JP3100592U - 自然石温床装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉型浴室内床面に自然石を埋入状に敷設すると共に、給湯によって所定温度範囲にまで加温するようにすることにより、天然の岩盤浴に近い効能を得ることができるようにした、新規な構造からなる自然石温床装置を提供する。
【解決手段】密閉型浴室内の土間コンクリート3上に、ラス材を介在すると共に、直交状配置にして上下二段組みとしたパイプ4,41を蛇行、配管し、その上に保護コンクリート層43を介して育成波コンクリート層5を形成した上、適宜区画されたスペース毎に育成波エネルギーを発生する原石平板を略面一状に埋設したものとする一方、上下二段組みとした各パイプ4,41には、夫々専用ボイラから常時逆向き方向となるようにした循環給湯をするようにした自然石温床装置である。
【選択図】 図3
【解決手段】密閉型浴室内の土間コンクリート3上に、ラス材を介在すると共に、直交状配置にして上下二段組みとしたパイプ4,41を蛇行、配管し、その上に保護コンクリート層43を介して育成波コンクリート層5を形成した上、適宜区画されたスペース毎に育成波エネルギーを発生する原石平板を略面一状に埋設したものとする一方、上下二段組みとした各パイプ4,41には、夫々専用ボイラから常時逆向き方向となるようにした循環給湯をするようにした自然石温床装置である。
【選択図】 図3
Description
この考案は、浴場に関するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、浴場を造る建築、建設の分野は勿論のこと、その浴場内に必要とする設備、器具類、特に温床に係わる設備、器具類を製造、販売する分野から、それらに必要な資材、部品を提供する、例えば木材、コンクリートや天然石、金属類 プラスチックを供給する分野、それら資材、部品の加工に必要な機械、工具類を提供する分野、またそれら資材や機械装置、部品類に必要な素材、例えば木材、合板、プラスチック、各種金属材料を提供する分野、それらに組み込まれる電子分品やそれらを集積した制御機器の分野、各種計測器の分野、当該設備機器を動かす動力機械の分野、その作動エネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった所謂産業機械と総称されるあらゆる分野、そして、それら設備機器類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入、ならびにその使用に係わる分野、それら設備機器類の運転に伴って発生するゴミ屑を回収、運搬する回収、輸送の分野、ゴミ屑を効率的に再生利用するリサイクル分野その他等である。
地熱によって暖められた岩盤上にゴザやタオル等を敷き、その上に横になって体を暖める岩盤浴は、岩盤から伝わる熱や電磁波等によって暖められ、流れ出る大量の汗と共に体内の老廃物や毒素等を効果的に排出させることができ、健康増進や体質改善に高い効能があることが認められているが、岩盤浴に適した温度に保つことができ、しかも健康の増進に効果のある天然の岩盤は、我が国内の極限られた場所にしか存在しておらず、誰もが日常的な施設として利用する訳にはいかなかった。
そのため、この岩盤浴を気軽に利用できるようにしようとする技術が、例えば特開2001−95889号公報の「石風呂装置」発明や特開平8−12406号公報に掲載のある「遠赤外線照射コンクリート体」発明等として、数は少ないながらも確かに開発、提案済みとなっており、これら従前のものは、何れもボイラによって加熱可能とした暖房用の配管を室内底面下に埋設状とし、その床面には自然石や自然石のような遠赤外線を照射可能な素材を混入状としたコンクリート体、あるいは砂利や砂等を敷設して暖めるようにした構造のものであって、これら既に提案のある従前からの人工的な施設によっても、温泉地にある天然の岩盤を利用した温浴効果に近い効能を得ることができるとされている。
しかしながら、自然石を使った従前からの浴場施設は、浴室内の温度調節をボイラからの給湯に頼っていて、床面下に敷設された暖房用配管の順路を辿って流れる湯温が、供給端と排出端とでかなりの大きな温度差があり、利用者が横になる位置によって温度が一定せず、床下配管を利用する給湯システムによって広い浴室内を均質に加熱するのが難しく、岩盤浴に適した岩盤表面温度、室温および室内湿度に調節、制御する管理には、管理者が細心の注意を払って常に微妙な調整作業を行わなければならず、そのための管理作業者への労働負担が大き過ぎると共に、採算割れになる虞れもあるという課題が残されたままとなっていた。
(1)特開2001−95889号公報 (2)特開平8−12406 号公報
