JP3098896U - 遠隔操作装置 - Google Patents

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星野 政則
濱田 幸治
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Abstract

【課題】ビデオゲームの実行動作及びDVDの再生動作を、一つのリモートコントローラで遠隔操作可能とする。
【解決手段】コマンドを発信する発信部85が設けられているリモコン40の先端部86から、該リモコン40の反先端部となる後端部87にかけて、上記先端部86に近接してDVD操作部41を、また、このDVD操作部41に近接してゲームコントローラ部42を、それぞれ順に配置する。DVDの再生時に、DVD操作部41が操作されると、この操作されたボタンに対応してエンタテインメント装置の再生動作を遠隔操作するためのコマンドを発信する。また、ビデオゲームの実行時に、ゲームコントローラ部42が操作されると、この操作されたボタンに対応してエンタテインメント装置のゲーム実行動作を遠隔操作するためのコマンドを発信する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、筐体上にビデオゲーム操作部及びDVD操作部を設けた遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日において、ビデオゲームの高度化及び複雑化に伴い大量のゲームプログラムを必要とし、また、記憶媒体として半導体メモリを用いるよりも安価に製産することができることから、ビデオゲームのゲームプログラムはCD−ROMやDVD−ROM等の光ディスクに記憶されて配布されるようになっている。
【0003】
ビデオゲーム機では、このような光ディスクからゲームプログラムを読み出し、ゲーム画面やキャラクタ等をモニタ装置に表示すると共に、ゲームの効果音等をスピーカ装置を介して発音制御する。そして、ユーザによるコントローラの操作に応じて上記モニタ装置上のキャラクタ等を移動表示制御する。
【0004】
これにより、例えばRPG(ロールプレイングゲーム),AVG(アドベンチャーゲーム)或いはSLG(シミュレーションゲーム)等の様々なビデオゲームを楽しむことができる。
【0005】
ここで、ビデオゲーム用のCD−ROMやDVD−ROM等の光ディスクに記録されている映像は、主にMPEG2等の高能率圧縮符号化技術により圧縮符号化処理されて記憶されている。このため、ビデオゲーム機には、MPEGデコーダが設けられており、このMPEGデコーダにより、圧縮符号化されている映像をデコードして再生するようになっている。
【0006】
一方、映画用のDVDにも、やはりMPEG2等の高能率圧縮符号化技術により圧縮符号化処理された映像が記憶されている。このため、本件出願人が提供するビデオゲーム機は、MPEGデコーダによりビデオゲームの映像の他、映画の映像等も再生可能となっている。
【0007】
このような本件出願人が提供するビデオゲーム機は、単にビデオゲームを行うのみならず、音楽CDやDVD等の各種デジタルコンテンツを再生することができるうえ、インターネット等の通信回線網を介してデジタルコンテンツの送受信を行うことができる等、将来的にも様々な用途に対応可能であることからエンタテインメント装置として広く普及している。
【0008】
しかし、従来のエンタテインメント装置は、ビデオゲームのゲームプログラム以外のデータが記憶された光ディスクである音楽CDやDVD等の再生操作も、エンタテインメント装置本体と有線的に接続されたコントローラを用いて行うようになっていた。
【0009】
具体的には、このコントローラには、○印が刻印された○ボタン,×印が刻印された×ボタン,△印が刻印された△ボタン,□印が刻印された□ボタン等がゲーム操作用に設けられているのであるが、映画のDVDの再生時となると、このゲーム操作用の各ボタンが、例えばメニュー選択決定ボタン、選択取り消し/再生停止ボタン,メニュー表示ボタン、タイトル表示ボタン等のように割り当てられ、ユーザは、この各ボタンを用いてエンタテインメント装置本体を再生操作するようになっていた。このため、従来のエンタテインメント装置には、以下の問題があった。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
まず、コントローラは、エンタテインメント装置本体に対して例えば2.5m程度のケーブルを介して有線的に接続されている。このケーブルの長さは、エンタテインメント装置本体に近接して設けられるモニタ装置から、ある程度離れてビデオゲームを行うことができ、また、収納にも困らない程度の長さとなるように考慮された長さである。
【0011】
このため、コントローラのケーブルの長さは、ビデオゲームを行うには適した長さなのであるが、エンタテインメント装置でDVDに記録された映画の鑑賞等を行う場合には、通常、このケーブルの長さ以上離れた位置で映画の鑑賞等を行うこととなるため、コントローラが手元から離れて位置することとなり、エンタテインメント装置本体を操作することが困難となる問題があった。
【0012】
なお、ケーブルの長さを例えば3m或いは4m等のように長くすればよいのであるが、ケーブルがあまり長いと、その収納に困り、また、ビデオゲームを行うときにかえって邪魔になってしまう。
【0013】
次に、今日においてはビデオテープレコーダ装置やCDプレーヤ装置等の再生機器が広く普及しており、これらはリモートコントローラで操作されることが多く、また、どのリモートコントローラも同じようなキー配列を有している。このため、大多数のユーザは、このリモートコントローラのキー配列に対応する操作に慣れ親しんでいるのが現状である。
【0014】
しかし、このリモートコントローラのキー配列と、ビデオゲーム用に作製されたエンタテインメント装置のコントローラのキー配列とは全く異なるものである。このため、エンタテインメント装置のコントローラを用いて、DVD等の再生操作を行おうとしても、リモートコントローラのキー配列とは異なるキー配列のキー操作を強いられることとなるため、エンタテインメント装置の操作が困難となる問題があった。
【0015】
本考案は上述の課題に鑑みてなされたものであり、ビデオゲームの実行動作及びDVDの再生動作を一つのリモートコントローラで遠隔操作可能とした遠隔操作装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る遠隔操作装置は、上述の課題を解決するための手段として、筐体の所定面上に、ビデオゲームの実行動作を遠隔操作する遠隔操作信号の発信操作を行うためのビデオゲーム操作部、及びDVDの再生動作を遠隔操作する遠隔操作信号の発信操作を行うためのDVD操作部を有する。
【0017】
このような遠隔操作装置は、ビデオゲームを行う場合にはビデオゲーム操作部を操作し、DVDの再生操作を行う場合にはDVD操作部を操作する。これにより、一つの遠隔操作装置でビデオゲームの実行操作、及びDVDの再生操作を行うことができる。
【0018】
【考案の実施の形態】
本考案は、例えばCD−ROM,DVD−ROM,DVD−RAM,ハードディスク,半導体ROM,半導体メモリ等の記憶媒体に記憶されたゲームプログラムに基づいてビデオゲームを実行するゲーム実行機能、及び上記記憶媒体に記憶されている映画,音楽等の鑑賞用コンテンツを再生するコンテンツ再生機能を有するエンタテインメント装置を遠隔操作するリモートコントローラに適用することができる。
【0019】
[エンタテインメント装置の外観構成]
まず、図1にこのエンタテインメント装置の外観を示す斜視図を示す。この図1からわかるように、エンタテインメント装置は、ビデオゲームの実行や映画の再生等を行う装置本体1と、装置本体1に接続されたコントローラ20と、装置本体1に接続される受光ユニット30と、この受光ユニット30に対して映像再生に関するコマンドを赤外線送信(RF信号を送信するようにしてもよい。)するリモートコントローラ40(リモコン)とを有している。
【0020】
(装置本体の構成)
装置本体1は、USB対応機器(USB:Universal Serial Bus)が接続される2つのUSB接続端子2A,2Bと、テレビゲームのアプリケーシヨンプログラムや映画等のマルチメディアデータが記録されたCD―ROMやDVD―ROM等の光ディスクが装着されるトレイ型のディスク装着部3と、ゲームをリセットするためのリセットボタン4と、例えば最大400Mbpsのデータ転送速度に対応可能なIEEE1394接続端子5と、ディスク装着部3のトレイの出し入れを操作するためのトレイ操作ボタン6と、コントローラ接続部7A,7Bと、メモリカード装着部8A,8Bとを有している。
【0021】
なお、図示はしていないが、装置本体1の背面には電源スイッチや、この装置本体1をモニタ装置やオーディオ装置に接続するためのAV端子等が設けられている。
【0022】
コントローラ接続部7A、7Bには、2つのコントローラ20を接続することができ、2人のユーザが各種ゲームを行うことができるようになっている。後に説明するが、このエンタテインメント装置では、このコントローラ接続部7A或いはコントローラ接続部7Bに対して、リモコン40からの各種コマンドを受光する受光ユニット30を接続するようになっている。
【0023】
また、メモリカード装着部8A、8Bには、ゲームデータのセーブ(記憶)及び読み出しを行うセーブ用のメモリカードや、DVDの再生を行うドライバプログラムが記憶されたDVDドライバメモリカード等を装着するようになっている。
【0024】
(コントローラの構成)
コントローラ20は、所定長のケーブル10及びコネクタ11を介して装置本体1のコントローラ接続部7A或いは7Bに接続されている。このコントローラ20は、2つの把持部20R,20Lを有しており、ユーザは、この各把持部20R,20Lを左右の手で把持することでコントローラ20を保持するようになっている。
【0025】
また、このコントローラ20には、各把持部20R,20Lを左右の手で把持した状態において、例えば各親指で操作可能な位置に、第1,第2の操作部21,22と、アナログ操作部23R,23Lとがそれぞれ設けられている。
【0026】
第1の操作部21は、例えばキャラクタの進む方向の指示等を行うための操作部となっており、上方向を指示するための上方向指示ボタン21a、下方向を指示するための下方向指示ボタン21b、右方向を指示するための右方向指示ボタン21c、左方向を指示するための左方向指示ボタン21dがそれぞれ設けられている。
【0027】
なお、このコントローラ20は、上下左右の方向指示のみならず、斜め方向の方向指示もできるようになっており、例えば上方向指示ボタン21a及び右方向指示ボタン21cを同時に押圧操作すると、右斜め上方向の方向指示を行えるようになっている。同様に、例えば下方向指示ボタン21b及び左方向指示ボタン21dを同時に押圧操作すると、左斜め下方向の方向指示を行えるようになっている。
【0028】
第2の操作部22には、△形状の刻印が設けられ、例えばメニューの表示指定等を行うための△ボタン22aと、×形状の刻印が設けられ、例えば選択した項目の取り消し等を指定するための×ボタン22bと、○形状の刻印が設けられ、例えば選択した項目の決定等を指定するための○ボタン22cと、□形状の刻印が設けられ、例えば目次等の表示/非表示を指定するための□ボタン22dとがそれぞれ設けられている。
