JP3101005U - 携帯通信機器及び電子機器間の通信を実現する接続ケーブル及び電子機器用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定の電子機器を携帯電話機を介してインターネット等のネットワークへ接続可能にする。
【解決手段】 携帯電話機50を介してテレビゲーム機2を例えばインターネットに接続する場合、それら携帯電話機50とテレビゲーム機2の間を接続する接続ケーブル40において、携帯電話機50で使用する通信プロトコル及び通信タイミングと、テレビゲーム機2で使用する通信プロトコル及び通信タイミングとの差異を、バッファリングにより吸収する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、所望の電子機器と携帯通信機器との間の通信プロトコル及び通信タイミングを管理して、これら電子機器と携帯通信機器との間の通信を実現する、接続ケーブル及び電子機器用コネクタに関する。
例えばインターネット等のネットワークを介して様々なWebサイトの閲覧や電子メールの送受信を行う場合、ユーザは、一般的にはパーソナルコンピュータを使用する。
一方、近年は、インターネット等への接続が可能な携帯電話機も登場している。携帯電話機を使用してインターネット等へ接続する際の通信方式は、例えばいわゆるPDC(Personal Digital Cellular)方式をパケット通信で利用可能に拡張した方式が主流となっている。
また、パーソナルコンピュータは、電話回線や構内ネットワークへの接続のみならず、携帯電話機等とも接続可能な拡張性の高い通信ポートを備えていることが多い。さらに、パーソナルコンピュータは、通信ポートを介して信号を送受信する際の通信プロトコルを、略々自由に設定可能となされている。したがって、パーソナルコンピュータは、通信ポートに接続された携帯電話を介して、インターネット等へ接続することも可能となっている。
ところで、最近のユーザは、双方向通信機能を有するテレビジョン受像機やテレビゲーム機等の電子機器と携帯電話機とを接続することで、より手軽にWebサイトの閲覧や電子メールの送受信を行えることを望んでいる。また、電子機器が既に備えている通信ポートと携帯電話機とを接続できれば、ユーザは、その通信ポートに接続される既存のユーザインターフェイス装置(例えばリモートコントローラ等の入出力装置)を使用して、Webサイトへのアクセスや電子メールの作成及び送受信等の操作を行えることになる。
しかしながら、それらの電子機器が備えている既存の通信ポートは、一般に、パーソナルコンピュータほど拡張性が高くない。また、既存の通信ポートは、その電子機器専用の通信プロトコル及び通信タイミングで、通信を行うようにされている。したがって、既存の通信ポートと携帯電話機を接続することにした場合、電子機器は、既存の通信ポートの通信プロトコル及び通信タイミングと、携帯電話機の通信プロトコル及び通信タイミングを合わせるための処理を行わなければならなくなる。これら処理を電子機器に実現させる場合、ユーザは、電子機器内部の信号処理ユニットを交換するか、或いは、処理プログラムを書き換えるために、当該電子機器をサービスセンターへ修理に出さなければならなくなる。
なお、携帯電話機と接続可能な専用の通信ポートを新たに設ければ、当該電子機器は、その専用の通信ポートと携帯電話機を介してインターネットへ接続可能になると考えられる。しかしながら、専用の通信ポートを新たに設けた場合、電子機器のコストは上昇する。
本考案は、携帯電話機等の携帯通信機器を介して、所望の電子機器をインターネット等のネットワークへ接続させる際に、携帯通信機器と電子機器間の通信プロトコル及び通信タイミングを合わせることを可能とする、接続ケーブル及び電子機器用コネクタを提供することを目的とする。
本考案は、携帯通信機器と電子機器間の通信プロトコル及び通信タイミングを管理して、これら携帯通信機器及び電子機器間の通信を実現する接続ケーブルであって、コードと、上記コードの一端に接続される携帯通信機器用コネクタと、上記コードの他端に接続されると共に、通信データを一時的に蓄積するためのバッファメモリ、上記電子機器に設けられたポートに接続される電子機器ポート用インターフェイス部及びパケットデータインターフェイス部を含む信号処理部が設けられる電子機器用コネクタとを備える接続ケーブルである。
本考案はまた、携帯通信機器と電子機器間の通信プロトコル及び通信タイミングを管理して、これら携帯通信機器及び電子機器間の通信を実現する電子機器用コネクタであって、通信データを一時的に蓄積するためのバッファメモリ、上記電子機器に設けられたポートに接続される電子機器ポート用インターフェイス部及びパケットデータインターフェイス部を含む信号処理部を備える電子機器用コネクタである。
本考案は、第1の通信プロトコルを使用して第1の通信周期で連続して供給される第1の通信データを、一旦蓄積した後に読み出して、第2の通信プロトコルによって変換して第2の通信データとして出力することにより、例えば、携帯電話機等の携帯通信機器を介して所望の電子機器をインターネット等のネットワークへ接続させる際に、携帯通信機器と電子機器間の通信プロトコル及び通信タイミングを合わせることが可能となっている。
本考案は、所望の電子機器上にユーザインターフェイス用として既に備えられている通信ポートを流用し、例えば携帯電話機等の携帯通信機器を介して、インターネット等の所望のネットワークへ接続する場合に、上記電子機器の通信プロトコルと携帯通信機器の通信プロトコルとを合わせるようにし、さらに、電子機器の通信ポートにおける通信タイミングと携帯通信機器の通信タイミングとの差異を吸収し、上記所望の電子機器と携帯通信機器とを等位に管理してデータの通信を可能とするものである。
[本考案実施の形態の具体的構成例]
図1には、本考案を適用した一実施の形態としてのエンタテインメントシステムの概略構成を示す。