そこで、本願出願人は、温床である自然石の表面温度および室内温湿度をできる限り効率的に管理できるようにすべく、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の自然石温床装置を完成し、実用化することに成功したものであり、以下では、この考案を代表する自然石温床装置として取り上げている具体的な実施例の説明を使いながら、その構成について詳述していくこととする。
図面の実施例からも判明するように、この考案の自然石温床装置は、基本的に次のような構成からなるものである。
即ち、上下にワイヤーメッシュ等のラス材が組み合わされ、夫々所定ピッチに蛇行させた上、互いの主要部が平面状直交配置となる配管になる床暖房用の上下二段組みとした下段パイプと上段パイプとを、防水シート、断熱材を介して密閉型浴室内の土間コンクリート上に敷設し、更にその上に保護コンクリート層を介して育成波エネルギーを発する自然石粉末を混練した育成波コンクリート層を形成すると共に、該育成波コンクリート面の適宜区画されたスペースには、夫々仰臥人体の少なくとも胸部、腰部、脚部を同時に載置可能な大きさで、育成波エネルギーを発する自然石からなる原石平板を略面一状に埋設したものとした上、各原石平板埋設スペースの両側夫々には、散水ノズルから散水路まで所定勾配で下る給水側溝が形成され、散水路および各給水側溝の夫々には、原石平板と略面一で、散水を妨げない簀の子が敷設されたものとする一方、上下二段組みとした各パイプには所定温度に調整、制御した温水を夫々専用ボイラから逆向き方向に循環給湯するようにし、各ボイラによる床面加熱と、散水路への散水による気化熱とによって浴室内温湿度を制御可能にしてなるものとした構成を要旨とする自然石温床装置である。
即ち、上下にワイヤーメッシュ等のラス材が組み合わされ、夫々所定ピッチに蛇行させた上、互いの主要部が平面状直交配置となる配管になる床暖房用の上下二段組みとした下段パイプと上段パイプとを、防水シート、断熱材を介して密閉型浴室内の土間コンクリート上に敷設し、更にその上に保護コンクリート層を介して育成波エネルギーを発する自然石粉末を混練した育成波コンクリート層を形成すると共に、該育成波コンクリート面の適宜区画されたスペースには、夫々仰臥人体の少なくとも胸部、腰部、脚部を同時に載置可能な大きさで、育成波エネルギーを発する自然石からなる原石平板を略面一状に埋設したものとした上、各原石平板埋設スペースの両側夫々には、散水ノズルから散水路まで所定勾配で下る給水側溝が形成され、散水路および各給水側溝の夫々には、原石平板と略面一で、散水を妨げない簀の子が敷設されたものとする一方、上下二段組みとした各パイプには所定温度に調整、制御した温水を夫々専用ボイラから逆向き方向に循環給湯するようにし、各ボイラによる床面加熱と、散水路への散水による気化熱とによって浴室内温湿度を制御可能にしてなるものとした構成を要旨とする自然石温床装置である。
この基本的な構成からなるこの発明の温床装置を、より具体的な構造のものとして示すならば、上下にワイヤーメッシュ等のラス材が組み合わされ、夫々約150mmピッチに蛇行させた上、互いの主要部が平面状直交配置となる配管になる床暖房用の上下二段組みとした外径20mm前後、内径16mm前後の下段パイプと上段パイプとを、防水シート、厚さ50mm前後の断熱材を介して密閉型浴室内の厚み120mm前後の土間コンクリート上に敷設し、更にその上に厚さ110mm前後の保護コンクリート層を介して育成波エネルギーを発する自然石粉末を混練した厚さ90mm前後の育成波コンクリート層を形成すると共に、該育成波コンクリート面の適宜区画されたスペースには、夫々仰臥人体の少なくとも胸部、腰部、脚部を同時に載置可能な大きさで、育成波エネルギーを発する自然石からなる原石平板を略面一状に埋設したものとした上、該原石平板埋設スペースの両側夫々には、散水ノズルから散水路まで所定勾配で下る給水側溝が形成され、散水路および各給水側溝の夫々には、原石平板と略面一で、散水を妨げない簀の子が敷設されたものとする一方、上下二段組みとした各パイプには所定温度に調整、制御した温水を夫々専用ボイラから逆向き方向に循環給湯するようにし、各ボイラによる床面加熱と、散水路への散水による気化熱とによって浴室内温湿度を制御可能にしてなるものとした自然石温床装置であるということができる。
