JP3100331B2 - 圧力スイッチ - Google Patents

圧力スイッチ

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JP3100331B2
JP3100331B2 JP08031425A JP3142596A JP3100331B2 JP 3100331 B2 JP3100331 B2 JP 3100331B2 JP 08031425 A JP08031425 A JP 08031425A JP 3142596 A JP3142596 A JP 3142596A JP 3100331 B2 JP3100331 B2 JP 3100331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧に比例して
移動するピストンの位置を検出することによって、その
流体の圧力を検出する圧力スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から流体圧力の検出には様々な圧力
スイッチが利用されている。図12は、その中でも半導
体式の圧力スイッチを示した断面図である。この第一従
来例の半導体式圧力スイッチ101は、流路途中に設け
られ、開口した金属ベース102上に接着剤107によ
って、軸芯部に貫通孔が形成された円盤形状をなす特殊
なガラスの台座103が固定されている。また、台座1
03上には下面側に形成された凹部によって薄肉に構成
されたシリコン単結晶からなるチップ104が配設され
ている。このチップ104は、台座103と同径の円盤
形状をなし、薄肉で形成された凹部によって流体圧力を
受けるように構成されている。ところで、このチップ1
04は、台座103がチップ104に比べて圧肉に形成
されている。そして、この半導体式圧力スイッチ101
の周りには、金属ベース102に垂直に金属ベース10
5が設けられ、その金属ベース105とチップ104と
の間で金糸線106が掛け渡されている。
【0003】このような構成からなる半導体式圧力スイ
ッチ101では、チップ104上面に加わる流体圧力に
よって、そのチップ104が下方へ歪むと、チップ10
4上面に形成された不図示の抵抗体も歪むことによっ
て、その抵抗値を変化させる。そして、その抵抗体の抵
抗値変化を電圧換算することによって、その抵抗値と予
め定められた閾値とを比較して、その閾値を境に出力の
ON,OFFが実行される。ところが、このような半導
体式圧力スイッチ101は、チップ104、台座103
及び接着剤107の強度上10kgf/cm2 までが限
度であった。
【0004】そこで、他の第二従来例としてリードスイ
ッチ式の小型の圧力スイッチが採用されている。これ
は、シリンダ内のピストン位置の検出にリードスイッチ
を設けたものである。具体的には、シリンダ内に流入す
る流体の圧力に比例して移動するピストンに永久磁石が
組み込まれ、その永久磁石の磁気検出器にリードスイッ
チからなる回路が用いられたものである。図13は、こ
の磁気検出器の内部回路構成図である。図に示すよう
に、この磁気検出器110は、リードスイッチ111、
抵抗112そして発光ダイオード113が直列に接続さ
れ、抵抗112及び発光ダイオード113間にツェナー
ダイオード114が並列に接続されたものである。リー
ドスイッチ111は、通常時には開(OFF)の状態
(図13)になるように磁気平衡されている。
【0005】そこで、不図示のシリンダに沿って所定箇
所に配設されたリードスイッチ111に沿って流体圧力
を受けたピストンが移動すると、そのリードスイッチ1
11と永久磁石との距離が変化する。そのため、ピスト
ンがリードスイッチ111に接近すれば、リードスイッ
チ111と永久磁石との磁気平衡状態が崩れてスイッチ
の接点が閉(ON)の状態になって発光ダイオード11
3が発光することによって所定のピストン位置に対する
流体圧力値を検出することができる。なお、流体圧力を
受けて移動するピストンが、そのリードスイッチ111
がONする位置まで移動するための移動圧は、ピストン
に係設された不図示のスプリングの付勢力を変えること
によって調節することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の圧力スイッチには、次のような問題があった。即
ち、第一従来例のものは、上述したように構造的な特徴
から高圧ガスへの適応が不可能であった。ここで、高圧
ガスが使用される圧力スイッチの高圧領域のガス圧と
は、10kgf/cm2 以上をいい、例えば、容積に対
するガス使用時間の長期化を目的としてガス圧を高める
ガスボンベに使用するものや、レーザビームによって対
象物の切断を行なうレーザ加工機での高圧の補助ガスの
使用等が挙げられ、その用途例は広範囲に渡っている。
そこで、高圧ガスに対する圧力スイッチの需要に応える
べく、第二従来例に示したリードスイッチ式の圧力スイ
ッチが高圧ガス対応として利用される。
【0007】ところが、圧力スイッチを小型化した場合
には、ピストンが移動するシリンダストロークに対して
永久磁石の影響を受けるリードスイッチ111のスイッ
チ動作範囲(ON区間)の方が長いため、ON,OFF
の切り替わる1点(ON,OFFが切り替わる位置にピ
ストンにかかる流体圧力を設定する)でしか出力を検出
