JP3098134U - ヘアカッター - Google Patents
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Abstract
【課題】誰にでも簡単にシャギーカットができるヘアカッターを提案すること。
【解決手段】先端部が開閉可能な一対の毛束支持片(10a)(10b)と、これらの基端部相互を連結保持する連結保持部(11)と、連結保持部(11)から毛束支持片(10a)(10b)の開閉方向に対して略直角方向に突出する凸部(12)と、毛束支持片(10a)(10b)の相互に対向する内面の一方又は両方に長手方向に沿って設けられているカット手段(13)とから器具本体(1)が構成され、前記カット手段は、凸部(12)の先端を頭皮(22)の所定位置に接地させたカット開始姿勢にて、頭皮(22)に対して略平行に位置するように配設されており、前記カット開始姿勢にて前記毛束支持片(10a)(10b)の前記頭皮(22)に対向する面の所定位置に、毛束(21)の下側の髪(21a)を頭皮(22)に対して一定角度に保持する保持手段(18)が設けられていること。
【選択図】 図4
【解決手段】先端部が開閉可能な一対の毛束支持片(10a)(10b)と、これらの基端部相互を連結保持する連結保持部(11)と、連結保持部(11)から毛束支持片(10a)(10b)の開閉方向に対して略直角方向に突出する凸部(12)と、毛束支持片(10a)(10b)の相互に対向する内面の一方又は両方に長手方向に沿って設けられているカット手段(13)とから器具本体(1)が構成され、前記カット手段は、凸部(12)の先端を頭皮(22)の所定位置に接地させたカット開始姿勢にて、頭皮(22)に対して略平行に位置するように配設されており、前記カット開始姿勢にて前記毛束支持片(10a)(10b)の前記頭皮(22)に対向する面の所定位置に、毛束(21)の下側の髪(21a)を頭皮(22)に対して一定角度に保持する保持手段(18)が設けられていること。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ヘアカッター、特に、熟練者でなくても容易にシャギーカットができるヘアカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
髪を梳いて嵩を低くするシャギーカットは、髪の量感を抑えるためだけではなく、デザイン性の高いヘアスタイルを創るためにも積極的に用いられている。
【0003】
そもそもヘアスタイルは複数に分割された毛束の重なりでできており、分割された各毛束が頭皮に対して全て一定の角度で且つ一定の長さにカットされることにより、全ての毛束が一定の形に揃った状態に仕上げられると、美しく安定したヘアスタイルが出来上がることとなる。このために、プロの美容師は、図8の(A)に示すように、各毛束(2)を頭皮に対して約90度に櫛で引き上げ、一方の手の指と指の間に挟んだ状態で、一定の長さになるように他方の手でシザーズ(はさみ)又はレザー(剃刀刃)でカットしている。
【0004】
特に、毛先に動きをつけてより立体的に仕上げるためにシャギーカットが行われるが、これには、図8の(B)に示すように、全ての毛束(20)が同じアウトラインに形成されるように各部の長さに気をつけて削ぐようにカットしていかなければならず、この作業をシザーズやレザーだけで正確に行うにはかなりの熟練が必要であり、経験の乏しい者には困難な作業である。
【0005】
この種の作業を容易とするために、例えば、特開2001−757号や、実用新案登録第3005258号等に見られる理髪器具が考案されている。又、特開平8−150272号等に見られるような毛束を挟んで器具を髪に沿って移動させることにより、挟んだ髪を梳くことのできる家庭用理髪器具も多数考案されている。
【0006】
上記各理髪器具によって、櫛とレザーとの持ち替えの煩雑さが解消されたり、デザイン性の高いカットが容易にできるようになったり、さらには、家庭用理髪具に関するものでは、家庭での様々なカットや梳き作業を可能としている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のもののうち、前者の2つは、主に美容院でプロの美容師が使用する器具であり、これら器具を用いることにより、作業が便利にはなるが、カットを正確に仕上げるにはやはりある程度の熟練を要する。又、後者のような家庭用理髪具では、家庭においても梳き作業ができるように構成されているが、各毛束におけるカット開始位置の決定及び器具を動かす方向は、各毛束ごとに目測で行われるため、カットが不安定になり、全ての毛束を同じように梳いて、全体に安定した美しいヘアスタイルを創り上げることは困難である。
本考案は、誰にでも簡単にシャギーカットができるヘアカッターを提案することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本考案の技術的手段は、『先端部が開閉可能な一対の毛束支持片と、前記毛束支持片の基端部相互を連結保持する連結保持部と、前記連結保持部から前記毛束支持片の開閉方向に対して略直角方向に突出させた凸部と、前記毛束支持片の相互に対向する内面の一方又は両方に長手方向に沿って設けられているカット手段とから器具本体が構成されており、
前記カット手段は、前記凸部の先端を頭皮の所定位置に接地させたカット開始姿勢にて、前記頭皮に対して略平行に位置するように配設されており、
前記カット開始姿勢にて前記毛束支持片の前記頭皮に対向する面の所定位置に、毛束の下側の髪を頭皮に対して一定角度に保持する保持手段が設けられている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
一方の手で毛束を作り、他方の手で前記器具本体を、一対の毛束支持片を開閉可能に把持しながら、前記毛束を前記毛束支持片間に挟み込む。前記毛束は横幅よりも縦幅が長い縦長に構成されていることが望ましい。そして、前記毛束支持片に設けたカット手段が頭皮に沿って略平行に位置するように、頭皮に対する器具本体の角度を調整しながら、前記連結保持部に設けられた凸部を前記毛束の下方の頭皮の所定位置に当てる。これが器具本体のカット開始姿勢である。このとき、前記毛束の下側部分は、前記保持手段に保持されることとなり、前記毛束から手を離しても保持手段よりも下方に落下することなく、前記毛束の下側部分は頭皮に対して一定の角度に保持された態様となる。この保持手段で保持された状態から前記毛束の下側部分の髪は前記カット手段の形成域へ送り込まれることとなる。そして、前記カット開始姿勢から、頭皮に接地させた前記凸部を回動支点として、毛束支持片を徐々に閉じながら、前記毛束支持片が頭皮から離反する方向へ器具本体を回動させていく。これにより、毛束は、毛束支持片の閉塞と回動に伴って、カット手段に接した部分から順に切断されて削がれていくこととなり、シャギーカットが出来上がる。凸部の接地を、頭頂部から首に向かって順に下方へ移動させながらこの作業を繰り返し行うことにより、各部位の毛束は全て同じアウトラインに仕上げられていくこととなる。
【0009】
