JP3100067B2 - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA(オフィスオート
メーション)機器の入力装置として用いられる感圧式の
座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の感圧式の座標入力装置には、2枚
の抵抗膜シートが備えられており、入力ペンで抵抗膜シ
ートを押圧したときの2枚の抵抗膜シート間の接触抵抗
値に基づいて、押圧した位置のX及びY座標が入力され
るように構成されているものがある。
【0003】この感圧式の座標入力装置では、入力ペン
の抵抗膜シートに対する接触状態及び非接触状態の切替
り時にチャタリングが発生することがあり、又、抵抗膜
シートの感度が不均一であるような場合にも同様に、分
割抵抗値が一定にならないためにチャタリングが発生す
ることがある。
【0004】そこで、従来の感圧式の座標入力装置は、
このようなチャタリングによる座標入力への影響を防止
するために、入力ペンの抵抗膜シートに対する接触状態
及び非接触状態の切替り時にチャタリングが発生してい
る間は座標の入力が行われないように、ハードウェアや
ソフトウエアによって対処可能なように構成されてい
る。
【0005】又、従来の感圧式の座標入力装置では、入
力ペンの抵抗膜シートに対する接触状態及び非接触状態
の切替り時のみならず、接触状態にある間においても入
力ペンによる押圧が弱い場合、例えば、直線のストロー
クを入力する際に始点と終点との中間点では入力ペンに
よる押圧が弱くなるのが一般であり、このような場合に
は、中間点における上述の2枚の抵抗膜シート間の接触
電圧が低くなってチャタリングが発生し、入力される位
置の座標が予期しない点に飛んでしまうという問題点が
あった。
【0006】そこで、従来の感圧式の座標入力装置は、
後述のごとく、入力された位置の座標を平均化し、入力
座標が予期しない点に飛んで文字や図形がストロークの
途中で分割されないように構成されている。
【0007】図6は従来の感圧式の座標入力装置の座標
の読み取り動作を説明するための説明図であり、図6
(A) はそのタイミングチャート、及び図6(B) は図6
(A) の時間軸を拡大したタイミングチャートである。
【0008】図6(A) に示すように、入力された位置座
標の平均化処理に用いるn個の読み取り座標のサンプリ
ングを区間(時間間隔)tにおいて行う場合、座標入力
装置に備えられているA/D変換回路のサンプリング周
期はt/n(=ta )である。
【0009】図6(B) に示すように、CF は座標読み取
り前のチャタリングの発生をチェックするための動作開
始タイミング、xはX座標の読み取り動作の開始タイミ
ング、yはY座標の読み取り動作の開始タイミング、及
びCR は座標読み取り後のチャタリングの発生をチェッ
クするための動作開始タイミングである。
【0010】従って、従来の感圧式の座標入力装置は、
各区間tにおいて、最初(1番目)の座標読み取り前に
タイミングCF でチャタリングのチェックを開始し、即
ち入力ペンが抵抗膜シートに対して接触状態にあるか、
あるいは非接触状態にあるかを判定し、接触状態にある
と判定した場合には引き続くタイミングx及びyでX座
標及びY座標の読み取りをそれぞれ開始する。X座標及
びY座標の読み取り後、タイミングCR でチャタリング
のチェックを開始し、チャタリングの発生が検知されな
い場合には、次(2番目)の座標読み取り前のチャタリ
ングのチェック、2番目の座標のX座標の読み取り、Y
座標の読み取り、及び2番目の座標読み取り後のチャタ
リングのチェックを順次実施し、区間tにおける最後
(n番目)の座標のX及びY座標を読み終えた後に、タ
イミングCR でチャタリングのチェックを開始する。こ
のチェックによりチャタリングの発生が検知されない場
合には、読み取ったn個の座標のデータを平均化し、入
力座標が予期しない点に飛んで文字や図形がストローク
の途中で分割されないように構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の感圧
式の座標入力装置では、区間t毎にサンプリング周期t
a の最後の周期区間においてn番目の座標を読み取った
後に読み終えたn個の座標のデータを平均化するので、
この平均化のための処理時間がサンプリング周期ta よ
り長くなると、n・ta >tとなり平均化処理を行うこ
とができないという問題点がある。