することができないため、流体圧力の設定値の確認が困
難であった。
【0008】しかも、図14は、ピストンの移動により
リードスイッチが1点でON,OFFをする状態を示し
た図であるが、ここで示されているように、ピストンに
取り付けられた永久磁石がリードスイッチ111に接近
して磁気平衡が崩され、リードスイッチ111がON状
態となる図14に示すB点と、永久磁石が離れることに
よって再びリードスイッチ111がOFF状態となるA
点との間には「応差」といわれるズレが生じる。この応
差(以下、「ヒステリシス」という)は、ON,OFF
する設定値付近でガスの脈動等によってリードスイッチ
111がチャタリングを起こすのを防止する点では効果
的であるが、ヒステリシスの幅(A−B)はリードスイ
ッチ111のもつ固有値であるため、使用者が任意に適
切な値を設定することができない。そのため、設定値を
示す出力に幅が生じたのでは、小型化した圧力スイッチ
において正確な検出が困難となっていた。
【0009】そこで、本発明は、このような問題点を解
消すべく、流体圧力の正確な検出が可能な高圧対応の圧
力スイッチを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力スイッチ
は、流体圧力に比例して移動するピストンを備えたシリ
ンダ部と、そのピストンに設けられた永久磁石の移動範
囲内でリニアなアナログデータを出力する磁気リニアス
ケールを有する磁気検出器とをボディ内部に一体に組み
込んだ圧力スイッチであって、前記磁気検出器が、前記
磁気リニアスケールから出力された出力電圧に対して所
定の値に設定された第1基準電圧を比較する第1比較手
段と、前記磁気リニアスケールから出力された出力電圧
に対して前記第1基準電圧より低い値に設定された第2
基準電圧を比較する第2比較手段と、前記出力電圧が前
記第1基準電圧と第2基準電圧との間にある場合に駆動
電圧を出力する第1出力手段とを有することを特徴とす
る。
【0011】また、本発明の圧力スイッチは、前記第1
出力手段から出力される駆動電圧によって発光する発光
手段を有するものであることが望ましい。 また、本発明
の圧力スイッチは、前記磁気検出器が、前記第1基準電
圧と前記第2基準電圧との電圧幅を調整する基準電圧調
整手段を有するものであることが望ましい。 また、本発
明の圧力スイッチは、前記磁気検出器が、前記永久磁石
が移動する際に前記磁気リニアスケールから出力される
リニアに変化する出力電圧を増幅する増幅手段を有する
ものであることが望ましい。
【0012】また、本発明の圧力スイッチは、前記磁気
検出器が、前記永久磁石が移動する際に前記磁気リニア
スケールから出力されるリニアに変化する出力電圧と所
定の値に設定された第3基準電圧とを比較する第3比較
手段と、前記出力電圧と前記第3基準電圧より低い値に
設定された第4基準電圧とを比較する第4比較手段と、
前記出力電圧と前記第4基準電圧より低い値に設定され
た第5基準電圧とを比較する第5比較手段と、前記出力
電圧と前記第5基準電圧より低い値に設定された第6基
準電圧とを比較する第6比較手段とを備え、前記出力電
圧が第3基準電圧と第6基準電圧との間にある場合に駆
動電圧を出力する前記第3比較手段と前記第6比較手段
とからなる第2出力手段と、前記出力電圧が第4基準電
圧と第5基準電圧との間にある場合に駆動電圧を出力す
る前記第4比較手段と前記第5比較手段とからなる第3
出力手段と、前記第1出力手段と前記第2出力手段から
の駆動電圧の電圧信号のANDをとる第1ゲート手段
と、前記第1出力手段と前記第2出力手段からの駆動電
圧の電圧信号の一致をとる第2ゲート手段と、前記第1
ゲート手段に接続された第1発光手段と、前記第2ゲー
ト手段に接続された第2発光手段とを有するものである
ことが望ましい。
【0013】また、本発明の圧力スイッチは、前記磁気
検出器が、前記第2出力手段による駆動電圧の信号を出
力する第1出力端子と、前記第2ゲート手段から出力さ
れる電圧の信号を出力する第2出力端子とを有するもの
であることが望ましい。更に、本発明の圧力スイッチ
は、前記磁気検出器が、前記永久磁石が移動する際に前
記磁気リニアスケールから出力されるリニアに変化する
出力電圧と所定の値に設定された基準電圧とを比較する
比較手段を備え、当該比較手段が、前記基準電圧値で生
じる応差の幅を調節する調節手段を有するものであるこ
とが望ましい。
【0014】以上のような構成をなす本発明の圧力スイ
ッチは、シリンダ内に供給される流体の圧力に比例して
移動するピストンに伴ってピストンに組み込まれた永久
磁石が移動すると、その永久磁石の位置を検出する磁気
検出器を構成する磁気リニアスケールから、流体の圧力
を受けて移動するピストンの移動位置がリニアなアナロ
グデータとして出力されるため、当該データから検出す
るピストンの移動位置によって正確な流体圧力の検出が
可能となる。また、本発明の圧力スイッチは、前記ピス
トンに組み込まれた永久磁石が移動すれば、その方向と
直交する方向において一定幅で形成され、前記永久磁石
が移動する方向において密度がリニアに変化する磁気抵
抗効果を奏する磁気抵抗素子によって構成された前記磁
気リニアスケールによって、ピストンの移動位置がリニ
アなアナログデータとして出力されるため、当該データ
