JP3097928U - 小動物用ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】小動物とコミュニケーションを取ることができる小動物用ケース。
【解決手段】ケース本体11に屋根18を取り付け、ケース本体11の上部開口部を閉鎖する。屋根18を、三角形状の側板21と両側板21の斜辺間に架橋する傾斜板22で構成し、中央部が上方に突出した屋根形状に形成する。傾斜板22に、ケース本体11側へ没入する外方開口状の凹部31を形成し、凹部31の開口部分を、屋根18に一縁が枢支された無色透明の蓋体32で開閉自在に閉鎖する。これにより、屋根18にハムスター33の居住空間34を有したコミュニケーションルーム35を形成する。コミュニケーションルーム35の壁面41に、ケース本体11内部に連通する出入口42を開設し、出入口42に、ケース本体11内へ向けて延出する上段はしご部43を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】ケース本体11に屋根18を取り付け、ケース本体11の上部開口部を閉鎖する。屋根18を、三角形状の側板21と両側板21の斜辺間に架橋する傾斜板22で構成し、中央部が上方に突出した屋根形状に形成する。傾斜板22に、ケース本体11側へ没入する外方開口状の凹部31を形成し、凹部31の開口部分を、屋根18に一縁が枢支された無色透明の蓋体32で開閉自在に閉鎖する。これにより、屋根18にハムスター33の居住空間34を有したコミュニケーションルーム35を形成する。コミュニケーションルーム35の壁面41に、ケース本体11内部に連通する出入口42を開設し、出入口42に、ケース本体11内へ向けて延出する上段はしご部43を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、小鳥やリスやハムスター等の小動物を飼育する小動物用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハムスターを飼育する際には、小動物用ケースが用いられていた。
【0003】
この小動物用ケースは、底部の周縁に周壁が起立されたケース本体と、該ケース本体の上部を閉鎖する天部とによって構成されており、前記周壁に設けられた開口部からハムスターを出し入れできるように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような小動物用ケースにあっては、内部のハムスターに触れる等してコミュニケーションを取る場合、周壁の開口部からケースの奥まで手を入れなければならなかった。
【0005】
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、収容された小動物と容易にコミュニケーションを取ることができる小動物用ケースを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案の請求項1の小動物用ケースにあっては、ケース本体の上部が天部で閉鎖された小動物用ケースにおいて、前記天部に、前記ケース本体側へ没入する外方開口状の凹部を形成し、該凹部の開口部分を蓋体で開閉自在に閉鎖して当該天部に小動物のコミュニケーションルームを形成するとともに、該コミュニケーションルーム内部と前記ケース本体内部とを連通する前記小動物の出入口を設けた。
【0007】
すなわち、小動物とコミュニケーションを取る際には、ケース本体内の小動物を出入口を介して天部に形成されたコミュニケーションルームへ呼び込む。そして、凹部の開口部分を閉鎖する蓋体を開放して、前記コミュニケーションルーム内へ手を入れ、小動物に触れるなどしてコミュニケーションが図られる。
【0008】
また、請求項2の小動物用ケースにおいては、前記蓋体を、透明性を有する部材で形成した。
【0009】
これにより、コミュニケーションルーム内部の様子が、透明性を有する蓋体を介して観察される。
【0010】
さらに、請求項3の小動物用ケースでは、前記蓋体の縁部に、下方へ延出する下方延出部を設けた。
【0011】
これにより、コミュニケーションルームの側壁の高さ寸法を抑えることができ、内部観察領域が広げられる。
【0012】
加えて、請求項4の小動物用ケースにあっては、前記出入口に、前記ケース本体内部へ向けて延出し、前記コミュニケーションルームへの前記小動物が登り降りを補助するはしご部を設けた。
【0013】
これにより、リスやハムスター等の小動物にあっては、ケース本体とコミュニケーションルーム間の登り降りが、はしご部によって補助される。
【0014】
また、請求項5の小動物用ケースにおいては、前記コミュニケーションルームの側壁の一部の高さ寸法を、他の部位より低く設定した。
【0015】
これにより、コミュニケーションルーム内部を斜めから観察することができる。
【0016】
さらに、請求項6の小動物用ケースでは、前記天部の周縁部側に位置する前記コミュニケーションルームの側壁部分を排除した。
【0017】