【0012】従って、本発明は、読み取り座標のデータ
を補正、平均化する処理時間を十分確保することによ
り、文字や図形の入力の際にストロークの途中で発生し
たり抵抗膜シートの感度が不均一であるような場合に発
生するチャタリングによって起こる入力点の欠落やスト
ロークの分割を防止することができると共に、入力され
た文字や図形の認識が確実に行われることに寄与するこ
とができる座標入力装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】感圧式のタブレットと、
タブレットの押圧位置の座標データを入力可能な座標デ
ータ変換手段と、押圧時のタブレットの抵抗値に対応す
る電圧値に基づいてチャタリングの発生を検知可能な検
知手段と、検知手段によりチャタリングの発生が検知さ
れた時に入力された座標データを除去すると共に除去さ
れた座標データ以外の入力座標データの平均化を行う処
理手段とを備えており、所定数の座標データの読み取り
と、読み取った座標データの平均化を行なう区間におい
て、座標読み取り後のチャタリング検知と次の座標読み
取り前のチャタリング検知を兼用するように構成されて
いる。
【0014】
【作用】タブレットを押圧した位置の座標データが座標
データ変換手段によって入力される際に、押圧時のタブ
レットの抵抗値に対応する電圧値に基づいてチャタリン
グの発生を検知手段が検知すると、処理手段がチャタリ
ング発生時に入力された座標データを除去すると共に除
去された座標データ以外の入力座標データの平均化を行
う。又、所定数の座標データの読み取りと、読み取った
座標データの平均化を行なう区間において、座標読み取
り後のチャタリング検知と次の座標読み取り前のチャタ
リング検知を兼用するように構成されている。
【0015】従って、読み取り座標のデータを平均化す
るための処理時間を十分確保することができると共に、
有効な座標データのみを入力することができるので、文
字や図形の入力の際にストロークの途中で発生したり抵
抗膜シートの感度が不均一であるような場合に発生する
チャタリングによって起こる入力点の欠落やストローク
の分割を防止できると共に、入力された文字や図形の認
識が確実に行われることに寄与することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0017】図2は本発明に係る感圧式の座標入力装置
の一実施例を示すブロック図、及び図3は図2の感圧タ
ブレット21の概略構成を示す斜視図である。
【0018】これらの図に示すように、本発明に係る感
圧式の座標入力装置には、感圧タブレット21、ドライバ
回路22、A/D変換回路23、タブレット電圧検知回路2
4、CPU(中央処理装置)25、ROM(リードオンリ
メモリ)26、及びRAM(ランダムアクセスメモリ)27
が備えられている。
【0019】感圧タブレット21は図3に示すように、入
力ペン13が押圧されたときの押圧位置のX及びY座標を
それぞれ入力するための抵抗膜シート11と抵抗膜シート
12とがこれらの間に図示していないスペーサを挟んで一
体化され、重畳されることにより構成されている。
【0020】図2に示すように、感圧タブレット21を構
成しているX座標入力用の抵抗膜シート11のX方向の左
右端には端子XH 及びXL がそれぞれ形成されており、
Y座標入力用の抵抗膜シート12のY方向の上下端には端
子YH 及びYL がそれぞれ形成されている。
【0021】これらの端子XH 、XL 、YH 及びYL
各々には、後述するようにドライバ回路22により座標入
力用の電圧が印加されることが可能であり、入力ペン13
の押圧位置の分割抵抗値に応じた端子XH 、XL 、YH
及びYL の各々の電圧値がA/D変換回路23によって読
み取られディジタル値に変換されるように構成されてい
る。
【0022】A/D変換回路23によりディジタル値に変
換された各電圧値は、CPU25によって読み取られるよ
うに構成されており、CPU25はドライバ回路22の端子
H 、XL 、YH 及びYL への電圧の印加を制御するよ
うに構成されている。
【0023】タブレット電圧検知回路24は、ドライバ回
路22により例えば5Vの電圧が抵抗膜シート11の左端の
端子XH に印加され、右端の端子XL と抵抗膜シート12
の上下端の端子YH 及びYL とが共にオープンにされた
ときの抵抗膜シート12の下端の端子YL の電圧値に基づ
いて、入力ペン13の抵抗膜シート11に対する接触状態及
