JP3098205U - 可搬式作業機用の牽引機構及び前記牽引機構と組み合わせて使用する可搬作業機 - Google Patents

可搬式作業機用の牽引機構及び前記牽引機構と組み合わせて使用する可搬作業機 Download PDF

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金井 潤一
谷川 勝美
竹内 好郎
宮田 武
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Abstract

【課題】ボックス型の可搬式作業機を牽引可能と成す、収納場所をとらない着脱式の牽引機構を提供する。
【解決手段】ドローバー31及び該ドローバー31の基端部31bに設けられた取付部32を備えた可搬式作業機10に着脱可能な牽引装置30と、基台21、該基台21に取り付けられたアクスル23及び該アクスル23の両端に取り付けられた車輪24とを備えた可搬式作業機10に着脱可能な走行装置20とを備え、走行装置20及び牽引装置30が可搬式作業機10より取り外された状態にあるとき、前記ドローバー31の長さ方向を前記走行装置20の走行方向として前記基台21上に載置された前記牽引装置30を固定する固定部を、前記走行装置20の基台21に設ける。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、可搬式作業機を牽引可能とするための牽引機構に関し、より詳細には、エンジン駆動型圧縮機や発電機等の可搬式作業機のうち、所謂「ボックス型」と呼ばれる、牽引機構を備えていない可搬式作業機に取り付けて牽引による走行を可能と成す、着脱式の牽引機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン駆動型圧縮機やエンジン駆動型発電機等の可搬式作業機には、トラックの荷台に搭載して使用したり、定位置に設置して使用することを予定した、車輪やドローバー等の牽引に必要な装備を備えていない型式のもの(以下、「ボックス型」という。)(特許文献1の図10,図11)と、牽引車両による牽引を可能とするために車輪やドローバー等の牽引に必要な装備を備えた型式のもの(以下、「トレーラ型」という)(特許文献1の図2〜図4他)の二種類のものがある。
【0003】
このうち、ボックス型の可搬式作業機は、車輪やドローバー等、牽引に必要な装備を備えていないため、比較的コンパクトであり、また、複数の可搬式作業機を上下に積み重ねて設置することができるように設計することもできる等、配置場所や保管場所を取らないという利点はあるものの、移動に際しては、これをクレーンによって吊り上げ、トラックの荷台に乗せる等して運ぶ必要がある等、移動のための作業が煩雑であり、移動作業には多大な労力と時間が費やされる。
【0004】
これに対し、トレーラー型の可搬式作業機にあっては、これを牽引可能とするドローバーや、車輪等の牽引のための装備を備えているために、移動に際しては、ドローバーの一端を牽引車両と連結することにより、牽引車両により牽引して容易に移動することができる。そのため、このトレーラー型の可搬式作業機にあっては、移動に際してクレーンやトラック等を必要とせず、前述のボックス型の可搬式作業機に比較して移動性に優れている。
【0005】
しかし、車輪やドローバー等を備えることにより、このトレーラー型の可搬式作業機は、前述のボックス型の可搬式作業機よりも外形が大きくなっており、しかも、車輪等が取り付けられているために、上下方向に複数の可搬式作業機を重ねて配置することもできない。そのため、設置や保管、特に複数台の設置や保管に際しては、比較的広い空間が必要となっている。
【0006】
このような問題を解決するために、前述のボックス型の可搬式作業機を牽引可能とする装備として、ボックス型の可搬式作業機10を載置可能なフレーム71に、アクスル23や車輪24、及び、ドローバー31等を取り付けて牽引による走行を可能とした、所謂「トレーラーセット」があり〔図9(A)及び図9(B)参照〕、このトレーラーセット70を使用することにより、ボックス型の可搬式作業機10を、トレーラー型の可搬式作業機と同様に牽引して移動することができ、また、設置や保管の際には、このボックス型の可搬式作業機10をトレーラーセット70から降ろして設置、保管等することにより、ボックス型の可搬式作業機10が持つ、設置や保管スペースを必要としないという利点を発揮させることができるものとなっている。
【0007】
この考案の先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】特開2001−289056号公報(図2−図4,図8,図9)
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前述のトレーラーセット70は、確かにこれを使用することにより、それぞれに車輪24やドローバー31等の牽引のための装備を備えている前述のトレーラー型の可搬式作業機に比較して、これを複数台所有する場合に設置場所や保管場所を減少させることができるものとなっている。
【0009】
しかし、前述のトレーラーセット70は、ボックス型の可搬式作業機10を載置することができる大きさのフレーム71を備えており、特に各種サイズのボックス型の可搬式作業機に対する汎用性を持たせる場合には、載置することが予定される最大の可搬式作業機10のサイズに合わせてフレーム71を設計する必要があり、そのフレーム71のサイズは比較的大きなものとなる。
【0010】
しかも、このようなトレーラーセット70にあっては、車輪24が、載置される可搬式作業機10と干渉しないよう、車輪24,24の対向する側面24a,24a間の間隔を可搬式作業機10の幅よりも広くとる必要がある。そのため、このようなトレーラーセット70の最大幅が増大し、ボックス型の可搬式作業機10を降ろした後のトレーラーセット自体の保管場所に比較的大きなスペースが必要となるだけでなく、車輪24,24間の間隔が広いトレーラーセット70は、旋回等に際して小回りが利かず、作業現場での取り回し性が悪いという問題もある。
【0011】