尚、カット手段は、毛束支持片の一方のみに設けられていても、両方に設けられていても良い。一方にのみ設けられている場合では、毛束は、片方が斜めに削がれたアウトラインに仕上がり、両方に設けられている場合では、両方が同じように斜めに削がれた略V字状のアウトラインに仕上がる。
【0010】
*2項
上記1項において、『前記毛束支持片の前記内面に、前記カット手段形成域に沿って溝部が形成され、
前記カット手段は、前記溝部に着脱自在に埋め込まれるホルダーと、前記ホルダーの長手方向に沿って装着されている剃刀刃とから構成されており、
前記剃刀刃は、前記内面に対して約45度、前記毛束支持片を回動させる方向に向かって傾斜するように嵌め込まれている』ものでは、上記請求項1と同じ要領で、毛束支持片間で毛束を挟みながら凸部を回動支点として器具本体を回動させると、毛束は、剃刀刃によって順にカットされていく。前記剃刀刃は回動方向に向かって約45度傾斜するようにホルダーに装着されているから、毛束支持片の回動に伴って、毛束は、従来のレザーによるカットと同じ要領でカットされていくこととなる。又、剃刀刃は、ホルダーごと溝部から取り外して、交換することが出来る。
【0011】
*3項
前記2項において、『前記剃刀刃の外側面に沿って、薄肉板状の安全カバーが配設され、前記安全カバーの、前記剃刀刃の刃に沿った一辺は、前記刃を中心に凹凸が形成された波状辺とし、前記剃刀刃を具備させたカット手段を前記毛束支持片の対向する内面の両方に設けるとき、一方の毛束支持片に設けられた前記カット手段の前記安全カバーの波状辺の凸部と凹部は、他方の毛束支持片に設けられた前記カット手段の前記安全カバーの波状辺の凹部と凸部にそれぞれ対応するように設定されている』ものでは、手は刃よりも先に安全カバーの凸部に触れることとなるから、ホルダーの交換時等に手が刃に直接触れることはない。又、一対の毛束支持片の両方にカット手段を設ける構成のものにおいては、毛束支持片を閉じたとき、両者に設けられている安全カバーの凸部と凹部とが相互にかみ合う態様となるから、前記安全カバーの凸部相互が邪魔になることなく、確実に毛束支持片を閉じることができる。
【0012】
*4項
上記各項において、4項のように、『前記保持手段は、前記毛束支持片の基端部近傍に、前記毛束支持片の長手方向に沿って移動可能に装着されている』ものでは、保持手段は、カット開始姿勢にて、カット手段よりも頭皮側で毛束を支持でき、且つ、前記毛束支持片の開閉動作が損なわれないように装着されていればよい。又、毛束の量や髪の長さに応じて、保持手段の装着位置を移動させればよい。
【0013】
*5項
上記各項において、さらに、『前記カット開始姿勢にて、前記毛束支持片は頭皮に沿って位置するように略円弧状に湾曲されている』ものでは、凸部を頭皮に当てて、毛束支持片を頭皮に沿って位置させることにより、カット手段も必然的に頭皮に略平行に位置することとなる。
【0014】
*6項
尚、上記各項において、6項のように、『前記毛束支持片間に、弾性材料を介在されている』ものでは、両毛束支持片間を閉じる方向に力を加えても、前記弾性材料によって、その力は緩和され、毛束支持片間の急激な閉塞は阻止される。
【0015】
【考案の効果】
本考案は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
毛束支持片間に挟む毛束の取り方と、凸部の頭皮への接地位置、器具本体のカット開始時の姿勢、毛束支持片への力の加え具合をほぼ同じにして頭皮に接地させた凸部を支点として、器具本体を頭皮から離反する方向へ回動させていくだけで、全ての毛束を同じアウトラインを有するように形成することができる。凸部を頭皮に接地させていることにより、安定した状態でカット作業を行うことができるから、同じ作業を繰り返し行うだけで、熟練を要することなく、誰でも簡単に、シャギーの入った同じ毛束群を正確に創ることができ、イメージどおりのヘアスタイルを創り上げることが出来る。
【0016】
カット手段を一対の毛束支持片の両方に設けたものでは、毛束を削ぐ効率が良くなり、カットに要する時間が短くなる。又、毛束の両側が削がれることにより、より立体的な毛束を構成することができる。
【0017】
さらに、前記毛束の下側部分は、前記保持手段に保持されることにより頭皮に対して一定の角度に保持された後、カット手段へ送り込まれてカットされる態様となるから、毛束の下側部分の髪が不用意に短く切断される不都合が防止できる。これにより、カット後の毛束の先に、毛束の上側部分から前記下側部分にかけて自然な段が形成される熟練者によるカットと同じカットに仕上げることができる。
【0018】
又、毛束は頭頂部から下方に向かって形成することができるから、ヘアスタイル全体のアウトラインがわかり易く、イメージどおりのヘアスタイルを一層正確に創ることが出来る。
【0019】
2項のものでは、上記効果に加えて、従来のレザーを使用したカットと同じ感覚でカットすることができるので使い勝手が良く、その取り扱いも容易で且つ安全であるといった効果がある。さらに、カット手段の交換は、剃刀刃を具備させたホルダーの交換だけで済むから、無駄がない。
【0020】
3項のものでは、ホルダーの交換時等に刃で手を損傷させる不都合を防止することができると共に、一対の毛束支持片の両方にカット手段を設ける構成としたものにおいても、安全カバーの凸部が邪魔になることなく、確実に毛束支持片を閉じることができるから、安全カバーが毛束支持片を閉じる際の妨げになることがない。
【0021】
4項のものでは、保持手段を容易に設けることができる上に、毛束の位置や量、又は髪の長さによって被覆体の前記毛束支持片上における装着位置を変更できるようにしたから、一層使い勝手の良いものとなる。
【0022】
5項のものでは、器具本体をカット開始姿勢へ容易にセットすることができるから、一層容易に誰にでも正確なカットができるようになるといった効果がある。
【0023】
さらに、6項のものでは、器具本体を回動させる際に、毛束支持片に力が入りすぎても、弾性材料によってその力が緩和されることから、不用意に多く切り過ぎる心配がなくなり、より、繊細なカットが可能となるといった効果がある。
【0024】
【考案の実施の形態】
次に、上記した本考案の実施の形態を図面に従って詳述する。
図1に示すものは、本考案の第1番目の実施の形態に関するヘアカッターに係る器具本体(1)の側面図であり、図2は、その一部切欠平面図である。
【0025】
器具本体(1)は、一対の毛束支持片(10a)(10b)と、前記毛束支持片(10a)(10b)を、開閉可能に連結保持する連結保持部(11)とから構成されており、前記毛束支持片(10a)(10b)は、各々外側に凸の断面半円形状に形成されていると共に、前記連結保持部(11)の、前記毛束支持片(10a)(10b)の突出方向に対して約90度周方向に回転させた所定箇所には凸部(12)が突設されている。
【0026】
前記毛束支持片(10a)(10b)の対向する各内面には、その長手方向に沿って、カット手段としての剃刀刃(13)が装着されたホルダー(14)を収容させるための溝部(15)が相互に対向するように形成されている。
【0027】