から検出するピストンの移動位置によって正確な流体圧
力の検出が可能となる。
【0015】また、本発明の圧力スイッチは、前記永久
磁石が移動すると、前記磁気リニアスケールから出力さ
れるリニアに変化する出力電圧と所定の値に設定された
第1基準電圧とが第1比較手段比較される一方、その出
力電圧と前記第1基準電圧より低い値に設定された第2
基準電圧とが第2比較手段とで比較され、出力電圧が第
1基準電圧と第2基準電圧との間にある場合には、その
両比較手段からなる第1出力手段から駆動電圧が出力さ
れ発光手段が発光するが、磁気リニアスケールからのリ
ニアなアナログデータを2点で比較して出力していた
め、両基準電圧幅に該当する所定の流体圧力が正確に検
出される。
【0016】また、本発明の圧力スイッチは、基準電圧
調整手段によって前記第1基準電圧と前記第2基準電圧
との電圧幅を調整することによって、所定の流体圧力を
狭い範囲で検出することが可能となった。また、本発明
の圧力スイッチは、増幅手段によって前記永久磁石が移
動する際に前記磁気リニアスケールから出力されるリニ
アに変化する出力電圧を増幅することによって、所定の
機器へ接続すれば流体の圧力推移をデータとして出力す
ることができ、流体圧力が正確に検出される。
【0017】また、本発明の圧力スイッチは、前記永久
磁石が移動すると、前記磁気リニアスケールから出力さ
れるリニアに変化する出力電圧と所定の値に設定された
第3基準電圧とが第3比較手段とで比較される一方、そ
の出力電圧と第6基準電圧とが第6比較手段とで比較さ
れ、出力電圧が第3基準電圧と第6基準電圧との間にあ
る場合には、その両比較手段からなる第2出力手段から
駆動電圧が出力され、また出力電圧と第4基準電圧とが
第4比較手段とで比較される一方、その出力電圧と第5
基準電圧とが第5比較手段とで比較され、出力電圧が第
4基準電圧と第5基準電圧との間にある場合には、その
両比較手段からなる第3出力手段から駆動電圧が出力さ
れ、各駆動電圧の電圧信号のANDをとった第1ゲート
手段から駆動電圧信号が出力された場合に第1発光手段
が発光する一方、各駆動電圧の電圧信号の一致をとった
第2ゲート手段から駆動電圧信号が出力された場合には
第2発光手段が発光することとなるが、設定した所定の
流体圧力で第1発光手段が発光し、その上下の流体圧力
で第2発光手段が発光するため、流体圧力の変化を正確
に認識することができる。
【0018】また、本発明の圧力スイッチは、前記第2
出力手段による駆動電圧の信号を出力する第1出力端子
と、前記第2ゲート手段から出力される電圧の信号を出
力する第2出力端子とにパーソナルコンピュータ等を接
続することにより、流体圧力の変化を自動監視すること
が可能となった。更に、本発明の圧力スイッチは、比較
手段によって前記永久磁石が移動する際に前記磁気リニ
アスケールから出力されるリニアに変化する出力電圧と
所定の値に設定された基準電圧とを比較するが、その
際、基準電圧値で生じる出力電圧の応差の幅を調節手段
によって調節することができるため、簡易な構成によっ
て比較的正確な流体圧力の検出が可能となった。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる圧力スイッ
チの実施の形態について図面を参照して具体的に説明す
る。図1は、第一実施の形態の圧力スイッチを示した断
面図であり、図2は、その矢印A方向から見た正面図で
ある。本実施の形態の圧力スイッチ1は、上記第二従来
例のものと同様にピストンに取り付けられた永久磁石を
検出するものであり、具体的には、以下のような構成を
なす。圧力スイッチ1は、正面が開放した中空の直方体
形状のボディ2の上方にはキャップ3が、下方にはポー
ト4が形成された配管ボディ5が、一体に構成されてい
る。
【0020】そして、中空形状のボディ2の内部には、
ピストン6が摺動するシリンダ部7が形成されている。
このシリンダ部7は、ボディ2内に円筒形状部分が形成
され、その下端を配管ボディ5によって気密に閉じられ
たものであり、ポート4との間で細孔8が連通されてい
る。このようなシリンダ部7に嵌装されたピストン6に
は、円環形状の永久磁石9がストッパ10との間で挟持
されている。このピストン6とストッパ10とは、同軸
上を上方からボルト11によって分離可能なように一体
に固定されている。また、永久磁石9が挟持されたピス
トン6には、シリンダ部7内を気密に摺動可能なように
パッキン12が嵌合されている。更に、ピストン6下端
部に形成されたフランジ部に対応してシリンダ部7に段
差が形成され、摺動するピストン6の移動を制限するよ
うに構成されている。
【0021】一方、圧力スイッチ1上方には、キャップ
3上面に現われるようにスクリュウ13が嵌装され、そ
のスクリュウ13には、その回転に連動して上下するよ
うにネジ部13aに目盛板14が固着された移動板15
が螺設されている。そして、この移動板15とピストン
6に一体に固定されたストッパ10のフランジ部との間
にはコイルスプリング16が配設され、ピストン6を下
方に付勢するよう作用している。従って、移動板15と
ストッパ10との距離を調節することによってピストン
6の下方へかかる付勢力が調節されることとなるが、そ
の距離を調節する際に移動する目盛板14に対して、目
盛りの記されたウインドウ17を備えたカバー18がボ