以上のとおり、この考案の温床装置によれば、上下二段組のパイプの夫々に専用のボイラを接続して個別に調整、制御された温水を供給するようにしたことから、ムラなく加熱することが可能となり、密閉型浴室内の床面全体をより均質に加熱し、床面温度を安定させることができる上、熱容量を高めて屋外への放熱による冷却の影響を減少させ、季節の変化や日毎の気象変化等に伴う外温度の変動による影響を受けず、常に安定した床面温度を保持できることとなって、利用者に温度変化の少ない常時一定の温浴環境を提供することができる上、原石平板や育成波コンクリート層が、より多くの育成波エネルギーを発生して健康回復、増進の効能を高めることができ、更に、ボイラの燃費を削減して経済的で自然環境にも配慮したものとすることができるという秀れた特徴を発揮するものとなる。
また、この考案の温床装置によれば、上下二段組とした各パイプに、夫々の専用ボイラから温水を夫々逆向き方向に循環給湯して原石平板埋設スペースの露出面の位置に係わらず満遍なく所定温度まで加熱し、それと共に浴室温を40℃ないし45℃前後まで加温するものとし、一方、原石平板埋設スペースの露出面温度や浴室温が、夫々の目標温度範囲を越えて上昇し過ぎたときには、散水ノズルを通じて放水することにより、その気化熱によって原石平板埋設スペースの露出面温度や浴室温を低下させるようにし、常に密閉浴室内の温度および湿度の制御を簡便且つ安定的に行い、浴室内の温度、湿度をよりきめ細かく制御して常時快適な温浴環境を提供することができるという秀れた効果を発揮することができるものとなる。
上記したとおりの構成からなるこの考案の温床装置における密閉型浴室は、内部を密閉状に保持して室内の浴室内温湿度を望みどおりに調整、制御可能して上、利用者の自由な出入りを可能とするという機能を果たし、断熱性を高めて高い保温性を確保し、湿度を維持可能密閉構造とし、出入り口の扉や窓等も密閉状に閉鎖可能なシール構造を採用すべきであり、各出入り口には夫々風除室を設けて利用者が出入りする際の急激な温度変化を防ぐ構造にするとよく、また、同浴室内天井の複数適所に室内空気を攪拌可能とする送風ファンを夫々設置すると共に、同室内適所に室温の上昇を検知可能な温度検知部を設け、天井付近となる壁面に、温度検知部に連動して外気吸入用ファンと排気用ファンとを起動可能なものとするのが良く、更に、床面上略中央付近に、育成波エネルギーを発する自然石粉末を添加した育成波コンクリートか、あるいは育成波エネルギーを発する自然石から形成された所定容量を有する升型に形成され、水面を室内に開放し、床面からの熱を受けて貯溜水を加熱可能とした湿度調整用升を設け、升からの蒸発水による自動湿度調整や、升から汲み上げた水の散水で室温を微調整するようにすることもできる。
土間コンクリートは、密閉型浴室の床面下構造物を下側から支持して床面全体の基礎を固めると共に、保温性と断熱性を高め、地面あるいは下階への熱の放出を低減する機能を果たすものであり、保護コンクリート層との間に防水シートや断熱材等を挟み込むことによって防湿性や断熱性を向上させるのが望ましく、密閉型浴室を地上一階あるいは地階等に設置する場合に、該土間コンクリートの下層に防湿土間シートを挟み込んで砕石敷込みを配し、床下空間を形成せずに地面か地中に直接接地させ、保温性を高めたものとするのが望ましく、育成波コンクリート層と同様に、育成波エネルギーを発する自然石粉末を添加したコンクリートによって形成することも可能である。
床暖房用のパイプは、密閉型浴室の床面下に埋設され、ボイラからの給湯を受けて床面を加熱すると共に、同浴室内の温度を上昇させる機能を果たし、上下二段組みとされ、床面下に所定ピッチに蛇行させた上、互いの主要部が平面状直交配置となる配管に夫々に専用のボイラが接続されたものとしなければならず、ワイヤーメッシュ等のラス材を上下段、もしくは上中下段の夫々に組合せ、保護コンクリート層中に埋設し、下側の土間コンクリートおよび上側の育成波コンクリート層との一体化を図り、全体強度を強化してひび割れや沈降、変形を防げるようにすべきであり、上下二段組みのパイプ夫々には、各々専用ボイラから逆向きの給湯を受けるよう配管するのが望ましく、均質な加熱を可能とするには、後述の実施例のように、保護コンクリート層を厚さ110mm前後に設定する場合に、外径20mm前後、内径16mm前後のパイプを、夫々約150mmピッチに蛇行させ、しかも上下段パイプの互いの隣接間隔が略均等となるよう配管し、更に、上下二段組のパイプの平面配置の複数箇所において互いの中途部が全てできるだけ交叉状の配置となるように蛇行、配管させたものとするのがよい。
ボイラは、各パイプに所定温度に調整、制御した温水を循環供給可能として密閉型浴室内の床面を所望する温度まで加熱可能とする機能を果たすものであり、上段パイプ専用のものと、下段パイプ専用のものとを設置し、夫々が灯油や重油、微粉炭、ガス等の各種燃料中の何れかを燃焼させ、あるいは電力等によって水を加熱、給湯するものとし、地熱等を利用せず、場所を選ばず利用可能なものとしなければならず、しかも所定量の供給水を貯溜可能な予備タンクを設け、一定水圧の給水により、安定した運転を可能とすべきであり、更に、密閉型浴室内の温度制御が、水道水圧の変動に影響されないよう、同予備タンクからの水を散水ノズルや湿度調整用升に供給する構造とするのが望ましい。