前記ホルダー(14)は、図3に示すように、剃刀刃(13)と前記剃刀刃(13)に沿って配設される安全カバー(16)とを具備させるホルダー主体(14a)の両側端面に、爪部(14b)が基端部を支点として軸線方向に揺動可能に設けられており、前記溝部(15)は、前記ホルダー主体(14a)を収容させるホルダー主体収容部(15a)と、その両側面部に形成されて、爪部(14b)をワンウェイ係合させる爪係合凹部(15b)と、ホルダー主体収容部(15a)の開放端の両端に設けられ且つ爪部(14b)の自由端部である揺動操作部(14c)を収容させる浅溝部(15c)とから構成されている。
【0028】
前記溝部(15)にホルダー(14)を、図面に示した向きで強制的に嵌め込めば、爪部(14b)を内方へ弾性的に揺動させながら、ホルダー主体(14a)はホルダー主体収容部(15a)に嵌め込まれていき、爪部(14b)が爪係合凹部(15b)にワンウェイ係合した時点でホルダー(14)は溝部(15)に抜け止め状態に収容されることとなる。
【0029】
このとき、揺動操作部(14c)は浅溝部(15c)に収容された状態となっており、揺動操作部(14c)を内方へ弾性変形させれば、前記ワンウェイ係合は解除されるから、溝部(15)からホルダー(14)を取り外すことができる。
【0030】
尚、ホルダー(14)には、水平な底面から斜め45度傾斜するように、刃支持板(17)が設けられており、前記刃支持板(17)に沿うように、剃刀刃(13)及び安全カバー(16)が差し込まれて、カット手段が構成されている。
【0031】
安全カバー(16)は、剃刀刃(13)に略一致する大きさの薄肉板体であり、剃刀刃(13)の刃先が形成されている一辺に沿った部分は、凹凸を有する波状辺に形成されている。前記波状辺の凸部(16a)は剃刀刃(13)の刃よりも高く、凹部(16b)はそれよりも低く構成されており、凸部(16a)と凸部(16a)との間(凹部(16b)の上方)に。剃刀刃(13)の刃が露出するように設定されている。特に、この実施の形態で採用する安全カバー(16)は、毛束支持片(10a)(10b)を閉じたとき、一方の毛束支持片(10a)に具備されている安全カバー(16)の凸部(16a)が、他方の毛束支持片(10b)に具備されている安全カバー(16)の凹部(16b)に対応するようにそれぞれ配設されており、毛束支持片(10a)(10b)を確実に閉じる際に凸部(16a)が邪魔にならないように工夫されている。
【0032】
前記ホルダー(14)を毛束支持片(10a)(10b)にそれぞれセットした状態にて、前記剃刀刃(13)及び安全カバー(16)は、器具本体(1)の凸部(12)が突出している方向と反対側に向かって、斜め45度に傾斜した姿勢で突出するように、前記刃支持板(17)の傾斜方向は設定されている。
【0033】
又、毛束支持片(10a)(10b)の基端部近傍には、図1及び図2に示すように、毛束(21)の下側部分の髪(21a)を保持する保持手段として、合成樹脂製の環状の被覆体(18)が装着されている。この被覆体(18)は、開放状態にある毛束支持片(10a)(10b)に被せていることから、被覆体(18)の装着が毛束支持片(10a)(10b)の開閉に影響することはない。この被覆体(18)は、毛束支持片(10a)(10b)の長手方向に沿ってある程度移動可能に設定されていても良い。
【0034】
次に、この器具本体(1)を使って髪をカットする方法について説明する。
まず、頭頂部から放射線状に髪を複数に分割し、その分けられた各部分をヘアスタイルに応じて、縦方向にさらに複数に区画する。各区画された部分に属する髪が一つの毛束(21)とする。
【0035】
各毛束(21)は、幅約2cm,縦約5〜6cm程度の縦長に摘み上げられることが望ましく、頭頂部の毛束(21)から下方(首側)に向かって順に作業を行う。
具体的には、一方の手で頭頂部の一つの毛束(21)をつまみ、他方の手(利き手)で器具本体(1)を持って、前記毛束(21)を下側から受けるように、毛束支持片(10a)(10b)間に挟み込む。このとき、凸部(12)は頭皮(22)側に向けられているものとする。
【0036】
そして、図4に示すように、毛束支持片(10a)(10b)を、前記頭皮(22)に対して略平行に位置させた時点で、前記凸部(12)を頭皮(22)に接地させる。これが、カット開始姿勢である。この姿勢において、毛束(21)の下側に位置する髪は、被覆体(18)の端縁に係止されることとなり、それよりも連結保持部(11)側へ垂れ下がらない。図面のものでは、毛束(21)の前記下側部分の髪(21a)は、頭皮(22)に対して約90度引き上げられた状態に保持されており、一旦、被覆体(18)によって所定高さに保持された後に、剃刀刃(13)形成域に自然に送り込まれる構成となっている。
【0037】
言い換えれば、毛束(21)を毛束支持片(10a)(10b)間に挟んだ時点で下側部分の髪(21a)が重力によって下方へ垂れ下がることがないから、剃刀刃(13)形成域へ直接送り込まれて毛束(21)の下側が不用意に短く切断されて形が揃わなくなってしまう不都合や、毛束支持片(10a)(10b)の基端部のカット手段非形成域にまで垂れ下がって切断することができないといった不都合がない。
【0038】
尚、前記カット開始姿勢において、毛束(21)の下側部分の髪(21a)は、被覆体(18)に係止されることによる頭皮(22)に対する角度は、60度から90度程度に設定されることが望ましい。
【0039】
このカット開始姿勢から、前記凸部(12)と頭皮(22)との接地点を支点として、毛束支持片(10a)(10b)を徐々に閉塞させながら、前記毛束支持片(10a)(10b)を、頭皮(22)から離反する方向(同図の矢印に示す方向)に回動させる。すると、毛束支持片(10a)(10b)間に挟まれている毛束(21)は、剃刀刃(13)に触れた部分から順次カットされていき、毛束(21)は、上から見ると、図5の(A)に示すように、先細りのアウトラインが形成されると共に、前記毛束(21)の下側部分の髪(21a)が必要以上に短く切られないから、横から見ると、同図の(B)に示すように、毛束(21)の上側部分の髪(21b)の先端から下側部分の髪(21a)の先端にかけて約3〜5cmの自然な段(23)が続く美しいシャギーカットに仕上げることができる。
【0040】
前記剃刀刃(13)は、上記したように、前記毛束支持片(10a)(10b)の回動方向に向かって斜め45度傾斜させた状態でホルダー(14)に収容されているから、器具本体(1)を回動させることにより、剃刀刃(13)は毛束(21)に対して斜め約45度で当たることとなる。これにより、従来のレザーで削ぐのと同じ切れ口となる。
【0041】
本考案のものは、頭皮(22)に接地させた凸部(12)を回動支点として、器具本体(1)を回動させてカットする構成であるから、常時安定した状態でカットすることができる。この作業を、頭頂部から首側へ向かって、順に繰り返していくことにより、全ての毛束(21)を、同じ立体形状にカットすることができる。これにより、熟練を要することなく、誰でも簡単にしかも短時間でシャギーカットが可能となる。又、頭頂部からカットしていくため、全体の長さや仕上がり具合を見ながらカットしていくことができ、今まで以上にイメージどおりのヘアスタイルを創り上げることができる。
【0042】