【0029】
アナログ操作部23R,23Lは、非傾倒操作時には起立した状態(傾きのない状態)でそのポジションが保持されるようになっている(基準ポジション)。また、傾倒操作時には、アナログ操作部23R,23Lを所定角度分傾けながら回転操作する歳差運動的な操作が可能となっている。コントローラ20は、このようにアナログ操作部23R或いはアナログ操作部23Lが傾倒操作されると、上記基準ポジションに対する傾き量と傾き方向に応じたXY座標上の座標値を検出し、この座標値を操作出力として、コントローラ接続部7A或いは7Bを介して装置本体1に供給するようになっている。
【0030】
また、このコントローラ20には、ゲーム開始の指定等を行うためのスタートボタン24と、所定の項目の選択等を行うためのセレクトボタン25と、アナログモード及びデジタルモードを選択するためのモード選択スイッチ26とを有している。このモード選択スイッチ26によりアナログモードが選択された場合には、発光ダイオード27(LED)が発光制御され、アナログ操作部23R,23Lが動作状態となり、デジタルモードが選択された場合には、発光ダイオード27が消光制御され、アナログ操作部23R,23Lが非動作状態となる。
【0031】
また、このコントローラ20には、各把持部20R,20Lを左右の手で把持した状態において、例えば各手の人差し指(或いは中指)で操作可能な位置に、右ボタン28及び左ボタン29が設けられている。この各ボタン28,29は、それぞれコントローラ20の厚さ方向に並設された第1,第2の右ボタン28R1,28R2、及び第1,第2の左ボタン29L1,29L2を有している。
【0032】
このようなコントローラ20の各ボタンは、例えばDVDに記録された映画を再生する際にはその再生操作に対応する割り当てがなされており、例えば第2の操作部22の△ボタン22aはDVDのメニュー表示を指示する際に操作するボタン、×ボタン22bは選択したメニューの取り消し或いは再生停止を指示する際に操作するボタン、○ボタン22cは選択したメニュー項目の決定を指示する際に操作するボタン、□ボタン22dはタイトルの表示を指示する際に操作するボタンとなっている。
【0033】
また、スタートボタン24は映画等の再生及び一時停止を指示する際に操作するボタン、セレクトボタン25は操作パネルの表示を指示する際に操作するボタン、右ボタン28の第1の右ボタン28R1は次のチャプタの表示を指示する際に操作するボタン、第2の右ボタン28R2は早戻しサーチを指示する際に操作するボタン、左ボタン29の第1の左ボタン29L1は、前のチャプタの表示を指示する際に操作するボタン、第2の左ボタン29L2は早送りサーチを指示する際に操作するボタンとなっている。
【0034】
さらに、アナログ操作部23Rはステレオ,アナログ,サラウンド等の音声の切り替えを指示する際に操作するボタン、アナログ操作部23Lは例えば日本語等の母国語と英語等の他国語の字幕の切り替えを指示する際に操作するボタンとなっている。
【0035】
このようにこのエンタテインメント装置は、コントローラ20を操作することで、例えばDVDに記録された映画等の再生を行うことも可能なのであるが、以下に説明する受光ユニット30及びリモコン40を用いることで、DVDに記録された映画等の再生の遠隔操作が可能となっている。
【0036】
(受光ユニットの外観構成)
図2〜図4に受光ユニット30の一部を切り欠いた正面図,断面図及び背面図をそれぞれ示す。この図2〜図4からわかるように受光ユニット30は、筐体となっているユニット本体31と、このユニット本体31内に収納された基板32と、この基板32に接続されユニット本体31外にその一部が突出するように設けられた接続端子板33とを有している。
【0037】
基板32には、この受光ユニット30の送受信動作を制御するマイクロコンピュータ34(マイコン)と、動作の基準クロックを発生する発振子35と、リモコン40からのコマンドを受光する受光素子36(受光部)と、所定の電源電圧を発生するレギュレータ37と、リセット動作を行うためのリセットIC38(主に図4参照)と、リモコン40から送信され受光素子36で受信されたデータを一時的に記憶し、装置本体1のシステムクロックの読み出しタイミングでこの記憶したデータを装置本体1側に送信するバッファメモリ39等が設けられている。
【0038】
また、この基板32には、主に図3に示すように端子33aが接続されており、この端子33aを介して装置本体1にこの受光ユニット30が接続されるようになっている。
【0039】
なお、この受光ユニット30に対して発光ダイオード(LED)等の発光手段を設け、リモコン40からのコマンドを受光した際に点灯或いは点滅させるようにしてもよい。
【0040】
また、この例においては、受光ユニット30をコントローラ接続部7A或いは7Bに装着することとして説明を進めるが、この受光ユニット30は、メモリカード装着部8A、8B,USB接続端子2A,2B或いはIEEE1394接続端子5に接続するようにしてもよい。
【0041】
また、受光ユニット30は装置本体1に対して外付けされるものとして説明を進めるが、これは、受光ユニット30を装置本体1に予め内蔵したかたちで設けるようにしてもよい。
【0042】
(リモコンの外観構成)
(フルタイプのリモコン)
図5にリモコン40の外観を示す。この図5に示すタイプのリモコン40は、DVDの再生操作を行う各ボタンが設けられているDVD操作部41と、ゲームを行うための各ボタンが設けられているゲームコントローラ部42とが、リモコン40の同一面上(上面)に設けられた「フルタイプ」のリモコンである。
【0043】
この図5に示す「フルタイプ」のリモコン40は、コマンドを発信する発信部85が設けられている当該リモコン40の先端部86から、該リモコン40の反先端部となる後端部87にかけて、上記先端部86に近接して上記DVD操作部41が、また、このDVD操作部41に近接して上記ゲームコントローラ部42が、それぞれ順に配置されている。
【0044】
上記DVD操作部41には、DVD音声を切り替える際に操作するオーディオボタン51、プログラム再生をするときに操作するプログラムボタン52、DVDの表示映像のアングルを切り替えるときに操作するアングルボタン53、リピート再生をするときに操作するリピートボタン54、DVDの字幕を切り替える際に操作するサブタイトルボタン55、選択した数字を取り消す際に操作するクリアボタン56、画像を見ながら場面のスロー再生を行うときに操作するスローボタン57、画像を見ながら所望の場面を探すときに操作するスキャンボタン58、前の場面に戻したり、次の場面に進めるときに操作するプレビュー/ネクストボタン59、再生するときに操作するプレイボタン60が設けられている。
【0045】
また、このDVD操作部41には、タイトルメニューを表示する際に操作するタイトルボタン61、コントロールメニュー画面を表示する際に操作するディスプレイボタン62、シャッフル再生を指定する際に操作するシャッフルボタン63、画面に表示されている項目を選択する際に操作する数字ボタン64、画面に再生時間等を表示させる際に操作するタイムボタン65、所望の場面のみ繰り返し再生する際に操作するA−Bボタン66、再生の一時停止を指定する際に操作する一時停止ボタン67、再生を停止する際に操作する停止ボタン68、DVDメニューを表示する際に操作するDVDメニューボタン69、一つ前の選択画面に戻る際に操作するリターンボタン70が設けられている。
【0046】
なお、画面に表示されている項目を決定する際に操作するエンターボタン71は、ゲームコントローラ部42側に設けられている。
【0047】
これに対して、ゲームコントローラ部42には、前述のコントローラ20と同じボタンが設けられている。このため、この図5に示すゲームコントローラ部42の各ボタンには、理解を容易とするために、前述のコントローラ20の各ボタンと同じ符号を付している。
【0048】
具体的には、このゲームコントローラ部42には、上方向を指示するための上方向指示ボタン21a、下方向を指示するための下方向指示ボタン21b、右方向を指示するための右方向指示ボタン21c、左方向を指示するための左方向指示ボタン21dが、それぞれ物理的に独立したボタンとして、略十字状に配置されている。
【0049】
これら各方向指示ボタン21a〜21dは、例えば画面のスクロール時やカーソル移動時等に用いられるようになっている。このため、各方向指示ボタン21a〜21dは、ビデオゲームの実行時のみならず、映画等のDVD再生時にも操作可能となっている。すなわち、各方向指示ボタン21a〜21dは、DVD操作部41及びゲームコントローラ部42で兼用されるボタンとなっている。
【0050】
また、このゲームコントローラ部42には、メニューの表示指定等を行うための△ボタン22a、選択した項目の取り消し等を指定するための×ボタン22b、選択した項目の決定等を指定するための○ボタン22c、目次等の表示/非表示を指定するための□ボタン22d、アナログ操作部23R,23L、ゲーム開始の指定等を行うためのスタートボタン24、所定の項目の選択等を行うためのセレクトボタン25、アナログモード及びデジタルモードを選択するためのモード選択スイッチ26、第1,第2の右ボタン28R1,28R2、及び第1,第2の左ボタン29L1,29L2が設けられている。
【0051】
上記△ボタン22a,□ボタン22dと、○ボタン22c,×ボタン22bとは、上記各方向指示ボタン21a〜21dを間に挟んで、左右対称に設けられている。
【0052】
また、DVD操作部41及びゲームコントローラ部42と対面し、上記先端部86をエンタテインメント装置に向け、当該リモコン40の両方の側面部88,89をそれぞれ左右の掌に当接させ、ゲームコントローラ部42上に左右の親指が位置するように、当該リモコン40を両手で把持した場合に、上記△ボタン22a及び□ボタン22dは左の親指で、また、上記○ボタン22c及び×ボタン22bは右の親指でそれぞれ操作可能な位置に、該△ボタン22a,□ボタン22d、及び該○ボタン22c,×ボタン22bが設けられている。
【0053】
(コントローラタイプのリモコン)
次に、他のリモコン40の外観を図6に示す。この図6に示すタイプのリモコン40は、「コントローラタイプ」のリモコンであり、上記ゲームコントローラ部42の各ボタンで上記DVD操作部41の各ボタンを兼用するように、上記ゲームコントローラ部42の各ボタンと、上記DVD操作部41の各ボタンとが、それぞれ物理的に同一のボタンで形成されている。
【0054】
この「コントローラタイプ」のリモコン40は、上記フルタイプのリモコン40のゲームコントローラ部42と同様に、上方向を指示するための上方向指示ボタン21a、下方向を指示するための下方向指示ボタン21b、右方向を指示するための右方向指示ボタン21c、左方向を指示するための左方向指示ボタン21dがそれぞれ円状に配置されている。
【0055】
これら各方向指示ボタン21a〜21dは、例えば画面のスクロール時やカーソル移動時等に用いられるようになっている。このため、各方向指示ボタン21a〜21dは、ビデオゲームの実行時及び映画等のDVD再生時に兼用されるボタンとなっている。
【0056】