ディ2に装着されている。また、カバー18には、後述
する磁気検出器に設けられた発光ダイオードの光を表示
する表示部19が形成されている。
【0022】更に、圧力スイッチ1には、ピストン6に
取り付けられた永久磁石9の位置を検出する、本発明の
特徴的な構成をなす磁気検出器20がシリンダ部7に並
設され、キャップ3を貫いて設けられたリード線21が
接続されている。ここで、図3は、磁気検出器20の内
部回路構成図である。この磁気検出器20の内部回路
は、磁気リニアスケール31によって構成される検出回
路である。従って、検出回路の説明に先だって磁気リニ
アスケール31の構成を簡単に説明する。図4は、磁気
リニアスケールを示した図である。
【0023】磁気リニアスケール31には、磁気抵抗素
子R1と温度補償回路R2との2つのつづら折れ状のパ
ターンが、各々直角の位相差をもつように形成されてい
る。本実施例では、磁気抵抗素子R1および温度補償回
路R2の素材である強磁性体金属として、共にパーマロ
イ(Ni−Fe,83:17)が使用されている。磁気
抵抗素子R1は、パターンの線の長手方向に対して直角
に磁界を受けた場合に、抵抗値が減少する性質を有して
おり、パターンの線の長手方向に磁界を受けた場合に
は、抵抗値が変化しない。また、磁気抵抗素子R1の両
端に端子部21,22が配設され、温度補償回路R2の
両端に端子部22,23が配設されている。
【0024】そこで、このような磁気リニアスケール3
1を利用した本実施の形態の検出回路は、次のような構
成をなす。先ず、磁気リニアスケール31の端子21,
23間には直流電圧Vccがかけられ、その磁気リニア
スケール31の中点電圧を示す端子22が、第1コンパ
レータ32のマイナス側入力、および第2コンパレータ
33のプラス側入力に接続されている。一方、第2コン
パレータ33のマイナス側入力は抵抗34を介してアー
スに接続され、第1コンパレータ32のプラス側入力は
可変抵抗35を介して直流電圧Vccに接続されてい
る。また、第1コンパレータ32のプラス側入力と第2
コンパレータ33のマイナス側入力とは、可変抵抗36
を介して接続されている。そして、可変抵抗35,36
および抵抗34により、第1コンパレータ32に高い方
の基準電圧E1が、第2コンパレータ33に低い方の基
準電圧E2が供給されている(この接続方式を一般にウ
ィンドコンパレータ方式と呼んでいる)。
【0025】ところで、永久磁石9が磁気リニアスケー
ル31の左端部から右端部に移動するに伴って、磁気リ
ニアスケール31の密度が高くなる場合を考える。する
と、図5に示すように、磁気抵抗素子R1の内部抵抗が
減少するため、磁気リニアスケール31の中点電圧の出
力は磁気抵抗素子R1の内部抵抗の減少に比例して減少
することとなる。ここで、本実施例の圧力スイッチ1で
は、このようなリニアに変化する磁気リニアスケール3
1の中点電圧に対して基準電圧E1,E2を設定する。
即ち、第1および第2コンパレータ32,33には、基
準電圧形成用の可変抵抗35,36により設定された比
較電圧が供給されるようにする。これは、基準電圧E
1,E2間に該当するピストン6の移動位置対応する、
そのピストン6にかかる流体圧力を検出するためであ
る。可変抵抗36の値を大きくすれば基準電圧E1,E
間隔が広がり、小さくすれば狭くなる。
【0026】そして、第1および第2コンパレータ3
2,33の出力は、トランジスタ37のベース、および
抵抗を介して直流電圧Vccに接続されている。トラン
ジスタ37のコレクタは、発光ダイオード(以下、単に
「LED」と記す)39および抵抗を介して直流電圧V
ccに接続されている。トランジスタ37のエミッタ
は、トランジスタ38のベースに接続されている。トラ
ンジスタ38のコレクタは出力端子29に接続されてい
る。トランジスタ38のエミッタは、アースに接続され
ている。
【0027】以上のような構成をなす本実施の形態の圧
力スイッチ1は、次に示すように作用する。先ず、スク
リュウ13上面に形成された不図示のマイナス溝にマイ
ナスドライバを用いて、そのスクリュウ13を回転させ
る。この時、時計方向に回転させれば移動板15が下降
してコイルスプリング16が圧縮され、上述した基準電
圧に対応した位置へピストン6が移動するための流体圧
が高くなる。一方、スクリュウ13を反時計方向に回転
させれば移動板15が上昇するため、逆に低い値の流体
圧力の検出が可能となる。このようにして設定した検出
値は、移動板15の移動に従って上下する目盛板14が
ウインドウ17の目盛りを指すことによって確認でき
る。但し、このようなスクリュウ13を操作した圧力設
定は、圧力スイッチ1を使用する使用者の仕様に応じて
製造側が製造時の調整の際に用いる。従って、使用者
は、検出圧力の設定にはスクリュウ13を操作すること
なく、内部回路上に設けられた可変抵抗35,36の操
作によって行なう。
【0028】そこで、配管系路上に配設された圧力スイ
ッチ1に対して、ポート4から検出対象となる流体が流
入し、更に細孔8を通ってシリンダ部7内のピストン6
に対して下方から流体圧力が加わる。その際、上述した
ように設定したコイルスプリング16による付勢力と、
流体圧力がバランスする位置までピストン6がシリンダ
部7内を摺動する。ピストン6がシリンダ部7内を摺動