カットする位置は、毛束に対する凸部(12)の設置位置によって決まる。例えば、図6の(A)に示すようなショートヘアを創るには、摘み上げた毛束(21)のすぐ下方の頭皮(22)に器具本体(1)の凸部(12)を接地したカット開始姿勢をとり、この姿勢から、器具本体(1)を回動させる。この作業を繰り返していくことにより、同じアウトラインに削がれた毛束が放射状に且つ縦方向に重なり合うこととなり、全体に美しくまとまったショートカットヘアを創ることができる。
【0043】
髪の長さを出すには、器具本体(1)を上記カット開始姿勢にセットした状態から、毛束支持片(10a)(10b)間に毛束(21)を挟んだまま、凸部(12)を頭皮に接触させながら頭皮に沿って降下させていき、毛束(21)の長さを決定した時点で、凸部(12)を支点として器具本体(1)を回動させてカットする。尚、凸部(12)を頭部のどの位置に接地させた場合でも、剃刀刃(13)が頭皮に対して常に略平行に位置させた状態から器具本体(1)を回動させることにより、髪の長さに関わらず、安定した毛束が形成される。毛束(21)に所定の長さを出すことによって、図6の(B)のようなレイヤーカットや、同図(C)のようなボブカットも可能となる。
【0044】
尚、確実な切れ味を確保するためには、剃刀刃(13)は、一人分のカット毎に交換することが望ましい。それには、上記要領でホルダー(14)ごと毛束支持片(10a)(10b)から取り外して交換する。このとき、剃刀刃(13)の刃先部分よりも安全カバー(16)の凸部(16a)が上方に突出していることから、ホルダー(14)の交換時に、手が剃刀刃(13)の刃先部分に触れる危険はない。
【0045】
又、毛束支持片(10a)(10b)の基端部に、図2に示すように、弾性材料からなるクッション部材(19)を装填しておいても良い。こうすることにより、毛束支持片(10a)(10b)に対する力の入れ具合を加減できることとなり、多く切り過ぎる心配がない上に、より繊細なカットが可能となる。
【0046】
図7に示すものは、第2番目の実施の形態に係るヘアカッターの分解状態の部分斜視図である。
この実施の形態では、器具本体は、一対の器具半体(1a)(1b)からなり、器具半体(1a)(1b)は、それぞれ、毛束支持片(10a)(10b)と、それぞれに連設されている連結保持部(11)(11)とから構成されている。前記連結保持部(11)は、毛束支持片(10a)(10b)の長手方向に対して直角に突出させていると共に、その突出端を回動支点となる凸部(12)として機能させる。
【0047】
この実施の形態のものでは、器具本体を前記凸部(12)を頭皮に当てたカット開始姿勢にセットしたときに、毛束支持片(10a)(10b)が前記頭皮に沿って位置するように、毛束支持片(10a)(10b)全体は頭皮に沿った略円弧状に湾曲させた外形を有するように構成されている。そして、その内面相互の対応する各位置には、上記第1番目の実施の形態と同様に、毛束支持片(10a)(10b)の長手方向に沿って、前記ホルダーを収容させるための溝部(15)が形成されている。さらに、この実施の形態のものでは、前記毛束支持片(10a)(10b)の基端部近傍で且つ溝部(15)よりも内側(カット開始姿勢において頭皮側)に、凹溝(31)が前記溝部(15)に沿って設けられている。
【0048】
前記凹溝(31)の底面(30)は、ぎざぎざの波状に形成されており、前記器具半体(1a)(1b)を内面相互が対向するように組み付けたとき、前記波状部分の山部及び谷部が相互に対向するように形成されていると共に、前記凹溝(31)間には、対向する谷部相互に同時に係止可能な一対のバネ片(3a)(3b)を具備するストッパ(3)が介入されている。
【0049】
前記バネ片(3a)(3b)は、前記凹溝(31)の深さ方向に揺動可能に設けられていると共に、各先端部は、前記波状部分の山部及び谷部を構成している斜面に沿って傾斜させている。これにより、前記ストッパ(3)は、前記凹溝(31)内に介入させた状態にて、バネ片(3a)(3b)を凹溝(31)の深さ方向に揺動させながら、前記凹溝(31)の長手方向に強制的に移動可能となる。
【0050】
この実施の形態のものでは、前記ストッパ(3)が、前記毛束支持片(10a)(10b)間に挟んだ毛束の下側部分を保持する保持手段として機能すると共に、毛束の量や長さに応じて、前記ストッパ(3)を凹溝(31)の長手方向に沿って移動させることができる。
【0051】
使用については、上記した第1番目の実施の形態の使用方法と同様であり、連結保持部(11)の突出端である凸部(12)を頭皮に当てたカット開始姿勢から、前記凸部(12)を中心に、毛束支持片(10a)(10b)を頭皮から離反する方向へ回動させれば良い。特に、この実施の形態のものでは、毛束支持片(10a)(10b)を頭の形に沿った円弧状に構成していることから、器具本体(1)をカット開始姿勢にセットし易く、一層正確なシャギーカットを実現することができる。
【0052】
又、この実施の形態のものでは、上記した第1番目の実施の形態のクッション部材(19)の代わりに、毛束支持片(10a)(10b)の先端部に、ゴム製の突起(32)を設けてある。これにより、毛束支持片(10a)(10b)を閉じる際に力の入れ具合を加減でき、毛束を不用意に切り過ぎる心配がない。
【0053】
上記各実施の形態のものでは、剃刀刃(13)からなるカット手段を対向する毛束支持片(10a)(10b)の両方に設ける構成としたが、どちらか一方に設けておいても良い。この場合、毛束は片側のみが削がれたアウトラインに仕上がることとなる。
さらに、剃刀刃(13)が長手方向に往復移動するように電動式にすることも可能である。
【0054】
上記実施の形態では、カット手段として、剃刀刃(13)を採用したが、何らこれに限定されることなく、例えば、レーザー光線によるカットも考えられる。
又、上記各実施の形態のヘアカッターは、シャギーカットを実施するための使用例を挙げたが、器具本体を回転させずに、毛束の所定位置で、毛束支持片(10a)(10b)を完全に閉じれば、シザーズ(はさみ)で毛先をまっすぐにカットするブラントカットも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1番目の実施の形態のヘアカッターの側面図。
【図2】図1の一部切欠平面図。
【図3】剃刀刃を具備させたホルダーとそれを収容させる毛束支持片との関係を示す分解斜視図。
【図4】本考案の実施の形態のヘアカッターの使用状態を示す説明図。
【図5】本考案の実施の形態のヘアカッターでカットした毛束の形を示す説明図であり、(A)は上から見たところであり、(B)は横から見たところを表している。
【図6】本考案の実施の形態のヘアカッターでカットできるヘアスタイルのバリエーションであり、(A)はショートカット、(B)はレイヤーカット、(C)はボブカットを表している。
【図7】本考案の第2番目の実施の形態のヘアカッターの分解部分斜視図。
【図8】従来のヘアカットの様子を示す参考図。
【符号の説明】
(1)・・・・・・器具本体
(10)・・・・・・毛束支持片
(11)・・・・・・連結保持部
(12)・・・・・・凸部
(13)・・・・・・剃刀刃(カット手段)
(18)・・・・・・被覆体(保持手段)
【考案の属する技術分野】
