JP3100618B2 - 昇華型熱転写用インクシート - Google Patents

昇華型熱転写用インクシート

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は熱昇華性染料を含有する転写層を有する、昇
華型熱転写記録用インクシートに関する。
[従来の技術] 従来、昇華型熱転写記録シートは支持体上に染料、バ
インダーからなるインク層を設け、更にその上に耐熱滑
性層を設けることにより構成されている。
支持体としては主にポリイミド、ポリアミド、ポリエ
チレンテレフタレー等のフィルムが使われている。
又、インク層はポリビニルブチラール、ポリカーボネ
ート、ポリスルホン、セルロース系樹脂などの樹脂に染
料を分散又は溶解して支持体に塗布して形成される。耐
熱滑性層は、主にシリコーン系樹脂や界面活性剤、液体
あるいは固体滑剤を含む樹脂より構成される。
一方、受像体としては、合成紙やフィルム等に飽和ポ
リエステルや塩化ビニル系樹脂等からなる受容層を設け
たものが使われている。
しかし、このような構成ではインク層のバインダー樹
脂及び受容層のバインダー樹脂の耐熱性が低いため記録
時にインク層と受容層とが融着するという欠点がある。
このため通常は受容層中にシリコーンオイル等を含ませ
て融着を防止しているがシリコーンオイルの含有量が多
くなると画像の保存性が低下する。一方、インク層用バ
インダー樹脂として高融点を有し、耐熱性にすぐれた樹
脂を用いた場合は染料の拡散が悪いためか高い画像濃度
を得ることができない。
更に前記バインダー樹脂をインク層に使用した場合、
前記支持体との接着性が悪いため印字中にインク層が剥
がれたりする。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記欠点を改善するもので熱融着がなく、高
い画像濃度が得られる昇華型熱転写記録用インクシート
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、基体上に昇華性染料とバインダーからなる
インク層を設けた昇華型熱転写記録用インクシートにお
いて該インク層と基体との接着性を向上させる目的で、
更に該インク層と受像体の受容層との熱融着を防止する
目的でインク層のバインダーがポリビニルブチラールと
エポキシ樹脂及びアミノ樹脂よりなるもの、であること
を特徴とするものである。
ホリビニルブチラールとエポキシ樹脂は架橋してより
強靭で耐熱性,密着性等を改良できる可能性がある。し
かしながらこの架橋反応は少なくとも150℃以上の温度
と20分以上の時間を必要とし、通常インクシートの基体
としてよく使われる例えばポリエステルフィルムにイン
クを塗布した場合、基体の耐熱性、又、インク層を保護
する面から100℃以上の温度はかけられない。
本発明は比較的低温で硬化する目的でポリビニルブチ
ラールとエポキシ樹脂にアミノ樹脂を併用することを特
徴としている。アミノ樹脂はポリビニルブチラールとエ
ポキシ樹脂の架橋を促進するとともにアミノ樹脂自体も
ポリビニルブチラールと架橋できる。そのため得られる
インクシートは耐熱性にすぐれ、受像体の受容層と熱融
着することもなく、更に基体との密着性、及びインクシ
ートの保存性にもすぐれる。
本発明におけるポリビニルブチラール、エポキシ樹脂
と併用できるアミノ樹脂の種類としては、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、アミノ、アルキッ
ド共縮合樹脂等があげられ、更に具体的に例示すると大
日本インキ化学(株)製のブチル化尿素樹脂であるベッ
カミンG−1850,ブチル化メラミン樹脂であるスーパー
ベッカミンL−109−65,同G−821−60,同L−145−60,
アミノ,アルキッド共縮合樹脂であるベッコゾールM−
7600,同M−7605−55や三井東圧化学(株)製のメラミ
ン樹脂であるユーバン20SE,同2020,同2060,同22R等があ
げられる。
又ここで使用できるポリビニルブチラールとしては、
例えば積水化学工業(株)製の商品名エスレックBH−3,
BX−1,同BX−7,同BM−5や電気化学工業(株)製の商品
名デンカブチラール#4000−2,同#5000−A,同#6000−
C等があげられる。
更にエポキシ樹脂としては、例えばシェル化学(株)
製の商品名エピコート828,同1001,同1004,や東都化成
(株)製の商品名エポトートYD−017,同019,同020等が
あげられる。
又、ポリビニルブチラールに対するエポキシ樹脂の配
合量は5〜60重量%で好ましくは10〜40重量%である。
更にエポキシ樹脂に対するアミノ樹脂の配合量は5〜10
0重量%で好ましくは10〜50重量%である。
又、インクを塗布する基体シートとしてはコンデンサ
ーペーパー、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィ
ルム、ポリサルホンフィルム、ポリイミドフィルム、ポ