本考案は、前述のような従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、ボックス型の可搬式作業機に取り付けて使用することにより、ボックス型の可搬式作業機にトレーラー型の可搬式作業機と同様の移動性を与えることができると共に、可搬式作業機より取り外した際には、極めてコンパクトであり、収納場所をとらない着脱式の牽引機構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の可搬式作業機10の牽引機構は、エンジン等の駆動源、圧縮機本体や発電機、その他、所望の作業を行わせるに必要な構成機器を載置するフレーム12、前記フレーム12上に載置される前述の構成機器、及び、前記フレーム12上に載置された前記構成機器を覆うボンネット14を備えた可搬式作業機10において、
ドローバー31と、該ドローバー31の基端部31bに設けられた取付部32を備え、前記取付部32が前記可搬式作業機10の走行方向前端側において前記フレーム12に着脱可能に取り付けられて、該可搬式作業機を牽引可能と成す牽引装置30と、
前記可搬式作業機10のフレーム12に取り付けられる基台21と、該基台21に取り付けられたアクスル23及び該アクスル23の両端に取り付けられた車輪24とを備え、前記可搬式作業機10のフレーム12の底面側に前記基台21を着脱可能に取り付けることにより、該可搬式作業機10を走行可能と成す走行装置20とを備え、
前記走行装置20及び前記牽引装置30が前記可搬式作業機10のフレーム12より取り外された状態にあるとき、前記基台21上に載置された前記牽引装置30を固定する固定部(図3の例では「取付孔28」及び「取付孔26」、図7の例では「取付孔26’,26’」)を、前記走行装置20の基台21に設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0013】
この基台21に対する前記牽引装置30の載置方向は、前記牽引装置30のドローバー31の長さ方向を前記走行装置20の走行方向とすることができる(請求項2)。
【0014】
前記固定部は、前記牽引装置30の前記ドローバー31を前記走行装置20の前記基台21に固定する、ドローバーの固定部(図3の例では、「取付孔26」、図7の例では「取付孔26’,26’」)を少なくとも備えるものとすることができる(請求項3)。
【0015】
このようにドローバー31を前記基台21に固定する場合、前記基台21に載置された状態における前記ドローバー31の前記基台21と対向する側面に、前記基台21との連結を可能とする、例えばボルト等の連結具の取付孔(ボルト孔)37を設け、
前記基台21に設けられた前記ドローバー31の固定部を、前記ドローバー31に形成された前記取付孔37に対応する位置に前記連結具を取付可能とする取付孔(ボルト孔)26としても良い(請求項4)。
【0016】
前述の構成に代え、又は前述の構成と共に、前記固定部は、前記牽引装置30の前記取付部32を前記走行装置20の前記基台21に固定する、取付部の固定部(図3の例では「取付孔28」)を少なくとも備えるものとすることができる(請求項5)。
【0017】
この構成において、前記牽引装置30の前記取付部32に、前記フレーム12に対する取り付けを可能とする、例えばボルト等の固定具の取付孔(ボルト孔)33を複数設けると共に、
前記走行装置20の前記基台21に設けられた、前記取付部32の固定部を、前記取付部32に形成された取付孔33のいずれか2以上の形成間隔と同一の形成間隔で形成された、ボルト等の前記固定具を取り付け可能とする取付孔(ボルト孔)28とすることができる(請求項6)。
【0018】
さらに、前記走行装置20の前記基台21に、該基台21の表裏面間を貫通する開口27を設け、該開口27の内周面に前記牽引装置30の前記取付部32を固定する固定部(図3の例では「取付孔28」)を設けることもできる(請求項7)。
【0019】
前記牽引装置30が、前記ドローバー31の基端部31b側において前記ドローバー31に対して直交方向に突出するフロントスタンド35を備える場合には、
前記牽引装置30の前記取付部32を前記固定部(取付孔28)に固定した状態において、前記牽引装置30の前記フロントスタンド35が、前記開口27を介して前記基台21の裏面側に突出可能な形状に前記開口27を形成する(請求項8)。
【0020】
さらに、このようなフロントスタンド35を設ける場合には、前記牽引装置30を固定した状態にある前記走行装置20をその走行方向を上下方向として配置したとき、前記走行装置20が転倒しない角度の範囲内、好ましくは走行装置20の基台21が垂直を成す状態において前記フロントスタンド35が接地して前記走行装置20の傾動を規制するよう、前記走行装置20に前記牽引装置30を固定可能とすることが好ましい(請求項9)。
【0021】
また、前記走行装置20及び前記牽引装置30の取付時に、前記可搬式作業機10の進行方向後方側における前記フレーム12の底面に着脱可能に取り付けられるリアスタンド40をさらに設けると共に、
前記リアスタンド40を前記フレーム12より取り外したとき、前記フレーム12より取り外された状態にある前記走行装置20の前記基台21に、このリアスタンド40を取り付け可能と成す取付部を設けることができる(請求項10)。
【0022】
この場合、前記リアスタンド40の前記フレーム21に対する取付部分(図4の例では「固定板41」)に、前記リアスタンド40を前記フレーム12に取り付け可能と成す、例えばボルト等の固定具の取付孔(ボルト孔)42を複数形成すると共に、
前記基台21の前記フレーム12に対する取付部分に、前記基台21を前記フレーム12に取り付け可能と成す、例えばボルト等の固定具の取付孔(ボルト孔)25を複数形成し、
前記リアスタンド40に設けられた前記取付孔24のうちの少なくとも2つの形成間隔Lと、前記基台21に形成された前記取付孔25のうちの少なくとも2つの形成間隔Lを同一とし、前記基台21に形成された前記取付孔25を前記リアスタンド40の取付部とすることもできる(請求項11)。
【0023】