また、このゲームコントローラ部42には、メニューの表示指定等を行うための△ボタン22a、選択した項目の取り消し等を指定するための×ボタン22b、選択した項目の決定等を指定するための○ボタン22c、目次等の表示/非表示を指定するための□ボタン22d、アナログ操作部23R,23L、ゲーム開始の指定等を行うためのスタートボタン24、所定の項目の選択等を行うためのセレクトボタン25、アナログモード及びデジタルモードを選択するためのモード選択スイッチ26、第1,第2の右ボタン28R1,28R2、及び第1,第2の左ボタン29L1,29L2が設けられている。
【0057】
上記△ボタン22a,□ボタン22dと、○ボタン22c,×ボタン22bとは、上記各方向指示ボタン21a〜21dを間に挟んで、左右対称に設けられている。
【0058】
また、ゲームコントローラ部42と対面し、上記先端部86をエンタテインメント装置に向け、当該リモコン40の両方の側面部88,89をそれぞれ左右の掌に当接させ、ゲームコントローラ部42上に左右の親指が位置するように、当該リモコン40を両手で把持した場合に、上記△ボタン22a及び□ボタン22dは左の親指で、また、上記○ボタン22c及び×ボタン22bは右の親指でそれぞれ操作可能な位置に、該△ボタン22a,□ボタン22d、及び該○ボタン22c,×ボタン22bが設けられている。
【0059】
このようなコントローラタイプのリモコン40の各ボタンは、DVDを再生する際には、例えば第2の操作部22の△ボタン22aはDVDのメニュー表示を指示する際に操作するボタン、×ボタン22bは選択したメニューの取り消し或いは再生停止を指示する際に操作するボタン、○ボタン22cは選択したメニュー項目の決定を指示する際に操作するボタン、□ボタン22dはタイトルの表示を指示する際に操作するボタンにそれぞれ割り当てられている。
【0060】
また、スタートボタン24は映画等の再生及び一時停止を指示する際に操作するボタン、セレクトボタン25は操作パネルの表示を指示する際に操作するボタン、右ボタン28の第1の右ボタン28R1は次のチャプタの表示を指示する際に操作するボタン、第2の右ボタン28R2は早戻しサーチを指示する際に操作するボタン、左ボタン29の第1の左ボタン29L1は、前のチャプタの表示を指示する際に操作するボタン、第2の左ボタン29L2は早送りサーチを指示する際に操作するボタンにそれぞれ割り当てられている。
【0061】
さらに、アナログ操作部23Rはステレオ,アナログ,サラウンド等の音声の切り替えを指示する際に操作するボタン、アナログ操作部23Lは例えば日本語等の母国語と英語等の他国語の字幕の切り替えを指示する際に操作するボタンにそれぞれ割り当てられている。
【0062】
(装置本体の電気的構成)
次に、図7は装置本体1の電気的な概略構成を示すブロック図である。この図7からわかるように装置本体1は、CPU100と、グラフィックプロセッサ110(GPU)と、I/Oプロセッサ120(IOP)と、CD−ROMやDVD−ROM等の光ディスクの再生制御を行う光ディスク制御部130と、サウンド再生処理プロセッサ140(SPU)と、CPU100やIOP120が実行するオペレーティングシステムプログラムが格納されたMASK−ROM150と、CPU100のワークエリアや光ディスクから読み出されたデータを一時的に格納するバッファとして機能するRAM160とを有している。
【0063】
また、この装置本体1は、光ディスク制御部130のRFアンプ131を介して供給されるCD或いはDVDからの再生出力に例えば誤り訂正処理(CIRC処理)等を施して再生するCD/DVDDSP170と、光ディスク制御部130のスピンドルモータの回転制御、光ピックアップのフォーカス/トラッキング制御、ディスクトレーのローディング制御等を行うドライバ180及びメカコントローラ190と、例えば通信カードや外付けのハードディスク等を接続するためのカード型コネクタ200とを有している。
【0064】
これらの各部は、主にバスライン202,203等を介してそれぞれ相互に接続されている。
【0065】
CPU100は、MASK−ROM150に記録されているオペレーティングシステムプログラムを実行することにより、装置本体1の全体を制御するようになっている。
【0066】
このMASK−ROM150には、コントローラ接続部7A,7Bと、メモリカード装着部8A,8B、及びカード型コネクタ200に接続されるコントローラ20,受光ユニット30,リモコン40,メモリカード75等のデバイスIDも記憶されている。後に説明するがIOP120は、このMASK−ROM150に記憶されているデバイスIDに基づいて、コントローラ20,受光ユニット30,リモコン40等のデバイスと通信を行い、USB接続端子2A,2B、IEEE1394接続端子5、コントローラ接続部7A,7Bと、メモリカード装着部8A,8B、及びカード型コネクタ200に接続されたデバイスを認識するようになっている。
【0067】
IOP120は、コントローラ20からの信号やゲームの設定等を記憶するメモリカード75からのデータ等の入出力を制御すると共に、上記受光ユニット30で受光されたリモコン40の操作コマンドの入出力を制御するようになっている。
【0068】
GPU110は、CPU100からの描画指示に従って描画を行い、描画された画像を図示しないフレームバッファに格納する。また、GPU110は、座標変換等の処理を行うジオメトリトランスファエンジンとしての機能を有している。
【0069】
具体的には、このジオメトリトランスファエンジンとして機能するGPU110は、例えば光デイスクに記録されているゲーム等のアプリケーションプログラムがいわゆる3Dグラフィックを利用する場合に、三角形状のポリゴンの集合で仮想的な3次元オブジエクトを構成する。そして、この3次元オブジェクトを仮想的なカメラ装置で撮影することにより得られる画像を生成するための諸計算、すなわち、レンダリングを行う場合における透視変換処理(3次元オブジェクトを構成する各ポリゴンの頂点を仮想的なカメラスクリーン上に投影した場合における座標値の計算)等を行う。
【0070】
GPU110は、CPU100からの描画指示に従って、必要に応じてジオメトリトランスファエンジンを利用しながら、フレームバッファに対して3次元オブジェクトのレンダリングを行い画像を作成する。そして、この作成した画像に対応するビデオ信号(visual out)を出力するようになっている。
【0071】
一方、SPU140は、適応予測符号化された音声データを再生するADPCM復号機能と、サウンドバッファに記憶されている波形データを再生することで、効果音等のオーディオ信号を再生して出力する再生機能と、サウンドバッファに記憶されている波形データを変調させて再生する変調機能等を備えている。
【0072】
このような機能を備えることによって、このSPU140は、CPU100からの指示によりサウンドバッファに記憶されている波形データに基づき楽音,効果音等のオーディオ信号を発生する、いわゆるサンプリング音源として使用することができるようになっている。
【0073】
このような装置本体1では、電源が投入されると、CPU100及びIOP120が、MASK−ROM150からCPU100用のオペレーティングシステムプログラム及びIOP120用のオペレーティングシステムプログラムをそれぞれ読み出し、このオペレーティングシステムプログラムに基づいてCPU100及びIOP120が動作する。これにより、CPU100により装置本体1の各部が統括的に制御され、また、IPO120によりコントローラ20,メモリカード75、及び受光ユニット30等との間の信号の入出力が制御されることとなる。
【0074】
また、CPU100は、オペレーティングシステムプログラムに基づいて、動作確認等の初期化処理を行った後、光ディスク制御部130を制御し、光ディスクに記録されているビデオゲーム等のアプリケーションプログラムを実行し、或いは光ディスクに記録されている映画等の再生を行う。
【0075】
このビデオゲームのゲームプログラムを実行する場合、CPU100は、IOP120を介してコントローラ20或いはリモコン40から受け付けたユーザの指示に従ってGPU110やSPU140を制御し、ゲーム画像の表示や効果音,楽音の発生を制御する。
【0076】
また、映画等の再生を行う場合も同様であり、CPU100は、IOP120を介してコントローラ20或いはリモコン40から受け付けたユーザからの指示(コマンド)に従ってGPU110やSPU140を制御し、光ディスクから再生された映画の映像の表示や効果音や音楽等の発生を制御する。
【0077】
[エンタテインメント装置の動作]
(DVDドライバ)
まず、このエンタテインメント装置でDVDの再生を行おうとした場合、DVDドライバのソフトウェアが必要となる。このDVDドライバは、各映画ディスクや音楽ディスク内に映画情報や音楽情報と共に記憶されており、ユーザにより映画等のDVDが装置本体1に装着されると、IOP120が、このDVDに記憶されているDVDドライバを読み出し、これを図7に示すRAM160(或いはメモリカード75でもよい。)に記憶制御する。そして、DVDの再生時となった際に、IOP120が、上記RAM160(或いはメモリカード75)に記憶されているDVDドライバに基づいてDVDの再生制御を行う。
【0078】
DVDドライバは、今後、規格の変更等により変遷する可能性があるが、このエンタテインメント装置は、映画や音楽の情報と共にDVDドライバをDVDに記憶しておき、このDVDに記憶されているDVDドライバを再生して用いるようになっているため、今後におけるDVDの規格変更等に柔軟に対応することができ、常に新規なDVDドライバでDVDに記憶された映像や音声等の再生を行うことを可能とすることができる。
【0079】
なお、DVDドライバは、CD−ROMやメモリカード75等の記憶媒体に記憶してユーザに配布するようにしてもよい。
【0080】
また、DVDドライバは、図7に点線のブロックで示すように例えば半導体メモリ等で形成されたDVDプレイヤーROM201(DVD Player ROM)に記憶させ、装置本体1内に予め設けておくようにしてもよい。
【0081】
DVDドライバをCD−ROMやメモリカード75のかたちでユーザに配布すると、記憶媒体のコストが問題となるのであるが、このように半導体メモリ等で予め装置本体1内に設けておくことにより、DVDドライバを配布するための記憶媒体に要する費用を節約することができる。
【0082】
(受光ユニットの接続箇所)
次に、このエンタテインメント装置では、受光ユニット30及びリモコン40を用いて装置本体1を遠隔操作してDVDの再生を行うことができるようになっている。
【0083】
この受光ユニット30及びリモコン40を用いて装置本体1を遠隔操作してDVDの再生を行う場合、ユーザは、まず、受光ユニット30を装置本体1のコントローラ接続部7A或いは7Bに装着する。
【0084】
この受光ユニット30は、コントローラ接続部7A或いは7B以外に、USB接続端子2A,2B、IEEE1394接続端子5、或いはメモリカード装着部8A,8B等の他のインターフェースに装着するようにしてもよいのであるが、このようにコントローラ接続部7A或いは7Bに装着することにより、受光ユニット30を装置本体1内のゲーム制御用のラインに対して直接的に接続することができる。
【0085】
このため、リモコン40でゲーム操作がなされた場合、受光ユニット30で受信されたゲーム操作コマンドを特別なラインや回路を介すことなく直接的に装置本体1内に取り込んでデータ処理することができる。従って、受光ユニット30で受信されたゲーム操作コマンド用の特別なラインや回路を不要とすることができる分、このエンタテインメント装置のローコスト化を図ることができる。
