JP3099880U

JP3099880U - 蓄光宝飾品

Info

Publication number: JP3099880U
Application number: JP2003271321U
Authority: JP
Inventors: 角川　明男
Original assignee: 角川　明男
Priority date: 2003-08-14
Filing date: 2003-08-14
Publication date: 2004-04-22
Anticipated expiration: 2009-08-14

Abstract

【課題】暗闇において、宝石の裏面に直接塗着された蓄光塗料のにぶい出射光だけでわなく、宝石に蓄光塗料の光を外部からも与え、宝石本来の美しい輝きを見る事が出来、且つ、安価に出来る蓄光宝飾品を提案する物である。
【解決手段】宝飾品において、台座の形状、大きさと宝石の形状、大きさの関係を図２の如く、面接触部（ａ）、側面空間（ｂ）、突き出部（ｃ）の条件が成り立つ様にし、且つ、台座の内側に蓄光塗料を塗着する事により、宝石は面接触部（ａ）からの出射光、側面空間（ｂ）からの反射光、突き出部（ｃ）からの覆い包み込む光で、従来とは全く違った美しい宝石の輝きを見ることが出来、さらに、台座の内側全体に１箇所の蓄光塗料を塗着するだけで、上記３方向の光を当てることが出来、生産工程上非常に経済的である。
【選択図】　図２

Description

　この考案は、ピアス、イヤリング、ペンダント、ネクタイピン、指輪等の宝石の台座に蓄光塗料を塗着又は印刷した蓄光宝飾品に関するものである。

　従来、蓄光塗料を用いて暗闇での宝石を発光する方法としては、登録実用新案第３００７９６２号、実用新案公開平７−２３４１６及び登録実用新案第３０３８５６８号の宝飾品にあるように、宝石の裏面部分に直接蓄光塗料を塗着したものであり、暗闇実験結果においても、蓄光塗料の光は宝石の中を通し、にぶい光を出すだけで、本来の宝石の輝きを見ることができない。

　又、実開昭５９−９１１２５号のアクセサリー部材にあるように台部材に形取った凹部を設け、その凹部に着色蓄光塗料を塗着し、その装飾体の塗着表面部分のみを暗闇で光らせたものであり、宝石をを輝かせるものではない。

　解決しようとする問題点は、従来、宝石の裏面側より蓄光塗料を光らせるものであり、にぶい光を出すだけで、本来の宝石の美しい輝きを生かしきれていない点である。

　本考案は、上記の課題点を解決するために、蓄光塗料の光を宝石の内部からの出射光、外部からの反射光及び宝石の周りを包み込む光で輝かす為に、台座の形状、大きさと宝石の形状、大きさの関係を図２の如く、面接触部（ａ）、側面空間（ｂ）、突き出部（ｃ）の条件が成り立つ様にし、且つ、台座の内側に蓄光塗料を塗着する事を特徴とする。

　さらに、前記条件の上、宝石の表側中央部又任意の位置に１個又は複数個の穴部を設け、その穴部に蓄光塗料を充填又は塗着させる事により、さらに違った出射光を追加する事ができる。

　台座の形状、大きさと宝石の形状、大きさの関係を図２の如く、面接触部（ａ）、側面空間（ｂ）、突き出部（ｃ）の条件が成り立つようにする事により、図２の如く、宝石は次の３方向から蓄光塗料の光を得る事ができる。
　（１）Ｘ方向の光：台座と面接触している宝石の底面からの出射光（Ｘ）。
　（２）Ｙ方向の光：台座と宝石との側面空間（ｂ）を設けた側面からの入射光（Ｙ_ｏ）に対する反射光（Ｙ）。
　（３）Ｚ方向の光：台座の湾曲突き出部（ｃ）全体からの光により、宝石の周り全体をカラー蓄光塗料で覆い包み込む光（Ｚ）。
　以上、本考案は台座に設けられた宝石が、しばらく明るい所にある時、台座に塗着した蓄光塗料に光が蓄えられ、薄暗い状態になった時、前記の（Ｘ）、（Ｙ）、（Ｚ）、３方向の蓄光塗料の光が宝石に当たる事によって、従来品と全く違った非常に美しい宝石の輝きを見る事ができる。
　又、台座の内側前面に１箇所塗着するだけで、前記３方向の光を宝石に当てることが出来、生産工程上非常に経済的である。