本考案は、ヘアカッター、特に、熟練者でなくても容易にシャギーカットができるヘアカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
髪を梳いて嵩を低くするシャギーカットは、髪の量感を抑えるためだけではなく、デザイン性の高いヘアスタイルを創るためにも積極的に用いられている。
【0003】
そもそもヘアスタイルは複数に分割された毛束の重なりでできており、分割された各毛束が頭皮に対して全て一定の角度で且つ一定の長さにカットされることにより、全ての毛束が一定の形に揃った状態に仕上げられると、美しく安定したヘアスタイルが出来上がることとなる。このために、プロの美容師は、図8の(A)に示すように、各毛束(2)を頭皮に対して約90度に櫛で引き上げ、一方の手の指と指の間に挟んだ状態で、一定の長さになるように他方の手でシザーズ(はさみ)又はレザー(剃刀刃)でカットしている。
【0004】
特に、毛先に動きをつけてより立体的に仕上げるためにシャギーカットが行われるが、これには、図8の(B)に示すように、全ての毛束(20)が同じアウトラインに形成されるように各部の長さに気をつけて削ぐようにカットしていかなければならず、この作業をシザーズやレザーだけで正確に行うにはかなりの熟練が必要であり、経験の乏しい者には困難な作業である。
【0005】
この種の作業を容易とするために、例えば、特開2001−757号や、実用新案登録第3005258号等に見られる理髪器具が考案されている。又、特開平8−150272号等に見られるような毛束を挟んで器具を髪に沿って移動させることにより、挟んだ髪を梳くことのできる家庭用理髪器具も多数考案されている。
【0006】
上記各理髪器具によって、櫛とレザーとの持ち替えの煩雑さが解消されたり、デザイン性の高いカットが容易にできるようになったり、さらには、家庭用理髪具に関するものでは、家庭での様々なカットや梳き作業を可能としている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のもののうち、前者の2つは、主に美容院でプロの美容師が使用する器具であり、これら器具を用いることにより、作業が便利にはなるが、カットを正確に仕上げるにはやはりある程度の熟練を要する。又、後者のような家庭用理髪具では、家庭においても梳き作業ができるように構成されているが、各毛束におけるカット開始位置の決定及び器具を動かす方向は、各毛束ごとに目測で行われるため、カットが不安定になり、全ての毛束を同じように梳いて、全体に安定した美しいヘアスタイルを創り上げることは困難である。
本考案は、誰にでも簡単にシャギーカットができるヘアカッターを提案することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本考案の技術的手段は、『先端部が開閉可能な一対の毛束支持片と、前記毛束支持片の基端部相互を連結保持する連結保持部と、前記連結保持部から前記毛束支持片の開閉方向に対して略直角方向に突出させた凸部と、前記毛束支持片の相互に対向する内面の一方又は両方に長手方向に沿って設けられているカット手段とから器具本体が構成されており、
前記カット手段は、前記凸部の先端を頭皮の所定位置に接地させたカット開始姿勢にて、前記頭皮に対して略平行に位置するように配設されており、
前記カット開始姿勢にて前記毛束支持片の前記頭皮に対向する面の所定位置に、毛束の下側の髪を頭皮に対して一定角度に保持する保持手段が設けられている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
一方の手で毛束を作り、他方の手で前記器具本体を、一対の毛束支持片を開閉可能に把持しながら、前記毛束を前記毛束支持片間に挟み込む。前記毛束は横幅よりも縦幅が長い縦長に構成されていることが望ましい。そして、前記毛束支持片に設けたカット手段が頭皮に沿って略平行に位置するように、頭皮に対する器具本体の角度を調整しながら、前記連結保持部に設けられた凸部を前記毛束の下方の頭皮の所定位置に当てる。これが器具本体のカット開始姿勢である。このとき、前記毛束の下側部分は、前記保持手段に保持されることとなり、前記毛束から手を離しても保持手段よりも下方に落下することなく、前記毛束の下側部分は頭皮に対して一定の角度に保持された態様となる。この保持手段で保持された状態から前記毛束の下側部分の髪は前記カット手段の形成域へ送り込まれることとなる。そして、前記カット開始姿勢から、頭皮に接地させた前記凸部を回動支点として、毛束支持片を徐々に閉じながら、前記毛束支持片が頭皮から離反する方向へ器具本体を回動させていく。これにより、毛束は、毛束支持片の閉塞と回動に伴って、カット手段に接した部分から順に切断されて削がれていくこととなり、シャギーカットが出来上がる。凸部の接地を、頭頂部から首に向かって順に下方へ移動させながらこの作業を繰り返し行うことにより、各部位の毛束は全て同じアウトラインに仕上げられていくこととなる。
【0009】
尚、カット手段は、毛束支持片の一方のみに設けられていても、両方に設けられていても良い。一方にのみ設けられている場合では、毛束は、片方が斜めに削がれたアウトラインに仕上がり、両方に設けられている場合では、両方が同じように斜めに削がれた略V字状のアウトラインに仕上がる。
【0010】
*2項
上記1項において、『前記毛束支持片の前記内面に、前記カット手段形成域に沿って溝部が形成され、
前記カット手段は、前記溝部に着脱自在に埋め込まれるホルダーと、前記ホルダーの長手方向に沿って装着されている剃刀刃とから構成されており、
前記剃刀刃は、前記内面に対して約45度、前記毛束支持片を回動させる方向に向かって傾斜するように嵌め込まれている』ものでは、上記請求項1と同じ要領で、毛束支持片間で毛束を挟みながら凸部を回動支点として器具本体を回動させると、毛束は、剃刀刃によって順にカットされていく。前記剃刀刃は回動方向に向かって約45度傾斜するようにホルダーに装着されているから、毛束支持片の回動に伴って、毛束は、従来のレザーによるカットと同じ要領でカットされていくこととなる。又、剃刀刃は、ホルダーごと溝部から取り外して、交換することが出来る。
【0011】
*3項
前記2項において、『前記剃刀刃の外側面に沿って、薄肉板状の安全カバーが配設され、前記安全カバーの、前記剃刀刃の刃に沿った一辺は、前記刃を中心に凹凸が形成された波状辺とし、前記剃刀刃を具備させたカット手段を前記毛束支持片の対向する内面の両方に設けるとき、一方の毛束支持片に設けられた前記カット手段の前記安全カバーの波状辺の凸部と凹部は、他方の毛束支持片に設けられた前記カット手段の前記安全カバーの波状辺の凹部と凸部にそれぞれ対応するように設定されている』ものでは、手は刃よりも先に安全カバーの凸部に触れることとなるから、ホルダーの交換時等に手が刃に直接触れることはない。又、一対の毛束支持片の両方にカット手段を設ける構成のものにおいては、毛束支持片を閉じたとき、両者に設けられている安全カバーの凸部と凹部とが相互にかみ合う態様となるから、前記安全カバーの凸部相互が邪魔になることなく、確実に毛束支持片を閉じることができる。
【0012】
*4項