これにより、コミュニケーションルーム内部を側方から観察することができる。
【0018】
加えて、請求項7の小動物用ケースにあっては、前記天部を、相対向する三角形状の側板と、両側板の対向した各斜辺間に架橋する傾斜板とによって中央部が上方に突出した屋根形状に形成するとともに、一方の傾斜板に前記凹部を形成して前記コミュニケーションルームを形成した。
【0019】
すなわち、コミュニケーションルームは、中央部が上方に突出した屋根形状の天部に形成されており、当該コミュニケーションルームのケース本体内への突出量が抑制される。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかかる小動物用ケース1を示す図である。該小動物用ケース1は、小鳥やリスやハムスター等の小動物を飼育する際に用いられるものであり、ハムスターを飼育する場合を例に挙げて説明する。
【0021】
すなわち、この小動物用ケース1は、ケース本体11を備えており、該ケース本体11は、矩形容器状の底部トレイ12と、該底部トレイ12の周縁に立設された周壁13とによって構成されている。このケース本体11内には、図2にも示すように、回し車14と吸水具15と中間棚16とが設けられており、該中間棚16には、容器状のハウス17が設置されている。このケース本体11の上部には、天部である屋根18が取り付けられており、当該ケース本体11の上部開口部が閉鎖されている。
【0022】
この屋根18は、図1に示したように、三角形状に形成された相対向する側板21と、両側板21の対向した各斜辺間に架橋する傾斜板22,22とからなり、中央部が上方に突出した屋根形状に形成されている。この屋根18の一方の傾斜板22には、矩形状の開口部23が設けられており、該開口部23は、前記屋根18に一縁が枢支された無色透明の窓24によって開閉自在に閉鎖され、掃除等を行えるように構成されている。
【0023】
また、前記屋根18の他方の傾斜板22には、前記ケース本体11側へ没入する外方開口状の凹部31が形成されており、該凹部31の開口部分は、前記屋根18に一縁が枢支された無色透明の蓋体32で開閉自在に閉鎖されている。これにより、前記屋根18には、小動物としてのハムスター33の居住空間34を形成するコミュニケーションルーム35が形成されている。
【0024】
このコミュニケーションルーム35を形成する前記凹部31の壁面41には、前記ケース本体11内部に連通する半円形状の出入口42が開設されており、該出入口42は、前記ハムスター33が出入りできる大きさに設定されている。この出入口42には、前記ケース本体11内へ向けて延出する上段はしご部43が設けられており、該上段はしご部43は、前記中間棚16に達している。この中間棚16には、前記底部トレイ12へ向けて延出する下段はしご部44が設けられており、該下段はしご部44は、底部トレイ12の底面45に達している。これにより、ケース本体11内のハムスター33の前記コミュニケーションルーム35への登り降りを補助できるように構成されている。
【0025】
以上の構成にかかる本実施の形態において、小動物であるハムスター33とコミュニケーションを取る際には、ケース本体11内のハムスター33を、凹部31の壁面41に設けられた出入口42を介して、屋根18に形成されたコミュニケーションルーム35へ呼び込む。そして、前記凹部31の開口部分を閉鎖する蓋体32を開放して、前記コミュニケーションルーム35内へ手を入れ、ハムスター33に触れるなどしてコミュニケーションを図ることができる。
【0026】
したがって、ケース本体周壁の開口部からケース内に手を入れなければならなかった従来と比較して、ケース本体11の奥まで手を入れること無く、収容されたハムスター33と容易にコミュニケーションを取ることができる。また、ケース本体側部から手を入れる構造上、手の動きが拘束される従来と比較して、ハムスター33に触れる等のコミュニケーションを容易とすることができる。
【0027】
また、前記コミュニケーションルーム35を開閉する蓋体32は無色透明であり、この蓋体32を閉鎖した状態で、コミュニケーションルーム35内の様子を観察することができる。
【0028】
このとき、前記コミュニケーションルーム35の側壁41の屋根18の中心部側の高さ寸法Aが、他の部位の高さ寸法Bより高くなるように設定されている。このため、コミュニケーションルーム35内部を図3中矢視したように、斜めからも観察することができる。
【0029】
なお、図4に示すように、側部に位置する側壁41を水平に切り欠いても良い。
【0030】
さらに、図5に示すように、前記屋根18の周縁部側に位置する前記コミュニケーションルーム35の側壁41部分を排除しても良い。この場合、図中矢印で示したように、コミュニケーションルーム35内部を側壁を排除した方向から観察することができる。
【0031】