本実施の形態のエンタテインメントステムは、所望の電子機器の一例としてのテレビゲーム機(エンタテインメント装置)2と、コントローラ20と、テレビジョンモニタ装置10とからなる。テレビゲーム機2は、各種のテレビゲームを実行したり電子メールの作成や編集、Webページの閲覧、映画や音楽の再生等を行う機能を有する。コントローラ20は、テレビゲーム機2に接続され、ユーザ(操作者)により操作される操作端末である。コントローラ20は、テレビゲーム機2のコントローラポート7(7A又は7B)に接続される。コントローラポート7は、当該テレビゲーム機2上にユーザインターフェイス用として既に備えられている通信ポートである。テレビジョンモニタ装置10は、テレビゲーム機2と接続され、ゲーム内容や電子メール、Webページ、映画等を表示すると共に音を出力する。
接続ケーブル40は、携帯通信機器の一例である携帯電話機50と、テレビゲーム機2との間を接続する。接続ケーブル40は、携帯電話機50の後位機器用コネクタと、テレビゲーム機2のコントローラポート7と接続される。
[接続ケーブルの構成]
上記接続ケーブル40は、図1及び図2〜図5に示すように、コントローラポート用コネクタ41(以下、CPコネクタ41と表記する)と、携帯機用コネクタ(レセプタクル)46(以下、MPコネクタ46と表記する)と、それらCPコネクタ41とMPコネクタ46との間を結ぶコード44とからなる。CPコネクタ41は、テレビゲーム機2上のコントローラポート7に接続される。MPコネクタ46は、携帯電話機50の後位機器用コネクタに接続される。なお、図3は図2の接続ケーブル40を下側から見た図を、図4は図3のCPコネクタ41を左側から見た図を、図5は図3のMPコネクタ46を右側から見た図を示している。
CPコネクタ41は、コントローラポート7に挿入されるハウジング部42を備えている。また、CPコネクタ41は、その内部に、コントローラポート7と電気的に接続するための端子(ターミナル)と、その端子とコード44内の線材とを繋ぐと共に携帯電話機50とテレビゲーム機2の間の通信プロトコル変換や通信タイミング差の吸収等を行う信号処理部を実装した回路基板とを備えている。信号処理部の具体的な構成及びその動作についての説明は後述する。
一方、MPコネクタ46は、後位機器用コネクタに挿入されるハウジング部48と、携帯電話機50に接続されたMPコネクタ46を取り出す際にロックを解除するためのリリースボタン47a,47bとを備えている。また、MPコネクタ46は、その内部に、後位機器用コネクタと電気的に接続するための端子、その端子とコード44内の線材とを繋ぐ回路基板とを備えている。
接続ケーブル40は、CPコネクタ41の近傍とMPコネクタ46の近傍のコード44の部分に、ノイズ低減用のフェライトコア43,45が装着されている。特に、携帯電話機50に近いMPコネクタ46の近傍のフェライトコア45は、コード44が一重巻きになされており、強力なノイズ低減を実現する。
[テレビゲーム機の概要]
テレビゲーム機2は、メモリカードスロット8A,8B、コントローラポート7A,7B、ディスクトレイ3、ボタン4や9、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394接続端子6、USB(Universal Serial Bus)接続端子5等を備えている。メモリカードスロット8A,8Bは、メモリカード26を着脱自在に構成されている。コントローラポート7A,7Bは、コントローラ20のケーブル13のコネクタ12が着脱自在に構成されている。ディスクトレイ3は、DVD−ROMやCD−ROM等の光ディスクが装填可能に構成されている。ボタン9は、ディスクトレイ3をオープン/クローズさせるオープン/クローズボタンである。ボタン4は、電源のオンやスタンバイ,ゲームのリセットを行うためのオン/スタンバイ/リセットボタンである。また、図示は省略するが、当該テレビゲーム機2の背面側には、電源スイッチ、音響映像出力端子(AVマルチ出力端子)、PCカードスロット、光ディジタル出力端子、AC電源入力端子などが設けられている。
テレビゲーム機2は、ゲームや電子メール、Webブラウザ用のアプリケーションプログラムと、コントローラ20を介した操作者からの指示とに応じて、ゲームの実行や電子メールの作成,編集,送受信、Webページの閲覧等のための各種の処理を実行する。アプリケーションプログラムは、CD−ROM,DVD−ROM等の光ディスクや半導体メモリ等の各種記録媒体から読み出したもの、若しくは、電話回線、LAN、CATV回線、通信衛星回線等の各種伝送媒体を介してダウンロードしたものの何れでも良い。
メモリカードスロット8A,8Bに装着されるメモリカード26は、例えばテレビゲームの実行により発生したゲームデータや、携帯電話機50を介して送受信したり作成等した電子メール、電子メールのアドレス、WebサイトのURL(Uniform Resource Locator)、例えばインターネットを介して各種のサーバに接続するための登録情報、パスワードなどの各種のデータを記憶(セーブ)する。なお、セーブされたゲームデータは、一度中断したゲームや続編のゲームを行う場合に使用される。
さらに、テレビゲーム機2は、アプリケーションプログラムに基づくテレビゲームの実行や電子メールの作成編集、Webページの閲覧等を実行するだけでなく、例えばCDに記録されたオーディオデータやDVDに記録された映画等のビデオ及びオーディオデータを再生(デコード)可能である。またテレビゲーム機2は、その他の各種のアプリケーションプログラムに基づいて動作することも可能である。なお、DVDの再生を行うためのドライバプログラムは、例えばメモリカード26に記憶されている。
[コントローラの概要]