上記各項において、4項のように、『前記保持手段は、前記毛束支持片の基端部近傍に、前記毛束支持片の長手方向に沿って移動可能に装着されている』ものでは、保持手段は、カット開始姿勢にて、カット手段よりも頭皮側で毛束を支持でき、且つ、前記毛束支持片の開閉動作が損なわれないように装着されていればよい。又、毛束の量や髪の長さに応じて、保持手段の装着位置を移動させればよい。
【0013】
*5項
上記各項において、さらに、『前記カット開始姿勢にて、前記毛束支持片は頭皮に沿って位置するように略円弧状に湾曲されている』ものでは、凸部を頭皮に当てて、毛束支持片を頭皮に沿って位置させることにより、カット手段も必然的に頭皮に略平行に位置することとなる。
【0014】
*6項
尚、上記各項において、6項のように、『前記毛束支持片間に、弾性材料を介在されている』ものでは、両毛束支持片間を閉じる方向に力を加えても、前記弾性材料によって、その力は緩和され、毛束支持片間の急激な閉塞は阻止される。
【0015】
【考案の効果】
本考案は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
毛束支持片間に挟む毛束の取り方と、凸部の頭皮への接地位置、器具本体のカット開始時の姿勢、毛束支持片への力の加え具合をほぼ同じにして頭皮に接地させた凸部を支点として、器具本体を頭皮から離反する方向へ回動させていくだけで、全ての毛束を同じアウトラインを有するように形成することができる。凸部を頭皮に接地させていることにより、安定した状態でカット作業を行うことができるから、同じ作業を繰り返し行うだけで、熟練を要することなく、誰でも簡単に、シャギーの入った同じ毛束群を正確に創ることができ、イメージどおりのヘアスタイルを創り上げることが出来る。
【0016】
カット手段を一対の毛束支持片の両方に設けたものでは、毛束を削ぐ効率が良くなり、カットに要する時間が短くなる。又、毛束の両側が削がれることにより、より立体的な毛束を構成することができる。
【0017】
さらに、前記毛束の下側部分は、前記保持手段に保持されることにより頭皮に対して一定の角度に保持された後、カット手段へ送り込まれてカットされる態様となるから、毛束の下側部分の髪が不用意に短く切断される不都合が防止できる。これにより、カット後の毛束の先に、毛束の上側部分から前記下側部分にかけて自然な段が形成される熟練者によるカットと同じカットに仕上げることができる。
【0018】
又、毛束は頭頂部から下方に向かって形成することができるから、ヘアスタイル全体のアウトラインがわかり易く、イメージどおりのヘアスタイルを一層正確に創ることが出来る。
【0019】
2項のものでは、上記効果に加えて、従来のレザーを使用したカットと同じ感覚でカットすることができるので使い勝手が良く、その取り扱いも容易で且つ安全であるといった効果がある。さらに、カット手段の交換は、剃刀刃を具備させたホルダーの交換だけで済むから、無駄がない。
【0020】
3項のものでは、ホルダーの交換時等に刃で手を損傷させる不都合を防止することができると共に、一対の毛束支持片の両方にカット手段を設ける構成としたものにおいても、安全カバーの凸部が邪魔になることなく、確実に毛束支持片を閉じることができるから、安全カバーが毛束支持片を閉じる際の妨げになることがない。
【0021】
4項のものでは、保持手段を容易に設けることができる上に、毛束の位置や量、又は髪の長さによって被覆体の前記毛束支持片上における装着位置を変更できるようにしたから、一層使い勝手の良いものとなる。
【0022】
5項のものでは、器具本体をカット開始姿勢へ容易にセットすることができるから、一層容易に誰にでも正確なカットができるようになるといった効果がある。
【0023】
さらに、6項のものでは、器具本体を回動させる際に、毛束支持片に力が入りすぎても、弾性材料によってその力が緩和されることから、不用意に多く切り過ぎる心配がなくなり、より、繊細なカットが可能となるといった効果がある。
【0024】
【考案の実施の形態】
次に、上記した本考案の実施の形態を図面に従って詳述する。
図1に示すものは、本考案の第1番目の実施の形態に関するヘアカッターに係る器具本体(1)の側面図であり、図2は、その一部切欠平面図である。
【0025】
器具本体(1)は、一対の毛束支持片(10a)(10b)と、前記毛束支持片(10a)(10b)を、開閉可能に連結保持する連結保持部(11)とから構成されており、前記毛束支持片(10a)(10b)は、各々外側に凸の断面半円形状に形成されていると共に、前記連結保持部(11)の、前記毛束支持片(10a)(10b)の突出方向に対して約90度周方向に回転させた所定箇所には凸部(12)が突設されている。
【0026】
前記毛束支持片(10a)(10b)の対向する各内面には、その長手方向に沿って、カット手段としての剃刀刃(13)が装着されたホルダー(14)を収容させるための溝部(15)が相互に対向するように形成されている。
【0027】
前記ホルダー(14)は、図3に示すように、剃刀刃(13)と前記剃刀刃(13)に沿って配設される安全カバー(16)とを具備させるホルダー主体(14a)の両側端面に、爪部(14b)が基端部を支点として軸線方向に揺動可能に設けられており、前記溝部(15)は、前記ホルダー主体(14a)を収容させるホルダー主体収容部(15a)と、その両側面部に形成されて、爪部(14b)をワンウェイ係合させる爪係合凹部(15b)と、ホルダー主体収容部(15a)の開放端の両端に設けられ且つ爪部(14b)の自由端部である揺動操作部(14c)を収容させる浅溝部(15c)とから構成されている。
【0028】
前記溝部(15)にホルダー(14)を、図面に示した向きで強制的に嵌め込めば、爪部(14b)を内方へ弾性的に揺動させながら、ホルダー主体(14a)はホルダー主体収容部(15a)に嵌め込まれていき、爪部(14b)が爪係合凹部(15b)にワンウェイ係合した時点でホルダー(14)は溝部(15)に抜け止め状態に収容されることとなる。
【0029】
このとき、揺動操作部(14c)は浅溝部(15c)に収容された状態となっており、揺動操作部(14c)を内方へ弾性変形させれば、前記ワンウェイ係合は解除されるから、溝部(15)からホルダー(14)を取り外すことができる。
【0030】
尚、ホルダー(14)には、水平な底面から斜め45度傾斜するように、刃支持板(17)が設けられており、前記刃支持板(17)に沿うように、剃刀刃(13)及び安全カバー(16)が差し込まれて、カット手段が構成されている。
【0031】
安全カバー(16)は、剃刀刃(13)に略一致する大きさの薄肉板体であり、剃刀刃(13)の刃先が形成されている一辺に沿った部分は、凹凸を有する波状辺に形成されている。前記波状辺の凸部(16a)は剃刀刃(13)の刃よりも高く、凹部(16b)はそれよりも低く構成されており、凸部(16a)と凸部(16a)との間(凹部(16b)の上方)に。剃刀刃(13)の刃が露出するように設定されている。特に、この実施の形態で採用する安全カバー(16)は、毛束支持片(10a)(10b)を閉じたとき、一方の毛束支持片(10a)に具備されている安全カバー(16)の凸部(16a)が、他方の毛束支持片(10b)に具備されている安全カバー(16)の凹部(16b)に対応するようにそれぞれ配設されており、毛束支持片(10a)(10b)を確実に閉じる際に凸部(16a)が邪魔にならないように工夫されている。