なお、前述の各取付孔がボルト孔である場合、ここにいうボルト孔には、単にボルトを挿入可能な孔の他、挿入されるボルトを螺合可能なネジが内周に切られた孔、及び孔に位置して挿入されるボルトを螺合するナット等を溶着、その他の方法により取り付けたもの等、ボルトを取り付け可能な各種の孔を含む。
【0024】
このように、リアスタンド40を走行装置20の基台21に取り付け可能とする場合には、前記リアスタンド40が取り付けられた状態にある前記走行装置20をその走行方向を上下方向として配置したとき、前記走行装置20が転倒しない角度の範囲内において前記リアスタンド40が接地して前記走行装置20の傾動を規制するよう、前記走行装置20に前記リアスタンド40を取り付け可能とすることが好ましい(請求項12)。
【0025】
また、前述の牽引機構との組み合わせにおいて使用される本考案の可搬式作業機10は、
前記フレーム12の幅を、前記走行装置20の前記車輪24の対向する側面24a,24a間の間隔よりも広く形成すると共に、前記走行装置20の取付時における前記車輪24の配置位置に対応するフレーム12、又はフレーム12及びボンネット14に、前記車輪24との干渉を回避する凹部16を形成することができる(請求項13)。
【0026】
この場合、前記走行装置20の取り外し時、前記フレーム12、又はフレーム12及びボンネット14に形成された凹部16を覆うカバー18を設けても良い(請求項14)。
【0027】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施形態について添付図面を参照しながら以下説明する。
【0028】
〔可搬式作業機〕
本考案の牽引機構が取り付けられた状態の可搬式作業機10の全体構造の一例を図1に示す。
【0029】
図1においては、可搬式作業機10は、該作業機10を構成するエンジン等の駆動源や圧縮機本体又は発電機、その他、この可搬式作業機が所望の作用を発揮するに必要な機器を備えていると共に、これらの機器を載置するフレーム12、及び、このフレーム12上に載置された前記各構成機器であるエンジンや圧縮機本体等を覆うボンネット14を備えており、このフレーム12と、ボンネット14及びその内部に収容された機器により前述のボックス型の可搬式作業機10が構成されている。
【0030】
この、可搬式作業機10のフレーム12には、その長さ方向の略中央に位置して、車輪24、その他の走行に必要な装備を備えた走行装置20が着脱可能に取り付けられており、これにより可搬式作業機10が走行可能となっている。
【0031】
また、前述の走行装置20により走行可能とされた可搬式作業機10の走行方向における前方端側において、可搬式作業機10のフレーム12には、ドローバー31等によって構成される牽引装置30が取り付けられ、この牽引装置30を介して可搬式作業機10を図示せざる牽引車両に連結することにより、前述の走行装置20と相俟って、可搬式作業機10は牽引車両等により牽引されて走行する。
【0032】
また、可搬式作業機10の走行方向における後方側において、そのフレーム12の底面には、好ましくはリアスタンド40が取り付けられており、走行装置20が取り付けられた可搬式作業機10が、走行方向における後方を下方として傾いた際に、所定の傾斜角においてこのリアスタンド40が接地して、それ以上の傾きを防止すると共に、この際、フレーム12が直接路面等に接触することによる破損等を防止する。
【0033】
なお、可搬式作業機10のフレーム12の側面、使用する車輪のサイズによってはフレーム12の側面と共にボンネット14の側面には、好ましくは図1に示すように、前述の走行装置20を取り付けた際、この走行装置20の車輪24を収容する凹部16が形成されており、この凹部16内に車輪24を収容することにより、車輪24の対向する側面24a,24a間の間隔〔図7(B)参照〕をフレーム12やボンネット14の幅よりも狭めることができ、これにより、走行装置20の小型化と、車輪間隔の減少に伴う旋回性能の向上により、取り回し性の向上を図っている。
【0034】
なお、このような凹部16を形成する場合には、走行装置20の取り外し時、前述の凹部16を覆うカバー18を設け、このカバー18をフレーム12やボンネット14に例えばボルト止め等することにより前述の凹部16を覆うようにしても良い。
【0035】
〔牽引装置〕
前述の可搬式作業機10を牽引可能と成す前述の牽引装置30は、図2に示すようにドローバー31と、このドローバー31の基端部31bに設けられた取付部32を備え、この取付部32を介してフレーム12の側面に着脱可能に取り付けることにより、牽引装置30がフレーム12に連結される。
【0036】
本実施形態にあってはこの取付部32は、略L字状に曲折した金属板等により形成されており、可搬式作業機10のフレーム12側面から底面に至る部分と接合される形状を有している。そして、この取付部32のフレーム12の側面に取り付けられる部分32aの6カ所、及びフレーム12の底面に取り付けられる部分32bの4カ所の計10カ所に、フレームに対する取り付けを可能とする、例えばボルト等の固定具の取付孔(ボルト孔)33を設け、この取付孔33を介してフレーム12の側面及び底面に取り付け可能に構成されている。
【0037】
前述のドローバー31は、その一端31aに図示せざる牽引車両に設けられた連結装置に連結するための、例えば連結環311が設けられていると共に、他端である基端部31bに、可搬式作業機10のフレーム12に固着するための前述の取付部32が取り付けられている。
【0038】
このドローバー31の基端部31bは、前述の取付部32と一体的に形成されたものであっても良いが、本実施形態にあっては、前述の取付部32に対して、ドローバー31の基端部31bを、ドローバー31の擺動を可能と成すように取り付けており、取付部32の部分32aに対して直交方向に突出する平行な二枚の支持板341,341と、前記支持板341,341の底辺間を連結する底板342と、前記支持板341,341間に架設された支持ピン343を備えた擺動機構34を前記取付部32に固着し、ドローバー31の基端部31bをこの擺動機構34の支持ピン343で擺動可能に軸支することで、略水平方向に突出する牽引位置Hと、ボンネット14側に接近するように立ち上がった収納位置V間で擺動可能に構成されている(図1参照)。