コントローラ20は、左把持部35、右把持部36、左操作部21および右操作部22、左アナログ操作部31および右アナログ操作部32、左第1押下ボタン23L、図示しない左第2押下ボタン、右第1押下ボタン23R、図示しない右第2押下ボタン等を備えている。左把持部35は、操作者の左の手の平により内包するように把持する部分である。右把持部36は、操作者が右の手の平により内包するように把持する部分である。左操作部21および右操作部22は、それら把持部35,36を左右の手により把持した状態で、操作者が、左右の手の親指によりそれぞれ操作する部分である。左アナログ操作部31および右アナログ操作部32は、把持部35,36を左右の手により把持した状態で、操作者が左右の親指によりそれぞれアナログ操作(ジョイスティック操作)する部分である。左第1押下ボタン23Lおよびその下方に配置される図示しない左第2押下ボタンは、操作者が左の例えば人差し指と中指によりそれぞれ押下操作するボタンである。右第1押下ボタン23Rおよびその下方に配置される図示しない右第2押下ボタンは、操作者が、右の例えば人差し指と中指によりそれぞれ押下操作するボタンである。
左操作部21には、例えばテレビゲームのゲームキャラクタを画面上で上下左右等に移動させたり、電子メール作成画面上で文字入力カーソルを上下左右方向に移動させたり、Webページ閲覧中にページスクロールを行ったり、画面上のカーソルを上下左右方向に移動させたりする際に操作者が操作する「上」,「下],「左」,「右」方向指示キーが設けられている。なお、「上」,「下],「左」,「右」方向指示キーは、上下左右の方向指示のみならず、斜め方向の方向指示にも用いられる。例えば「上」方向指示キーと「右」方向指示キーを同時に押圧操作することで、操作者は、右斜め上方向の方向指示をテレビゲーム機2に与えることができる。他の方向指示キーにおいても同様であり、例えば「下」方向指示キー及び「左」方向指示キーを同時に押圧操作することで、操作者は、左斜め下方向の方向指示をテレビゲーム機2に与えることができる。
右操作部22は、アプリケーションプログラムによりそれぞれ異なる機能が割り付けられる4つの指示ボタン(それぞれ△,□,×,○形状の刻印が設けられた「△」,「□」,「×」,「○」ボタン)を有する。例えば、「△」ボタンは、メニューの表示を指定する機能が割り付けられおり、「×」ボタンは、選択した項目の取り消し等を指定する機能が、「○」ボタンは、選択した項目の決定等を指定する機能が、「□」ボタンは、例えば目次等の表示/非表示を指定する機能が割り付けられている。
左アナログ操作部31および右アナログ操作部32は、それぞれ、操作軸の回転支点を中心にして任意の方向に傾倒操作が可能な回転操作子と、当該回転操作子の操作に応じた可変のアナログ値を出力する可変アナログ値出力手段とを備えている。回転操作子は、弾性部材により中立位置に復帰するように取り付けられた操作軸の先端側に取り付けられている。回転操作子は、操作者により傾倒操作がなされていない時には起立した状態(傾きのない状態)でそのポジションを保持(基準ポジション)する。可変アナログ値出力手段は、可変抵抗素子等を備えている。可変抵抗素子は、回転操作子の操作に応じてその抵抗値が変化する。コントローラ20は、左アナログ操作部31および右アナログ操作部32の回転操作子が傾倒操作された時、基準ポジションに対する傾き量とその傾き方向に応じたXY座標上の座標値を検出し、その座標値を操作出力信号としてテレビゲーム機2へ送る。
またコントローラ20は、モード選択スイッチ33、点灯表示部34、セレクトボタン25、スタートボタン24等を備えている。モード選択スイッチ33は、左右操作部21,22や左右アナログ操作部31,32の機能を動作(アナログ操作モード)若しくは停止(ディジタル操作モード)させたりする操作モードの選択を行うためのスイッチである。点灯表示部34は、選択された操作モードを点灯表示によりユーザに認識させるためのLED(発光ダイオード)等を備える。スタートボタン24は、ゲーム開始や電子メール画面の表示開始、映画や音楽の再生開始,一時停止などを操作者ーが指示するためのボタンである。セレクトボタン25は、モニタ画面11上にメニュー表示や操作パネルを表示させることなどを操作者が指示するためのボタンである。なお、モード選択スイッチ33によりアナログ操作モードが選択された場合には、点灯表示部34が点灯制御され、左右アナログ操作部31,32が動作状態となる。一方、ディジタル操作モードが選択された場合には、点灯表示部34が消灯制御され、左右アナログ操作部31,32が非動作状態となる。
このコントローラ20上に設けられたそれら各種のボタンや操作部が操作されると、コントローラ20は、それら操作に応じた操作信号を発生し、ケーブル13を介してテレビゲーム機2へ送信する。
コントローラ20は、左右の把持部35,36内に、振動発生機構をも備えている。振動発生機構は、例えばモータの回転軸に対して偏心した状態の重りを備え、その重りを当該モータにて回転させることによって、コントローラ20を振動させる。この振動発生機構は、テレビゲーム機2からの指示に応じて動作する。コントローラ20は、当該振動発生機構を動作させることにより、操作者の手に振動を伝える。
[テレビゲーム機の内部構成]
次に、テレビゲーム機2の内部回路構成の概要について図6を用いて説明する。
テレビゲーム機2は、メインCPU100と、グラフィックプロセッサユニット(GPU)101と、IOプロセッサ(IOP)104と、光ディスク再生部112と、メインメモリ105と、MASK−ROM106と、サウンドプロセッサユニット(SPU)108とを基本構成として備える。メインCPU100は、ゲームや電子メール、Webブラウザ用のアプリケーションプログラム等の各種プログラムに基づいて、信号処理や内部構成要素の制御を行う。GPU101は、画像処理を行う。IOP104は、外部と装置内部との間のインターフェイス処理や下位互換性を保つための処理を行う。光ディスク再生部112は、アプリケーションプログラムやマルチメディアデータが記録されているDVDやCD等の光ディスクの再生を行う。メインメモリ105は、メインCPU100のワークエリアや光ディスクから読み出されたデータを一時的に格納するバッファとして機能する。MASK−ROM106は、主にメインCPU100やIOプロセッサ104が実行するオペレーティングシステムプログラムを格納している。SPU108は、音声信号処理を行う。