【0032】
前記ホルダー(14)を毛束支持片(10a)(10b)にそれぞれセットした状態にて、前記剃刀刃(13)及び安全カバー(16)は、器具本体(1)の凸部(12)が突出している方向と反対側に向かって、斜め45度に傾斜した姿勢で突出するように、前記刃支持板(17)の傾斜方向は設定されている。
【0033】
又、毛束支持片(10a)(10b)の基端部近傍には、図1及び図2に示すように、毛束(21)の下側部分の髪(21a)を保持する保持手段として、合成樹脂製の環状の被覆体(18)が装着されている。この被覆体(18)は、開放状態にある毛束支持片(10a)(10b)に被せていることから、被覆体(18)の装着が毛束支持片(10a)(10b)の開閉に影響することはない。この被覆体(18)は、毛束支持片(10a)(10b)の長手方向に沿ってある程度移動可能に設定されていても良い。
【0034】
次に、この器具本体(1)を使って髪をカットする方法について説明する。
まず、頭頂部から放射線状に髪を複数に分割し、その分けられた各部分をヘアスタイルに応じて、縦方向にさらに複数に区画する。各区画された部分に属する髪が一つの毛束(21)とする。
【0035】
各毛束(21)は、幅約2cm,縦約5〜6cm程度の縦長に摘み上げられることが望ましく、頭頂部の毛束(21)から下方(首側)に向かって順に作業を行う。
具体的には、一方の手で頭頂部の一つの毛束(21)をつまみ、他方の手(利き手)で器具本体(1)を持って、前記毛束(21)を下側から受けるように、毛束支持片(10a)(10b)間に挟み込む。このとき、凸部(12)は頭皮(22)側に向けられているものとする。
【0036】
そして、図4に示すように、毛束支持片(10a)(10b)を、前記頭皮(22)に対して略平行に位置させた時点で、前記凸部(12)を頭皮(22)に接地させる。これが、カット開始姿勢である。この姿勢において、毛束(21)の下側に位置する髪は、被覆体(18)の端縁に係止されることとなり、それよりも連結保持部(11)側へ垂れ下がらない。図面のものでは、毛束(21)の前記下側部分の髪(21a)は、頭皮(22)に対して約90度引き上げられた状態に保持されており、一旦、被覆体(18)によって所定高さに保持された後に、剃刀刃(13)形成域に自然に送り込まれる構成となっている。
【0037】
言い換えれば、毛束(21)を毛束支持片(10a)(10b)間に挟んだ時点で下側部分の髪(21a)が重力によって下方へ垂れ下がることがないから、剃刀刃(13)形成域へ直接送り込まれて毛束(21)の下側が不用意に短く切断されて形が揃わなくなってしまう不都合や、毛束支持片(10a)(10b)の基端部のカット手段非形成域にまで垂れ下がって切断することができないといった不都合がない。
【0038】
尚、前記カット開始姿勢において、毛束(21)の下側部分の髪(21a)は、被覆体(18)に係止されることによる頭皮(22)に対する角度は、60度から90度程度に設定されることが望ましい。
【0039】
このカット開始姿勢から、前記凸部(12)と頭皮(22)との接地点を支点として、毛束支持片(10a)(10b)を徐々に閉塞させながら、前記毛束支持片(10a)(10b)を、頭皮(22)から離反する方向(同図の矢印に示す方向)に回動させる。すると、毛束支持片(10a)(10b)間に挟まれている毛束(21)は、剃刀刃(13)に触れた部分から順次カットされていき、毛束(21)は、上から見ると、図5の(A)に示すように、先細りのアウトラインが形成されると共に、前記毛束(21)の下側部分の髪(21a)が必要以上に短く切られないから、横から見ると、同図の(B)に示すように、毛束(21)の上側部分の髪(21b)の先端から下側部分の髪(21a)の先端にかけて約3〜5cmの自然な段(23)が続く美しいシャギーカットに仕上げることができる。
【0040】
前記剃刀刃(13)は、上記したように、前記毛束支持片(10a)(10b)の回動方向に向かって斜め45度傾斜させた状態でホルダー(14)に収容されているから、器具本体(1)を回動させることにより、剃刀刃(13)は毛束(21)に対して斜め約45度で当たることとなる。これにより、従来のレザーで削ぐのと同じ切れ口となる。
【0041】
本考案のものは、頭皮(22)に接地させた凸部(12)を回動支点として、器具本体(1)を回動させてカットする構成であるから、常時安定した状態でカットすることができる。この作業を、頭頂部から首側へ向かって、順に繰り返していくことにより、全ての毛束(21)を、同じ立体形状にカットすることができる。これにより、熟練を要することなく、誰でも簡単にしかも短時間でシャギーカットが可能となる。又、頭頂部からカットしていくため、全体の長さや仕上がり具合を見ながらカットしていくことができ、今まで以上にイメージどおりのヘアスタイルを創り上げることができる。
【0042】
カットする位置は、毛束に対する凸部(12)の設置位置によって決まる。例えば、図6の(A)に示すようなショートヘアを創るには、摘み上げた毛束(21)のすぐ下方の頭皮(22)に器具本体(1)の凸部(12)を接地したカット開始姿勢をとり、この姿勢から、器具本体(1)を回動させる。この作業を繰り返していくことにより、同じアウトラインに削がれた毛束が放射状に且つ縦方向に重なり合うこととなり、全体に美しくまとまったショートカットヘアを創ることができる。
【0043】
髪の長さを出すには、器具本体(1)を上記カット開始姿勢にセットした状態から、毛束支持片(10a)(10b)間に毛束(21)を挟んだまま、凸部(12)を頭皮に接触させながら頭皮に沿って降下させていき、毛束(21)の長さを決定した時点で、凸部(12)を支点として器具本体(1)を回動させてカットする。尚、凸部(12)を頭部のどの位置に接地させた場合でも、剃刀刃(13)が頭皮に対して常に略平行に位置させた状態から器具本体(1)を回動させることにより、髪の長さに関わらず、安定した毛束が形成される。毛束(21)に所定の長さを出すことによって、図6の(B)のようなレイヤーカットや、同図(C)のようなボブカットも可能となる。
【0044】
尚、確実な切れ味を確保するためには、剃刀刃(13)は、一人分のカット毎に交換することが望ましい。それには、上記要領でホルダー(14)ごと毛束支持片(10a)(10b)から取り外して交換する。このとき、剃刀刃(13)の刃先部分よりも安全カバー(16)の凸部(16a)が上方に突出していることから、ホルダー(14)の交換時に、手が剃刀刃(13)の刃先部分に触れる危険はない。
【0045】
又、毛束支持片(10a)(10b)の基端部に、図2に示すように、弾性材料からなるクッション部材(19)を装填しておいても良い。こうすることにより、毛束支持片(10a)(10b)に対する力の入れ具合を加減できることとなり、多く切り過ぎる心配がない上に、より繊細なカットが可能となる。
【0046】
図7に示すものは、第2番目の実施の形態に係るヘアカッターの分解状態の部分斜視図である。
この実施の形態では、器具本体は、一対の器具半体(1a)(1b)からなり、器具半体(1a)(1b)は、それぞれ、毛束支持片(10a)(10b)と、それぞれに連設されている連結保持部(11)(11)とから構成されている。前記連結保持部(11)は、毛束支持片(10a)(10b)の長手方向に対して直角に突出させていると共に、その突出端を回動支点となる凸部(12)として機能させる。