【0039】
また、この牽引手段30は、ドローバー31の基端部31b側、本実施形態にあっては、前述の擺動機構34の底板342より下方に延びるフロントスタンド35を備えたものとすることができ、このフロントスタンド35により、可搬式作業機10が走行方向前方を下方に向けて傾くことを規制して、これを略水平に支えることができるように構成している。
【0040】
このフロントスタンド35は、単にこれを柱状のものとして形成することもできるが、図1に示す実施形態にあっては、その接地位置に車輪36が回転自在に取り付けられており、フロントスタンド35の接地状態においても可搬式作業機10を走行させることができるように構成されている。
【0041】
〔走行装置〕
前述の走行装置20は、図3に示すように、可搬式作業機10のフレーム12底面に着脱可能に取り付けられる基台21と、この基台21に直接、又はサスペンション22,22等を介して取り付けられたアクスル23と、このアクスル23の両端に回転自在に取り付けられた車輪24,24を備えている。
【0042】
この基台21を可搬式作業機10のフレーム12に着脱可能とするために、基台21の所定位置には、これを可搬式作業機10のフレーム12に取り付けるための例えばボルト等の固定具の取付孔(ボルト孔)25が設けられていると共に、可搬式作業機10のフレーム12の対応する位置に、この取付孔25のそれぞれを貫通したボルト等の固定具を取り付けるための取付孔(ボルト孔)が形成されており、例えば固定具としてボルトを使用する場合には、基台21及びフレーム12を貫通するボルトの先端にナットを螺合することにより、又は、フレーム12に形成された取付孔の内周に、このボルトが螺合するネジを切っておくなどすることにより、フレーム12に対する基台21の固定を可能としている。
【0043】
この走行装置20の基台21は、図示の例に限定されず、各種形状に形成することが可能であるが、本実施形態あっては図3に示すように、金属板等を折り曲げて、縦断面において下向きコ字状に形成された4本の柱状の部材を相互に掛け渡すように連結して形成しており、この走行手段20の走行方向を長さ方向として平行に配置された2本の縦架材21a,21bと、この縦架材21a,21bと直交方向を成し、前記縦架材21a,21b間を架橋するに2本の横架材21c,21dとを連結することにより構成されている。この縦架材21a,21bと横架材21c,21dとは、例えば溶着により固着する。
【0044】
この縦架材21a,21bと横架材21c,21dとの接合は、本実施形態にあっては図3に示すように縦架材21a,21bの長さ方向の略中央を横架材21cで架橋すると共に、縦架材21a,21bの一端間を横架材21dで架橋した構成としているが、基台21の変形等を防止することができると共に、必要な強度を得られるものであれば、縦架材21a,21bと横架材21c,21d間の連結位置及び架材の使用本数は図示の例に限定されない。
【0045】
なお、図1に示すように牽引手段30がフロントスタンド35を備える場合には、この縦架材21a,21bと横架材21c,21dとにより囲まれて形成された開口27が、前述の牽引装置30の取付部33を基台21の所定位置(図示の例にあってはこの開口27の内周面(横架材21dの側面))に固定した際に、前述のフロントスタンド35を該開口27内に挿入可能なサイズとなるように横架材21c,21d間の間隔を設定する。
【0046】
また、図1及び図2に示すように、牽引装置30が擺動機構34を備える場合には、前述のように開口27内周面に取付部33を基台21の所定位置(図示の例にあってはこの開口27の内周面(横架材21dの側面))に固定した際に、前記フロントスタンド35と共に前述の擺動機構34を開口27内に挿入可能なサイズに開口(横架材21c,21dの間隔)を形成する。これにより、ドローバー31の底面を基台21の表面(横架材21cの表面)から浮き上がらせることなく接触させることができる。
【0047】
以上のように構成された基台21の裏面側において、前述の縦架材21a,21bには、その長さ方向の両端側に本実施形態にあっては板バネであるサスペンション22,22を取り付けるためのブラケット29が取り付けられており、このブラケット29を介して取り付けられたサスペンション22に、その両端に車輪24が取り付けられたアクスル23を取り付けることにより、このアクスル23が基台21の裏面側に取り付けられている。
【0048】
また、縦架材21a,21bの長さ方向の両端側には、それぞれ2個の取付孔25(ボルト孔)が間隔Lを介して設けられており、この取付孔25を介して基台21が可搬式作業機10のフレーム12に取り付け可能に構成されている。
【0049】
〔リアスタンド〕
リアスタンド40は、走行装置20が取り付けられた可搬式作業機10において、可搬式作業機10が走行方向における後端側を下向きとして傾斜した際に地面と接触して所定の傾斜角でこの傾斜を規制すると共に、フレーム12の底部が直接路面等に接触することを防止する。
【0050】
このリアスタンド40は、前述の牽引装置30及び走行装置20をフレーム12に取り付けて、可搬式作業機10を牽引可能とした際に必要なもので、走行装置20及び牽引装置30を取り外して、可搬式作業機10をボックス型のものとした場合には不要となり、これを可搬式作業機10より取り外す。
【0051】
このリアスタンド40は、図4に示す実施形態にあっては、可搬式作業機10のフレーム12底面に対する取付部分に、板状を成す固定板41を備えており、本実施形態にあっては、この固定板41に複数の取付孔42(ボルト孔)を形成し、前述の走行装置20と同様の方法によりリアスタンド40をフレーム12の底面における所定位置に取り付け可能としている。
【0052】
好ましくは、この固定板41に形成された取付孔42のうちのいずれか2つ以上、本実施形態にあっては固定板41の長さ方向に配置された2つの形成間隔Lを、前述の走行装置の基台に形成された、取付孔25の形成間隔Lと同一の間隔に形成する。
【0053】
