JP3132918U - ボックス型岩盤浴室 - Google Patents

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Abstract

【課題】入浴室本体をボックス型にし、浴室内に放射体岩盤層を備えた座部を配設した構成とすることで、誰でもが気軽に利用でき、圧迫感がなくリラックス性、プライバシー性、設置性に優れると共に、なおかつ浴室内から加湿器をメンテナンスする構成としたことで、設置性、有用性、衛生性に優れ、個人宅或いはホテル等の既存の施設に容易に据え置き設置できるボックス型岩盤浴室を提供することを目的とする。
【解決手段】据え置き可能な大きさでボックス型に形成された浴室本体と、座面部と背もたれ部とを備えて浴室本体内空間を入浴室と制御室とに仕切るように浴室本体内に配設された座部と、制御室に配設された加湿器と、入浴室の壁面に埋設された壁面加熱部と、座部の座面部と背もたれ部の表面に形成された遠赤外線等の電磁波を放射する座部放射体岩盤層と、座部放射体岩盤層の裏面側に埋設された座部加熱部と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本考案は、個人の家或いはホテル等の既存の施設に据え置き設置される遠赤外線効果を利用した岩盤浴室に関するものである。
近年、遠赤外線を放射することができる礫岩ホルンヘルス(天照石)、ラドン鉱石、長石、電気石(トルマリン石)、ラジウム鉱石、麦飯石、花崗岩等の自然鉱石の岩盤を利用した岩盤浴施設が人気を博している。
こうした背景をうけて、岩盤浴施設ではなく自宅で岩盤浴を楽しみたいというニーズや、個室感覚で楽しみたいというニーズ、ホテル等の施設内に低予算で岩盤浴を導入したいというニーズ、高齢者や体の不自由な人でも自力で気軽に入浴したいというニーズが高まっており、個人用のサウナ(岩盤浴)室が検討されている。
従来の個人用のサウナとしては、(特許文献1)や(特許文献2)の実施例1および3のごとく岩盤浴施設のようにベッド上に横臥して入浴するものがほとんどである。
また、(特許文献2)の実施例2には、着座した状態で使用できる円筒形のカプセル式サウナが開示されている。
また、(特許文献3)には、座面と後方へ傾斜させた背面とボックス本体前面に前面にふくらみを設けた扉を備えた、着座して顔を浴室外に出した状態で使用する家庭用ミストサウナが開示されている
特開2007−7141号公報 特開2006−150057号公報 実用新案登録第3129476号公報
しかしながら上記従来の技術は、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)および(特許文献2)の実施例1および3では、ベッド上に横臥して入浴する為、床面積を占有し、個人用としては日本の住宅事情では場所を確保するのが難しいという問題や、ホテル等の施設用としては複数台並べて設置するには入浴室に出入する為の通路の確保も必要で、狭いスペースでもなるべく多くの台数を設置するのは難しいという問題があり、設置性に欠けるという課題があった。また、高齢者や体の不自由な人が入浴する場合、横臥して起き上がるのはつらいという人がおり、ユーザーフレンドリー性に欠けるという課題があった。また、カプセル状で狭く、身動きもとれないため圧迫感があり充分なリラックス効果が得られず、リラックス性に欠けるという課題があった。
(2)(特許文献2)の実施例2は、ボイドチューブを利用する点でコストを安くできる利点と意匠的な効果があるものの円筒形であるがゆえに、ホテル等の施設用として狭いスペースに複数台並べて設置するには納まりが悪く、また加湿器のメンテナンスの為に背面にスペースを確保しなければならない問題があり、設置性に欠けるという課題があった。また、ボイドチューブの寸法は規定があるので、決まった寸法でしか製造することができず、汎用性に欠けるという課題があった。
(3)(特許文献3)は、顔を出して入浴する為に首元から蒸気が多量に漏れ易く室内に充満し、それがカビの原因になるので衛生性に欠けるという課題があった。また、入浴中は着座した状態を常に保つ必要があり、身動きがとれない圧迫感により充分なリラックス効果が得られず、リラックス性に欠けるという課題があった。また、施設内に並べて設置して使用するには顔が見えるので好ましくなく、プライバシー性に欠けるという課題があった。
本考案は上記従来の課題を解決するもので、入浴室本体をボックス型にし、浴室内に座部を有する構成とすることで、誰でもが気軽に利用でき、圧迫感がなくリラックス性、プライバシー性、設置性に優れ、なおかつ浴室内から加湿器をメンテナンスする構成としたことで、設置性、有用性に優れ、衛生的なボックス型岩盤浴室を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本考案のボックス型岩盤浴室は、以下の構成を有している。
本考案の請求項1に記載のボックス型岩盤浴室は、据え置き可能な大きさでボックス型に形成された浴室本体と、座面部と背もたれ部とを備えて前記浴室本体内空間を入浴室と制御室とに仕切るように前記浴室本体内に配設された座部と、前記制御室に配設され前記入浴室を加湿する加湿器と、前記入浴室の壁面に埋設された壁面加熱部と、前記座部の少なくとも前記座面部と前記背もたれ部の表面に形成された遠赤外線等の電磁波を放射する座部放射体岩盤層と、前記座部放射体岩盤層の裏面側に埋設された前記座部放射体岩盤層を加熱する座部加熱部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)浴室本体が据え置き可能な大きさのボックス型であるので、複数台を並べて設置しやすく設置性に優れる。
(2)据え置き可能な大きさでボックス型に形成された浴室本体に、座面部と背もたれ部とを備えた座部が浴室本体内に配設されているので、着座した入浴状態においては天井が高く感じられ、圧迫感がなくゆとりがあって落ち着きのあるボックス型の空間内で入浴ができるので、リラックス性に優れるとともに、ある程度ゆとりのある入浴室内で着座しやすいスペースが確保でき高齢者や体の不自由な人でも着座・起立がしやすくユーザーフレンドリー性に優れる。
(3)浴室本体内空間を入浴室と制御室とに仕切るように浴室本体内に座部を配設することで制御室を形成しているので省スペース性に優れる。
(4)入浴室の加湿を行う加湿器を備えることにより、入浴室内部の湿度を調整することができ、入浴室内の空気に遠赤外線を吸収させ、遠赤外線効果を向上させることができると共に、加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(5)入浴室の加湿を行う加湿器を備えることにより、入浴室内の湿度の管理が容易で常に湿度を一定に保つことができ、信頼性に優れる。