また、このコミュニケーションルーム35とケース本体11をと連通する出入口42には、ケース本体11内部の中間棚16に達する上段はしご部43が設けられており、前記ハムスター33は、この上段はしご部43を利用して、ケース本体11とコミュニケーションルーム35間の登り降りを容易とすることができる。
【0032】
そして、前記コミュニケーションルーム35は、中央部が上方に突出した屋根18に形成されており、当該コミュニケーションルーム35のケース本体11内への突出量を抑制することができる。
【0033】
これにより、ケース本体11内の居住性を損なうこと無く、コミュニケーションルーム35を形成することができる。
【0034】
なお、本実施の形態にあっては、このコミュニケーションルーム35の壁面41に出入口42を設けたが、図3に示すように、底面に出入口42を設けても良い。
【0035】
また、前記蓋体32の縁部に、図6に示すように、下方へ延出する下方延出部51を形成し、図7に示すように、底面まで延出しても良い。この場合、コミュニケーションルーム35の側壁41の高さ寸法を抑えることができ、内部観察領域を広げることができる。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の請求項1の小動物用ケースにあっては、ケース本体内の小動物を、天部に設けられたコミュニケーションルームへ呼び込むことで、上方からコミュニケーションルーム内へ手を入れ、小動物に触れるなどしてコミュニケーションを図ることができる。
【0037】
したがって、ケース本体周壁の開口部からケース内に手を入れなければならなかった従来と比較して、ケース本体の奥まで手を入れること無く、収容された小動物と容易にコミュニケーションを取ることができる。また、ケース本体側部から手を入れる構造上、手の動きが拘束される従来と比較して、小動物に触れる等のコミュニケーションを容易とすることができる。
【0038】
また、請求項2の小動物用ケースにおいては、コミュニケーションルームを開閉する蓋体を、透明性を有する部材で形成することによって、この蓋体を閉鎖した状態で、コミュニケーションルーム内の様子を観察することができる。
【0039】
さらに、請求項3の小動物用ケースでは、前記蓋体の縁部に、下方へ延出する下方延出部を設けたため、コミュニケーションルームの側壁の高さ寸法を抑えることができ、内部観察領域を広げることができる。
【0040】
加えて、請求項4の小動物用ケースにあっては、コミュニケーションルームとケース本体をと連通する出入口に、ケース本体内部へ向けて延出するはしご部を設けることによって、リスやハムスター等の小動物にあっては、このはしご部を利用することで、ケース本体とコミュニケーションルーム間の登り降りを容易とすることができる。
【0041】
また、請求項5の小動物用ケースにおいては、前記コミュニケーションルームの側壁の一部の高さ寸法を、他の部位より低く設定したたため、コミュニケーションルーム内部を斜めから観察することができる。
【0042】
さらに、請求項6の小動物用ケースでは、前記天部の周縁部側に位置する前記コミュニケーションルームの側壁部分を排除したので、コミュニケーションルーム内部を側方から観察することができる。
【0043】
加えて、請求項7の小動物用ケースにあっては、コミュニケーションルームは、中央部が上方に突出した屋根形状の天部に形成されており、当該コミュニケーションルームのケース本体内への突出量を抑制することができる。
【0044】
これにより、ケース本体内の居住性を損なうこと無く、コミュニケーションルームを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す図である。
【図2】同実施の形態を示す要部断面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す図で、(a)は要部断面図であり、(b)は斜視図である。
【図4】他の実施の形態を示す図である。
【図5】他の実施の形態の要部断面図である。
【図6】他の実施の形態の要部断面図である。
【図7】(a)は、他の実施の形態の要部断面図であり、(b)はその変形例である。
【符号の説明】
1 小動物用ケース
11 ケース本体
18 屋根(天部)
21 側板
22 傾斜板
31 凹部
32 蓋体
33 ハムスター
35 コミュニケーションルーム
41 壁面
42 出入口
43 上段はしご部
51 下方延出部
【考案の属する技術分野】
本考案は、小鳥やリスやハムスター等の小動物を飼育する小動物用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハムスターを飼育する際には、小動物用ケースが用いられていた。
【0003】
この小動物用ケースは、底部の周縁に周壁が起立されたケース本体と、該ケース本体の上部を閉鎖する天部とによって構成されており、前記周壁に設けられた開口部からハムスターを出し入れできるように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような小動物用ケースにあっては、内部のハムスターに触れる等してコミュニケーションを取る場合、周壁の開口部からケースの奥まで手を入れなければならなかった。