〔着脱及び収納方法〕
以上のように構成された本考案の牽引機構において、走行装置20及び牽引装置30、並びにリアスタンド40の着脱及び収納は以下のようにして行われる。
【0054】
1.取り外し
図1に示すように、走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40がフレーム12に取り付けられた状態にある可搬式作業機10において、走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40の取り外しは、可搬式作業機10のフレーム12を架台50上に載置した状態において行い、可搬式作業機10をクレーン等で吊り上げて、予め作業場所の床面状に設置した架台50上に降下させることにより、又は、可搬式作業機10をジャッキアップする等して持ち上げ、床面とフレーム12の底面間に架台50を咬ませることにより、フレームの3点以上を支持し、走行装置20及び牽引装置30を取り外した場合においても可搬式作業機10が安定して支えられた状態において行う。このとき使用する架台50は、走行装置20の車輪24が床面に接した状態を維持する高さが得られるものを使用し、ボルト等の取り外しによって、走行装置20が落下しない状態において行うことが安全上好ましい。
【0055】
走行装置20、牽引装置30、及びリアスタンド40は、これらをいずれの順で取り外しても良いが、本実施形態にあっては、走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40の順で取り外すものとして説明する。
【0056】
前述のように架台50に載置された状態にある可搬式作業機10において、まず、その下側に回り込み、走行装置20の基台21と可搬式作業機10のフレーム12間を固定する固定具、本実施形態にあってはボルトを取り外す。
【0057】
本実施形態にあっては、基台21の縦架材21a,21bの長さ方向の両端にそれぞれ二カ所、計8カ所に形成された取付孔(ボルト孔)25に挿入された8本のボルトを外し、これにより、可搬式作業機10のフレーム12にこのボルトを介して取り付けられていた走行装置20が、可搬式作業機10のフレーム12より取り外される。
【0058】
以上のように、走行装置20の取り外しが完了すると、次いで、牽引装置30の取り外しが行われる。
【0059】
この牽引装置は、図2に示したようにその可搬式作業機10のフレーム12の底面から側面にかけて接触されるL字状の取付部32を備えており、フレーム12の底面に4カ所、側面に6カ所の計10本のボルトを介して固定されており、まず、フレーム12の底部に対して固定されているボルト4本を外した後、側面に固定されているボルト6本を取り外して、牽引装置30をフレーム12より取り外す。
【0060】
なお、フレーム12の側面に対して牽引装置30の取付部32を固着するボルトを外す際には、牽引装置30がボルトの取り外しと同時に落下等することがないよう、これを支えた状態で取り外すことが好ましい。
【0061】
このようにして、走行装置20と牽引装置30の取り外しが終了すると、次いでリアスタンド40の取り外しを行う。このリアスタンド40の取り外しは、リアスタンド40のそれぞれに設けられている固定板41の取付孔(ボルト孔)42を貫通する各4本、計8本のボルトを外すことにより行われる。
【0062】
このようにして、走行装置20、牽引装置30、リアスタンド40の全ての取り外しが完了すると、必要に応じて走行装置20の車輪24が収容されていた凹部16をカバー18で塞ぐ。そして、可搬式作業機10を再度クレーン等で吊り上げる等して移動させ、これを床面上に載置して、牽引のための装備を備えていないボックス型の可搬式作業機10となる。
【0063】
2.各装置の収納
以上のように取り外された走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40は、それぞれ以下の結合状態にまとめられて収納される。
【0064】
本実施形態にあっては、図5に示すように先ず、可搬式作業機10より取り外された装置のうち、リアスタンド40を前述の走行装置20の基台21に取り付ける。
【0065】
前述のように、リアスタンド40の固定板41に形成されたボルト孔42のうちの任意の2個、本実施形態にあっては固定板41の長さ方向に配列された2個のボルト孔42の間隔Lは、基台21の縦架材21a,21bの長さ方向両端部にそれぞれ2カ所形成されたボル孔25の形成間隔Lに一致した間隔として形成されていることから、フレーム12からの取り外しによって生じた基台21上のボルト孔25と、リアスタンド40の固定板41に設けられたボルト孔42とを位置合わせして、これをリアスタンド40又は走行装置20の基台21を可搬式作業機10のフレーム12に固定する際に使用していたボルトで貫通すると共に、これにナット等を螺合して固定することにより、走行装置20の基台21に対してリアスタンド40が取り付けられ、両者を一体に結合させることが可能となる。
【0066】
図5に示す実施形態にあっては、このリアスタンド40の取り付けを、いずれも基台21の縦架材21a,21bの一方の端部(走行装置20の走行方向後端側)に取り付ける例を示しているが、この取付位置は他方の端部(走行装置20の走行方向前端側)であってもよく、又はこれらの組み合わせであっても良く、図示の実施形態に限定されない。
【0067】
もっとも、走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40を組み合わせた状態のものを、図7に示すように走行装置20の走行方向を上下方向とした立てた状態で収納する場合には、この状態において走行装置20が図7中反時計回りの方向に傾動して転倒することがないよう、リアスタンド40がこの傾動を規制する位置に取り付けられていることが好ましい。
【0068】
次いで、牽引装置30を例えばクレーン等で懸吊して、走行装置20の基台21上に牽引装置30を載置すると共に、このようにして載置された牽引装置30を基台21上に固定する。
【0069】