(6)座部の少なくとも座面部と背もたれ部の表面に遠赤外線等の電磁波を放射する座部放射体岩盤層が形成されるとともに座部放射体岩盤層を加熱する座部加熱部が座部放射体岩盤層の裏面側に埋設されているので、座部加熱部の熱に加えて座部放射体岩盤層からは遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、壁面加熱部と座部加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(7)座部放射体岩盤層の遠赤外線の効果で壁面加熱部と座部加熱部の温度を低くできるため、低温で入浴することができ、高齢者や高血圧等の患者も利用でき汎用性に優れる。
ここで、浴室本体としては略立方体状や略直方体状のボックス型に形成されたものが用いられる。入口扉部を座部の正面側もしくは左右側の壁に設けることができるが、省スペース性の観点から座部の正面側の壁に入口扉部を設けるのが好ましい。入口扉部としては密閉性が確保できる扉であればどのようなものにしても良い。浴室用のものや、勝手口等に使用される既製品のドアを利用すると密閉性に優れる。特に、軽い素材で小さめの扉に形成すると、省スペース性や運搬性を向上できる。
座部は、左右側の壁との間を橋渡しするように隙間なく配設すると無駄な隙間がなく省スペースで、清掃も容易である。同様の理由で背もたれ部も背面側の壁との間に隙間がないようにすると良い。また、座部により浴室本体内空間を入浴室と制御室とに仕切ることになるので、座部には断熱材を埋設すると、入浴室の熱が制御室へ逃げ難く、効率よく入浴室内を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。断熱材としては、グラスウールやロックウール等の無機繊維系、ポリスチレンフォームやウレタンフォーム等の発泡プラスチック系、木質繊維系などの断熱性の高い材料が好適に用いられる。特に発泡プラスチック系のものは断熱性及び耐久性に優れ好ましい。
座部の大きさとしては、1人または2人が並んで腰掛けられる程度の大きさが好ましい。設置の汎用性に優れるからである。
加湿器としては超音波加湿器が好適に用いられる。また、加湿器が紫外線照射ランプを備えている場合、加湿器が発する蒸気を殺菌することができ、衛生的で安全性に優れる。
加湿器には給水タンクが連設される。給水タンクは固定式でもよいし、着脱自在なカートリッジ式でもよい。給水タンクが着脱自在なカートリッジ式の場合、給水タンクを着脱して容易に給水を行うことができ、取扱い性に優れる。
入浴室内の湿度は70%〜95%が好ましい。入浴室内の湿度が70%より低くなるにつれ、入浴室内の湿気が不足して遠赤外線が室内の空気に吸収され難くなり、十分な遠赤外線効果が得られなくなる傾向があり、湿度が95%より高くなるにつれ、入浴者が不快感を感じ易くなる傾向があり、いずれも好ましくない。
入浴室の壁面と座部に埋設される加熱部としては、電熱式の面状ヒータが好適に用いられる。軽量で嵩張らず、省スペース性、加工性及び可撓性に優れ、生産性を向上できるためである。
また、加熱部の表面に炭素繊維やセラミック粉末を塗布したものや加熱部の上部に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体を敷設した場合、加熱部の熱と遠赤外線の両方で入浴者の体を温めることができ、岩盤浴効果を向上させることができる。
座部の表面に形成される座部放射体岩盤層に使用される放射体の材料としては、礫岩ホルンフェルス(天照石)、ラドン鉱石、長石、電気石(トルマリン石)、ラジウム鉱石、麦飯石、花崗岩等の自然鉱石、石英、シリカ、人工セラミックスなどが用いられる。礫岩ホルンフェルス(天照石)は、遠赤外線放射物質中でも高い遠赤外線放射量を持つが、特に水に吸収され易い6μm〜13μmの波長の遠赤外線の発生割合が高いことが知られており、水に吸収され易い波長の遠赤外線が体内の白血球やリンパ球を活性化させ過酸化脂質形成を抑制し、アトピー性皮膚炎などの皮膚病や癌細胞増殖の抑制に強い効果がみられるため、好適に用いられる。また、礫岩ホルンフェルス(天照石)を用いると遠赤外線の放射量が多いので、湿度を70%〜95%とすることにより室内の湿気の水分が遠赤外線の作用で、低温で十分な岩盤浴効果を得ることができる。特に、水の厚さが1μm〜10μmでは遠赤外線吸収の選択性があるので、水蒸気(単分子状)に遠赤外線が吸収され、岩盤浴効果を高めることができる。
放射体岩盤層を形成するにあたっては、前述の放射体の岩盤を平板状に切断研磨するか、もしくは前述の放射体を破砕して得られた破砕物とセメント等と混和したり焼結したりして岩盤状やタイル状に成形したものや、玉石を直接敷設するようにしてもよい。
入浴室内の温度は35℃〜60℃好ましくは35℃〜50℃に設定するのが好ましい。入浴室内の温度が35℃より低くなるにつれ温熱効果、遠赤外線効果が不足し、発汗作用が不十分となって岩盤浴効果が得られ難くなる傾向があり、50℃より高くなるにつれ高齢者や子供、女性など高温に弱い入浴者の利用が困難となって汎用性に欠ける傾向があり、いずれも好ましくない。
本考案の請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のボックス型岩盤浴室であって、前記入浴室の床となる床部の表面に形成された遠赤外線等の電磁波を放射する床部放射体岩盤層と、前記床部放射体岩盤層を加熱する前記床部に埋設された床部加熱部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)床部に床部放射体岩盤層と床部加熱部を有するので、足先から遠赤外線効果で体を効率的に暖めることができ、早期に発汗作用が得られ省エネルギー性に優れる。
(2)床部の表面に床部放射体岩盤層が形成されているので、全身のつぼが集約される足裏に放射体が直接作用し、健康促進効果が得られる。
ここで、加熱部や放射体の材料としては、入浴室の座部に使用されるものと同様のものが使用される。
床部放射体岩盤層の形成にあたっては、座部と同様なものが使用されるが、放射体の玉石を直接敷設するようにすると、凹凸が足裏を刺激してよい。