【0005】
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、収容された小動物と容易にコミュニケーションを取ることができる小動物用ケースを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案の請求項1の小動物用ケースにあっては、ケース本体の上部が天部で閉鎖された小動物用ケースにおいて、前記天部に、前記ケース本体側へ没入する外方開口状の凹部を形成し、該凹部の開口部分を蓋体で開閉自在に閉鎖して当該天部に小動物のコミュニケーションルームを形成するとともに、該コミュニケーションルーム内部と前記ケース本体内部とを連通する前記小動物の出入口を設けた。
【0007】
すなわち、小動物とコミュニケーションを取る際には、ケース本体内の小動物を出入口を介して天部に形成されたコミュニケーションルームへ呼び込む。そして、凹部の開口部分を閉鎖する蓋体を開放して、前記コミュニケーションルーム内へ手を入れ、小動物に触れるなどしてコミュニケーションが図られる。
【0008】
また、請求項2の小動物用ケースにおいては、前記蓋体を、透明性を有する部材で形成した。
【0009】
これにより、コミュニケーションルーム内部の様子が、透明性を有する蓋体を介して観察される。
【0010】
さらに、請求項3の小動物用ケースでは、前記蓋体の縁部に、下方へ延出する下方延出部を設けた。
【0011】
これにより、コミュニケーションルームの側壁の高さ寸法を抑えることができ、内部観察領域が広げられる。
【0012】
加えて、請求項4の小動物用ケースにあっては、前記出入口に、前記ケース本体内部へ向けて延出し、前記コミュニケーションルームへの前記小動物が登り降りを補助するはしご部を設けた。
【0013】
これにより、リスやハムスター等の小動物にあっては、ケース本体とコミュニケーションルーム間の登り降りが、はしご部によって補助される。
【0014】
また、請求項5の小動物用ケースにおいては、前記コミュニケーションルームの側壁の一部の高さ寸法を、他の部位より低く設定した。
【0015】
これにより、コミュニケーションルーム内部を斜めから観察することができる。
【0016】
さらに、請求項6の小動物用ケースでは、前記天部の周縁部側に位置する前記コミュニケーションルームの側壁部分を排除した。
【0017】
これにより、コミュニケーションルーム内部を側方から観察することができる。
【0018】
加えて、請求項7の小動物用ケースにあっては、前記天部を、相対向する三角形状の側板と、両側板の対向した各斜辺間に架橋する傾斜板とによって中央部が上方に突出した屋根形状に形成するとともに、一方の傾斜板に前記凹部を形成して前記コミュニケーションルームを形成した。
【0019】
すなわち、コミュニケーションルームは、中央部が上方に突出した屋根形状の天部に形成されており、当該コミュニケーションルームのケース本体内への突出量が抑制される。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかかる小動物用ケース1を示す図である。該小動物用ケース1は、小鳥やリスやハムスター等の小動物を飼育する際に用いられるものであり、ハムスターを飼育する場合を例に挙げて説明する。
【0021】
すなわち、この小動物用ケース1は、ケース本体11を備えており、該ケース本体11は、矩形容器状の底部トレイ12と、該底部トレイ12の周縁に立設された周壁13とによって構成されている。このケース本体11内には、図2にも示すように、回し車14と吸水具15と中間棚16とが設けられており、該中間棚16には、容器状のハウス17が設置されている。このケース本体11の上部には、天部である屋根18が取り付けられており、当該ケース本体11の上部開口部が閉鎖されている。
【0022】
この屋根18は、図1に示したように、三角形状に形成された相対向する側板21と、両側板21の対向した各斜辺間に架橋する傾斜板22,22とからなり、中央部が上方に突出した屋根形状に形成されている。この屋根18の一方の傾斜板22には、矩形状の開口部23が設けられており、該開口部23は、前記屋根18に一縁が枢支された無色透明の窓24によって開閉自在に閉鎖され、掃除等を行えるように構成されている。
【0023】
また、前記屋根18の他方の傾斜板22には、前記ケース本体11側へ没入する外方開口状の凹部31が形成されており、該凹部31の開口部分は、前記屋根18に一縁が枢支された無色透明の蓋体32で開閉自在に閉鎖されている。これにより、前記屋根18には、小動物としてのハムスター33の居住空間34を形成するコミュニケーションルーム35が形成されている。
【0024】