　さらに、第４番目の方向の光（Ｗ）として、図２の如く、宝石の表側中央部又は任意の位置に穴部を設け、その部分に、充填又は塗着した蓄光塗料を例えば、赤色にし、台座内側に緑色の蓄光塗料を塗着すれば、宝石の輝きと蓄光塗料からの光色との合成された美しさを楽しむ事が出来る。

　本考案は、台座、宝石、止め金具の３部品と蓄光塗料、接着剤の２材料による最小部材で構成し、且つ、図２の如く台座と宝石の関係を面接触部（ａ）、側面空間（ｂ）、突き出部（ｃ）の条件を成り立たせる事によって実現した。

　以下に、この考案をピアスに適用した実施例に基づいて説明する。
図１は、本考案を適用したピアスの全体図、図２は図１の断面図である。
　本実施例は、図１の如く、宝石（１）、台座（２）、蓄光塗料（３）及び止め金具（４）と図２の接着剤（５）、穴部（６）より構成している。

　本実施例は、図２の如く、宝石（１）に対し、面接触部（ａ）及び側面空間（ｂ）を持ち持ち、且つ、宝石（１）の外形寸法よりも大きい突き出部（ｃ）を持つ湾曲した台座（２）の内側に蓄光塗料（３）を塗着、又は印刷した台座（２）を設け、
　その台座（２）の内側に上記、面接触部（ａ）、側面空間（ｂ）、突き出部（ｃ）の条件が成り立つ宝石（１）を置き、止め金具（４）を軸に、宝石（１）と台座（２）とを接着剤（５）又はネジ止め等の機械止め、又はその両方によって、固着する事を特徴とした蓄光ピアス。

　さらに、前記条件の上、図２の如く、宝石（１）の表側中央部又は任意の位置に１個又は複数個の穴部（６）を設け、その穴部（６）に蓄光塗料（３）を充填又は塗着した蓄光ピアス。

　本実施例は蓄光ピアスを例にして説明したが、この構造を基本にして、イヤリング、ペンダント、ネクタイピン、指輪、ヘアーピン止め等の宝飾品に応用できる。
　その宝石の形状は、球形、円錐形、ダイヤモンドカット状のものなど各種のものが使用でき、又、その材質は高価なダイヤモンドの物から安価なクリスタルガラスのものでも使用できる。

　特に実験結果からは、宝石に安価なクリスタルガラスを使用し、形状は、球形状のダイヤモンドカットにする事により、前記のＹ方向の反射光が、屈折して反射光の位置が変わり、その美しさは一段と良くなり、且つ安価な蓄光宝飾品を若者にも提供する事ができる。
　さらに、台座の形状は湾曲にしたり、底面平らな皿状にもでき、且つ、先端の形をコスモスの花びらとか，梅の花びらの形状にもでき、そのデザインは好みに合わす事ができる。

　蓄光ピアスの実施方法を示した説明図（全体図）である。　蓄光ピアスの実施方法を示した説明図（断面図）である。

符号の説明

　１　　宝石
　２　　台座
　３　　蓄光塗料
　４　　止め金具
　５　　接着剤
　６　　穴部
　ａ　　面接触部
　ｂ　　側面空間
　ｃ　　突き出部
　Ｘ　　出射光
　Ｙ_ｏ　入射光
　Ｙ　　反射光
　Ｗ　　第４番目の方向の光

Claims

　宝石（１）に対し、面接触部（ａ）及び側面空間（ｂ）を持ち、且つ宝石（１）の外形寸法よりも大きい突き出部（ｃ）を持つ湾曲した台座（２）の内側に蓄光塗料（３）を塗着した台座（２）を設け、
　その台座（２）の内側に上記、面接触部（ａ）、側面空間（ｂ）、突き出部（ｃ）の条件が成り立つ宝石（１）を置き、止め金具（４）を軸に、宝石（１）と台座（２）とを接着剤（５）よって固着する事を特徴とする蓄光宝飾品。
　宝石（１）の中央部又は、任意の位置に１個又は複数個の開口部が外側にある穴部（５）を設け、その穴部（５）に蓄光塗料（３）を充填又は、塗着させた事を特徴とした請求項１記載の蓄光宝飾品。