JP3098650B2 - 車両用情報システム - Google Patents

車両用情報システム

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JP3098650B2
JP3098650B2 JP05073851A JP7385193A JP3098650B2 JP 3098650 B2 JP3098650 B2 JP 3098650B2 JP 05073851 A JP05073851 A JP 05073851A JP 7385193 A JP7385193 A JP 7385193A JP 3098650 B2 JP3098650 B2 JP 3098650B2
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元裕 中村
浩伸 杉本
徹二 山本
和彦 関野
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両外部から送られてく
る交差点や道路の混雑状況や規制などに関する情報を搭
乗者に提供する車両用情報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人工衛星からの電波を受信し自車
両の位置を測定し、この位置を車両に搭載された地図情
報と照合して、自車両周辺の地図と、この地図上の自車
両位置を表示し運転者に報知する、いわゆるGPSナビ
ゲーションシステムが一般の需要に供されている。
【0003】このシステムにおいては、予め自車両に搭
載された装置に記憶された地図情報は、記憶された時点
での情報であり、実際に表示が行われている時点での情
報ではない。このシステムにおいて、現実の時刻におけ
る情報は、自車両の位置のみである。よって、事故によ
る道路規制や渋滞情報などの刻一刻と変化する情報につ
いては、搭乗者は例えば首都高速道路の渋滞表示看板な
どの外部表示に頼らざるを得なかった。また、道路の改
修工事などで車両に搭載された地図情報が実際とは合わ
なくなる場合があった。
【0004】また一方で、基地局や道路側方に設置され
たサインポストから情報を送信し、車両の受信装置でそ
の情報を受信し表示する車両用情報システムが開発され
ている。たとえば、都心部の首都高速道路などにおい
て、基地局より首都高速全体の渋滞情報、規制情報、事
故情報などを送信し、これを車両に搭載された表示装置
に表示するシステムが開発されており、現在首都高速道
路の十数か所設置されている渋滞情報表示板のような表
示が車両内の表示装置に表示することができる。これに
よれば、従来の道路上方や側方に設置された表示板を通
り過ぎて、十分に確認できないといった場合はなくな
り、搭乗者の所望の時に情報を確認することができる。
【0005】また、道路側方に設置されたサインポスト
からのビーコンにより情報を送信する場合は、このビー
コンが届く範囲内で重要となる情報を特に送信すること
で、搭乗者はより詳細な情報を得ることができる。たと
えば、接近中の交差点の情報を表示すれば、前述の渋滞
情報と同様に、従来の道路表示板を通り過ぎてしまって
もその内容を確認することができる。さらには、所定の
地点までの所要時間を現時点での道路状況を基に情報作
成し表示させるなどして、より有用な情報を搭乗者に提
供することが可能となる。
【0006】このような、外部からの情報を車両内に表
示させるシステムの例として実開平4−59871号公
報に記載された装置がある。この装置は、情報が更新さ
れてからの経過時間情報を表示するように構成されてい
る。これによって、通常は順次更新される外部情報が何
らかの原因により更新されない場合に、表示されている
情報が新しいか古いかを搭乗者が判断できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に示された装置においては更新されてからの経過時間
は表示されはするものの、実際に運転中は十分に表示画
面を見ている時間がない場合もあり、このときには経過
時間情報まで確認できない場合もあり得る。すなわち、
経過時間情報の表示方法としては十分ではなく、搭乗者
が表示内容の新旧を瞬時に判断することができない場合
があるという問題があった。
【0008】本発明は前述の問題点を解決するためにな
されたものであり、搭乗者が古い情報を新しい情報とし
て誤認することのない車両用情報システムを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、発明にかかる車両用情報システムは、道路に設
置されたビーコン発信器からの情報を受信し、車両内部
の表示手段に表示し搭乗者に受信情報を報知する車両用
情報システムであって、受信情報を記憶する記憶手段
と、表示手段の表示内容を、前記受信情報が受信されて
から所定数のビーコン発信器を通過した後に消去する消
去手段と、表示消去中に前記記憶手段に記憶されている
情報を再表示する指示を行う再表示指示手段とを有して
いる。
【0010】らに、前記記憶手段は、受信中の情報を
一旦記憶する第1記憶部と、受信終了後の所定時に前記
第1記憶部の情報を受け取り記憶する第2記憶部とを含
み、前記再表示指示手段により指示がなされた場合に前
記第2の記憶部に記憶された情報を表示している。
【0011】さらに、前記ビーコン発信器の直下を通過
した時に前記第1記憶部に記憶された情報を前記表示手
段に表示する指示を行う表示指示手段と、同時に前記第
1記憶部の情報を第2記憶部に転送する指示を行なう転
送指示手段とを含むことができる。
【0012】らに第2記憶部に情報転送が終了する
と同時に、表示内容を第2記憶部に記憶された情報に切
換える表示切換え手段を含むことができる。
【0013】また、本発明にかかる他の車両用情報シス
テムにおいて、道路に沿って設置されたビーコン発信器
からの情報を受信し、車両内部の表示手段に表示し搭乗
者に受信情報を報知する車両用情報システムであって、
前記受信情報を記憶する記憶手段と、前記表示手段の表
示内容を、前記受信情報が受信されてから所定数のビー
コン発信器を通過した後に消去する消去指示手段とを有
している。
【0014】
【0015】
【作用】本発明は以上のような構成を有しており、表
された情報を所定時に消去することにより、運転者が古
い情報を新しいものとして誤認することを防止すること
ができる。また、表示を消去しても記憶手段にその内容
を保存しておくことにより、古い情報でも搭乗者の要請
により表示させることが可能である。
【0016】
【0017】また、ビーコン発信器からの情報を受信し
てから所定数のビーコン用サインポストを通過した時点
において、表示を消去する場合には、通過した交差点に
関する情報を表示することがなくなる。この場合には、
たとえば渋滞により交差点までの到達時間が長くなった
場合に、表示が消去されることはなく、必要な交差点情
報が該当する交差点の通過以前に消去されることを防ぐ
ことができる。
【0018】また、前述の記憶手段を第1記憶部と第2
記憶部を含む構成とし、受信時には第1記憶部に情報を
記憶し、再表示時には第2記憶部の情報を表示すること
により、新情報を受信中であっても前回の情報を表示す
ることができる。
【0019】さらに、前述の二つの記憶部を含む場合
に、第1記憶部に記憶された新情報の表示タイミングと
同時に、第1記憶部から第2記憶部に情報を転送する指
示をすることによって、新しい情報が表示される前であ
れば、第2記憶部の古い情報を表示させることができ
る。
【0020】さらに、前述の二つの記憶部を含み、第1
記憶部の情報を表示させると同時に第2記憶部へ情報転
送を行なう場合に、第2記憶部に情報転送が終了した時
点で、第2記憶部の情報を表示することにより第1記憶
部が新たに受信を開始してさらに新しい受信情報が表示
されてしまうことを防ぐことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明にかかる好適な実施例を図面に
したがって説明する。
【0022】図1は本実施例の情報システムの特に車両
に搭載される装置の構成ブロック図である。GPSナビ
ゲーションシステムを構成するGPS用アンテナ10、
GPSレシーバ12、車速センサ14、車輪速センサ1
6、地磁気センサ18の各種センサと制御部としてのE
CU20が備えられている。GPSレシーバ12ではG
PSアンテナ10で受けた衛星軌道上の測地衛星からの
電波を受信する。この受信電波の方向を基に、ECU2
0にて自車両の現在位置の緯度経度が算出される。その
他のセンサ(車速センサ14、車輪速センサ16、地磁
気センサ18)は、衛星からの電波が受信できないとき
に補助的に自車両の位置を算出するために備えられてい
る。たとえば、車速センサ14により車速を検出するこ
とにより、自車両が所定時間にどのくらい移動したかが
算出され、また車輪速センサ16と地磁気センサ18に
より自車両がどのくらい進行方向を変化させたかが算出
できる。この進行方向の変化量の検出は、ジャイロシス
テムによって行ってもよい。そして、これらのセンサに
より検出された緯度経度と、CD−ROM22に記憶さ
れた地図情報とを対応させ、地図上での自車両の位置が
ECU20により算出される。この地図情報と自車両の
位置をディスプレイ24に重畳表示させ、搭乗者に報知
する。また、検出された自車両の位置と地図情報の対比
が常に行なわれ、地図上の位置が妥当な位置かが判断さ
れる。たとえば、現在走行している場所には道路が全く
なく自車両の走行軌跡と平行に道路があった場合など
は、自車両位置をシフトさせ、現在位置が道路上になる
ように補正される。このような補正によってGPSなど
の位置検出精度を補償する。
【0023】さらに本実施例においては、外部情報の受
信手段としてFM多重レシーバ26およびビーコンレシ
ーバ28が備られている。
【0024】FM多重レシーバ26はFMアンテナ30
により受けたFM波を受信し、この受信情報を一旦記憶
部26aに格納する。このFM波の情報は、たとえば道
路の渋滞状況や規制情報などである。また、ビーコンレ
シーバ28は道路側方に設けられたサインポストからの
ビーコン波をビーコンアンテナ32により受信し、この
受信情報を一旦記憶部28aに格納する。ビーコン波は
非常に狭い範囲、たとえば半径数十mから百数十mに情
報を送信するのに適している。これを利用して、特定の
交差点の手前の所定の位置たとえば200m手前にサイ
ンポストを設置して、この交差点に特有の情報をビーコ
ン波により送信する。交差点特有の情報とは、たとえば
従来から交差点手前に看板として表示されている交差点
の分岐方向別の行先表示や、さらに該当する交差点から
前記の表示された行先までの所要時間(旅行時間)など
である。これに対し、FM波は広域に情報を送信するの
に適しており、基地局から情報送信を行なう。この情報
内容は、たとえば首都高速道路全域の渋滞情報や事故・
落下物などによる規制情報、その他道路管理者からのメ
ッセージなどである。
【0025】前述のようにFM多重レシーバ26やビー
コンレシーバ28の各々の記憶部26a,28aに格納
された情報は、表示指示がなされた後ディスプレイ24
に表示される。この表示指示は、たとえば受信終了後ま
たはサインポスト直下検出後になされる。また、受信か
ら所定距離走行後または所定時間経過後などとしてもよ
い。
【0026】さらに、重要な情報をスピーカ34により
音声にて報知し、搭乗者がディスプレイ24を見ていな
くても、確実に伝達できるように構成されている。
【0027】これらの情報は、従来は道路の側方や上方
に看板や電光表示板として表示され車両搭乗者に報知さ
れていたが、この場合はその看板を通り過ぎてしまうと
表示内容を確認することができない。一方、ビーコンレ
シーバ28やFM多重レシーバ26により受信された情
報は、車両内の表示装置に表示されるので、道路看板な
どのように確認できる位置が限定されないという利点が
ある。この反面、いつでも表示できるために、表示され
ている情報がいつ受信した情報かが搭乗者には分からな
い。前述の公報に記載された装置は経過時間がディスプ
レイに表示されるが、運転中はディスプレイを注視する
機会が限られ、経過時間が確認できない場合もあり得
る。よって、搭乗者、特に運転者は古い情報を新しいも
のとして認識する場合もある。
【0028】これを防ぐために、本実施例においては、
受信または表示してから所定の時間が経過すると自動的
に表示を消去する消去指示部20aがECU20に備え
られている。この消去指示部20aは操作入力スイッチ
36における消去操作に応じても作動するものである。
また、搭乗者が再表示をさせたいときには、GPSナビ
ゲーションシステムの操作用の入力スイッチ36のひと
つである再表示スイッチ36aを押すことによって再表
示の指示を行なう。ECU20この指示により前述のい
ずれかのレシーバ26、28から情報を読み出し、再び
ディスプレイ24に表示させる。
【0029】このように受信または表示から所定時間経
過後に表示を消去することにより搭乗者に古い情報が報
知されることがなくなる。また、消去される情報を一旦
記憶させることにより、搭乗者が望んだ時に再び表示す
ることができ、情報の再確認ができる。このように、古
い情報は搭乗者自らが操作をしないと表示されないため
に、古い情報を新しいものと誤認することが防止でき
る。
【0030】図2には本実施例の制御の流れが示されて
いる。まず、新情報が受信されたかが判断される(ステ
ップS100)。このとき、前回送られてきた情報と同
様の情報が受信された場合には新情報とは判断されな
い。新情報が受信されると情報が順次格納され(ステッ
プS101)、表示するための情報の作成がなされる
(ステップS102)。さらに、前述のたとえばサイン
ポストの直下を通過したなどの所定の表示タイミングで
あると判断されると(ステップS103)、表示が行な
われる(ステップS104)。また、これと同時に表示
時間のカウントが開始される(ステップS105)。そ
して、所定時間が経過し、表示消去のタイミングとなっ
ているかが判断される(ステップS106)。表示消去
タイミングとなっていた場合には表示を消去し(ステッ
プS107)、表示時間のカウントをクリアする(ステ
ップS108)。そして、ステップS100に戻る。
【0031】また、ステップS106で表示消去タイミ
ングとなっていない場合には、消去スイッチがオンとな
っているかが判断され(ステップS109)、なってい
る場合にはステップS107へ、なっていない場合には
ステップS100に移行する。
【0032】また、ステップS103にて、表示タイミ
ングとなっていない場合には、新情報が受信されたかが
判断される(ステップS110)。新情報が受信される
とステップS101に移行し、受信されない場合は表示
タイミングがくるまで待機する(ステップS103)。
【0033】また、ステップS100にて新情報が受信
されていないと判断された場合は、受信情報が現在表示
中か否かが判断される(ステップS111)。そして、
表示中であればステップS106に移行し、表示中でな
ければ再表示スイッチが操作されたかが判断される(ス
テップS112)。再表示スイッチが操作されオン状態
である場合にはステップS104に移行し、スイッチ操
作がなされていない場合にはステップS100に移行す
る。
【0034】以上のような制御に従えば、表示がなされ
てから所定時間後に消去され、また再び表示をしたいと
きには再表示スイッチを操作することにより、一旦消去
された情報を再び表示することができる。
【0035】図3には、ビーコンのサインポストを通過
した回数によって、消去を行なう場合の制御フローが示
されている。図2に示された制御フローと同様のステッ
プには同一の符号を付し、その説明を省略する。本制御
において新たに加えられたステップはステップS120
からS123までであり、図2の制御フローに対して削
除されたステップはステップS105、S106、S1
08である。本制御においては、情報の内容が更新され
ず、その情報が表示中である場合に、サインポストごと
に定められているビーコン番号が前回と同じかが判断さ
れる(ステップS120)。ビーコン番号が同じであれ
ば、まだ前回ビーコンの受信可能域を通過しきっていな
いと判断でき、その情報は有用である可能性があるので
消去スイッチにより指示がなされない限り(ステップS
109)表示が継続される。また、前回のビーコン番号
と違う番号が受信された場合にはフラグmに1を加え
て、これを更新する(ステップS121)。さらに、こ
のフラグmが所定値と比較される(ステップS12
2)。本実施例ではこの所定値が3になっている。フラ
グmがこの所定値以下である場合にはステップS109
に移行し、表示の消去は行なわれない。フラグmが所定
値を越えるとステップS107に移行し、表示が消去さ
れ、そしてフラグmが初期値0にされる(ステップS1
23)。このように、このフラグmの値はサインポスト
の通過本数を示していることが分かる。
【0036】以上のように、この制御によればサインポ
ストの通過本数が所定値を越えると表示の消去が実行さ
れる。したがって、ビーコン情報が交差点情報を送信し
ている場合に、自車両が対象となる交差点に達するま
で、確実にその情報を表示させておくことができる。
【0037】さらに図4には、一旦消去されても、一定
時間が経過すると再び表示される場合の制御フローが示
されている。図2の制御フローに対して、新たに加えら
れたステップはステップS130からS132である。
表示が消去されると、その時点から消去時間のカウント
が開始される(ステップS130)。そして、新情報が
受信されずの表示が消去されている場合においても所定
の時間が経過したと判断されると(ステップS13
1)、ステップS104に移行し過去の情報の表示がな
され、消去時間のカウントがリセットされる(ステップ
S132)。
【0038】この制御によれば、長い時間に表示が消去
され、新情報も受信されなかった場合に、前回の情報が
表示されるので、搭乗者がこの情報を忘れてしまった場
合においても再認識することができる。また、この時デ
ィスプレイの背景の色を変えるなどして、再表示である
ことを搭乗者に報知させることも好適である。
【0039】また、消去してからの経過時間が所定値を
越えた場合、前回受信時までの情報を全てリセットし、
新たに情報受信を行ってもよい。この場合、前回と同じ
情報が受信されれば新情報として表示がなされ、また情
報が受信されなければ表示はなされない。
【0040】さらに、受信からの経過時間やサインポス
トの通過本数だけでなく、受信後の走行距離が所定値を
越えたら消去するなどとしてもよい。
【0041】図5には、他の実施例の構成が示されてい
る。前述の図1に示されたシステムに対して、第2の記
憶部として外部記憶部38およびECU20内に転送指
示部20bが新たに加えられている。この二つの記憶部
の作用について、ビーコン受信の場合を例にあげて、以
下に説明する。
【0042】図6は、前述の二つの記憶部であるビーコ
ンレシーバ内の記憶部28aと外部記憶部38の構成を
示し、これらの作用を説明するための図である。個々の
構成要素については、前述してあるので同一の符号を付
して説明を省略する。ビーコンレシーバ28で受信され
た情報は順次記憶部28aに記憶される。そして、一連
の情報の記憶が終了した段階で、転送指示部20bが転
送指示を行い記憶部28aの情報を外部記憶部38へ転
送する。この転送された情報がECU20のスイッチ制
御に応じてディスプレイ24に表示される。前述のよう
に所定の条件が揃えば、消去指示部20aによって表示
が消去される。この場合、記憶部28aの情報を直接表
示しないので新しい情報の受信時にも、前回の情報を表
示し、搭乗者に報知することができる。また、前方のサ
インポストからのビーコンを受信した後、そのサインポ
ストの手前で左折などしてこの情報が不要となってしま
った場合にも、外部記憶部38に前回の情報が残ってい
るのでこの情報を表示させることが可能である。
【0043】図7は記憶部についてのその他の構成を示
し、その作用を説明するための図である。ここでは受信
データの記憶部29aとECU20との間に第1の画像
記憶部41が接続され、記憶部29aのデータの転送先
である外部記憶部39とECU20との間に第2の画像
記憶部42が接続されている。この例の場合は、記憶部
29にて一旦記憶されたデータを第1の画像記憶部41
に転送し画像として格納し、また外部記憶部39に一旦
記憶されたデータを第2の画像記憶部42に転送して画
像として格納する。そして、これら第1および第2の画
像記憶部41、42のメモリ内容を選択的に表示可能と
している。
【0044】この構成により次の2つを制御をさせるこ
とができる。
【0045】まず第1の制御について説明する。記憶部
29aに記憶された受信データを第1の画像記憶部41
にて画像情報として格納し、ビーコンの直下信号を受け
取るとその格納された画像情報に基づいてディスプレイ
24に表示する。これと同時に転送指示部20bは記憶
部29aに記憶されたデータを外部記憶部39に転送し
ていままで記憶されていたデータを消去する。この外部
記憶部39のデータを第2の画像情報部39の画像記憶
部42が画像情報として格納する。このようにして受信
データを外部記憶部39へと転送することにより、画像
表示後はすぐに受信待ち受け状態に移行できる。ここ
で、ディスプレイ24に表示された画像は消去タイミン
グがきたらECU20にて消去制御される。また、再表
示の際には第2の画像記憶部42内の画像メモリに基づ
いて表示する。
【0046】続いて第2の制御について説明する。第2
の画像記憶部42に画像情報として格納するところまで
は前述した第1の制御と同じである。第2の制御におい
ては第2の画像記憶部42に画像メモリとして記憶する
と同時に、ECU20のスイッチ制御を行い画像記憶部
42に記憶された画像メモリをディスプレイ24に表示
する。ここで、ディスプレイ24に表示された画像は消
去タイミングがきたらECU20にて消去制御される
が、前述の第1の制御と同様再表示の際には第2の画像
記憶部42内の画像情報メモリが表示される。この第2
の制御によれば、信号情報を受信した際に前回の受信デ
ータの表示タイミングになる前に新たな情報を受信して
も、この新たな情報が表示されることを防止でき、確実
にビーコンの直下信号等の表示タイミングを待って表示
することができる。
【0047】この例の場合には記憶部29aの情報もデ
ィスプレイ24に表示させることができる。受信中には
前述の例と同様に、ECU20によって外部情報記憶部
39の情報が選択され表示されている。受信が終了し、
直下信号を受けるとECU20は記憶部29aの情報を
選択し表示する。これと同時に転送指示部20bは記憶
部29aから外部記憶部39への情報の転送を指示す
る。そして、消去タイミングがきたらECU20は表示
を消去するよう制御する。再表示の際には、ECU20
は外部記憶部39の情報を選択し、これを基に表示が行
われる。この場合には、外部記憶部39への転送による
時間遅れが生じないので、表示タイミングが判断される
と直ちに新しい情報の表示を行うことが可能になる。
【0048】さらに、外部記憶部39への転送終了後直
ちに外部記憶部39に記憶された情報に基づき表示を行
うように、ECU20に制御することも好ましい。この
場合には、記憶部29aの情報に基づき表示がなされて
いるときに、新情報を受信すると、表示タイミングにな
る前に新情報が表示されてしまうことを防止し、確実に
表示タイミングを待って表示を行うことができる。
【0049】以上の説明においては、表示されている受
信情報を消去するなど“消去”とのみ記載したが、ビー
コン、FM波により得られた情報を消去すると同時にG
PSナビゲーションシステム用の表示に切り換えること
も、この“消去”の意味に含まれるものとする。
【0050】
【発明の効果】以上のように発明によれば、搭乗者が
古い情報を新しいものとして誤認することを防止するこ
とができる。また、一旦消去された古い情報でも搭乗者
の要請により表示させることが可能である。すなわち、
運転者は、何の操作もなく表示されている情報は新情報
であると判断でき、また何らかの操作をして表示させた
情報はある程度以上古い情報であると判断することがで
きる。
【0051】
【0052】また、消去タイミングが所定数のビーコン
用サインポストを通過した時点である場合には、すでに
通過した交差点に関する情報を表示することがなくな
る。この場合には、たとえば渋滞により交差点までの到
達時間が長くなった場合に、表示が消去されることはな
く、必要な交差点情報が該当する交差点の通過以前に消
去されることを防ぐことができる。
【0053】また、情報受信時には第1記憶部にこれを
記憶し、再表示時には第2記憶部の情報を表示すること
により、新情報を受信中であっても前回の情報を表示す
ることができる。
【0054】さらに、前述の二つの記憶部を含む場合
に、第1記憶部に記憶された情報の表示タイミングと同
時に、第1記憶部から第2記憶部に情報を転送すること
によって、さらに新しい情報が表示される前であれば、
第2記憶部の前回の情報を表示させることができる。こ
れによって、不適切な情報が受信され第1記憶部に記憶
された場合においても、前回の情報を表示することが可
能となる。
【0055】さらに、前述の二つの記憶部を含み、第1
記憶部の情報を表示させると同時に第2記憶部へ情報転
送を行なう場合に、第2記憶部に情報転送が終了した時
点で、第2記憶部の情報を表示することにより第1記憶
部が新たに受信を開始して、さらに新しい受信情報が表
示されてしまうことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる好適な実施例の構成ブロック図
である。
【図2】本実施例の制御の流れの一例を示したフローチ
ャートである。
【図3】本実施例の制御の流れの他の例を示したフロー
チャートである。
【図4】本実施例の制御の流れのさらに他の例を示した
フローチャートである。
【図5】本発明にかかる他の実施例の構成ブロック図で
ある。
【図6】図5に示された実施例の記憶部の構成とその作
用を説明するための図である。
【図7】図5に示された実施例の記憶部の他の構成とそ
の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
20 ECU(制御部) 20a 消去指示部 20b 転送指示部 26 FM多重レシーバ 26a 記憶部 28 ビーコンレシーバ 28a 記憶部 36a 再表示スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 浩伸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 山本 徹二 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28 号 富士通テン株式会社内 (72)発明者 関野 和彦 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)発明者 近藤 祐司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−299380(JP,A) 特開 平2−190037(JP,A) 特開 平5−54088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/09 G01C 21/00 G06F 3/14 360 G08G 1/0969

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に沿って設置されたビーコン発信器
    からの情報を受信し、車両内部の表示手段に表示し搭乗
    者に受信情報を報知する車両用情報システムにおいて、 前記受信情報を記憶する記憶手段と、 前記表示手段の表示内容を、前記受信情報が受信されて
    から所定数のビーコン発信器を通過した後に消去する消
    去指示手段と、 表示消去中に、前記記憶手段に記憶されている情報を再
    表示する指示を行う再表示指示手段と、 を有することを特徴とする車両用情報システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用情報システムで
    あって、 前記記憶手段は、受信中の情報を一旦記憶する第1記憶
    部と、受信終了後の所定時に前記第1記憶部の情報を受
    けとり記憶する第2記憶部とを含み、前記再表示指示手
    段により指示がなされた場合に前記第2記憶部に記憶さ
    れた情報を表示することを特徴とする車両用情報システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両用情報システムであ
    って、前記ビーコン発信器の直下を通過した時に前記第
    1記憶部に記憶された情報を前記表示手段に表示する指
    示を行う表示指示手段と、同時に前記第1記憶部の情報
    を第2記憶部に転送する指示を行なう転送指示手段と含
    むことを特徴とする車両用情報システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用情報システムであ
    って、第2記憶部に情報転送が終了すると同時に、表示
    内容を第2記憶部に記憶された情報に切換える表示切換
    え手段を含むことを特徴とする車両用情報システム。
  5. 【請求項5】 道路に沿って設置されたビーコン発信器
    からの情報を受信し、車両内部の表示手段に表示し搭乗
    者に受信情報を報知する車両用情報システムにおいて、 前記受信情報を記憶する記憶手段と、 前記表示手段の表示内容を、前記受信情報が受信されて
    から所定数のビーコン発信器を通過した後に消去する消
    去指示手段と、 を有することを特徴とする車両用情報システム。
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