リアミドフィルム等が使用でき、基体シートとインク層
の間には必要に応じて、従来慣用の接着層などを設けて
も良く、又、基体シートの裏面には必要に応じて従来慣
用の耐熱活性層を設けても良い。
[実施例] 下記処方のインク組成物を撹拌溶解後、バック層にシ
リコン硬化樹脂膜約1μmを設けた6μmのPETフィル
ム上にワイヤーバーを用いて膜厚1.0μmになるように
塗布して昇華型熱転写用インクシートを得た。
なお、各実施例に記載の各成分の量(部)は重量部で
ある。
実施例1 ブチラール樹脂;エスレックBX−1 積水化学工業
(株)製 3.5部 エポキシ樹脂;エピコート 1001 シェル化学(株)
製 1.0部 メラミン樹脂;スーパーベッカミン L−145−60
大日本インキ化学(株)製 0.5部 染料;カヤセットブルー714 日本化薬(株)製4.0部 溶剤;トルエン 50.0部 メチルエチルケトン 45.0部 実施例2 ブチラール樹脂;デンカブチラール #4000−1、電
気化学工業(株)製 3.0部 エポキシ樹脂;YD−017東都化成(株)製 1.0部 メラミン樹脂;ユーバン2020 三井東圧化学(株)製 1.0部 染料;カヤセットブルー714 4.0部 溶剤;トルエン 50.0部 メチルエチルケトン 45.0部 実施例3 ブチラール樹脂;エスレック BH−3 積水化学工業
(株)製 4.0部 エポキシ樹脂;YD−017S 東都化成(株)製 1.0部 メラミン樹脂;ベッコゾールM−7600大日本インキ化
学(株)製 0.5部 染料;カヤセットブルー714 4.0部 溶剤;トルエン 50.0部 メチルエチルケトン 44.5部 実施例4 ブチラール樹脂;デンカブチラール#5000A 電気化
学工業(株)製 4.0部 エポキシ樹脂;エピコート1004 シェル化学(株)製 0.5部 メラミン樹脂;スーパーベッカミン G−821−60
大日本インキ化学(株)製 0.5部 染料;カヤセットブルー714 4.0部 溶剤;トルエン 50.0部 メチルエチルケトン 45.0部 比較例1〜4 実施例1〜4においてアミノ樹脂を抜いた以外は同じ
組成で実施例と同じ方法で昇華型熱転写用インクシート
を得、それぞれを比較例1〜4とした。
実施例1〜4,比較例1〜4で得られた昇華型熱転写用
インクシートについて、インク層面に接着テープ(メン
デングテープ810 3M社製)を貼り合せた後、接着テー
プを剥離し、インク層の接着性を調べた結果を表−1に
示す。
一方、受像体は合成紙ユポFPG#150(王子油化合成紙
製)上に下記組成の塗工液を乾燥時付着量4.5g/m2にな
る割合で塗布し、80℃で1分間乾燥して受像体シートを
作製した。
ポリエステル樹脂バイロン200(東洋紡製) 20.0部 イソシアネート、コロネートL(日本ポリウレタン
製) 3.5部 シリコーンオイル、DC 28 PA(トーレシリコーン製) 1.5部 メチルエチルケトン 40.0部 トルエン 40.0部 この昇華型転写シートと受像体シートを対向させ、解
像度6ドット/mmのサーマルヘッドを用いて次の条件で
印字した。
印加電力 442mW/ドット 印加時間 0〜8mmsec 印加エネルギー 0〜3.54mj/ドット 得られた画像についてマクベス濃度計(RD−514)で
画像濃度を測定し比較した。また熱融着の有無を観察し
た。
更に2枚の同じインクシートをインク層と基体裏側と
が接するように重ね合せて2枚の紙ではさみ、これに10
gの荷重を加えて60℃,50%RHの恒温槽に入れて保存促進
テストをした。この保存促進テストをしたインクシート
についても上記と同じ方法で印字し、画像濃度を測定し
比較した。その結果を表−1に示す。
[発明の効果] 本発明の層構成を採用することにより長時間保存前は
勿論のこと長時間保存後においても画像濃度が低下せ
ず、かつ熱融着のない熱転写を可能とした昇華型熱転写
記録用インクシートを提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 浩之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 野川 千春 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 有賀 ゆたか 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−157891(JP,A) 特開 平2−273290(JP,A) 特開 平4−363293(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に染料及びバインダーからなるイン
    ク層を設けてなる昇華型熱転写記録用インクシートにお
    いて、該バインダーがポリビニルブチラール、エポキシ
    樹脂及びアミノ樹脂よりなることを特徴とする昇華型熱
    転写記録用インクシート。
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