本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載のボックス型岩盤浴室であって、前記壁面加熱部の外側に配設された壁面部断熱材層と、前記壁面加熱部の内側に配設された壁面部保護層と、前記壁面部保護層の内側に形成された遠赤外線を放射する放射体の粉末を含有してなる遠赤外線放射層と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)壁面加熱部の外側に壁面部断熱材層が形成されていることにより、壁面加熱部の発する熱が入浴室の外部に逃げ難く、効率よく入浴室内を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。
(2)壁面加熱部の内側に壁面部保護層が配設されていることにより、入浴者が直接、壁面加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
(3)壁面部保護層の内側に遠赤外線を放射する放射体の粉末を含有してなる遠赤外線放射層が形成されているので、壁面加熱部の熱に加えて遠赤外線放射層からは遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、壁面加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
ここで、外壁部断熱材層の断熱材としては、前述した座部に使用される断熱材と同様のものが使用される。加熱部についても、前述した加熱部と同様である。
壁面部保護層として、ベニヤ板等の木板や軟質性の合成樹脂シート等を配設することが好ましい。これにより、入浴者が直接、加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
遠赤外線放射層の放射体の粉末としては、前述した放射体の粉末が使用される。
本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のボックス型岩盤浴室であって、前記制御室に設置された前記加湿器を前記入浴室内からメンテナンスできるように前記座部に開閉手段を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)座部が備える開閉手段により加湿器を入浴室内からメンテナンスできるので、ボックス型岩盤浴室を施設等に並べて設置する際、入口スペース以外にメンテナンスする為のスペースを別途に確保する必要がなく、ボックス型岩盤浴室を隙間無く並べて、なおかつ施設の壁面に面して設置することが可能であり、設置性に優れる。
ここで、開閉手段としては、座部の座面部を蓋状にして持ち上げるようにしても良いが、座面部と背もたれ部との間に蝶番を配設して座面部または背もたれ部のどちらかを片支持扉のように開閉できるようにすると、片手でも簡単に開くことができる。特に座面部を片支持扉のように開閉できるようにすると、使用時には座面に着座するので誤って開くことがなく、また密閉性も良好で、メンテナンス時においては背もたれ部に立て掛けて保持できるので、安全性、信頼性に優れる。また、座面下の足元の壁に扉を設けても良いし、引き出しのようにして加湿器を引き出すようにしても良い。
本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のボックス型岩盤浴室であって、前記制御室に外気を導入できるように前記制御室の周壁に形成された吸気部と、前記入浴室内の空気を排出できるように前記浴室本体の壁面上部に形成された排気部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)制御室に外気を導入できるように制御室の周壁に形成された吸気部により、常に新鮮な空気を加湿して入浴室内に導入することができ、かつ、入浴室内の空気を排出できるように浴室本体の壁面上部に形成された排気部を有することにより、適切に換気を行うことができ、息苦しさがなく、衛生性、リラックス性、安全性に優れる。
(2)入浴室内の空気を排出できるように浴室本体の壁面上部に形成された排気部を有するので、施設や家屋内に設置する際に入浴室内から排出される空気を屋外等に導く排出管を容易に排気部に接続することができ、設置作業性に優れるとともに、カビの原因となる湿気を屋内に溜めないので、衛生性に優れる。
ここで、吸気部や排出部としては、壁面に単純に小さな穴を複数開けたり、やや大きめの円筒の内側にメッシュ材や横桟が形成されているものを壁面に配設する等、埃や異物、生物が制御室や入浴室内へ入りにくい様にすることが好ましい。後者の場合の方が浴室内から排出される空気を屋外等に導く排出管を容易に排気部に接続することができ、設置性に優れる。また、吸気や排出する量を調整できるようにブロワ式にして、換気量を制御できるようにした場合、湿度や温度を状況に応じてより最適に調整することが可能になり、信頼性に優れる。
本考案の請求項6に記載の考案は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載のボックス型岩盤浴室であって、前記座面部、背もたれ部、床部の内の1以上の上面に脱着自在に敷設された遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シートを備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)座面部または背もたれ部または床部の上面に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シートが敷設されているので、加熱部の熱や放射体岩盤層等からの遠赤外線に加えて放射体シートから遠赤外線が発生し、多量の遠赤外線が入浴者を温めるため、岩盤浴効果を高めることができる。
(2)放射体シートが座部等に脱着自在に配設されているので、使用後等に簡単に取り外して洗浄や殺菌をすることができ、常に清潔に保って衛生性に優れる。
ここで、放射体シートとしては、シート状やメッシュ状の基材にセラミック粉末をバインダと共にコーティングしたり塗布したりして形成されたセラミックシート等が用いられる。
放射体シートをベッド部等に脱着自在に取り付けるための係着手段としては、面ファスナー等が用いられる。
本考案の請求項7に記載の考案は、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載のボックス型岩盤浴室であって、前記入浴室内に青色のLED照明を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至6の内いずれか1項で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)入浴室内に青色のLED照明を備えていることで、入浴者に癒し効果を与え、リラックス性に優れる。