【0086】
(デバイスID)
次に、このエンタテインメント装置の装置本体1のインターフェースには、上述のようにコントローラ20,受光ユニット30,メモリカード75等の様々なデバイスが装着可能となっているのであるが、装置本体1側でこれら各デバイスに対応した動作を行うためには、装着されているデバイスを装置本体1側で認識する必要がある。
【0087】
このため、各デバイスには、それぞれ各デバイスの種類毎に固有のデバイスIDが付されている。この各デバイスIDは、装置本体1内のMASK−ROM150内に全て記憶されている。装置本体1内のIOP120は、メイン電源の投入時等にこのMASK−ROM150に記憶されているデバイスIDを読み出し、各インターフェースに装着されている各デバイスと通信を行うことで、各インターフェースに装着されているデバイスを特定して認識するようになっている。
【0088】
具体的には、IOP120は、メイン電源の投入時に、MASK−ROM150に記憶されている各デバイスIDを読み出し、これら各デバイスIDを、各インターフェースに装着されている各デバイスに対して順次送信する。
【0089】
各デバイスは、このIOP120から送信されるデバイスIDと、自己に割り当てられているデバイスIDとを順次比較し、両者が一致したタイミングで、この両者が一致したことを示す一致データをIOP120に返信する。
【0090】
デバイス側から一致データが返信されるということは、その一致データが返信されるに至ったデバイスIDが、装置本体1に接続されているデバイスのデバイスIDであることを示す。
【0091】
このため、IOP120は、上記一致データが返信されるデバイスIDに基づいて、各インターフェースに装着されているデバイスを特定して認識する。
【0092】
上記受光ユニット30の場合も同じであり、装置本体1に装着された際には、マイコン34が、IOP120からの問い掛けに対して自己に割り当てられたデバイスIDである当該受光ユニット30のデバイスIDをIOP120に返信する。これにより、装置本体1側で受光ユニット30の装着が認識されることとなる。
【0093】
(記憶媒体に記憶されたデバイスID)
ここで、このように各デバイスのデバイスIDは、装置本体1内のMASK−ROM150内に予め記憶されているのであるが、装置の販売後に、拡張性を図るために様々な新デバイスが開発され販売されることは多々あることである。そして、このような新デバイスの中には、エンタテインメント装置の販売開始以前に開発されていないものもあるため、当然のことながらこの新デバイスのデバイスIDは、MASK−ROM150内に記憶させることはできない。
【0094】
このため、このエンタテインメント装置の場合、新デバイスのデバイスIDを、当該エンタテインメント装置の発売後に発売される例えば新しいビデオゲーム,映画,音楽等のCD−ROM,DVD−ROMやメモリカード75等の記憶媒体の中に記億しておく。
【0095】
具体的には、この例でいえば、受光ユニット30及びリモコン40がこの新デバイスに相当する。このため、装置本体1のIOP120は、例えばDVDの再生時に、受光ユニット30及びリモコン40のデバイスIDをこのDVDから取得して上述のデバイス認識動作を行う。これにより、当該エンタテインメント装置を、今後開発及び発売される様々な新デバイスに対応可能とすることができる。
【0096】
[無線通信動作]
このエンタテインメント装置では、主に、
1.リモコン40を用いてビデオゲームの操作を行う「コントローラエミュレーションモード」、
2.リモコン40を用いてDVD−ROM等に記憶された映画等の再生を行う「DVD操作モード」、
3.リモコン40以外の他のリモコンからのコマンドを圧縮することなくそのまま取り込んで解析する「第1の解析モード」、及び
4.リモコン40以外の他のリモコンからのコマンドを圧縮して取り込んで解析する「第2の解析モード」
を有している。
【0097】
このエンタテインメント装置は、装着された光ディスクがビデオゲーム用のDVDであった場合「コントローラエミュレーションモード」となり、装着された光ディスクが映画用や音楽用等の映像用のDVDであった場合「DVD操作モード」となる。
【0098】
また、「第1の解析モード」、或いは「第2の解析モード」は、プレーヤが任意で選択するようになっている。エンタテインメント装置は、このプレーヤにより選択されたモードで動作するようになっている。
【0099】
なお、この「第1の解析モード」、或いは「第2の解析モード」は、例えば受信するコマンドのデータ長等に応じてエンタテインメント装置側で自動的にいずれかのモードを選択するようにしてもよい。
【0100】
(コントローラエミュレーションモード)
まず、このエンタテインメント装置は、装着された光ディスクがビデオゲーム用のDVDであると判別した場合、「コントローラエミュレーションモード」で動作する。エンタテインメント装置は、この「コントローラエミュレーションモード」となると、受光ユニット30のバッファメモリ39に記憶されたコマンドを、リモコン40のゲームコントローラ部42の各ボタンが操作されたコマンドとして取り込んで処理するようになっている。
【0101】
図8のタイムアローに、この「コントローラエミュレーションモード」時におけるリモコン40と受光ユニット30との間のコマンドの送受信及び情報処理の流れを示す。
【0102】
この図8において、リモコン40を用いて装置本体1のゲーム操作が行われる場合は、ユーザによりゲームコントローラ部42が操作され、この操作に応じたコマンドが任意のタイミングで受光ユニット30に送信される。
【0103】
このリモコン40から受光ユニット30に対して送信されるコマンドは、この例においては、例えば赤外線信号(他の光信号或いはRF信号でもよい。)のかたちでSIRCSフォーマット(SIRCS:Serial Infrared Remote Control System)に従って送信されるようになっている。
【0104】
このSIRCSフォーマットの規格においては、赤外線信号のビット長として、例えば12ビット,15ビット及び20ビットのビット長が規定されているのであるが、この受光ユニット30はこれら全てのビット長の赤外線信号を受信可能となっている。
【0105】
例えば、リモコン40から受光ユニット30に対して送信される赤外線信号が、20ビットのビット長の赤外線信号として送信されるとした場合、最初の13ビットがカテゴリーコード(その赤外線信号を送信しているデバイスのデバイスID)、続く7ビットがボタンコード(ゲームコントローラ部42の各ボタンに割り当てられたコード)とされ送信されるようになっている。
【0106】
受光ユニット30のマイコン34は、このようなリモコン40からの赤外線信号(SIRCS信号)に対してリアルタイムに波形整形処理を施してパルス情報を形成し、このパルス情報を所定周波数のサンプリングクロックでサンプリングすることでデジタル化する。そして、マイコン34は、このデジタル化されたSIRCS信号を、ライン接続されているコントローラ20からのコマンド信号と同じ信号形態のデジタルコントローラ信号に変換し、これを受光ユニット30に設けられているバッファメモリ39(図2参照)に一旦記憶する。
【0107】
(デジタルコントローラ信号の取り込み動作)
次に、図9のタイムアローに、このようにバッファメモリ39に記憶されたデジタルコントローラ信号を装置本体1内に取り込む際の取り込み動作の流れを示す。
【0108】
このエンタテインメント装置の場合、装置本体1側のIOP120は、例えば1垂直同期期間毎(Vsync)等のように、一定時間置きに受光ユニット30のマイコン34に対して通信要求を行うようになっている。
【0109】
図9のステップS1は、このIOP120側から受光ユニット30のマイコン34に対して行われる通信要求を示している。受光ユニット30のマイコン34は、この通信要求を受信すると、以下に説明するIOP120との間の通信に備えて通信準備を行う。
【0110】
次に、ステップS2において、IOP120は、MASK−ROM150或いはDVDやメモリカード75等の記憶媒体内から読み出した、受光ユニット30やリモコン40等の各デバイスのデバイスIDを受光ユニット30のマイコン34に順次送信する。
【0111】
受光ユニット30のマイコン34は、この順次送信されるデバイスIDと、このリモコン40のデバイスIDとを順次比較し、ステップS3において両者が一致したタイミングで受光ユニット30のデバイスIDをIOP120に返信する。
【0112】
次に、IOP120は、受光ユニット30のデバイスIDが返信されると、この返信されたデバイスIDと、上記MASK−ROM150或いはDVDやメモリカード75等の記憶媒体内から読み出された受光ユニット30のデバイスIDとを比較し、両者の一致を確認した際にステップS4において承認データ(ACK)を受光ユニット30のマイコン34に送信する。
【0113】
受光ユニット30のマイコン34は、承認データ(ACK)を受信すると、ステップS5において、バッファメモリ39に記憶されているデジタルコントローラ信号(リモコン40のゲームコントローラ部42のボタン操作に対応するボタンデータ。この場合はボタンデータ#0)をIOP120に送信する。IOP120は、このボタンデータを受信すると、図1を用いて説明したコントローラ20の第1の操作部21、或いは第2の操作部22の操作信号として装置本体1内に取り込む。
【0114】
次に、IOP120は、上記ステップS1において通信要求をなしたタイミングから例えば1垂直同期期間(Vsync=1/60sec)等の一定時間が経過したか否かを監視しており、この一定時間が経過していない場合は、ステップS6に示すようにダミーデータを受光ユニット30のマイコン34に送信する。
【0115】
受光ユニット30のマイコン34は、このダミーデータを受信すると、ステップS7に示すように、上記ボタンデータ#0の次にバッファメモリ39に記憶されているデジタルコントローラ信号(この場合はボタンデータ#1)をIOP120に送信する。IOP120は、このボタンデータを受信すると、前述のようにコントローラ20の第1の操作部21、或いは第2の操作部22の操作信号として装置本体1内に取り込む。
【0116】
なお、この例の場合、受光ユニット30のマイコン34は、IOP120から送信されるダミーデータをトリガとしてバッファメモリ39に記憶されているデジタルコントローラ信号を装置本体1側に送信するようになっているが、これは、通信プロトコルの一例であると理解されたい。
【0117】
次に、このようなボタンデータの送受信は、例えば1垂直同期期間(Vsync)等の一定時間が経過するまでの間行われるのであるが、IOP120は、上記通信要求を発行したタイミングから一定時間が経過したことを検出すると、ステップS8に示すように通信ラインクローズ要求信号を受光ユニット30のマイコン34に供給する。受光ユニット30のマイコン34は、この通信ラインクローズ要求信号を受信すると、IOP120との間の通信ラインをクローズする。これにより、受光ユニット30のマイコン34と装置本体1のIOP120との間の一通信行程が終了する。
【0118】