【0047】
この実施の形態のものでは、器具本体を前記凸部(12)を頭皮に当てたカット開始姿勢にセットしたときに、毛束支持片(10a)(10b)が前記頭皮に沿って位置するように、毛束支持片(10a)(10b)全体は頭皮に沿った略円弧状に湾曲させた外形を有するように構成されている。そして、その内面相互の対応する各位置には、上記第1番目の実施の形態と同様に、毛束支持片(10a)(10b)の長手方向に沿って、前記ホルダーを収容させるための溝部(15)が形成されている。さらに、この実施の形態のものでは、前記毛束支持片(10a)(10b)の基端部近傍で且つ溝部(15)よりも内側(カット開始姿勢において頭皮側)に、凹溝(31)が前記溝部(15)に沿って設けられている。
【0048】
前記凹溝(31)の底面(30)は、ぎざぎざの波状に形成されており、前記器具半体(1a)(1b)を内面相互が対向するように組み付けたとき、前記波状部分の山部及び谷部が相互に対向するように形成されていると共に、前記凹溝(31)間には、対向する谷部相互に同時に係止可能な一対のバネ片(3a)(3b)を具備するストッパ(3)が介入されている。
【0049】
前記バネ片(3a)(3b)は、前記凹溝(31)の深さ方向に揺動可能に設けられていると共に、各先端部は、前記波状部分の山部及び谷部を構成している斜面に沿って傾斜させている。これにより、前記ストッパ(3)は、前記凹溝(31)内に介入させた状態にて、バネ片(3a)(3b)を凹溝(31)の深さ方向に揺動させながら、前記凹溝(31)の長手方向に強制的に移動可能となる。
【0050】
この実施の形態のものでは、前記ストッパ(3)が、前記毛束支持片(10a)(10b)間に挟んだ毛束の下側部分を保持する保持手段として機能すると共に、毛束の量や長さに応じて、前記ストッパ(3)を凹溝(31)の長手方向に沿って移動させることができる。
【0051】
使用については、上記した第1番目の実施の形態の使用方法と同様であり、連結保持部(11)の突出端である凸部(12)を頭皮に当てたカット開始姿勢から、前記凸部(12)を中心に、毛束支持片(10a)(10b)を頭皮から離反する方向へ回動させれば良い。特に、この実施の形態のものでは、毛束支持片(10a)(10b)を頭の形に沿った円弧状に構成していることから、器具本体(1)をカット開始姿勢にセットし易く、一層正確なシャギーカットを実現することができる。
【0052】
又、この実施の形態のものでは、上記した第1番目の実施の形態のクッション部材(19)の代わりに、毛束支持片(10a)(10b)の先端部に、ゴム製の突起(32)を設けてある。これにより、毛束支持片(10a)(10b)を閉じる際に力の入れ具合を加減でき、毛束を不用意に切り過ぎる心配がない。
【0053】
上記各実施の形態のものでは、剃刀刃(13)からなるカット手段を対向する毛束支持片(10a)(10b)の両方に設ける構成としたが、どちらか一方に設けておいても良い。この場合、毛束は片側のみが削がれたアウトラインに仕上がることとなる。
さらに、剃刀刃(13)が長手方向に往復移動するように電動式にすることも可能である。
【0054】
上記実施の形態では、カット手段として、剃刀刃(13)を採用したが、何らこれに限定されることなく、例えば、レーザー光線によるカットも考えられる。
又、上記各実施の形態のヘアカッターは、シャギーカットを実施するための使用例を挙げたが、器具本体を回転させずに、毛束の所定位置で、毛束支持片(10a)(10b)を完全に閉じれば、シザーズ(はさみ)で毛先をまっすぐにカットするブラントカットも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1番目の実施の形態のヘアカッターの側面図。
【図2】図1の一部切欠平面図。
【図3】剃刀刃を具備させたホルダーとそれを収容させる毛束支持片との関係を示す分解斜視図。
【図4】本考案の実施の形態のヘアカッターの使用状態を示す説明図。
【図5】本考案の実施の形態のヘアカッターでカットした毛束の形を示す説明図であり、(A)は上から見たところであり、(B)は横から見たところを表している。
【図6】本考案の実施の形態のヘアカッターでカットできるヘアスタイルのバリエーションであり、(A)はショートカット、(B)はレイヤーカット、(C)はボブカットを表している。
【図7】本考案の第2番目の実施の形態のヘアカッターの分解部分斜視図。
【図8】従来のヘアカットの様子を示す参考図。
【符号の説明】
(1)・・・・・・器具本体
(10)・・・・・・毛束支持片
(11)・・・・・・連結保持部
(12)・・・・・・凸部
(13)・・・・・・剃刀刃(カット手段)
(18)・・・・・・被覆体(保持手段)
Claims (6)
- 先端部が開閉可能な一対の毛束支持片と、前記毛束支持片の基端部相互を連結保持する連結保持部と、前記連結保持部から前記毛束支持片の開閉方向に対して略直角方向に突出させた凸部と、前記毛束支持片の相互に対向する内面の一方又は両方に長手方向に沿って設けられているカット手段とから器具本体が構成されており、
前記カット手段は、前記凸部の先端を頭皮の所定位置に接地させたカット開始姿勢にて、前記頭皮に対して略平行に位置するように配設されており、
前記カット開始姿勢にて前記毛束支持片の前記頭皮に対向する面の所定位置に、毛束の下側の髪を頭皮に対して一定角度に保持する保持手段が設けられていることを特徴とするヘアカッター。 - 請求項1に記載のヘアカッターにおいて、前記毛束支持片の前記内面に前記カット手段形成域に沿って溝部が形成され、
前記カット手段は、前記溝部に着脱自在に埋め込まれるホルダーと、前記ホルダーの長手方向に沿って装着されている剃刀刃とから構成されており、
前記剃刀刃は、前記内面に対して約45度、前記毛束支持片を回動させる方向に向かって傾斜するように嵌め込まれているヘアカッター。 - 請求項2に記載のヘアカッターにおいて、前記剃刀刃の外側面に沿って、薄肉板状の安全カバーが配設され、前記安全カバーの、前記剃刀刃の刃に沿った一辺は、前記刃を中心に凹凸が形成された波状辺とし、前記剃刀刃を具備させたカット手段を前記毛束支持片の対向する内面の両方に設けるとき、一方の毛束支持片に設けられた前記カット手段の前記安全カバーの波状辺の凸部と凹部は、他方の毛束支持片に設けられた前記カット手段の前記安全カバーの波状辺の凹部と凸部にそれぞれ対応するように設定されているヘアカッター。
- 請求項1から3のいずれかに記載のヘアカッターにおいて、前記保持手段は、前記毛束支持片の基端部近傍に、前記毛束支持片の長手方向に沿って移動可能に装着されているヘアカッター。
- 請求項1から4のいずれかに記載のヘアカッターにおいて、前記カット開始姿勢にて、前記毛束支持片は頭皮に沿って位置するように略円弧状に湾曲されているヘアカッター。
- 請求項1から5のいずれかに記載のヘアカッターにおいて、前記毛束支持片間に、弾性材料が介在されているヘアカッター。
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