ここで、青色のLED照明としては、チューブ内に一連にLEDが点在するLED照明を壁面隅部に沿って配設したり、単体のLEDを壁面にちりばめるようにして配設したりしても良い。また、点滅できるようにしても良い。
以上のように、本考案のボックス型岩盤浴室は、請求項1に記載の考案によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)浴室本体が据え置き可能な大きさのボックス型であるので、複数台を並べて設置しやすく、設置性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(2)据え置き可能な大きさでボックス型に形成された浴室本体に、座面部と背もたれ部とを備えた座部が浴室本体内に配設されているので、着座した入浴状態においては天井が高く感じられ、圧迫感がなくゆとりがあって落ち着きのあるボックス型の空間内で入浴ができるので、リラックス性に優れるとともに、ある程度ゆとりのある入浴室内で着座しやすいスペースが確保でき高齢者や体の不自由な人でも着座・起立がしやすくユーザーフレンドリー性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(3)浴室本体内空間を入浴室と制御室とに仕切るように浴室本体内に座部を配設することで制御室を形成しているので省スペース性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(4)入浴室の加湿を行う加湿器を備えることにより、入浴室内部の湿度を調整することができ、入浴室内の空気に遠赤外線を吸収させ、遠赤外線効果を向上させることができると共に、加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(5)入浴室の加湿を行う加湿器を備えることにより、入浴室内の湿度の管理が容易で常に湿度を一定に保つことができ、信頼性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(6)座部の少なくとも座面部と背もたれ部の表面に遠赤外線等の電磁波を放射する座部放射体岩盤層が形成されるとともに座部放射体岩盤層を加熱する座部加熱部が座部放射体岩盤層の裏面側に埋設されているので、座部加熱部の熱に加えて座部放射体岩盤層からは遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、壁面加熱部と座部加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(7)座部放射体岩盤層の遠赤外線の効果で壁面加熱部と座部加熱部の温度を低くできるため、低温で入浴することができ、高齢者や高血圧等の患者も利用でき汎用性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)床部に床部放射体岩盤層と床部加熱部を有するので、足先から遠赤外線効果で体を効率的に暖めることができ、早期に発汗作用が得られ省エネルギー性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(2)床部の表面に床部放射体岩盤層が形成されているので、全身のつぼが集約される足裏に放射体が直接作用し、健康促進効果が得られるボックス型岩盤浴室を提供することができる。
請求項3に記載の考案によれば、請求項1又は2に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)壁面加熱部の外側に壁面部断熱材層が形成されていることにより、壁面加熱部の発する熱が入浴室の外部に逃げ難く、効率よく入浴室内を加熱することができ、省エネルギー性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(2)壁面加熱部の内側に壁面部保護層が配設されていることにより、入浴者が直接、壁面加熱部に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(3)壁面部保護層の内側に遠赤外線を放射する放射体の粉末を含有してなる遠赤外線放射層が形成されているので、壁面加熱部の熱に加えて遠赤外線放射層からは遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、壁面加熱部の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
請求項4に記載の考案によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)座部が備える開閉手段により加湿器を入浴室内からメンテナンスできるので、ボックス型岩盤浴室を施設等に並べて設置する際、入口スペース以外にメンテナンスする為のスペースを別途に確保する必要がなく、ボックス型岩盤浴室を隙間無く並べて、なおかつ施設の壁面に面して設置することが可能であり、設置性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
請求項5に記載の考案によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)制御室に外気を導入できるように制御室の周壁に形成された吸気部により、常に新鮮な空気を加湿して入浴室内に導入することができ、かつ、入浴室内の空気を排出できるように浴室本体の壁面上部に形成された排気部を有することにより、適切に換気を行うことができ、息苦しさがなく、衛生性、リラックス性、安全性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(2)入浴室内の空気を排出できるように浴室本体の壁面上部に形成された排気部を有するので、施設や家屋内に設置する際に入浴室内から排出される空気を屋外等に導く排出管を容易に排気部に接続することができ、設置作業性に優れるとともに、カビの原因となる湿気を屋内に溜めないので、衛生性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
請求項6に記載の考案によれば、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)座面部または背もたれ部または床部の上面に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シートが敷設されているので、加熱部の熱や放射体岩盤層等からの遠赤外線に加えて放射体シートから遠赤外線が発生し、多量の遠赤外線が入浴者を温めるため、岩盤浴効果の優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