このように、このエンタテインメント装置は、装着された光ディスクがビデオゲーム用のDVDであると判別した場合、「コントローラエミュレーションモード」で動作し、バッファメモリ39に記憶されたリモコン40からのコマンドを、例えば1垂直同期期間毎(Vsync)等の一定時間毎にゲームコントローラ部42のボタンデータとして取り込む。CPU100は、この取り込まれたボタンデータに基づいて、例えばビデオゲームのキャラクタの表示制御等を行う。これにより、ユーザは、リモコン40のゲームコントローラ部42を操作して装置本体1で実行されるビデオゲーム等を遠隔操作することができる。
【0119】
(DVD操作モード)
次に、このエンタテインメント装置は、装着された光ディスクが例えば映画や音楽等の映像用のDVDであると判別した場合、「DVD操作モード」で動作する。エンタテインメント装置は、この「DVD操作モード」となると、受光ユニット30のバッファメモリ39に記憶されたコマンドを、リモコン40のDVD操作部41の各ボタンが操作されたコマンドとして取り込んで処理するようになっている。
【0120】
図10のタイムアローに、「DVD操作モード」時におけるリモコン40と受光ユニット30との間のコマンドの送受信及び情報処理の流れを示す。
【0121】
この図10において、リモコン40を用いて装置本体1に装着されたDVD−ROMに記憶されている映画等の再生操作が行われる場合は、ユーザによりDVD操作部41が操作され、この操作に応じたコマンドが任意のタイミングで受光ユニット30に送信される。
【0122】
このようなリモコン40からのDVD再生操作時のコマンド(SIRCS信号)は、受光ユニット30により受信される。受光ユニット30のマイコン34は、この赤外線信号(SIRCS信号)に対してリアルタイムに波形整形処理を施してパルス情報を形成し、このパルス情報を所定周波数のサンプリングクロックでサンプリングすることでデジタル化する。そして、マイコン34は、このデジタル化されたSIRCS信号を、DVD操作信号として受光ユニット30に設けられているバッファメモリ39に一旦記憶する。
【0123】
(DVD操作信号の取り込み動作)
次に、図11のタイムアローに、このようにバッファメモリ39に記憶されたDVD操作信号を装置本体1内に取り込む際の取り込み動作の流れを示す。
【0124】
まず、この図11のステップS11は、IOP120から受光ユニット30のマイコン34に対して例えば1垂直同期期間毎(Vsync)等の一定時間置きに発行される通信要求を示している。受光ユニット30のマイコン34は、この通信要求を受信すると、以下に説明するIOP120との間の通信に備えて通信準備を行う。
【0125】
次に、ステップS12において、IOP120は、MASK−ROM150或いはDVDやメモリカード75等の記憶媒体内から読み出した、受光ユニット30やリモコン40等の各デバイスのデバイスIDを受光ユニット30のマイコン34に順次送信する。
【0126】
受光ユニット30のマイコン34は、この順次送信されるデバイスIDと、この受光ユニット30のデバイスIDとを順次比較し、ステップS13において両者が一致したタイミングで受光ユニット30のデバイスIDをIOP120に返信する。
【0127】
次に、IOP120は、受光ユニット30のデバイスIDが返信されると、この返信されたデバイスIDと、上記MASK−ROM150或いはDVDやメモリカード75等の記憶媒体内から読み出された受光ユニット30のデバイスIDとを比較し、両者の一致を確認した際にステップS14において承認データ(ACK)を受光ユニット30のマイコン34に送信する。
【0128】
受光ユニット30のマイコン34は、承認データ(ACK)を受信すると、ステップS15において、バッファメモリ39に記憶されているDVD操作信号のビット長を検出し、このビット長を示すデータをIOP120に送信する。
【0129】
IOP120は、このビット長を示すデータを受信すると、これをCPU100に供給すると共に、ステップS16において、所定のダミーデータを受光ユニット30のマイコン34に送信する。
【0130】
CPU100は、IOP120からビット長を示すデータを受信することで、これから受光ユニット30との間の通信で取り込まれるDVD操作信号のビット長を認識し、実際にDVD操作信号が装置本体1内に取り込まれた際に、この認識したビット長に対応してDVD操作信号の信号処理を行う。
【0131】
次に、受光ユニット30のマイコン34は、IOP120からダミーデータを受信すると、ステップS17において、バッファメモリ39に記憶されているDVD操作信号(リモコン40のDVD操作部41のボタン操作に対応するSIRCSデータ。この場合はSIRCSデータ#0)をIOP120に送信する。
【0132】
IOP120は、この「DVD操作モード」時においては、このSIRCSデータをDVD操作信号として取り込み、これをCPU100に供給する。
【0133】
次に、IOP120は、上記ステップS11において通信要求をなしたタイミングから例えば1垂直同期期間(Vsync=1/60sec)等の一定時間が経過したか否かを監視しており、この一定時間が経過するまでの間、ステップS17〜ステップS23に示すように受光ユニット30のバッファメモリ39から読み出されるSIRCSデータ(DVD操作信号)の取り込みを行う。
【0134】
そして、この一通信期間となる一定時間が経過したタイミングでステップS24に示すように通信ラインクローズ要求信号を受光ユニット30のマイコン34に供給する。受光ユニット30のマイコン34は、この通信ラインクローズ要求信号を受信すると、IOP120との間の通信ラインをクローズする。これにより、受光ユニット30のマイコン34と装置本体1のIOP120との間の一通信行程が終了する。
【0135】
このように、このエンタテインメント装置の場合、装着されたDVDが映像用のDVDであった場合、リモコン40からのコマンドをDVD操作信号として取り込み、CPU100が、この取り込まれたDVD操作信号に基づいてDVDの再生動作を制御する。これにより、ユーザは、リモコン40のDVD操作部41を操作して装置本体1におけるDVDの再生動作等を遠隔操作することができる。
【0136】
(コマンドの連続性の保持)
次に、ビデオゲーム中に、例えば上方向指示ボタン21aを連続操作した場合、ゲーム画面は連続的かつスムーズに上方向にスクロールされるはずである。DVD再生時も同様であり、例えばスキャンボタン58を連続操作した場合、表示画面は連続的かつスムーズに早送り或いは早戻しされるはずである。
【0137】
しかし、このようなリモコン40の連続操作時において、例えば連続的に受光ユニット30で受信されるはずのコマンドの一部が欠損して受信される場合等のように、リモコン40と受光ユニット30との間で通信不良が生じた場合、連続操作したにも拘わらず、装置本体1側で断続的なスクロール制御や断続的な早送り制御或いは早戻し制御等がなされる不都合を生ずる。
【0138】
このため、このエンタテインメント装置では、受光ユニット30で受信された所定数のコマンド同士を比較し、いくつかのコマンドが一致した場合に、この一致が見られたコマンドを所定時間分連続的にバッファメモリ39から装置本体1に供給することにより、バッファメモリ39から読み出されるコマンドの同一性を保持し、装置本体1側で行われるスクロール制御や早送り或いは早戻し制御等の連続性を保持するようになっている。
【0139】
なお、装置本体1側では、受光ユニット30のバッファメモリ39に記憶されたコマンドを一定時間毎に断続的に取り込むようになっているが、このバッファメモリ39からのコマンドの取り込みは、例えば垂直同期期間(水平同期期間でもよい)等の表示画像の連続性を保持可能な間に行うようになっている。このため、装置本体1内でコマンドが断続的に処理されることとなっても、表示画像の連続性に悪影響を与えることはない。
【0140】
具体的には、まず、このエンタテインメント装置の場合、リモコン40から受光ユニット30に送信されるSIRCS信号であるコマンドは、リモコン40の各操作ボタンを1回操作する毎に例えば3つの同じコマンドが連続的に送信されるようになっている。
【0141】
図12は、この場合におけるマイコン34の機能ブロック図なのであるが、この図12からわかるように、マイコン34は、受光ユニット30の受光素子36で受信された各コマンドに対して1つのコマンドのデータ長分の遅延処理を施す遅延回路81と、受光素子36で受信された各コマンドに対して2つのコマンドのデータ長分の遅延処理を施す遅延回路82,83とを機能的に有している。
【0142】
また、マイコン34は、受光素子36からそのまま供給されるコマンドと、上記遅延回路81により1つのコマンドのデータ長分の遅延処理が施されたコマンドと、上記遅延回路82,83により2つのコマンドのデータ長分の遅延処理が施されたコマンドとをそれぞれ比較し、このうち、2つ以上のコマンドが一致した場合は受信成功のコマンドとしてそのコマンドを出力し、2つ以上のコマンドが一致しなかった場合は受信失敗としてダミーコマンドを出力する一致検出部84とを機能的に有している。
【0143】
また、マイコン34は、一致検出部84からの受信成功のコマンド、或いは受信失敗のダミーコマンドに対して1つのコマンドのデータ長分の遅延処理を施す遅延回路85と、受信成功のコマンド或いは受信失敗のダミーコマンドに対して2つのコマンドのデータ長分の遅延処理を施す遅延回路96,97とを機能的に有している。
【0144】
また、マイコン34は、一致検出部84からそのまま供給される受信成功のコマンド或いは受信失敗のダミーコマンドと、上記遅延回路81により1つのコマンドのデータ長分の遅延処理が施された受信成功のコマンド或いは受信失敗のダミーコマンドと、上記遅延回路82,83により2つのコマンドのデータ長分の遅延処理が施された受信成功のコマンド或いは受信失敗のダミーコマンドとをそれぞれ比較し、このうち、2つ以上の受信成功のコマンドが一致した場合はこの一致検出出力を出力すると共に、受信成功のコマンドをバッファメモリ39に供給する一致検出部98とを機能的に有している。
【0145】
また、このマイコン34は、一致検出部98から一致検出出力が供給されたタイミングで垂直同期信号(Vsync)のカウントを開始し、例えば8垂直同期期間の間、バッファメモリ39から同じコマンドが出力されるようにバッファメモリ39から出力されるコマンドを制御すると共に、上記8垂直同期期間の間に、一致検出部98から一致検出出力が供給されなかった場合は、バッファメモリ39に記憶されているコマンドをクリア処理するバッファフラッシュ処理を行う出力制御部99を機能的に有している。
【0146】
この図12において、リモコン40のボタン操作がなされると、このリモコン40から、例えば3つの同じコマンドが連続的に送信され受光ユニット30により受信される。これら3つのコマンドは、そのまま一致検出部84に供給され、また、遅延回路81により1つのコマンドのデータ長分の遅延処理が施されて一致検出部84に供給され、また、遅延回路82,83により2つのコマンドのデータ長分の遅延処理が施されて一致検出部84に供給される。
【0147】
一致検出部84は、リモコン40の1回のボタン操作で送信される3つのコマンドを比較し、このうち、2つ以上のコマンドの一致を検出した場合に、そのコマンドを受信成功のコマンドとして出力し、2つ以上のコマンドの一致が検出されなかった場合は、受信失敗としてダミーコマンドを出力する。