する移動距離は、そのピストン6にかかる印加圧力に比
例する。従って、ピストン6に取り付けられた永久磁石
9が磁気検出器20の磁気リニアスケール31に沿って
移動すれば、次に示すようにして流体圧力が検出され
る。
【0029】磁気検出器20では、永久磁石9が磁気リ
ニアスケール31に沿って移動する際、ピストン6が圧
力を受ける方向に対して磁気リニアスケール31の密度
が高くなるように配設されている。そのため、ピストン
6が流体圧力を受けて上昇(図1)するに従って磁気抵
抗素子R1の内部抵抗が減少することによって、磁気リ
ニアスケール31の中点電圧からの出力が磁気抵抗素子
R1の内部抵抗の減少に比例して減少することとなる。
【0030】そこで、磁気リニアスケール31の中点電
圧が基準電圧E1より高い時、または基準電圧E2より
低い時は、第1および第2コンパレータ32,33の出
力はいずれもローレベルとなり、トランジスタ37,3
8のベースに電圧がかからないので、トランジスタ3
7,38はオフとなる。次に、中点電圧が基準電圧E
1,E2間にある時は、第1および第2コンパレータ3
2,33の出力が共にハイレベルとなり、トランジスタ
37のベースに電圧がかかるので、LED39に電流が
流れ、点灯する。さらに、トランジスタ38のベースに
電圧がかかるので、出力Sがオンとなる。これにより、
流体圧力が設定値で供給されていることが確認できる。
上記関係をグラフ化すると図5に示すようになる。
【0031】よって、以上のような構成をなす本実施の
形態の圧力スイッチ1によれば、ピストン6を付勢する
コイルスプリング16付勢力を変化させることによっ
て、容易に流体圧力の検出値を調節することが可能とな
った。また、このコイルスプリング16の付勢力または
強度を変えることによって高い流体圧力への使用も容易
に行なうことが可能となった。また、本実施の形態の圧
力スイッチ1では、従来リードスイッチ式のものでは不
可能であった2点の出力(上下限値)が可能となり、し
かも可変抵抗36を変化させることによって検出幅を調
節することができ、かなり狭いピストン6の移動領域で
の検出が可能となったことに伴い、流体圧力を正確に検
出することが可能となった。
【0032】次に、本発明にかかる圧力スイッチの第二
実施の形態について図面を参照して説明する。但し、以
下に示す第二乃至第五実施の形態のものは磁気検出器に
特徴を有するため、特に磁気検出器に限って説明する。
他の構成は上記第一実施の形態のものと同様な構成をな
すため、その説明は割愛する。図6は、第二実施の形態
の圧力スイッチ1に装着された磁気検出器の内回路構成
図である。磁気リニアスケール31の端子21,23間
には定電圧回路41を介して直流電圧Vccがかけら
れ、磁気リニアスケール31の中点電圧を出力する端子
22が、抵抗45を介して第1オペアンプ42のプラス
側入力に接続されている。また、第1オペアンプ42の
出力は、第2オペアンプ43のプラス側入力に抵抗44
を介して接続され、その第2オペアンプ43の出力は、
出力端子29に接続されている。
【0033】一方、第1オペアンプ42のマイナス側入
力には、抵抗46を介して直流電圧Vccに接続される
一方、抵抗47を介してアースに接続されている。そし
て、第2オペアンプ43のマイナス側入力は、抵抗4
8,49を介して直流電圧Vcc及びアースに接続され
たゼロ点調節トリマ50に抵抗41を介して接続されて
いる。また、第1オペアンプ42は、マイナス側入力に
は抵抗52を介して帰還が施され、プラス側入力には抵
抗52及びコンデンサ53を介して帰還が施されてい
る。そして、第2オペアンプ43は、スパン調整トリマ
54及び抵抗55を介してマイナス側入力に帰還が施さ
れている。
【0034】このような構成による磁気検出器20で
は、上記第一実施の形態のものと同様、磁気リニアスケ
ール31に対してピストン6の永久磁石9が移動する
と、その磁気リニアスケール31中点電圧の図5に示す
如くリニアな電圧が出力されることとなる。そして、磁
気リニアスケール31の中点電圧から出力される出力電
圧は数十mV程度の変化を示すものであるが、本実施の
形態のものでは、第1,第2オペアンプ42,43を採
用することによって出力端子29から1〜5Vの出力電
圧に増幅され、アナログ値として出力される。従って、
第一実施の形態のようにLED39を用いることなく、
デジタルパネルメータとの組合せによってモニターとし
て使用が可能となり、また、デコーダとの組合せによっ
て時間に対する圧力推移の記録も可能となる。
【0035】次に、第三実施の形態の圧力スイッチにつ
いて説明する。本実施の形態では、上記第一実施の形態
のものと同様、ウィンドコンパレータ方式を採用した磁
気検出器を示す。図7は、本実施の形態の圧力スイッチ
における磁気検出器の内部回路構成図である。端子2
1,23間には定電圧回路41を介して直流電圧Vcc
がかけられた磁気リニアスケール31の中点電圧を出力
する端子22には、第2ウィンドコンパレータ61と第
3ウィンドコンパレータ62が接続されている。特に、
第2ウィンドコンパレータ61を構成する第3コンパレ
ータ63のマイナス側入力及び第6コンパレータ64の
プラス側入力、並びに第3ウィンドコンパレータ62を
構成する第4コンパレータ65のマイナス側入力及び第
5コンパレータ66のプラス側入力に接続されている。