このコミュニケーションルーム35を形成する前記凹部31の壁面41には、前記ケース本体11内部に連通する半円形状の出入口42が開設されており、該出入口42は、前記ハムスター33が出入りできる大きさに設定されている。この出入口42には、前記ケース本体11内へ向けて延出する上段はしご部43が設けられており、該上段はしご部43は、前記中間棚16に達している。この中間棚16には、前記底部トレイ12へ向けて延出する下段はしご部44が設けられており、該下段はしご部44は、底部トレイ12の底面45に達している。これにより、ケース本体11内のハムスター33の前記コミュニケーションルーム35への登り降りを補助できるように構成されている。
【0025】
以上の構成にかかる本実施の形態において、小動物であるハムスター33とコミュニケーションを取る際には、ケース本体11内のハムスター33を、凹部31の壁面41に設けられた出入口42を介して、屋根18に形成されたコミュニケーションルーム35へ呼び込む。そして、前記凹部31の開口部分を閉鎖する蓋体32を開放して、前記コミュニケーションルーム35内へ手を入れ、ハムスター33に触れるなどしてコミュニケーションを図ることができる。
【0026】
したがって、ケース本体周壁の開口部からケース内に手を入れなければならなかった従来と比較して、ケース本体11の奥まで手を入れること無く、収容されたハムスター33と容易にコミュニケーションを取ることができる。また、ケース本体側部から手を入れる構造上、手の動きが拘束される従来と比較して、ハムスター33に触れる等のコミュニケーションを容易とすることができる。
【0027】
また、前記コミュニケーションルーム35を開閉する蓋体32は無色透明であり、この蓋体32を閉鎖した状態で、コミュニケーションルーム35内の様子を観察することができる。
【0028】
このとき、前記コミュニケーションルーム35の側壁41の屋根18の中心部側の高さ寸法Aが、他の部位の高さ寸法Bより高くなるように設定されている。このため、コミュニケーションルーム35内部を図3中矢視したように、斜めからも観察することができる。
【0029】
なお、図4に示すように、側部に位置する側壁41を水平に切り欠いても良い。
【0030】
さらに、図5に示すように、前記屋根18の周縁部側に位置する前記コミュニケーションルーム35の側壁41部分を排除しても良い。この場合、図中矢印で示したように、コミュニケーションルーム35内部を側壁を排除した方向から観察することができる。
【0031】
また、このコミュニケーションルーム35とケース本体11をと連通する出入口42には、ケース本体11内部の中間棚16に達する上段はしご部43が設けられており、前記ハムスター33は、この上段はしご部43を利用して、ケース本体11とコミュニケーションルーム35間の登り降りを容易とすることができる。
【0032】
そして、前記コミュニケーションルーム35は、中央部が上方に突出した屋根18に形成されており、当該コミュニケーションルーム35のケース本体11内への突出量を抑制することができる。
【0033】
これにより、ケース本体11内の居住性を損なうこと無く、コミュニケーションルーム35を形成することができる。
【0034】
なお、本実施の形態にあっては、このコミュニケーションルーム35の壁面41に出入口42を設けたが、図3に示すように、底面に出入口42を設けても良い。
【0035】
また、前記蓋体32の縁部に、図6に示すように、下方へ延出する下方延出部51を形成し、図7に示すように、底面まで延出しても良い。この場合、コミュニケーションルーム35の側壁41の高さ寸法を抑えることができ、内部観察領域を広げることができる。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の請求項1の小動物用ケースにあっては、ケース本体内の小動物を、天部に設けられたコミュニケーションルームへ呼び込むことで、上方からコミュニケーションルーム内へ手を入れ、小動物に触れるなどしてコミュニケーションを図ることができる。
【0037】
したがって、ケース本体周壁の開口部からケース内に手を入れなければならなかった従来と比較して、ケース本体の奥まで手を入れること無く、収容された小動物と容易にコミュニケーションを取ることができる。また、ケース本体側部から手を入れる構造上、手の動きが拘束される従来と比較して、小動物に触れる等のコミュニケーションを容易とすることができる。
【0038】
また、請求項2の小動物用ケースにおいては、コミュニケーションルームを開閉する蓋体を、透明性を有する部材で形成することによって、この蓋体を閉鎖した状態で、コミュニケーションルーム内の様子を観察することができる。
【0039】
さらに、請求項3の小動物用ケースでは、前記蓋体の縁部に、下方へ延出する下方延出部を設けたため、コミュニケーションルームの側壁の高さ寸法を抑えることができ、内部観察領域を広げることができる。
【0040】
加えて、請求項4の小動物用ケースにあっては、コミュニケーションルームとケース本体をと連通する出入口に、ケース本体内部へ向けて延出するはしご部を設けることによって、リスやハムスター等の小動物にあっては、このはしご部を利用することで、ケース本体とコミュニケーションルーム間の登り降りを容易とすることができる。