【0148】
この受信成功のコマンド、或いはダミーコマンドは、そのまま一致検出部98に供給され、また、遅延回路85により1つのコマンドのデータ長分の遅延処理が施されて一致検出部98に供給され、また、遅延回路96,97により2つのコマンドのデータ長分の遅延処理が施されて一致検出部98に供給される。
【0149】
一致検出部84は、これら3つのコマンド(受信成功のコマンド或いはダミーコマンド)を比較し、このうち、2つ以上のコマンドの一致を検出した場合に、一致したコマンドをバッファメモリ39に供給すると共に、2つ以上のコマンドの一致を示す一致検出出力を出力制御部99に供給する。
【0150】
図13(a)に、一致検出部98に供給されるコマンドの一例を、同図(b)にこのコマンドに対して一致検出部98から一致検出出力が出力されるタイミングを示す。この図13(a)に示す各コマンドA1〜A3は、それぞれ受信成功のコマンドを示しているのであるが、図13(b)に示すように、この例の場合、一致検出部98からは、コマンドA1とコマンドA2との一致が検出されたタイミングで一致検出出力が出力され、また、コマンドA1とコマンドA3、或いはコマンドA2とコマンドA3との一致が検出されたタイミングで一致検出出力が出力される。
【0151】
このような一致検出出力が供給される出力制御部99には、入力端子90を介して図13(c)に示すような垂直同期信号(Vsync)が供給されており、一致検出出力が供給されたタイミングで、この垂直同期信号のカウントを開始し、図13(d)に示すように、例えば8垂直同期期間の間、バッファメモリ39から一致検出のなされたコマンドが連続的に出力されるようにバッファメモリ39を制御する。また、出力制御部99は、上記8垂直同期期間の間に、再度、一致検出出力が供給された場合は、この一致検出出力が供給されたタイミングで8垂直同期期間の再カウントを開始すると共に、この一致検出がなされたコマンドが連続的に出力されるようにバッファメモリ39を制御する。また、出力制御部99は、上記8垂直同期期間の間に、一致検出出力が供給されなかった場合は、記憶されているコマンドをクリア処理するようにバッファメモリ39を制御する。
【0152】
換言すれば、この例の場合、一度、コマンドの一致が検出されると、その一致検出がなされたコマンドが出力され続ける期間が8垂直同期期間の間、保証されており、この8垂直同期期間の間に、再びコマンドの一致が検出された場合は、その一致検出がなされたタイミングから再度、上記8垂直同期期間の間、一致検出がなされたコマンドを連続的に出力する動作を繰り返し実行する。そして、上記8垂直同期期間の間に、一致検出出力が供給されなかった場合は、記憶されているコマンドをクリア処理するようにバッファメモリ39を制御する。
【0153】
図14に、このような動作の模式図を示す。この図14中、「P」は垂直同期期間毎に受光ユニット30のバッファメモリ39から装置本体1がコマンドを取り込むタイミングを示し、「R」はユーザがリモコン40の所望のボタンを操作したタイミング(ボタンメイク状態)を示している。
【0154】
この例の場合、ユーザにより計4回、リモコン40の所望のボタンのボタン操作がなされ、第1回目,第2回目及び第4回目のボタン操作時に送信されたコマンドは受光ユニット30により良好に受信され(1回のボタン操作で送信される3つのコマンドのうち、2つ以上のコマンドの一致が検出された場合=受信成功)、第3回目のボタン操作時に送信されたコマンドに通信不良が生じた場合(1回のボタン操作で送信される3つのコマンドのうち、2つ以上のコマンドの一致が検出されなかった場合=受信失敗)を示している。
【0155】
この例を用いて出力制御部99の動作を説明すると、出力制御部99は、受信成功した第1回目のボタン操作に対応するコマンドと、受信成功した第2回目のボタン操作に対応するコマンドの一致を検出すると、垂直同期信号のカウントを開始すると共に、この一致を検出したコマンドを確定コマンド(確定1−2)として8垂直同期期間の間、連続的に出力するようにバッファメモリ39を出力制御する。
【0156】
この確定コマンド(確定1−2)は、図14中「1−2保持期間(8V)」として示すように8垂直同期期間の間、バッファメモリ39から連続的に出力されるのであるが、この「1−2保持期間(8V)」の間に、他の確定コマンドが発生した場合、出力制御部99は、この他の確定コマンドが発生したタイミングから新たに垂直同期信号のカウントを開始すると共に、バッファメモリ39から連続的に出力される確定コマンドをこの他の確定コマンドに変更する。
【0157】
すなわち、前述のように一致検出部98は、3つのコマンドのうち2つのコマンドの一致を検出するようになっているため、この例の場合、上記確定コマンド(確定1−2)が形成された後に、第2回目のボタン操作時に送信されたコマンドと第3回目のボタン操作時に送信されたコマンドとを比較し、また、第2回目のボタン操作時に送信されたコマンドと第4回目のボタン操作時に送信されたコマンドとを比較する。この各コマンドのうち、第3回目のボタン操作時に送信されたコマンドは、受信失敗によるダミーコマンドであるため、第2回目のボタン操作時に送信されたコマンドと第4回目のボタン操作時に送信されたコマンドとが比較された際に、一致検出部98から出力制御部99に対して一致検出出力が供給されることとなる。
【0158】
出力制御部99は、この第2回目のボタン操作時に送信されたコマンドと第4回目のボタン操作時に送信されたコマンドとの一致検出出力が供給されたタイミングで、この一致を検出したコマンドを確定コマンド(確定2−4)として8垂直同期期間の間、連続的に出力するようにバッファメモリ39を出力制御する。
【0159】
これにより、図14に示すように、例えば最初の保持期間のうち6垂直同期期間目まで確定コマンド(確定1−2)がバッファメモリ39から出力され(図14には1−2,1−2,1−2,1−2,1−2,1−2として図示)、この最初の保持期間の7垂直同期期間目から8垂直同期期間の間、確定コマンド(確定2−4)がバッファメモリ39から出力されることとなる(図14には2−4,2−4,2−4,2−4,2−4,2−4,2−4として図示)。
【0160】
そして、ユーザによりリモコン40のボタンが操作されることなく(ボタンリリース状態)8垂直同期期間が経過すると、出力制御部99は、バッファメモリ39に記憶されているコマンドをクリア処理(バッファフラッシュ)するようにバッファメモリ39を制御する(図14には00として図示)。
【0161】
このように、受光ユニット30により受信された例えば3つのコマンドのうち、2つのコマンドの一致が検出された場合に、その一致が検出されたコマンドを所定期間分、連続してバッファメモリ39から出力することにより、リモコン40と受光ユニット30との間に通信不良が発生した場合でも、この通信不良により欠落したコマンドを補うことができ、コマンドの連続性を保持することができる。このため、この連続性が保持されたコマンドに基づいて、装置本体1側で行われるスクロール制御や早送り或いは早戻し制御等の連続性を保持することができる。
【0162】
(他のリモコンの空間伝送フォーマットの解析動作)
次に、以上の説明は、このエンタテインメント装置専用のリモコン40を用いることを前提として説明をしたが、このエンタテインメント装置は、このリモコン40に適用されているSIRCSフォーマット以外の空間伝送フォーマットのリモコン(他のリモコン)にも対応可能となっている。
【0163】
このエンタテインメント装置は、SIRCSフォーマット以外の空間伝送フォーマットのコマンドをそのまま全て取り込んで解析して用いる「第1の解析モード」と、SIRCSフォーマット以外の空間伝送フォーマットのコマンドを間引いて取り込み、これを解析して用いる「第2の解析モード」とを有している。
【0164】
この「第1の解析モード」、及び「第2の解析モード」は、プレーヤが任意で選択するようになっている。エンタテインメント装置は、このプレーヤにより選択されたモードで動作するようになっている。
【0165】
なお、この「第1の解析モード」、或いは「第2の解析モード」は、例えば受信するコマンドのデータ長等に応じてエンタテインメント装置側で自動的にいずれかのモードを選択するようにしてもよい。
【0166】
(第1の解析モード)
まず、図15は、この第1の解析モード時における他のリモコンと受光ユニット30のマイコン34との間のコマンドの送受信及び信号処理を示すタイムアローである。
【0167】
この図15において、ユーザにより他のリモコンのボタン操作がなされると、このボタン操作のタイミングで他のリモコンから受光ユニット30に対して、ボタン操作に対応する赤外線信号が送信される。
【0168】
受光ユニット30は、この受信された赤外線信号に対してリアルタイムに波形整形処理を施してこの赤外線信号に対応するパルス情報を形成する。そして、この場合、プレーヤにより、SIRCSフォーマット以外の空間伝送フォーマットのコマンドをそのまま全て取り込んで解析して用いる「第1の解析モード」が選択されているため、このパルス情報に対して間引き処理を施すことなく(パルス情報を圧縮することなく)、全てのパルス情報をバッファメモリ39に記憶すると共に(バッファリング処理)、そのパルス情報のデータ長の計算、及び他のリモコンに適用されている空間伝送フォーマットの解析を行う。
【0169】
具体的には、この例の場合、受光ユニット30の例えばROM等に、複数の他のリモコンに対応する空間伝送フォーマット情報が記憶されている。このため、受光ユニット30のマイコン34は、まず、リモコンから受信したコマンドの例えばヘッダ情報等に基づいて、そのコマンドの空間伝送フォーマットがSIRCSフォーマットであるか否かを判別し、次に、SIRCSフォーマットではなかった場合に、上記ROMに記憶されている複数の空間伝送フォーマット情報に基づいて、この他のリモコンから送信されたコマンドの空間伝送フォーマットを検出する。
【0170】
そして、この他のリモコンの空間伝送フォーマットのコマンドを、装置本体1側で取り扱い可能なフォーマットである、例えばSIRCSフォーマットのコマンドに変換し(フォーマット変換処理)、これを再度、バッファメモリ39に記憶制御する。このバッファメモリ39に記憶されたコマンドは、以下に説明するように間欠的に装置本体1内に取り込まれることとなる。
【0171】
なお、この説明では、バッファメモリ39に記憶されたコマンドの空間伝送フォーマットを検出し、この検出結果に応じてフォーマット変換処理を施したコマンドを再度、バッファメモリ39に記憶制御することとしたが、これは、バッファメモリ39に記憶される前にコマンドの空間伝送フォーマットを検出し、この検出結果に応じてフォーマット変換処理を施してバッファメモリ39に記憶制御してもよい。
【0172】
また、一例として、受光ユニット30のマイコン34側で他のリモコンからのコマンドに対してフォーマット変換処理を施すこととするが、このフォーマット変換処理は、装置本体1側で施すようにしてもよい。
【0173】
次に、このようにフォーマット変換処理が施されて受光ユニット30のバッファメモリ39に記憶された他のリモコンからのコマンドが装置本体1に取り込まれるまでの流れを図16のタイムアローを用いて説明する。
【0174】