保護コンクリート層は、上下二段に蛇行、配管された床暖房用のパイプの夫々を、土間コンクリート上と育成波コンクリート層下との間の設定位置に固定状に配置可能とすると共に、育成波コンクリート層への効率的な熱伝達を可能とし、密閉型浴室の床面に掛る荷重によって埋設されたパイプが、不用意に圧迫、変形されるのを阻止する機能を果たすものであり、一般的なコンクリートと略同等の強度を有するものとしなければならず、ワイヤーメッシュ等のラス材を組み合わせて十分な強度を確保し、土間コンクリートと育成波コンクリートとの夫々に一体化したものとすべきであり、一般的な骨材を混練したコンクリート層とすることができる外、育成波エネルギーを発する自然石あるいは同砕石等を混練したコンクリート層とすることが可能である。
育成波コンクリート層は、外観状は一般的なコンクリート層を形成するものでありながら、原石平板と同様の育成波エネルギーを発するものであり、原石平板を密閉型浴室内の床面に面一状に埋設し、固定状に一体化して保持する機能を果たすものであり、育成波エネルギーを発する自然石粉末の適量を混練したコンクリート層としなければならず、密閉型浴室内床面の少なくとも原石平板埋設スペース、望ましくは散水路や給水側溝等を含む、略全面に渡って形成すべきであり、原石平板の下側面を育成波コンクリート層中に接するよう形成することができる外、原石平板の下側面を保護コンクリート層上面に接するよう形成することも可能である。
原石平板埋設スペースは、育成波コンクリート層上に所定の大きさに区画され、適所に育成波エネルギーを発する自然石から造られた所定大きさの原石平板を面一状に埋設してなり温浴に好適な空間を確保する機能を果たし、人が一人または複数人仰臥姿勢となることが可能な縦、横寸法に区画されたスペースとし、少なくとも胸部、要部、脚部の夫々を同時に載置可能な大きさおよび配置とした一個または複数個の原石平板を設け、同スペース内における原石平板が埋設されない箇所は、育成波コンクリートが露出されたものとしなければならず、胸部、要部、脚部に対応する箇所の夫々に直径20cmないし30cm程度のタイル状の原石平板を、左右に一個ずつか、または中央に一個ずつ埋設したものとすることができる外、胸部、要部、脚部に対応する幅約35cm、奥行約140cm程度の範囲に、1枚の原石平板か、あるいは、複数枚に分割された原石平板を敷き詰めたものとすることができ、更に、頭部に対応する箇所には、枕型の原石板を配したものとすることが可能である。
自然石は、少なくともそれ自体が、波長が3μmないし25μmの何れかの遠赤外線を発するものであり、その中でも4μmないし14μmの波長帯を含み、人体の細胞を活性化し、血行促進等の健康に良いとされる育成波エネルギーを発生する性質をもつものでなければならず、表現を変えると超微弱振動エネルギーあるいは微弱磁気エネルギーを発して人体内の細胞を刺激し体質改善、疲労回復を助ける上、美肌効果、ダイエット、慢性疲労、腰痛、肩凝り、皮膚改善、風邪の予防等様々な効果が得られる性質をもつものであり、具体的に幾つか例示すると、角閃石(岩手県産)、天帝石(宮崎県産)、トルマリン(ブラジル産)、紫水晶(ブラジル産)、水晶(ブラジル産)等を挙げることができ、原石平板は、このような自然石から切り出した所定面積、所定厚さの平板である。
散水路は、密閉型浴室の床面適所に散水を誘導、流下可能とするよう凹設され、床下からの加熱を受けて散水を蒸発させて室内の湿度を上昇させると共に、上昇し過ぎた育成波コンクリート層や原石平板の表面温度、ならびに室温を低下させて温度、湿度の制御を可能とする機能を果たすものであり、密閉型浴室の床面積や室内容積、および床暖房の加熱能力に応じて十分な水路面積を確保できるものとすべきであり、散水の流下を阻害しない木製の簀の子を設けて原石平板埋設スペースに面一状とするのが望ましく、上流側から下流側に流れ下る過程において散水された全ての水分を加熱、蒸発してしまう構造とすべきであるが、散水の一部を下流側に設けた排出路を通じて密閉型浴室外に排出可能とすることができる。
給水側溝は、原石平板埋設スペースの両側に沿って散水可能とし、原石平板埋設スペースの表面温度を低下させて密閉型浴室内の温度を低下させると共に、床下からの熱を受けて散水の一部または全部を蒸発させて密閉型浴室内の湿度を上昇させる機能を果たすものであり、原石平板埋設スペースの両側に沿って所定幅、所定勾配に設定し、凹設されたものとしなければならず、その下り勾配の行方が散水路に至るよう配置すべきであり、原石平板埋設スペースに面一状とする木製の簀の子を、散水の障害とならないよう配したものとするのが望ましい。