(2)放射体シートが座部等に脱着自在に配設されているので、使用後等に簡単に取り外して洗浄や殺菌をすることができ、常に清潔に保って衛生性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
請求項7に記載の考案によれば、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)入浴室内に青色のLED照明を備えていることで、入浴者に癒し効果を与え、リラックス性に優れたボックス型岩盤浴室を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態におけるボックス型岩盤浴室について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室を示す全体斜視図であり、図2は実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室の断面側面図であり、図3は実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室の断面平面図である。
まず外観について説明する。
図1中、1は実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室、2は縦長の略立方体状のボックス型に形成された浴室本体、2aは後述する入口扉部9と底部8を除く浴室本体2の外壁部、3は浴室本体2の正面壁、4は浴室本体2の左側壁、5は浴室本体2の右側壁、6は浴室本体2の背面壁、7は浴室本体2の天井部、8は浴室本体2の底部、9は正面壁3に配設された入口扉部、9aは入口扉部9に配設された窓、19は円筒内部に横桟が形成され正面壁3の上部に配設された後述する入浴室10内の空気を外部に排出する排気部、20は正面壁3に配設され後述する入浴室10の温度および湿度を調節する操作部、21は正面壁3に配設され入浴室内の照明を操作する照明スイッチである。
次に浴室内部について説明する。
図2、図3において、10は入浴室、11は1人または2人が並んで腰掛けられる程度の大きさで背面壁6に面して配設された入浴時に着座する座部、12は座部11により入浴室とは隔離された制御室、13は制御室12内に設置された加湿器、14は加湿器13に装着された給水タンク、15は加湿器13に接続され、加湿器13で発生した蒸気を入浴室10へ導くため送気管、16は送気管15の先端に接続されるとともに座部11の上部に配設され入浴室10内への蒸気を吹き出す吹出口、17は入浴室10の床部、18は円筒内部に横桟が形成され背面壁6の下部に配設された制御室12内へ空気を導入する吸気部、22は入浴室10の内壁面の隅に沿って配設されチューブ内に一連にLEDが点在する入浴時に癒し効果をもたらす青色のLED照明、23は入浴室10内を明るく照らす入浴室内灯、24は座部11の座面部、25は座部11の背もたれ部、26は座面部24と背もたれ部25を支持する座部支持梁、27は座面部24が回動可能なように座面部24と座部支持梁26との間に配設された開閉手段としての蝶番、28は座面部24の先端の下部に配設され座面部24を支持する座面部支持壁、29は座部支持梁26の両端に配設され座部支持梁26を支持する座部支持柱、30は背もたれ部25の上部に配設された仕切板である。
浴室本体2の正面壁3に入口扉部9を配設し、入口扉部9に向かって着座するように座部11を配設した。これにより、床部17の面積を足を置けるだけのスペースにまで縮小することが可能となるので、設置面積も縮小され、省スペース性に優れる。
また、入口扉部9の上部に配置された入浴室内灯23により窓9aの外から着座した入浴者の顔の様子をうかがいやすいので、高齢者や血圧が高めの人や子供等を入浴させる際に安心して入浴させることができる。
座部11は、図3に示すように左側壁4と右側壁5との間に隙間無く配設することで、省スペースで、かつ清掃を容易にした。
加湿器13としては紫外線照射ランプを備えた超音波加湿器、或いは超音波方式と加熱方式を組み合わせたハイブリッド型のものを使用した。加湿器13が発する蒸気を殺菌することができ、衛生的で安全性に優れるためである。また、加湿器13に取り付けられる給水タンク14は着脱自在なカートリッジ式とした。これにより、給水タンク14を着脱して容易に給水を行うことができ、取扱い性、実用性に優れる。尚、給水タンク14を固定式とし、別の容器から給水タンク14へ水を補充するようにしてもよい。
次に、各部の詳細について説明する。
まず、座部の構造について詳細に説明する。
図2中、31は座面部24の裏面にベニヤ板等のパネル材で形成された座面部裏面板、32はグラスウールやロックウール等の無機繊維系、ポリスチレンフォームやウレタンフォーム等の発泡プラスチック系、木質繊維系などの断熱性の高い材料で座面裏面板31の上に配設された座部断熱材層、33は座部断熱材層32の上に配設された電熱式の面状ヒータで形成された座部加熱部、34はベニヤ板等のパネル材で加熱部33の上に形成された座部保護層、35は座部保護層34の上に形成され、遠赤外線等の電磁波を放射する座部放射体岩盤層、36は木製の角材等で座面部根元に形成され座部支持梁26との間に配設された蝶番27が取り付けられる、蝶番取付け部、37は木材等で座面部先端に形成された化粧板、38は背もたれ部25の裏面にベニヤ板等のパネル材で形成された背もたれ部裏面板、39は背もたれ部裏面板38の上に配設された座部断熱材層、40は座部断熱材層39の上に配設された座部加熱部、41はベニヤ板等のパネル材で座部加熱部40の上に形成された座部保護層、42は座部保護層41の上に形成され、遠赤外線等の電磁波を放射する座部放射体岩盤層、43は木材等で座部保護層41の上に座部放射体岩盤層42と並んで形成された化粧板である。
座部放射体岩盤層35、42としては、礫岩ホルンフェルス(天照石)、ラドン鉱石、長石、電気石(トルマリン石)、ラジウム鉱石、麦飯石、花崗岩等の自然鉱石、石英、シリカ、人工セラミックスなどの放射体の岩盤を平板状に切断研磨するか、もしくは前述の放射体を破砕して得られた破砕物とセメント等と混和したり焼結したりして岩盤状やタイル状に成形したものや、玉石を直接敷設するようにしてもよいが、ここでは自然鉱石の岩盤を平板状に切断研磨したものを複数敷設して形成した。また、ここでは人体に吸収され易い8μm〜14μmの波長の遠赤外線を放射する放射体を選定した。体を芯から温めることができ、岩盤浴効果を向上できると共に、効率的で省エネルギー性に優れるからである。座部放射体岩盤層35、42の下層の座部保護層34、41の下面(座部加熱部33、40との当接面)に上記放射体の粉末を塗布してもよい。遠赤外線による岩盤浴効果を向上させるためである。