まず、この図16に示すタイムアローのステップS31は、装置本体1のIOP120から受光ユニット30のマイコン34に対して、例えば1垂直同期期間毎(Vsync)等の一定時間置きに発行される通信要求を示している。受光ユニット30のマイコン34は、この通信要求を受信すると、以下に説明するIOP120との間の通信に備えて通信準備を行う。
【0175】
次に、ステップS32において、IOP120は、MASK−ROM150或いはDVDやメモリカード75等の記憶媒体内から読み出した、受光ユニット30やリモコン40等の各デバイスのデバイスIDを受光ユニット30のマイコン34に順次送信する。
【0176】
受光ユニット30のマイコン34は、この順次送信されるデバイスIDと、この受光ユニット30のデバイスIDとを順次比較し、ステップS33において両者が一致したタイミングで受光ユニット30のデバイスIDをIOP120に返信する。
【0177】
次に、IOP120は、受光ユニット30のデバイスIDが返信されると、この返信されたデバイスIDと、上記MASK−ROM150或いはDVDやメモリカード75等の記憶媒体内から読み出された受光ユニット30のデバイスIDとを比較し、両者の一致を確認した際にステップS34において承認データ(ACK)を受光ユニット30のマイコン34に送信する。
【0178】
受光ユニット30のマイコン34は、承認データ(ACK)を受信すると、ステップS35において、バッファメモリ39に記憶されている他のリモコンからのコマンドのビット長を検出し、このビット長を示すデータをIOP120に送信する。
【0179】
IOP120は、このビット長を示すデータを受信すると、これをCPU100に供給すると共に、ステップS36において、所定のダミーデータを受光ユニット30のマイコン34に送信する。
【0180】
CPU100は、IOP120からビット長を示すデータを受信することで、これから受光ユニット30との間の通信で取り込まれる他のリモコンのコマンドのビット長を認識し、実際に他のリモコンからのコマンド(フォーマット変換処理されたコマンド)が装置本体1内に取り込まれた際に、この認識したビット長に対応して装置本体1或いは装置本体1に接続されている周辺機器の制御を行う。
【0181】
なお、あくまでも一例なのであるが、この通信プロトコルの場合、受光ユニット30のマイコン34は、IOP120から送信されるダミーデータをトリガとしてバッファメモリ39に記憶されているコマンドを装置本体1側に送信するようになっている。
【0182】
次に、受光ユニット30のマイコン34は、IOP120からダミーデータを受信すると、ステップS37において、バッファメモリ39に記憶されている他のリモコンからのコマンド(この場合は、図16にパルス情報#0として図示。)をIOP120に送信する。
【0183】
IOP120は、このバッファメモリ39から読み出されたコマンドを、SIRCSフォーマット以外の空間伝送フォーマットのコマンドをそのまま全て取り込んで解析して用いる「第1の解析モード」におけるコマンドとして受信し、これをCPU100に供給する。
【0184】
CPU100は、このコマンドが供給されると、先に認識しているビット長に基づいて該コマンドのデータ処理を行い、このコマンドで指示される制御を行う。これにより、装置本体1及びその周辺機器等の動作が他のリモコンにより遠隔操作されることとなる。
【0185】
次に、IOP120は、上記ステップS31において通信要求をなしたタイミングから例えば1垂直同期期間(Vsync=1/60sec)等の一定時間が経過したか否かを監視しており、この一定時間が経過するまでの間、ステップS37〜ステップS43に示すように受光ユニット30のバッファメモリ39から読み出される他のリモコンからのコマンドの取り込みを行う。
【0186】
そして、この一通信期間となる一定時間が経過したタイミングでステップS44に示すように通信ラインクローズ要求信号を受光ユニット30のマイコン34に供給する。受光ユニット30のマイコン34は、この通信ラインクローズ要求信号を受信すると、IOP120との間の通信ラインをクローズする。これにより、受光ユニット30のマイコン34と装置本体1のIOP120との間の一通信行程が終了する。
【0187】
このように、このエンタテインメント装置の場合、他のリモコンからのコマンドを間引きすることなく(圧縮することなく)全て取り込み、この他のリモコンからのコマンドのフォーマットを、装置本体1側で取り扱い可能なフォーマットに変換処理して受光ユニット30のバッファメモリ39に記憶する。そして、装置本体1のIOP120が、このバッファメモリ39に対して、所定時間毎にアクセスして、バッファメモリ39に記憶されているコマンドを取り込み、CPU100が、この取り込んだコマンドに基づいて装置本体1或いは周辺機器の動作制御を行う。これにより、他のリモコンを用いて装置本体1を遠隔操作することを可能とすることができる。
【0188】
(第2の解析モード)
次に、SIRCSフォーマット以外の空間伝送フォーマットのコマンドを間引いて取り込み、これを解析して用いる「第2の解析モード」の説明をする。
【0189】
図17は、この第2の解析モード時における他のリモコンと受光ユニット30のマイコン34との間のコマンドの送受信及び信号処理を示すタイムアローである。
【0190】
この図17において、ユーザにより他のリモコンのボタン操作がなされると、このボタン操作のタイミングで他のリモコンから受光ユニット30に対して、ボタン操作に対応する赤外線信号が送信される。
【0191】
受光ユニット30は、この受信された赤外線信号に対してリアルタイムに波形整形処理を施してこの赤外線信号に対応するパルス情報を形成する。そして、この場合、プレーヤにより、SIRCSフォーマット以外の空間伝送フォーマットのコマンドを間引いて取り込んで解析して用いる「第2の解析モード」が選択されているため、このパルス情報を、例えば垂直同期信号や装置本体1のシステムクロック等の所定のクロックを用いて間引き処理(=圧縮処理)を施し、間欠的にバッファメモリ39に記憶する。
【0192】
図18(a)〜(c)に、この間引き処理に対応するタイムチャートを示す。この図18(a)は、この例の場合に間引き処理で用いているクロックである垂直同期信号を示し、図18(c)は、受光ユニット30で受信された他のリモコンからのコマンドであり、図18(b)は、垂直同期信号(図18(a))により間引き処理されてバッファメモリ39に記憶される他のリモコンからのコマンドを示している。
【0193】
この図18(a)〜(c)からわかるように、受光ユニット30のマイコン34は、他のリモコンからのコマンドを受信すると、まず、このコマンドを垂直同期信号の立ち上がりエッジのタイミングでラッチする。
【0194】
次に、マイコン34は、ラッチしたコマンドのレベルがローレベルであった場合は、このローレベルを次のコマンドの立ち上がりエッジまでの間、保持する。これに対して、垂直同期信号の立ち上がりエッジのタイミングでラッチしたコマンドのレベルがハイレベルであった場合、マイコン34は、このハイレベルを垂直同期信号の立ち下がりエッジまでの間、保持する。
【0195】
これにより、図18(b)に示すように受信したコマンドの信号形態を大幅に崩すことなく、該コマンドを、装置本体1の信号処理タイミングに対応させたかたちで間引き処理することができる。
【0196】
次に、マイコン34は、このように間引き処理が施され受光ユニット30のバッファメモリ39に記憶された他のリモコンからのコマンドのデータ長の計算、及び他のリモコンに適用されている空間伝送フォーマットの解析を行う。
【0197】
具体的には、この例の場合、受光ユニット30の例えばROM等に、複数の他のリモコンに対応する空間伝送フォーマット情報が記憶されている。このため、受光ユニット30のマイコン34は、まず、バッファメモリ39に記憶されたコマンドの例えばヘッダ情報等に基づいて、そのコマンドの空間伝送フォーマットがSIRCSフォーマットであるか否かを判別し、次に、SIRCSフォーマットではなかった場合に、上記ROMに記憶されている複数の空間伝送フォーマット情報に基づいて、この他のリモコンから送信されたコマンドの空間伝送フォーマットを検出する。
【0198】
そして、この他のリモコンの空間伝送フォーマットのコマンドを、装置本体1側で取り扱い可能なフォーマットである、例えばSIRCSフォーマットのコマンドに変換し(フォーマット変換処理)、これを再度、バッファメモリ39に記憶制御する。このバッファメモリ39に記憶されたコマンドは、以下に説明するように間欠的に装置本体1内に取り込まれることとなる。
【0199】
なお、この説明では、間引き処理してバッファメモリ39に記憶されたコマンドに対してフォーマット変換処理を施し、これを再度バッファメモリ39に記憶制御することとしたが、これは、バッファメモリ39に記憶される前に、他のリモコンからのコマンドに対して間引き処理及びフォーマット変換処理を施し、これをバッファメモリ39に記憶制御するようにしてもよい。
【0200】
また、一例として、受光ユニット30のマイコン34側で他のリモコンからのコマンドに対してフォーマット変換処理を施すこととしたが、このフォーマット変換処理は、装置本体1側で施すようにしてもよい。
【0201】
次に、このようにフォーマット変換処理が施されて受光ユニット30のバッファメモリ39に記憶された他のリモコンからのコマンドが装置本体1に取り込まれるまでの流れを図19のタイムアローを用いて説明する。
【0202】
まず、この図19に示すタイムアローのステップS51は、装置本体1のIOP120から受光ユニット30のマイコン34に対して、例えば1垂直同期期間毎(Vsync)等の一定時間置きに発行される通信要求を示している。受光ユニット30のマイコン34は、この通信要求を受信すると、以下に説明するIOP120との間の通信に備えて通信準備を行う。
【0203】
次に、ステップS52において、IOP120は、MASK−ROM150或いはDVDやメモリカード75等の記憶媒体内から読み出した、受光ユニット30やリモコン40等の各デバイスのデバイスIDを受光ユニット30のマイコン34に順次送信する。
【0204】
次に、受光ユニット30のマイコン34は、装置本体1側から順次送信されるデバイスIDと、当該受光ユニット30のデバイスIDとを順次比較し、ステップS53において両者が一致したタイミングで受光ユニット30のデバイスIDをIOP120に返信する。
【0205】
次に、IOP120は、受光ユニット30のデバイスIDが返信されると、この返信されたデバイスIDと、上記MASK−ROM150或いはDVDやメモリカード75等の記憶媒体内から読み出された受光ユニット30のデバイスIDとを比較し、両者の一致を確認した際にステップS54において承認データ(ACK)を受光ユニット30のマイコン34に送信する。
【0206】
受光ユニット30のマイコン34は、承認データ(ACK)を受信すると、ステップS55において、バッファメモリ39に記憶されている他のリモコンからのコマンドのビット長を検出し、このビット長を示すデータをIOP120に送信する。
【0207】
IOP120は、このビット長を示すデータを受信すると、これをCPU100に供給すると共に、ステップS56において、所定のダミーデータを受光ユニット30のマイコン34に送信する。
【0208】