【0036】そして、第3,第4コンパレータ63,6
5のプラス側入力は可変抵抗67または可変抵抗67及
び抵抗68を介して直流電圧Vccに接続される一方、
第6,第5コンパレータ64,66のマイナス側入力は
抵抗69または抵抗69及び抵抗70を介してアースに
接続されている。また、第4コンパレータ65のプラス
側入力と第5コンパレータ66のマイナス側入力とは、
抵抗71を介して接続されている。従って、可変抵抗6
7および抵抗68,69,70,71により、第3コン
パレータ63、第4コンパレータ65、第5コンパレー
タ66そして第6コンパレータ64の順に、最も高い基
準電圧E1から順に電圧値の下がった基準電圧E2,E
3そして最も値の低い基準電圧E4が供給されている。
【0037】そして、第2ウィンドコンパレータ61を
構成する第3及び第6コンパレータ63,64の出力
と、第3ウィンドコンパレータ62を構成する第4及び
第5コンパレータ65,66の出力とは、それぞれ直流
電圧Vccに接続され、ANDゲート72及びEx−O
Rゲート73の各入力に接続されている。また、そのA
NDゲート72の出力はトランジスタ74のベースに抵
抗76を介して、Ex−ORゲート73の出力はトラン
ジスタ75のベースに抵抗77を介して接続されてい
る。そのトランジスタ74,75のコレクタは、それぞ
れ緑色を発光する緑LED78及び抵抗80または、赤
色を発光する赤LED79及び抵抗81を介して直流電
圧Vccに接続されている。また、トランジスタ74,
75のエミッタは、それぞれアースに接続されている。
更に、第2ウィンドコンパレータ61の出力は、トラン
ジスタ82のベースに接続され、そのコレクタは出力端
子83に接続され、エミッタがアースに接続されてい
る。
【0038】そこで、このような構成からなる本実施の
形態の圧力スイッチでは、永久磁石9が磁気リニアスケ
ール31に沿って移動すると、磁気リニアスケール31
の中点電圧は図8に示すようにリニアな中点電圧を出力
する。図8は、このようにリニアに変化する磁気リニア
スケールの中点電圧に対して、磁気検出器を構成する上
記内部回路の各点の電圧レベルを示した図である。
【0039】従って、磁気リニアスケール31の中点電
圧が基準電圧E1より高い時、または基準電圧E4より
低い時は、第3乃至第6コンパレータ63,64,6
5,66の出力、即ち第2,第3ウィンドコンパレータ
61,62の出力はいずれもローレベルとなる。従って
ANDゲート72及びEx−ORゲート73の出力はい
ずれもローレベルになって、トランジスタ74,75の
ベースに電圧がかからないため緑LED78及び赤LE
D79はオフとなる。出力端子83の電圧もローレベル
である。
【0040】次に、中点電圧が基準電圧E1,E4間に
ある時は、第2ウィンドコンパレータ61の出力が常に
ハイレベルになり、一方の第3ウィンドコンパレータ6
2の出力は中間電圧が基準電圧E2,E3間にあるとき
にハイレベルの電圧が出力される。そのため、ANDゲ
ート72の出力電圧は、磁気リニアスケール31の中点
電圧が基準電圧E2,E3間にある時にハイレベルとな
り、Ex−ORゲート73の出力電圧は、基準電圧E
1,E3及び基準電圧E3,E4間にある時にハイレベ
ルとなる。従って、磁気リニアスケール31の中点電圧
が基準電圧E2,E3間にある時には、緑LED78が
点灯する一方、基準電圧E1,E3及び基準電圧E3,
E4間にある時には、赤LED79が点灯することとな
る。
【0041】このような構成の第三実施の形態の圧力ス
イッチでは、ピストンに取り付けられた永久磁石の位置
を2色のLED78,79で表示することとし、特に、
所定の流体設定圧力に対して、適圧範囲として緑LED
78を点灯させるとともに、その適圧範囲の前後を不安
定圧範囲として赤LED79を点灯させることによっ
て、より正確な流体の圧力検出が可能となった。また、
緑の点灯から赤への点灯の変化によって、流体圧力が低
下しかけていることや過大になりかけていることによっ
て、システムダウンする前にこのような状態に対する警
告を受けることが可能となった。
【0042】更に、第四実施の形態として、図9に示す
如く、上記第三実施の形態の構成に不安定圧範囲を出力
するトランジスタ75のエミッタにトランジスタ85の
ベースを接続し、コレクタには出力端子86に接続し、
また、エミッタをアースに接続した構成を付加する。す
ると、図8に示したように磁気リニアスケール31の中
点電圧が基準電圧E1,E2間、基準電圧E3,E4間
にあるときに、その出力端子86からハイレベルの電圧
が出力されることとなる。従って、本実施の形態のもの
では、上記第三実施の形態の圧力スイッチが奏する効果
に加えて、出力端子83,86をパーソナルコンピュー
タ等に接続し、そのデータを処理することによって、
力の低下及び過大になりかけを自動監視することが可能
となった。
【0043】更に、本発明にかかる圧力スイッチの第五
実施の形態について図面を参照して説明する。図10
は、第五実施の形態の圧力スイッチ1に装着された磁気
検出器の内回路構成図である。磁気リニアスケール31
の端子21,23間には直流電圧Vccがかけられてい
る。そして、磁気リニアスケール31の中点電圧を出力
する端子22が、コンパレータ91のプラス側入力に接
