構成図。
【図2】比較例および本発明実施例の構成をブロック的
に示す図。
に示す図。
【図3】本発明実施例の構成図。
【図4】本発明施例に適用されたVベルト式無段変速機
の縦断面図。
の縦断面図。
1 動力伝達装置 2 エンジン 2b エンジン出力軸 3 第1の経路(トルクコンバ−タ態様) 4 第2の経路(無段変速機態様) 5 トルクコンバ−タ 5b タ−ビンシャフト 7 減速装置 8 クラッチ 9 Vベルト式無段変速機 9a 無段変速機の入力軸 90 入力プーリ 92 出力プーリ 93 ベルト 94 作動油室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−63051(JP,A) 特開 昭61−236963(JP,A) 特開 平1−135925(JP,A) 実開 昭61−16450(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 47/06 - 47/08 F16H 9/00 - 9/26 F16H 37/02
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン出力を駆動輪へ伝達する第1、
第2の動力伝達経路を有し、 該第1の動力伝達経路はトルクコンバ−タのタ−ビンシ
ャフトに結合されて、該第1の動力伝達経路に減速機が
配設され、 前記第2の動力伝達経路はクラッチを介してエンジン出
力軸に結合されて、該第2の動力伝達経路に無段変速機
が配設された車両の動力伝達装置において、 前記無段変速機が、有効径が可変とされた入力プ−リ
と、有効径が可変とされた出力プ−リと、これら入力プ
−リと出力プ−リとに掛け渡されたV形ベルトと、を備
えたVベルト式無段変速機とされ、 前記クラッチが、前記無段変速機の入力軸と前記入力プ
ーリとを断続するように該入力プ−リの作動油室内に配
置されている、 ことを特徴とする車両の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03087672A JP3100656B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 車両の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03087672A JP3100656B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 車両の動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04300448A JPH04300448A (ja) | 1992-10-23 |
JP3100656B2 true JP3100656B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=13921438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03087672A Expired - Fee Related JP3100656B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 車両の動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100656B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4454063B2 (ja) * | 1999-05-21 | 2010-04-21 | 富士重工業株式会社 | 無段変速機のクラッチ制御装置 |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP03087672A patent/JP3100656B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04300448A (ja) | 1992-10-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |