JP3098641B2 - 三色発光表示装置 - Google Patents

三色発光表示装置

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JP3098641B2 JP191993A JP191993A JP3098641B2 JP 3098641 B2 JP3098641 B2 JP 3098641B2 JP 191993 A JP191993 A JP 191993A JP 191993 A JP191993 A JP 191993A JP 3098641 B2 JP3098641 B2 JP 3098641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光チップを使用した
表示装置に関し、特に青色、緑色、赤色の異なった発光
色を持つ発光チップを有する三色発光表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の三色発光表示装置Mは、図8〜1
0の如く、青色、緑色、赤色の三色の異なる発光色の発
光チップ1,2,3と、発光チップ1,2,3を駆動す
る外部駆動回路4から構成されていた。
【0003】外部駆動回路4は、各発光チップ1,2,
3に電流を印加する定電流回路5と、点灯させたい発光
色の発光チップ1,2,3を選択するためのスイッチ回
路6と、スイッチ回路6を制御する制御回路7とを備え
ていた。
【0004】また、発光チップ1,2,3の明るさを変
えるためには、定電流回路5の電流値を変化させてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の三色発光表示装
置Mでは、各発光色の発光チップ1,2,3の発光量
(明るさ)を変えるために、定電流回路5から供給され
る電流を変化させる必要がある。そうすると、定電流回
路5の回路定数を変更する等の微妙な調整が困難で、三
色を均等に混ぜ合わせた中間色の作成が困難となる。
【0006】また、中間色や混合色を発生するには、ス
イッチ回路6の三個のスイッチ6a〜6cの組み合わせ
によって、発光色(色調)を変えることで行うが、その
ためには相当複雑な動作が必要となり、制御回路7の制
御プログラムが複雑化してしまう。
【0007】そして、三色の発光チップ1,2,3を一
組として、これを多数組用いてドットマトリックスなど
の表示板を作成する場合、表示を駆動制御する回路は相
当複雑かつ大規模となるといった問題点がある。
【0008】本発明は、上記課題に鑑み、駆動回路を外
部のデジタル信号で制御することによって、発光量およ
び発光色を簡単にかつ正確に変えることができる三色発
光表示装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1の如く、青色、緑色、赤色の三色の異なる発
光色の発光チップ11,12,13を一組とした発光部
14(ドット)がドットマトリックス状に配列され、
各発光部14の各発光チップ11,12,13に電流I
oを供給する定電流回路15と、外部からのデジタル入
力信号に基づいて設定した基準電圧Vrefを前記定電
流回路15に印加するデジタル/アナログ変換器(以
下、D/A変換器と略す)17と、一方の配列方向(X
方向)に配された発光部14のうちいずれかの発光部1
4を選択する第1の選択部21と、他方の配列方向(Y
方向)に配された発光部14のうちいずれの発光部14
に前記定電流回路15からの電流を供給すればよいかを
選択する第2の選択部22とが設けられ、選択された発
光部14に前記定電流回路15から供給される電流Io
を基準電圧Vrefに応じて変化させて明るさ、色調を
調整するものである。
【0010】
【作用】上記課題解決手段において、まず、外部からD
/A変換器17へデジタル入力信号を入力する。D/A
変換器17は、これをD/A変換し、定電流回路15に
基準電圧Vrefを印加する。定電流回路15は電流I
を変化させ、これに比例して各発光チップ11,1
2,13の明るさが決まる。したがって、外部からのデ
ジタル入力信号を変えることで、各発光部14の明るさ
(発光量)および発光色(色調)を正確にかつ簡単に制
御できる。
【0011】
【実施例】本発明一実施例による三色発光表示装置は、
図1の如く、青色、緑色、赤色の三色の異なる発光色の
発光チップ11,12,13を一組とした発光部14
(ドット)が複数組設けられ、該各発光部14の各発光
チップ11,12,13に電流Iを供給する定電流回
路15と、該定電流回路15からいずれの発光部14に
電流を供給すればよいかを選択する選択手段16と、外
部からのデジタル入力信号に基づいて設定した基準電圧
Vrefを前記定電流回路15に印加するD/A変換器
17とから構成されたものである。
【0012】前記各発光部14は、図2の如く、例えば
4×4=16ドットの格子状に規則正しく配列されてい
る。一個のドット14は、前記赤、緑、青三色の発光チ
ップ11,12,13からなる。このうち、X方向に一
列に配された各発光部14毎の各発光チップ11,1
2,13のカソード側は、同一の定電流回路15に接続
されており、すなわち該定電流回路15の電源VLED
側で互いに並列に接続されている。
【0013】各発光チップ11,12,13の明るさ
(発光量)は、流れる順電流に比例するため、前記定電
流回路15から供給される電流Iを変化させることに
よって明るさを変化させることができる。
【0014】また、各発光部14同士の離間距離は、表
示が不自然とならないよう、X,Y両方向について可及
的に小とされている。
【0015】さらに、該各発光部14内の三色の発光チ
ップ11,12,13は、混合色が不自然とならないよ
う互いに可及的に近接されている。
【0016】前記定電流回路15は、例えばカレントミ
ラー回路が用いられ、複数のトランジスタ等を有する定
電流素子SY1,SY1,SY1,SY2,S
Y2,SY2,…,SY4,SY4,SY4
から構成される。該定電流回路15の定電流素子SY1
,SY1,SY1,SY2,SY2,SY2
,…,SY4,SY4,SY4の個数は、各色
ごとにY方向のドット数だけ設定され、すなわちY軸上
の各点について一個づつ配され、X方向に一列に配され
た発光部14の各発光チップ11,12,13に並列に
接続される。
【0017】前記選択手段16は、図1の如く、X方向
に一列に配された各発光部14毎に駆動電流をオンオフ
切換えするX方向選択部21と、Y軸上の各点について
一個づつ配された定電流回路15の各定電流素子SY1
,SY1,SY1,SY2,SY2,SY2
,…,SY4,SY4,SY4と前記D/A変
換器17の間に配されたY方向選択部22とからなる。
【0018】前記X方向選択部21は、各発光部14の
発光チップ11,12,13と電源VLEDとの間に夫
々配されたトランジスタTrX1,TrX2,…,Tr
X4と、該トランジスタTrX1,TrX2,…,Tr
X4のベース電極への印加電圧をオンオフ切換えするX
方向セレクタ23とからなる。
【0019】前記トランジスタTrX1,TrX2
…,TrX4は、X軸上の各点について一個づつ配さ
れ、X方向に一列に配された発光部14の各発光チップ
11,12,13のアノード側に接続される。
【0020】前記X方向セレクタ23は、マイクロコン
ピュータに組み込まれたプログラムに従って動作し、Y
軸上の同一点において各発光チップ11,12,13の
発光をX方向に発光部14単位で時系列的に移動させ
る。
【0021】前記Y方向選択部22は、各発光部14の
発光チップ11,12,13とD/A変換器17との間
に夫々配されたトランジスタTrY1R,TrY1G
TrY1B,TrY2R,TrY2G,TrY2B
…,TrY4R,TrY4G,TrY4Bと、該トラン
ジスタTrY1R,TrY1G,TrY1B,Tr
Y2R,TrY2G,TrY2B,…,TrY4R,T
Y4G,TrY4Bのベース電極への印加電圧をオン
オフ切換えするY方向セレクタ24とからなる。
【0022】前記トランジスタTrY1R,T
Y1G,TrY1B,TrY2R,TrY2G,Tr
Y2B,…,TrY4R,TrY4G,TrY4Bは、
Y軸上の各点について各色に対応して三個づつ配され、
Y方向に一列に配された発光部14の各発光チップ1
1,12,13に接続される。
【0023】前記Y方向セレクタ24は、マイクロコン
ピュータに組み込まれたプログラムに従って動作し、X
軸上の同一点において各発光チップ11,12,13の
発光をY方向に発光部14単位で時系列的に移動させ
る。
【0024】前記D/A変換器17は、各色に夫々対応
した三個のD/A変換部17,17,17から構
成され、外部からの例えば3ビットの入力デジタル信号
をアナログ基準電圧Vrefに変換する。このうち、赤
色のD/A変換部17は、Y方向セレクタ24を介し
て赤色のトランジスタTrY1R,TrY2R,…,T
Y4Rに接続され、緑色のD/A変換部17は、Y
方向セレクタ24を介して緑色のトランジスタTr
Y1G,TrY2G,…,TrY4Gに接続され、青色
のD/A変換部17は、Y方向セレクタ24を介して
青色のトランジスタTrY1B,TrY2B,…,Tr
Y4Bに接続されている。そして、該D/A変換部17
,17,17には、入力端子を通じて、前記各選
択部21,22の各セレクタ23,24の動作に同期さ
れたデジタル入力信号(Dt,Dt,Dt)が入
力される。
【0025】そして、前記定電流回路15およびD/A
変換器17は、図3の如く、単一の集積回路に集積され
ている。
【0026】上記構成において、図4に示したT中の
のタイミングで、選択手段16のX方向選択部21
は図2中のX1を選択し、また、Y方向選択部22は、
図2中のY1を選択発光する。すなわち、(X1,Y
1)のドットを選択する。
【0027】これと同期して、図5の如く、外部から、
各D/A変換部17,17,17に、デジタル入
力信号(Dt,Dt,Dt)を入力する。
【0028】ここで、デジタル入力信号(Dt,Dt
,Dt)が(111,111,111)のとき、図
5の如く、D/A変換部17,17,17にてD
/A変換を行い、基準電圧Vrefをハイレベルとす
る。そうすると、定電流回路15の定電流素子SY
,SY1,SY1から全発光チップ11,1
2,13に供給される電流Iは最大となり、図2中の
(X1,Y1)のドットは、図6の如く、全ての色が混
ざりしかも最も明度が高くなることになり、白色とな
る。
【0029】さらに、図4中のt〜t16のタイミン
グでデジタル入力信号を(111,111,111)と
すると、図2に示した表示板の全ドット(X1,Y1)
〜(X4,Y4)は白色となる。
【0030】このタイミングt〜t16において、デ
ジタル入力信号(Dt,Dt,Dt)を図7のよ
うに変化させることにより、フルカラーによる文字・図
形等の表示が可能となる。
【0031】例えば、図5において、各D/A変換部1
,17,17へのデジタル入力信号が全て0レ
ベルの場合、基準電圧Vrefは0Vで、定電流回路1
5から発光チップ11,12,13に供給される電流I
は0レベルとなる。
【0032】また、デジタル入力信号のいずれかの信号
要素Dt,Dt,Dtが001となると、これに
対応する定電流素子SY1,SY1,SY1,S
Y2,SY2,SY2,…,SY4,SY
,SY4への基準電圧Vrefが一定レベルだけ
発生し、一定レベルの電流Iが発光チップ11,1
2,13に供給される。
【0033】デジタル入力信号のいずれかの信号要素D
,Dt,Dtが010となると、001の時に
比べ、基準電圧Vrefが2倍に大きくなり、電流I
も大きくなる結果、これに対応する発光チップ11,1
2,13はその分明るく点灯する。
【0034】以上のように、定電流回路15へ3ビット
信号を入力する場合、8階調の明るさとなり、三色で
は、8=512種類の異なった色が作成可能となる。
したがって、図4に示したTの時間内で、(X1,Y
1)から(X4,Y4)の各ドットを、512種類の異
なった色相・明るさで発光させることができる。
【0035】この場合、従来複雑であった駆動回路を省
略でき、外部にデジタル入力信号を出力する回路を設け
るだけで済むので、表示装置を簡素化できる。
【0036】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0037】例えば、上記実施例では、デジタル入力信
号のビット数を三桁としていたが、ビット数を増やすこ
とにより微妙な明るさ調整を可能としてもよい。
【0038】また、上記実施例では、表示画面を4×4
の16ドットとしていたが、これより多くのドット数を
設定してもよい。
【0039】さらに、上記実施例では、選択手段16の
X方向セレクタ23およびY方向セレクタ24は、所定
のプログラムにて定常的に時系列動作するよう構成され
ていたが、外部からの入力信号に基づいてドットをX方
向およびY方向に選択してもよい。この場合の外部から
の入力信号は、作業者のボタン入力操作のように手動式
であってもよいし、あるいは外部装置からの自動入力で
あってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、ドットマトリックス状に配列された発光部から
2つの選択部により選択した発光部に対して、外部から
のデジタル入力信号に基づいてデジタル/アナログ変換
器および定電流回路を制御して、各発光色の発光チップ
への供給電流を変化させることにより、明るさ、色調を
容易にかつ正確に調整することが可能となり、発光チッ
プを駆動するための回路構成を簡単にすることができ
る。したがって、安価で表示特性に優れたフルカラー表
示装置を実現できる。
【0041】また、取り扱い容易なデジタル入力信号で
制御可能なため、コンピュータやプログラマブルコント
ローラ等の機器との接続も簡単にできる。
【0042】また、定電流回路およびデジタル/アナロ
グ変換器を単一の集積回路に集積されているので、表示
装置を小型化できるといった優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の三色発光表示装置の回路ブロ
ック図
【図2】三色発光表示装置の表示画面の座標系を示す図
【図3】定電流回路およびデジタル/アナログ変換器が
単一の集積回路に集積されたことを示す概略図
【図4】三色発光表示装置の駆動タイミングチャート
【図5】三色発光表示装置の概略図
【図6】光の三原色と混合色の説明図
【図7】デジタル入力信号と混合色との関係を示す説明
【図8】従来の三色発光表示装置の回路ブロック図
【図9】従来の三色発光表示装置の外観図
【図10】従来の三色発光表示装置の内部回路図
【符号の説明】
11,12,13 発光チップ 14 発光部 15 定電流回路 17 デジタル/アナログ変換器 Vref 基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G09F 9/00 - 9/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青色、緑色、赤色の三色の異なる発光色
    の発光チップを一組とした発光部がドットマトリックス
    状に配列され、各発光部の各発光チップに対し発光色毎
    に電流を供給する定電流回路と、外部からのデジタル入
    力信号に基づいて設定した基準電圧を発光色毎に前記定
    電流回路に印加するデジタル/アナログ変換器と、一方
    の配列方向に配された発光部のうちいずれかの発光部を
    選択する第1の選択部と、他方の配列方向に配された発
    光部のうちいずれの発光部に前記定電流回路からの電流
    を供給すればよいかを選択する第2の選択部とが設けら
    れ、前記定電流回路は各色に対応した3種類の定電流素
    子群を備え、前記デジタル/アナログ変換器は各色に対
    応した3個の変換部を備え、各変換部は第2の選択部を
    介してそれぞれ対応した色の各定電流素子群に接続さ
    れ、選択された発光部に前記定電流回路から供給される
    電流を基準電圧に応じて変化させて明るさ、色調を調整
    することを特徴とする三色発光表示装置。
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