また、このテレビゲーム機2は、CD/DVDディジタルシグナルプロセッサ(DSP)110と、ドライバ111と、メカコントローラ109と、カード型コネクタ(PCカードスロット)107も有している。DSP110は、光ディスク再生部112によりCD或いはDVDから読み出されてRFアンプ113で増幅されたディスク再生信号に対して、例えば誤り訂正処理(CIRC処理)や伸張復号化処理等を施すことにより、それらCD或いはDVDに記録されたデータを再生(復元)する。ドライバ111及びメカコントローラ109は、光ディスク再生部112のスピンドルモータの回転制御、光ピックアップのフォーカス/トラッキング制御、ディスクトレイのローディング制御等を行う。カード型コネクタ107は、例えば通信カードや外付けのハードディスクドライブ等の接続ポートである。
これらの各部は、主にバスライン102,103等を介してそれぞれ相互に接続されている。なお、メインCPU100とGPU101は、専用バスで接続されている。また、メインCPU100とIOP104はSBUSにより接続されている。IOP104とDSP110、MASK−ROM106、サウンドプロセッサユニット108、カード型コネクタ107は、SSBUSにより接続されている。
メインCPU100は、MASK−ROM106に記憶されているメインCPU用のオペレーティングシステムプログラムを実行することにより、当該ゲーム機2の全動作を制御する。また、メインCPU100は、CD−ROMやDVD−ROM等の光ディスクから読み出されてメインメモリ105にロードされたり、通信ネットワークを介してダウンロードされた、各種アプリケーションプログラム等を実行し、ゲームや電子メールの作成編集、Webページの閲覧等の動作を制御する。
IOP104は、MASK−ROM106に記憶されているIOプロセッサ用のオペレーティングシステムプログラムを実行することにより、操作者の操作に応じたコントローラ20からの信号やゲームの設定、電子メールの内容やアドレス、WebサイトのURL等を記憶するメモリカード26からのデータなどの入出力、その他、USB接続端子5やIEEE1394接続端子6、図示しないPCカードスロット等におけるデータの入出力を制御する。
GPU101は、座標変換等の処理を行うジオメトリトランスファエンジンの機能と、レンダリングプロセッサの機能とを有し、メインCPU100からの描画指示に従って描画を行い、描画された画像を図示しないフレームバッファに格納する。すなわち例えば、光ディスクに記録されている各種アプリケーションプログラムがテレビゲームのように所謂3次元(3D)グラフィックを利用するものである場合、当該GPU101は、ジオメトリ演算処理により、3次元オブジェクトを構成するためのポリゴンの座標計算等を行い、さらに、レンダリング処理により、この3次元オブジェクトを仮想的なカメラで撮影することにより得られる画像を生成するための諸計算、すなわち透視変換(3次元オブジェクトを構成する各ポリゴンの頂点を仮想的なカメラスクリーン上に投影した場合における座標値の計算など)を行い、最終的に得られた画像データをフレームバッファ上へ書き込む。そして、GPU101は、この作成した画像に対応するビデオ信号を出力する。
SPU108は、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)復号機能、オーディオ信号再生機能、信号変調機能等を備えている。ADPCM復号機能とは、適応予測符号化された音響データを復号する機能である。オーディオ信号再生機能とは、当該SPU108に内蔵或いは外付けされた図示しないサウンドバッファに記憶されている波形データを読み出すことで、効果音等のオーディオ信号を再生して出力する機能である。信号変調機能とは、上記サウンドバッファに記憶されている波形データを変調させて様々な音波形データを生成する機能である。すなわち、SPU108は、メインCPU100からの指示に基づいて、サウンドバッファに記憶されている波形データから、楽音や効果音等のオーディオ信号を発生する、いわゆるサンプリング音源としても動作する。
以上のような構成を有するテレビゲーム機2は、例えば電源が投入されると、MASK−ROM106からメインCPU用及びIOP用のオペレーティングシステムプログラムが読み出される。メインCPU100とIOP104は、それぞれ対応したオペレーティングシステムプログラムを実行する。これにより、メインCPU100は、テレビゲーム機2の各部を統括的に制御する。また、IOP104は、コントローラ20やメモリカード26等との間の信号の入出力を制御する。また、メインCPU100は、オペレーティングシステムプログラムを実行すると、動作確認等の初期化処理を行った後、光ディスク再生部112を制御して、光ディスクに記録されているゲーム等のアプリケーションプログラムを読み出し、メインメモリ105にロードした後、そのゲームアプリケーションプログラムを実行する。このゲームアプリケーションプログラムの実行により、メインCPU100は、IOP104を介してコントローラ20から受け付けた操作者の指示に応じて、GPU101やSPU108を制御し、画像の表示や効果音、楽音の発生を制御する。なお、例えば光ディスクに記録された映画等の再生を行う場合、メインCPU100は、IOP104を介してコントローラ20から受け付けた操作者からの指示(コマンド)に従ってGPU101やSPU108を制御し、光ディスクから再生された映画の映像の表示や効果音や音楽等の発生を制御する。
[信号送受信の概要]
次に、携帯電話機50の後位機器用コネクタ(レセプタクル)を介して送受信される信号と、テレビゲーム機2のコントローラポート7を介して送受信される信号について説明する。