び非接触状態の切替り時や、入力ペン13が抵抗膜シート
11に対した接触状態にある間において入力ペン13による
押圧が弱い場合に発生するチャタリングを検知可能なよ
うに構成されている。
【0024】ROM26はCPU25に接続されており、R
OM26にはCPU25のプログラムや、後述するチャタリ
ングの発生を判定するための閾値電圧VSHのデータが予
め格納されている。
【0025】RAM27はCPU25に接続されており、X
及びY座標の入力データを格納するためのCPU25の作
業エリア等を有している。
【0026】ドライバ回路22及びA/D変換回路23は本
発明の座標データ変換手段の一実施例である。タブレッ
ト電圧検知回路24は本発明の検知手段の一実施例であ
る。CPU25、ROM26及びRAM27は本発明の処理手
段の一実施例である。
【0027】入力ペン13の押圧位置の分割抵抗値に応じ
た端子XH 、XL 、YH 及びYL の各々の電圧値によ
り、押圧位置のX及びY座標を読み取り、入力する方法
について説明する。
【0028】ドライバ回路22から抵抗膜シート11の左端
の端子XH に、例えば5Vの電圧を印加すると共に、右
端の端子XL に0Vの電圧を印加し、又、抵抗膜シート
12の上下端の端子YH 及びYL を共にオープンにするこ
とにより、抵抗膜シート12の下端の端子YL の電圧値か
ら入力ペン13の押圧位置のX座標を読み取り入力するこ
とができる。
【0029】同様にして、ドライバ回路22によって抵抗
膜シート12の上端の端子YH に、例えば5Vの電圧を印
加すると共に、下端の端子YL に0Vを印加し、又、抵
抗膜シート11の左右端の端子XH 及びXL を共にオープ
ンにすることにより、抵抗膜シート11の右端の端子XL
の電圧値から入力ペン13の押圧位置のY座標を読み取り
入力することができる。
【0030】次に、この実施例の座標入力装置における
座標の読み取りタイミングを説明する。
【0031】図4は本発明に係る座標入力装置の座標の
読み取り動作を説明するための説明図であり、図4(A)
はそのタイミングチャート、及び図4(B) は図4(A) の
時間軸を拡大したタイミングチャートである。
【0032】図4(A) に示すように、区間(時間間隔)
tは複数(n)個の座標の座標データを読み取り、且つ
読み取った座標データの補正、平均化を行う周期であ
り、通常、区間tで読み取る座標の数nは10個未満であ
る。又、A/D変換回路23のサンプリング周期はt/10
〜t/40の範囲内の値に設定されている。
【0033】従って、この実施例の座標入力装置は、n
個の座標の座標データを読み取り、読み取った座標デー
タの補正、平均化を行う処理時間を除いても、区間t内
にはtの数10%の空き時間が確保されており、読み取っ
た座標データを補正し平均化する処理時間を十分確保す
ることができるように構成されている。
【0034】図4(B) に示すように、区間tの最初のサ
ンプリング周期(t/10〜t/40の範囲内の値)の区間
においてCF は最初の座標読み取り前のチャタリングの
発生をチェックするための動作開始タイミング、xはX
座標の読み取り動作の開始タイミング、yはY座標の読
み取り動作の開始タイミング、及びCM は座標読み取り
後のチャタリングチェックと次の座標読み取り前のチャ
タリングチェックを兼用したチャタリングの発生をチェ
ックするための動作開始タイミングである。又、CR
最後(n番目)の座標読み取り後のチャタリングの発生
をチェックするための動作開始タイミングである。
【0035】区間tは本発明の所定の時間に相当する。
【0036】次に、上述の実施例の動作、特にCPU25
の動作を説明する。
【0037】図1は図2の座標入力装置の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【0038】同図に示すように、先ずステップS1におい
て、前述したように、CPU25はドライバ回路22を制御
することにより5Vの電圧を抵抗膜シート11の左端の端
子XH に印加すると共に、右端の端子XL と抵抗膜シー
ト12の上下端の端子YH 及びYL とを共にオープンに
し、抵抗膜シート12の下端の端子YL の電圧をA/D変
換回路23からチェック電圧VTAB として読み取る。
【0039】次いで、このときのチェック電圧VTAB
閾値電圧VSHとを比較し、サンプリングした複数の座標
についてVTAB >VSHが連続して成立しない場合には、