次に、床部の構造について詳細に説明する。
44はベニヤ板や硬質樹脂板などのパネル材で形成された底板、45はグラスウールやロックウール等の無機繊維系、ポリスチレンフォームやウレタンフォーム等の発泡プラスチック系、木質繊維系などの断熱性の高い材料で底板44の上に配設された床部断熱材層、46は入浴室10の床部17に位置するように床部断熱材層45の上に配設された電熱式の面状ヒータで形成された床部加熱部、47はベニヤ板等のパネル材で床部加熱部46の上に形成された床部保護層、48は床部保護層47の上に形成され、遠赤外線等の電磁波を放射する床部放射体岩盤層である。
床部放射体岩盤層48としては座部放射体岩盤層35、42にて説明した放射体が使用される。
次に、浴室本体2の外壁部2aの構造について詳細に説明する。
50はメラミンボードで形成された外壁部2aの外側表面となる外装材、51はベニヤ板等のパネル材で外装材50の内側に形成された外板、52はグラスウールやロックウール等の無機繊維系、ポリスチレンフォームやウレタンフォーム等の発泡プラスチック系、木質繊維系などの断熱性の高い材料で外板51の内側に配設された壁面部断熱材層、53は壁面部断熱材層52の内側に配設された電熱式の面状ヒータで形成された壁面加熱部、54はベニヤ板等のパネル材で壁面加熱部53または壁面部断熱材層52の内側に形成された壁面部保護層、55は壁面部保護層54の内側に形成され遠赤外線等の電磁波を放射する放射体の粉末を含有する塗料を塗付して形成された遠赤外線放射層である。
遠赤外線放射層55としては座部放射体岩盤層35、42にて説明した放射体が使用される。
以上のように形成された実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室の使用方法について、説明する。
まず照明スイッチ21で入浴室内灯23を点灯させ、入口扉部9を開き入浴室10に入る。座面部24を開き、給水タンク14に水を給水し、座面部24を閉じ、入浴室10の外へ出る。入口扉部9を閉め、操作部20で入浴室10の温度及び湿度の設定を行う。座部加熱部33,40、床部加熱部46、壁面加熱部53により、入浴室10内及び座部11を加熱する。更に、座部11と床部17の座部加熱部33,40、床部加熱部46は、座部放射体岩盤層35,42、床部放射体岩盤層48を加熱し、遠赤外線等の電磁波を放射させる。また、壁面加熱部53の発熱によっても遠赤外線放射層55から遠赤外線等の電磁波を放射させる。また、加湿器13が発する蒸気は送気管15並びに吹出口16を通って入浴室10の内部に送気され、入浴室10を加湿する。加湿器13が作動することで、新鮮な外気が吸気部18より導入され、入浴室10からは排気部19を通じて入浴室10内の空気が排出される。吸入する入浴室10の内部が設定温度及び設定湿度になったところで、照明スイッチ21で入浴室内灯23を消灯させ、青色のLED照明22を点灯させ、入口扉部9開き、入浴者が入浴室10に入る。入口扉部9を閉め、入浴者は座部11に着座する。
入浴室10内の温度は35℃〜60℃好ましくは35℃〜50℃に設定される。また、入浴室10内の湿度は70%〜95%に設定される。
座部加熱部33,40、床部加熱部46、壁面加熱部53の熱に加え、座部放射体岩盤層35,42、床部放射体岩盤層48と遠赤外線放射層55から遠赤外線等の電磁波が放射され、熱と遠赤外線の両方で入浴者を温める。また、入浴室10を加湿することで入浴室10内の水蒸気に遠赤外線が吸収され、遠赤外線効果を向上させることができるので、座部加熱部33,40、床部加熱部46、壁面加熱部53の温度を低く設定でき、低温で入浴することができる。
また、青色のLED照明によって、入浴室内が幻想的な空間が演出されるとともに、青色のもつ呼吸、神経、循環、機関、精神の興奮を静める作用により入浴者の身体と心を穏やかにしてリラックスさせ、癒し効果をもたらす。
入浴者は浴衣を身につけ、座部11にバスタオル等を敷いて入浴するので、入浴室2の内部には汗等は付着し難く、必要に応じてタオル等で座部11を拭取る程度でよい。尚、床部17に汚水排水孔(図示せず)を形成した場合、入浴者の汗等を洗い流して入浴室10の外部に排出することができ、簡便に入浴室10の内部を洗浄することができる。
以上のように実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)浴室本体2が据え置き可能な大きさのボックス型であるので、複数の浴室を隙間なく並べて設置でき、設置性に優れる。
(2)据え置き可能な大きさでボックス型に形成された浴室本体2に、1人〜2人用の座面部24と背もたれ部25とを備えた座部11が浴室本体2内に配設されているので、着座した入浴状態においては天井部7が高く感じられ、圧迫感がなくゆとりがあって落ち着きのあるボックス型の空間内で入浴ができるので、リラックス性に優れるとともに、ある程度ゆとりのある入浴室内で着座しやすいスペースが確保でき高齢者や体の不自由な人でも着座・起立がしやすくユーザーフレンドリー性に優れる。
(3)浴室本体2内空間を入浴室10と制御室12とに仕切るように浴室本体2内に座部11を配設することで制御室12を形成しているので省スペース性に優れる。
(4)入浴室10の加湿を行う加湿器13を備えることにより、入浴室10内部の湿度を調整することができ、入浴室10内の空気に遠赤外線を吸収させ、遠赤外線効果を向上させることができると共に、加熱部33,40,46,53の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(5)入浴室10の加湿を行う加湿器13を備えることにより、入浴室10内の湿度の管理が容易で常に湿度を一定に保つことができ、信頼性に優れる。
(6)座面部24と背もたれ部25の表面に遠赤外線等の電磁波を放射する座部放射体岩盤層35,42が形成されるとともに座部放射体岩盤層35,42を加熱する座部加熱部33,40が座部放射体岩盤層35,42の裏面側に埋設されているので、座部加熱部33,40の熱に加えて座部放射体岩盤層35,42からは遠赤外線が発生し、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、座部加熱部33,40の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(7)座部放射体岩盤層35,42、床部放射体岩盤層48の遠赤外線の効果で座部加熱部33,40、床部加熱部46の温度を低くできるため、低温で入浴することができ、高齢者や高血圧等の患者も利用でき汎用性に優れる。