この基台21に対する牽引装置30の載置方向については、走行装置20の基台21上に牽引装置30を載置、固定して両者を一纏めにして収納し得るものであれば、その向き等は特に限定されないが、載置された牽引装置30が走装置20の車輪24等と干渉せず、また、牽引装置30の載置、固定された走行装置20を牽引装置30のドローバー31等を操作して走行等させることができる点で可搬式作業機10より取り外された牽引機構の移動等において便利であることから、好ましくは牽引装置30のドローバー31の長さ方向が、走行装置20の走行方向となるように、基台21上に牽引装置を載置、固定する。
【0070】
このように、牽引装置30のドローバー31の長さ方向を走行装置20の走行方向として基台21上に載置する場合には、図示の実施形態にあっては先ず、牽引装置30をクレーン等でそのドローバー31の一端31aが上方に向くように懸吊し、取付部32を、走行装置20の基台21を構成するいずれか一方の横架材21c,21d、本実施形態にあっては走行方向後方に位置する横架材上21dに載置する。
【0071】
この横架材21d上に載置される牽引装置30の向きは、取付部32のうち、フレーム12の底面に取り付けられる部分32bが、走行装置20の走行方向前方側となるようにこれを載置し、このようにして載置された牽引装置30を、ドローバー31の一端31aが走行装置20の走行方向前方を向くように徐々に倒していき、ドローバー31の側面を、走行装置20の走行方向前方側に配置された横架材21c上に当接させる(図6参照)。
【0072】
牽引装置30がフロントスタンド35を備える場合には、この状態においてフロントスタンド35が開口27を介して基台21の下方に向かって突出するように配置する。
【0073】
前述のドローバー31が接触する位置において、横架材21cには取付孔(ボルト孔)26が設けられており、また、このボルト孔26の形成位置に対応して、ドローバー31には該ボルト孔26を貫通したボルトを取り付けるための取付孔(ボルト孔)37が形成されており、この取付孔37の内周にボルトが螺合するネジを切っておいたり、または、取付孔37の裏側面にナットを溶接などにより固定しておき、横架材21cの底面側よりこのボルト孔26内に連結具であるボルトを挿入すると共に、ドローバー31に形成された取付孔(ボルト孔)37にこのボルトの先端を挿入、取り付けることにより、ドローバー31がこの横架材21cと連結される。
【0074】
このように牽引装置30を倒したことにより、牽引装置30に設けられた取付部32は、横架材21dの側面、すなわち開口27の内周面と接触しており、この接触位置において取付部32に設けられたボルト孔33の位置に対応する位置の横架材の側面には、取付部32の固定部であるボルト孔28が設けられている。
【0075】
そして、この取付部32に設けられたボルト孔33と、横架材21dに設けられたボルト孔28とを位置合わせして、ドローバー31を例えばこの牽引装置30の取り付けに使用していたボルトで貫通すると共に、これにナット等を螺合して固定することにより、牽引装置30が走行装置20に取り付けられ、両者を一体に結合させることが可能となる。前記横架材21dに形成されたボルト孔の内周に、ボルトが螺合するネジを切っておいたり、または、牽引装置30の取付部32が当接する横架材21dの裏側面にナットを溶接などにより固定しておいてもよい。
【0076】
なお、以上の説明では、走行装置20の基台21対する取付を、リアスタンド40、牽引装置30の順で行うものとして説明したが、この取り付け作業の手順は牽引装置30、リアスタンド40の順であっても良く、又は同時に行うものであっても良い。
【0077】
また、牽引手段30がフロントスタンド35を備えていない場合等においては、例えば横架材21d上に、取付部32のフレームの底面に取り付けられる部分32bが接触するように載置すると共に、この部分32bに形成されたボルト孔33に対応して横架材21dの上面にボルト孔を形成し、これを取り付けるように構成しても良く、その取り付け方法は図示の例に限定されない。
【0078】
以上のようにして、走行装置20の基台21に、リアスタンド40及び牽引装置30を取り付けることにより、走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40が一体的に、かつコンパクトに纏まり、これらを一つの集合体として保管及び収納することができ、別々に収納することにより生じる各装置やこれを構成する部品等の紛失等を防止できると共に、一纏めにしたこれらの装置はコンパクトであり、収納場所をとらない。
【0079】
特に牽引装置が、図1に示すようにフロントスタンド35を備える場合には、これを2本の横架材21c,21d間の間隔、すなわち開口27より突出させることにより、このように各装置を組み合わせた集合体を3点で接地した安定した状態とすることができると共に、フロントスタンド35が車輪36を備える場合には、この状態においても走行による移動が可能である。
【0080】
また、このようにして組み合わされた集合体を、図7に示すようにドローバー31の長さ方向を高さ方向として立てて収納する場合には、より一層収納のためのスペースを減少させることが可能となる。
【0081】
このように、ドローバー31の長さ方向を上下方向とした収納を行う場合には、フロントスタンド35が、転倒が生じない所定の角度の範囲内において集合状態にある走行装置20及び牽引装置30の傾動を規制することができるよう、牽引装置30の取付部32を固定する横架材21dの取り付け位置や幅、フロントスタンド35の形状等が設計されており、前述したリアスタンド40の取付位置と相俟って、集合状態にある走行装置20及び牽引装置が、図7中の下端位置を中心として図7中時計回り及び反時計回りのいずれの方向に転倒することも防止されている。
【0082】
図示の実施形態にあっては、走行装置20と牽引装置30との集合体は、図7のように立てられた状態においてその重心が図中右側に偏っており、図7の状態において走行装置の基台21後端部とフロントスタンド35により、安定した状態で支えられている。
【0083】