入力ペン13が抵抗膜シート11に対して非接触状態である
と判定してステップS1の動作を繰返す。
【0040】他方、サンプリングした複数の座標につい
てVTAB >VSHが連続して成立した場合には、入力ペン
13が抵抗膜シート11に対して接触状態であり、チャタリ
ングが発生していないと判定してステップS2以下へ進
む。(チェックCf ) ステップS2では前述したように、ドライバ回路22を制御
することにより抵抗膜シート11の左端の端子XH に、例
えば5Vを印加すると共に、右端の端子XL に0Vを印
加し、又、抵抗膜シート12の上下端の端子YH 及びYL
を共にオープンにし、抵抗膜シート12の下端の端子YL
の電圧をA/D変換回路23から読み取る(X座標読み取
り入力)。
【0041】次いでステップS3では、文字や図形のスト
ロークの途中で入力ペン13の抵抗膜シート11に対する押
圧力が小さくなってチャタリングが発生したり、又、抵
抗膜シ−ト11及び12の感度が不均一である場合にも同様
にチャタリングが発生することがあるので、X座標の読
み取り電圧VX を次のように補正する。
【0042】VX =(Vcc/VTAB )×VXIN ここで、Vccは5(V)、VTAB はタイミングCF で開
始されるチャタリングチェックCf 及びタイミングCM
で開始されるチャタリングチェックCm でのチェック電
圧、並びにVXIN はA/D変換回路23からのX座標の電
圧である。
【0043】この補正後、ステップS4へ進む。
【0044】ステップS4ではステップS2と同様に、ドラ
イバ回路22を制御することにより抵抗膜シート12の上端
の端子YH に、例えば5Vを印加すると共に、下端の端
子YL に0Vを印加し、又、抵抗膜シート11の左右端の
端子XH 及びXL を共にオープンにし、抵抗膜シート11
の右端の端子XL の電圧をA/D変換回路23から読み取
る(Y座標読み取り入力)。
【0045】次いで、ステップS5ではステップS3と同様
に、Y座標の読み取り電圧VY を次のように補正する。
【0046】VY =(Vcc/VTAB )×VYIN ここで、VYIN はA/D変換回路23からのY座標の電圧
である。
【0047】この補正後、ステップS6へ進む。
【0048】ステップS6では、タイミングCM で開始さ
れるチャタリングのチェックCm 、又はタイミングCR
で開始されるチャタリングのチェックCr によりチャタ
リング発生の有無を判定し、ステップS2〜S5において得
られたX及びY座標のデータが有効か否かを判定する。
即ち、VTAB >VSHが成立する場合には座標データを有
効と判定し、ステップS8へ進む。又、VTAB>VSHが成
立せず座標データを無効と判定した場合にはステップS7
へ進み、当該座標のデータを読み飛ばしてステップS8へ
進む。
【0049】ステップS8では、n個の座標の座標データ
が入力されたか否かを判定し、入力された場合にはステ
ップS9に進む。又、入力されていない場合にはステップ
S11へ進む。
【0050】ステップS11 では、このときのチェック電
圧VTABと閾値電圧VSHとを比較し、VTAB >VSHが成
立しない場合には、入力ペン13が抵抗膜シート11に対し
て非接触状態であると判定してステップS11 の動作を繰
返す。
【0051】他方、VTAB >VSHが成立した場合には、
入力ペン13が抵抗膜シートに対して接触状態であり、チ
ャタリングが発生していないと判定してステップS2以下
へ進む。(チェックCm ) ステップS9では図5に示すように、これまでに読み取っ
たn×n個の座標データを平均化し、ステップS10 へ進
む。
【0052】続くステップS10 では、平均化された座標
データをRAM27に格納する。
【0053】従って、図6(A) 示す従来の座標入力装置
の座標の読み取り動作のタイミングでは、区間tにおい
てn×2回のチャタリング発生のチェックを行うが、こ
の実施例では区間tにおいてn+1回のチャタリング発
生のチェックを行うので、チェックのための時間を短縮
することができ、読み取った座標データを補正、平均化
する処理時間を更に長く設定することができる。
【0054】次に、ステップS9における座標データの平
均化処理を説明する。
【0055】図5は図1のフローチャートの平均化処理
を示す説明図である。
【0056】同図に示すように、先ずn個の座標の座標
データの平均をX及びY座標について算出することによ
り平均化された座標点mを求める。
【0057】次いで、今回読み込んだn個の座標点の