(8)床部17に床部放射体岩盤層48と床部加熱部46を有するので、足先から遠赤外線効果で体を効率的に暖めることができ、早期に発汗作用が得られ省エネルギー性に優れる。
(9)床部17の表面に床部放射体岩盤層48が形成されているので、全身のつぼが集約される足裏に放射体が直接作用し、健康促進効果が得られる。
(10)壁面加熱部53の外側に壁面部断熱材層52が形成されていることにより、壁面加熱部53の発する熱が入浴室10の外部に逃げ難く、効率よく入浴室10内を加熱することができ、省エネルギー性に優れる。
(11)壁面加熱部53の内側に壁面部保護層54が配設されていることにより、入浴者が直接、壁面加熱部53に触れることがなく、火傷等を防止でき安全性に優れる。
(12)壁面部保護層54の表面に遠赤外線を放射する放射体の粉末を含有してなる遠赤外線放射層55が形成されているので、壁面加熱部53の熱に加えて遠赤外線放射層55からは遠赤外線が発生し、遠赤外線効果に優れるとともに、熱及び遠赤外線の両方が入浴者を温めるため、壁面加熱部53の設定温度を低くすることができ、省エネルギー性に優れる。
(13)座部放射体岩盤層35,42、床部放射体岩盤層48、遠赤外線放射層55と加湿器13を備えることにより、入浴室10内の温度を低くすることができ、入浴室10内を暖める手段として温座部加熱部33,40、床部加熱部46、壁面加熱部53に電熱式の面状ヒータを使用しているので、軽量で嵩張らず、加工性、生産性、運搬性に優れる。
(14)座面部24を開閉可能にしたことで、入浴室10内から加湿器13に給水したり、加湿器13のメンテナンスを行なうことができるので、浴室本体2の壁面に制御室12に通ずる扉を配設する必要がなく、施設等に複数のボックス型岩盤浴室1を設置する際、隙間無く連設した状態で背面壁6を吸気部18に通気できる空間だけを確保して施設の壁面につけることができる。個人の住宅で使用される場合においては、狭い廊下の突き当たりや、家具と家具の間等にも設置することができ、設置性、省スペース性に優れる。
(15)制御室12に外気を導入できるように浴室本体2の壁面に形成された吸気部18により、常に新鮮な空気を加湿して入浴室10内に導入することができ、かつ、入浴室10内の空気を排出できるように浴室本体2の壁面上部に形成された排気部19を有することにより、適切に換気を行うことができ、息苦しさがなく、衛生性、リラックス性、安全性に優れる。
(16)入浴室10内に青色のLED照明22が設置されていることで、入浴者に癒し効果を与え、リラックス性に優れる。
(実施の形態2)
実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室について、以下、図面を用いて説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図4は実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室の断面側面図であり、図5は実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室の断面平面図である。
図4及び図5において、実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室1aが実施の形態1と異なるのは、セラミックシート等の遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シート60が座面部24の上面に四隅の面ファスナー61等で脱着自在に敷設されている点と、床部17aの表面となる床部放射体岩盤層48aが、遠赤外線等の電磁波を放射する放射体玉石62を敷き詰めて形成されている点である。
ここでは放射体シート60は座面部24の上面のみに敷設しているが、背もたれ部25の上面に敷設しても良いし、床部17aの上面に敷設して良いし、またこれら全ての上面に敷設しても良い。
放射体玉石62の材質としては実施の形態1にて説明した座部放射体岩盤層35、42に使用される放射体が使用される。保護層47の上面に水が蓄積されることになるので、この水を排水する排水穴(図示せず)を設けると、ホース等で床面に水を流して清掃できるので清掃作業性に優れるとともに衛生性に優れる。
実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室1aの使用方法は実施の形態1と同様なので省略する。
以上のように実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室は構成されているので、実施の形態1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)座面部24の上面に遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シート60が敷設されているので、座部加熱部33の熱や座部放射体岩盤層35からの遠赤外線に加えて放射体シート60から遠赤外線が発生し、多量の遠赤外線が入浴者を温めるため、岩盤浴効果を高めることができる。
(2)放射体シート60が座面部24に脱着自在に配設されているので、使用後等に簡単に取り外して洗浄や殺菌をすることができ、常に清潔に保って衛生性に優れる。
(3)床部17aに敷設された放射体玉石62により床部17aの表面が凹凸になり、足裏にマッサージ効果を与え、健康促進効果が得られる。
(実施の形態3)
実施の形態3におけるボックス型岩盤浴室を備えた岩盤浴施設について、以下、図面を用いて説明する。尚、実施の形態1および実施の形態2と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図6は実施の形態3におけるボックス型岩盤浴室を備えた岩盤浴施設実施の断面平面図である。実施の形態3の岩盤浴施設は、実施の形態1または実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室を施設屋内に連設したものである。
図6中、70はボックス型岩盤浴室1又は1aが設置される施設の壁面、71はボックス型岩盤浴室1又は1aが設置される施設の柱、72は壁面70を貫通して各ボックス型岩盤浴室1又は1aの排気部19に枝分かれして接続され各ボックス型岩盤浴室1又は1aが排出する空気が通過する排出管、73は排出管72の施設屋外側先端に配設され各ボックス型岩盤浴室1又は1aが排出する空気を施設屋外74へ強制的に導くための送風機である。