温床装置の温湿度の制御は、管理作業者自らが密閉浴室内の各原石平板埋設スペースの露出面温度や室温、室内湿度等を観ながら、各専用ボイラからの給湯温度の制御や給湯バルブ操作、散水ノズルからの散水操作、送風ファンや吸排気用ファン等を微調整するように手動操作して管理、制御することが可能である外、これらの制御を各種温度センサや湿度センサからの検出値に基づいてフィードバック制御したり、所定の制御プログラムに基づいてシーケンス制御する自動制御装置によって行うことも可能とするものであり、また、管理作業者が不在となる夜間のみ、各浴室内温湿度の制御作業を自動制御装置に任せるようにしたり、密閉型浴室内の空気の循環や換気作業等の一部作業を自動制御装置に行わせるようにすることも可能である。
その結果、温浴利用者からの温度が高過ぎる、あるいは低過ぎるといった個人的な好みによる注文や管理作業者の都合に応じて自動制御、手動制御を適宜切り替え可能なものにすることもでき、更に、各原石平板埋設スペース毎か、あるいは一部一まとまりとなる原石平板埋設スペース毎に、床暖房用のパイプを個別に配管して夫々を個別に温度管理して高温、中温、低温等の温度エリアを形成し、利用者の好みに応じて自由に選択できるものとしたり、散水ノズルを個別に開閉して顧客ニーズに個別に応えることができるよう制御するものとすることも可能であり、また、散水ノズルの操作バルブを各原石平板埋設スペース毎に設けて、温浴利用者自らが温度調節できるようなものにしてもよい。
以下では、図面に示すこの考案の自然石温床装置を代表する実施例と共に、その構造について詳述していくこととする。
以下では、図面に示すこの考案の自然石温床装置を代表する実施例と共に、その構造について詳述していくこととする。
図1の温床装置内部の平面図、図2の暖房用パイプ配管の平面図、図3の床下構造を縦断面化した側面図に取り上げてある事例は、上下二段組みとしたパイプ4,41を、密閉型浴室2内の土間コンクリート3上に敷設し、更にその上に保護コンクリート層43を介して育成波エネルギーを発する自然石粉末を混練した育成波コンクリート層5を形成すると共に、該育成波コンクリート面の適宜区画されたスペース51には、育成波エネルギーを発する自然石からなる原石平板52を略面一状に埋設したものとする一方、上下二段組みとした各パイプ4,41には、所定温度に調整、制御した温水を夫々専用ボイラ44,45から循環給湯するようにしたこの考案の温床装置1の代表的な一実施例である。
この温床装置1は、その入り口11から一段高く、靴またはスリッパを脱いで入る男女更衣室12,13が夫々左右に配され、各更衣室12,13から夫々別の風除室14,14を介して隣接する密閉型浴室2に通じ、同密閉型浴室2の反対側となる位置には一個の風除室14を通じて露天の涼み所15を配置してあり、密閉型浴室2は、幅約12m前後、奥行約5.5m前後の長方形であり、床上面から天井下面までの高さが約3m前後に設定され、その床下構造が、図3中に示すように、地上約120mm前後の厚さに形成した砕石敷込上に防湿土間シートを挟んで約120mm厚のスラブコンクリートである土間コンクリート3を設け、その土間コンクリート3上に、防水シート31および厚さ50mm前後の断熱材32を順次積層してある。
そして、その上層にラス材であるワイヤーメッシュ42を配し、その上に外径20mm前後、内径16mm前後の暖房用下段パイプ4をピッチ間隔が約150mmとなるよう蛇行、配管し、更に下段パイプ4上に、ワイヤーメッシュ42を敷設し、その上に同一寸法の上段パイプ41を150mmピッチ間隔とすると共に、上下段パイプ4,41が、互いに約75mm前後のピッチ間隔となるよう蛇行、配管した上、上下ワイヤメッシュ42,42および上下段パイプ4,41を埋設状とするようセメントを充填することにより、土間コンクリート3上約110mm前後の厚さの保護コンクリート層43を形成し、同保護コンクリート層43上に、育成波エネルギーを発する自然石としての角閃石(岩手県産の花崗岩)の粉末を、1平方メートル当り約15kg前後の割合でセメントに混合、均質に混練してモルタルとなし、厚さ約90mm前後の育成波コンクリート層5を打設、形成してある。
上下二段組としたパイプ4,41は、夫々図2中に示すよう、密閉型浴室2の床面下に埋設され、同図中に破線で示す下段パイプ4には、下段パイプ専用ボイラ44を接続し、同図中に実線で示した上段パイプ41には、上段パイプ専用ボイラ45が接続され、個別の専用ボイラによって所定温度に調整、制御した温水を夫々、隣接する上下段パイプ4,41に互いに常時逆向き方向の流れとして供給するようにしている。
図2中には、上下二段組としたパイプ4,41が、互いに平行状となるよう蛇行、配管されたもの例を示してあるが、望ましくは上下各層のパイプ4,41を共に所定ピッチを確保した上、上下のパイプ4,41が互いに縦横交叉状となるよう蛇行、配管するようにしたものとするのが望ましい。
図2中には、上下二段組としたパイプ4,41が、互いに平行状となるよう蛇行、配管されたもの例を示してあるが、望ましくは上下各層のパイプ4,41を共に所定ピッチを確保した上、上下のパイプ4,41が互いに縦横交叉状となるよう蛇行、配管するようにしたものとするのが望ましい。
密閉型浴室2の奥行方向略中央には、散水路6が、同密閉型浴室2の幅方向一端から他端に渡って緩やかな下り勾配に凹設され、該散水路6に沿った両側には、人体頭部を浴室2の奥行方向外側に向け、脚部を散水路6に向けて仰臥可能な縦約1.8m前後、横約0.9m前後の寸法に区画された原石平板埋設スペース51,51,……が、各風除室14,14,14の出入り口から外れた範囲に複数区画配列、形成され、各原石平板埋設スペース51,51,……は、中央付近の仰臥人体胸部、要部、脚部を同時に載置可能となる範囲に、育成波エネルギーを発する自然石としての角閃石から切り出された縦約1400mm前後、幅約350mm前後、厚さ凡そ20mmないし100mm前後の原石平板52を面一状に埋設し、更に、仰臥人体の頭部に相当する箇所には、木製の縁取りを付けた角閃石製の枕が、床面から約50mm前後突出して固着されたものとなっている。
また、各原石平板埋設スペース51,51,……の両側には、密閉型浴室2の壁面から散水路6に向けて緩やかな下り勾配を有する、幅約2m前後、深さ約1m前後の給水側溝61,61,……が凹設され、各給水側溝61,61,……の散水路6とは反対側となる壁面側端の夫々には、密閉型浴室2内の適所か、同浴室2外の適所に設けられた図示しない開閉バルブによって開閉操作可能な散水ノズル62,62,……が配置されており、図1中に示すように、散水路6ならびに各給水側溝61,61,……には、各原石平板埋設スペース51,51,……と面一状の床面を形成すると共に、散水路6および各給水側溝61,61,……に供給される水の流れを妨げない木製の簀の子63が敷設されている。
なお、図示にはしていないが、密閉型浴室2の天井には、撹拌ファンを配置して室内空気を強制的に攪拌し得るようにしたり、サーモスタット等の温度検知部を併用した外気吸入用ファンおよび排気用ファンを配したものとし、密閉型浴室2の適所に室内温度が45℃を越えると自動的に起動させたり、42℃前後となったときに自動的に停止させるようにしたものとしてある。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの考案の自然石温床装置は、先ず、密閉型浴室2の加熱を開始するときには、各専用ボイラ44,45を起動させて、図2中に示すように、実線と鎖線で示す上下二段組の各パイプ4,14の夫々に、互いに隣接する配管同士に常時逆向きとなる個別の給湯を行い、床面全体に渡り略均質に加熱するものとし、床面全体を数日ないし一週間程度を掛けて徐々に加熱して行き、原石平板埋設スペース51の露出面温度を50℃前後に安定させ、各専用ボイラ44,45は連続的に給湯を継続するよう制御して原石平板埋設スペース51の露出面温度を常時50℃前後に加熱するようにする。そして、密閉型浴室2内の温度が次第に上昇して42℃前後に達した頃、散水ノズル62,62,……から少量の水を放水して各給水側溝61,61,……をゆっくりと流下させ、散水路6に放流する過程で温床面の熱によって蒸発させて室内湿度を90%前後まで上昇させると共に、室温が45℃を越えたときに、再度同様の散水をして今度は逆に温床面から気化熱を奪うようにすることにより、室温を42℃前後に下降、制御すると共に浴室内湿度を90%前後に保つよう制御する。
以上のとおりの構成からなるこの考案の自然石温床装置は、先ず、密閉型浴室2の加熱を開始するときには、各専用ボイラ44,45を起動させて、図2中に示すように、実線と鎖線で示す上下二段組の各パイプ4,14の夫々に、互いに隣接する配管同士に常時逆向きとなる個別の給湯を行い、床面全体に渡り略均質に加熱するものとし、床面全体を数日ないし一週間程度を掛けて徐々に加熱して行き、原石平板埋設スペース51の露出面温度を50℃前後に安定させ、各専用ボイラ44,45は連続的に給湯を継続するよう制御して原石平板埋設スペース51の露出面温度を常時50℃前後に加熱するようにする。そして、密閉型浴室2内の温度が次第に上昇して42℃前後に達した頃、散水ノズル62,62,……から少量の水を放水して各給水側溝61,61,……をゆっくりと流下させ、散水路6に放流する過程で温床面の熱によって蒸発させて室内湿度を90%前後まで上昇させると共に、室温が45℃を越えたときに、再度同様の散水をして今度は逆に温床面から気化熱を奪うようにすることにより、室温を42℃前後に下降、制御すると共に浴室内湿度を90%前後に保つよう制御する。