[携帯電話機の送受信信号]
携帯電話機50の後位機器用コネクタを介した信号の送受信について、図7から図9を用いて説明する。
携帯電話機50は、携帯電話網の基地局との間でデータ通信を行う場合、PDC方式をパケット通信に拡張した方式を使用する。携帯電話機50は、基地局からパケット通信により送られてきた信号を受信信号TRXDとして取り込み、後位機器用コネクタから出力する。また、携帯電話機50は、外部から後位機器用コネクタへ送られてきた信号を送信信号TTXDとして取り込み、パケット通信により携帯電話網の基地局へ送信する。
ここで、携帯電話機50は、携帯電話網の基地局からパケット通信により送られてきた信号を後位機器用コネクタから出力する場合、受信信号TRXDと同時に、信号の取り込みのタイミングを表す例えば42kHz周期のクロック信号TCLKを出力する。
なお、送受信される信号がコマンドである場合、そのフレーム構成は、図8に示すように、フラグ、アドレスデータ、制御データ、FCS(フレームチェックシーケンス)、フラグとなる。また、送受信される信号がコマンドに対するレスポンスデータである場合、1フレームの構成は、図9に示すように、フラグ、アドレスデータ、制御データ、情報、FCS、フラグとなる。フラグは、フレームの切れ目を示すためのものである。アドレスデータは、コマンドの場合には当該コマンドであることを示し、レスポンスの場合には当該レスポンスであることを示すデータとなる。制御データは、コマンドの場合にはフレームの中に入っているコマンド番号を示し、レスポンスの場合にはフレームの中に入っているフレーム番号を示す。FCSは、誤り検出用のデータである。情報は、実際に送受信される実データである。また、コマンドは固定長であり、レスポンスデータは可変長となり、先頭と最後尾のフラグによりその長さが決定される。
[テレビゲーム機とコントローラの送受信信号]
テレビゲーム機2のコントローラポート7を介した信号の送受信は、図10に示すようなタイミングで行われる。なお、図中GDTR(b)は図中GDTR(a)を拡大して示している。
テレビゲーム機2のコントローラポート7は、本来、コントローラ20との間でデータ通信を行うために設けられているものである。テレビゲーム機2は、コントローラ20から送られてきた信号を受信信号GRXDとして取り込む。コントローラ20は、テレビゲーム機2から送られてきた送信信号GTXDを取り込む。
テレビゲーム機2とコントローラ20との間のデータ送受信は、データ通信可能であることを示す所定周期(ビデオ信号の垂直同期に対応)の入力レディ信号GDTRが”L”レベルのときにのみ行われる。より具体的に説明すると、コントローラ20は、送受信の準備が完了したことを示す送受信レディ信号GDSRをアサートし、テレビゲーム機2へ知らせた後、当該テレビゲーム機2から送られてくるデータ転送用のクロック信号GSCKの例えば立ち上がりのタイミングで送信信号GTXDをラッチ(取り込み)する。テレビゲーム機2は、クロック信号GSCKの立ち上がりのタイミングで、受信信号GRXDをラッチする。
なお、送信信号GTXDは、プロトコルIDと、コマンドコードと、複数の送信データtx0〜txnとにより構成されている。受信信号GRXDは、ダミーデータと、ターミナルIDと、アクノレッジAckと、複数の受信データrx0〜rxnとにより構成されている。また、送信信号GTXDのプロトコルIDは、コントローラポート7に接続された機器の種類を示すID(すなわち、通信プロトコルの種類を示すID)である。受信信号GRXDのターミナルIDは、コントローラポート7に接続される各種デバイスの識別のためのIDである。
[テレビゲーム機と携帯電話機を接続する場合の注意点]
ここで、上述した図7〜図9で説明した携帯電話機50の後位機器用コネクタを介した信号の送受信と、図10で説明したテレビゲーム機2とコントローラ20間の信号の送受信とを比較すると、携帯電話機50の後位機器用コネクタを介する信号送受信は、所定の第1の周期のクロック信号TCLKのタイミングで断続的に行われるのに対して、テレビゲーム機2のコントローラポート7を介する信号送受信は、第1の周期とは異なる所定の第2の周期の入力レディ信号GDTRが”L”レベルのときにのみ行われると共に全二重同期式シリアル通信となされている。
すなわち、携帯電話機50の後位機器用コネクタを介する信号送受信と、テレビゲーム機2のコントローラポート7を介する信号送受信との間には、その通信タイミングに差が存在している。より具体的に説明すると、テレビゲーム機2のコントローラポート7を介する信号送受信は、ビデオ信号の垂直同期に相当する入力レディ信号GDTRに応じて行われる。これに対して、携帯電話機50の後位機器用コネクタを介する信号送受信は所定の第1の周期で絶え間なく通信を行わなければならず、両者の間には通信タイミングに差異が存在している。
また、携帯電話機50の後位機器用コネクタを介する信号送受信の通信プロトコルは、テレビゲーム機2のコントローラポート7を介する信号送受信の通信プロトコルとは異なる。
さらに、コントローラポート7は、コントローラ20や接続ケーブル40だけでなく、その他のデバイスも接続可能となされている。このため、それら接続可能なデバイスによる通信が衝突するのを避ける必要がある。
その他、テレビゲーム機2のコントローラポート7を介して携帯電話機50を接続することを考えた場合、これらの間で実際に送受信されるデータは、図9の制御データ及び情報(実データ)となる。
したがって、携帯電話機50の後位機器用コネクタとテレビゲーム機2のコントローラポート7との間でデータ通信を行うためのインターフェース手段は、実際に送受信される制御データ及び情報(実データ)の抽出と、通信プロトコルの変換、通信衝突の回避、並びに、通信タイミングの差の吸収を行わなければならない。
[接続ケーブル(信号処理部)の構成及び動作]