CPU100は、IOP120からビット長を示すデータを受信することで、これから受光ユニット30との間の通信で取り込まれる他のリモコンのコマンドのビット長を認識し、実際に他のリモコンからのコマンド(フォーマット変換処理されたコマンド)が装置本体1内に取り込まれた際に、この認識したビット長に対応して装置本体1或いは装置本体1に接続されている周辺機器の制御を行う。
【0209】
なお、あくまでも一例なのであるが、この通信プロトコルの場合、受光ユニット30のマイコン34は、IOP120から送信されるダミーデータをトリガとしてバッファメモリ39に記憶されているコマンドを装置本体1側に送信するようになっている。
【0210】
次に、受光ユニット30のマイコン34は、IOP120からダミーデータを受信すると、ステップS57において、バッファメモリ39に記憶されている他のリモコンからのコマンド(この場合は、図19にパルス情報#0として図示。)をIOP120に送信する。
【0211】
IOP120は、このバッファメモリ39から読み出されたコマンドを、当該第2の解析モードにおけるコマンドとして取り込み、これをCPU100に供給する。CPU100は、このコマンドが供給されると、先に認識しているビット長に基づいて該コマンドのデータ処理を行い、このコマンドで指示される制御を行う。これにより、装置本体1及びその周辺機器等の動作が他のリモコンにより遠隔操作されることとなる。
【0212】
次に、IOP120は、上記ステップS31において通信要求をなしたタイミングから例えば1垂直同期期間(Vsync=1/60sec)等の一定時間が経過したか否かを監視しており、この一定時間が経過するまでの間、ステップS57〜ステップS63に示すように受光ユニット30のバッファメモリ39から読み出される他のリモコンからのコマンドの取り込みを行う。
【0213】
そして、この一通信期間となる一定時間が経過したタイミングでステップS64に示すように通信ラインクローズ要求信号を受光ユニット30のマイコン34に供給する。受光ユニット30のマイコン34は、この通信ラインクローズ要求信号を受信すると、IOP120との間の通信ラインをクローズする。これにより、受光ユニット30のマイコン34と装置本体1のIOP120との間の一通信行程が終了する。
【0214】
このように、このエンタテインメント装置の場合、他のリモコンからのコマンドを、例えば装置本体1で使用している垂直同期信号等のクロックに基づいて適宜、間引き処理すると共に、この間引き処理した他のリモコンからのコマンドのフォーマットを、装置本体1側で取り扱い可能なフォーマットに変換処理して受光ユニット30のバッファメモリ39に記憶する。そして、装置本体1のIOP120が、このバッファメモリ39に対して、所定時間毎にアクセスして、バッファメモリ39に記憶されているコマンドを取り込み、CPU100が、この取り込んだコマンドに基づいて装置本体1或いは周辺機器の動作制御を行う。これにより、他のリモコンを用いて装置本体1を遠隔操作することを可能とすることができる。
【0215】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施の形態で説明したエンタテインメント装置は、装置本体1に対して受光ユニット30を装着することで、装置本体1専用のリモコン40や他のリモコンにより装置本体1や周辺機器等を遠隔操作することができる。
【0216】
また、リモコン40は、DVD操作部41及びゲームコントローラ部42の2つの操作部を有しているため、一つのリモコンでビデオゲームの実行操作及びDVDの再生操作を行うことができる。
【0217】
なお、上述の実施の形態では、受光ユニット30及びリモコン40によりDVDを再生操作するものとして説明をしたが、これは、受光ユニット30を用いて音楽CDの再生操作やエアコンディショナ装置(エアコン装置)等の他の機器を遠隔操作するようにしてもよい。
【0218】
この場合、リモコンとしては、ユーザが自宅等で使い慣れているCDプレーヤ装置やエアコン装置のリモコンを用いることができ、装置本体1側では、上述の空間伝送フォーマットの解析を行いながらCDプレーヤ装置やエアコン装置を制御することとなる。
【0219】
すなわち、この実施の形態で説明したエンタテインメント装置に受光ユニット30を装着し、装置本体1でユーザが使用するリモコンの各コマンドを読み込むことにより、この実施の形態のエンタテインメント装置に装着された記憶媒体の再生操作(及び記録操作)は勿論のこと、このエンタテインメント装置に対して外部接続されたあらゆる電子機器の操作が可能となるものと理解されたい。
【0220】
最後に、本考案は一例として説明した上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述の実施の形態以外であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【0221】
【考案の効果】
本考案は、ビデオゲームの実行操作とDVDの再生操作を一つの遠隔操作装置で遠隔操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した実施の形態のリモートコントローラで遠隔操作されるエンタテインメント装置の外観を示す斜視図である。
【図2】上記エンタテインメント装置に接続される受光ユニットの一部を切り欠いた正面図である。
【図3】受光ユニットの断面図である。
【図4】受光ユニットの一部を切り欠いた背面図である。
【図5】エンタテインメント装置のDVDの再生操作を行うフルタイプのリモコンの正面図である。
【図6】エンタテインメント装置のDVDの再生操作を行うコントローラタイプのリモコンの正面図である。
【図7】エンタテインメント装置のブロック図である。
【図8】コントローラエミュレーションモード時における、リモコンと受光ユニットとの間のコマンド送受信及び信号処理の流れを示すタイムアローである。
【図9】コントローラエミュレーションモード時における、受光ユニットと装置本体間のコマンドの送受信の流れを示すタイムアローである。
【図10】SIRCSモード時における、リモコンと受光ユニットとの間のコマンド送受信及び信号処理の流れを示すタイムアローである。
【図11】SIRCSモード時における、受光ユニットと装置本体間のコマンドの送受信の流れを示すタイムアローである。
【図12】リモコンからのコマンドを受信した際に受光ユニットのマイコンが行うコマンドの補正動作に対応する機能ブロック図である。
【図13】リモコンからのコマンドを受信した際に受光ユニットのマイコンが行うコマンドの補正動作を説明するためのタイムチャートである。
【図14】リモコンからのコマンドを受信した際に受光ユニットのマイコンが行うコマンドの補正動作を説明するための模式図である。
【図15】第1の解析モード時における、リモコンと受光ユニットとの間のコマンドの送受信及び信号処理の流れを示すタイムアローである。
【図16】第1の解析モード時における、受光ユニットと装置本体との間のコマンドの送受信及び信号処理の流れを示すタイムアローである。
【図17】第2の解析モード時における、リモコンと受光ユニットとの間のコマンドの送受信及び信号処理の流れを示すタイムアローである。
【図18】第2の解析モード時における、コマンドの間引き処理(圧縮処理)を説明するためのタイムチャートである。
【図19】第2の解析モード時における、受光ユニットと装置本体との間のコマンドの送受信及び信号処理の流れを示すタイムアローである。
【符号の説明】
1…装置本体、30…受光ユニット、34…マイクロコンピュータ、36…受光素子、39…バッファメモリ、40…リモートコントローラ、41…DVD操作部、42…ゲームコントローラ部、100…CPU、110…グラフィックプロセッサ、120…I/Oプロセッサ、130…光ディスク制御部、140…サウンド再生処理プロセッサ、170…CD/DVDDSP、150…MASK−ROM

Claims (9)

  1. 遠隔操作対象となる機器を遠隔操作するための遠隔操作信号を発信する遠隔操作装置であって、
    筐体と、
    上記筐体の先端部に相当する位置に設けられた遠隔操作信号の発信部と、
    上記筐体の所定面上に設けられた、ビデオゲームの実行動作を遠隔操作する遠隔操作信号の発信操作を行うためのビデオゲーム操作部と、
    上記ビデオゲーム操作部と同一面上に設けられた、DVDの再生動作を遠隔操作する遠隔操作信号の発信操作を行うためのDVD操作部と
    を有することを特徴とする遠隔操作装置。
  2. 請求項1記載の遠隔操作装置であって、
    上記ビデオゲーム操作部及びDVD操作部は、上記遠隔操作信号の発信部が設けられている上記筐体の先端部から、該筐体の反先端部となる後端部にかけて、上記先端部に近接して設けられた上記DVD操作部、及び該DVD操作部に近接して設けられた上記ビデオゲーム操作部の順に配置されていること
    を特徴とする遠隔操作装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の遠隔操作装置であって、
    上記ビデオゲーム操作部及び上記DVD操作部と対面し、上記先端部を遠隔操作対象となる機器の方向に向け、上記筐体の両方の側面部をそれぞれ左右の掌に当接させ、上記ビデオゲーム操作部上に左右の親指が位置するように、該筐体を両手で把持した場合に、上記ビデオゲーム操作部の少なくともビデオゲーム操作用のボタンは、上記左右の親指でそれぞれ操作可能な位置に設けられていること
    を特徴とする遠隔操作装置。
  4. 請求項3記載の遠隔操作装置であって、
    上記ビデオゲーム操作用のボタンは、左の親指で操作されるボタンのボタン数と、右の親指で操作されるボタンのボタン数とが、それぞれ同数となるように設けられていること
    を特徴とする遠隔操作装置。
  5. 請求項3又は請求項4記載の遠隔操作装置であって、
    上記左の親指で操作可能な位置に設けられたビデオゲーム操作用のボタンと、上記右の親指で操作可能な位置に設けられたビデオゲーム操作用のボタンとの間に、所望の方向指示操作を行うための、方向指示ボタンが設けられていること
    を特徴とする遠隔操作装置。
  6. 請求項5記載の遠隔操作装置であって、
    上記方向指示ボタンは、上方向の方向指示を行う上方向指示ボタン、下方向の方向指示を行う下方向指示ボタン、右方向の方向指示を行う右方向指示ボタン、及び左方向の方向指示を行う左方向指示ボタンで構成されており、
    上記各方向指示ボタンは、それぞれ物理的に独立したボタンとして、略十字状に配置されていること
    を特徴とする遠隔操作装置。
  7. 請求項5又は請求項6記載の遠隔操作装置であって、
    上記方向指示ボタンは、上記ビデオゲームの実行動作の遠隔操作時、及び上記DVDの再生動作の遠隔操作時の両方の遠隔操作時に、それぞれ使用可能となっていること
    を特徴とする遠隔操作装置。
  8. 請求項6又は請求項7記載の遠隔操作装置であって、
    上記略十字状に配置された上記各方向指示ボタンの、該配置の中心となる位置に、選択した所望の項目の決定指示を行うためのエンターボタンが設けられていること
    を特徴とする遠隔操作装置。
  9. 請求項1〜請求項8のうち、いずれか一項記載の遠隔操作装置であって、
    上記筐体は、略長方形状を有すること
    を特徴とする遠隔操作装置。
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