また、密閉型浴室2内の温度が、42℃前後に達した頃から、同浴室2内の天井面に設置された図示しない撹拌ファンを起動させ、室内の何処においても略同じ温度、湿度となるように室内空気を万遍なく攪拌し、更に、同浴室2内の温度が45℃を越えると、これを検知した温度検知部が、図示にはしていない外気吸入用ファンと排気用ファンとを自動的に起動させて密閉型浴室2内に新鮮な外気を強制的に取り込むと共に、吸入空気と略同量の室内空気を室外に強制排気して室温を低下させると同時に換気を行い、他方、温度検知部が、同浴室2内温度が42℃に達したことを検知すると、外気吸入用ファンと排気用ファンとを自動的に停止し、浴室2内温度を安定に維持する。
このようにして、密閉型浴室2内の温度および湿度ならびに原石平板埋設スペース51の温度等を連続制御することにより、連日最適な条件で温浴、利用すること可能とし、利用者は、図1中の男女更衣室12,13で浴衣やジャージ等の汗をかいてもよい服装に着替えて夫々の風除室14,14を通じて密閉型浴室2内に入り、何れかの原石平板埋設スペース51を選んで原石平板52を含む範囲にバスタオルを敷き、その上にうつ伏せに寝転んで1分ないし5分間程度、胸部と腹部とを原石平板52上に乗せて暖め、胃腸を活発化させた後に、背中、腰部、脚部が夫々原石平板52上に乗るように仰向けになり、持ち込んだミネラルウォーターを飲みながら5分ないし10分間程度暖まって大量の汗を流し、その後、密閉型浴室2内の温度よりも低く、外温度よりも高い温度の30℃前後に温度が保たれた風除室14を通って体に急激な温度変化を与えないように涼み所15に移動し、ベンチに座る等して暫くの間休憩をとり、体が冷めない中に、再度、風除室14から密閉型浴室2内に入るようにして都合2、3回に渡って同様の温浴を行うようにして、汗と共に老廃物や過酸化脂質、重金属や農薬等の毒素等体内無用または不要物質を体外に排出してしまうような新陳代謝を促し、健康的な弱アルカリ性体質に導くようにするものである。
(結 び)
叙述の如く、この考案の自然石温床装置は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、床下に配管する暖房用のパイプを上下二段組にしてその給湯方向を常時逆になるよう規制しことから、密閉型浴室内の床面温度や温度、湿度等を均質で格段に安定的に制御することができるようになる上、熱損失を低減してボイラーの燃費を削減し、従前までに比較して遥かに経済的なものとすることができ、しかも各温湿度の調整、管理作業の効率自体も大幅に高めることができ、管理作業の負担を軽減して費用の削減を確実に達成可能にするものであって、温浴による健康の回復、増進を望む利用者と、こうした利用者に温浴サービスを提供する温床装置の管理、運営者等に高く評価されるものになり、広範に渡って利用、普及していくものになることが予想される。
叙述の如く、この考案の自然石温床装置は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、床下に配管する暖房用のパイプを上下二段組にしてその給湯方向を常時逆になるよう規制しことから、密閉型浴室内の床面温度や温度、湿度等を均質で格段に安定的に制御することができるようになる上、熱損失を低減してボイラーの燃費を削減し、従前までに比較して遥かに経済的なものとすることができ、しかも各温湿度の調整、管理作業の効率自体も大幅に高めることができ、管理作業の負担を軽減して費用の削減を確実に達成可能にするものであって、温浴による健康の回復、増進を望む利用者と、こうした利用者に温浴サービスを提供する温床装置の管理、運営者等に高く評価されるものになり、広範に渡って利用、普及していくものになることが予想される。
図面は、この考案の自然石温床装置の技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示している。
この考案の自然石温床装置の内部構造を示す平面図である。
同、上下二段組としたパイプの配管構造を示す平面図である。
同、床下構造を縦断面化して示す側面図である。
1 温床装置
11 同 入り口
12 同 男子更衣室
13 同 女子更衣室
14 同 風除室
15 同 涼み所
2 密閉型浴室
3 土間コンクリート
31 同 防水シート