後位機器用コネクタとコントローラポート7の間を結ぶ接続ケーブル40は、実際に送受信される制御データ及び情報(実データ)の抽出と、通信プロトコルの変換、通信衝突の回避、並びに、上記通信タイミングの差の吸収を行う。
接続ケーブル40のCPコネクタ41は、図11に示す信号処理部60を内蔵する。信号処理部60は、実際に送受信される制御データ及び情報(実データ)の抽出と、通信プロトコルの変換と、通信衝突の回避と、通信タイミングの差の吸収を行う。
信号処理部60は、主要な構成として、通信データを一時的に蓄積するためのバッファメモリ62を含むコントローラポートインターフェイス部61(以下、CIF部61と表記する)、パターン変更部63,64、フレーム作成部65、フレーム検出部66、パケットデータインターフェイス部67(以下、PIF部67と表記する)、上下シリアルインターフェイス部68(以下、SIF部68と表記する)、レジスタ部69、携帯電話制御インターフェイス部70(以下、MIF部70と表記する)を備える。これら各構成要素は、マイクロコンピュータ71とその周辺回路のロジック回路等により構成され、CPコネクタ41内の回路基板上に実装されている。マイクロコンピュータ71は、メモリ72内に格納されているデータ通信プログラムに基づいて、それら各構成要素の動作を実行する。すなわち、この図11において、信号処理部60内の各構成要素は、マイクロコンピュータ71が実行する、データ通信プログラムの各処理ステップに対応している。
当該信号処理部60は、コード44及びMPコネクタ46(図11では図示を省略)を介して携帯電話機50の後位機器インターフェイス部51(以下、AIF部51と表記する)に接続され、また、コード44を介してテレビゲーム機2のコントローラポート7に接続される。
前述の図10で説明したクロック信号GSCK、送信信号GTXD、入力レディ信号GDTRは、テレビゲーム機2のコントローラポート7からCIF部61へ入力する。一方、受信信号GRXD、送受信レディ信号GDSRは、CIF部61からコントローラポート7へ出力送られる。
図7で説明したクロック信号TCLK、受信信号TRXDは、携帯電話機50のAIF部51からPIF部67へ入力する。送信信号TTXDは、PIF部67からAIF部51へ出力される。
ここで、信号処理部60において、携帯電話機50のAIF部51から送られてきた受信信号TRXDを、テレビゲーム機2のコントローラポート7へ送る際には、以下のような処理が行われる。
先ず、PIF部67は、AIF部51を介して携帯電話機50から送られてきた受信信号TRXDを、クロック信号TCLKの立ち下がりのタイミングで取り込み、その取り込み後の信号をフレーム検出部66へ送る。
フレーム検出部66は、PIF部67より送られてきた受信信号TRXDから、前述の図9で説明したフラグを検出することでフレームの抽出を行い、そのフレームをパターン変更部64へ送る。
パターン変更部64は、フレーム内のデータがフラグのビットパターンと同じになることを防ぐために、フラグと同じビットパターンがきたときにそのビットパターンを別のパターンに変更する。パターン変更部64から出力されたデータは、CIF部61に送られる。
このときのCIF部61は、パターン変更部64から送られてきたデータをバッファメモリ62に蓄積し、図10で説明したような、テレビゲーム機2側で受信可能な信号へ変換(プロトコル変換)する。そして、CIF部61は、送受信の準備が完了した時に、送受信レディ信号GDSRをアサートしてテレビゲーム機2側へ通知する。
次に、CIF部61は、テレビゲーム機2側から送られてくる入力レディ信号GDTRが”L”レベルのときに、クロック信号GSCKのタイミングに合わせて、バッファメモリ62から上記プロトコル変換後の信号を読み出し、コントローラポート7側へ出力する。なお、携帯電話機50側から送られてきたデータの長さが、入力レディ信号GDTRの”L”レベル内に収まらない場合、CIF部61は、そのデータを複数に分割し、それら分割されたデータが連続したデータであることを示す情報を付加して複数回に分けてテレビゲーム機2側へ送る。
信号処理部60は、テレビゲーム機2のコントローラポート7から送られてきた送信信号GTXDを、携帯電話機50のAIF部51へ送る際には、以下のような処理を行う。
この場合のCIF部61は、コントローラポート7から送られてきた送信信号GTXDを、入力レディ信号GDTRが”L”レベルのときに、クロック信号GSCKの立ち上がりのタイミングで取り込む。そして、CIF部61は、その取り込み後の信号を、図7〜図9で説明した携帯電話機50側で受信可能な信号へプロトコル変換し、パターン変更部63へ送る。
パターン変更部63は、CIF部61から送られてきたデータ内に、パターン変更部64でのパターン変更後と同じビットパターンを検出した時、そのビットパターンをフラグのビットパターンに変更する。このパターン変更部63から出力されたデータは、フレーム作成部65に送られる。
フレーム作成部65は、上記パターン変更部63から送られてきたデータを用いて、前述の図9で説明したようなフレームを作成し、そのフレームデータをPIF部67へ送る。
このときのPIF部67は、上記フレーム作成部65から送られてきたフレームデータを、クロック信号TCLKの立ち下がりのタイミングで取り込み、送信信号TTXDとして上記AIF部51へ出力する。
以上が、携帯電話機50の後位機器用コネクタとテレビゲーム機2のコントローラポート7との間でデータ通信を行う場合の信号処理部60の基本的な動作である。
なお、信号処理部60とテレビゲーム機2との間で行われるデータ通信ための通信プロトコル変換及び通信タイミング合わせの処理は、テレビゲーム機2内で行っても良い。この場合、テレビゲーム機2内の例えばIOP104或いはCPU100が、その通信プロトコル変換及び通信タイミング合わせの処理を行うためのデータ通信プログラムを実行する。またこのときのデータ通信プログラムは、光ディスクやメモリカード26等の記録媒体に記録されて提供されるか、若しくは、例えばMASK−ROM106に予め格納されている。