続され、コンパレータ91のマイナス側入力には、可変
抵抗92を介して直流電圧Vccに接続され、また抵抗
93を介してアースに接続されている。そのコンパレー
タ91には、可変抵抗96を介してプラス側入力に帰還
が施されている。そして、コンパレータ91の出力は、
トランジスタ94のベース、及び抵抗95を介して直流
電圧Vccに接続されている。そのトランジスタ94の
コレクタは、LED97および抵抗98を介して直流電
圧Vccに接続され、エミッタは、トランジスタ99の
ベースに接続されている。トランジスタ94のコレクタ
は出力端子100に接続され、エミッタは、アースに接
続されている。
【0044】そこで、このような構成からなる本実施の
形態の圧力スイッチでは、可変抵抗92によって基準電
圧Eを設定した後、ヒステリシス設定トリマとしての可
変抵抗96の設定を行なう。ところで、本実施の形態の
ものでは上述したウィンドコンパレータ方式のものとは
異なり、図11で示すように、磁気リニアスケール31
から出力されるリニアな出力電圧の基準電圧EでON,
OFFする際にヒステリシスが生じる。しかし、これは
可変抵抗96の抵抗値を上げればその幅が狭くなり、抵
抗値を下げれば幅が広くなる。そのため、本実施の形態
の圧力スイッチでは、ヒステリシスによって生じる不感
帯領域を任意に設定することができ、使用者のシステム
に適したヒステリシス幅を外部から設定することが可能
となった。従って、より簡易な構成によって流体圧力の
検出が比較的正確に行なうことが可能となった。
【0045】なお、本発明の圧力スイッチは、上記実施
の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しな
い範囲で様々な変更が可能である。例えば、上記実施の
形態では、磁気抵抗素子R1の線幅W1が一定で密度を
順次変化させたものを図4に示したが、その他、磁気抵
抗素子R1の密度は一定で線幅を順次変化させたもの、
磁気抵抗素子R1の密度は一定で広い線幅を有するパタ
ーンの密度を順次変化させたもの、あるいはこれらを組
み合わせたもの等が考えられる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、流体の圧力を受けて移動する
ピストンの移動位置がリニアなアナログデータとして出
力できる磁気リニアスケールによって磁気検出器を構成
したので、流体圧力に比例して移動するピストンの移動
位置から正確な流体圧力を検出できる圧力スイッチを提
供することが可能となった。また、本発明は、磁気検出
器を構成する磁気リニアスケールが、基板上に強磁性体
金属の蒸着薄膜により形成され、磁気抵抗効果を奏する
磁気抵抗素子が、ピストンに組み込まれた永久磁石が移
動する方向と直交する方向において一定幅で形成され、
その永久磁石が移動する方向において密度がリニアに変
化するものによって形成されたものであるため、流体の
圧力を受けて移動するピストンの移動位置がリニアなア
ナログデータとして出力でき、流体圧力に比例して移動
するピストンの移動位置から正確な流体圧力を検出でき
る圧力スイッチを提供することが可能となった。
【0047】また、本発明は、磁気検出器を、永久磁石
が移動する際に磁気リニアスケールから出力されるリニ
アに変化する出力電圧が、第1比較手段によって第1基
準電圧と比較し、第2比較手段によって第2基準電圧と
比較することにより、その両基準電圧の間にある場合に
第1出力手段によって駆動電圧を出力し、発光手段を発
光させる構成としたので、2点で確認される両基準電圧
幅に該当する所定の流体圧力が正確に検出できる圧力ス
イッチを提供することが可能となった。
【0048】また、本発明は、磁気検出器が、第1基準
電圧と第2基準電圧との電圧幅を調整する基準電圧調整
手段を有することにより、所定の流体圧力を狭い範囲で
検出することができ、より正確な流体圧力を検出できる
圧力スイッチを提供することが可能となった。また、本
発明は、磁気検出器が、永久磁石が移動する際に磁気リ
ニアスケールから出力されるリニアに変化する出力電圧
を増幅する増幅手段を有することにより、所定の機器へ
接続すれば流体の圧力推移をデータとして出力すること
ができ、より正確な流体圧力を検出できる圧力スイッチ
を提供することが可能となった。
【0049】また、本発明は、磁気検出器を、永久磁石
が移動する際に磁気リニアスケールから出力されるリニ
アに変化する出力電圧が、第3比較手段によって第3基
準電圧と比較し、第6比較手段によって第6基準電圧と
比較することにより、その両基準電圧の間にある場合に
第2出力手段によって駆動電圧を出力し、出力電圧が、
第4比較手段によって第4基準電圧と比較し、第5比較
手段によって第5基準電圧と比較することにより、その
両基準電圧の間にある場合に第3出力手段によって駆動
電圧を出力し、その各駆動電圧を更に第1,第2ゲート
手段によって場合分けして各第1,第2発光手段を発光
させる構成としたので、設定した所定の流体圧力と、そ
の上下の流体圧力で別々に発光手段が発光するため、流
体圧力の変化を正確に認識することで、所定の流体圧力
が正確に検出できる圧力スイッチを提供することが可能
となった。
【0050】また、本発明は、磁気検出器が、第2出力
手段による駆動電圧の信号を出力する第1出力端子と、