内、平均化された座標点mから所定の距離a以上離れて
いる点があれば、その点を除去して1つ前の平均化され
た座標点m−1に置き換え、再度n個の座標データの平
均をX及びY座標について算出し、平均化された座標点
m´を求める。これは、チャタリングのために本来入力
されるべき座標から離れてしまった座標点によって平均
化された座標点mの誤差が大きくなることを防止するた
めであり、この方法により新しく平均化された座標点m
´は前回の平均化された座標点m−1の近傍に位置する
ことになる。
【0058】次いで、今回の平均化された座標点m(又
はm´)と前回の平均化された座標点m−1との平均を
算出して平均化された座標点kを求める。
【0059】従って、この平均化された座標点kは前回
の平均化された座標点m−1に更に接近することにな
り、n個の点在していた座標点In 、In-1 、In-2
及びIn-3 等の座標データを収束させることができる。
【0060】上述の実施例によれば、読み取り座標のデ
ータを補正、平均化するための処理時間を十分確保する
ことができるので、文字や図形の入力の際にストローク
の途中で発生したり抵抗膜シートの感度が不均一である
ような場合に発生するチャタリングによって起こる入力
点の欠落やストロークの分割を防止することができる。
又、これにより、入力された文字や図形の認識が確実に
行うことが可能になる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、感圧式
のタブレットと、タブレットの押圧位置の座標データを
入力可能な座標データ変換手段と、押圧時のタブレット
の抵抗値に対応する電圧値に基づいてチャタリングの発
生を検知可能な検知手段と、検知手段によりチャタリン
グの発生が検知された時に入力された座標データを除去
すると共に除去された座標データ以外の入力座標データ
の平均化を行う処理手段とを備えており、所定数の座標
データの読み取りと、読み取った座標データの平均化を
行なう区間において、座標読み取り後のチャタリング検
知と次の座標読み取り前のチャタリング検知を兼用する
ように構成されている。
【0062】従って、読み取り入力された座標のデータ
を平均化するための処理時間を十分確保することができ
ると共に、有効な座標データのみを入力することができ
るので、文字や図形の入力の際にストロークの途中で発
生したり抵抗膜シートの感度が不均一であるような場合
に発生するチャタリングによって起こる入力点の欠落や
ストロークの分割を防止できると共に、入力された文字
や図形の認識が確実に行われることに寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の座標入力装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図2】本発明に係る感圧式の座標入力装置の一実施例
を示すブロック図である。
【図3】図1の感圧タブレットの概略構成を示す斜視図
である。
【図4】本発明に係る座標入力装置の座標の読み取り動
作を説明するための説明図である。
【図5】図1のフローチャートの平均化処理を示す説明
図である。
【図6】従来の感圧式の座標入力装置の座標の読み取り
動作を説明するための説明図である。
【符号の説明】
11、12 抵抗膜シート 13 入力ペン 21 感圧タブレット 22 ドライバ回路 23 A/D変換回路 24 タブレット電圧検知回路 25 CPU 26 ROM 27 RAM

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感圧式のタブレットと、該タブレットの
    押圧位置の座標データを入力可能な座標データ変換手段
    と、押圧時の前記タブレットの抵抗値に対応する電圧値
    に基づいてチャタリングの発生を検知可能な検知手段
    と、該検知手段によりチャタリングの発生が検知された
    時に入力された座標データを除去すると共に該除去され
    た座標データ以外の入力座標データの平均化を行う処理
    手段とを備えており、所定数の座標データの読み取り
    と、読み取った座標データの平均化を行なう区間におい
    て、座標読み取り後のチャタリング検知と次の座標読み
    取り前のチャタリング検知を兼用することを特徴とする
    座標入力装置。
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