SIF部68は、携帯電話機50内のマイクロコンピュータとの間で通信される、RS−232C準拠の上りシリアルデータUPSOと下りシリアルデータDOWNSIの入出力を行う。CIF部61は、これら上り,下りシリアルデータUPSO,DOWNSIの通信タイミングの差を吸収してテレビゲーム機2側に送る。なお、上り,下りシリアルデータUPSO,DOWNSIは、例えば電子メールのアドレスデータなどである。
レジスタ部69は、AIF部51を介して接続されている携帯電話機50の電源ONやOFF、接続ケーブル40のコネクタの接続状態(コネクタが抜かれたか或いは差し込まれているかの状態)等のステータスや、上り,下りシリアルデータのボーレートの設定値、携帯電話機50の10キー(ten key)等の操作部の設定値等を保持する。レジスタ部69に保持された値のうち、携帯電話機50の操作部の設定値は、携帯電話機の制御信号CTRL1,CTRL2としてMIF部70を介して携帯電話機50側へ送られる。
なお、携帯電話機50は、電波受信状況を示す情報もテレビゲーム機2に送る。また、テレビゲーム機2は、携帯電話機50の電源制御も行う。
[接続ケーブル用のプロトコル仕様]
次に、テレビゲーム機2と接続ケーブル40との間で使用されるコマンドについて説明する。テレビゲーム機2と接続ケーブル40との間で使用されるコマンドコマンドは、以下のようなものがある。なお、携帯電話機50と接続ケーブル40との間で使用されるコマンドは、携帯電話サービスにより既に規定されているものを使用するため、ここではその説明を省略する。
テレビゲーム機2と接続ケーブル40との間で使用されるコマンドは、複数種類ある。なお、これら図12〜図19に示す各コマンドにおいて、先頭の第1バイトの”yy”はコントローラポート7に接続されたデバイスが接続ケーブル40であることを示し、次の各第2バイトの”oo”,”pp”,”qq”,”rr”,”ss”,”tt”,”uu”,”vv”はコマンドの種類を表している。また、これら図12〜図19に示す各コマンドは16進数で表される値であり、アルファベット小文字の”xx”は任意の値が入ることを表し、その他のアルファベット小文字及び数字(”stat”や”ttx0”等)で表される値は数種の値のうちの何れかの値が入ることを表している。さらに、図12〜図19に示す各コマンドのうち、最終バイトの”res”は予約を表し、その1つ前のバイトの”stat”は接続ケーブル40のコネクタの接続状態を表している。以下、各コマンドについて順番に説明する。
図14に示すコマンドは、リージョンコードコマンドである。図中の”ver”は、接続ケーブル40のファームウェアのバージョンを示す。
図13に示すコマンドは、携帯電話機50に内蔵されるCPUチップのコントロールコマンドである。図中の”baud”は、前記上り,下りシリアルデータのボーレートの選択に用いられる。なお、上記上り,下りシリアルデータ送受信中にボーレートの変更要求が来た場合、携帯電話機50は、送受信中のデータの送受信が完了してからボーレートを変更する。”power”は、携帯電話機50の電源/キー無効の制御信号CTRL1,CTRL2、携帯電話機50のユニットの有無を示す各値の何れかを表す。
図14に示すコマンドは、コネクタの抜き挿し確認コマンドである。図中の”conf”は抜き挿し確認する対象(コネクタ)を表す。
図15に示すコマンドは、携帯電話機50の内部CPUとの間で送受信されるコマンドである。このコマンドの全長は、固定バイトである。”ttx0”〜”ttx127”は、接続ケーブル40の信号処理部60とテレビゲーム機2との間でそのまま送受信されるデータである。”stlen”,”srlen”は、上り,下りシリアルデータの有効なバイト数を表す。”ttx0”〜”ttx127”、”trx0”〜”trx127”、”stx0”〜”stx1”、”srx0”〜”srx1”は、送受信されるデータである。”tsum”は総送信データと”stlen”の各排他的論理和値の総和を、”rsum”は総受信データと”srlen”の各排他的論理和値の総和を表す。
図16に示すコマンドは、携帯電話機50の内部CPUとの間で上り,下りシリアルデータとして送受信されるコマンドである。このコマンドの全長は固定バイトである。”stlen”,”srlen”は、有効な送受信データのバイト数を表す。”tsum”は総送信データと”stlen”の各排他的論理和値の総和を、”rsum”は総受信データと”srlen”の各排他的論理和値の総和を示す。
図17に示すコマンドは、公衆パケット通信網などを用いてパケット通信を行う場合にデータ転送手順として使われるデータリンク層の通信プロトコルのモードのON/OFFに使用されるコマンドである。図中の”on”が通信プロトコルのモードのON/OFFを表す。
図18に示すコマンドは、接続ケーブル40の信号処理部60のリセットとバッファメモリ62のクリアに関するコマンドである。図中の”dst”が号処理部60のリセットとバッファメモリ62のクリアを表す。
図19に示すコマンドは、上り,下りシリアルデータの送受信に関するコマンドである。このコマンドの全長は固定バイトである。図中の”stlen”、”srlen”は、有効な送受信データのバイト数を指定する。
以上のように、接続ケーブル40は、テレビゲーム機2のコントローラポート7用の通信プロトコルと携帯電話機2の後位機器用の通信プロトコルとを合わせることができ、さらに、テレビゲーム機2のコントローラポート7における通信タイミングと携帯電話機50の後位機器用の通信タイミングとの差異を吸収し、テレビゲーム機2と携帯電話機50とを等位に管理してデータ通信を実現している。