フロントスタンド35が車輪36を備える場合であって、この車輪36が舵角を変化可能に構成されている場合には、この車輪36の舵角の変化によっても転倒が生じない所定の角度内でフロントスタンド35が走行装置20及び牽引装置30の傾動を規制することができるように設計する。
【0084】
3.分解及び取り付け
このようにして、集合状態で収納されている走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40は、前述とは逆の手順によりそれぞれの部品に分離することができると共に、可搬式作業機10のフレーム12に取り付けることにより、可搬式作業機10をトレーラー型とすることができる。
【0085】
従って、可搬式作業機10は、前述の走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40を取り付けることにより、牽引が必要な状況のときのみこれを取り付けて走行可能と成すとともに、設置乃至は収納時等、走行の必要がないときには、これを取り外すことにより、既知のボックス型の可搬式作業機10と同様の収容性能が発揮されると共に、取り外された走行装置20、牽引装置30及びリアスタンド40等の部品についても一纏めにしてコンパクトに収納することが可能である。
【0086】
〔その他の実施形態〕
以上で説明した実施形態にあっては、走行装置20に対する牽引装置30の固定を、牽引装置30のドローバー31と、取付部32の双方において行う例を示したが、図8(A)及び図8(B)に示す実施形態にあっては、走行装置20に対する牽引装置30の固定を、ドローバー31を介してのみ行う構成とした例である。
【0087】
図3及び図5に示す実施形態にあっては、走行装置20の基台21は、縦架材21a,21b及び横架材21c,21dの組み合わせにおいて構成されていたが、図8(A)及び図8(B)に示す実施形態にあっては、この基台21は、アクスル23の長さ方向を長さ方向とする単一の部材により形成されており、図示の実施形態にあっては、金属板等を曲折することににより、路面等に対して水平方向を成す底面211と、この底面211の両端より垂直方向に立設された2の側面212,212、及び前記側面の上端より水平方向に突出する鍔部213,213を備えた形状に形成されている。
【0088】
そして、この基台21の底面211の長さ方向両端にアクスル23を取り付けるためのブラケット29’を設け、このブラケット29’を介して両端に車輪24,24が取り付けられたアクスル23を取り付けると共に、前述の鍔部213,213に、ボルト孔等の取付孔25を形成し、この取付孔25を介して可搬式作業機10のフレーム12に、この基台21を取り付け可能としている。
【0089】
また、この基台21の長さ方向の中央において、前述の鍔部213,213にはそれぞれドローバー31を取り付けるための取付部である取付孔(ボルト孔)26’,26’が設けられており、この基台21上に牽引装置30のドローバー31を載置すると共に、このボルト孔26’,26’の形成間隔と同一の形成間隔でドローバー31に形成された取付孔(ボルト孔)37’,37’を、前述の鍔部213,213に形成されたボルト孔26’,26’と位置合わせして、両ボルト孔に共通の固定具(ボルト)を挿入して固定することにより、走行装置20の基台21上に牽引装置30のドローバー31を固定することができるように構成されている。
【0090】
なお、前述の基台21の鍔部213,213に形成されたボルト孔26’,26’は、可搬式作業機10のフレーム12に基台21を取り付けるために使用する取付孔(ボルト孔)として使用するものであっても良い。
【0091】
また、この基台21を可搬式作業機10のフレーム12に取り付けるために、基台21の長さ方向の両端寄りにおいて、基台21の鍔部213,213にそれぞれ形成されたボルト孔25の形成間隔のいずれか2つ以上を、前述のリアスタンド40の固定板41に形成された取付孔(ボルト孔)42のうちのいずれか2つ以上の形成間隔と同一として、この部分にリアスタンド40を取り付け可能としても良い点については、図4を参照して説明した前述の実施形態と同様である。
【0092】
このように、走行装置20の基台21の形状は、可搬式作業機10に取り付けた際、変形や破損等が生じない所定の強度等を備えるものであればその形状を適宜変更することが可能であると共に、この基台21の形状等の変更に対応して、この基台に対して取り付けられる牽引装置30の取り付け位置等についても適宜変更可能である。また、これとは逆に牽引装置30の形状等を変更すると共に、これに対応して基台21に設けられる固定部(取付孔)の形成位置等を適宜変更することもできる。
【0093】
【考案の効果】
以上説明した本考案の構成により、ボックス型の可搬式作業機にトレーラー型の可搬式作業機と同様の移動性を与えることができると共に、可搬式作業機より取り外したときには、極めてコンパクトであり、収納場所をとらない、着脱式の牽引機構を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の牽引機構が取り付けられた可搬式作業機の側面図。
【図2】牽引装置の斜視図。
【図3】走行装置の斜視図。
【図4】リアスタンドの斜視図。
【図5】走行装置に対するリアスタンドの取り付け例を示す斜視図。
【図6】走行装置に対する牽引装置の取り付け例を示す斜視図。
【図7】本考案の牽引機構の収納状態を示す側面図。
【図8】本考案の別の実施形態を示す、走行装置と牽引装置とを組み合わせた状態の牽引機構であり、(A)は平面図、(B)は側面図。
【図9】トレーラーセットと可搬式作業機の組み合わせを示す模式図であり、(A)は側面図、(B)は正面図。
【符号の説明】
10 可搬式作業機
12 フレーム
14 ボンネット
16 凹部
18 カバー(凹部の)
20 走行装置
21 基台
21a,21b 縦架材
21c,21d 横架材
211 底面
212 側面
213 鍔部
22 サスペンション
23 アクスル
24 車輪
24a 側面(車輪の対向する)
25 取付孔(ボルト孔)
26,26’ 取付孔(ボルト孔)
27 開口(基台の)
28 取付孔(ボルト孔)
29 ブラケット(サスペンション取付用)