【0041】
また、請求項5の小動物用ケースにおいては、前記コミュニケーションルームの側壁の一部の高さ寸法を、他の部位より低く設定したたため、コミュニケーションルーム内部を斜めから観察することができる。
【0042】
さらに、請求項6の小動物用ケースでは、前記天部の周縁部側に位置する前記コミュニケーションルームの側壁部分を排除したので、コミュニケーションルーム内部を側方から観察することができる。
【0043】
加えて、請求項7の小動物用ケースにあっては、コミュニケーションルームは、中央部が上方に突出した屋根形状の天部に形成されており、当該コミュニケーションルームのケース本体内への突出量を抑制することができる。
【0044】
これにより、ケース本体内の居住性を損なうこと無く、コミュニケーションルームを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す図である。
【図2】同実施の形態を示す要部断面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す図で、(a)は要部断面図であり、(b)は斜視図である。
【図4】他の実施の形態を示す図である。
【図5】他の実施の形態の要部断面図である。
【図6】他の実施の形態の要部断面図である。
【図7】(a)は、他の実施の形態の要部断面図であり、(b)はその変形例である。
【符号の説明】
1 小動物用ケース
11 ケース本体
18 屋根(天部)
21 側板
22 傾斜板
31 凹部
32 蓋体
33 ハムスター
35 コミュニケーションルーム
41 壁面
42 出入口
43 上段はしご部
51 下方延出部
Claims (7)
- ケース本体の上部が天部で閉鎖された小動物用ケースにおいて、
前記天部に、前記ケース本体側へ没入する外方開口状の凹部を形成し、該凹部の開口部分を蓋体で開閉自在に閉鎖して当該天部に小動物のコミュニケーションルームを形成するとともに、該コミュニケーションルーム内部と前記ケース本体内部とを連通する前記小動物の出入口を設けたことを特徴とする小動物用ケース。 - 前記蓋体を、透明性を有する部材で形成したことを特徴とする請求項1記載の小動物用ケース。
- 前記蓋体の縁部に、下方へ延出する下方延出部を設けたことを特徴とする請求項2記載の小動物用ケース。
- 前記出入口に、前記ケース本体内部へ向けて延出し、前記コミュニケーションルームへの前記小動物が登り降りを補助するはしご部を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の小動物用ケース。
- 前記コミュニケーションルームの側壁の一部の高さ寸法を、他の部位より低く設定したことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の小動物用ケース。
- 前記天部の周縁部側に位置する前記コミュニケーションルームの側壁部分を排除したことを特徴とする請求項1から5にいずれか記載の小動物用ケース。
- 前記天部を、相対向する三角形状の側板と、両側板の対向した各斜辺間に架橋する傾斜板とによって中央部が上方に突出した屋根形状に形成するとともに、一方の傾斜板に前記凹部を形成して前記コミュニケーションルームを形成したことを特徴とする請求項1から6にいずれか記載の小動物用ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002870U JP3097928U (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | 小動物用ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002870U JP3097928U (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | 小動物用ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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KR102397932B1 (ko) * | 2021-08-25 | 2022-05-16 | 박종인 | 햄스터 하우스 |
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- 2003-05-21 JP JP2003002870U patent/JP3097928U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102397932B1 (ko) * | 2021-08-25 | 2022-05-16 | 박종인 | 햄스터 하우스 |
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