なお、上述した実施の形態の説明は、本考案の一例である。このため、本考案は上述した実施の形態に限定されることなく、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。すなわち、本考案は上述の実施の形態で例示したテレビゲーム機2や携帯電話機50に限定されず、また、通信プロトコルやコマンドも本実施の形態で説明したものには限定されない。
エンタテインメントシステムの概略構成例を示す図である。 接続ケーブルの外観図である。 接続ケーブルを図2の下側から見た外観図である。 接続ケーブルのコントローラポート用コネクタを図3の左側から見た外観図である。 接続ケーブルの携帯機用コネクタを図3の右側から見た外観図である。 テレビゲーム機の内部回路の概略構成を示すブロック回路図である。 携帯電話機の後位機器用コネクタを介した信号の送受信タイミングを示すタイミングチャートである。 携帯電話機が後位機器用コネクタを介して送受信するコマンドの構成を示す図である。 携帯電話機が後位機器用コネクタを介して送受信するレスポンスデータの構成を示す図である。 テレビゲーム機のコントローラポートを介した信号の送受信タイミングを示すタイミングチャートである。 接続ケーブルのコントローラポート用コネクタに内蔵される信号処理部の概略構成の説明に用いるブロック図である。 リージョンコードコマンドの説明に用いる図である。 携帯電話機に内蔵されるCPUチップのコントロールコマンドの説明に用いる図である。 コネクタの抜き挿し確認コマンドの説明に用いる図である。 携帯電話機の内部CPUとの間で送受信されるコマンドの説明に用いる図である。 信号処理部と携帯電話機の内部CPUとの間で上り,下りシリアルデータとして送受信されるコマンドの説明に用いる図である。 データリンク層の通信プロトコルのモードのON/OFFに使用されるコマンドの説明に用いる図である。 信号処理部のリセットとバッファメモリのクリアに関するコマンドの説明に用いる図である。 上り、下りシリアルデータの送受信に関するコマンドの説明に用いる図である。
符号の説明
2…テレビゲーム機、7A,7B…コントローラポート、20…コントローラ、40…接続ケーブル、41…コントローラポート用コネクタ、44…コード、46…携帯機用コネクタ、50…携帯電話機、51…後位機器インターフェイス部、60…信号処理部、61…コントローラポートインターフェイス部、62…バッファメモリ、63,64…パターン変更部、65…フレーム作成部、66…フレーム検出部、67…パケットデータインターフェイス部、68…上下シリアルインターフェイス部、69…レジスタ部、70…携帯電話制御インターフェイス部、71…マイクロコンピュータ、72…プログラム格納メモリ

Claims (10)

  1. 携帯通信機器と電子機器間の通信プロトコル及び通信タイミングを管理して、これら携帯通信機器及び電子機器間の通信を実現する接続ケーブルであって、
    コードと、
    上記コードの一端に接続される携帯通信機器用コネクタと、
    上記コードの他端に接続されると共に、通信データを一時的に蓄積するためのバッファメモリ、上記電子機器に設けられたポートに接続される電子機器ポート用インターフェイス部及びパケットデータインターフェイス部を含む信号処理部が設けられる電子機器用コネクタと
    を備えることを特徴とする接続ケーブル。
  2. 請求項1記載の接続ケーブルであって、
    上記信号処理部は、携帯通信機器制御インターフェイス部をさらに備えることを特徴とする接続ケーブル。
  3. 請求項1又は請求項2記載の接続ケーブルであって、
    上記信号処理部は、上下シリアルインターフェイス部をさらに備えることを特徴とする接続ケーブル。
  4. 請求項1から請求項3のうち、何れか一項記載の接続ケーブルであって、
    上記信号処理部は、上記パケットデータインターフェイス部から送られてきた受信信号からフラグを検出してフレームの抽出を行うフレーム検出部と、
    上記フラグと同じビットパターンであるとき、そのビットパターンを別のビットパターンに変更する第1のパターン変更部と
    をさらに備えることを特徴とする接続ケーブル。
  5. 請求項4記載の接続ケーブルであって、
    上記信号処理部は、電子機器ポート用インターフェイス部から送られてきたデータ内に、上記第1のパターン変更部でのパターン変更後と同じビットパターンを検出したとき、そのビットパターンを上記フラグのビットパターンに変更する第2のパターン変更部と、
    上記第2のパターン変更部から送られてきたデータを用いてフレームを作成するフレーム作成部と
    を備えることを特徴とする接続ケーブル。
  6. 請求項1から請求項5のうち、何れか一項記載の接続ケーブルであって、
    上記電子機器は、双方向通信機能を有するテレビジョン受像機又はテレビゲーム機であることを特徴とする接続ケーブル。
  7. 請求項1から請求項5のうち、何れか一項記載の接続ケーブルであって、
    上記電子機器は、テレビゲーム機であり、上記電子機器ポートは、テレビゲーム機のコントローラが接続されるコントローラポートであることを特徴とする接続ケーブル。
  8. 請求項7記載の接続ケーブルであって、
    上記テレビゲーム機とのデータ送受信は、ビデオ信号の垂直同期に対応して行われることを特徴とする接続ケーブル。
  9. 請求項1から請求項8のうち、何れか一項記載の接続ケーブルであって、
    上記携帯通信機器は、携帯電話であることを特徴とする接続ケーブル。
  10. 携帯通信機器と電子機器間の通信プロトコル及び通信タイミングを管理して、これら携帯通信機器及び電子機器間の通信を実現する電子機器用コネクタであって、
    通信データを一時的に蓄積するためのバッファメモリ、上記電子機器に設けられたポートに接続される電子機器ポート用インターフェイス部及びパケットデータインターフェイス部を含む信号処理部
    を備えることを特徴とする電子機器用コネクタ。
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