ここでは、各ボックス型岩盤浴室1又は1aの排出する空気を集約するように排出管72を枝分かれさせて形成し、一つの送風機73で強制的に排気しているが、各ボックス型岩盤浴室1又は1aに対してそれぞれ一つずつ排出管72と送風機73を配設しても良い。排出管72の材質や形状、配管経路や送風機73の配設場所等は設置する場所に応じて任意に変更できる。
以上のように実施の形態3におけるボックス型岩盤浴室を備えた岩盤浴施設は構成されているので、実施の形態1乃至2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)入浴室10内の空気を排出できるように浴室本体2の壁面上部に形成された排気部19を有するので、施設や家屋内に設置する際に、入浴室10内から排出される空気を施設屋外74に導く排出管を容易に排気部19に容易に接続することができ、設置作業性に優れるとともに、カビの原因となる湿気を屋内に溜めないので、衛生性に優れる。
本考案は、個人の家或いはホテル等の既存の施設に据え置き設置される遠赤外線効果を利用した岩盤浴室に関し、省スペースで設置汎用性の高いボックス型浴室本体内で座った姿勢で入浴することで、省スペースであるにも係らず空間にゆとりを持たせてリラックス性に優れるとともに、設置自在性に優れ、低温の浴室内に入浴者の全身を収容して着座姿勢で入浴できるため、性別や年齢を問わず手軽に利用でき汎用性、省エネルギー性、ユーザーフレンドリー性、安全性に優れるボックス型岩盤浴室を提供することができ、健康増進やダイエット、温熱療法等を目的に個人の家或いは既存の施設に簡便に設置して手軽に利用することができる。
実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室を示す全体斜視図 実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室の断面側面図 実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室の断面平面図である。 実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室の断面側面図 実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室の断面平面図 実施の形態3におけるボックス型岩盤浴室を備えた岩盤浴施設実施の断面平面図
符号の説明
1 実施の形態1におけるボックス型岩盤浴室
1a 実施の形態2におけるボックス型岩盤浴室
2 浴室本体
2a 外壁部
3 正面壁
4 左側壁
5 右側壁
6 背面壁
7 天井部
8 底部
9 入口扉部
9a 窓
10 入浴室
11 座部
12 制御室
13 加湿器
14 給水タンク
15 送気管
16 吹出口
17,17a 床部
18 吸気部
19 排気部
20 操作部
21 照明スイッチ
22 LED照明
23 入浴室内灯
24 座面部
25 背もたれ部
26 座部支持梁
27 蝶番(開閉手段)
28 座面部支持壁
29 座部支持梁
26 座部支持柱
30 仕切板
31 座面部裏面板
32 座部断熱材層
33 座部加熱部
34 座部保護層
35 座部放射体岩盤層
36 蝶番取付け部
37 化粧板
38 背もたれ部裏面板
39 座部断熱材層
40 座部加熱部
41 座部保護層
42 座部放射体岩盤層
43 化粧板
44 底板
45 床部断熱材層
46 床部加熱部
47 床部保護層
48,48a 床部放射体岩盤層
50 外装材
51 外板
52 壁面部断熱材層
53 壁面加熱部
54 壁面部保護層
55 遠赤外線放射層
60 放射体シート
61 面ファスナー
62 放射体玉石
70 施設の壁面
71 施設の柱
72 排出管
73 送風機
74 施設屋外

Claims (7)

  1. 据え置き可能な大きさでボックス型に形成された浴室本体と、座面部と背もたれ部とを備えて前記浴室本体内空間を入浴室と制御室とに仕切るように前記浴室本体内に配設された座部と、前記制御室に配設され前記入浴室を加湿する加湿器と、前記入浴室の壁面に埋設された壁面加熱部と、前記座部の少なくとも前記座面部と前記背もたれ部の表面に形成された遠赤外線等の電磁波を放射する座部放射体岩盤層と、前記座部放射体岩盤層の裏面側に埋設された前記座部放射体岩盤層を加熱する座部加熱部と、を備えていることを特徴とする据え置き式のボックス型岩盤浴室。
  2. 前記入浴室の床となる床部の表面に形成された遠赤外線等の電磁波を放射する床部放射体岩盤層と、前記床部放射体岩盤層を加熱する前記床部に埋設された床部加熱部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のボックス型岩盤浴室。
  3. 前記壁面加熱部の外側に配設された壁面部断熱材層と、前記壁面加熱部の内側に配設された壁面部保護層と、前記壁面部保護層の内側に形成された遠赤外線を放射する放射体の粉末を含有してなる遠赤外線放射層と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボックス型岩盤浴室。
  4. 前記制御室に設置された前記加湿器を前記入浴室内からメンテナンスできるように前記座部に開閉手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のボックス型岩盤浴室。
  5. 前記制御室に外気を導入できるように前記制御室の周壁に形成された吸気部と、前記入浴室内の空気を排出できるように前記浴室本体の壁面上部に形成された排気部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のボックス型岩盤浴室。
  6. 前記座面部、背もたれ部、床部の内の1以上の上面に脱着自在に敷設された遠赤外線等の電磁波を放射する放射体シートを備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載のボックス型岩盤浴室。
  7. 前記入浴室内に青色のLED照明を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載のボックス型岩盤浴室。
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JP2012254200A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Toyota Kosan Kk 薬石温浴施設

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