29’ ブラケット(アクスル取付用)
30 牽引装置
31 ドローバー
31a 一端(ドローバーの)
31b 基端部(ドローバーの)
311 連結環
32 取付部
32a フレーム側面との接触部分
32b フレーム底面との接触部分
33 取付孔(ボルト孔)
34 擺動機構
341 支持板
342 底板
343 支持ピン
35 フロントスタンド
36 車輪
37,37’ 取付孔(ボルト孔)
40 リアスタンド
41 固定板
42 取付孔(ボルト孔)
50 架台
70 トレーラーセット
71 フレーム(トレーラーセットの)

Claims (14)

  1. 構成機器を載置するフレーム、前記フレーム上に載置される構成機器、及び、前記フレーム上に載置された前記構成機器を覆うボンネットを備えた可搬式作業機において、
    ドローバーと、該ドローバーの基端部に設けられた取付部を備え、前記取付部が前記可搬式作業機の走行方向前端側において前記フレームに着脱可能に取り付けられて、該可搬式作業機を牽引可能と成す牽引装置と、
    前記可搬式作業機のフレームに取り付けられる基台と、該基台に取り付けられたアクスル及び該アクスルの両端に取り付けられた車輪とを備え、前記可搬式作業機のフレームの底面側に前記基台を着脱可能に取り付けることにより、該可搬式作業機を走行可能と成す走行装置とを備え、
    前記走行装置及び前記牽引装置が前記可搬式作業機のフレームより取り外された状態にあるとき、前記基台上に載置された前記牽引装置を固定する固定部を、前記走行装置の基台に設けたことを特徴とする可搬式作業機の牽引機構。
  2. 前記基台に対する前記牽引装置の載置方向が、前記牽引装置のドローバーの長さ方向を前記走行装置の走行方向である請求項1記載の牽引機構。
  3. 前記固定部が、前記牽引装置の前記ドローバーを前記走行装置の前記基台に固定するドローバーの固定部を少なくとも備える請求項1又は2記載の可搬式作業機の牽引機構。
  4. 前記基台に載置された状態における前記ドローバーの前記基台と対向する側面に、前記基台との連結を可能とする連結具の取付孔を設けると共に、
    前記基台に設けられた前記ドローバーの固定部が、前記ドローバーに形成された前記取付孔に対応する位置に、前記連結具を取付可能とする取付孔である請求項3記載の可搬式作業機の牽引機構。
  5. 前記固定部が、前記牽引装置の前記取付部を前記走行装置の前記基台に固定する取付部の固定部を少なくとも備える請求項1〜4いずれか1項記載の可搬式作業機の牽引機構。
  6. 前記牽引装置の前記取付部が、前記フレームに対する取り付けを可能とする固定具の取付孔を複数備えていると共に、
    前記走行装置の前記基台に設けられた前記取付部の固定部が、前記取付部に形成された取付孔のいずれか2以上の形成間隔と同一の形成間隔で形成された、前記固定具を取り付け可能とする取付孔である請求項5記載の可搬式作業機の牽引機構。
  7. 前記走行装置の前記基台に、該基台の表裏面間を貫通する開口を設け、該開口の内周面に前記牽引装置の前記取付部を固定する固定部を設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の可搬式作業機の牽引機構。
  8. 前記牽引装置が、前記ドローバーの基端部側において前記ドローバーに対して直交方向に突出するフロントスタンドを備えると共に、
    前記牽引装置の前記取付部を前記固定部に固定した状態において、前記牽引装置の前記フロントスタンドが、前記開口を介して前記基台の裏面側に突出可能な形状に前記開口を形成したことを特徴とする請求項7記載の可搬式作業機の牽引機構。
  9. 前記牽引装置を固定した状態にある前記走行装置をその走行方向を上下方向として配置したとき、前記走行装置が転倒しない角度の範囲内において前記フロントスタンドが接地して前記走行装置の傾動を規制するよう、前記走行装置に前記牽引装置を固定可能とした請求項8記載の可搬式作業機の牽引機構。
  10. 前記走行装置及び前記牽引装置の取付時に、前記可搬式作業機の進行方向後方側における前記フレームの底面に着脱可能に取り付けられるリアスタンドを設けると共に、
    前記リアスタンドを前記フレームより取り外したとき、前記フレームより取り外された状態にある前記走行装置の前記基台に、このリアスタンドを取り付け可能と成す取付部を設けたことを特徴とする請求項1〜9いずれか1項記載の可搬式作業機の牽引機構。
  11. 前記リアスタンドの前記フレームに対する取付部分に、前記リアスタンドを前記フレームに取り付け可能と成す固定具の取付孔を複数形成すると共に、
    前記基台の前記フレームに対する取付部分に、前記基台を前記フレームに取り付け可能と成す固定具の取付孔を複数形成し、
    前記リアスタンドに設けられた前記取付孔のうちの少なくとも2つの形成間隔と、前記基台に形成された前記取付孔のうちの少なくとも2つの形成間隔を同一とし、前記基台に形成された前記取付孔を前記リアスタンドの取付部としたことを特徴とする請求項10記載の可搬式作業機の牽引機構。
  12. 前記リアスタンドが取り付けられた状態にある前記走行装置をその走行方向を上下方向として配置したとき、前記走行装置が転倒しない角度の範囲内において前記リアスタンドが接地して前記走行装置の傾動を規制するよう、前記走行装置に前記リアスタンドを取り付け可能とした請求項10又は11記載の可搬式作業機の牽引機構。
  13. 請求項1〜12いずれか1項記載の牽引機構との組み合わせにおいて使用される可搬式作業機であって、
    前記フレームの幅を、前記走行装置の前記車輪の対向する側面間の間隔よりも広く形成すると共に、前記走行装置の取付時における前記車輪の配置位置に対応するフレーム、又はフレーム及びボンネットに、前記車輪との干渉を回避する凹部を形成したことを特徴とする可搬式作業機。
  14. 前記走行装置の取り外し時、前記フレーム、又はフレーム及びボンネットに形成された前記凹部を覆うカバーを設けたことを特徴とする請求項13記載の可搬式作業機。
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