32 同 断熱材
4 下段パイプ
41 同 上段パイプ
42 同 ラス材(ワイヤーメッシュ等)
43 同 保護コンクリート層
44 同 下段パイプ専用ボイラ
45 同 上段パイプ専用ボイラ
5 育成波コンクリート層
51 同 原石平板埋設スペース
52 同 原石平板
6 散水路
61 同 給水側溝
62 同 散水ノズル
63 同 簀の子
11 同 入り口
12 同 男子更衣室
13 同 女子更衣室
14 同 風除室
15 同 涼み所
2 密閉型浴室
3 土間コンクリート
31 同 防水シート
32 同 断熱材
4 下段パイプ
41 同 上段パイプ
42 同 ラス材(ワイヤーメッシュ等)
43 同 保護コンクリート層
44 同 下段パイプ専用ボイラ
45 同 上段パイプ専用ボイラ
5 育成波コンクリート層
51 同 原石平板埋設スペース
52 同 原石平板
6 散水路
61 同 給水側溝
62 同 散水ノズル
63 同 簀の子
Claims (2)
- 上下にワイヤーメッシュ等のラス材が組み合わされ、夫々所定ピッチに蛇行させた上、互いの主要部が平面状直交配置となる配管にしてなる床暖房用の上下二段組みとした下段パイプと上段パイプとを、防水シート、断熱材を介して密閉型浴室内の土間コンクリート上に敷設し、更にその上に保護コンクリート層を介して育成波エネルギーを発する自然石粉末を混練した育成波コンクリート層を形成すると共に、該育成波コンクリート面の適宜区画されたスペースには、夫々仰臥人体の少なくとも胸部、腰部、脚部を同時に載置可能な大きさで、育成波エネルギーを発する自然石からなる原石平板を略面一状に埋設したものとした上、各原石平板埋設スペースの両側夫々には、散水ノズルから散水路まで所定勾配で下る給水側溝が形成され、散水路および各給水側溝の夫々には、原石平板と略面一で、散水を妨げない簀の子が敷設されたものとする一方、上下二段組みとした各パイプには所定温度に調整、制御した温水を夫々専用ボイラから常時逆向き方向に循環給湯するようにし、各ボイラによる床面加熱と、散水路への散水による気化熱とによって浴室内温湿度を制御可能にしてなるものとしたことを特徴とする自然石温床装置。
- 上下にワイヤーメッシュ等のラス材が組み合わされ、夫々約150mmピッチに蛇行させた上、互いの主要部が平面状直交配置となる配管になる床暖房用の上下二段組みとした外径20mm前後、内径16mm前後の下段パイプと上段パイプとを、防水シート、厚さ50mm前後の断熱材を介して密閉型浴室内の厚み120mm前後の土間コンクリート上に敷設し、更にその上に厚さ110mm前後の保護コンクリート層を介して育成波エネルギーを発する自然石粉末を混練した厚さ90mm前後の育成波コンクリート層を形成すると共に、該育成波コンクリート面の適宜区画されたスペースには、夫々仰臥人体の少なくとも胸部、腰部、脚部を同時に載置可能な大きさで、育成波エネルギーを発する自然石からなる原石平板を略面一状に埋設したものとした上、該原石平板埋設スペースの両側夫々には、散水ノズルから散水路まで所定勾配で下る給水側溝が形成され、散水路および各給水側溝の夫々には、原石平板と略面一で、散水を妨げない簀の子が敷設されたものとする一方、上下二段組みとした各パイプには所定温度に調整、制御した温水を夫々専用ボイラから常時逆向き方向に循環給湯するようにし、各ボイラによる床面加熱と、散水路への散水による気化熱とによって浴室内温湿度を制御可能にしてなるものとしたことを特徴とする自然石温床装置。
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JP2003271348U JP3100592U (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 自然石温床装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007080866A1 (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-19 | Hidehiko Koyama | ミストサウナ個室 |
WO2008020485A1 (fr) * | 2006-08-18 | 2008-02-21 | Kabushiki Kaisha Taisha | Installation pour bain chaud |
-
2003
- 2003-09-22 JP JP2003271348U patent/JP3100592U/ja not_active Expired - Fee Related
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