第2ゲート手段から出力される電圧の信号を出力する第
2出力端子とを有することにより、パーソナルコンピュ
ータ等を接続することにより、流体圧力の変化を自動監
することができ、より正確な流体圧力を検出できる圧
力スイッチを提供することが可能となった。更に、本発
明は、磁気検出器が、磁気リニアスケールから出力され
るリニアに変化する出力電圧と所定の値に設定された基
準電圧とを比較する比較手段が調節手段を有することに
より、基準電圧値で生じる出力電圧の応差の幅を調節手
段によって調節することで、簡易な構成によって比較的
正確な流体圧力の検出ができる圧力スイッチの提供が可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる圧力スイッチの一実施の形態を
示す断面図である。
【図2】本発明にかかる圧力スイッチの一実施の形態を
示す正面図である。
【図3】第一実施の形態の磁気検出器の内部回路構成図
である。
【図4】磁気リニアスケールの一構成例を示す概念図で
ある。
【図5】検出回路の作用を説明するための図である。
【図6】第二実施の形態の圧力スイッチにおける磁気検
出器の内部回路構成図である。
【図7】第三実施の形態の圧力スイッチにおける磁気検
出器の内部回路構成図である。
【図8】検出回路の作用を説明するための図である。
【図9】第四実施の形態の圧力スイッチにおける磁気検
出器の内部回路構成図である。
【図10】第五実施の形態の圧力スイッチにおける磁気
検出器の内部回路構成図である。
【図11】磁気リニアスケールから出力されるリニアな
出力電圧の基準電圧でON,OFFする際に生じるヒス
テリシスを示した図である。
【図12】圧力スイッチの第1従来例を示した断面図で
ある。
【図13】圧力スイッチの第2従来例を構成する磁気検
出器の内部回路を示した図である。
【図14】リードスイッチのON,OFF時に生じるヒ
ステリシスを示した図である。
【符号の説明】
1 圧力スイッチ 6 ピストン 13 スクリュウ 16 コイルスプリング 20 磁気検出器 31 磁気リニアスケール 32 第1コンパレータ 33 第2コンパレータ 39 発光ダイオード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−172119(JP,A) 特開 平7−134077(JP,A) 特開 平7−12505(JP,A) 特開 平6−26958(JP,A) 特開 平4−347928(JP,A) 特開 平3−140607(JP,A) 特開 昭64−6733(JP,A) 特開 昭62−229042(JP,A) 特開 昭56−43038(JP,A) 実開 平5−34631(JP,U) 実開 平5−3963(JP,U) 実開 平4−124440(JP,U) 実開 平4−104545(JP,U) 実開 平3−109142(JP,U) 実開 平2−150539(JP,U) 実開 昭59−97444(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/14 G01L 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧力に比例して移動するピストンを
    備えたシリンダ部と、そのピストンに設けられた永久磁
    石の移動範囲内でリニアなアナログデータを出力する磁
    気リニアスケールを有する磁気検出器とをボディ内部に
    一体に組み込んだ圧力スイッチであって、 前記磁気検出器が、 前記永久磁石が移動する際に前記磁気リニアスケールか
    ら出力されるリニアに変化する出力電圧と所定の値に設
    定された第1基準電圧とを比較する第1比較手段と、 前記出力電圧と前記第1基準電圧より低い値に設定され
    た第2基準電圧とを比較する第2比較手段と、 前記出力電圧と前記第2基準電圧より低い値に設定され
    た第3基準電圧とを比較する第3比較手段と、 前記出力電圧と前記第3基準電圧より低い値に設定され
    た第4基準電圧とを比較する第4比較手段とを備え、 前記出力電圧が第1基準電圧と第4基準電圧との間にあ
    る場合に駆動電圧を出力する前記第1比較手段と前記第
    4比較手段とからなる第1出力手段と、 前記出力電圧が第2基準電圧と第3基準電圧との間にあ
    る場合に駆動電圧を出力する前記第2比較手段と前記第
    3比較手段とからなる第2出力手段と 前記第1出力手段と前記第2出力手段からの駆動電圧の
    電圧信号の論理積をとる第1ゲート手段と、 前記第1出力手段と前記第2出力手段からの駆動電圧の
    電圧信号の排他的論理をとる第2ゲート手段と、 前記第1ゲート手段に接続された第1発光手段と、 前記第2ゲート手段に接続された第2発光手段 とを有す
    ることを特徴とする圧力スイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧力スイッチにおい
    て、前記磁気検出器が、 前記第1出力手段による駆動電圧の信号を出力する第1
    出力端子と、 前記第2ゲート手段から出力される電圧の信号を出力す
    る第2出力端子 とを有することを特徴とする圧力スイッ
    チ。
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